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ICB-R5 送信・受信ができない (2024/5/10 10:59:27)
ICB-R5 送受信ができないとのことでお預かりしました。
受信感度が著しく低下しています。
送信はできません。
ラジオの周波数表示がデタラメです。
バッテリーケースの蓋。
スポンジが劣化してボロボロです。
スポンジを剥がしました。
基板取り外し。
パターンハンダ不良を点検。
ラジオの糸掛け機構を取り外し。
送信が出来ない原因。
ハンダ不良がありました。
送信用の局部発振が回復。
送信が出来るようになりました。
金属製の水晶発振子に交換しました。
経年によりFズレが発生すると言われている、プラスチックモールドの水晶です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
外部電源を逆接続されたようです。
ほとんどのトランジスターがNGになっていました。
ICB系の故障・不具合のほとんどは電源逆接続によるトラブルが多いです。
検波ダイオード他を交換しました。
455khz以下については、周波数特性の良いフィルムコンデンサーに交換しました。
外部電源の逆接続保護対策を実施しました。
水晶発振子交換後、7チャンネルの発振が停止してしまう症状があります。
水晶に入っているトランジスターにボンド止めがされていることが原因。
このような浮遊容量の増加が悪さをします。 ボンド止めなど要らないです。
水晶交換時の画像と比較すると、トランジスターがボンド止めされています。
CB、ラジオ切り替えスイッチにガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
チャンネルスイッチにガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点が黒く酸化しています。
接点を研磨しました。
PTTスイッチにガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
ラジオ周波数の表示がデタラメです。
カウンターユニットを取り外し。
分解。
ユニットを取り出しました。
数本あるピンのハンダを外します。
ユニットを開いた状態です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
バッファー受けのトランジスターがNGであることがわかりました。
交換。
組み立て。
ラジオ周波数表示OKです。
ラジオ トラッキングを調整しました。
ラジオ受信にノイズが出ます。
IC部を再ハンダしました。
Sメーターの振れが途中で止まってしまいます。
磁化されていたため、消磁しました。
Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDに交換、昭和の色ですね。
ICB−R5のSメーターは重いと言う方が多いです。
振れ改善措置を実施しました。
振れ改善措置を実施しました。
電池ケースのバネに液漏れ跡が見られます。
洗浄しました。
アンテナのネジが緩んでいたため、増し締めしました
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を調整。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー124,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
性能は引き出しました。
重症だったICB-R5。
メンテナンス完了です。
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