無線ブログ集
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ビネガーシンドロームとの闘い (2024/6/28 23:50:21)
こんばんは〜
久しぶりの、無線機メンテ記事です。
今回は、ICOM IC-706S
このシリーズは、液晶の劣化(ビネガーシンドローム)によって、下の写真のように表示が非常に見づらくなってるものが多いです。
我が局の706も例外にもれずビネガーシンドロームにやられてしまいました。
偏光板のフィルムが加水分解することで起こります。
この加水分解したフィルムを剥がすとお酢のような臭いが発生することからビネガーシンドロームと言われているようです。
IC-706が発売されたのが1995年8月だそうです。
わたしのIC-706Sは、95年の発売からそれほど経ってない時に買った記憶があります。
以前紹介したIC-720ASに次いで、長いこと所有しているリグです。
実はこのリグ、2022年8月に、業者さんにメンテナンスを依頼しています。
その完了報告動画がこちら
https://youtu.be/CXCyzor0NOk?si=a1lX4Cov4fAHDnKr
動画の冒頭で説明頂いているように、3アマ取得を期に50W改造をお願いしていたのですが、どうも10W機からの50W改造は出来ないとのこと
残念ながら6mの感度不足などのメンテナンスにとどまりました。
今見ると、この時はまだビネガーシンドロームは出ていませんね。
このリグでHFの移動運用もしたり、いろいろ思い出もありますし、せっかく業者さんでメンテもして頂いているリグですので、ビネガーシンドロームの修理したいと思います。
706の修理記事は、他にもたくさん紹介されてますので、細かなところは割愛します。
液晶を取り外します。
ドライヤーで温めて粘着されている液晶フィルムを剥がします。
フィルムが剥がれました。
左側の液晶
綺麗に剥がれたかのように見えますが、
よく見ると真ん中あたりが変色しています。
これが加水分解している部分です。
全体にまだ残っています。
ここから、写真ありませんが、IPA溶剤を塗布しながら、木のヘラでガリガリ ゴリゴリ剥がしていきます。
正直、めっちゃ大変でした
新たな偏光板です。
706の液晶のサイズにカットします。
いきなり完成写真(笑)
綺麗になりました
おしまい