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link hamlife.jp hamlife.jp (2026/1/7 10:35:36)

feed 【寄稿】<QSLカードデザインからSNSアイコン作成まで>いま話題の「生成AI」をアマチュア無線ライフで活用するヒントを紹介しよう (2026/1/5 12:05:05)
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学習済みのデータを駆使して、人のように創造的なコンテンツを生み出すことのできる「生成AI(生成人工知能)」。「ChatGPT」や「Gemini」など、無料で試せる生成AIサービスが増えるなか、実際に試した方も多いだろう。すでに無線家のブログやX(旧Twitter)などで生成AI画像が多く見慣れるようになった。日々進化する生成AIを利用して、アマチュア無線に活用できないか? そこで、QSLカードデザインをはじめ、SNSアイコン、QRZ.comのプロフィール画像、シャックのイラストなどなど やけに相性がよいことに気付いたと話す鈴木康之 静岡大学名誉教授(JR2BEF)に、自身が一番ハマ(沼?)ったという“いま話題の「生成AI」をアマチュア無線ライフで活用するヒント”を寄稿してもらった。

 

 

生成AIはイラストから実写まで、指示文章(プロンプト入力)の工夫でさまざまな画像を作り出してくれる


 

 

 アマチュア無線家のあなたが“自分の似顔絵”を用意して、「QSLカードのデザインに利用したい」「QRZ.comやSNSのアイコンに」など考えたことはないでしょうか。なぜかと言えば、一番抵抗感があるのは、自分の顔写真を公にさらけ出すことだからです。そこで試してみたのが、生成AIによる自分の似顔絵イラスト化でした。

 

●生成AIで「自分の似顔絵」を作る

 

 最近の画像生成AIは、本人の顔写真を元にして、雰囲気を保ったままイラスト化するのが超得意です。私もSNSのアイコン用にイラストを生成。それだけでは面白くないので、無線機の前で運用している姿や、東京・秋葉原電気街風な場所を電動キックボードで疾走している姿、フィギュアとパッケージを作ってみました。

 

会社に提出している「メディア対応用顔写真(左)」を生成AIで実写性を弱めてアイコン化してみた

実写を使わず、プロンプト情報(生成AIへの文字による指示)のみで「無線を楽しんでいる様子」を作成

お遊びの仮想の世界観で、電気街風な場所を電動キックボードで疾走(左)、フィギュアとパッケージを作ってみた

 

 

 どうでしょうか。実写写真そのものではなくイラスト調すると、親父顔がとても愛らしい姿に大変身。プライバシーを保ちつつ、自分だとわかる表現が作れます。

 

 さらに自慢のシャックのイラスト化もおすすめです。実際のシャック写真を元にして、配線や機材を整理した“理想のシャック”として描かせたり、無線機+パソコン+アンテナ切替器などデフォルメして…といったリクエストも簡単です。

 

 

実際のシャック写真(上)を使って、生成AIで作った架空シャック。オペレーターを加えてみたが、違和感のない出来栄え

QSLカードデザインの一例。素材画像や指示文章で、無限にQSLカードデザインを生成AIが提案してくれる

 

 

 生成AIの想像力は無限大なので、現実のシャックはちょっと散らかっているから、もっとスマートなシャックにすることも問題ありません。

 

 

 

●実際の操作手順(ChatGPTで画像生成)を解説

 

 生成AIで画像を作る具体的手法を紹介しましょう。今回は使い勝手のよい、AIチャットサービス「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を例に挙げて紹介します。

 

①元になる写真を用意します。
 まずは自身の写真を用意して、パソコンやスマートフォンへ元になる画像データを保存します。写真は、「顔がはっきり写っている」「明るく、影が少ない」「正面でやや斜め程度」がベストです。スマートフォンで撮った写真で十分です。

 

②ChatGPTにログインして写真をアップロード
 画像生成に対応したChatGPTを開き、ログインします。アカウントがない場合は画面右上の「無料でサインアップ」から作成してください。そして、すべての作業はその次の画面のみでほぼ完結です。

 

③文章(プロンプト)で指示を出します。
「お手伝いできることはありますか?」のすぐ下、「質問してみましょう」のところに、生成AIにお願いしたいことの文章(「プロンプト」と言います)を入力します。

 

・指示文章のプロンプト例(似顔絵)
「この写真の人物を元に、アマチュア無線家の似顔絵イラストを作ってください。無線機の前に座り、ヘッドホンを付けて運用している雰囲気で。全体はイラスト調、親しみやすいタッチでお願いします」

 

・指示文章のプロンプト例(シャック)
「この写真を参考に、アマチュア無線のシャックをイラスト化してください。無線機、パソコン、アンテナ切替器がわかるように描き、全体は少し理想化して整理された雰囲気にしてください」。

 

 

ChatGPTにログインして、画像のアップデートや「質問してみましょう」に指示文章(プロンプト)を入力する。指示文章は段階的に指示するのがポイントだ

 

④ダウンロード
 プロンプトを入力してリターンキーを押せば、数十秒ほどで描画が完了します。気にいった絵が完成したら、画像をクリックして保存しましょう(気に入らなかったら、チャットのようにプロンプトで修正指示を入力し直します)。なお、ここで生成された画像ファイルは、あなたが自由に使用できます(生成AIで作成した画像の扱いについては、各サービスの利用規約を確認してください)。

 

 

 

 少し指示文章(プロンプト入力)のコツをお話しましょう。

 

「リアルで、漫画調で、可愛くて、正確で…」と詰め込みすぎると、AIは迷子になります。まずは「似顔絵にする」「無線要素を足す」…と、段階的に指示するのがポイントです。

 

 無線要素は具体的に「無線っぽく」ではなく、「無線機」「マイク」「ヘッドホン」「シャック」「アンテナ」など、具体的な単語を書く方が、期待した画像への成功率が高くなります。

 

 気に入らなければ言い直す。結果がイマイチなら「もう少しイラスト調に」「背景をシンプルに」「年齢を少し若めに」と修正指示を追加すればOKです。描き直せます。

 

 ただし、ChatGPTの無料版は利用回数と容量制限があって、1日に作れる画像数が少ない、混雑時は生成できない、突然「今日はここまで」と止められることがあります。その対策として、プロンプトを事前にメモ帳で練る、何を描きたいか決めてから生成する、無駄打ちを減らす…といった工夫をおすすめします。

 

 生成AIは特別な人のためのものではありません。無線機やアンテナと同じく、使えば楽しいツールです。

 

 多くの生成AIは、プロンプト(指示文)の中でQ符号といった無線の専門用語もそのまま理解してくれます。文字でのやり取りではあるものの、感覚としてはどこかラグチューをしているような気分。チャットの最後に「73 CU!」と返してくることすらあります。

 

 生成AIの将来を考えるとき、現時点では、生成AIが自動で交信を行うような使い方は法制度や運用面のハードルが高く、現実的とは言えません。ただし、画像やデータをやり取りする分野、たとえばD-STARのDDモードやSSTVのような「人が内容を作り、無線で送る」用途であれば、補助的なツールとしての活用余地はありそうです。

 

 QSLカードに、SNSに、ちょっとした遊び心を足す手段として…などなど、生成AIは意外なほどアマチュア無線ライフ向きなツールです。ぜひ「沼?」にハマってみませんか。

 

 

元画像を用意することなく指示文章(プロンプト入力)でご覧のようなイラストが生まれる

架空の女の子にアマチュア無線を楽しんでもらうのも簡単だ

 

●動画を生成AIで作成
※画像をクリックすると動画がスタートします。

 

 

 

 

 

●代表的な生成AIサービス

 

【ChatGPT】
 OpenAIが開発した「大規模言語モデル」の一種です。たくさんの文章を学習しているので、質問に答えたり、文章を書いたり、要約したりと、さまざまな要望に応えてくれます。ChatGPTを上手に使うためのコツは、「具体的な指示」「役割の設定」「例示の使用」「情報の確認」です。

 

【Google Gemini】
 テキスト、画像、音声、動画など、異なる形式の情報を同時に処理し、理解することができます。これにより、より複雑な質問にも答えられます。文脈の理解: 長い文章や会話の文脈を深く理解し、適切な応答を生成できます。

 

【Google AI Studio】
 Googleが提供する生成AIの開発・実験を行うためのWebベースのプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、チャット形式でAIと対話したり、テキストや画像・動画データを読み込んだりするだけでAIモデルを生成してくれます。

 

【Google ImageFX】
 Googleが開発した画像生成AIで、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。リアルな画像生成に強く、「Imagen 3」という最新のAIモデルが使われています。日本語でも使えます。

 

【Microsoft Designer(旧称:Bing Image Creator)】
 Microsoftが提供する画像生成AIツールで、完全無料で利用できます。作成したい画像をイメージした指示文(プロンプト)を入力すると、OpenAIの「DALL-E3」を使って文章に合った画像を4枚生成してくれます。日本語での利用も可能で、直感的に操作できるのが魅力です。

 

【Adobe Firefly】
 Adobeが提供する画像生成AIで、テキストから画像を生成する機能があります。Adobe Stockのライセンス画像や著作権が失効したパブリックドメインのコンテンツを基にトレーニングされているため、商用利用しやすいように設計されています。ベータ版の指定がない正式版のAI機能を使って生成した画像なら、無料版でも商用利用が可能です。日本語でのテキスト入力にも対応しています。

 

【Canva】
 Canvaは、ブラウザベースの画像編集サイトで、AI画像生成機能も提供しています。多様なスタイルが用意されており、キーワードとスタイルを選ぶだけでAI画像を生成できます。生成した画像をそのままデザインに取り入れたり、編集機能で加工したりできるため、デザイン作業全般で活用したい方におすすめです。

 

【SeaArt】
 1日に無料で付与される「スタミナ」というポイントを使って画像を生成できるAIです。1日あたり約17枚の画像を無料で生成できます。サイズやモデルの指定も可能で、とくに美女AI画像の生成に強みがあると言われています。

 

【MyEdit】
 オンライン上で手軽に画像編集ができるサイトで、AI画像生成機能も備わっています。CyberLinkアカウントがあれば、1日5枚まで無料で生成できます。プロンプトは英語に限定されますが、アイデアの例文が豊富で参考になります。

 

 

 

生成AIは既存のデータの組み合わせで学習しながら、指示文章(プロンプト)を工夫すれば“ありえない”創造物を生み出してくれる

 

 上記のようにさまざまなサービスがあるが、それぞれ指示文章(プロンプト入力)の理解力に得手不得手があるので、1つだけではなく、いろいろ試して自分に合ったサービスを見つけましょう。詳しくは、記事下の「関連リンク」から確認してください。

 

 

●関連リンク:
・ChatGPT
・Google Gemini
・Google AI Studio
・Google ImageFX
・Microsoft Designer(旧称:Bing Image Creator)
Adobe Firefly
・Canva
・SeaArt
・MyEdit
・あおぞらかがく(X/旧Twitter)

 

 

 

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