無線ブログ集
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ZCR/bLOG
(2025/10/26 1:35:32)
MMANAで遊ぶ
(2025/10/22 18:33:20)
IC-905が発売されてしばらく経つが、秋田県内で使ってる・・なんてハナシは とんと聞かない。うーん、まぁ 鳥海山とかに移動するしかないんだろうな・・とか いちおう思っていたわけだが、当方JA7KPIは アンテナできるだけ自作というコンセプトで来たので、905云々の前に とりあえずは 2.4GHz以上のバンドのアンテナについて考察してみる必要はあるだろう・・
て ことで、 MMANA で いろいろやってみた。もちろん実製作はしていないので そこんとこヨロシク。(^^:)
MMANAといえば、 旧版 や GAL版 がダウンロード可能だが、当方は JL3OXRの64bit版 を使っている。 *1
SHF 5700MHzのパラボラもどきのデータを作成。反射器は タテ線のみ。これ以上 線を増やすと 計算不能になってしまう *2 ので、あまり大きくはできない。
この反射器は、当然だが 放物面に近似させている。また、タテ線の間隔は 2mm~3mm。ものの本によれば この間隔は 1/20波長以下にすべきとのこと。ちょっとキビしいかも。 *3
右の図は 放射器のヘンテナ *4 を放物面の焦点 *5 に置いている。
- MMANA data file
- 5760_parabora_5.maa ←適当にお使いください。
これをMMANAで計算させると、当方のPCでは 計算結果が出るのは 約15分先であった。 *6
次は 計算結果の指向性比較図である。
- 青 放射器位置 焦点(底から250mm) ゲイン最大 F/B比悪い
- 赤 放射器位置 底から 39mm ゲイン F/B比とも そこそこ
- 緑 放射器位置 底から 14mm F/B比最大
- 黒 放射器(ヘンテナ)単体の特性
まぁ、反射器の大きさが 決定的に足りていないので ゲインもF/B比も そんなに大きくはならない・・ *7
反射器をX軸で90度回転させ ヨコ線だけにし、放射器はそのままで計算させてみた。したっけ、あろうことか まったく反射せず、放射器だけの計算結果と ほぼ一致してしまった。ヨコ線反射器は 垂直偏波をスカスカで通過させてしまうようだ。 *8
上の反射器は 回転放物面ではない。そこで、いくらかでも ゲインを上げたいと反射器のタテ線を 5分割し、回転放物面に近似させてみた。
それが 右の図。いちおう それらしくは なっているものの、ちょっとザックリし過ぎているような・・
計算結果は 下の図を参照あれ。
青が 回転放物面に近似させたバージョンで、約 0.4dBだけ ゲインUPできている。F/B比には あまり違いは認められないが、垂直面指向性は 水平方向への輻射が強くなっている・・ こんなもんかいな。
まぁ、あくまでも 多数の電線で反射器を模しているわけで、これで 完全な 面 の反射器をシミュレイトできているのかといえば・・ さて、どうでしょう?? (^^;) *9
ほんとうは 直径 1m程度のヤツをシミュレイトしたかったのだが・・ 今のところは しょうがないね。
次は、2400MHzの LFA Yagi-Uda。
40エレと 60エレのデータを作ってみた。右の図は 40エレ。60エレの図は
細かいので割愛する。
- MMANA data file
- 2427LFA40e.maa ←適当にお使いください。ブーム長 約1.6m。
- MMANA data file
- 2427LFA60c.maa ←適当にお使いください。ブーム長 約2.6m。
ブームに金属を使うと エレメント長に影響が出るので、エレメントブラケットに何を使うのかが問題となる。 1200MHzの20エレ で使った配線クリートでは 幅が20mmなので、エレメントの半分くらいをプラスティック(誘電体)で覆うことになり、ちょっと 心配・・ (^^;) *10
計算結果は 下の図を参照あれ。
指向性特性。青が 40エレ。赤が 60エレ。
60エレは もう少し F/B比が良くてもいいのだが、なにせ計算に時間がかかるので ほどほどにしておいた。
SWRとゲインF/B比の周波数特性は下の図を参照。先のが 40エレ、後が60エレ。
周波数特性をバンド内できるだけフラットにするために かなり 時間を費やした。2400MHzのバンドは もちろん 2400~2450MHzである。 *11
さてさて、これらのアンテナを 本当に使う時が来るのであろうか。
そしてまた、JA7KPIは IC-905を入手するのであろうか・・
・・ 刮目して待て !! *12
*1 旧版は安定だが ちょっとしたバグあり。GAL版は 不安定だが ちょっと速い。OXRさんの64bit版は高速で、バグも取れている。
*2 MMANAでは 最大パルス数が 8192に制限されている。
*3 寸法は 1mm未満の値は とらなかった。
*4 大昔のCQ誌で、パラボラの放射器は パラレルのダイポール・・という記事があった。ヘンテナに反射器を付けるべきだったか。
*5 ディシュの底から 250mm
*6 このような状況なので SWRを落とそう などという大それたことはしていない。
*7 やはり 最大パルス数の制限が効いてくる。計算時間かかっても デカいデータを扱いたい・・ なんとかなりませんか?
*8 ♪ ウソだと 思うなら やってみな ♪
*9 ディシュの大きさからいって 17dBiは とれるのではないかと期待していた。と いうことは、このシミュレイションに 何らかの 穴 がある可能性を 否定できない。・・おぃ
*10 1cm幅程度の配線クリートがあれば いいのだが・・
*11 図はバンド外も表示している。
*12 嘘。待たなくても いいです。
