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hamlife.jp (2024/11/28 22:35:24)
現在データベースには 6137 件のデータが登録されています。
日本のアマチュア無線界最大の祭典「ハムフェア2022」が東京都江東区有明の東京ビッグサイト南展示棟3・4ホールで始まった。初日の8月20日(土)は前回(ハムフェア2019)よりも5,000名少ない25,000名が来場したとの発表があった。ここでは初日の主要セレモニーと会場内の模様、初お披露目の新製品・参考出品を現地から速報リポートする。なお会場内の各クラブブースの模様は今後別記事で詳しく紹介する予定だ。
開幕セレモニーの模様。泉田裕彦衆議院議員(7K1KJK)、JARD会長、JAIA会長、タイのアマ無線連盟関係者も出席
会場内の俯瞰撮影(10時30分撮影)
会場内の俯瞰撮影(14時15分撮影)
今年で44回目を迎えるアマチュア無線フェスティバル「ハムフェア2022」が、3年ぶりに東京ビッグサイト(東京国際展示場)南展示場4階 3・4ホールで開幕した。初日の8月20日は10時の開場に先立ち、9時45分から正面ゲートで開幕セレモニーが行われ、髙尾義則JARL会長(JG1KTC)の挨拶と来賓の紹介、テープカットが行われた。
主催者発表による初日の入場者数は25,000人。前回(ハムフェア2019)の30,000人からは5,000人の減少となった。以下、会場内で撮影した主要セレモニーと各コーナー、メーカーブースの模様などを紹介していく。各クラブブースの模様は今後別記事で詳しく紹介する。
ハムフェア特別記念局「8J1HAM」の会場内運用開始セレモニー。以前のハムフェアでは事前に打ち合わせた局とのスケジュールQSOだったが、最近は髙尾会長が「ガチ」でCQを出しているという。このときは九州と北海道の2局と交信
8J1HAMをバックに記念撮影
混雑するアイコムブース。144~5600MHz(+10GHz)のオールモード機「IC-905」やHF/50MHz帯のリニアアンプ「IC-PW2」などが注目を集めた(IC-905製品詳細は 別記事参照 )
HF/50MHz帯の1kWリニアアンプ「IC-PW2」。3年前のハムフェア2019で初めて参考出品された製品だが、開発がかなり進行したようだ。発売を心待ちにするDXファン、コンテストファンも多い
フィールド運用の楽しさをイメージしたJVCケンウッドのブース
JVCケンウッドはHF/50MHz帯のフラッグシップ機「TS-990」を実動展示。同機種は今年3月に生産完了のニュースが流れると、全国のアマチュア無線家からショップを通じて数百台の注文が殺到したという。このほどデバイス変更、一部回路変更などを行って受注受付の見通しとなった。再開時期や価格は今後アナウンスされる
国際宇宙ステーションに搭載されているのと同型のJVCケンウッド製アマチュア無線機(ARISS特別仕様)も展示。写真は2003~2013年に稼働していたTM-D700Eの特別仕様モデル。当時ロシアへ納品したうちの1台
八重洲無線のブースは密を徹底的に避けるオープン構造。製品説明は大型ディスプレイで行われていた
八重洲無線がハムフェア直前に発表したHF/50MHz帯トランシーバー「FT-710 AESS」は、かなりコンパクトな印象だ。実際にAESS機能を体験することも可能で確かに音場が変化する。同社スタッフは「中級モデルを凌駕する近接周波数特性に注目して欲しい」「SDR機だがオーバーフローは起きにくい設計」と案内
エーオーアールのエアーバンド受信機「AR7400」。117~137MHz、137~158.4MHz、225~425MHzを最大4波同時受信。ハムフェア2019で参考出品された機種だが、ハード面の開発はほぼ終え、ソフトウェアの開発が進行中という
AR7400の背面
最大4波のエアーバンドが同時受信できるAR7400。信号受信中のチャンネルは赤色で表示される
エーオーアールの広帯域受信用ホイップアンテナ「RA810」。90~1000MHzをカバーする6段式のロッドアンテナタイプ(2段折り曲げ機能つき)。端子はBNCで2022年内発売予定(価格未定)
第一電波工業は7/50MHz帯のV型ダイポール(オプションコイルで3.5/14/18/21/24/28MHz帯対応)の「HFP8」を参考出品。エレメント長は片側約2.5m、耐入力はSSBが150W、FM/CWは50W
右:第一電波工業の参考出品。左は2.4GHz帯12段固定局用コリニアアンテナの「F2409」、左:3.5~50MHz帯の屋外型チューナ用アンテナ「CPATU」。各社の屋外型アンテナチューナーに対応予定で開発中
アツデンの参考出品「Antenna Disconnector」。アンテナへの誘導雷や静電気から無線機を保護する装置。DC12Vを印加したときだけアンテナと無線機の端子が接続される。印加しない状態ではアンテナと無線機側の端子は切り離し。グランドも切り離されてそれぞれショートする。アレスターによる保護機能も内蔵。予価は4系統タイプが44,000円、2系統タイプが25,000円
CQ出版社のブースには、JR3JJE/MM 堀江謙一さんのヨットに搭載されていたIC-7300Mの実物を展示。今年5~6月の太平洋横断航海ではこのリグで270局と交信に成功
電波新聞社のブースでは「令和版 新・BCLマニュアル」を先行販売。「初日は100冊持ってきたが、もうこれだけしかない。予想を超える売れ行きにびっくり」と担当者
岡山県の「ラジオプラザ青江」はWIRES-Xノード局オーナーに向けた便利グッズを販売。ノード局(ROOM)にログインしている局のコールサインを表示する装置、WIRES-Xディスプレイ(税込9,800円)
ラジオプラザ青江のWIRES-Xノード局向けグッズの第2弾。自動車のドライブレコーダー付きルームミラーに、ノード局(ROOM)にログインしている局のコールサインやプロフィール写真などを表示できる。もちろんミラーとしても使用可能(フロント・バックカメラ付き 税込34,800円)
岐阜県の無線ショップ「CQオーム」のブース。今年はブース出展している無線ショップがやや少なめだった
モチゴメクラブ無線部(JS1YJC)として活動する、シンガーソングライターの渡辺あゆ香&花澤里都夢の2人が会場を闊歩
アルミ製のおか持ちにIC-705とバッテリーを搭載、HF~430MHz帯の各種アンテナを装備して全部背負った「歩くシャック」。電波教育協会ハムクラブ(ブース番号:C-24)秋山さんの力作。実際にこれで移動運用も行っているという。「次回はIC-905を取り付けて144~10GHzのV/U/SHFウオーキングモービルをやってみたい!」と語っていた
Radio JARL.comの放送ブースから、FMぱるるんが公開生放送
ハムフェア自作品コンテストの表彰式
JARL全日本/全世界10000局アワードの表彰式。総務省総合通信基盤局電波部の中村移動通信課長(後列右)が「総務大臣賞」のプレゼンターを務めた
特別記念局8J1HAMの運用風景
公益財団法人 世界こども財団は、今年1月にサイレントキーとなったJH1AJT 宮澤氏のメモリアルブースを設けた
●関連リンク: ハムフェア2022(JARL Web)
先週のアクセスランキング1位は、1位は2022年8月19日(金)発売のアマチュア無線界で唯一の月刊誌、CQ出版社の「CQ ham radio」2022年9月号に関する新刊情報。特集は「オリジナリティーあふれる、こだわりの自作アンテナ」、別冊付録として「昭和のリグといつまでも、オールド無線機を楽しもう!」がつく。価格は990円(税込)。続く2位は、電波新聞社から8月30日(火)発売される「令和版 新・BCLマニュアル」の新刊情報で、同新聞社は「2019年から2022年までのBCLトピックスはもちろんのこと、最新のデジタル受信機(SDR、DSP受信機)の紹介やBCL用のアンテナ、デジタル放送の受信方法などの記事を追加したものといたします」と案内している。価格は2,860円(税込)。
3位は「【速報】JARL北海道地方本部、9月18日の『第7回 北海道ハムフェア』開催中止を決定」。2022年8月14日、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)北海道地方本部が、9月18日(日)に札幌市東区で開催を予定していた「第7回 北海道ハムフェア」を、新型コロナウイルス感染拡大のため中止すると発表したニュース。正村実行委員長(JH8HLU)は、「新型コロナウイルス感染症の拡大は止まるところを知らず、北海道内の感染者数も拡大傾向が続く中、今後の見通しがたたず、ご来場者の皆様と出展者の皆様、運営にあたるスタッフの安全と安心を考慮した結果、安全と安心を十分に確保することができず開催は難しいと判断いたしました」と、北海道ハムフェア公式ページで述べている。
4位は、2022年8月13日付の読売新聞ニュースサイト「読売新聞オンライン」が、「真珠湾攻撃を命じる暗号『送信』…無線塔・針尾送信所、完成100年後の今も『健在』」というタイトル記事を掲載した話題だ。日本時間1941(昭和16)年12月8日未明、旧日本海軍に対して、アメリカ海軍太平洋艦隊基地のある米ハワイ・オアフ島真珠湾への攻撃を命じる暗号電文を送ったとされる、長崎県佐世保市の「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」が、1922(大正11年)年の完成から100年を迎えたことを伝えている。現存する第二次世界大戦以前から建つ塔としては日本一の高さを誇り、国の重要文化財に指定されている施設内の一部は一般に開放され、ボランティアも常駐するなど無料で見学ができる。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<特集は「こだわりの自作アンテナ」、別冊付録「オールド無線機を楽しもう!」付き>CQ出版社が月刊誌「CQ ham radio」2022年9月号を刊行
2)【ハムフェア2022】※全ページの目次を追加掲載 <旧令和版より大幅増補・改訂し最新情報を満載>電波新聞社が「令和版 新・BCLマニュアル」を8月30日に刊行、ハムフェア会場で先行販売
3)【速報】JARL北海道地方本部、9月18日の「第7回 北海道ハムフェア」開催中止を決定
4)真珠湾攻撃を命じる暗号電文を送った「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」、完成から100年を迎えた…と読売新聞が伝える
5)<バンドプラン逸脱(439.02MHz)&コールサイン不送出>北海道総合通信局、アマチュア無線技士(3アマ、4アマ)を15日間の業務停止処分
6)<外部スピーカー付属、8月下旬発売予定>八重洲無線、HF/50MHz帯の新製品「FT-710 AESS」の標準価格を発表
7)【ハムフェア2022】<ブース内でバーチャル・ハムフェスがゲリラ出展!?予告>秋葉原無線部(JS1YCP)、メイドカフェ運用会などアマチュア無線の魅力を伝えるグループ
8)【ハムフェア2022】<数に限りあり! 目玉商品を多数用意>南極OB会アマチュア無線クラブ(JS1YHB)、各種展示のほか現役の南極越冬隊員や元南極観測隊員が対応
9)<モールス通信用の電鍵メーカー>ハイモンド・エレクトロ社、10月1日から製品価格を改定
10)【ハムフェア2022】<会場近くで中波ラジオ受信の探検会を企画>全国・電波ホットスポット探検隊、「ハムフェアは最後の出展、思い切り力を抜いて参加します」と案内
アイコム株式会社は2022年8月20日、「ハムフェア2022」の同社ブースで144/430/1200/2400/5600MHz帯のオールモード機「IC-905」を発表した。昨年から同社が進めてきた“SHFプロジェクト”の2.4/5.6GHz帯トランシーバー(プロトタイプ)「SHF-P1」をさらに進化させ、製品化したモデルという位置づけ。電波型式はSSB/CW/FM/AM/RTTY/D-STAR(DV/DD)のほかFM方式のATV(アマチュア・テレビジョン=映像送受信)にも対応。さらにオプションユニット(CX-10G)の装着で10GHz帯(10.1/10.4GHz帯)にも対応するという、“ハムの夢”を凝縮したようなトランシーバーだ。価格と発売時期は未定。
IC-905のコントロール部分。ATVの送受信画像も表示可能
コントローラ部分の背面
コントローラ部分の左側面
アイコムのIC-905紹介ビデオ(画面をクリックでスタート)
アイコムの発表、および取材で判明したIC-905の特徴は次のとおり。
★業界初、144/430/1200/2400/5600MHzと10GHz(オプション)をカバーするV/U/SHFマルチバンダー
★オプションの10GHz帯トランスバーター「CX-10G」の入出力周波数は2400MHz帯
2400MHz→10GHzトランスバーター「CX-10G」
★電波型式はSSB/CW/FM/AM/RTTY/D-STAR(DV/DD)のほか、FM方式のATV(アマチュア・テレビジョン)にも対応
★「コントローラ」と「アンテナ直下設置型RFモジュール」のセパレート構成
★コントローラとRFモジュールをLANケーブルで接続することで損失を大幅に軽減、PoE給電(Power over Ethernet:LANケーブルを使用した給電方式)によりRFモジュールの設置の自由度を向上
IC-905のRFモジュールと10GHzトランスバーター、各バンドのアンテナ類
RFモジュールと各バンドアンテナ、10GHzトランスバーターの結線
★GPS信号を基準とした高度な周波数安定度を実現するためにGPSアンテナ装備。高精度な1PPSのクロック信号を取得し、OCXOの周波数を高精度に補正
★送信出力
144/430/1200MHz帯:10W
2400/5600MHz帯:2W
10GHz帯:0.5W(オプションのCX-10G装着時)
★アンテナ端子は144/430/1200MHz帯、2400MHz帯、5600MHz帯の3つを装備
★2400MHz帯アンテナ「AH-24」、5600MHz帯アンテナ「AH-56」をオプションで用意(予定)
なおIC-905およびCX-10Gの発売時期、価格は現在のところ未定となっている。
●関連リンク:
・アイコム株式会社ホームページ(8月20日現在、IC-905の情報は掲載されていない)
・アイコム新製品紹介ビデオ(YouTube アイコム公式チャンネル)
アイコム株式会社は2022年8月20日、HF~430MHz帯のオールモードポータブル機「IC-705」に、インターネットで接続されている全国のD-STARレピータ局(エリア越えのレピータ局)の通信が一定条件下でモニター可能になる「DVレピータモニター機能」を新たに搭載する予定であることを「ハムフェア2022」の同社ブースで発表した。同社によるとファームウェアの無償アップデートでの機能追加を考えているという。
現在市販されているD-STAR(DVモード)の無線機単体では、自局へ電波が届かない遠距離にあるD-STARレピータ局の交信を常時モニターすることは不可能だ。そのため最寄りのレピータ局からエリアCQ(ゲート越えのCQ)を出す場合など、相手先のレピータ局の様子がわからず、他局の使用中に割り込んでしまうこともある。
希望するD-STARレピータ局の交信をモニターする方法としては、Raspberry
Piを使った「dmonitor」を接続して使う方法が行われているが、導入にややハードルの高さを感じる向きもあるようだ。
今回アイコムが発表した、IC-705の「DVレピータモニター機能」は、この問題を解決し、エリアCQ先のレピータ局を一定時間(10/20/30分の設定が可能)モニターできるというもの。特別な装置の接続は不要で、IC-705のファームウェアのアップデート(無償)で対応予定という。
アイコムの発表は下記の通り。
DVレピータモニター、D-STARはより快適に!
~IC-705に搭載予定~
★エリアCQ先のレピータのモニターが可能
★ターミナルモードでも[TO]側レピータのモニターが可能
★[TO]側レピータのモニターが可能な場合は、アイコンで表示
★[TO]側レピータをモニターする時は、Multiダイヤルで操作可能
★ファームアップで対応
アイコムブースのIC-705「DVレピータモニター機能」案内コーナー。ロボットを介して大阪本社の技術スタッフに質問を行うことも可能
なお同社のスタッフによると、IC-705以外の機種(IC-9700など)への対応は「今のところ未定」という説明だった。
●関連リンク:
・IC-705 ※
8月20日現在、DVレピータモニター機能は未掲載(アイコム)
・はじめよう、楽しもう、D-STAR(アイコム)
アルインコ株式会社は2022年8月20日、アナログモードのWFM/FM/AMと、デジタルモードのC4FM/D-STAR/DCR/NXDN/DMRに対応したハンディタイプの広帯域受信機「DJ-X100」を、ハムフェア2022の同社ブース(B-17)で発表した。受信周波数範囲は30~470MHz(一部周波数は除く)、外形寸法は58W×110H×32.5mm、アンテナとバッテリーパックを含む重量は約260g。価格は未定で2023年初春の発売を予定している。
アルインコの広帯域受信機「DJ-X100」
「ハムフェア2022」のアルインコブースに掲示されているDJ-X100の説明パネル
アルインコの新製品資料から一部抜粋し紹介する。
新製品開発ニュース
アルインコ初、デジタル方式に対応するハンディレシーバーを開発しています。
「DJ-X100」
アルインコではアドバンストユーザーをターゲットにした広帯域受信機、DJ-X100の開発が大詰めを迎えています。DJ-X100はシングルVFOで30MHz~470MHzをほぼフラットな感度で受信。受信モードはWFM/FM/AMと、DCR/NXDN/DMR/D-STAR/C4FMのデジタルです。
「2バンド同時」「SSB/CW」「短波・AM放送受信」や「盗聴器発見機能」など既存の機種が採用している機能は敢えて省き、「新しいフラッグシップモデル」としての個性を磨きあげました。DJ-X100はユーティリティ受信マニア向けに、アルインコが満を持してお届けする次世代のマルチモードレシーバーです。
DJ-X100の正面と背面。ディスプレイのバック色とフォントの色は自由に変更可能
<主な特長>
★V/UHF30~470MHzをカバー(一部のバンドを除く)、急速に進むデジタル化による周波数割り当て変更に追従できないバンド設定、オートモード、オートステップの概念は敢えて未採用
★GPSレシーバーを搭載、メモリーに登録した経緯度データで最寄りのチャンネルの検索とスキャンが可能
★メモリーは999ch、プログラムスキャンは50組、バンクは26、メモリーには全角14文字 (半角は28文字)までのネームタグ表示
★ステップの1/2のシフトをかけるオフセットステップ機能
★アナログAMとFMもDSP処理をしてクリアな受信音を実現
★アナログ受信のトーンはCTCSS(リバース含む)、 DCS(リバース含む)、JR/MSKの空線キャンセラーを装備
★通信の待ち受け中にFMラジオが聞けるラジオモード
★USBタイプCコネクターを採用(業界初)、 充電・外部電源端子の他、標準付属のケーブルでパソコンとの通信接続が可能
★大口径スピーカーとBTLアンプ採用により明瞭なオーディオ出力、イヤホン端子はステレオイヤホンに対応、 両耳での受信とワッチ中の自然な見た目を実現(受信音はモノラルです)
★受信機としてはアルインコ初のIP67防塵・防水ボディ、付属Li-Ionバッテリーのほか単三乾電池3本も使え、 フィールド受信も安心
★測定器をイメージしたデザインと航空機のグラスコックピットを参考にしたディスプレイはカラーTFTながら視認性を向上させるため、敢えてモノトーンを採用 (バックとフォントの色は自由に変更、組み合わせが可能:昼は白地に黒フォント、夜は紺地に白フォント…)
DJ-X100のディスプレイのイメージ(量産品は多少異なる可能性がある)
★周波数の入力、 モードとステップ切り替えに特化したボタンの選定と配置、キーボードはメンブレンタイプで押しやすいフラット型
★階層式で日本語の操作メニューを採用した、直感的に使える最新のユーザーインターフェース
★スタンド型急速充電器、単三乾電池ケース、ソフトケースと別売オプションも充実
DJ-X100の上面ツマミと側面のUSB-C端子
<おことわり>
・SDカードなどの外部メディア対応、録音、ワイヤレスイヤホン対応ではありません。
・RALCWI、アルインコEJ-47U、APCO、dPMR、TETRA方式のデジタル通信は受信できません。
<受信可能な信号について>
★受信周波数範囲:
30~470MHz(一部の周波数は除きます)
★デジタル:
・国内規格
STD-T98:デジタル簡易無線登録局・免許局(DCR)
STD-T102/B54:報道機関、一般業務無線(NXDN)
・海外規格
DMR(TDMA業務無線):一般業務無線、タグボート連絡無線等の一部に使用
・アマチュア無線
D-STAR:音声のみ
C4FM:音声DNモードのみ
★アナログ:
:市販のアナログハンディレシーバーで受信できるVHF/UHF帯のFMアナログ信号は本機でも受信できます。
・FM音楽放送(FM補完放送含む)
・民間・軍用航空無線のAM
・国際VHFマリン
・特定小電力無線
・UHF帯簡易業務などのFM(12.5KHzナローにも対応)
・50/144/430MHzアマチュア無線のFMモード
・VHF帯簡易業務などのFM(20KHzステップ対応)
<未対応のおもなデジタル通信について>
・警察
・消防・救急
・自衛隊・海上保安庁など特殊な通信
・防災行政
・電力会社
・高速道路
・JR在来線・新幹線
・デジタル化した私鉄
・デジタルMCA無線
・空港内連絡波
・デジタル小電力コミュニティ無線
・C4FMのVWモード
・アルインコEJ-47U、RALCWI
・海外規格のAPCO25、dPMR、TETRA規格など
<定格(暫定)>
・外形寸法:幅58×高さ110×奥行き32.5mm(突起物含まず/約)
・質量:約260g(アンテナ、付属品バッテリーパックEBP-114/3.6V3120mAh含む)
・外郭保護性能:IP67相当の耐塵、防浸
・使用温度範囲:-20~+60℃
・充電時間(最長/約):
付属USBケーブルとUSBアダプターにて5時間、別売急速充電器 EDC-325Aにて3.5時間
・使用可能時間の目安:当社既定の測定法にて約9時間(暫定値)
・音声出力(10%歪時/8Ω):内蔵スピーカー400mW、外部端子は未確定
・定格電圧(DC):3.6Vバッテリー/5V USB/4.5V 乾電池ケース(単三形3本)
・受信方式:
トリプルスーパーヘテロダイン+DSP
※FMラジオ放送バンドはダイレクトコンバージョン
<機能について>
・イヤホンアンテナ(内蔵バーアンテナ無し)
・GPSレシーバー
・999chメモリー
・50プログラムスキャンペア、26メモリーバンク(編集ソフトでも拡張不可)
・両耳イヤホン対応(ステレオは未対応)
・無償編集ソフトは付属USBケーブルでPC接続して使用可能
・3段階のアッテネータ
・新設計のアンテナが付属
アルインコのブースではDJ-X100(試作機)の操作が可能。クイックリファレンスも用意されている
月刊誌「ラジオライフ」9月号(7月25日発売)の裏表紙に掲載されたアルインコの広告では、ハムフェア2022会場で、DJ-Xシリーズの新機種が登場すると予告。SNSでは「デジタル受信に対応した受信機が登場するのでは?」と予想する声もあった
なおDJ-X100試作機は、「ハムフェア2022」のアルインコブース(B-17)で展示されている。
●関連リンク: アルインコ 電子事業部(8月20日朝現在、DJ-X100の情報は未掲載)
日本における、2022年8月20日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。1エリア(関東管内)の関東総合通信局から更新発表があった。8月に入って同総合通信局からは3回目の更新発表となる。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
いよいよ明日、8月20日(土)から21日(日)までの2日間、アマチュア無線最大のイベント「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2022)」が東京・有明の東京ビッグサイト南展示棟 3・4ホールで開催される。準備が進む会場の模様を紹介しよう。
東京ビッグサイトの敷地内に掲示された「ハムフェア2022」の看板
来場予定者はこちらの記事も参考に!!
【ハムフェア2022】<開幕直前の総合案内、今回は“連絡先記入用紙”が必要>8月20日(土)~21日(日)、東京ビッグサイト
南展示棟3・4ホールで3年ぶりに開催
3年ぶりに開催されるハムフェア。会場は3年前の「ハムフェア2019」と同じく、東京ビッグサイトの「南展示棟 3・4ホール」だ。東京ビッグサイトの敷地内に入り「南(South)」の案内看板に沿って歩き、動く歩道に乗り、エスカレーターを上がり、南3ホールの前に到着するまでに7~8分。歩いているうちにこの徒歩ルートが3年前も遠く感じたことを思い出した。ただし前回はほとんどなかったコンビニや飲食店もオープンしているので、休憩はしやすくなっているようだ。
会場入口には、連絡先記入用紙の記入・回収と体温計測のコーナーが設けられている。これを通過しないと入場できない動線になっている。
連絡先記入用紙の記入・回収と体温計測のコーナー
会場内はブース作りの真っ最中。JARLコーナーは造作が早めに比較的進行したようだ。ゲートには「ハムフェア2022」の看板が取り付けられ、各ブースの飾り付けも進んでいた。また特別記念局8J1HAMはアンテナの設置が終わり、アンテナタワーからの同軸ケーブル引き回しと無線機器の搬入準備が行われていた。
ゲートの奥はJARLコーナー
JARLコーナーにはライフメンバー限定の「プレミアム門標板」も展示。会場でも申し込みを受け付けるが、限定500枚のうち、すでに400枚近くの申し込みが入っているらしい
特別記念局8J1HAMの運用コーナーは機材搬入の準備中
特別記念局のアンテナタワー
今年の会場内は「通路が広い」印象だ。クラブブースの壁面パネルの材質と色が変わったことと、参加クラブの減少により落ち着いた雰囲気だった。
クラブコーナーの準備風景
メーカー各社のブース造作も急ピッチで進んでいる。また感染防止対策にも工夫を凝らしているのがわかる。
メーカー各社のブースも準備が進行中
例えばアイコムは各コーナーにロボットを配置、5Gネットワークを介して大阪本社で待機するスタッフとロボットを通じて会話ができ、ソーシャルディスタンスを保ちながら詳しい説明を受けたり、相談が可能になっている。
アイコムはロボットを介して、大阪本社で待機する説明スタッフに質問や相談が行える
また八重洲無線は、従来の造作物によるブース設営をやめ、オープンブース型の展示に変更。スタッフの配置は最小限にしてディスプレイでの説明を行うなど、密集を避けるようにしているのが印象的だった。
八重洲無線は、従来の造作物によるブース設営をやめ、オープンブース型の展示に変更
八重洲無線の案内ボード
「ハムフェア2022」は、あす8月20日の10時に開場する(09:45からオープニングセレモニー)。hamlife.jpでは、明朝からハムフェアで展示される各社の新製品情報などを順次報じていく予定だ。
● 関連リンク:
・ハムフェア2022インフォメーション(JARL Web)
・ハムフェア2022ライブ動画配信チャンネル(FMぱるるん)
・ハムフェア ブース小間割り図と出展クラブリスト
PDF(JARL Web)
・東京ビッグサイト 南展示場へのご案内 PDF(JARL
Web)
・東京ビッグサイト 交通アクセス(東京国際展示場)
8月19日、東北総合通信局は免許を受けずにアマチュア無線局を開設していた第四級アマチュア無線技の資格を有する青森県青森市在住の無線従事者に対し、48日間わたりその業務に従事することを禁止する従事停止処分を、同じく第四級アマチュア無線技の資格を有する青森県上北郡七戸町在住の無線従事者に対し、45日間わたりその業務に従事することを禁止する従事停止処分をそれぞれ行った。なお本件は、6月2日に同総合通信局が青森県野辺地警察署と共同で実施した不法無線局の取り締まりで、電波法令違反が発覚。摘発した運転手2名に対する処分と思われる( 2022年6月3日記事 )。
東北総合通信局が発表した処分内容は次のとおり。
東北総合通信局は、電波法に違反した無線従事者2名に対して、8月19日、無線従事者の従事停止の行政処分を行いました。
1.違反の概要および行政処分の内容
被処分者: 青森県青森市在住の男性(55歳)
違反の概要: 不法アマチュア無線局を開設し、電波法第4条の規定に違反した。
行政処分の内容:
無線従事者(第四級アマチュア無線技士)として、その業務に従事することを8月19日から48日間停止する。
被処分者: 青森県上北郡七戸町在住の男性(57歳)
違反の概要: 不法アマチュア無線局を開設し、電波法第4条の規定に違反した。
行政処分の内容:
無線従事者(第四級アマチュア無線技士)として、その業務に従事することを8月19日から45日間停止する。
2.法的根拠
本件処分は、電波法第79条第1項の規定に基づくものです。
【参考】電波法(昭和25年法律第131号)(抜粋)
第4条第1項
無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。
(以下略)
第79条第1項
総務大臣は、無線従事者が左の各号の一に該当するときは、その免許を取り消し、又は三箇月以内の期間を定めてその業務に従事することを停止することができる。
一 この法律若しくはこの法律に基づく命令又はこれらに基づく処分に違反したとき。
二(以下略)
東北総合通信局は「電波利用秩序の維持を図るため、今後も着実な電波の監視を行い、電波法令違反に対しては厳正に対処してまいります」と説明している。
↓この記事もチェック!
<青森県野辺地警察署とともに取り締まり>東北総合通信局、勤務先の車両に不法無線局(不法アマチュア無線)を開設していた運転手2人を摘発
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク: 東北総合通信局 電波法違反者に対する行政処分
アワードに関する調査研究とアワードに興味を持つすべてのハム、SWLとの交流を目的に集う「The International Award Chasers Club(ACC)」では、2022年8月22日(月)0時から8月28日(日)23時59分までの1週間にわたり、国内外の個人アマチュア無線局(社団局とSWLは除く)を対象に、WARC バンドを除く全アマチュアバンドの電信と電話で「第7回 ACCマラソンコンテスト2022」を開催する。
対象は国内外の個人アマチュア無線局(社団局とSWLは除く) ただし、ACCの開設している次の社団局(JN1YMP、JN1ZGI、JI2YZV、JE4YOL)は個人局と同様参加できる。使用周波数:WARC バンドを除く、すべてのアマチュアバンドだが、バンド、モードごとの部門は設けない
呼び出しは一般局は通常の方法とし、ACCメンバーは電信が「CQ ACC TEST」、電話は「CQ ACCコンテスト」。ナンバー交換は通常の交信「RS(T)レポート」交換。ACCメンバーは「M」を付ける。
禁止事項として「呼出周波数の使用禁止、クロスバンドによる交信、2波以上の同時電波発射、レピーターの使用、同一局との重複交信、ロールコール中の交信ACC社団局以外のマルチオペレーターによる運用、 自局の運用をWebクラスターなどにセルフスポッティングおよび第三者に依頼」。
また、注意事項として「同一局との交信は期間中を通じてモード、または運用場所が異なっても各バンド1回限り、ただしACC社団局に限り、期間中に前日まで異なる都道府県または振興局で運用すれば別扱い、運用地の変更は自由。移動運用の場合は市郡区町村コードナンバーなどを記入すること」としている。
得点は、ACCメンバー局との交信10点、一般局との交信1点。ただし、コールサインに「A」または「C 」が含まれていれば1文字に対して+10点(一般局の交信可)。プリフィックス、サフィックスのコールサインに、例えばJA1ABC=+30点、JA1AAA=+40点、JA1CCC=+40点がそれぞれ加わる。
マルチプライヤーは運用日数(最大7日)で、総得点は各バンドにおける得点の和×運用日数。交信の必要条件としてACCメンバーとの交信数が3局以上を含み、交信局数が5局以上が必要。交信局数が100局以上の場合、チェックリストを提出すること(100局以上でチェックリストがない場合は失格)。
ログの提出締め切りは9月30日(金)までに必着のこと。紙ログのほか、電子メールによる提出も受け付ける。参加証希望の場合は、SASE(定形最大の長3封筒に宛先を記入して84円切手を貼付け)を同封のこと。電子メールで提出した局には、参加証が電子メールへの添付PDFファイルで送られる。
詳しくは記事下の「第7回 ACCマラソンコンテスト2022規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・第7回 ACCマラソンコンテスト2022規約(PDF形式)
・The International Award Chasers Club(ACC)
八重洲無線株式会社は2022年8月18日、新製品のHF/50MHz帯SDRトランシーバー「FT-710 AESS」のPDF版カタログ(カラー6ページ)を公式サイト内に掲載した。この機種は8月20日から開催される「ハムフェア2022」の同社ブース(B-16)で展示される予定だ。
八重洲無線のFT-710シリーズカタログ表紙
こちらの記事も参考に
<外部スピーカー付属、8月下旬発売予定>八重洲無線、HF/50MHz帯の新製品「FT-710 AESS」の標準価格を発表
(2022年8月10日掲載)
<総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」でヒット>八重洲無線、HF~50MHz帯の新機種「FT-710シリーズ」を開発中か? (2022年7月5日掲載)
<電波新聞デジタルが報道>八重洲無線、HF/50MHz帯トランシーバー「FT-710シリーズ」を発表 (2022年7月8日掲載)
八重洲無線の「FT-710」はHF/50MHz帯のSDRトランシーバー。コンパクトでありながら優れた基本性能と操作性を有し、本体とサイドに置いた標準付属の外部スピーカー(SP-40)を組み合わせることで立体的でクリアな受信音を生み出す「AESS(Acoustic Enhanced Speaker System)」を採用している。100W出力の「FT-710 AESS」のほか、50W出力の「FT-710M AESS」、10W(50MHz帯は20W)出力の「FT-710S AESS」の計3タイプを用意し、標準価格はいずれも154,000円(税込)。発売開始は8月下旬とアナウンスされている。
同社は8月20日から開催される「ハムフェア2022」会場(B-16)でFT-710シリーズを展示する予定だが、それに先立ち8月18日にPDF版のカタログが公開された(製品情報ページは現時点で未公開)。カラー6ページで、同機種の特徴を余すところなく伝えている。
FT-710シリーズのカタログ。中面は3ページの見開き構成で特徴を詳しく説明している
AESSの効果についても説明
FT-710シリーズのPDF版カタログは下記関連リンクで閲覧、ダウンロードが可能だ。
●関連リンク: FT-710シリーズ PDF版カタログ(八重洲無線)