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話題の新製品、八重洲無線の「FTX-1シリーズ」の出荷が2025年7月8日(火)に始まった( 既報記事参照 )。初回の出荷台数はごく少数のようだが、hamlife.jpスタッフは運良く10W/50Wタイプの「FTX-1 optima-50」の購入に成功。7月10日(木)のお昼前に自宅へ配達された。さっそく恒例となった“開封リポート”を作ってみた。

FTX-1 Optima-50に初めて電源を投入。初期状態のディスプレイ

hamlife.jpスタッフ宅に届いたFTX-1 optima-50。梱包箱はいつもの無骨なものだった。FTX-1 Fieldはカラー印刷の梱包箱らしい
予約していた販売店から宅配便で「FTX-1 optima-50」が届いたのは7月10日のお昼前。届いた段ボール箱を開けると、中から梱包箱が出てきた。10Wタイプの「FTX-1 Field」はカラー印刷のカラフルな梱包箱らしいが、optima-50はいつものモノクロ印刷の無骨な箱(サイズ:410W×120H×290Dmm)だ。よく見ると「optima-50」の表記はステッカーだ。

梱包箱の上蓋を開けてみた
梱包箱の上面を開けると、optima-50がフィールドヘッドと50Wパワーアンプ部を接続した状態で保護用のエアーパッキンに包まれていた。ほかには2本の電源コード(パワーアンプを接続した状態で使う赤黒コードと、フィールドヘッド単体で使う場合のL型タイプ)、ハンドマイク(SSM-75E)、バッテリーパック(SBR-52LI)、ヒューズ類、底面スタンド取付用プレート、ラバーキャップ、取扱説明書(オペレーションマニュアル)、保証書、ステッカーなどが入っていた。

エアーパッキンから取り出したFTX-1 Optima-50の本体とバッテリーパック、電源コード2種類など

梱包箱の中身を並べてみた
梱包箱からoptima-50本体を取り出した。フィールドヘッドとパワーアンプのドッキング状態はしっかりとしていている。両者を分離するにはパワーアンプ上部の「PUSH」を押してドッキング状態を解除。さらに両者を接続している5つのケーブルを引っこ抜く。このうち2つのBNCコネクタ(HF/50MHz用と144/430MHz用)には接続を間違わないように固定カバーが付いているのは好感だ。

フィールドヘッドとパワーアンプのドッキング解除はここを押す

ドッキングを解除した状態。フィールドヘッドとパワーアンプは5本のケーブルで結ばれている

接続ケーブルのコネクタは簡単に抜き差しが容易だ

接続ケーブルを外したところ。2つのBNCコネクタ(HF/50MHz用と144/430MHz用)は接続を間違わないように固定カバーが付いている
しかし、フィールドヘッドとパワーアンプの分離や再度のドッキング方法は、取扱説明書には記載されていない。せめてOptima-50には説明用の別紙を入れて欲しい。
バッテリーパック(SBR-52LI)の大きさは、hamlife.jpスタッフの簡易実測で約153W×66H×27Dmm。重さは394gだった。バッテリーパック自体にも充電用のUSB-C端子と充電インジケーターを装備しているのはありがたい。

付属のリチウムイオンバッテリーパック(SBR-52LI)はUSB-C端子を装備し、USB Type-C充電器(USB PD対応、45W以上(DC15V出力対応)のもの)をつないで単体でも充電可能

バッテリーパックのステッカー。MADE IN JAPANだが、なぜか中国語表記が…
付属のバッテリーパック(SBR-52LI)にフィールドヘッドを装着し、全体の奥行を簡易実測すると 突起物を除いて80mm だった。フィールドヘッドを含む 重さは1,635g 。実はこの2つの数値、なぜか八重洲無線の公式サイトやカタログ、取扱説明書には書かれていないのだ。

バッテリーパックを装着したフィールドヘッドの重さは1,635g
アイコムのIC-705(付属バッテリーパック装着済み)と並べてみた写真は下記のとおり。

IC-705とのサイズ比較

IC-705とのサイズ比較

IC-705とのサイズ比較
八重洲無線のFT-991シリーズと並べてみた写真は次のとおり。発売前から言われていたことだが、FT-991シリーズとFTX-1 Optima-50のサイズはかなり近い印象だ。

FT-991シリーズとのサイズ比較

FT-991シリーズとのサイズ比較
パワーアンプを接続した状態の背面と底面の写真は下記のとおりだ。

パワーアンプを接続した状態の背面。左下のDC入力端子に電源コードを取り付け、再び外そうとするとき、その上にある144/430MHz用アンテナ端子が邪魔になって、電源コード側のコネクタのロック爪が解除しづらい

パワーアンプを接続した状態の底面。フィールドヘッドとパワーアンプの2か所に機種名やシリアルナンバーが書かれたステッカーが貼られているが、どちらも工事設計認証番号は書かれていない
ところでFTX-1シリーズは、無線機のボディーに「工事設計認証番号(技適番号)」が記載されていない(製造番号のステッカー部分にも記載なし)。その代わりに「DISP」ボタンを押しながら電源を入れると、画面上に工事設計認証番号を表示できるようになっている。
面白いことに50Wパワーアンプを接続した状態では「002-250002」という、認証名“FTX-1M”の番号を表示し、パワーアンプを外してフィールドヘッドだけにすると「002-250001」という、認証名“FTX-1F”の番号を表示する。この芸の細かさ(?)には感心した。では100W固定機であるFTX-1 DXのフィールドヘッドのみに通電できたとすると、どのような表示になるのだろう?

50Wパワーアンプを接続した状態で表示される工事設計認証番号

フィールドヘッドのみの状態で表示される工事設計認証番号
この後もいろいろ試してみたいことはあるが、そろそろ原稿締め切りの時間になってしまった。最後にオプションの中でも必須アイテムと言える「サイドキャリーハンドル(MHG-1)」を取り付け、ひとまず梱包箱に戻すことにする。原稿を書き上げたら、さっそく電子申請で無線局の設備変更届を出すつもりだ。

Optima-50のユーザーには必須のオプション「サイドキャリーハンドル(MHG-1)」を取り付けた

サイドキャリーハンドル(MHG-1)を取り付けた状態のOptima-50。これで持ち運びも容易になる
こちらの記事も参考に↓
<「FTX-1
optima-50」のユーザーは注意>八重洲無線、新製品「FTX-1シリーズ」各モデルの “工事設計認証番号(技適番号)”
を公表
<8月中旬より発売開始>八重洲無線、FTX-1シリーズ専用の延長ケーブル「SCU-66」「SCU-66L」を発表
●関連リンク: FTX-1シリーズ製品情報(八重洲無線)
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