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ICB-R5 総合修理 (2024/5/23 15:19:56)
ICB-R5 総合修理のためお預かりしました。
外部電源を逆接続されたようで、送信・受信の全てができません。
アンテナのネジを増し締めしました。
分解。
電池ケースはキレイな状態です。
フロントマスクを取り外し。
基板を取り外しました。
部品を点検。
パターン、ハンダ不良を点検。
ラジオの糸掛け機構を取り外し。
電源スイッチのリペア。
分解洗浄。
接点を研磨しました。
チャンネルスイッチをリペア。
分解洗浄。
接点を研磨しました。
PTTスイッチをリペア。
分解洗浄、接点を研磨しました。
水晶発振子。
発振しない水晶があります。
水晶発振子を取り外しました。
トランジスターにボンドがベッタリと付いています。
トランジスターのピン足がボンドで埋まるくらい、周辺のダイオードにもベッタリ付いています。
このような浮遊容量の増加が水晶発振子の発振停止トラブルになります。
ピン足にベッタリとボンドが付いたトランジスターを取り外しました。
ボンドを剥がしました。
ダイオードを全数交換しました。
金属製の水晶発振子に交換しました。
各チャンネルの発振も正常になりOKです。
プラスチックモールドの水晶発振子です。
湿気が入りやすく、経年にてFズレが起きることがあるようですが、Fズレがなければどうしても交換しなくてはならないものではありません。
金属製のものに交換する方がほとんどです。
電解コンデンサーをオール交換しました。
外部電源の逆接続により、多くのトランジスターがNGになっていました。
交換しました。
外部電源を逆接続すると多くの部品がダメージを受けてしまいます。
ICB-670、680、770、R5については対策がされていません。
逆接続保護対策をしました。
Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
点灯を確認しました。
昭和の色ですね。
変調が掛かりません。
マイクユニットを点検。
ユニットに変調を掛けるも波形が確認できませんでした。
マイクユニットがNGです。
カナルタイプのイヤーホンです。
使われているユニットを移植します。
大きさもほぼ同じです。
ユニットを交換、移植しました。
変調の掛かりを確認しました。
交換部品です。
水晶発振子のダイオード及び関連のコンデンサーとダイオード類、マイクユニット、Sメーター電球。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー128,0dBm
この無線機は当たりです。
Sメーター感度。
業界標準のS9値である ー73dBmを受信のとき、
Sメーターの指示9オーバーです。
調整の関係にて画像が逆向きでゴメンナサイ。
AMラジオのトラッキングを調整しました。
アンテナのローディングコイルを最大に調整。
外部電源の逆接続にて重症なICB-R5でした。
性能は引き出しました。
メンテナンス完了しました。
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