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hamlife.jp (2024/11/14 16:05:26)
現在データベースには 6085 件のデータが登録されています。
先週のアクセスランキング1位は、「<デジ簡登録局の最上位モデル>アイコム、351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)の新製品『IC-DPR7S/IC-DPR7SBT』を発表」という記事。アイコムが351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)の新製品「IC-DPR7S/IC-DPR7SBT」を4月上旬に発売開始すると4月2日に発表。同機種の送信出力は5W、スピーカー出力はクラス最大の1000mW、高水準の防塵・防水性能、メインと2つのサブPTTを装備しそれぞれに割り当てられた通信相手(最大3)をワンタッチで選べる新機能の「サブチャンネルPTT機能」を搭載するなど、DPRシリーズの最上位モデルに位置付けられている。税別価格はIC-DPR7Sが57,800円、IC-DPR7SBTが59,800円。
続く2位は、2020年1月2日午前9時から36時間にわたり、20局のハムと新年の挨拶を交わして参加ステッカーをもらう恒例のイベント「2020(第73回)QSOパーティ」。その参加局(DX局、SWLを含めて昨年より101局多い7,447局分)の「ログ提出局一覧」が、3月31日に一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)から発表されたというニュースだ。「日ごろのアクティビティーが低くても、正月のQSOパーティだけは欠かさず参加する」というハムも少なくない。JARL会員以外でも参加可能なこともあって、音信不通だったあの局のコールサインが発表されたリストで見つかるかもしれないという意見も多い。
JARLから発表された「2020(第73回)QSOパーティ ログ提出局一覧」。左上は20局以上のハムと新年の挨拶を交わし(受信)ログを提出するともらえるステッカー。台紙に干支ステッカーを貼っていく楽しみがある(JARL Webから)
3位は、2020年3月31日にアイコム株式会社が同社Webサイトに『「アイコムIC-705」お届け遅延のお詫びとお知らせ』と題した告知を掲載したことに関する記事。3月下旬の発売開始を予告していた同社のポータブル機 IC-705だが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で一部パーツの入荷が遅れ、生産にも遅延が生じていると説明している。「製品のお届けに関しましては、現在パーツの入荷予定が立たない状況ですので、判明次第別途ご案内させていただきます」とのことだ。早くから予約をしてIC-705の到着を楽しみにしていた無線家も多く、今回の「出荷が遅れる」という知らせに落胆の声が聞かれた。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<デジ簡登録局の最上位モデル>アイコム、351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)の新製品「IC-DPR7S/IC-DPR7SBT」を発表
2)<音信不通だったあの局のコールサインが発見できるかも!?>DX局、SWLを含めて昨年より101局多い7,447局分、「2020(第73回)QSOパーティ ログ提出局一覧」発表
3)<新型コロナウィルス問題で一部パーツの入荷予定が立たず…>アイコム、「IC-705お届け遅延のお詫びとお知らせ」を掲載
4)<NY在住の日本人ハムが特別寄稿>「新型コロナウィルス」が米国のアマチュア無線ライフに及ぼす影響は?
5)<4月19日の3・4アマ当日受付試験(東京)は中止>日本無線協会、「4月期アマチュア無線技士国家試験」の開催について告知
6)<アマチュア衛星「ふじ3号」最新情報>JARL、日本時間2020年4月4日(土)から5月10日(日)まで計42回の運用予定を公表
7)<Masacoが福井高専アマチュア無線研究会を訪問>「月刊FBニュース」2020年4月1日号きょう公開
8)<特集:総務省関東総合通信局「三浦電波監視センター」訪問ほか>JARL、PC版/スマホ版「電子版JARL NEWS」2020年春号を公開
9)<YouTubeの「JARL公式チャンネル」>JARLがさまざまな“会員サービス”と“入会のメリット”を紹介する動画を公開
10)<1アマはきょう4日、2アマはあす5日に開催予定>日本無線協会、4月期の上級ハム国家試験を急遽「中止」に
アイコム株式会社は2020年4月2日、誰でも簡単な登録手続きで使える351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)の新製品「IC-DPR7S/IC-DPR7SBT」を4月上旬に発売開始すると発表した。送信出力は5Wで、スピーカー出力はクラス最大の1000mW、高水準の防塵・防水性能、メインと2つのサブPTTを装備しそれぞれに割り当てられた通信相手(最大3)をワンタッチで選べる新機能の「サブチャンネルPTT機能」を搭載するなど、DPRシリーズの最上位モデルに位置付けられている。税別価格はIC-DPR7Sが57,800円、IC-DPR7SBTが59,800円となっている。
アイコム株式会社のプレスリリースから抜粋で紹介する。
高出力5W、大音量1000mW、多彩な機能
DPRシリーズの最上位モデル「IC-DPR7S/IC-DPR7SBT」を新発売
アイコム株式会社は、簡単な登録手続きで誰でも使える登録局対応デジタル簡易無線機の最上位モデルIC-DPR7SとBluetooth通信にも対応するIC-DPR7SBTを発売します。
ビジネスはもちろん、自治体の活動からレジャーまで、幅広い分野で高い評価を得ているDPRシリーズ。その中でも、IC-DPR7S/IC-DPR7SBTは、送信出力5W、クラス最大のスピーカー出力1000mW、IP67/66/55/54の規格に準拠した高水準の防塵・防水性能、米国国防省の物資調達基準(MIL-STD- 810G)に相当する堅牢性など、その全てにおいてシリーズ最高スペックを誇っています。
また、メインと 2つのサブPTT、計3つのボタンにより、それぞれに割り当てられた通信相手(最大3)をワンタッチで選べる新機能、サブチャンネルPTT機能を搭載。これにより、チャンネルを切り替えることなく、素早く通話相手を変更することができるようになりました。
さらに、周囲の雑音を軽減するノイズキャンセル機能、受信した音声をワンタッチで聞き直すことができる録音再生機能、着信を振動で知らせるバイブレーション機能(IC-DPR7SBTのみ)、残量や健康度が一目でわかるインテリジェントバッテリーの採用など、充実した仕様となっています。操作面では、よく使う機能を割り当てることができる 2つのプログラマブルキー、音量用とチャンネル用の独立したツマミ等を採用しています。Bluetooth対応のIC-DPR7SBTなら、ケーブルレスでの運用も可能です。
IC-DPR7S/IC-DPR7SBT は、ホテルやショッピングモール、警備、工事/建設等の業務用途はもちろん、自治体の活動からレジャーまで、さまざまなシーンで高度なコミュニケーションを実現します。
<おもな特長>
・高出力5Wで広いエリアをカバー。
・騒音下で威力を発揮する、スピーカー出力クラス最大1000mW。
・メインと2つのサブPTTにより、ワンタッチで通話相手(最大3)を選べるサブチャンネルPTT機能。
・Bluetooth通信機能により、ケーブルレスでの使用を実現(IC-DPR7SBT)。
・IP67/66/55/54準拠の強力な防塵/防水性能。
・最高水準の堅牢性と243g(IC-DPR7S)の軽量&コンパクトボディを両立。
・残量や健康度が一目でわかるインテリジェントバッテリーを採用。 ほか
●関連リンク: 高出力5W、大音量1000mW、多彩な機能 DPRシリーズの最上位モデル「IC-DPR7S/IC-DPR7SBT」を新発売(アイコム プレスリリース)
昨年6月に東京都羽村市で初めて行われた無線イベント「ハムらde無線フェア」は、ライセンスフリー無線やドローン空撮を楽しむ人たち、ラジコン愛好者とアマチュア無線家が一緒になって“電波で遊びと学び”のジャンル別セミナーや各種展示などが楽しめるというコンセプトで成功を収めたが、今年も2020年4月19日(日)に東京都羽村市の羽村市生涯学習センター ゆとろぎで開催されることになった。今回は各種講演と体験のほか、東京オリンピック記念局の運用や南極昭和基地との交信チャレンジも計画されている。
【hamlife.jp 追記】 2020年3月26日、ハムらde無線フェア実行委員会は、羽村市から「
昨年の開催リポートはこちら↓
【写真で見る】<初お披露目の参考出品も登場>ジャンルを超えた楽し~い無線イベント!!
6月9日開催「ハムらde無線フェア」の模様
「ハムらde無線フェア」は、同フェア実行委員会の主催、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)東京都支部の共催、羽村市やJARD、JAIAの後援、八重洲無線、CQ出版社、電波社、CQマート、ハムショップフレンズなどの協賛で開催される無線イベント。アマチュア無線だけでなく、ライセンスフリー無線やドローン、ラジコンなどの展示や企画も行われ、少年からシニア世代まで楽しめる内容になっていることが特徴だ。第1回は昨年6月9日に開催され、あいにくの雨天だったが300名を超える来場者で賑わった。
2020年の会場は昨年の羽村市産業福祉センターよりも広い「羽村市生涯学習センター ゆとろぎ」に移り、4月19日(日)に開催されることになった。同フェアの案内ページでは次のように予告されている。
「第2回ハムらde無線フェア」案内
◆日時: 2020年4月19日(日) 10:00~16:00(展示は15:00まで)
◆場所: 羽村市生涯学習センター ゆとろぎ
(羽村市緑ヶ丘1-11-5) http://www.city.hamura.tokyo.jp/0000002093.html
◆主催: ハムらde無線フェア実行委員会
◆共催: 一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)東京都支部
◆後援: 羽村市、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)
◆協賛: 八重洲無線、CQ出版社、電波社、CQマート、ハムショップフレンズ 他
◆開催について:
少年からシニア世代の、無線を共通の趣味とした交流を深め、地域の活性化と災害時に協力できるコミュニケーションを目的に「第2回ハムらde無線フェア」を開催します。メーカー、団体、クラブの展示・実演、記念局の運用、同時開催のフリーマーケットなど…各企画の準備を進めています。
◆ほぼ確定の企画:
・記念局運用:東京オリンピック記念局を予定しています
・昭和基地との通信:国立極地研究所OBの講演と「昭和基地との通信」を予定。南極と羽村市を無線でつなぎます
・盲ろう者 スポーツ支援ツールの実演
・防災関連
・メーカー製品展示(コメット、八重洲無線、アイコム、JVCケンウッド、第一電波工業、アツデン、FRC、A4マニアックス、CQ出版社、電波社
他)
・自作品展示
・クラブブース
・ボーイスカウト
◆オファー中の企画:
・自衛隊通信設備展示、通信車両の展示予定
・宇宙エレベータの実演、「立川サイエンスひとネット」による実演
・飲食スペース
・物販は会場の都合でできませんが、定期的に開催している「にじいろフリーマーケット」がフェア会場の向かい側で当日開催され、ここに出店を予定しています。
◆体験してみよう!:
・電通大の皆様による安全帯装着体験/消火器操作体験
・一度は経験したいドローン体験
・アマチュア無線初心者向けニューカマー相談室
◆セミナー 講師によるお話:
・ドローンと無線
・ブラインドハムの受験奮闘記 視覚障害のある方の免許取得まで
・ライセンスフリー無線の紹介 申請だけで使える、無線の楽しみ方など
・3.11アマ無線で支援 大きな災害時、活躍しているアマチュア無線
・移動運用の楽しみ方 無線機持って出かけよう!
●関連リンク: 第2回ハムらde無線フェアのご案内
株式会社三才ブックスは3月25日(水)に月刊誌「ラジオライフ」2020年5月号を刊行する。今号は第3特集に「エアーバンドQ&A」が掲載されている。また特別付録として「おもしろ無線受信ガイド ver.19」「ラジオ受信バイブル2018」「電子工作超ガイド」など別冊本6冊分をPDFで収録したDVD-ROM「RL別冊ムック 電子書籍版」がついている。価格は1,000円(税込み)。
hamlife.jpでは、趣味(hobby)としての「無線」に関連した雑誌や書籍の刊行情報も紹介している。三才ブックスが刊行している月刊誌「ラジオライフ」は1980年の創刊で、2020年5月号は通巻で471号となった。今号のおもな無線関連の記事は次のとおり。
<第3特集>エアーバンドQ&A
春の陽気になり、空港や航空祭でのエアーバンド受信のシーズン到来だ。受信現場で出てくる数々の疑問を、これから受信を始める人はもちろん、ベテランエアーバンダーまでスッキリ解決しちゃおう!
<徹底使用リポート>
・エーオーアール アナログ広帯域受信機 AR8200MARK3
<受信機&無線機 モービル機のここが○×>
・八重洲無線 FT-7900
<RL AIR BAND INFORMATION>
・海上自衛隊徳島航空基地開隊61周年記念行事リポート
<おもしろ無線受信報告所>
・防災 他の市町村と交信できるIP無線が登場
<ライセンスフリー無線の世界>
・特小トランシーバ アルインコ DJ-P321
<特別企画>
古いアマチュア無線機が使えなくなる!?「JJ1YQF スプリアス確認保証リポート」
<工作チャレンジ>
・ヤエスの名機FT-101Eのモールス信号音をアナログ回路で再現「FT-101Eサイドトーン発振装置」
<特別付録DVD-ROM>「RL別冊ムック 電子書籍版」
・電子工作超ガイド(2017年発行)
・ラジオ受信バイブル2018(2018年発行)
・おもしろ無線受信ガイド ver.19(2018年発行)
・ゲームラボ特別復活号(2018年発行)
・裏グッズカタログ2019(2018年発行)
・地デジ裏録画究極マニュアル2019最新版(2019年発行)
月刊「ラジオライフ」2020年5月号の購入は、下記のAmazonリンクが便利だ。
●関連リンク: 月刊ラジオライフ(三才ブックス)
「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社は2020年2月、同社がハンディ機用のアンテナをどのように測定・調整しているかを知ってもらうことを目的として、メディア関係者向けに説明会を開催した。本記事後半ではモービル用ホイップアンテナの測定・調整についても紹介している。
第一電波工業はアマチュア用から業務用まで、用途や周波数帯に応じたさまざまなアンテナの製造販売を行っている。アマチュア無線用アンテナはHFからUHF、ビームアンテナ、GPアンテナ、ホイップなどさまざまな種類があり、同社ホームページに掲載されているだけでもおよそ160もの商品がある。さらにアンテナ基台、アンテナポール、ケーブル、電源、スピーカー、マイク、分配器・切替器といった、アマチュア無線運用に欠かせない周辺機器も多数ラインアップされている。
ところで同社には毎日、ユーザーから多数の問い合わせや相談が寄せられているが、最近は特に増えてきた質問があるという。それは、
「市販のアンテナアナライザーで、ハンディ機用のホイップアンテナを測定してみたところ、SWRの最良点がアマチュアバンドの中心(例:145.00MHz)から大きく外れている。これは不良品ではないか?」
--という内容だそうだ。
しかしその問い合わせのほぼ100%は、“ユーザー自身の測定方法が誤っている”ことに原因があり、実際にハンディ機を接続して使えばスペック通りの周波数でSWRが最小となり、設計通りの性能を発揮できているという。
同社は「この機会にぜひ、第一電波工業がハンディ機用のアンテナをどのような条件で測定・調整しているかを知ってほしい」として、2020年2月のある日、埼玉県川越市の同社事業所で、メディア向けの説明会が開催された。
最初に同社スタッフがアンテナの基本原理を説明。1/4波長のホイップアンテナは良好なアース(接地)が必要になること、同社のハンディ機用のホイップアンテナの多くは1/4波長をベースに設計され、全長を短縮したり、複数のバンドで同調したりするために底部にコイルやマッチング回路を入れているという説明があった。
なおモービルホイップでは電圧給電でアース不要のノンラジアルタイプが人気だが、ノンラジアルタイプは「構造が複雑になり価格が高くなる」「周波数帯域が1/4波長型のアンテナに比べやや狭い」「全長を短くすると周波数帯域が非常に狭くなってしまう」といった点がある。そのためハンディ機用のホイップアンテナではあまり採用していないということだった。
続いて、ハンディ機用のホイップアンテナを測定・調整する方法の実演が行われた。同社は測定時にアンテナを接続する部分に、ハンディ機と同じ構造のダミー筐体(実際のハンディ機と同じ位置にアンテナコネクタがあり、底部に設けた測定機接続用アンテナ端子と結線されている)を用いている。
ダミー筐体は「アマチュア無線用のハンディ機」「デジタル小電力コミュニティ無線用のハンディ機」「一般業務無線用のハンディ機」など、用途や周波数帯に応じたものが準備されている。取引先から貸与されるもののほか、自社で製品を購入し新品を分解して作成することもあるという。
まずダミー筐体に測定器(ROHDE & SCHWARZ社製のネットワークアナライザー)を専用ケーブルで接続する。このケーブルが測定結果に影響しないようにダミー筐体との接続側にはフィルタを入れている。
ROHDE & SCHWARZ(ローデ・シュワルツ)社製のネットワークアナライザーを使用。幅広い周波数に対応し、スミスチャートを用いたインピーダンス表示やSWR測定はもちろん、挿入損失、電流分布、電流位相など視覚的に把握できる。測定器は1年に1回ISO規格に基づいた点検校正を実施している
続いてアンテナ端子にダミーロードを付けて測定器の校正(キャリブレーション)をする。これを行うことで線路の補正(キャンセル)をし、筐体コネクタ先端での測定値を見ることができる。その上で測定を行うホイップアンテナをダミー筐体に取り付け、筐体を片手で持って口元に近づけ、アンテナがなるべく垂直になるようにして計測を行う。
ちなみに、校正(キャリブレーション)は「OSM(OPEN-SHORT-MATCH)校正」などと呼ばれ、オープン・ショートで位相を補正し、マッチ(ダミーロード)でインピーダンス補正を行っている。「厳密なことを言えば、ケーブルは外気温度で多少の伸び縮みをするため、時間が経過するごとに補正がずれます。これは特に高い周波数帯になればなるほど顕著です。アマチュアバンドですと430MHz帯以上はケーブルの伸縮によって補正値に変化が出ます」と担当者が説明してくれた。
今回の説明会では、デジタル小電力コミュニティ無線(142.934375~142.984375MHz、146.934375~146.984375MHz)用ハンディ機のために設計されたホイップアンテナ、「 SRH140DH 」(1/4波長型、全長36cm)で実験を行った。使用するダミー筐体はもちろんデジタル小電力コミュニティ無線用のハンディ機をベースに作られたもので、その筐体内部には実機同様のフレームや主要基板が入っている。
上記の方法で正しく測定した場合、設計上のアンテナの中心周波数である145.00MHz付近でSWRは1.2以下となり、同コミュニティ無線の割り当てチャンネルのすべてで1.5以下という良好な数値が得られた。この測定中、試しにダミー筐体を口元から遠ざけたり、高々と持ち上げたりすると中心周波数やSWRの最良値などはかなり変化した。
次に、アマチュア無線家にもよく使われている市販のアンテナアナライザーを用意し、そのアンテナ端子に、同じSRH140DHを直接取り付けた状態(N→SMAの変換コネクタを使用)で測定したところ、中心周波数は139.95MHz付近まで下がり、145.00MHz付近はSWR1.9程度という測定結果となった。
同社スタッフによると「当社にユーザーの方から寄せられる“アンテナが壊れているのではないか”“同調が取れていない”という問い合わせは、まさにこうして測ったものと考えられます」ということだった。
同調周波数がズレて測定される原因だが、「市販のアンテナアナライザーは、アンテナコネクタ部分の一部のみしか金属を使っていないため、静電容量が足りず、十分なアースが取れていないことが大きいのです」と説明。加えて「“無線機を手で持ち、口元に近づける”など、実際のハンディ機の使用方法に近い状態で測定を行っていないことも、測定結果の相違につながります」という理由もあるという。
また「140MHz帯のデジタル小電力コミュニティ無線は、周波数帯がアマチュア無線と酷似していることから、“このアンテナをアマチュア無線機に使えないか?”、あるいは、“アマチュア無線用のアンテナをこのコミュニティ無線に使用できないか?”という問い合わせも多いです」と担当者は打ち明ける。
しかし上記の結果からわかるように、測定筐体が違うだけで測定値が大幅に変化するため「使用できません」という説明をしているそうだ。ちなみにSRH140DHなどデジタル小電力コミュニティ無線用のアンテナは140MHz帯のモノバンド仕様で、アマチュア無線の430MHz帯には対応していない。また同無線には「空中線利得は2.14dBi以下」という法規制があるので、理論上は1/4波長か1/2波長のアンテナしか使えない。もしアマチュア無線用のアンテナを使用すると形式や利得の違いから、法律違反の恐れもあると注意を促していた。
ちなみにハンディ機用のホイップアンテナの設計だが、試作・実験レベルではダミー筐体のような測定治具で調整を行い、仕様決定後は1メートル四方の鉄板の中央にアンテナコネクタを設けたアース板で計測して相関関係を確認し、そのデータを元に量産現場(工場)で合わせ込みを行っているため、「理論的には1m板で同じように調整すれば、もう一度測定治具で測定しても特性に差異は出ないはずです。従って工場には基本的に1m板しか置いていません」という。
次ページ では「モービル用アンテナの測定と調整について」を説明!!
ヤングハム、なかでもアマチュア無線家の平均年齢より若手世代を中心に静かなブーム!?になっている「駅前QRV」。アマチュア無線はもちろんのこと、資格のいらないライセンスフリー無線など、無線のジャンルにこだわりはなく、“駅前で無線運用を楽しむ”をテーマに通勤、通学、買い物など、おでかけついでに無線を楽しもうという趣向で輪が広がっている。「都市部の駅前はロケーションも悪くて飛びも悪い」と思われがちだが、条件が同じでも誰とつながるかわからないという偶然の出会いも楽しみのひとつだという。今回、駅前QRVを楽しむお一人、高野賢司氏(7L4XQI)が「駅前QRV 運用ガイドライン」を作成し公開。また、ツイッターのハッシュダグ「#駅前QRV」で運用情報を交換している。
ハンディ機1台をカバンに忍ばせておけば、通勤、通学、買い物など駅を利用したちょっとした時間に無線が楽しめるのが“駅前QRV”の魅力だろう。
ガイドラインを作成した高野氏は「“駅前で無線”をテーマに通勤、通学や買い物などのおでかけのついでに皆様に気軽にQRVしていただき、無線趣味を活性化できればと考えております。私自身、平日は仕事、休日も家事や子供の面倒見などで無線に充てる時間がとても少ない状態です。そのような生活環境でも、趣味で無線を楽しめるスタイルが“駅前QRV”ではないかと思います」と語っている。
なお、「駅前QRV 運用ガイドライン(PDF形式)」は下記の関連リンクからダウンロードできる。
●関連リンク: 駅前QRV 運用ガイドライン(PDF形式)
特別な資格が必要なくても、誰でもトランシーバー片手に無線交信が楽しめる無線ジャンル“ライセンスフリー無線”。“フリラー(ライセンスフリー無線愛好家)”たちの全国規模の祭典として、2020年3月20日(金・祝)の9時から15時までの6時間にわたり、一斉交信イベント「春の一斉オンエアディ2020(通称「春オン2020」)」が開催される。新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントなどが各地で中止されるなか、気分転換をかねて 見晴らしの良いフィールドからオンエアーを楽しんでみてはいかがだろうか。
暖かくなるこの季節。ライセンスフリー無線愛好家の全国規模の祭典「春の一斉オンエアディ」が3月20日(金・祝)9時から15時まで開催される。お天気次第だが、なるべく高く、見通しのよい場所からの運用がおすすめ。とくにCB無線(市民ラジオ)は、Eスポの発生などによる遠距離交信に期待しよう!
ライセンスフリー無線愛好家、“フリラー”たちが楽しみにしている一斉交信イベント、「春の一斉オンエアディ2020(通称「春オン2020」)」が3月20日(金・祝)の9時から15時まで6時間にわたり開催。思い思いの場所に移動して、普段は繋がりにくい地域との交信を楽しむイベントとして年を追うごとに参加者が増加している。
それぞれライセンスフリー無線では、メインに使われるチャンネルが通例として決まっている。27MHz帯の合法CB無線(市民ラジオ)でここ最近の使用頻度が高いのは8ch(27.144MHz)/3ch(27.040MHz)/6ch(27.112MHz)の順となる。
この季節、コンディション的にはグランドウェーブが中心となるものの、短時間だがスキャッターやEスポが突発的に発生し遠距離交信ができる。合法CB無線(市民ラジオ)、特定小電力無線ともに「集中呼び出しタイム」が設けられているので、チャレンジしてみよう。
なお、「特定小電力無線」は周波数的にグランドウェーブによる交信が中心となる。使用頻度が高いのは422.225MHz(アルインコ表記で「L3」、アイコムなどの表記では「14ch」)。また351MHz帯の「デジタル簡易無線(登録局)」の場合は、呼び出しチャンネル15chを受信し、交信チャンネルを指定し移動して交信を楽しという流れ。
新たに加わった、142/146MHz帯を使用する「デジタル小電力コミュニティ無線」は、呼び出しチャンネル(18ch)でCQを出して、ほかの空いているチャンネルに移動して交信を行う。
特定小電力無線機(10mW機)の50倍の送信出力500mWで、技術基準適合証明(工事設計認証)に登録されている利得の高いアンテナに交換すれば、遠距離交信を狙うことも期待できる。また、送信のたびにGPS位置情報を相手局に送るので、どれくらい離れた場所から電波が届いているか容易に把握することができるのも特長の1つだ。
●「春の一斉オンエアディ2019(通称「春オン2020」)」実施要綱
■開催日時:
2020年3月20日(金・祝)09:00~15:00
■運用するバンド:
・合法CB無線(市民ラジオ)
・特定小電力無線
・デジタル小電力コミュニティ無線
・デジタル簡易無線登録局
■集中呼び出しタイム:
・市民ラジオは開催時間(09:00~15:00)中の毎時30分
・特定小電力無線は開催時間(09:00~15:00)中の毎時00分
↓この記事もチェック!
<いよいよ発売!! 新規格“デジタル小電力コミュニティ無線”>アイコム「IC-DRC1」開封リポート
●関連リンク:
・市民ラジオ(ウィキペディア)
・特定小電力無線(ウィキペディア)
・簡易無線/デジタル簡易無線(ウィキペディア)
・デジタル小電力コミュニティ無線(ウィキペディア)
・ライセンスフリーラジオ(ウィキペディア)
株式会社JVCケンウッドは2020年3月12日、351MHz帯デジタル簡易無線登録局のハンディ機「TPZ-D553」の新ファームウェア、Ver.1.31を公開した。今回の変更内容は「音量ツマミの角度と受信音量との特性を変更」という1点だ 。
●TPZ-D553の新ファームウェア、Ver.1.31のおもな変更点 (2020年3月12日)
1.音量ツマミの角度と受信音量との特性を変更
TPZ-D553でファームウェアアップデートプログラムを導入するためには、同社別売品のプログラミングケーブル「KPG-186U」が必要となる。詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク: TPZ-D553 ファームウェア アップデートプログラム(JVCケンウッド)
株式会社電波社のアマチュア無線誌「HAM world(ハムワールド)」2020年5月号が、2020年3月19日(木)に刊行される。今号の特集は「Eスポシーズンに備えよう!50MHz帯こだわり運用法」。そのほか、「ジャンク無線機の液晶表示を修理!」「学ぼう!使おう!真空管」。ニューモデルの八重洲無線・FTM-300Dのファーストインプレッションや、アイコム・IC-705でアウトドア運用などを掲載。格は909円+税。なお、同誌は3号前から隔月刊化され、奇数月の19日の発売となっている。
電波社の「HAM world」は同社の月刊誌「ラジコン技術」の増刊として、2015年9月にVol.1、2016年2月にVol.2、6月にVol.3、9月にVol.4、12月にVol.5、2017年3月にVol.6、6月にVol.7、9月にVol.8、12月にVol.9、2018年3月にVol.10、6月にVol.11、9月にVol.12、そしてVol.13から独立創刊を果たし“月号表記”となり、12月に2019年2月号、3月に2019年5月号、6月に2019年8月号として3か月に1回のペースで刊行。
そして、3号前の2019年11月号からは隔月刊(2か月ごと)で発行されるようになって、今回の2020年5月号でシリーズ19冊目を数える人気のアマチュア無線専門誌だ。
記事内容など概要は下記の通り。
★「HAM world」2020年5月号の概要
◆発売日: 2020年3月19日(木)全国書店発売
◆定価: 909円+税
◆発行: 株式会社電波社
◆体裁: A4 平綴じ
◆記事内容: 下記の通り
<特集:Eスポシーズンに備えよう!50MHz帯こだわり運用法>
・50MHzの飛びの面白さ
・気まぐれバンド50MHzでDX-CWに挑戦
・ソーラーパネル&ポータブル電源で移動運用
・50MHzの醍醐味
・南大阪A3ロールコール40周年達成!
<注目の記事>
・アイコムIC-705と組み合わせたいアンテナ
・実際の使用場面を想定したアンテナメーカーの調整法を見る
・輸入車へのトランシーバー設置にチャレンジ!
・復活&カスタマイズ スタンダードC58
・ジャンク無線機復活の技 アイコムIC-821/ケンウッドTS-790
・無線機ミュージアム スカイセンサー5950
<その他の記事>
・新製品情報
・狭帯域デジタル諸元の注意点
・電信半生紀
・nanoVNA日本語操作マニュアル
・日本とUSAのアマチュア無線制度
・ヤングハムから見た現在のアマチュア無線!
・磁界型アンテナとの出会いから今日まで
・なんでもアンテナ実験 移動用デルタループ
・新連載 学ぼう・使おう真空管
・世界の短波放送を聴こう!
・ジャパンキャンピングカーショー2020
・待望のローバンド拡張が実現
・無線家のためのドローン空撮入門
・D-STAR完全マスター
・ライセンスフリーラジオの世界
・JAGと歩んだハムライフ
・Local EVENT
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神奈川県足柄上郡松田町の酒匂川河川敷で年2回行われる「松田町ジャンク会」は、毎回各地から大勢のハムが集うことで知られている。今年も2020年4月19日(日)に「第20回 松田町ジャンク会」を開催する予定だったが、昨年の台風19号による増水の影響で会場が整備不良であること、さらに新型コロナウィルス感染拡大の影響により、残念ながら中止が決定した。
主催者から「去年の台風で会場が流されて復旧していないため、もう一点は新型コロナウィルス感染拡大の影響で松田町ジャンク会の中止に至りました」との連絡がhamlife.jpへ届いた。
なお、次回の「第21回 松田町ジャンク会」は2020年10月18日(日)に開催する予定で準備が進められている。
2019年10月13日(日)に予定していた前回の「第19回 松田町ジャンク会」のときも、猛烈な台風19号が関東・東海地方を直撃。会場の河川敷が増水により大きな被害を受け、中止に追いやられた経緯がある。2回連続の中止に落胆する無線家も少なくないだろう。
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【追記:台風19号による甚大な被害で10月20日も中止に!】10月20日(日)朝9時から神奈川県松田町の河川敷で「第19回 松田町ジャンク会」開催
●関連リンク:
・第20回2020-4-19開催は中止します(JF1IZA)
・春の松田町ジャンク会(7L1WQOのブログです)