無線ブログ集
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毎日はレビュー
(2026/3/29 8:05:04)
【妄想シリーズ】10mWの魔法!多摩六都科学館で子供たちに無線の醍醐味を伝えたい
(2026/3/27 21:26:38)
全国の無線愛好家の皆様、フリラファンの皆様、今日も元気に空に向かってCQを出していますでしょうか?
さて、一部のニッチな層から熱狂的な支持を集めている(と勝手に信じている)私の「妄想シリーズ」ですが、今回もまた、頭の中でとんでもなくワクワクするプロジェクトが立ち上がってしまいました。
今回のテーマはズバリ、「特定小電力トランシーバー(特小)を使って、子供たちに無線の世界へ沼らせる…いや、興味を持ってもらう仕組みづくり」です!
「ラジ製」「初ラ」があったあの頃のロマンを取り戻せ!
本題に入る前に、少しだけ昔話をさせてください。 我々おじさん世代が子供の頃って、無線の世界に触れる入り口がそこかしこにありましたよね。「ラジオの製作」や「初歩のラジオ」といった雑誌を食い入るように読み、お年玉を握りしめて秋葉原へ行ったものです。
夜な夜なBCLラジオのチューニングダイヤルをミリ単位で回し、ノイズの奥から聞こえてくる遠く離れた国の放送に耳を傾ける。あるいは、CBトランシーバーを持って空き地に走り、「CQ、CQ、こちら…」と叫ぶ。そこには、見えない「電波」という魔法を自分の手で操っているという、強烈な感動がありました。
しかし、今はどうでしょう。インターネットとスマートフォンが完全に普及し、地球の裏側の人ともLINEで一瞬にして高音質のビデオ通話ができる時代です。それは確かに便利で素晴らしいことですが、その反面、「電波が空間を飛んでいく不思議」や「見知らぬ誰かと偶然繋がるロマン」に触れる機会は、今の子供たちからすっかり失われてしまいました。
「スマホでいいじゃん」 もし今の子供にトランシーバーを見せたら、十中八九そう言われるでしょう。でも、私は信じています。昔ほどではないにせよ、あの「ノイズの向こう側から人の声が聞こえてくる感動」に心を揺さぶられる、科学のタマゴたちは今でも一定数絶対にいるはずだと!
奇跡の立地!「多摩六都科学館」と「スカイタワー西東京」
では、そんな子供たちに無線の面白さを伝えるにはどうすればいいか? どこでやるのが一番効果的か?
妄想の舞台として私が白羽の矢を立てたのは、東京都西東京市にある「多摩六都科学館」です。プラネタリウムや充実した科学展示があり、週末になれば「どうして?」「なぜ?」という知的好奇心で目を輝かせた子供たちが大勢集まる、まさに科学の聖地です。
ここまでは普通のイベント企画です。しかし、皆様。多摩六都科学館の隣に何がそびえ立っているか、もちろんご存知ですよね?
そう、地上195メートルの巨大な電波塔、「スカイタワー西東京」です!
そして、ここからが我々フリラ愛好家にとっての最大の萌えポイントです。あのタワーの上には、泣く子も黙る広域レピーター「スカイタワー西東京特小レピーター」が燦然と輝いているではありませんか!
科学に興味津々の子供たちが集まる施設のすぐ隣に、広大なカバーエリアを誇る特小レピーターがある。……これ、神様が「ここで無線のイベントをやりなさい」と言っているような、奇跡の立地だと思いませんか?
妄想イベント:「キッズ特小チャレンジ in 多摩六都科学館」
さて、いよいよ私の妄想イベントの全貌を語りましょう。
週末の多摩六都科学館のエントランス付近に、特設ブースを設けます。ずらりと並んだ特定小電力トランシーバー。そこを通りかかった子供たちに、スタッフが声をかけます。
「ねえ君、電波で遠くの人とお話ししてみない?」
子供たちは不思議そうにトランシーバーを受け取ります。「え? スマホじゃないの? なにこの長い棒・・・」。 そこでスタッフが、レピーターの仕組みが描かれたポップで説明します。 「ここから出る電波はね、すごく弱いんだ。乾電池の力だけで飛んでいくからね。でも、隣にあるあの大きなタワーのてっぺんに届くと、タワーが『もっと遠くまで飛んでいけ!』って電波を強くして跳ね返してくれるんだよ」
そして、子供にトランシーバーのPTT(送信)ボタンを押させます。 「CQ、CQ、だれかきこえますか?」
ボタンから指を離した瞬間、スピーカーから「ザッ」というスケルチの開く音がして、レピーターのアクセス音が鳴り響きます。そして……。
『はい、こちら〇〇(コールサイン)。君の声、綺麗に届いてるよ! 今、埼玉県○○からお話ししています』
その瞬間、子供の目がまん丸になるのが目に浮かびます。 「えっ!? 埼玉県○○!? スマホもインターネットも使ってないのに!?」 そうです、これです! この「10mWの小さな機械と、空飛ぶ電波だけで何十キロも離れた人とリアルタイムで繋がった」というダイレクトな体験。これこそが、スマホ世代の子供たちに強烈なパラダイムシフトを起こす魔法なのです!
さらなる妄想:特小お持ち帰り大作戦
妄想はこれだけでは終わりません。科学館での体験で興味を持った子供たちには、なんと「特小トランシーバー1週間無料レンタル」を実施します!
子供たちは大事そうにトランシーバーを自宅に持ち帰ります。そして夜、自分の部屋のベッドの中や、家のベランダから、タワーの方向を向きながらそっと電源を入れます。
「家からも届くかな……。CQ、CQ、多摩六都科学館でトランシーバーを借りた〇〇です。誰か聞こえますか?」
すると、タワーを介して、夜の電波の海を漂っていた見知らぬ無線家から応答があるのです。
「〇〇くん、こんばんは。聞こえてるよ。よく電波飛んできたね!」
自分の家から、自分だけの力で、見えない電波を飛ばして世界と繋がった瞬間。かつて我々がゲルマニウムラジオを作って初めて放送を受信した夜のような、あのドキドキとワクワクを、現代の子供たちにも味わってもらうのです。中には、ベランダのどこに立てば一番電波が入りやすいかを探り始める、立派な「無線の変態」の片鱗を見せる子も現れるでしょう。
たった10mWの微弱な電波。だけど、高い場所に設置されたレピーターの力を借りれば、驚くほど遠くまで飛んでいく。この「工夫次第でどうにでもなる」というアナログな制約とロマンこそが、科学の原点だと思うのです。
全国の無線家たちへお願い!アンテナを磨いて待機せよ!
いかがでしたでしょうか、私の妄想。書いていて自分でニヤニヤが止まらなくなってきました。
もちろん、実現するには機材の調達やレピーター管理団体様との連携、法令遵守の徹底など、ハードルは山のようにあります。(だからこそ「妄想」なのですが!)
しかし、もし万が一、この妄想イベントが現実になった暁には、この記事を読んでいる全国の無線家、フリラ愛好家の皆様に、重大なミッションをお願いしなければなりません。
それは、「子供たちのたどたどしいCQに、全力で優しく応答するカッコいい大人」の役です。
「初めまして! お空の上でお会いできて嬉しいよ」 「君の電波、メリット5でバッチリ届いてるよ!」
そんな風に、子供たちの小さな勇気を肯定し、無線の楽しさを教えてあげる。場合によっては、西東京レピーターが子供たちのCQに応答したいおじさんたちで「パイルアップ」になるかもしれません。最高じゃないですか、それ!
無線の世界は、若い世代が入ってこなければいずれ消えてしまいます。でも、その面白さ、本質的なロマンは、いつの時代も絶対に色褪せないと私は信じています。
いつか、多摩六都科学館の空に、子供たちの元気なCQが飛び交う日を夢見て。 私は今日も、特小トランシーバーを握りしめながら、西東京レピーターのチャンネルをワッチするのでした。
