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泉ヶ岳 表コースを辿る 11/16 (2024/11/17 4:05:44)
このコースを登るのは十数年ぶりです。麓の集落から見て正面口なので表コースという名称かと思いますが、登山者の少ない、めったに歩くことのない静かなルートで、自分的には裏コースと呼んだ方がしっくりきます。自然ふれあい館前バス停から車道歩きになるのが難点ではあるものの、今時期はあまり汗もかかないし、急登が続くこのコースを辿ってみました。
スプリングバレースキー場へ向かう車道を歩き、20分ほどで表コース登山口着。登山道に入ってほどなく薬師水、標高700mほどのこのあたりは視界を埋め尽くさんばかり紅葉の森が広がっていました。
登山口付近
胎内くぐり岩を過ぎると急登に次ぐ急登、身体もだいぶなまってきたのできついです。岩場でもあり、慎重に時間をかけて登りました。
胎内くぐり岩↑ ↓
岩場の登りが続く
登山口から40分ほどで平坦地のドーダン林に到着。眺望はないものの、落ち着ける雰囲気があります。小休止。
ドーダン林
この先、岩場はなくなったとはいえ、急な登りが続きます。雑木林の一本道をひたすら高度を上げると、やがてブナの美林となり、山頂近しといった雰囲気が漂ってきたかと思ったら、小さな祠があってもうそこが山頂でした。
登山口から90分、予想より少し早く着きました。先行者が一人いましたが、下りの登山者とスライドすることもなく、静寂と趣きあるルートとあらためて思いました。
本日の山頂
北泉ヶ岳方向に進み、展望の良いガレ場まで行ってみました。蔵王や船形山は雲の中、黒鼻山と北泉ヶ岳の稜線にも薄いガスが覆い、こちらの山頂にも流れてくる気配が感じられました。肌寒く、あまり長居はできそうにありません。
ガレ場より北泉ヶ岳
いつもの定点運用場所にアンテナを設置(145MHz 3エレ)。空き周波数をチェックしさっそくCQを出したものの、まったくお声がかかりません。山頂とはいえ、こういうことはたまにあります。
仕方なくバンド内ワッチしていたところ、思いがけず「/0妙高市」のコールが聞こえてきました。QSBを伴いながら55ほどの信号で、アンテナ方向を合わせたところ最大57まで振ってきます。お呼びしたところ、長野県局と重なったようで、待機し2度目のコールで拾っていただくことができました。新潟県妙高市の関見峠移動局。標高1030mほどの見晴らしの良い峠のようです。55-57でレポート交換。7エレスタックをお使いとのこと、こちらの信号も十分な強度で届いているとのレポートもいただきました。風でアンテナが揺れるようで時々不安定な状態になることもありましたが、双方の運用場所、使用設備を紹介しあい、ファイナルを送りました。距離約284km。しばらくぶりの遠方交信でした。もし最初の自分のCQに応答があったら、バンド内ワッチすることもなく、この局との交信の機会はなかったと思います。これもタイミングの妙と感じた次第です。
この後も1時間ほど運用を続け、宮城、岩手、山形の6局にお相手いただき、西風が冷たくなってきたところで、早めの終了としました。
下山はかもしかコース。落葉の樹々の中、まばらに紅葉が残っていました。
岡沼から振り返る山頂の斜面は、2週間前とは様変わりして冬枯れの佇まい、いつ白いものが降ってもおかしくありません。
今シーズンあと1回登れれば御の字かな、と考えています。