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昨年(2024年)の年末に、一時「300」に迫る勢いだった太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)。「サイクル(太陽周期)25」のピークを迎えいると実感できて久しいが( 2024年12月31日記事
)、そのあとが続かず、2025年5月24日に「198」を記録したのみで勢いを失っていた。それから2か月弱、一進一退を繰り返しながら徐々に数値が上昇し、7月16日に「204」を記録した。サンスポットナンバーが太陽側のコンディション数値ならば、HF帯には15以下が望ましいと言われる地球側の地磁気活動を表す「A-Index」が「13」、HF帯には3以下が望ましいと言われる「K-Index」が「3」という状況で、太陽黒点数の上昇とは裏腹に、DXコンディションはイマイチだ。
2019年12月から始まった「サイクル(太陽周期)25」。今年(2025年)ピーク(太陽極大期)を迎えると言われているが、最近は太陽黒点数が上昇しない状況が続き、期待したほどのコンディション上昇が実感できないことが多い。
今のDX局とのQSOの中心は微弱な信号でも交信可能なデジタル文字通信「FT8」のため、ひと昔前のCWやSSBだったアナログ時代とはコンディションの実感も大きく違う。
アフリカ南東部に位置するモザンビーク共和国からオンエアーしているIOTA DXペディション「C94RRC」は、21MHz帯や28MHz帯で多くのJA局へサービスを行っている。FT8でのQSOが多いが、28MHz帯ではJA局からのCWのスポットも見られる。
また毎年「夏至」(今年は6月21日)の前後にはEスポのマルチホップなどでコンディションが上昇する傾向のある50MHz帯だが、今年も5月下旬頃から朝方に北米方面(7月頭にはカリブも)、夕方にヨーロッパ方面(日によっては夜間にアフリカ方面も)が入感することが増えた。6月6日、6月14~18日、6月23~28日などは比較的長時間にわたってオープンしたが、7月上旬以降は入感する地域が限られ、オープンする時間も短くなってしまい「SSN200超」を実感するには至っていない。

SPACE WEATHER PREDICTION CENTERが公表した太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)。予測(青線)に反して、直近の実測値(黒線)は下回っている(SPACE WEATHER PREDICTION CENTERのWebサイトから)

地磁気(地球固有の磁場)の値から算出し、対数的に区分した28段階で表現する「K-Index」。HF帯には3以下が望ましいと言われるが、ご覧のような状況が続いている(宇宙天気情報センターのWebサイトから)
●関連リンク:
・SOLAR CYCLE PROGRESSION(SPACE WEATHER PREDICTION CENTER)
・地磁気擾乱(宇宙天気予報)
・IOTA DXペディション「C94RRC」
・宇宙天気情報センター
・太陽黒点(宇宙天気情報センター)
The post <DX局との交信はFT8でのQSOが中心で実感が薄いが…>太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)が久々に200を越えて「204」を記録 first appeared on hamlife.jp .