無線ブログ集
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意外に良く飛ぶ広帯域受信アンテナ (2024/8/24 13:28:12)
暑い日が続いてますが、昨日は少しだけ涼しい風を感じました。
HexBeamはペンキ塗りでくたびれてしまい、さっぱり捗りません。
そんなわけで、7月半ばのK8R SuperFox試験運用と、8月のN5J ジャービス島には、受信用のアンテナを改造してトライしてみました。
もともとは、KiwiSDR用の広帯域で無指向性のアンテナが欲しくて、ミニホイップやスモールループなどの、アクティブアンテナを試したのですが、バンド中が強信号とノイズだらけの当地ではゲインが大き過ぎるようで、思うような結果が得られませんでした。
そこで、有名なK9AYのような抵抗で終端したループアンテナを試してみました。
ただし、指向性(ヌル)を追求するK9AYとは真逆の、裸電球のような無指向性が狙いです。
MMANAでシミュレーションした見たところ、三角形の底辺の両角に抵抗と給電点(トランス)を配置するのが良さそうです。
受信アンテナとしては、可もなく不可もなく、シミュレーションどおりと言った感じでした。
悪い癖で、送信できるかな?と、7MHzのWSPRを100mWで出してみたところ、JA5YLTさんとJH1ARYさんからレポートが上がって来ました。
「ヘェ~電波は出てるんだ」と妙に納得できました。
そんな事があって、後日、たまたま目に留まった中華通販サイトの無誘導抵抗を3個(400,500,750Ω)ポチっていました。
6月末、HexBeamがさっぱり捗らないので、これで送信用を作ってみようかと思い立ちました。
ローパワーなので、抵抗は20Wなら余裕でしょう。問題は、1対9のトランスです。
電圧バランでは如何にも効率が悪そうです。
いろいろ覗いてみると、Guanella current balunというのが良さそうです。
1:4 https://vk6ysf.com/balun_guanella_current_1-4.htm
1:9 https://www.xtgaby.com/post/guanella-1-9-current-balun
巻き線は、本当は150Ω平行線が良いようですが、手近にあったスピーカーコードを使いました。
終端抵抗は、現物合わせをしたところ、(3個の内では)750Ωがベストでした。
おまけの、TO220用放熱器を気休めに二つ付けました。
つい気が大きくなって、出力を50Wくらいまで上げたところ、あっけなくSWRが跳ね上がってしまいました。
ヤレヤレです。
すこし大きめの放熱器を付けた、500Ωに交換しました。
SWR(1~30MHz) 終端抵抗500ΩやっぱりQRPでやれ!という事ですね。hi
ちょっと不思議なのは、壊れた750Ω、てっきり断線(オープンモード)だと思ったのですが、250Ωになっていました。
内部はどんな構成になっているのでしょうね。
この状態で、K8RとN5Jに参戦してみました。
結果はこんな感じです。
N5Jの3.5と1.8MHzは受信もできませんでした。
と言うか、QSOしているJAも見なかったので、タイミングの問題ですね。hi
8月3~4日の、Batavia FT8にも参加してみました。
トランシーバは、SunSDR2 Pro (max 15W)です。
コンテスト常連の皆さんは、耳(目?)が良いのですね!
実際の運用面では、
ノイズが多いのが悩みの種ですが、ハイバンドではほとんどストレスを感じませんでした。
耳とQRP(5~10W)の飛びが釣り合っている感じです。
ちょっと、困ったのは14MHzです。
10Wくらいで1ピリオド(15秒)送信すると、受信に切り換え後5秒くらい感度が低下します。
終端抵抗での消費が多いのか? 抵抗値(熱)の変化に敏感なのか?
抵抗容量が小さすぎるようです。
結局、5Wくらいでだましだましの運用になりました。
さて、一昨日、秋葉原による機会があったので、ジャンク屋で手ごろな放熱器(¥110也)を見かけて買ってきました。
これに、中華通販サイトとオークションで購入してあった100Ωの抵抗を載せてみました。
全体
2MHzあたりのSWRの跳ね上がりは、トランスの癖かも知れません。
50MHzも良い感じで使えます。
50Wくらいまで耐えてくれると嬉しいのですが・・・
どんなアンテナでも無いよりは益しといいますが、意外に良く飛ぶ、使い勝手の良いアンテナになりました。