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link hamlife.jp hamlife.jp (2025/12/12 4:35:28)

feed <来賓挨拶をまとめて掲載>12月9日「2025 JARLアイボールミーティング」に約100名が出席 (2025/12/10 15:00:02)

2025年12月9日(火)夜、都内のホテルで一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)による年末恒例の「アイボールミーティング」(会費制)が開催された。会場にはJARL会員のアマチュア無線家のほか、江島 潔 参議院議員(JI4SAR)、田所嘉徳 衆議院議員・復興副大臣(ex.JR1FNM)、総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課長 五十嵐大和氏、NHK「ラジオ深夜便」の徳田 章アナウンサー(JL1HCP)をはじめ、関連団体・業界関係者など約100名が集まり意見交換や親睦を深めた。

 

 

参加者の集合写真

会場の受付風景

JARL役員が参加者を出迎え

会場内の歓談風景

 

 

 東京・麹町のホテルルポール麹町で行われた「2025 JARLアイボールミーティング」。最初に主催者を代表して森田耕司JARL会長(JA5SUD)が挨拶し、続いて江島 潔 参議院議員(JI4SAR)、田所嘉徳 衆議院議員・復興副大臣(ex.JR1FNM)、五十嵐大和 総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課長が祝辞を述べ、鈴木 昭 日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)会長(JF1QCI)が乾杯発声を行ってミーティングがスタートした。hamlife.jpではそれらの挨拶と祝辞の要旨を紹介する。

 

 

◆森田耕司 JARL会長(JA5SUD)主催者挨拶要旨

 

 本日はご多忙の中、アイボールミーティングに御臨席賜り、誠にありがとうございます。日本アマチュア無線連盟を代表し、心より御礼申し上げます。また、この度の青森県東方沖で発生した地震に際し、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と皆様のご無事をお祈り申し上げます。

 

 私たちJARLは来年、創立100周年という大きな節目を迎えます。1926年6月12日に日本アマチュア無線連盟が37名の盟員により設立され、電文が世界に向けて発信されました。

 

 創立以来、アマチュア無線の健全な発展と普及を目指し、数多くの先人たちのご尽力と会員の皆様の熱意に支えられ、今日まで歩みを進めてまいりました。この長い歴史の中でアマチュア無線は技術の進化とともに発展し、また災害時の地上通信や国際交流など社会的にも重要な役割を果たしてきました。

 

 本日のアイボールミーティングは、そうした歴史の一端を担ってこられた皆様が集い、日頃の活動を振り返り、未来への展望を語り合う貴重な機会です。無線を通じて築かれた絆が、こうして直接顔を合わせることでさらに深まり、次なる100年への力強い一歩となることを心から願っております。

 

 JARLでは100周年を迎えるにあたり、記念事業や特別イベントの企画を進めております。また、再来年のアマチュア無線100周年の取り組みを通じてアマチュア無線の魅力を広く社会に発信し、より多くの方々に関心を持っていただけるよう努めてまいります。そして、これまで支えてくださった会員の皆様へ感謝し、未来へとつながる新たな一歩を共に踏み出したいと存じます。

 

 近年、アマチュア無線を取り巻く環境は大きく変化しております。デジタル通信の普及、インターネットとの融合、さらには若年層の無線離れといった課題もございます。しかしながら、こうした時代の変化に柔軟に対応しつつ、アマチュア無線の本質的な魅力を次世代へ伝えていくことが私たちの使命であると考えております。新しい挑戦や変化を恐れずに進むことが、これからの100年を切り開く鍵であると信じております。

 

 常に新鮮な視点と情熱を持ち続け、アマチュア無線の未来を共に創造してまいりましょう。本日のミーティングでは、皆様との意見交換を通じて、今後の活動のヒントや新たな連携の可能性を見いだせることを楽しみにしております。日頃の経験や技術的な工夫、地域での取り組みなどを自由に共有し合い、実りある時間をお過ごしください。

 

 最後になりますが、本ミーティングの開催にあたり、ご尽力いただきました関係者の皆様、そして日頃よりJARLの活動にご理解とご協力を賜っております全ての皆様に、改めて深く感謝を申し上げます。100周年という節目を迎える今、私たちは新たな時代にふさわしいアマチュア無線の姿を皆様と共に描いてまいりたいと考えております。本日は誠にありがとうございました。

 

 

◆江島 潔 参議院議員(JI4SAR)祝辞要旨

 

 ご紹介をいただきましたJI4SAR 江島 潔と申します。今年もアイボールミーティングでいよいよ年末、一年間皆様方と大変にアマチュア無線を通じて交流させていただきましたことを深く御礼申し上げます。

 

 私は夏にハムフェアにも出席させていただきまして、大変な賑わいで、また国内外から大勢のお客様が来られていたこともすごく印象に残っているところでございます。先ほど森田会長から災害のお話がありましたけれども、この災害時こそ、ホビーではあるのですけども、アマチュア無線が威力を発揮するということは私は何度も経験をしておりまして、地震が起きると携帯が全くつながらなくなるというご経験をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 私は前職は山口県の下関市長をしておりましたが、常に地元のアマチュア無線の皆さん方と一緒に災害時に協力をしていただく、そういう体制を作っておりました。これは私は全国でこういう取り組みがあれば、いざという時に便利だったものが不便になっている、その最中にアマチュア無線の威力というものを発揮できるのではないかなと思っております。

 

 私自身、東京では2mのハンディ機を事務所の方に置いているだけでございますけれども、これからも皆様と一緒にこのアマチュア無線の素晴らしさというものを、若い世代にもしっかりと伝えていく、そんな役割を果たせればと思っております。本日のご盛会おめでとうございます。

 

 

◆田所嘉徳 衆議院議員・復興副大臣(ex.JR1FNM)祝辞要旨

 

 皆さんこんばんは。ただいまご紹介をいただきました衆議院議員の田所嘉徳でございます。かつてはJR1FNMという、ちょっと言いにくいコールサインで出ていたのですが、しばらくアマチュア無線を忘れておりました。しかし地元(茨城県)の海老澤局長さん(※注:JA1VMP局)が本当に一生懸命にアマチュア無線の普及やボランティア活動をされておりますので、それに感化されて再度また空に出たいなということで準備もしているところでございます。

 

 私は “元祖アキバ系” を標榜しておりまして、アキバ系というとフリルの付いた人じゃなくてですね、結構年配ですからジャンクショップがたくさんあった頃ですね、あそこであのアマチュア無線のいろいろな部品を買ったりですね、そういったパーツを見て目をときめかせていた若い頃がありました。今日も八重洲無線さんとかですね、アイコムさん、ケンウッドさんとか、お会いして本当に懐かしい響きだなというふうに思いました。

 

 先ほど防災について非常に重要だというお話がありましたが、私はそういうことと共に、人々が科学の意識を持つことも非常に重要で、アマチュア無線の導入は非常に魅力があって面白い、世界と通信ができるということでメカを知ることもできます。私も(衆議院の)総務委員会に所属をして電波の分配などをやるわけですけども、アマチュア無線で勉強しましたから、電波の性質なども少しは分かるわけで、そういった議論の中でも大変ためになったわけでございます。

 

 さらに我が国は「科学技術創造立国」であると思っております。テレワークやオンライン会議は、地方と大都市を埋めるのに本当に役立ち、1時間以上もかかって東京へ来なくてもよい時代が来ると言っておりましたが、一向に進みませんでした。ところがパンデミックになり、7割はもう役所に出てこないでほしいということになり、テレワーク、オンライン会議も非常に一般的になってきて、情報通信の非常に大きな意味が現れているわけであります。こもうすぐ電気が集積回路の中を歩くんじゃなくて、光が歩くような時代が来るわけでありまして、そういった科学技術の進歩にも皆さんが大いに貢献するんだろうというふうに思っております。

 

 私も地元の皆さんと連携をしながら、さらにテレワークが発展し、多くの科学技術の理解者が増えて、この国が豊かで利便性の高い新しい時代が迎えられるように頑張っていきたいというふうに思っております。どうぞ皆さんにはさらに頑張っていただきたいと心より申し上げまして、挨拶にさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

 

 

◆五十嵐大和 総務省総合通信基盤局 電波部 移動通信課長 祝辞要旨

 

 ご紹介いただきました、総務省電波部移動通信課長の五十嵐と申します。本日はJARLのアイボールミーティングにお招きいただきありがとうございます。本日出席の国会議員の先生方、ご出席の皆様方におかれましては、日頃から電波行政にご協力いただきまして誠にありがとうございます。

 

 また、森田会長はじめ事務局、会員の皆様におかれましては、我が国のアマチュア無線の健全な発展にご尽力くださいまして、心より敬意を表します。そして、本年もこのようにアイボールミーティングが盛大に開催され、アマチュア無線を支える多くの方々の参加がされているということで、心よりお喜び申し上げます。

 

 本年、令和7年のアマチュア無線のトピックとしましては、大阪・関西万博における特別局「8K3EXPO」の運用が挙げられます。運用ブースやアンテナブースなどの場所の選定や設置方法など、開会前から万博会場ならではのご苦労があったと伺っておりますけれども、最終的には期間中2,562名の体験運用、それから1,040名のゲストオペレーター運用があり、ブース来場記念のスタンプを求める長蛇の列ができたこともあると伺っております。

 

 また毎年恒例となっております8月のハムフェアですが、当日は大変暑い日でしたが、 2日間で延べ4万2000名の来場者を集めて非常に盛況でありました。私も「JARL全日本全世界10,000局アワード」の総務大臣表彰のプレゼンターとして1日目にお招きいただきました。それがハムフェア初参加だったのですが、初日のプレゼンターだけでちょっと足りないなと思いまして、2日目は参加費を払って参加いたしました(会場内拍手)。会場内の体験運用コーナーでは多くの方が運用されていて、その中には小中学生も大勢いらっしゃいましたので、アマチュア無線に触れる良い機会になったと考えております。

 

 それから10月には出版社主催の「体験運用の日」があり、JARLさんも後援を行って、ボーイスカウト日本連盟との連携で全国各地で体験運用イベントが実施されたと伺っております。今後もこうしたイベントを通じて体験運用を活用いただきまして、社会貢献活動と併せてアマチュア無線の普及にお役立ていただければ幸いです。

 

 そして、来年は6月にJARL創立100周年を迎えると伺っております。おめでとうございます。JARLの今年度の事業計画でも、アマチュア無線の楽しさと有用性、その価値を広くアピールし、アマチュア無線の社会的地位向上、知名度の向上に寄与図る等が掲げられておりまして、アマチュア無線から地域の行事等で活動することの推進、それからソフトハード面での体制整備に取り組んでいらっしゃると伺っております。森田会長のもとで関係者の皆様が協力し、アマチュア無線の価値向上、健全な発展に向けた活動に引き続き取り組んでいただくことをお願いしております。

 

 私のことながら、二十歳の頃に取得した4アマの免許と、それから当時買ったトランシーバーを最近発掘しました。バッテリーがもうダメになっているようですが、来年の目標として、自力で必要な行政手続きとかを体験してみて、再開局にチャレンジさせていただくということを考えております(会場内拍手)。

 

 ちょっと宣伝ですが、本年10月の電波法令の改正で “紙の無線局免許状” を廃止しまして、免許情報をインターネットで閲覧可能な電子免許状というものにしております。移動運用時にも、お持ちのスマートフォンなどから情報が閲覧できるようになりました。この電子免許状の利用には電子申請が必要ですので、ぜひこの機会にご利用いただければと思います。

 

 最後にJARLとアマチュア無線全体の、今後のますますのご発展と、本日お集まりの皆様にとって来年が素晴らしい一年になりますよう祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

 

 

◆鈴木 昭 JAIA会長(JF1QCI) 乾杯発声要旨

 

 日本アマチュア無線機器工業会、JAIAの会長に務めておりますJF1QCI 鈴木です。ご存知のようにJAIAは無線機器、周辺機器、アンテナ部品、こういったものの生産と販売をしているメーカーの集まりです。

 

 日頃からご臨席の皆様方から多大なご支援をいただいていますことを、この場をお借りし御礼申し上げます。また森田会長をはじめ、JARLの関係者の皆様におかれましては、アマチュア無線の健全な発展にご尽力されていることをJAIAを代表しまして厚く感謝申し上げます。

 

 我々もアマチュア無線の活性化に向けて、ハムフェアへの出展、東京だけでなく各地のハムフェアに出店し、それから技術講演を行い、また関係団体の皆様と共にアマチュア無線の活性化に向けたいろいろなアイデアを具体化していくという作業に尽力してまいりました。

 

 そういった中で来年はJARLの創立100周年ということ、それから再来年はアマチュア無線の制度が始まって100周年ということで、我々もこの周年記念に協力をしながら活気あるものにしていきたいと思っております。

 

 我々はアマチュア無線に関する事業をやっておりますが、非常に厳しい状況ではございます。ただJAIAの使命として、引き続きお客様に魅力ある商品の提供を進めてまいりたいと思いますので、改めてよろしくお願いしたいと思います。

 

 それではJARLのますますの発展と皆様のご健勝、そして来年がより良い年になることを祈念いたしまして乾杯をしたいと思います。

 

 

 

◆種村一郎 JARD会長(JG2GFX)祝辞要旨

 

 皆さんこんばんは。日本アマチュア無線振興協会、JARDの会長を拝命いたしました種村と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 本日はJARLアイボールミーティングの開催おめでとうございます。このようにたくさんのアマチュア無線の方々をはじめ、日頃からご指導を頂戴しております総務省様、関係者の皆様が一堂に会せる場があるということは大変喜ばしいと思っております。

 

 来年はJARL創立100周年ということで大変喜ばしいことで、これを一つの節目として、この先の将来にわたってもJARLとマチュア無線がさらに発展・創造していくことを祈念しております。私どもJARDも微力ではございますが、全面的に協力をしてまいる所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。

 

 最後になりますが、私どもJARDの自身の使命といたしまして、引き続きアマチュア無線技士の有能な人材を増やすことに集中してまいる所存でございますので、JARL様はじめここにご参集の皆様方にもぜひともご協力を賜りたいと思っております。

 

 

◆徳田 章アナウンサー(JL1HCP)祝辞要旨

 

「こんばんは、徳田です」。そうだ、この声です(笑)。NHKのラジオ深夜便は毎月第1、第3、第5日曜日の夜、私が担当しております。

 

 実は今日、こんな来賓ということで呼ばれるとは思っておりませんでした。実は昭和54年9月に福井におりましたときにJA9でコールを取りまして、それから5、6年やったんですけれども、もうそれっきりになりました。

 

 で、ついこの間3アマの講習を受けてコールサインを取り直しました(会場内拍手)。ありがとうございます。JL1HCPというコールサインをいただきました。久しぶりにアマチュア無線というものを観察してみようかなと思って、 NHKの中にアマチュア無線クラブがありますので、ちょっとこの間お訪ねをいたしましたら、さっそく写真を撮ってくださって、皆さんの中にも出回っているという話もあるんですけども、そんなことで久しぶりにやってみようと思っております。

 

 今お話しを伺っていると、私もそうでしたけども、昭和37年ぐらいから秋葉原をうろうろして、「子供の科学」や「初歩のラジオ」を持ってアンプを作ったり、5球スーパーを作ったりしておりました。そういうお話を皆さんなさっているのを聞いて、すごく親密な親しみを覚えさせていただきました。

 

  「月刊ラジオ深夜便」のエッセー にも書きましたが、アマチュア無線を離れて40年ぐらい経っておりますので全く状況が分かりませんでした。で、CQ誌を買ってそこにあったハムフェアにこの夏に行ってみて、144と430MHzの?トランシーバーを買いました。

 

 どのメーカーかというのはメーカーの方いらっしゃるので言えませんけれども、買わせていただきました。それから3アマのこともこうやって勉強の途中であります。FT8というものもこの間初めて見せてもらって面白そうだなと思ったり、何せたくさん余力がありますので、再びまた挑戦してみようと思います。

 

 森田会長が最初におっしゃっていましたけれど、若い人の参加率が少ないということなので、何かの場で若い人にも出会っていきたいなと思いますし、またラジオ深夜便でも触れられればと思っております。皆様のご支援よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

 

 

JARL広報大使のお二人。左:歌手のMasaco(JH1CBX)、右:演歌歌手の水田かおり(JI1BTL)も挨拶を行った

閉会の言葉は木村JARL副会長(JA2HDE)が行った

 

 

 

●関連リンク:
・JARL Web
・Rept on 2025 JARLアイボールミーティング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

 

 

 

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