ホーム >> 無線ブログ集 >> <100周年をアマチュア無線の大きな転換期に>JARL、森田会長(JA5SUD)と報道関係者の「新年記者懇談会」を開催

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link hamlife.jp hamlife.jp (2026/1/24 6:05:27)

feed <100周年をアマチュア無線の大きな転換期に>JARL、森田会長(JA5SUD)と報道関係者の「新年記者懇談会」を開催 (2026/1/22 12:05:02)

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2026年1月19日(月)、東京・大塚の連盟会議室で森田耕司会長(JA5SUD)と報道関係者の「新年記者懇談会」を開催した。森田会長は「2026年6月のJARL創立100周年から、2027年9月の日本のアマチュア無線100周年までの1年4か月間を祝賀期間として各種イベントを行うだけでなく、これをアマチュア無線の大きな転換期にしていきたい」と述べた。

 

 

1月19日に開催された「記者懇談会」の模様(写真提供:JARL)

新年記者懇談会の配布資料より

 

 JARLは毎年1月に報道関係者(新聞、雑誌、Webメディアなど)を招き、会長との記者懇談会を開催している。今年は1月19日(月)に東京・大塚の連盟会議室で開催し、例年以上に多くの取材陣が集まった。この懇談会における森田耕司会長(JA5SUD)の挨拶と2026年の抱負、100周年に実施する各種企画や施策、次世代支援についてなどを抜粋で紹介する。

 

 

◆森田会長の冒頭挨拶

 

 本日はご多忙の中、JARL記者懇談会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。ご存じのようにJARLは本年6月に創立100年を迎えます。
 そして来年、2027年9月には日本におけるアマチュア無線100周年という、2つの大きな節目を迎えます。長きにわたって支えていただきました会員の皆様方、関係団体の皆様、アマチュア無線を愛するすべての皆様に心より感謝申し上げたいと思います。

 

 JARLは今年の6月から来年9月までの1年4か月を「祝賀期間」としており、皆様方のご支援と協力のもと、アマチュア無線メーカーや関係団体、全国の無線家の皆様と共にこの節目を祝い、次の100年に向けて一歩を踏み出すべく、活動を進めてまいりたいと思っております。

 

 私たちの目標は、過去を振り返るだけではなく、「アマチュア無線をひとつの文化として盛り上げ、未来を切り開くこと」だと考えております。アマチュア無線はこれまでも、時代の変化とともにその役割を進化してまいりました。災害時における非常通信手段としての信頼性、青少年の科学技術教育への貢献、それから国際交流。その架け橋としての役割とさまざまな価値を見つけております。

 

 アマチュア無線の魅力は、なんといっても自分の手で、好きな世界を広げられることであります。アンテナを立てて遠く離れた方と交信を行う。それは時代が変わった今でも決して変わることはございません。

 

 2026年度は、次の100年に向けた未来への架け橋となる重要な年でございます。会長就任以来、私は当連盟を本当の意味において “新時代の幕開け到来” となるように、クリーンな事業運営に努めるとともに、当初から目標としております「積極的な活動と情報の発信」それから「組織運営の透明化」を柱として邁進してまいりました。

 

 引き続き皆様のご協力のもと、情報発信を重点的に進め、次世代の育成、それから青少年の普及活動の強化を進めるべく、科学技術への関心を高め、新たな仲間として若い方を一人でも多く増やすとともに、これまでアマチュア無線の楽しみを支えてきていただきました先輩方、および皆様方にアマチュア無線を楽しむことできる環境の、一層の整備の方を目指してまいります。

 

 最後になりますが、アマチュア無線の魅力をより多くの方々に知っていただくために、報道関係の皆様のご協力とご理解を賜れば幸いです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

挨拶する森田耕司JARL会長(写真提供:JARL)

 

 

◆2025年の振り返りと2026年の抱負

 

★2025年を踏まえた2026年の抱負
 私は会長就任以来「積極的な活動と情報の発信」「組織運営の透明化」を軸に、信頼される連盟作りを推進してまいりました。また地方本部・支部の活動に積極的に参加し、会員の皆様の声を直接伺う機会を重ね、皆様とさまざまな場面で交流を進めてまいりました。

 

 2026年もこれまで以上に相互のコミュニケーションを大切にし、会員の皆様との対話を通じ、より開かれた運営体制を構築してまいりたいと思っています。また「意思決定のプロセスの可視化」と「情報公開の原則化」にも取り組み、組織の透明性をより深めてまいります。

 

★青少年育成と次世代アマチュア無線家の支援の強化について
 ご存じのように総務省の「ワイヤレス人材育成のための制度改正」により、2023年の大規模な制度改正がございました。それによって体験運用のハードルが大きく下がり、青少年がアマチュア無線に触れる機会が飛躍的に増加いたしました。
 昨年は体験運用のマニュアルの整備や、ハムフェアでの初心者の相談ブースの設置、YOTAサマーキャンプに参加する学生への費用補填など、JARLとして実践的な育成活動を展開をいたしました。

 

 2026年ですけれども、これらの取り組みをさらに拡充し、100周年の記念行事として、学校や地域団体との連携による体験イベントを開催します。それから学生・若年層向けの教材の開発、22歳未満のハムフェア入場料の無料を継続するなど、次世代のアマチュア無線家の裾野を広げる活動を強化をしてまいります。

 

★2026年の行事について
 昨年8月に開催した「ハムフェア2025」ですが、有明GYM-EXで開催し約4万2000人の来場者を迎えました。展示、体験、講演、それから相談ブースなど多彩な企画を通じまして、アマチュア無線の魅力を広く発信することができました。

 

 2026年は8月29日と30日に、同じく有明GYM-EXにおきまして「JARL創立100周年、好奇心のアンテナを立てよう」をテーマとして、ハムフェアを開催する予定です。今年はこれまでの100年とこれからの新たな時代につながるよう、出展者で来場者の交流を通じ、新たな仲間との出会いや発見、それから発信の場として情報通信への理解を深め、さらにアマチュア無線の楽しみ方を呼びかけてまいります。

 

 また地方広域ハムフェアですが、地方本部支部による地域イベントとの連携も強化し、全国規模での普及活動を展開してまいります。100周年に先立ちまして、今年4月には私の四国地方本部でもですね、初めての開催となる広域ハムフェア「四国ハムフェア」を開催いたします。

 

 2026年11月にはIARUの「第23回 ARDFチャンピオンシップ世界大会」が、滋賀県蒲生郡竜王町で開催されます。日本国内だけでなく、海外からも多くの方が参加されますので、交流を深めてまいりたいと思っております。

 

★関連団体との連携による業界全体の活性化
 昨年は一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)、CQ出版株式会社との協力体制をさらに強化し、SD会議を通じた提言活動や共同イベントの開催など、業界全体の活性化に取り組みました。

 

 今年はこの連携をさらに継続・発展させまして、制度面の課題の解決や技術革新への対応、若年層へのアプローチなど、共通の課題に対して横断的に取り組んでまいります。業界全体の力を結集しアマチュア無線の社会的意義と存在感を高めていく所存でございます。

 

★多角的な広報戦略による情報発信の強化
 アマチュア無線の魅力を広く社会に伝えるために、2025年はこれまでのJARL NEWS、メールマガジンに加え、ハムフェア公式サイトなどを活用した情報発信を進めております。2026年ですが、Webサイトでの情報の充実、それから報道関係の皆様方のご支援ご協力を通じて、より多彩な層へのタイムリーにアプローチを図っていく所存でございます。

 

施策を説明する森田耕司JARL会長(写真提供:JARL)

 

 

◆100周年記念事業と施策

 

 今年がJARL100周年、来年がアマチュア無線100周年ということで、JARLではさまざまな記念事業を考えております。まず昨年7月に100周年を記念したロゴマークを作成しました。そして記念のメッセージ「あたりまえなんて退屈だから」を制定し、世界各国にも発信しております。

 

★100周年の位置づけ
 まず1つ目が「JARLの創立100周年」です。これは1926(大正15年)6月12日に、日本アマチュア無線連盟の会員37名がですね、世界に向けて「本日、われら日本のアマチュアは、日本アマチュア無線連盟を結成した」と打電した日ということです。
 もう1つが「日本におけるアマチュア無線の100周年」です。これは1927(昭和2年)9月7日、大阪の草間貫吉さんに私設無線電信無線電話局「JXAX」が初めて免許をされました。これが日本における最初のアマチュア無線局とされております。

 

 そこで今年の6月から来年の9月までの1年4か月を「祝賀期間」として、JARLではさまざまな活動を展開してまいります。回顧や祝賀に加えて、未来へのスタートにもしたいと思います。「昔は良かったね」ということだけではなく、これからアマチュア無線を楽しんでいただく若い方々にも向けたメッセージが必要だと思います。

 

 JARLだけではなく、行政、それからメーカー、販売店、専門誌、それからマスコミすべての方と、アマチュア無線の価値を分かち合いまして、これからのアマチュア無線界を活性化したいと思っています。

 

新年記者懇談会の配付資料より

新年記者懇談会の配付資料より

 

 

★記念事業の全体像
 JARL創立100周年からアマチュア無線の100周年までの1年4か月を祝賀期間としております。当然その期間中には「ハムフェア」が開催されます。それから100周年記念の専用のサイトも立ち上げました。そちらの方に100周年の記念事業に関するさまざまな情報を盛り込んだ形で構成しており、最新情報は適宜アップする予定です。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 記念式典は、2027年のハムフェアに合わせた形で開催する予定にしております。また100周年に合わせた記念誌も、その辺の時期をターゲットにすでに編集のメンバーと共に一生懸命作成をしている最中でございます。

 

 記念運用は、この1年4か月間をアマチュアの皆さんに楽しんで取り組んでいただこうということで、全国各地を回っていろいろなところから電波を出していただこうとか、新しい方たちにも楽しんでいただけるような遊びの仕組みを企画中です。

 

 結構壮大な計画ですが、「公募局」は各都道府県を1週間ごとにローテーションを組み、南極とか小笠原も含んだような形で、上級資格の方を中心に運用してもらい、日本国内だけではなく海外にもガンガン電波を飛ばしていただく運用を考えております。それから「イベント局」は小電力のいわゆるハンディ機です。いろいろなイベントに参加していただくことによって、各エリアの方が交信できるような機会をですね、積極的に作ろうと考えております。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 記念アワードは、ある一定のルールに基づきまして、完成をすれば立派な賞状ももらえるような仕組みを考えております。

 

 それから次世代支援としてのクラウドファンディングです。大きなイベントをやるには、やはりそれなりの資金が必要でございます。JARLは皆さんからの会費収入で運営をしております。それだけではなかなか十分なイベントが開催できないであろうということで、資金の調達、それも仲間と力を合わせて調達し、いろいろなものに使っていこうと考えております。

 

 また今年と来年の「ハムフェア」は、100周年記念にフォーカスしたような形でやる見込みにしていますので、ハムフェアのロゴ自体も高揚したものにしようということになりました。アマチュア無線家に馴染みの深いプリント基板をイメージし、基板の穴開きのところからいろいろハンダ付けして文字を作ったというようなデザインです。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 記念のコンテストは詳細を検討している最中で、まもなく内容をお知らせできると思います。これも新しくアマチュア無線を始められた方に特に楽しんでもらうルールを作るつもりでございます。

 

 

◆次世代支援について

 

 日本のアマチュアの無線局は、ピークは1994年で136万局ぐらいおりました。ところが2026年1月現在で33万3000局ということで、単純にもうピークからですね100万局減っております。ピーク時の4分の1以下ということで、今現在も残念ながら毎月1,000局以上のペースで減少しております。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 なぜかといいましたらやはり高齢化です。年齢層別のJARLの会員数では、60代以上が80%です。やっぱり高齢の方が非常に多いのです。私はちょうど70歳で、本当にJARLの平均年齢なんですけども、この一番高いところにいて、まさにこの通りだなって思っております。グラフの右側の若い方が本当に少なく20代以下が1.5%です。これが今のアマチュア無線の現状です。このまま行くと会員数もどんどん落ち、何か手立てを打たないと本当に趣味自身が衰退する一方です。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 なんとか手立てを打ちたいということで、アマチュア無線がどういったものか、楽しさをもっともっと世間に世界の人に知っていただく必要があるということを痛感しております。JARLとしましても今の現状を我慢して受け入れているわけではございません。この100周年を機会に次世代の支援の取り組みを本格化いたします。

 

 今考えておりますのは、体験運用をもっともっと企画してアマチュア無線の楽しさを知っていただくこと。それから継続を支える仕組みです。いろいろな事情でアマチュア無線をやめざるを得なくなった方をサポートできるような仕組みををもっと構築する必要があると思います。

 

 JARLとしましても「無線に関する書籍の刊行」を今考えております。それから「地域の科学館などでのアマチュア無線の展示」「学校クラブに対する支援と学生に対するアプローチ」。アマチュア無線がこれだけ素晴らしいんだよというのを実際に感じていただくためにも、学校のクラブをもっと活性化する必要があると思いますので、JARLとしてもそこにテコ入れするような施策を考えております。

 

 それから「無線従事者免許の取得の支援」です。そもそもアマチュア無線は国家資格ですから、運用するには免許が必要なんですけれども、やはり費用がかかっております。そういった経費的な面もサポートをしたいということもありますし、免許を取ってから実際に開局するまでのプロセスでハードルが高いというような話も伺っております。免許は取ったものの、実際に電波が出せないとか、出すまでに苦労したとかいう話を聞きますので、そこもしっかりとJARLとしては支援をする必要があるなと思っております。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 最後になりますが、この100周年がアマチュア無線の大きな転換期になると、私は期待しております。我々JARLだけではなく、本当にアマチュア無線業界が1つになり、アマチュア無線の振興、それから若い方中心に次世代の支援を心を込め、この100周年から具体的に進めてまいりたいと思います。どうかご期待をしていただくとともに、共に進んでいただければと思っております。ぜひ皆様方と一緒に、新たな100周年を作ってまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

新年記者懇談会の配布資料より

 

 

 

●関連リンク:
・JARL Web
・JARL100周年記念特別サイト

 

 

 

The post <100周年をアマチュア無線の大きな転換期に>JARL、森田会長(JA5SUD)と報道関係者の「新年記者懇談会」を開催 first appeared on hamlife.jp .


execution time : 0.039 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
48 人のユーザが現在オンラインです。 (38 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 48

もっと...