無線ブログ集
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ICB-R5 送信・受信不具合のためお預かりしました。

電池ケース蓋のスポンジがボロボロです。

スポンジを剥がしました。

受信感度が低下し、送信パワーが出ない状態です。
基板を取外しました。

パターン、ハンダ不良を点検。
不十分な場所は再ハンダしました。

ラジオの糸掛け機構を取外し。

PTTスイッチにガリがあります。

接点を洗浄、研磨しました。

金属製の水晶発振子に交換しました。


電解コンデンサーをオール交換しました。


受信感度が低下しています。
外部電源を逆接続されたようで、トランジスターのほとんどが破損していたので交換しました。
SONYの無線機は電源プラグの極性が逆になっているため、逆接続されることが多いです。
音が出ない、変調が乗らない、受信ノイズが小さいなどの症状がある場合は、電源の逆接続が原因です。

規定の送信パワーが出ていません。
ファイナルトランジスターを点検するも異状はありませんでした。

プリドライブ段のトランジスターが弱っていました。

hFEが55まで低下していました。
トランジスターを交換後、パワーが復活しました。

Sメーターの照明をLED化しました。

電球色のLEDです。
昭和の色ですね。

Sメーターの振れが重いという持病を改善させる措置をほどこしました。

ラジオのトラッキングを調整しました。

外部電源の逆接続保護対策を実施しました。

測定と調整。
周波数 27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアスの状態。

受信感度を最大に調整しました。

受信感度。
ー122,0dBm

アンテナローディングコイルを最大に調整。

基本性能は引き出しました。
ICB-R5は本当はこうだったんだ、というのをお楽しみください。
メンテナンス完了です。

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