無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
ICB-707 受信音が小さい (2024/6/26 14:57:39)
ICB-707 受信音量が小さいとのことでお預かりしました。
アンテナの固定ネジが硬いとのことで、テンションを調整しました。
部品、パターン、ハンダ不良を点検。
チャンネルスイッチの接触不良を予備修理して欲しいとのことです。
チャンネルスイッチを取外しました。
リベットがカシメてあり、容易に分解できる構造ではありません。
カシメた部分の頭を削り落とします。
分解します。
接点を洗浄しました。
頭を飛ばしたリベットはどうしようもないので、切断してしまいます。
研磨して整えたところへ、センターポンチでガイド穴を開けます。
ドリルで穴を開けます。
最初に細いドリルで貫通させ、次第に太いドリルに変えて2mmまで穴を拡げます。
2mmの穴が開いた状態です。
ネジを通してカシメます。
何回でも分解整備ができるようになりました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
希望により、455Khz以下と変調に関する場所についてはAF帯域の特性が良いフィルムコンデンサーに交換しました。
コンデンサーの交換により、受信音が小さい件は改善しました。
チャンネルスイッチ及び、Sメーター照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
DCジャックに不具合が出る持病の対策です。
DCジャックが悪いわけではありません。
ジャックのハンダ付けが薄いため亀裂が入って接触不良になってしまうのです。
ハンダ強化しました。
マイク側のカールコード出口のプラスチックが劣化により割れてしまう、ICB-707の持病とも言えるトラブル。
この無線機にも割れが生じています。
赤線で示した場所。
プラリペアで補強しました。
これ以上に割れが進まないようにしました。
電池ケースの蓋。
ロック部品のツメが割れてしまい蓋が固定できないとのことです。
残っているツメを切り落としました。
穴を開けて、精密ネジを通しました。
ロック部品の補修OKです。
交換部品です。
測定と調整。
周波数27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
セカンドバックに入ってしまうほど小型の無線機です。
メンテナンス完了しました。
execution time : 0.025 sec