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<108~550MHzをカバーする2つの独立受信回路、ASPによる優れたノイズ除去と “スーパーDX機能” 搭載>八重洲無線、144/430MHz帯のFMモービル機「FTM-150ASPシリーズ」を新発売 (2024/11/15 12:05:54)
八重洲無線株式会社は2024年11月15日、108MHz~550MHzを連続カバーする2つの独立した受信回路を搭載し、2波同時受信が可能な車載型のデュアルバンドFMトランシーバー「FTM-150ASPシリーズ」(20Wタイプ:FTM-150SASP、50Wタイプ:FTM-150ASP)を2024年12月初旬から発売開始すると発表した。受信信号が弱いときにRFアンプの感度をアップさせる「スーパーDX機能」に、新たに搭載したASP (Audio Digital Signal Processing Unit)も作動するように設計。従来は聞き取れなかったようなノイズに埋もれた微弱信号もクリアに受信し、通信範囲を拡げることができるという。メーカー希望小売価格(税込)は20WタイプのFTM-150SASPが71,500円、50WタイプのFTM-150ASPが74,800円。
144/430MHz帯のFMモービル機「FTM-150ASPシリーズ」
八重洲無線の「FTM-150ASPシリーズ」について、販売店向け資料から一部抜粋で紹介する(定格・仕様は未公開)。
144/430MHz デュアルバンドFMトランシーバー
「FTM-150ASPシリーズ」発売開始のご案内
八重洲無線株式会社は、144/430MHzデュアルバンドFMトランシーバー「FTM-150ASPシリーズ」の販売を開始いたします。FTM-150ASPシリーズは、108MHzから 550MHzまでを連続カバーする2つの独立した受信回路を搭載し、同一バンドだけではなく異なるバンドでも2波同時受信が可能な(V+V、V+U、U+U、U+V)車載型のデュアルバンドFMトランシーバーです。
<おもな特徴>
★高精細フルドット液晶ディスプレイ搭載
固定セグメントに比べ表現性に優れた高精細フルドット液晶ディスプレイを採用し、周波数表示やバンドスコープ、各種機能を一目でわかりやすく表示できるようにしました。バックライトはアンバー/ホワイト2色から選択でき、高コントラストで優れた視認性を実現しています。
コントロールヘッドはセパレート運用に対応しており、マイク端子がコントロールヘッドと無線機本体の双方に装備されていますので、本体一体型・セパレート運用のいずれにおいても最適な設置状態で操作が可能です。
オプションのスイングヘッドキット(SJMK-500)を取り付けることで、ヘッドのアングルを上下/左右に変えることができ、設置場所が限られる車両内でも自由度の高い取り付けが可能です。
★フロントスピーカー搭載、本体スピーカーと併用した高音質・大音量のデュアルスピーカー方式
コントロールヘッドにはフロントスピーカーを搭載しています。本体スピーカーと併用した新たなデュアルスピーカー方式により、クリアな音質と拡がりのある大音量を実現しております(総合出力6W=本体:3W、コントロールヘッド:3W)。
セパレート運用時には、外部スピーカーと接続しなくても充分な音量がフロントスピーカーより確保できます。またフロントスピーカーに対する本体スピーカーの音量を0~100%の範囲で変更することもできますので、設置状況に合わせて2つのスピーカーの音量バランスを最適に調整することが可能です。
★ASP(Audio Digital Signal Processing Unit)による優れたノイズ除去と受信感度をアップさせるスーパーDX機能
受信電波が弱いときにRFアンプの感度をアップさせるスーパーDX機能の起動時には、新たに標準搭載された「ASP(Audio
Digital Signal Processing Unit)」も作動するように設計しました。
ASPユニットは、受信信号をAF帯域でデジタル処理し、ノイズ部分を分離して除去することで音声部分を浮き上がらせ、よりクリアで了解度の高い音質で再生します。ASPユニットのノイズキャンセル効果により、従来は聞き取れなかったノイズに埋もれた微弱信号でもクリアに受信することができ、通信範囲を拡げることができます。
スーパーDX機能のボタン(赤円)とASP動作表示(黄円)
★従来機でも好評な簡単・便利な操作をサポートする各種機能を搭載
・PMG(プライマリーメモリーグループ)機能
頻繁に使用する周波数を最大5チャンネルまで登録し簡単にモニターできます。PMG画面では各チャンネルの受信状態がバーグラフで表示されるため、一目でどのチャンネルに信号が入ったかを確認することができます。PMG機能はオートモードとマニュアルモードの運用が可能です。オートモードでは常に2チャンネルまで受信が入った信号を受信し、送信も受信した信号に切り替わります。マニュアルモードでは選択固定したチャンネルを常に受信するのと同時に、その他のPMGチャンネルもモニターし信号のあるチャンネルを受信します。送信は選択固定したチャンネルで送信します。
・CFL(カスタマイズファンクションリスト)
61種類のメニューから使用頻度の高い機能を9つまでまとめて登録し、簡単に設定変更することができます。
・MAG(メモリーオートグルーピング機能)
メモリーチャンネルをバンドごとに自動でグルーピングして呼び出すことができます。
グルーピングの一つとして「My
Group(M-GRP)」が追加され、周波数に関係なくよく使うメモリーチャンネルも簡単に呼び出すことができるようになりました。
・VFOバンドスキップ機能
使用しないバンドを表示しないように設定できます。
・バンドスコープ機能
最大48チャンネルの信号強度をバーグラフで表示できるスコープ動作が可能です。スコープ画面上の中央マーカーの位置を固定したまま聞きたい周波数に合わせる従来の操作に加えて、スコープ表示させる周波数範囲を固定したままマーカーの位置を可変させる動作も可能にしました。
・安定した送信出力を保証するクーリングシステムFACC
無線機本体には、当社の従来機同様、効率よくパワーアンプの冷却を行う「FACC(Funnel Air-Convection
Conductor)」の冷却システムを採用しております。フロントとサイドから空気を取り込み、本体下面に配置された特殊加工を施した放熱効果の高いアルミダイキャストを通過させ、背面に設置された冷却ファンにより外部へ排出される「風のトンネル」構造により、連続送信でも安定した送信出力を確保しています(※冷却ファンは50Wバージョンのみ)
・その他 各種機能
オプションのBU-5ユニットを装着することで、BluetoothヘッドセットSSM-BT20もしくは市販のBluetooth製品によるハンズフリー運用が可能です。またmicroSDカードスロットを装備しており、メモリー内容やセットモードのバックアップデータを保存することが可能です。
八重洲無線から現行商品として発売されている144/430MHz帯のFMモービル機は、ベーシックなバンド切り替え式(2波同時受信は非対応)のFTM-6000/6000Sのみだったので、2波同時受信に対応しASPとスーパーDX機能を搭載したFTM-150ASPシリーズは、FMモービル運用者や受信ファンにとって嬉しいラインアップ追加と言えるだろう。
●関連リンク: 八重洲無線(11月15日12時現在、FTM-150ASPシリーズの情報は未掲載)
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