ホーム >> 無線ブログ集 >> <ARISS-Russiaによる特別イベント>日本時間5月5日(月・祝)21時から5月12日(月)まで国際宇宙ステーション(ISS)のほか3つの衛星からSSTV画像を送信

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link hamlife.jp hamlife.jp (2025/5/18 17:35:34)

feed <ARISS-Russiaによる特別イベント>日本時間5月5日(月・祝)21時から5月12日(月)まで国際宇宙ステーション(ISS)のほか3つの衛星からSSTV画像を送信 (2025/5/6 12:05:35)

日本時間2025年5月5日(月・祝)21時から5月12日(月)まで、国際宇宙ステーション(ISS)からアマチュア無線バンド(145.80MHz/FM)を使った、ARISS-RussiaによるSSTV(Slow Scan Television)特別イベントが行われている。テーマは戦後80年を迎える「VEデー(ヨーロッパ戦勝記念日)」で、ロシア建国記念日(第二次世界大戦終結)に関連した映像がISSから送られている。ISS側のコールサインは「RS0ISS」。Uwe Schneck氏(DL2LUS)やDARC(ドイツアマチュア無線クラブ)ローカルグループ・E39の情報によると、ISS以外に3つの衛星(SamSat-Ionosphere、Vizard-Meteo、UmKa-1)からも430MHz帯(それぞれ周波数や復調モードが異なる)で同様のイベントが同時期に行われるようだ。ISSから送られてくる画像は全部で12種類あるようだが、ロシア上空のみでの送信なのか、何時に終了するかなど5月6日朝の時点では不明だ。

 

 

 

 すでにSNSでは世界各国のアマチュア無線家が今回のSSTV画像を受信し、披露するポストが相次いでいる。Xで「ISS SSTV」で検索するか、下記関連リンクの「ARISS SSTV Gallery」を見てみると閲覧できるだろう。

 

今回のSSTVイベントでISSから送信された画像の例。ロシア建国記念日やヨーロッパ戦勝記念日に関連したものが多く、テキストもロシア語だ。

 

 

 以下、DARC(ドイツアマチュア無線クラブ)ローカルグループ・E39の情報「5月5日からISS、SamSat-Ionosphere、Vizard-Meteo、UmKa-1からSSTV画像が送られてきます」から抜粋して紹介しよう。

 

 


 

1.国際宇宙ステーション(ISS)
期間: 5月5日~5月12日
周波数: 145.800MHz
復調モード: SSTV PD-120
詳細: 戦勝記念日を祝うSSTV画像を送信。

 

2.SamSat-Ionosphere
期間: 5月5日~5月9日
周波数: 437.400MHz
復調モード: FSK1200 AX.25
詳細: テレメトリまたはメッセージを「AX.25パケット」形式で送信。

 

3.Vizard-Meteo
期間: 5月9日~5月10日
周波数: 437.825MHz
復調モード: SSTV Robot36
詳細: SSTV画像を「Robot36」形式で送信。

 

4.UmKa-1
期間: 5月9日~5月10日
周波数: 437.625MHz
復調モード: SSTV Robot36
詳細: 5月5日にISSから放出。SSTV画像を「Robot36」形式で送信。

 

※430MHz帯の衛星は、ISSに比べて送信電力が大幅に小さい。また、ドップラー効果の影響もあるので、衛星が近づいているか遠ざかっているかに応じて考慮する必要がある。

 


 

 

 ISSから送られてくるSSTV画像は、約2分間の画像送信のあと約2分間の間隔をおいて次の画像へ…と繰り返し送信される。期間が長いことから、画像受信に良好な日本周辺をISSが飛行するパスが多数あるため、条件さえ良ければハンディ機とホイップアンテナでも、十分信号をキャッチできるだろう。

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンクから「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できる。

 

 

<参考>運用期間中の5月12日(月)まで、日本各地のISS飛来時刻(地域によっては一部)
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)

 

※2025年5月5日時点で公表されているデータです。ISSの軌道修正などのため、飛来日までに日数がある場合の予測データは実際の飛来時刻とずれが生じることがあります。受信前に最新のデータをご確認ください。
※ロケーションやアンテナにもよりますが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安です(下表では特に良好に受信できると予測されるピーク時の仰角に「※」を付記しています)。

 

 

 

 

 
 
 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」「SSTV Slow Scan TV」など便利なスマホアプリもある。

 

 受信方法などは、下記関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

 SSTV画像の送信は、ISSでの使用を想定した特別仕様モデル、JVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710GA」が使用される見込みだ。2020年初めに、SpaceX社のCRS-20(Falcon9ロケット)で打ち上げられ、ISSの欧州実験棟「Columbus(コロンバス)」に搭載された( 2020年3月13日記事 )。

 

 

JVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710G」

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

<特別仕様「TM-D710GA」が欧州実験棟に>JVCケンウッド「当社製アマチュア無線機の国際宇宙ステーションへの搭載が決定」と発表

 

 

 

●関連リンク:
・ARISS SSTV Gallery
・Upcoming SSTV events – ARISS
・ARISS – Amateur Radio on the ISS(X/旧Twitter)
・5月5日からISS、SamSat-Ionosphere、Vizard-Meteo、UmKa-1からSSTV画像が送られてきます(DARCローカルグループ・E39)
・ISSステーションの現状 – ARISS
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・#きぼうを見よう(KIBO宇宙放送局)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

The post <ARISS-Russiaによる特別イベント>日本時間5月5日(月・祝)21時から5月12日(月)まで国際宇宙ステーション(ISS)のほか3つの衛星からSSTV画像を送信 first appeared on hamlife.jp .


execution time : 0.017 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
14 人のユーザが現在オンラインです。 (10 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 14

もっと...