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一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、会員サービスで行っている「QSLカード(交信証)転送サービス」において、この数年、急激にQSLビューローへ送付されるカードの枚数が増え、QSLビューローを介して相手局へ転送されるまでに1年近くかかる状況となってしまったことから、会員に「発行枚数見直しの協力」を呼びかけてきた( 2024年4月4日記事 )。その一環で昨年(2024年)夏には、転送できないJARL非会員宛てQSLカードが、QSLビューローへ一定数届いている改善策として、アマチュア無線業務日誌のフリーソフトの中でも多くの利用者がある「Turbo HAMLOG(通称「ハムログ」)」などのログソフト開発者へ、JARL会員情報(「JARL.COM」の会員検索機能で検索可能なコールサインのみのリスト)の提供を始め、非会員宛てQSLカードの印刷抑止機能を搭載してもらうことで、一定の効果が見られた。このほど同連盟のQSL問題対策委員会は、「交信した相手局宛てにQSLカード発行は行うが、自局宛てのQSLカードは必要ない」という “1Way QSLアナウンス局” を対象に「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」を作成するとして呼びかけを始めた。本リストは、JARL.COMで検索可能なコールサインのみのリスト同様、ログソフト開発者へ提供するとしている。
QSLカードの転送サービス延滞などの原因や対策などを行うJARLのQSL問題対策委員会が調査したところ、「記念局、コンテストに参加している局、移動運用でJCC/JCGサービスを行っている局などの中には、QSLカードの発行は行うが自局宛のQSLカードを必要としない局が、一定数存在しているようです」として、「それらの要望をふまえ、(いわゆる)『1Way発行局』のコールサインリスト(QSLカード受け取りを希望しない局リスト)を追加で作成し、ログソフト等の開発者に提供することになりました」と案内。あらたに「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」を作成することとなった。
これにより「転送可能な局リスト(会員検索データから抽出)」と「カード受領を希望しない局リスト(申し込みにより作成)」の2つのリストを作成し、JARLからログソフト開発者へこれらのデータを提供することで、「転送できるQSLカードのみの印刷データ」として、不必要なQSLカード印刷が避けられ、QSLビューローの転送量削減に寄与できるとしている。
なお、この「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」は、Turbo HAMLOGなどのソフトウェアへ提供し、不要なQSLカードの転送量削減を目的としているもので、QSL ビューローを通じた QSLカードの転送には影響がない。「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」に 登録した局であっても、QSLビューローにその局宛てのカードが届いた場合は、会員資格がある限り、従来通り転送を行う という。
詳しくは、記事下の「関連リンク」から確認してほしい。

JARL QSL問題対策委員会では「QSLカードの発行は行うが自局宛のQSLカードを必要としない局が、一定数存在している」として、「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」への申し込みサービスを開始(JARL Webより)
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<「引き続き “発行枚数見直し” にご協力を」と呼び掛け>JARLが「QSLカード転送遅延が改善しつつある」と会員へ現状報告
<万博記念局開局で日本初の「8K」プリフィックスに対応など>アマチュア無線業務日誌ソフト「Turbo HAMLOG(ハムログ)」が4月15日にバージョンアップしてVer5.46aを公開
●関連リンク:
・「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」への申込(JARL Web)
・転送できない局向け QSL
カード印刷抑制機能の公開について(JARL Web/PDF形式)
・QSLカード転送 その仕組みと、ご利用にあたってのお願い(JARL Web)
・Turbo HAMLOG/Win Ver5.46a
The post <QSLカード発行は行うが、自局宛て送付は必要ない “1Way QSLアナウンス局” が対象>JARL、「QSLカード受け取りを希望しない局リスト」への申し込みを呼びかけ first appeared on hamlife.jp .