無線ブログ集
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東京都西東京市にあるコミュニティFM放送局「FM西東京(JOZZ3AU-FM、84.2MHz 出力20W)」は、2012年からアマチュア無線に特化した情報番組「QRL」をスタートし、毎週木曜日の23:30から30分間オンエアーしている(番組は2017年6月にリニューアルが図られた)。放送内容は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されており、このほど2022年12月15日 夜に放送した第553 回分がアップされた。
2022年12月15日(第553回)の特集は「50MHz帯のAMモードとコンテスト」。12月25日開催の「 1エリアAMコンテスト 」と、7月1日から12月末まで開催されている「 6mAMマラソンコンテスト 」を紹介した。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
●関連リンク:
・QRL For Amateur Radio Station 第553回放送
・QRL Facebookページ

アマチュア無線家向けにユニークなオリジナルキット類の頒布を続けている「CRkits共同購入プロジェクト」は、クリスマスの時期に合わせて、いずれも1時間ほどあれば完成するという、50MHz帯の「10mW簡易2石AM送信機キット」と、同じく50MHz帯の「超再生受信機キット」の有料頒布を開始した。同プロジェクトは「年末年始のちょっとした製作に最適」だと案内している。頒布価格は、TX50送信機が1,800円(クリスタルは50,55MHz/50.62MHzのセットで300円)、RX50受信機が1,700円。TX50とRX50のセット一式で3,800円+送料180円となっている。
QRP送信機のTX50は、かつてFCZ研究所(大久保忠氏/JH1FCZ)から発売されていた50MHz帯の送信機入門キット「TX-502」を、現在入手可能な部品を揃えてキット化したもので、50,55MHz/50.62MHzのクリスタルをセットで用意した。
もう一方の受信機「RX50」は、Cliff Donley氏(K8TND)によるエアーバンド用超再生受信機を50MHz化したキットで、超再生受信(高周波発振1石+1IC)の構成は高い感度を持つ。周波数の選択度は低いが、アマチュア無線黎明期に多用された回路(CQ誌2022年12月号に発明者のArmstrong氏の記事が掲載)として知られている。
今回、有料頒布を行う50MHz帯の10mW簡易2石AM送信機キット&超再生受信機キットは以下のとおり。
●TX50送信機:1,800円:
クリスタル(50.55MHz/50.62MHzのセット):300円
●RX50受信機:1,700円:
※上記セット一式:3,800円+送料180円
このほか、実験に活用できる充電式の小型丸型アクティブスピーカーを800円で頒布している。
CRkits共同購入プロジェクトでは「送受信機いずれのキットも1時間で完成するため、年末年始のお手軽製作に最適でしょう。シンプルなキットにより、“自作する”の面白さへのきっかけを用意することは、アマチュア無線入門やワイヤレス人材の育成に意味のあることだと思います」と話してる。

頒布する2つのキットの間で電波を飛ばして送受信を確認。外部アンテナを取り付けることで数局と交信に成功したという。「受信機も超再生ながら10dbuVくらいのところまで聞こえてきます」としている(右上の基板はFCZ研究所の「TX-502」)
●関連リンク:
・CRkits共同購入プロジェクト
・TX50&RX50送信機受信機キット(CRkits共同購入プロジェクト)
・TX50 50MHz 10mW AM送信機キット取扱説明書(PDF形式)
・RX50 50MHz 超再生受信機キット取扱説明書(PDF形式)
・キット完成時の実験動画(Twitter)

株式会社三才ブックスは12月23日(金)に月刊誌「ラジオライフ」2023年2月号を刊行する。別冊付録として毎年この時期恒例の「ラジオライフ手帳2023」がついてくる。税込価格は1,210円と昨年(2022年2月号)よりも110円値上がりしている。

月刊「ラジオライフ」2023年2月号表紙
hamlife.jpでは、趣味(hobby)としての「無線」に関連した雑誌や書籍の刊行情報も紹介している。三才ブックスが刊行している月刊誌「ラジオライフ」は1980年の創刊で、2023年2月号は通巻504号を迎えた。今号のおもな無線関連の記事は次のとおり。
<特別付録>ラジオライフ手帳2023
・持ち歩けるポケット周波数帳、県別データ増ページ!

「ラジオライフ手帳2023」表紙
<都道府県別PSW周波数データ集>
<第2特集>警察研究白書
・220覆面交パからデジタル無線まで
<固定機 エアーバンド受信インプレ>
・エーオーアール 多機能を搭載したDSP処理のアナログ専用機
0.04~3150MHz受信機「AR5001D」
<ブルーインパルス受信ガイド>
・各課目の交信内容と撮影のポイント Act9
<RLエアーバンド インフォメーション>
・熊本県 陸上自衛隊
西部方面航空隊創隊61周年・高遊原分屯地創立51周年記念行事リポート
<おもしろ無線受信報告所>
・業務/デジタル簡易無線で行われる業務系通信
<ヴァイオリン弾き 琴羽しらすの今度は無線で知らせます>
・vol.16 琴羽しらすモールス通信に興味が出てきました
<ライセンスフリー無線の世界>
・フリラ目線の特定小電力無線ベストバイ
<工作チャレンジ>
・目に見えない電波の強弱をチェックする指針式の測定機「お手軽電界強度メーター」
↓この記事もチェック!
<Kindleや楽天koboほか、読み放題も…>配信スタート!
ヤバかった時代(1980年代&1990年代)の月刊誌「ラジオライフ」が電子書籍で蘇る
月刊「ラジオライフ」2023年2月号の購入は、下記のAmazonリンクが便利だ。
●関連リンク: 三才ブックス

2022年12月25日(日)10時から12時59分59秒までの3時間、6mコンテストグループ「まんなかくらぶ」の主催による「第38回 1エリアAMコンテスト」が、50.50~50.90MHzで開催される。全国各地でAMモードに限定したコンテストがあるが、その中でも“6mバンドに特化”したコンテストとして認知度も高く、毎回参加局も多いことで有名だ。なお、書類提出にあたり「電子データの受付はありません。必ず郵送にてログを送付してください。※受付用メールアドレスはありません」と案内している。
参加資格は国内の個人アマチュア局(社団局の場合は1人のオペレーターのみ可)。参加部門は「1エリア内固定局」「1エリア内移動局(既設の無線設備、または既設電源の存在する場所での運用は固定局部門)」「1エリア外局」「QRP(0.5W以下)局」「SWL」の5部門。1エリア外局同士の交信も得点になる。
コンテストナンバー交換は「RST符号による相手局のシグナルレポート」+「地域ナンバー」で、1エリア内局はAJAナンバー(JCC、JCGナンバー、区番号も含む)、1エリア外局は府県支庁ナンバーとなる。ログの締め切りは2023年1月30日(月)消印有効。
書類提出にあたり「電子データの受付はありません。必ず郵送にてログを送付してください」「移動局は移動場所を明記!」「結果希望者は『切手を貼り、自分の住所氏名を記載した封筒』を同封のこと」など、詳細は下記関連リンクの「第38回 1エリアAMコンテスト規約」を参照してほしい。
●関連リンク:
・第38回
1エリアAMコンテスト規約(PDF形式)
・第38回 1エリアAMコンテスト規約
・6mコンテストグループ「まんなかくらぶblog」

「地元・茨城のOM3人がお送りする新番組です。無線歴50年以上、平均年齢なんと69歳! アマチュア無線から地元のネタまで、楽しい話題で盛り上がります」というアマチュア無線番組「OMのラウンドQSO」。2016年6月5日から茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送されている。スタートから6周年を迎え、レギュラー陣の平均年齢も75.3歳になったという。2019年1月の番組改変で30分番組に昇格し、毎週日曜日の21:30~の放送となった。
新たに音声ファイルが公開されたのは、2022年12月18日(日)21時30分からの第341回放送。冒頭では街のクリスマスイルミネーションについて。続いてレギュラー陣が「今年のうちにやっておきたいこと」というテーマでトークを行った。
番組後半の一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の情報を毎週伝える「JARDコーナー」は、前回までに続いてJARD保証事業センターの齋藤氏が登場。コロナ禍で使用期限は“当分の間”延長されたものの、新スプリアス規格への移行措置は各免許人が行わなくてはいけないということを説明。現在免許を受けていない旧スプリアス規格の無線機をこれから使いたい場合(増設、取替、新規開局)は、JARDの「基本保証」で対応できることを案内した。
番組音源は下記関連リンクにあるページで聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。放送終了後一定期間が経過したファイルから削除される可能性があるので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク: OMのラウンドQSO(FMぱるるん)

ユネスコの世界遺産に登録されているスウェーデンの「グリムトン長波海岸局」、通称「ヴァールベリの無線局」。毎年お馴染みとなっている、全世界に向けてクリスマス・イブのメッセージ送信(電信)が、日本時間の2022年12月24日(土)17時30分(UTCでは同日午前7時30分)から長波17.2kHz、出力200kWで装置の起動とチューニングを行い、コールサイン「SAQ」で17時(UTCでは同午前8時)からメッセージを送信すると、イベントを主催するグリムトン世界遺産財団とアレクサンダーGVVフレンズ協会が発表した。なお、同日16時25分(UTCでは同日午前7時25分)からYouTubeでのライブ配信が始まる。
グリムトン長波海岸局」は、世界で唯一稼動可能な高周波発電機式(アレキサンダーソン式)の超長波(VLF)送信機を備え、巨大な自立型鉄塔6基で構成されたアンテナ群を設置。世界中から多くの旅行者が訪れる、スェーデンでも有名な観光スポットの1つでもある。
毎年、12月24日のリスマス・イブの日、現地時間の朝8時30分から(日本時間12月24日16時30分)長波17.2kHz、出力200kWで試験電波が発射され、30分後の9時(日本時間12月24日17時)から、コールサイン「SAQ」とクリスマスのメッセージを電信で送信するSAQの送信イベントが開催される。
※日本時間の12月23日(金)21時から24日(土)0時にいくつかのテスト送信を実施するとしている。「あなたのコメントは info@alexander.n.se 宛てに歓迎します」としている。
●12月24日(土)クリスマス・イブSAQメッセージ送信(電信)スケジュール (日本時間)
16時00分:世界遺産グリメトンのホール、送信機室を訪問者に開放
16時25分:YouTube でのライブストリーム配信を開始
16時30分:SAQ機器類の起動とチューニング作業
17時00分:全世界に向けてクリスマス・イブのメッセージ送信(電信)
※日本時間の12月23日(金)21時から24日(土)0時にテスト送信を予定。
イベント当日の様子はWebサイトでライブ中継されるほか、オランダの「Universiteit Twente(トゥウェンテ大学)」が開設しているSDRラジオ(ネットラジオ/WEBラジオ)を利用すれば、日本からでもインターネット経由で送信されるメッセージを聞くことができるだろう。
受信リポートにはe-QSL(受信証)が発行される。2月24日から1月14日までの期間に開設される「オンラインレポートフォーム」で受け付けるとしている。
また、同所にあるアマチュア無線局「SK6SAQ」が3.8/7/14MHz帯などで記念運用を行う。オンエアーする周波数と電波型式は、3.535MHz(CW)、7.035MHz(CW)、14.035MHz(CW)、3.755MHz(SSB)、7.140kHz(SSB)としている。
↓ヨーロッパにあるSDRラジオ(Software Defined Radio=ソフトウェアラジオ)で「SAQ」を聞いてみよう!
●パソコン版
http://websdr.ewi.utwente.nl:8901/
●スマホ版
https://t.co/i6YLkY3QeK
※オランダの「Universiteit Twente(トゥウェンテ大学)」が開設しているSDRラジオで、日本からの遠隔操作受信が可能です。周波数を「17.2kHz」に入力して、モードは「CW」を選択。「ZOOM IN」とかある箇所を「MAX IN」に設定してください。「Audio recording start」で録音もできます。録音データのDownloadもOKです。なお、あらかじめインタネット閲覧ソフトにJAVAソフトウェアのインストール(プラグイン)が必要です。
●イベントの様子はYouTubeチャンネルでライブ中継される(日本時間の2022年12月24日16時25分から)
●世界遺産に登録されている、通称「ヴァールベリの無線局」
↓この記事もチェック!
グリムトン長波海岸局(SAQ)の超長波17.2kHz記念運用、世界中から多くの受信報告が届く
●関連リンク:
・SAQ transmission scheduled for Christmas Eve
morning, Dec. 24th(The Alexander association/SAQ)
・Grimeton Station to Transmit Christmas Message(ARR NEWS)
・
ヴァールベリの無線局 (ウィキペディア)
・アーンスト・アレキサンダーソン(ウィキペディア)

2022年12月20日付の読売新聞社のニュースサイト「読売新聞オンライン」は、「遠洋漁船漁師への年賀電報、今季で最後…モールス信号で打電」と題して、岩手県釜石市にある「釜石漁業用海岸局(JFT/かまいしぎょぎょう)」が、遠洋漁船で新年を迎える乗組員に向けて家族からの年賀電報を送る様子を伝えた。来年(2023年)1月に115年続いた船舶向け無線電報サービスを終了するため、「今季が最後の年賀電報となる」としている。同局は、2011年3月11日に発生した東日本大震災において通信網が甚大な被害を受けるなか、電波法違反による処分覚悟で、国際遭難周波数の2182kHzから千葉県や茨城県の漁業無線局に呼びかけを行い、それがきっかけで災害対策本部との連絡手段が確保されたことでも知られている( 2014年3月11日記事 )。
記事によると、船舶向け無線電報サービスは1908(明治41)年に始まった。「釜石漁業用海岸局(JFT/かまいしぎょぎょう)」は1965(昭和40)年に無線電報の取り扱いを開始し、多いときには約230隻の船舶と家族らとの間で、計約6,400通のメッセージがやり取りされたとしている。
しかし、漁船数の減少や衛星による通信網などの発達により利用者が減り、年賀電報は38通までに減少してしまった。釜石漁業用海岸局が船舶向け無線電報を行う最後の無線局となり、惜しまれつつ来年(2023年)1月にサービスを終了することから、115年続いた船舶向け無線電報が終了する。
「今季は大西洋やインド洋で操業する釜石船籍のマグロ船などに向けて、通信士が手作業でモールス信号で打電している」と伝えている。
なお記事に登場する釜石漁業無線局の東谷局長は、東日本大震災において非常通信を行った当事者である。
読売新聞オンラインの記事は、下記「関連リンク」から閲覧できるが、公開期間が短いので早めの確認をお勧めする。
↓この記事もチェック!
<“電波法違反”覚悟の通信>岩手日報、東日本大震災発生時の「漁業無線局」の活躍を特集記事で紹介
●関連リンク:
・遠洋漁船漁師への年賀電報、今季で最後…モールス信号で打電(読売新聞オンライン)
・洋上へ最後の年賀電報 釜石漁業用海岸局(読売新聞オンライン岩手県版)
・災害対応の現場を知る!釜石商工高電気電子科
非常時につながる漁業無線 役割学ぶ(かまいし情報ポータルサイト~縁とらんす)
・釜石漁業無線局(清福丸ブログ)
・釜石無線漁業協同組合(無線局免許状等情報)

「JARLの話題や最新情報はもちろんのこと、アマチュア無線界の話題や情報などもお知らせする楽しい情報番組です」という、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のラジオ番組、Radio JARL.com。パーソナリティはJARL会長の髙尾義則氏(JG1KTC)が務めている。2019年1月6日から毎週日曜日の21時~21時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送がスタートした。2019年8月18日からは東京都西東京市の「FM西東京」でも放送(2022年からは毎週月曜日の23時30分~)されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2022年12月18日(日)21時からの第207回放送。前半ではコロナ禍の状況について。続いて12月10日に東京都あきる野市で開催された「はむハムフェア番外編・アンテナミーティング in あきる野」の参加報告。さらにリスナーからのメールを紹介し地方のアマチュア無線イベント参加の意義を語った。
後半は2023年1月2日から7日まで開催される「 QSOパーティ 」の案内を行い、これまでのQSOパーティのあゆみを紹介。さらに2021年は十二支達成の2巡目(24年、ブロンズ)達成記念楯が38名、3巡目(36年、シルバー)は27名、4巡目(48年、ゴールド)は11名の申し込みがあったことを紹介した。
番組は下記関連リンクの「Radio JARL.com」の音源公開ページまたはJARL Webの特設ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後は一定時間が経過するとファイルが削除される可能性があるので、早めの聴取をお勧めする。
●関連リンク:
・Radio JARL.com 音源公開ページ(FMぱるるん)
・毎週放送 JARLのラジオ番組「Radio JARL.com」(JARL Web)
・Radio JARL.com番組案内ページ

「アマチュア無線初心者の2人がお送りする一般の方・無線初心者向けの番組です。もちろんベテランの方も聞いてください。そして2人の珍質問に笑ってください」という、女性だけのアマチュア無線番組、CQ ham for girls。2014年8月3日から毎週日曜日の15時~15時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送が行われている。また千葉県木更津市のコミュニティ局「かずさFM」でも毎週日曜日の15時30分~16時に同内容が放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2022年12月18日(日)15時からの第439回放送。アマチュア無線の月刊誌「CQ ham radio」編集長の吉澤氏(JS1CYI)が登場。同誌1月号(2022年12月19日発売)の内容紹介(特集「2023年のアマチュア無線」、表紙、プレゼント企画)を行い、QSOパーティの基本ルールと十二支達成記念楯の話題となった。
番組は下記関連リンクの「CQ ham for girls」の音源公開ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後1か月が経過したファイルから削除されているので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・CQ ham for girls
・CQ ham for girls Facebookページ

2022年12月16日、日立社会情報サービスが運営する「不動産競売物件情報サイトBIT」で、福島地方裁判所相馬支部が担当する福島県南相馬市のコンクリート柱が写る一戸建て「競売物件(売却基準額:645万円)」の情報が公開された。Googleストリートビュー(2013年6月撮影)で競売物件と思われる家屋を確認したところ、コンクリート柱のトップに難視聴地域用と思われるV/UHF帯のテレビアンテナが複数確認できた。物件の場所は常磐自動車道の南相馬インターチェンジの近く。「コンクリート柱はアマチュア無線用に利用できるのでは…」と、無線家の間で話題になっている。同裁判所は2023年1月6日から1月13日まで入札募集を行うとしている。
最高裁判所からの委託を受け、株式会社日立社会情報サービスが運営する「不動産競売物件情報サイトBIT」に、福島地方裁判所相馬支部が担当する競売物件として、福島県南相馬市の宅地と家屋(居宅)が売却基準額476万円で掲載された。
公開された競売物件の画像には、家屋とともにコンクリート柱が確認できる。住所を頼りにGoogleストリートビューで現地を確認してところ、コンクリート柱のトップにテレビ受信用の八木アンテナが複数確認できた。地元の中継局のほかに隣県である宮城県のテレビ局を受信するためのものかもしれない。テレビ電波の弱い地域では、受信状況改善のためにコンクリート柱などで受信用アンテナを設置するケースがある。

Googleストリートビューで確認できた、コンクリート柱のトップに設置されていたV/UHFテレビ用アンテナ2組は、それぞれ別の方向を向いている。トップにあるUHF帯用テレビアンテナは多エレメントの遠距離用なので、隣県である宮城県のテレビ放送を受信する目的かもしれない(2013年6月撮影/Googleストリートビュー画像の一部抜粋)
現在、福島地方裁判所相馬支部が公開した資料には、「土地の利用状況等」に「電柱及びアンテナ柱あり。周囲は戸建住宅として利用されている」との記述があった。また、コンクリート柱に設置されていたアンテナの有無は確認できない。
今回の競売物件に興味がある場合は、下記の関連リンクで「不動産競売物件情報サイトBIT」にアクセスしたのち、「競売物件検索」で「東北」→「事件番号から探す」欄から都道府県「福島県」→裁判所「福島地方裁判所相馬支部」を選択→事件番号「令和4年(ヌ)第1号」と入力し、「検索」をクリックすれば詳細情報が確認できる。また、「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書等」のデータもPDF形式のファイルでダウンロード可能だ。
●Googleストリートビュー (2013年6月撮影)
福島地方裁判所相馬支部 (「競売物件検索詳細情報」から一部抜粋)
●期間入札
閲覧開始日: 令和04年12月16日
開札期日: 令和5年1月20日
入札期間: 令和5年1月6日~令和5年1月13日
特別売却期間: 令和5年1月23日~令和5年1月25日
事件番号: 令和4年(ヌ)第1号
売却基準価額: 4,760,000円
買受申出保証額: 952,000円
買受可能価額:3,808,000円
構造(登記): 木造瓦葺2階建
敷地利用権: 所有権
築年月: 昭和54年3月
↓過去にhamlife.jpで取り上げたアマチュア無線家向け物件情報
●<V・UHF帯でオンエアーしていた!?>前橋地方裁判所本庁、エレベーター付き自立タワーが写る競売物件(売却基準額:645万円)を公開
●<「不動産競売物件情報サイトBIT」に掲載>さいたま地方裁判所熊谷支部、ルーフタワーにアンテナ多数! 一戸建ての競売物件(売却基準額:715万円)を公開
●<6LDK“趣味を楽しむ邸宅”と紹介>北海道小樽市、アマチュア無線用自立タワーがそびえ立つ中古物件が980万円で販売中
●<「敷地内にアマチュア無線のアンテナ…が有ります」と案内>下げられたアンテナ群を確認! 大分県大分市のハム中古物件が1,200万円で販売
●<「敷地内にアマチュア無線用鉄塔(撤去予定)」と案内>住宅地に大型の自立四角タワーがそびえ立つ岡山県岡山市の中古物件が1,890万円
●【追記:落札者が入札の取り消し?】<借地権(茨城県)約350坪/実測は約1,100坪>ヤフオク、クランクアップタワー&オペレーション室に小屋2棟…etc.「無線サイト」出品
●<「不動産競売物件情報サイトBIT」に掲載>千葉地方裁判所、アンテナ多数&クランクタワー付き一戸建ての競売物件(売却基準額:275万円)を公開
●<「地球の裏側でも交信が出来る」とうたう高さ17mタワー付き>敷地面積302坪!福岡県宗像市の3LDKS一戸建てが2,580万円で販売
●<無線機やリニアアンプがズラ~リ!“スパイ映画にでてくるような一室”>栃木県那須塩原市・白笹温泉郷、別荘地の中古一軒家が450万円で販売
●<物件案内に「無線興味ある方、アマチュア無線あり」>千葉県館山市、海を望む大型分譲地内のコンテナハウス付き土地が295万円!
●<自立の四角タワー&タワートップにアンテナ&作業踊り場付き>栃木県那須烏山市の「状態の良い入母屋民家、蔵、納屋のある民家」という中古物件が798万円!
●<「アンテナ撤去後引き渡し」が残念!>太平洋が一望できる伊豆半島、自立タワー付きの中古別荘を1,500万円で販売中
●<案内に「アマチュア無線利用可」と表記!!>敷地内にクランクアップタワーが設置されている、兵庫県宝塚市の一戸建て賃貸物件
●【追記:最終入札300万円、最低落札価格に達せず】<ロケーション抜群!>青山高原(三重県)、20m級クランクアップタワーとアンテナ付きログハウスがヤフオクに出品
●関連リンク:
・不動産競売物件情報サイトBIT
・不動産競売物件情報サイト(BIT)が新しくなりました(PDF形式)
・競売物件とは?メリット・デメリットと注意点(Redia)