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毎年10月4日から10日まで行われる「世界宇宙週間(WSW/World Space Week)」の関連イベントとして、日本時間の2025年10月3日(金)23時(※20時40分スタートとする情報もある)から10月6日(月)終了時刻未定まで、国際宇宙ステーション(ISS)からアマチュア無線バンド(145.80MHz/FM)を使った6種類のSSTV(Slow Scan Television)画像が繰り返し送信される。ただし10月4日19時~20時は「ARISSスクールコンタクト」実施のため一時中断する予定だ。また詳細は未定だが、10月17日(金)から20日(月)には、世界スカウトジャンボリーに合わせてスカウティング(ボーイスカウト活動)をテーマにしたSSTV画像を送ると予告している。
「世界宇宙週間(WSW)」とは、旧ソビエト連邦により、世界初の人工衛星(スプートニク1号)が1957年10月4日に打ち上げられ、本格的に人類による宇宙開発がスタートした日として、国際連盟が1999年に制定したもので、宇宙科学技術が人類の発展に貢献してきたことを祝い、期間中は各国で宇宙に関係したさまざまなイベントが行われる。
その一環として、国際宇宙ステーション(ISS)から「世界宇宙週間(WSW)」をテーマにしたSSTV画像(6種類)が繰り返し送られてくる。日本列島近くを通過するISSのパスもあるので、ハンディ機+スマートフォンなどでもクリアなSSTV画像を受信できると思う。ただし、SSTV通信アプリなどをスマートフォンへインストールしておく必要がある。
ARISS en espanolやARISS – Amateur Radio on the ISS(X/旧Twitter)が、今回のSSTV画像送信について以下の情報を伝えている(機械翻訳)。
次回のARISS SSTVイベントは10月3日に開始します。シリーズ29では宇宙週間をテーマに6枚のSSTV画像を送信します。土曜日はARISSスクールコンタクトの交信のため一時中断します。詳細は画像をご覧ください(「ARISS en espanol」から)。
今週のISSにおけるARISS関連のスケジュールは以下の通りです。各チームは、ISS運用計画の更新情報を見守っています。10月3日開始予定のSSTVイベントの時間帯が確定する見込みです。
SSTVは2つのイベントを予定しています。1つ目は10月3日~6日:1957年の最初の人工衛星の打ち上げを祝うもので、2つ目は10月17日~20日:世界スカウトジャンボリーに合わせて、スカウティング(ボーイスカウト活動)をテーマにしたSSTV画像を送ります(ARISS – Amateur Radio on the ISSから)。
ISSから送られてくるSSTV画像は、約2分間の画像送信のあと約2分間の間隔をおいて次の画像へ…と繰り返し送信される。期間が長いことから、画像受信に良好な日本周辺をISSが飛行するパスが多数あるため、条件さえ良ければハンディ機とホイップアンテナでも、十分信号をキャッチできるだろう。
日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンクから「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できるので参考にしてほしい。
<参考>運用期間前後(日本時間2025年10月3日14時から)の日本各地ISS飛来時刻(地域によっては一部)
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)
※2025年9月28日時点で公表されているデータです。ISSの軌道修正などのため、飛来日までに日数がある場合の予測データは実際の飛来時刻とずれが生じることがあります。受信前に最新のデータをご確認ください。
※ロケーションやアンテナにもよりますが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安です(下表では特に良好に受信できると予測されるピーク時の仰角に「※」を付記しています)。
使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」「SSTV Slow Scan TV」など便利なスマホアプリもある。
受信方法などは、下記関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。
地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。
SSTV画像の送信は、ISSでの使用を想定した特別仕様モデル、JVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710GA」が使用される見込みだ。2020年初めに、SpaceX社のCRS-20(Falcon9ロケット)で打ち上げられ、ISSの欧州実験棟「Columbus(コロンバス)」に搭載された( 2020年3月13日記事 )。
↓この記事もチェック!
<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始
<特別仕様「TM-D710GA」が欧州実験棟に>JVCケンウッド「当社製アマチュア無線機の国際宇宙ステーションへの搭載が決定」と発表
●関連リンク:
・ARISS en espanol(X/旧Twitter)
・ARISS – Amateur Radio on the ISS(X/旧Twitter)
・Upcoming SSTV events(ARISS公式サイト)
・World Space Week/世界宇宙週間(ウィキペディア)
・スプートニク1号(ウィキペディア)
・世界スカウトジャンボリー(ウィキペディア)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・#きぼうを見よう(KIBO宇宙放送局)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)
The post <「世界宇宙週間(WSW)」の一環で…>日本時間10月3日(金)~6日(月)、国際宇宙ステーション(ISS)から145.80MHz(FM)で6種類のSSTV画像を送信 first appeared on hamlife.jp .