無線ブログ集
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ICB-R5 動作しないとのことでお預かりしました。

ラジオ受信のみ動作しました。

CB無線側は送信、受信、音も出ずに全く動作しません。

アンテナの先端が折れています。

アンテナの引き出しが上手くゆきません。

合致しそうなナット。

ナットをろう付けしました。

アンテナの引き出しOKです。

分解。
電池ケースです。

サビがひどいです。

長年にわたり保管されたようで、無線機内部は湿気による腐食がひどいです。
フレーム部分は金色に近いメッキがされているのですが、全体的に白くなっています。

乾電池からの液漏れ跡です。

導通はありません。

サビを落としてハンダメッキをしました。

アルコール洗浄しましたが、プラスチックのサビはきれいに落ちませんでした。

フレームのサビ粉ふき。

可能な限りアルコール洗浄しました。

電池ケース下の基板です。

電池から液漏れしたものが基板に落ちてしまった跡です。

寿命、修理不能、諦めてください。
となるのでしょうか。

基板を洗浄しました。

行けそうかも知れません。

液漏れ箇所の裏側です。
ロジックICがヒドイことになっています。

腐食部分を削り取りました。
ピン足が朽ちてダメなようです。

ダイオード、D115にあってはリードが朽ちて無くなっています。

基板取り外しです。


ロジックICを外しました。
東芝TC4022 オクタルカウンター
ピン足が朽ちてボロボロに欠損しました。

パターンも腐食して無くなっています。

パターンを修復しました。

緑色レジストを塗布しました。

緑色ソルダーレジストです。

テキサスインスツルメンツ CD4022 を入手しました。

交換しました。
チャンネルスキャンを制御しているICですが、機能回復しました。

その他、パターン、ハンダ不良などあやしい場所を修復しました。

プラスチックモールドの水晶発振子ですが、全く発振していません。

金属製の水晶発振子に交換しました。

湿気の侵入によりFズレを起こすことがあります。

水晶が発振しない原因はオシレーターのトランジスターが不良でした。
2SC930

東芝 2SC399に交換しました。
シルクハット付き ft=60Mhz のものですが問題なく発振しました。

16,273Mhz の発振を確認中。

水晶のバラツキにより、2、5、7チャンネルに「ポコポコ」というモーターボーティングノイズが発生しました。
アース不全やGAINが高過ぎるのが原因となります。
特定のチャンネルのみに現れる現象により水晶周辺の部品を見直します。

どこが、というわけではなく部品同士が影響し合うこともあります。

ダイオードを交換。

スイッチングダイオード8チャンネルぶんを全交換。
ポコポコノイズは解消しました。

CB、ラジオ切り替えスイッチに接触不良があります。

接点を洗浄しました。

接点を研磨しました。

メンテンナンスOKです。

チャンネルスイッチをメンテナンス。

接点洗浄。

接点研磨。

メンテナンスOKです。

PTTスイッチをメンテナンス。

接点洗浄、研磨。

スキャンスイッチをメンテナンス。

接点洗浄、研磨。
スイッチ類については全てメンテナンスしました。

電解コンデンサーをオール交換しました。

Sメーターに動作不良がありました。

磁化されていたので消磁しました。

Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
昭和の色ですね。

変調が掛かりません。

マイクユニットが不良です。

とても小型なダイナミック型ユニットで、直径1,5cmくらいです。
断線しています。

カナル型のイヤホンから部品を取り出します。

小型のダイナミックユニットが使われています。

直径1,5cmくらい。

ちょうど同じくらいの大きさです。

磁化されると音がモコモコするため消磁しました。

フレームにはピッタリ治まりました。

ダイナミックマイクのインピーダンスは600Ωくらいですが、カナル型イヤホンのものはスピーカーといえるもので、インピーダンスは8Ω以上かと思います。
LO出しHI受けであれば、低周波の場合には配線距離が長くならない限りそれほどの影響はありません。
オシロスコープで見ても十分な変調が掛かります。

マイクの修理OKです。

外部電源の逆接続防止対策をしました。

測定と調整。
周波数 27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアスの状態。

受信感度を最大に調整しました。

受信感度。
ー118,0dBm

アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
先端が折れて短くなったアンテナも再調整OKです。

メンテナンス完了しました。

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