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WSJT開発グループは日本時間で2025年2月19日、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のバージョン2.7.0 正式版(GA版=General Availability)の一般公開を開始した。正式版の新バージョン公開は実に2年1か月ぶりとなる。
WSJT-Xの正式版(GA版)は2023年1月17日に公開された「WSJT-X 2.6.1」以来2年1か月ぶりとなる。開発チームはこの間、新バージョンの候補版(RC版)として「WSJT-X 2.7.0-rc1」から「WSJT-X 2.7.0-rc8」までを順次公開し、SuperFoxモードなどの追加や細部の修正を重ねてきた。同チームは今回公開の「WSJT-X 2.7.0正式版」の特徴をリリースノートで案内している。
<WSJT-X 2.7.0正式版における主な特徴(リリースノートより)>
<参考:上記内容の日本語機械翻訳>
WSJT-X 2.7.0は、バージョン2.6.1以来のGA(General Availability)リリースです。主な機能強化は、新しいコンパニオン・プログラムの「QMAP」、新しい特別オペレーションプログラム「Q65 Pileup」と「SuperFox」、新しい「メッセージ・システム」、ボタンをクリックするだけでHamlibを更新できるオプション、その他さまざまな改良が施されています。
・QMAPは、EME通信に携わる人々にとって特に興味深いものです。Q65の60秒サブモードと関連する30秒サブモードのいずれか1つに対して、単一偏波の受信専用機能を提供します。これによりWSJT-Xで通常の方法でEME QSOを実行しながら、90kHzサブバンドで対応するすべてのトラフィックをモニターすることができます。
・Q65パイルアップ・モードは、Q65を使用するDXオペレーターが、6mバンドのEME DXペディションで経験するような、同時呼び出しが多く非常に弱い信号でQ65を使用するDXオペレーターに役立ちます。
・SuperFoxモードは、これまでのFox and Houndsモード(F/Hモード)と同様に動作しますが、新しく一定のエンベロープ波を使用します。メッセージは、信号強度のペナルティなしに、最大9つのHoundsに向けて同時に送信することができ、5つのスロットを使用するこれまでのFox-and-Hound操作と比較して、約+10dBのシステム利得が得られます。
・新しいメッセージシステムでは、構造化されたプレーン・テキスト・メッセージを交信相手局に送信し、別のバンドやモードへのQSYを要求したり、あるいは多数の定型メッセージのいずれかを送信することができます。この機能は特にコンテスト時に便利です。
・「Update Hamlib」と書かれたボタンを使うと、リグコントロール機能の最新版をダウンロードしてインストールすることができます。
・cty.datファイルは、ボタン一つで更新できるようになりました。
その他、数多くの機能強化やバグ修正により、よりスムーズで直感的な操作が可能になりました。メインウィンドウのモード切り替え機能が強化され、サブモードと、ShとFastチェックボックスのステータスが、モードごとに保存・復元されるようになりました。なお、「ハムリブのアップデート」機能は現在Windowsでのみ利用可能です。
●関連リンク:
・WSJT-X公式サイト
・WSJT-X 2.7リリースノート
・WSJT-X 2.7ユーザーガイド
The post <正式版は2年1か月ぶりの登場>FT8などの通信用ソフトウェア最新版「WSJT-X 2.7.0」がリリース first appeared on hamlife.jp .