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<467MHz帯の増波で誕生した「中継局チャンネル」を使用>アイコム、デジタル簡易無線機(免許局)用中継装置「IC-RP6300CR」を新発売 (2024/8/1 7:30:49)
アイコム株式会社は2024年7月31日、昨年6月の電波法令改正による467MHz帯デジタル簡易無線(免許局)の増波で誕生した「中継局チャンネル」を使用する中継装置(レピータ)、「IC-RP6300CR」を8月末から発売するとを発表した。送信出力は5W、アンテナ1本でシステムが構築できるデュプレクサ(アンテナ共用器)が付属している。価格はオープン。
467MHz帯デジタル簡易無線(免許局)の中継装置「IC-RP6300CR」(上)と付属のデュプレクサ(下)
総務省は昨年6月1日に電波法規則等の一部を改正する省令等を官報で告示し、467MHz帯のデジタル簡易無線(免許局)で新たに「障害検知・停止機能(自局の障害を検知し、自動的に電波の発射を停止する機能)」を義務づけた上で、中継動作に使用できる2周波方式の465.096875~465.153125/468.796875~468.853125(6.25kHzステップ)の周波数を追加割り当てした。
今回発表されたアイコムのIC-RP6300CRは、この周波数帯を使用してデジタル簡易無線(免許局)の電波を中継できるレピータ装置だ。以下、同社のニュースリリースから抜粋で紹介する。
通信エリアが広がる、デジタル簡易無線機(免許局)用中継装置を新発売
アイコム株式会社は、デジタル簡易無線機(免許局)用中継装置「IC-RP6300CR」を2024年8月末に新発売します。
近年、デジタル簡易無線機の利用者数の増加に伴い、総務省より2023年度からデジタル簡易無線機の利用チャンネル数を増波する法令が施行されました。
新たな法令では、デジタル簡易無線機(免許局)において、中継装置を経由し運用できる中継局専用チャンネルが新設されています。これにより、中継装置の使用が可能となり、デジタル簡易無線機をより広範囲で利用することができます。本製品は、新設された中継局チャンネルを利用した中継装置となります。
<おもな特長>
★増波対応のデジタル簡易無線機<免許局>の通信距離を約2倍に拡張
中継装置を使用することで、増波に対応したデジタル簡易無線機(免許局)の通信距離を約2倍に伸ばすことができます。従来、カバーしきれなかった広範囲エリアや、地下・地形による不感地帯での運用が可能です。
★アンテナ1本でシステム構築できるデュプレクサが付属
IC-RP6300CRにはデュプレクサが付属しています。アンテナ1本でシステム構築ができ、中継装置の設置も安易になりました。
<製品概要> デジタル簡易無線機(免許局)用中継装置
・機種名: IC-RP6300CR
・外形寸法:
本体 483.0W×88.0H×260.0Dmm
付属デュプレクサ 317.0W×72.0H×268.4Dmm(突起物を含む)
・重量: 本体 約5.7kg、付属デュプレクサ 約5kg
・チャンネル数: TX 10チャンネル / RX 10チャンネル
・送信出力: 5W
・付属品: デュプレクサ/同軸ケーブル/電源ケーブル/ハンドル
なお昨年6月1日の電波法令改正では、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)も35ch→97chに増波が実現したが、こちらは中継装置の使用は認められていない点に注意が必要だ。
デジタル簡易無線(免許局・登録局)の増波はこの記事↓を参考に(2023年7月8日掲載)
351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)、6月1日の法改正で一挙に62波も増加し「全97チャンネル」に
●関連リンク: 通信エリアが広がるデジタル簡易無線機(免許局)用中継装置を新発売(アイコム ニュースリリース)
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