ホーム >> 無線ブログ集 >> <電波監理審議会が “原案の内容で改正が適当である” と答申>433.92MHz(EIRP 1mW以下)を使うタイヤ空気圧モニタとキーレスエントリシステムの制度整備(案)に提出された意見と総務省の考えを公表

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link hamlife.jp hamlife.jp (2025/2/5 14:35:31)

feed <電波監理審議会が “原案の内容で改正が適当である” と答申>433.92MHz(EIRP 1mW以下)を使うタイヤ空気圧モニタとキーレスエントリシステムの制度整備(案)に提出された意見と総務省の考えを公表 (2025/1/10 18:00:30)

総合通信基盤局電波部移動通信課が2024年9月7日から10月7日まで意見募集を行った「小電力無線システムの高度化に必要な技術的条件に関する報告(案)」について( 2024年9月12日記事 )、2025年1月10日にその結果と電波監理審議会の「原案の内容により改正することが適当である」という答申が公表された。アマチュア局が一次業務(一次分配)である日本の430MHz帯アマチュアバンド内(433.92MHz)に、空中線電力 EIRP 1mW以下の「タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)」と「リモートキーレスエントリシステム(RKE)」の二次分配を行うという制度整備に関する内容で無線家の間で関心を集めた。一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、すでに「世界的な普及等を考慮し、JARLとして周波数共用は容認せざるを得ないものと考える」との見解を表明している。

 

 

TPMS/RKEの装着図と概要(総務省が公表した「報告(案)」の資料から)

 

 

 総務省が公表した内容は以下のとおり(一部抜粋)。

 


 

 総務省は、電波法施行規則(昭和25年電波監理委員会規則第14号)等の一部を改正する省令案等について、令和6年11月16日(土)から同年12月16日(月)までの間、意見募集を行いました。その結果、5件の意見の提出がありましたので、提出された意見及びそれらの意見に対する総務省の考え方を公表します。

 

 また、意見募集の結果を踏まえた上で、当該省令案等及び周波数割当計画(令和6年総務省告示第402号)の一部を変更する告示案について、電波監理審議会(会長:笹瀬 巌 慶應義塾大学名誉教授)に諮問し、1月10日、原案の内容により改正することが適当である旨の答申を受けました。

 

 総務省は、今後、意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申を踏まえ、速やかに関係規定の整備を行う予定です。

 

 

 

 

 

 公表された「提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方」の中から、アマチュア無線に関連する部分を紹介しよう。

 

 

【日本自動車輸入組合 環境部からから提出された意見】

 

 国際的に主流となっているTPMS/RKEの使用周波数433.92MHzにつきましては、欧米や韓国で共通化が進められるなか、現在315MHzのみの利用が許可されている国内において、国際調和の観点から、その使用を求める声が切実になっておりました。

 

 このたび、貴省、アマチュア無線連盟はじめ関係者の皆様のご理解並びにご努力により、国際協調に向けた当該周波数のTPMS/RKEへの使用制度化に向け、情報通信審議会より一部答申を受けた事を歓迎いたします。引き続き制度化に向けたプロセスが年度内に進められることに加え、将来的にはボーダレスな部品の共通化が可能となるよう、更なる国際協調が図られることを期待いたします。

 

 

【総務省の考え方】

 

 本改正案への賛同のご意見として承ります。

 

 

 

【個人Aから提出された意見】

 

 433MHzはアマチュア無線の周波数で、しかも呼び出し周波数です。少なからず影響は出ると思われるので、反対します。

 

 

【総務省の考え方】

 

 本改正案は、タイヤ空気圧モニタリングシステムとキーレスエントリシステムの導入に係る技術的条件の一部答申を踏まえ、必要な制度整備をするものです。

 

 情報通信審議会における検討では、アマチュア無線局に対し、433MHz帯TPMS/RKEからの干渉により重大な影響が発生する可能性は低いとの結果がでており、同システムが使用する周波数(433.795MHzを超え434.045MHz以下)はアマチュア局の呼出周波数(433.0MHz)とも異なっていることから、共用は可能であると考えます。

 

 

 

【個人Bから提出された意見】

 

 アマチュア無線で使用されている帯域を割り当てることになるが、一次業務をアマチュア無線としてほしい。世界的に使用される周波数帯であることを踏まえて、アマチュア無線局からの影響を容認する形で周波数を共用するのが理想であると思います。433MHz帯の使用に関しては仕方がないと考えています。

 

 

【総務省の考え方】

 

 本改正案への賛同のご意見として承ります。なお、本件に係る周波数割当計画の変更案は、タイヤ空気圧モニタリングシステムとキーレスエントリシステムを導入するにあたり、同システムを二次業務として割り当てるものであり、アマチュア業務は引き続き一次業務での分配としております。そのため、二次業務であるタイヤ空気圧モニタリングシステムとキーレスエントリシステムは、一次業務であるアマチュア局からの影響を容認して運用する必要があります。

 

 

情報通信審議会 情報通信技術分科会陸上無線通信委員会の「報告(案)」から

情報通信審議会 情報通信技術分科会陸上無線通信委員会の「報告(案)」から

 

 

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<433.92MHz(EIRP 1mW以下)を使うタイヤ空気圧モニタとキーレスエントリシステム>JARLは容認へ、総務省が「陸上無線通信委員会報告(案)に対する意見募集」を10月7日まで実施中

 

 

 

●関連リンク:
・総務省 電波法施行規則等の一部を改正する省令案等に対する意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申-433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリの導入に係る制度整備-
・電波法施行規則等の一部を改正する省令案等に係る意見募集(433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリの導入)に対して提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方(PDF形式)
・433MHz 帯を使用したタイヤ空気圧モニタとリモートキーレスエントリとの周波数共用について(JARL電磁環境委員会)

 

 

 

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