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ANTENTOP#025方式の広帯域RXアンテナ (2025/1/22 14:31:31)
ANTENTOPを眺めていたら、面白いアンテナを見つけました。
作者の"教授"氏によると、「アンテナ内の抵抗は、アンテナの入力に接続されている場合に有害であり、端や肩にある抵抗は、アンテナ内の進行波モードの確立に寄与します。」
との事。
何度か試した、T2FDやビバレッジなどの抵抗で終端するアンテナの経験からうなづけます。
長中波帯やローバンドは、ミニホイップやループアンテナでカバーできそうなので、14MHzアップの帯域用に試して見たいと思います。
先ずは、14MHz帯の1/2λダイポールをベースに、抵抗を挿入することをシミュレーションしてみました。
ベースとなるアンテナの、10~30MHz (21MHzを中心にして上下10MHz)の特性を見ます。
インピーダンス
同調している14MHz以外は、SWRが高すぎます。
アンテナ効率を云々する以前に、ノイズも拾いまくりそうです。
抵抗を挿入してみます。
何処に入れるか?が問題です。
始めに、原典に沿って1mおきに入れてみました。
スムーズですが、原典の200Ω給電ではSWRが落ちないようです。トランスを1:9の450Ωにしてみたのがこちらです。
良い感じですね!
ただ、細かく見ると2mあるいは1mの節毎に小さな不連続があるように感じます。
それならばという事で、28,21,18MHzの場合の端点に抵抗を入れてみました。
後々、別の形でトラップすることも想定して、2.5, 0.84, 0.56, 1.05mで区切ってみました。
抵抗を入れる方法ですが、文字通りピンからキリまで幾らでもありそうです。
まだ海の物とも山の物ともつかないので、いちばん手抜きで行くことにします。
ワイヤ間に100Ω 1/4Wのカーボン抵抗をハンダ付けしました。
が、ちょっと弱そうだし錆も出そうです。
そこで、接着剤を塗り付けて、生乾きのところに熱収縮チューブを被せてみました。
一晩経ったら、結構しっかり固まっていました。
給電は、まずはという事で、原典のトリファイラ巻1:4で行ってみます。
一昨日の午後に始めたので、できた時は真っ暗ですした。
殆んど陸屋根においたような状態でSWRを測ってみました。
記事中に「コンクリートの屋根の上に置くだけでいい」との記載がありますが、その通りですね。
進行波系のアンテナの特徴がよく顕われています。
昨日の午後、仮設中のHexBeamの下に括りつけてみました。
トランスはミネラルウォーターのPETボトルに押し込みました。
コイル巻線のショートや振動による断線の対策に、シリコンゴムでカバーしました。
が、乾く前に動かしたので汚くなりました。hi
RG58(3D2V相当)同軸ケーブル、約20mでシャックに引き込んでいます。
SWRは、シミュレーションよりもかなり良い値です。
送信するつもりは無いので(今のところ)、これで様子を見ることにします。