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現在データベースには 6439 件のデータが登録されています。
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スプリアス規格改定の影響で一時は“平成34年で自然消滅か?”と思われていた27MHz帯のCB無線機(市民ラジオ)にここ数年、新技適対応の製品の開発が相次ぎ、「フリラー」と呼ばれるライセンスフリー無線愛好家の注目を集めている。hamlife.jpは胸ポケットに入る小型サイズのハンディCB機「NTS111」の開発着手を2018年秋に発表した兵庫県神戸市の通信機器メーカー、株式会社西無線研究所を訪問し、同社代表取締役の西 裕治氏に開発状況を伺った。
西無線研究所は1984年に無線機開発と製造を目的に創業(法人化は1986年)。アマチュア無線用のSSB/CWハンディ機「NTSシリーズ」をはじめ、超小型人工衛星用の無線機や微弱電波を利用した各種機器、超音波利用機器などの開発、製造、販売で知られている。
特に2014年12月にH2Aロケット26号機で打ち上げられた、多摩美術大学、東京大学の衛星「ARTSAT2:DESPATCH」に搭載された同社の437MHz帯ビーコン送信機(出力7W)は、470万キロメートルも離れた深宇宙から地球へ電波を送り届け、オランダとチェコのアマチュア無線家によって電波がキャッチされたという実績がある。
そんな同社が27MHz帯CB機を開発に着手するきっかけは、2018年11月5日に同社のTwitterアカウントで「NTS620のような27MHz CBトランシーバーを作ったら、需要有るかなあ…?」とつぶやいたことにある。西無線研究所がアマチュア無線機器で実績を積んでいることや「NTS620のような」という具体的なポケットサイズがイメージできることから話題となり、このつぶやきにはフリラーを中心に240件を超える「いいね」と40件以上のリツイートがあり、「需要はあると思います」「数万円台の価格ならニーズはあると思います」「是非作って下さい」などの肯定的なコメントが相次いだ。
西氏は「Twitterでこんなに反響があったのは初めてです。このつぶやき以降、フォロワーさんが1,000人近くに増えました」と驚き、新技適に対応したハンディタイプの27MHz帯CBトランシーバーの正式開発をスタートさせた。型番は11mバンドの1号機という意味を込めて「NTS111」と命名。以来、西無線研究所のTwitterアカウントでは完成したデザイン図、回路設計、モックアップの製作、基板の試作と部品実装など、開発の進捗状況を随時報告し注目を集めている。
12月初旬、hamlife.jpスタッフが同社を訪問した際は、NTS111は外観デザインと部品配置を検討するモックアップの状態で、内部の基板は送信PLL回路などを搭載したサブ基板以外は未完成の状態だった。
「本番もこれで行きます」というNTS111のサイズは、80W×165H×27.5Dmmという、Yシャツの胸ポケットにすっぽり収まるもの。ただしロッドアンテナは縮めた場合も上部から70mmほど出ることになる。とはいえ、内部に単3アルカリ電池を4本搭載した状態での重量は400gを切る見込みで、これまでの新技適CB機にはない機動性と軽快さを実現するのは間違いないだろう。
●NTS111のおもな仕様(暫定)
・形状: ハンディ型
・本体外形寸法: 80W×165H×27.5Dmm
(短縮時のアンテナ含む外形:80W×235H×27.5Dmm)
・周波数帯: 27MHz、8ch(PLL制御/水晶発振)
・送信出力: 500mW
・質量: 約400g(単3アルカリ電池4個内蔵時)
・電源: DC6V(単3アルカリ乾電池4個使用)
NTS111の上部には「CH」「VOL/ON OFF」のスイッチとPTTボタンが並ぶ。その横には外部マイク/スピーカー用のジャックがある。もちろん本体にもスピーカーとマイクは内蔵されているが、スピーカーマイクロホンは別売で用意される予定だ。本体が軽量薄型なのでPTTボタンもこの位置で押しにくさは感じなかった。
西氏は「当社は27MHz帯のCB機設計は初めてですが、当社は50MHz帯や144MHz帯のSSBハンディ機(1W出力)で実績とノウハウがあるので心配はしていません。ただ、アマチュア機と違って制約が多いですね…。27MHz帯のAMモードで使えるような専用ICが見当たらないので、汎用部品を組み合わせないといけません。また、ロッドアンテナは適当な物がなかなか見つからず、今も良い物を探しているところです」と語っている。部品点数は約430点。144MHz帯のSSB/CWハンディ機「NTS220」よりもやや少ないという。
取材後の12月下旬にはメイン基板の試作も完成した。小さいケースに収めるためには、メイン基板も小さくせざるを得ない。「PLL回路はサブ基板にして送信出力部とできるだけ離していますが、それでもAM変調をかけた場合にPLL回路へ強電界が回り込み、スプリアスの原因になることがあります。そこでVCOには108MHzのシンセサイザーを使用し、1/4分周で27MHz帯を得るようにして、もし27MHzの送信波が回り込んでも影響しないようにしました」。この工夫が奏功し、試作実験では問題ないことが確認できたという。
チャンネルは縦に8個並べたLEDで表示する。「LEDもサブ基板にしました。上部のスイッチでチャンネルを操作したときはch表示になるようにして、受信時は“1/2/3/5/7/9/+/++”の信号強度表示、送信時はパワーメーターになるようにします。コントロールはPICのマイコンで行います」。
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ホームページに掲載された試作中のNTS111基板とケース。PLLとLEDのサブ基板装着も確認できる。「部品はキッチリ基板上に実装できてケースにも収まっています。今のところ致命的な問題は見当たりません、試作作業を進めます」とホームページで報告している
ちなみにノイズブランカーやスケルチは、今のところ搭載しない予定だという。「NB ON/OFFのスイッチを設けるスペースがありません。混変調を考えるとノイズブランカを入れっぱなしにもできないので…」と残念がる。
気になる価格だが、「値段は、現時点では“10万円は切りたい”という目標しか言えません。というのは、試作基板を組み込んで試作品を完成させてみると、思いがけない問題が出ることがあるからです。追加の対策がどのぐらい必要かでコストは変わります。また“販売台数がどの程度見込めるか”でも違ってきますから、もう少しお待ちください」とし、販売方法については「長年お付き合いのある販売店との関係を大切にしていきたい、無線ショップの店頭で手に取って見てもらえるといいなと思っています」と語っていた。
西無線研究所のTwitterアカウントでは、着々と進行するNTS111の開発状況を逐一、写真入りで報告している。またホームページ上ではNTS111の専用ページが設けられ、さらに詳しいブロック図や回路図、計測結果なども公開されているので参考になるだろう。
12月27日現在、Twitterでは「試作基板No.1の部品実装がほぼ完了」「送信部がテストプログラムで動き始めた。小型化で気になっていた回り込みによる送信スプリアスは問題無い」「印刷した文字パネルが入荷」などの報告が行われている。2019年、無線ショップの店頭にNTS111が並ぶ日を楽しみにしたい。
●関連リンク:
・27MHz CBハンディトランシーバー<NTS111>開発中(西無線研究所)
・西無線研究所
・Twitter 西無線研究所
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「ダイヤモンドアンテナ」ブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社から、142/146MHz帯のデジタル小電力コミュニティ無線用としては初となるハンディアンテナ「SRH140DH」が発売になり、全国の無線ショップに入荷した。さっそく同アンテナを入手し、アイコムの同無線機「IC-DRC1」に接続してみた。
142/146MHz帯の「デジタル小電力コミュニティ無線」では、無線機とともに認証を受けた規格の外部アンテナを使用することが可能だ。第一電波工業は同無線システムでは初となるハンディ用アンテナ「SRH140DH」を発表し、このほど全国の無線ショップで発売を開始した。スペック等は下記の通り。
<スペックほか>
・周波数: 142MHz帯/146MHz帯
・形式: 1/4λ 単一型
・利得: 2.14dBi
・入力インピーダンス: 50Ω
・全長: 約360mm
・重量: 約15g
・接栓: SMA-P
・その他: 環境基準対応品
・標準小売価格: 4,800円+税
入手したSRH140DHを、IC-DRC1付属のアンテナと比較してみたのが下記の写真だ。2倍以上の長さがあることがわかる。
SRH140DHにはゴム製のスペーサーが付属している。同アンテナをIC-DRC1に取り付けた場合に生じるコネクタ基部の空きスペースを解消するためのものだ。
IC-DRC1に付属アンテナとSRH140DHを取り付けてみた比較写真。エレメントの長さと、しなやかさが特徴的だ。
気になる送受信性能だが、平日のためデジタル小電力コミュニティ無線の運用局が少なく、唯一受信できた局(距離約1.2km)で比較してみると、SRH140DHを使用した場合はIC-DRC1付属アンテナよりもS表示で1~2ほど強くなった。さらに詳しい検証が望まれるところだが、交信エリアの拡大に一定の効果がありそうだ。
IC-DRC1に接続可能なアンテナはこちらの記事を参照↓
<いよいよ発売!!
新規格“デジタル小電力コミュニティ無線”>アイコム「IC-DRC1」開封リポート
●関連リンク: 新製品情報 SRH140DH:デジタル小電力コミュニティ無線機用ハンディアンテナ(第一電波工業)
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ポラリスプレシジョン合同会社が製造・販売する新技適対応のCB機(市民ラジオ)「Blackbird(ブラックバード)」(税別18万円)。200台の予約受け付けが2018年7月中旬に行われ、うち50台は「Blackbird Launch Edition」としてインディゴブルーの特別ボディ色の設定になっていた。高額ながら、またたく間に予定数に達し人気の高さがうかがえた。この50台は12月21日(金)に同社から注文者のもとへ発送されたが、その未開封品が翌22日(土)11時前にヤフオクに出品され話題となっている。
ポラリスプレシジョン合同会社は、株式会社サイエンテックスで新技適対応のCB機(市民ラジオ)「SR-01」「JCBT-17A」の開発を行った吉澤氏が新たに立ち上げた会社である。
同社は7月中旬に開催された大阪府池田市で開催した「第23回関西アマチュア無線フェスティバル」で、新技適対応のCB機「Blackbird(ブラックバード)」の試作機を初展示し注目を集めた。
その直後、「Blackbird」に関する詳細情報と予約受け付けに関する情報を同社Webサイトに掲載。先着50台の「Blackbird Launch Edition」と先着150台の「Blackbird Standard Edition」の合計200台の販売受け付けを開始した。購入希望者は申し込み受付日から5日以内に代金+送料+消費税の合計額(196,020円)を指定口座に入金するという注文システムだった。そして予定通り、第1弾となる「Blackbird Launch Edition」50台のメーカー出荷が12月21日に行われた。
今回、ヤフオクに出品されたのは、初出荷された「Blackbird Launch Edition」50台のうちの1台だと思われる。
出品者からの商品説明は以下のとおり。
本日届いたばかりのブラックバードのCB無線機です。
実は、注文後健康上の理由から、十分機能を使い切れない事に気付きました。
私は最近、ほぼ寝たきりであり、自力では外には出られないため、外部アンテナが使えなリグでは、利用できないことを忘れていました。
といって、受注生産のため、キャンセルも出来ないため一度受け取り、未開封のままお譲りしますので、宜しくお願いします。
全く開封していないため、もし私宛の個人情報が入っていましたら、
それのみ着払いでお送りいただけると助かります。
下記は、ブラックバードのホームページから引用です。
写真も未開封のため、引用させていただいてますので、宜しくお願いします。
なお、私が、売ることはブラックバードにも連絡済みですので、ご安心下さい。
ヤフオクに出品された直後から、この出品には入札が相次ぎ、すでに最高入札額はメーカー販売価格を上回っている。オークションの終了日時は2018年12月29日(土)22時過ぎ。果たして落札額はいくらになるのだろうか。
↓この記事もチェック!
<きょう7月16日(月・祝)から予約受け付けを開始!!>ポラリスプレシジョン、新技適対応のCB機「Blackbird」の詳細情報をWebサイトに掲載
<先着30名限定!製品説明から開発秘話まで>8月4日(土)、東京・日本橋で新技適対応のCB機「Blackbird」完成披露会を開催
<「KANHAM2018」会場で展示>ポラリスプレシジョン、新技適対応の市民ラジオ(27MHz帯)「Blackbird」を発表!! 本体価格は18万円
●関連リンク:
・新技適 CB無線機 Blackbird Launch Edition 新品(ヤフオク)
・ポラリスプレシジョン合同会社 ※IEブラウザは非対応
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PayPay株式会社の決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」。情報番組やSNSで話題になっているのが、2018年12月4日(火)9時から2019年3月31日(日)23時59分までのキャンペーン期間中に、PayPay加盟店でPayPay決済を行うと、利用金額の20%相当のPayPayボーナスが付与されるという「100億円あげちゃうキャンペーン」だ。さらに、PayPay支払いごとに抽選で“全額分(10万円まで)”のPayPayボーナスが戻ってくるということで、過熱気味の状態が続いている(100億円に達した時点でキャンペーンは終了)。やはり無線家にとって関心があるのは、アマチュア無線機器を扱うPayPay加盟店の無線ショップは存在するかであるだろう。
すでに、決済アプリ「PayPay」をダウンロードして、このときとばかりに利用しまくっている方も多いと思う。ときはボーナスシーズンである。
しかし、アマチュア無線機器を扱うPayPayに加盟する無線ショップはなかなか見つからない。
普段、ショップごとに値引率も大きな違いのないアマチュア無線機器の販売価格。唯一、1年のうちで数回の売出し期間か、各地で開催される無線イベントでの出店で多少の値引きが行われているケースが考えられる。
やはり「利用金額の20%相当のPayPayボーナスが付与される」「抽選で“全額分”のPayPayボーナスが戻ってくる」という、キャンペーンに参加しない手はない。アマチュア無線機器もお得に購入できるチャンスなのだ。
そんななか、発見したのは福岡県福岡市西区の「パル通信」。新品はもちろん、中古品も扱っている。同ショップのWebサイトには「パル通信で『ペイペイ』使えます!」と紹介している。
早速、パル通信の担当者へ確認すると以下の案内があった。
・店頭価格の20%分相当がPayPayで付与されます。
・PayPayで購入されるお客様も多くいます。値引きの少ない商品が売れています。例えばアイコムの「IC-R30」などです。
・地方のショップですが、できる限り商品の在庫を持ってご来店のお客様に対応できるように心がけております。
なお、PayPayの仕組み上、通信販売には対応していない。あくまで店頭での販売のみで、支払いの際にショップ用のQRコードをスマホで読み込み、支払い金額を自身に入力。スタッフに金額を確認してもらい決済へと進む。そのとき、「利用金額の20%相当(月額最大5万円まで)のPayPayボーナスが付与される」という流れだ。
運がよければ、“全額分”(最大10万円まで)PayPayボーナスが戻ってくる。アマチュア無線機器を少しでも安く購入できるまたとないチャンスと言えるだろう。
資格のいらない特定小電力無線機などは、大手家電チェーンでも扱っているのケースもあるので、「ビックカメラ」や「ヤマダ電機」などのPayPay加入店で確認してみることをおすすめする。
決済アプリ「PayPay」の利用方法などは、下記の関連リンクから確認してほしい。
※PayPayボーナス付与上限は月額50,000円相当まで。“全額分”のPayPayボーナスは含まれない。
●有限会社 パル通信
〒819-0041
福岡県福岡市西区拾六町3-11-20 リバーサイドビル1F
TEL:092-891-4370
営業時間:平日AM10:00~PM6:00
定休日:毎週 月、火曜日および祝日
●関連リンク:
・有限会社 パル通信
・PayPay株式会社
・決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」のダウンロード方法と初期設定方法は?(StartHome)
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アルインコ株式会社は、5W出力の351MHz帯デジタル簡易無線登録局の新製品「DJ-DPX1」を発表した。ボディーカラーは「ルビーレッド(RA)」と「カーボンブラック(KA)」の2色を用意。武骨なデザインが主流だった業務用無線機の中で、同モデルはサービス業でも使えるようにスタイリッシュで高級感のあふれるデザインにこだわったという。ビジネス用モデルのため液晶ディスプレイはなく、すべての操作、状態、設定を音声で知らせる仕様となっている。2018年12月下旬に発売を予定し、希望小売価格は2色とも42,800円(税別)。
同社が発表したプレスリリースから抜粋・整理して紹介しよう。
・液晶はなく、すべての操作、状態、設定を音声でお知らせします。音声は日本語で、例えば「アクシュモードです。設定元のトランシーバーを送信して下さい」のように詳しい内容までお知らせします。
・スタイリッシュで高級感のあるデザインです。業務用無線機には液晶なしのものも多数存在しますが、武骨なデザインが主流です。DJ-DPX1はサービス業でも多数お使い頂けるよう、見た目にもこだわりました。
・通常の30ch(チャンネルモード)のほかに、予めチャンネル番号、ユーザーコード、秘話、VOXの設定をプログラムした「プリセットモード」を実装しています。出荷状態で30個、パソコン編集ソフトを使えば50個の間で増減できます。DJ-DPX1同士で使うときは好みの状態にセットされているプリセット番号に合わせるだけで、すぐにUCや秘話を使った通話ができます。このプリセットデータはリセットしても消えません。
・従来のデジ簡機の機能やセットモード項目とほぼ同等の内容をキー操作で設定できます。液晶がないと面倒なように思えますが、日本語の音声でお知らせするため、かえって容易で直感的に使えます。
・すでにAMBE方式の3Rデジ簡をお使いならACSH(アクシュ)で自動的にチャンネルとユーザーコードをサーチして設定、キーロックします。さらにDJ-DPX1同士でお使いになるなら1台だけ設定を済ませれば、残りはまとめて無線でクローンが可能、多数の無線機のセットアップも容易です。
・外郭保護性能はIP65/66/67の耐塵(ほこりが入らない)、対暴噴流防水(全方向からの強い放水に耐える)、防浸(水につける)試験に合格、振動と衝撃は米軍規格のMIL-810相当で、ハードな現場にも対応します。もちろんご好評いただいている強化キーを含む49万通りの秘話コード、イヤホン断線検知、送受通話録音など、弊社製登録局の便利な機能は全て採用しています。BSなしでも11時間の長時間運用が可能なバッテリーパック(さらに大容量の別売オプションもあります)、標準品を3時間で充電する充電スタンド、ミドルサイズのアンテナ、クリップ、が付属。外部マイクのみお好きなものを別途お求め頂きます。
●関連リンク: デジタル簡易無線登録局 DJ-DPX1(KA/RA)(アルインコ電子事業部)
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「ダイヤモンドアンテナ」ブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社は2018年12月3日、142/146MHz帯のデジタル小電力コミュニティ無線用としては初となるハンディアンテナ「SRH140DH」を発表した。SMA-Pタイプのコネクタを使用し利得は2.14dBi、アイコムの同無線機「IC-DRC1」で使用することができる。発売予定は12月下旬、希望小売価格は4,800円+税。
142/146MHz帯の「デジタル小電力コミュニティ無線」では、無線機とともに認証を受けた規格の外部アンテナを使用することが可能だ。このほど第一電波工業から同無線システムでは初となるハンディ用アンテナの「SRH140DH」が発表された。形式とスペックから、すでに発売されているデジタル小電力コミュニティ無線機、アイコムのIC-DRC1で使用することができる。以下、新製品のリリース資料から抜粋で紹介する。
デジタル小電力コミュニティ無線用ハンディアンテナ「 SRH140DH」
このたび、第一電波工業株式会社では、142MHz帯・146MHz帯のデジタル小電力コミュニティ無線用ハンディアンテナ「SRH140DH」を発売いたします。約360mmのエレメントで、より広範囲に使用可能になります。
<スペックほか>
・周波数: 142MHz帯/146MHz帯
・形式: 1/4λ 単一型
・利得: 2.14dBi
・入力インピーダンス: 50Ω
・全長: 約360mm
・重量: 約15g
・接栓: SMA-P
・その他: 環境基準対応品
・標準小売価格: 4,800円+税
・発売予定: 2018年12月下旬
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アイコムのデジタル小電力コミュニティ無線機、IC-DRC1の箱に同梱されている「IC-DRC1用アンテナについて」という案内文書。現時点でIC-DRC1との組み合わせで登録されているアンテナの形式が記載されている
IC-DRC1に接続可能なアンテナはこちらの記事を参照↓
<いよいよ発売!!
新規格“デジタル小電力コミュニティ無線”>アイコム「IC-DRC1」開封リポート
●関連リンク: 第一電波工業株式会社
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静岡県浜松市を拠点に無線機の企画開発・製造・販売を行うポラリスプレシジョン合同会社は2018年11月25日、ハンディタイプの新技適対応CB機「Bluebird(ブルーバード)」を開発中であることを公表した。片手で持てる900mlペットボトルと同程度のサイズで単3形乾電池6本を内蔵可能、市民ラジオに割り当てられた27MHz帯の8波を最大出力500mWでカバーする。価格は未定、発売時期は「来年のEスポシーズンに間に合わせたい」としている。
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ポラリスプレシジョンの新技適対応CB機「Bluebird」のモックアップ。片手で持てる900mlペットボトルと同程度のサイズ。上部にはBlackbirdでも採用されているロッドアンテナと電源スイッチ兼用のボリュームを装備。側面にPTTがある。マイクロホンは正面のスピーカー下に内蔵
ポラリスプレシジョンの無線機は、2018年8月に発表したポータブルタイプのCB機「Blackbird」(税別18万円)、10月に発表したポータブルタイプの14/18MHz帯アマチュア無線機「ONE」(税別22万円)に続き、これが3機種目となる。同社から届いた情報を整理し、Bluebirdの概要と搭載を予定している機能を紹介する。
★サイズ: 900mlペットボトルとほぼ同程度
(hamlife.jp注:代表的な900mlペットボトルのサイズはW70×H260×D70mm)
★電源:
・本体に単3形乾電池×6本内蔵可能(エネループなどの市販ニッケル水素電池を推奨、アルカリ乾電池でも運用可)
・外部電源端子あり
★送信出力: 最大500mW(500mW~50mWの細かな送信電力可変機能)
★受信関連機能:
・3.0~1.0kHzの受信帯域可変機能搭載
・受信信号強度(S)は、フロント部分のLEDドットマトリクスディスプレイ上に、バーグラフとレベルを示す1文字(数字1~9または+)を同時に表示する予定
★オーディオ:
・明瞭度の高い大型スピーカー内蔵
・ステレオヘッドホンまたはステレオイヤホン接続可能
★価格: 未定
なお同社は、発売時期について「来年のEスポシーズンに間に合わせたいと考えています」としている。
●関連リンク: ポラリスプレシジョン合同会社
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アルインコ株式会社は2018年11月27日、420/440MHz帯特定小電力トランシーバーの新製品「DJ-P240」を発表した。同社の最高級機であるDJ-R200Dの血統を受け継ぐモデルで、防塵、防水機能を充実させたほか、「2波同時受信」機能や同社特許である「接客モード」を新たに採用している。価格はオープン。発売開始は12月上旬を予定している。
アルインコによると、この製品は好評だったDJ-P24シリーズの直接の後継機種に当たり、電池関連のアクセサリーはすべて共用可能。P24の基本機能はほぼそのまま引き継いでおり、ライセンスフリー無線のホビーユーザーに人気が高いSメーターや周波数表示などはP24と同様のものを採用したという。では同社の発表内容から抜粋で紹介しよう。
業務用交互通話 特小無線機の最高峰、アルインコから!
DJ-P240(L/S)新登場
アルインコ株式会社ではこの度、特定小電力トランシーバーの上位機種、DJ-P240を発売いたします。
タフなIP67耐塵・防浸ボディ、最高級機DJ-R200Dの血統を受け継ぐDJ-P240は交互通話、交互中継通話に加えて新たに「2波同時受信」機能を搭載しました。交互通話20ch内で通話中でも中継器のアップリンクA帯チャンネル(440MHz帯)が受信できるので、例えばワイヤレスコールDK-PN01のチャンネルをA側に設定すれば、交互通話中でもお客様の呼び出しが聞こえるので聞き漏らしがありません。
また従来のボタン操作による消音(ミュート)ではなく、マイクをタッチするだけで減音または消音、設定時間を過ぎると自動回復する「接客モード」を装備して小売、飲食、サービス業での使い勝手を向上させました。
選べるアンテナサイズ、ACアダプターやシガーケーブルが使える外部電源端子等、 ハードな業務ユーザーの他、ライセンスフリー無線のホビーユーザーにもアピールできる製品です。
<おもな仕様>
・特小無線用全47chを実装、交互・交互中継モードに対応。
・交互通話で通話中でも中継チャンネルのA帯(440MHz帯)の音声が受信できる「2波同時受信」機能を初採用。
・他社製や他機種でも特小無線機ならチャンネルとグループ番号を自動検知、そのまま設定してくれるACSH(アクシュ)モード。
・セットモードを含むすべての設定を任意の台数に無線でコピーできるエアクローン機能(DJ-P240間に限ります)。
・単三電池2本で駆動、音声出力は400mW以上を確保。
・カバーエリア重視と携帯性最優先, ユーザーの使用環境に合わせて選べる長短2種のアンテナモデルを同時に発売。
・一度おこなった設定を記憶させ、以後の煩わしいボタン操作を省略できる12個のメモリーチャンネルと、ベストな設定を1つ記憶させておけばリセット後でもその状態に復帰できるレストア機能。
・ACアダプターだけでバッテリーパックを直接充電できる外部電源端子。
・デュアルオペレーション、イヤホン断線検知、グループトーク(DCS含む)、テールノイズキャンセル、フリーチャンネルサーチ、チャンネル&メモリースキャン、秘話、自声モニター(コールバック)、キーロック、個別呼び出し、着信ベル、エンドピー、バッテリーセーブ、自動オフ(APO)、PTTホールド、送信禁止、緊急通報、選べる着信音、QRコード説明書リンク等、従来の代表的な機能は当然フル装備。
・マイクゲインや秘話周波数設定、VOXディレイ時間など管理者用の拡張セットモードも含めると50項目にも及ぶ充実のセットモードはユーザーフレンドリーな2層式。
<主要スペック>
●関連リンク: 47ch中継対応 防塵防水 特定小電力トランシーバー DJ-P240(L/S)(アルインコ)
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アイコム株式会社は140MHz帯を使用した“免許・資格・通話料不要、地域コミュニティの安心・安全・快適をサポートするGPS搭載無線機”こと「デジタル小電力コミュニティ無線」のIC-DRC1を11月中旬に発売する。その製品版の開封リポートを速報で紹介しよう。
アイコム株式会社のIC-DRC1は安心・安全・快適な地域コミュニティをサポートする新規格の無線システム「デジタル小電力コミュニティ無線」に対応した初の製品で、4値FSKデジタル方式を採用。140MHz帯(142.934375~142.984375MHz、146.934375~146.984375MHzの18波)で送信出力は500mW。認証を受けた外部アンテナも使用可能だ。
「免許・登録申請・電波利用料不要で、誰でもすぐに使える」「相手局のGPS位置情報を取得可能」「パソコン上で交信相手の位置を地図上に表示可能」「相手局の周辺音声をモニター可能」「FMラジオ機能搭載」などの特徴を備え、自治会やサークルなど、防災・防犯用途に限らずコミュニティの連絡用として広く使用できるほか、個人が家族や仲間との連絡に使うこともできる。希望小売価格は29,800円(税別)だ。
このIC-DRC1の製品版パッケージの開封リポートを写真で紹介しよう。
IC-DRC1の詳細は下記関連リンクの同社製品情報を参照のこと。
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<140MHz帯、出力500mWで外部アンテナ接続可>アイコム、GPSによる見守り機能を備えた新規格対応ハンディ機「IC-DRC1」を新発売
●関連リンク:
・製品情報 デジタル小電力コミュニティ無線機
IC-DRC1(アイコム)
・IC-DRC1
取扱説明書ダウンロード(アイコム)
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無線機器開発・製造メーカーの西無線研究所は、既報( 2018年11月6日記事 )のとおり、同社のTwitterアカウントで新スプリアスに対応するポケットサイズの27MHz帯CB(市民ラジオ)無線機の需要についてを 問いかけたところ、大きな反響が寄せられ話題となった。今回、「NTS620のようなCB無線用ハンディ機は需要あるかな?のツィートに大きい反響を頂きまして、急遽、製品開発を進めることになりました」として、「納期・価格などは、まだ未定です」としながらも、製品の発売を視野に本格的な開発を始動したことを明らかにし、「CB無線27MHzハンディトランシーバー開発のページ」をオープン。機種名は「NTS111」と命名した。
西無線研究所の27MHz帯CBハンディ機の需要を問うTwitterのつぶやきは、ライセンスフリー無線愛好家(通称“フリラー”)を中心に大きな反響を呼んだ。
同社はアマチュア無線機器や通信衛星に搭載する無線機器の開発経験が豊富なことや、「NTS620のような」という具体的なポケットサイズがイメージできる問いかけが話題となり、愛好家から「需要はあると思います」「数万円台の価格ならニーズはあると思います」「是非作って下さい」などのコメントが相次いで寄せられた。
反響に驚いたメーカーでは、急きょCB無線機の開発に関する課題の洗い出しをスタート。矢継ぎ早にTwitterで「LED点灯具合とスイッチ操作の動画」「ブロック図案」など開発状況を伝えたことから、フリラーの間で同社による安価なCBハンディ機開発への期待感が増していった。
そして2018年11月11日(日)深夜、同社は「NTS620のようなCB無線用ハンディ機は需要あるかな?のツィートに大きい反響を頂きまして、急遽、製品開発を進めることになりました」として、「納期・価格などは、まだ未定です」としながらも、製品の発売を視野に本格的な開発を始動したことを明らかにした。今後の開発の進捗状況や価格、発売時期が注目されている。
●「NTS111」の主な仕様(暫定)
・形状: ハンディ型
・本体外形: 165×80×27mm(短縮時のアンテナ含む外形:235×80×27mm)
・周波数帯: 27MHz/8ch(PLL制御/水晶発振)
・送信出力: 500mW
・質量: 約400g/単3電池4個内蔵時
・電源: 6V (単三アルカリ乾電池4個)
開発の技術的な課題と対策案「NTS111」開発ページから一部抜粋
5.ロッドアンテナの調達先を調査中。
現在検討中のは価格が高く、安定供給に不安があり、他に手頃な調達先の情報が有ったら有り難いです。
6.製造コスト
市場規模(需要)の予測が難しいところであるが、もう少し設計が進んで量産単価が分かってきたら、需要を確認しながら検討を進める。
今のところは、型代等の大きい初期費用をかけずリスク回避の方針で進める。
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●関連リンク:
・27MHz CBハンディトランシーバー <NTS111> 開発中(西無線研究所)
・西無線研究所(Twitterアカウント)