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一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2024年6月17日、会員の “コールサイン@jarl.com” 宛てに届いたメールを転送先として登録したメールアドレスに自動転送する「Eメール転送サービス」の利用規約を初めて制定した。これまで同サービスには利用ガイドラインは設けられていたが、利用規約は設けられていなかった。サービス利用者の禁止事項、サービスを提供するJARL側の免責事項など全9条28項目にまとめている。
JARLは2000年代初頭から、“自局のコールサイン@JARL.com” 宛てに届いた電子メールを、会員自身が登録したメールアドレスへ自動転送する「Eメール転送サービス」を利用登録を行った会員向けに追加料金不要で提供している。
これまで同サービスには「利用ガイドライン」は設けられていたが「利用規約」は設けられていなかった。このほど2025年6月17日に利用ガイドラインを利用規約に改定、会員コミュニケーションサイトJARL.COMのページで内容を公表した。
利用規約第2条の「目的」では、『当連盟は、連盟会員が国内外のアマチュア無線家と円滑にコミュニケーションをとれるようにするために、本サービスサービスを提供する』として、『ここにいう「円滑」な「コミュニケーション」とは、転送メール送信者が、当連盟の会員(1名又は少人数)のコールサインを知ったときに、当該会員に対し電子メールを送信できるようにすることを指し、当連盟の多数の会員に対し同時または短時間に大量の電子メールを送信できるようにすることは想定していない』『本サービス利用者(「転送メール受信者」と「転送メール送信者」の双方をいう。)は、本利用規約を遵守の上で、本サービスを利用しなければならない』と定めている。
その上で第4条の「本サービス利用者の禁止事項」では、『(1) 本サービスにて提供されるメールアドレスを利用して、本人であることを偽ること』『(2) 本サービスやインターネット上の各種サービスの円滑な運営を妨げること』『(3) 当連盟または第三者を誹謗、中傷すること』『(4) 当連盟または第三者の著作権その他の財産権、プライバシー等の利益を侵害すること』『(5) 当連盟または第三者に損害を与えること』『(6) アマチュア無線全体の信頼をそこなうこと』『(7) その他、日本国を含むあらゆる国の法に反するような行為、または公序良俗に反すること』を禁止している。
さらに転送メールの “送信者” に向けても『(1) 1通あたり1メガバイトを超えるメールを本サービスにて提供されるメールアドレスに送信すること』『(2) 当連盟の多数の会員に対し同時または短時間に大量の電子メールを送信すること、スパムメ-ルを発信すること、その他これらに類すること。なお、当連盟が行う選挙に関する本サービスの利用については、選挙規程及び選挙管理会が定めるところによる』と規定。第5条ではこの利用規約に反して転送サービスを利用した場合は『本サービス利用者による本サービスの利用を、一時的にまたは永続的に禁止することができる』としている。
「Eメール転送サービス」の利用者は、新たに設けられた規約に従って利用することになるが、6月20日朝の現時点において、既存の同サービス利用会員に向けた規約改定の案内や同意確認等は行われておらず、Eメール自動転送も従来どおり利用できる。6月20日はEメール転送サービス利用者に毎月2回配信される「JARLメールマガジン」の発行日なので、その中で何らかの案内や同意確認等が行われる可能性がある。

「Eメール転送サービス」利用規約(1ページ目)

「Eメール転送サービス」利用規約(2ページ目) ※第4条に項目「3.」が2つ存在しているが、誤りと思われる

「Eメール転送サービス」利用規約(3ページ目)
Eメール転送サービスの詳細と改定された規約については下記関連リンク参照。
●関連リンク:
・Eメール転送サービス(会員コミュニケーションサイトJARL.COM)
・JARL Eメール転送サービス 利用規約 PDF
・JARL Eメール転送サービス 登録者検索
・会員コミュニケーションサイト JARL.COM メニュー
The post <利用者の禁止事項、JARL側の免責事項など9条28項目>JARL、Eメール転送サービスの「ガイドライン」を「利用規約」に改定 first appeared on hamlife.jp .