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ICB-R5 送信・受信不具合 (2024/6/12 20:25:14)
ICB-R5 送信・受信不具合のためお預かりしました。
電池ケース蓋のスポンジがボロボロです。
スポンジを剥がしました。
受信感度が低下し、送信パワーが出ない状態です。
基板を取外しました。
パターン、ハンダ不良を点検。
不十分な場所は再ハンダしました。
ラジオの糸掛け機構を取外し。
PTTスイッチにガリがあります。
接点を洗浄、研磨しました。
金属製の水晶発振子に交換しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
受信感度が低下しています。
外部電源を逆接続されたようで、トランジスターのほとんどが破損していたので交換しました。
SONYの無線機は電源プラグの極性が逆になっているため、逆接続されることが多いです。
音が出ない、変調が乗らない、受信ノイズが小さいなどの症状がある場合は、電源の逆接続が原因です。
規定の送信パワーが出ていません。
ファイナルトランジスターを点検するも異状はありませんでした。
プリドライブ段のトランジスターが弱っていました。
hFEが55まで低下していました。
トランジスターを交換後、パワーが復活しました。
Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
昭和の色ですね。
Sメーターの振れが重いという持病を改善させる措置をほどこしました。
ラジオのトラッキングを調整しました。
外部電源の逆接続保護対策を実施しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー122,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能は引き出しました。
ICB-R5は本当はこうだったんだ、というのをお楽しみください。
メンテナンス完了です。
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