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SDR用中波放送帯阻止フィルター (2024/6/14 8:57:45)
6mのコンディションが良いですね。
さっぱり飛びませんが、見ているだけでもワクワクします。
が、ボーっと眺めているだけだと間が持たないので。
こんなものを作りながらワッチしていました。
生基板の削り代から、1Cm幅くらいの物を拾い、カッターで銅箔を剥がして、SMAコネクタに合わせた信号線と配線ランド用の線を作りました。
ほんとうなら、CNCでチャチャっと削るところですが、
ノイズ対策のため、シャック内のスイッチングレギュレータは極力封鎖中です。
どうせ暇潰しだし、部品も少ないし・・・ということで、
ボケ防止(になるかな?)も兼ねて、手作業でトライしてみました。
この後は、パターンを切り欠きながら部品を載せていきます。
最初は、入力と出力のコネクタが付いた、ただの中継コネクタ。
1段目を載せると、10uHと1500pF並列共振回路の1.3MHz阻止。
という感じで、信号ラインが通っているので、ステージ毎にNanoVNAで作用を観察・調整しながら組み立てることができました。
この点は物凄く便利でした。
BC帯域阻止フィルター状態
この後に、50MHzやFM放送阻止用の減衰極付きLPFを付けます。
悪い癖なのですが、つい、背の低い順にとか、部品の拾いやすさでコンデンサを全部・・・
みたいに載せて、最後に頭を抱えるという事が良くあります。
反省する良い機会になりました。
出来上がり、なんちゃってマルチカップラーに装着した状態です。
出力側が無駄に空いているので、コモンモードチョークでも入れてみますかね?
特性は、ほぼ狙い通りでした。
Elsieのシミュレーション
NanoVNAでの実測値
100k~100MHz
28MHzのロスが多く、SWRも少し高いです。
VHFトラップのトロイダルコアを1ターン減らすと改善しますが、50MHzの通り抜けも増えるので悩ましいところです。安全第一ですかね?
肝心の中波放送帯です。
100k~2MHz
この帯域、630mの475kHzと160mの1830kHzは通したいが、その間にある放送は阻止したい!と、かなり無理があります。
SMDコイルは調整できませんが、各コンデンサの足し引きで周波数は微調できるので、スーパーローカルの放送局がある場合は、ドンピシャで合わせることもできます。ただ、そもそもコイルのQが低いので、あまり変わらないかもしれません。頑張るとすれば、シールドでしょうか?
-50dBとか-60dBを謳った市販品や製作例を見かけますが、オーバーロード回避が目的なので、これで十分だと感じました。
ときどきラジオ放送も聞きますし。hi
―・・・―
6Mですが、E51EMEが良く見えていましたが、QSOには至りませんでした。やはり力不足(正味50Wくらい)かも知れません。
そのうち出来たら良いな~。