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hamlife.jp (2024/11/28 18:35:32)
現在データベースには 6137 件のデータが登録されています。
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)沖縄県支部は2022年7月17日、沖縄県島尻郡の八重瀬町中央公民館で「令和4年度ローカルミーティング」を開催した。当日は沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」公開運用のほか、アイボール会、ジャンク市のほか、メインイベントとして「復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る」というテーマのクロストークが行われた。
関係者から届いた当日のリポートを一部整理して以下に紹介する。
7月17日、八重瀬町中央公民館において「令和4年度ローカルミーティング」が開催されました。コロナ禍で昨年一昨年と行われず、3年ぶりの開催です。入り口にて検温と手指消毒、さらに連絡先の記入がありました。昨年は沖縄県(当時は琉球政府下)でアマチュア無線家が誕生して60周年、今年は沖縄県復帰50周年という節目の年です。復帰前を知るOMの方々がサイレントキーとなる中、昨年イベントが行えなかったのは非常に残念でした。
八重瀬町のご厚意で、オープンスペースにアンテナ設置場所の許可を頂いたのでV型ダイポールと50MHz帯の2エレを設置しました(ベース部分は米軍の払い下げ品です。これがかなりの重さで運ぶのに苦労します)。
オープンスペースにV型ダイポールと50MHz帯の2エレを設置
会場のホール内では懐かしい資料や、「沖縄アマチュア無線20周年記念式典」の記事などが紹介されました。
雑誌に掲載された「沖縄アマチュア無線20周年記念式典」や、沖縄のOM紹介の記事を紹介(2枚の画像を簡易合成)
懐かしい無線雑誌やコールブックなどを展示
無線機の展示コーナー
また、コリンズや自作リグなども展示されました。実際に電源も入り、アンテナを繋げば受信できるそうです。
1960年代に活躍したコリンズの無線機やリニアアンプを展示
JR6AF 東氏が1960年代に自作したSSBリグ。それを紹介する新聞記事も展示した
会場内では沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」の運用もスタートしましたが、あいにくのコンディションでした。もしかしてアンテナ繋がっていないのではないか? と疑うほど静かで、一日を通じて交信できたのは3局ほどでした。
沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」の運用風景、OPはJR6RMK 普久原氏
午後にはメインイベント「本土復帰50年~復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る~」をテーマとしたクロストークが行われました。
クロストーク「本土復帰50年 ~復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る~」模様
左はJR6AG(ex.KR8AG)髙良剋夫氏、右はJR6AF(ex.KR8AF)東 伸三氏。進行役は沖縄県支部長のJS6PSH 波平氏
まず支部長からお二方の経歴が簡単に紹介されました。JR6AF 東
伸三氏は1936(昭和11)年生まれで、元・FM沖縄の副社長をお務めになりました。現在は沖縄県電波適性利用推進員のメンバーで沖縄アマチュア無線の先駆者のお一人です。またJR6AG
髙良剋夫氏は1945(昭和20)年生まれで元・NTT職員、JARL沖縄県支部支部長を歴任されました。現在は琉球アマチュア無線クラブ(JR6YAA)の会長をされています。
以下、当日のクロストークから抜粋で紹介します。
■どのような少年時代だったか?
JR6AF:
スクラップや戦車の集積所などから部品を集めては分解したりして遊んだ。小学校時代には鉱石ラジオやスパイダーコイルを作成。5球のスーパーラジオを1年かけて製作。BBCやABCを聞いて楽しんでいた。高校時代に雑誌でアマチュア無線の存在を知り、その後、那覇高校物理クラブで楽しんだ。
JR6AG: 電解コンデンサを分解して遊んでいた。終戦後の沖縄は物資不足が顕著だった。小5の時、3歳上の兄の教科書で鉱石ラジオを見て、かっこいいと思うとともに、雑誌「子供の科学」に掲載されているバリコン、スパイダーコイル、真空管の写真や記事にときめいた。中3の時「中学生がアマチュア無線免許を最年少で取得」の記事が掲載されており、それでアマチュア無線を知った。早速JARLにハガキで問い合わせるものの、沖縄では許可になっていないことを知って愕然とした。その後、沖縄工業高校電子科時代に許可されることを知った。
■沖縄でアマチュア無線が許可になるまで
JR6AF:
高3の時「許可されていないなら、許可を受けようじゃないか」と、当時沖縄に駐留していた米国人ハムクラブ(OARC)にも働きかけをお願いした。琉球アマチュア無線研究会を作り、小遣いで受信機や送信機を製作。モールスや電気通信術、法律などの勉強会も行っていた。沖縄住民もアマチュア無線ができるように琉球政府に陳情するが、時期尚早と断られてしまった。
JR6AG: 1956年頃、当時の高校生を中心にアンカバー活動が始まった。
(1974年の収録音源紹介)
JR6AY
仲地昌京氏は1936(昭和11)年生まれで今年3月10日に逝去。元・琉球放送アナウンサーで那覇高校物理クラブの会長を努めた。「当時隠れて電波を出していたけれども、MPが見回りに来て、機械を大急ぎで隠した」エピソードが紹介された。
JR6AG: アンカバーがスパイ活動として使われるよりも、免許を与えてコントロールした方が良いのではないかとの話が出たのかもしれない。米側の都合とこちらの都合が合致して電波法改正に動いたのではないだろうか。
さまざまな活動によって、1960(昭和35)年5月27日に沖縄の電波法が一部改正され、6月24日に施行、アマチュア局の運用が始まった。
■沖縄でアマチュア無線が許可になってから
JR6AF: 改正前にJA1BJZ
平安名常功さんは、本土の大学へ進学していて、本土で免許を受けて開局していた。話を聞いて、とても羨ましかったのを覚えている。
1960年7月10日に沖縄アマチュア無線連盟(OARL)を結成し,JA1BJZ 平安名氏が会長を務めた。第1回の資格試験に向けて講習会を開催。その後、33名が合格。翌年6月22日に石橋 勇氏が工事落成検査に合格。KR8ABのコールサインを取得、新聞で紹介された。その後お二方もコールサインを取得。当時はVHF帯とUHF帯は許可されず、今と違うのは3アマに14MHz帯が許可されていた。
JR6AG: アマチュア局の空中線電力は出力ではなく、終段管の入力に読み替えられていた。その方が検査も楽だしね。実際にどれくらいの出力があったのかは分からないけれど。また「14.201~14.299MHz」が歯抜けになっていたけれど、たぶん米軍局のフォーンパッチのメイン周波数だったからじゃないかな。
1963年1月27日に琉球アマチュア無線クラブ(RARC)を結成、会長にはKR8AL内間 伸氏。
JR6AF: 理由はうろ覚えだけれども、復帰後の活動は下火になった。
JR6AG: 1963(昭和38)年6月1日(電波の日)、那覇市の国際通りにあったデパート「沖縄山形屋」でアマチュア無線の公開運用が行われた。免許は固定局だったので、電監に話して固定局の場所を変更して検査を受けた。
1967(昭和42)年3月31日 KR8AB 石橋氏の働きかけで、KR8局の多くがJARLへ加入。1969(昭和43)年10月18日にJARL九州地方本部長のJA6AX 浦上氏が来沖された際、JARLへの加盟と本土復帰後の呼出符号について要望。その後1971(昭和46)年12月20日に、復帰後のアマチュア局の呼出符号が「JR6AA~JR6NZ」「JR6QUA~JR6ZZZ」とすることが郵政省から通知された。
JA6AG: 当時、小笠原が日本に復帰した際のプリフィックスは「JD1」だから、「JD6」も良いんじゃない? っていう話もあった。二文字コールについては残してもらうよう一生懸命要望したんだけど、3文字コールについては余り考えていなかったから、Q符号の後が割り当てられたんじゃないかな。
(KR8AG局の最後の運用音声を紹介)
JR6AG:
パイルアップが凄くてね。最後だから多くと交信したかった。1972(昭和47)年5月14日の23時59分ぎりぎりまで電波を出した。翌日JR6コールになるのだけれど、馴染めなくてすぐに声を出せなかった。
■復帰前のラジオ放送「VOA(Voice Of America)」について
JR6AF:
国頭村奥間に500KW送信機×2台=1000kWで共産圏に向けて送信していた。電源は1000kW×3台の自家発電装置があった。送信を始めると周囲の家の蛍光灯が勝手についたり、雨の日は街路樹のフクギの葉が共鳴して鳴いたりしていた。
■アマチュア人生を振り返って
JR6AF: 昔はKing of
Hobbyだったけれども…、何もないものから一生懸命作っていった。アマチュア無線が人生を方向づけ人生を決めたと思う。
JA6AG: 同級生からは「まだ今でも無線やっているのか」と言われる。
■アマチュア無線の魅力とは
JR6AF: 自分で作って完成させ、世界の見知らぬ人と目に見えない無線でつながっていくところが魅力だ。
JA6AG: 先人たちのおかげで権利を得て、個人が自由に電波を出せる、ほかにはない趣味だと思う。
■後輩たちへのメッセージ
JA6AF:
電波を開拓してきた先人に感謝して続けてほしい。沖縄でコールサインが変わったりするユニークな歴史も踏まえてEnjoyしてほしい。
JR6AG: 同じくずっと続けていければいいと思う。
JR6AG髙良氏とJR6AF東氏
なかなか復帰前の状況を聞く機会はありませんので、とても興味深い内容となりました。13時30分から始まったクロストークは2時間以上にも及びました。その後お二方を交えて記念撮影を行い、ローカルミーティングは終了しました。
●関連リンク: JARL沖縄県支部
日本国内の各アマチュア局について、許可されている電波の型式、周波数、空中線電力といった免許情報について、コールサインなどから検索できる総務省のデータベース「無線局等情報検索」によると、2022年7月25日時点で、アマチュア局は「376,475局」の免許情報が登録されている。前回紹介した7月18日時点の登録数から1週間で175局ほど減少した。
総務省が提供する「無線局等情報検索」では、アマチュア局以外に、パーソナル無線、簡易無線、放送局など、さまざまな無線局の免許データが検索できる。2019年1月7日から同サービスのWebデザインを含めて仕様変更が行われ、ほぼリアルタイムで無線局データが確認できるようになった。
その後、2020年3月16日夜の更新を最後に4月15日まで、1か月間にわたるメンテナンス作業が行われた。電波法施行規則の一部改正に合わせて“免許状記載事項等が不公表となっている公共業務用無線局等(警察、消防ほか)”の一部データを反映するための改修だったようだ( 2020年4月15日記事 )。
今回、2022年7月25日時点で、同じコールサインでも「移動しない局」「移動する局」など、それぞれ無線局免許が分かれている場合を含め、アマチュア局として「376,475局」の免許状情報が登録されていた。前回、7月18日時点のアマチュア局の登録数は「376,650局」だったので、1週間で登録数が175局ほど減少した。
また、1982(昭和57)年12月にスタートしたパーソナル無線。最後の1局の免許有効期限が昨年(2021年)の12月19日までだったため、翌日の2021年12月20日をもって「パーソナル無線」は0局となり完全に消滅ている。
↓この記事もチェック!
<官報号外で公布、4月15日から施行>電波法施行規則を一部改正、公共業務用無線局等(警察や消防などの一部)の“公表制度の見直し”を反映
<hamlife.jpスタッフの雑記>「令和」の無線局免許状を総合通信局で受け取ってきた
<免許状の有効期限まで継続運用可能>900MHz帯の「パーソナル無線」は、平成27年11月30日以降も使用できる!!
●関連リンク:
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索
・総務省
許認可等の有効期間の延長等が認められる場合があります
・総務省 特定非常災害特別措置法の概要(PDF形式)
・アマチュア局38万局割れ(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・無線局等情報検索の更新タイミング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・消滅:パーソナル無線(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
「毎週、アマチュア無線を肴に、おかしく楽しく、そして深く、時には涙を、 時には役立つ話題をお送りしたいと思います。多彩なゲストをお迎えし、楽しく語って行きたいと思います。乞うご期待!」というハムのラジオ。2013年1月6日からインターネットでコンテンツの公開を行い、同年10月から2018年12月末までは茨城県水戸市の「FMぱるるん」で放送。2019年1月からは再びインターネット配信に戻っていたが、同年6月から毎週日曜日21時に千葉県成田市の「ラジオ成田」で地上波放送が再開した。さらに2020年4月からは毎週月曜日の13時に再放送も行われるようになった。
2022年7月24日の第499回放送は「今日はKANHAM特集!」。7月16~17日に大阪府池田市で開催された「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」の会場特設ブースから、各ブースの模様と来場者へのインタビューなどを紹介した。
公開されたポッドキャスト音声は約52分。聴取は下記関連リンクから。Web上のほかiTunesかSticherのリンクからも聴くことができる。
●関連リンク: ハムのラジオ第499回の配信です
先週のアクセスランキング1位は、北海道札幌市内において北海道総合通信局が一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)北海道地方本部と共同で、同局の「電波規正用無線局」とJARLの「アマチュアガイダンス局」との連携運用を145MHz帯と430MHz帯のアマチュアバンドで行ったという話題。「アマチュア無線局用に割当てられた周波数等使用区別を守らない」「運用に際して送信しなければならない呼出符号(コールサイン)を送信しない」など、電波のルールに違反し運用しているアマチュア無線局に対して、JARL北海道地方本部からのメッセージ送信による注意喚起と、それでも改善が見られない場合に北海道総合通信局からメッセージ送信による指導などを行ったとしている。
札幌市内において、北海道総合通信局は同総通の「電波規正用無線局」と一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の「アマチュアガイダンス局」との連携運用を実施したことを公表した(同Webサイトから)
続く2位は「<出力0.5Wのコンパクトサイズ>西無線研究所、50MHz帯AMモードのハンディ機『NTS601』を新発売」。アマチュア無線機、人工衛星搭載用通信機、RFID装置、CB(市民ラジオ)無線機などの開発で知られる西無線研究所(兵庫県神戸市)が、50MHz帯のAMモードに対応したハンディトランシーバー「NTS601」の開発を完了し、予約申し込みの受け付けを開始した情報。「NTS601」の基本デザインは、2019年に発売を開始した27MHz帯市民ラジオ用のハンディ機「NTS111シリーズ」を踏襲したもので、単3乾電池4本または外部電源で動作し、50~51MHzのうちの15chで送受信が可能。送信出力は0.5Wで外部アンテナ端子(SMA)を装備。スピーカーマイクが付属している。同社の50MHz帯AM専用ハンディ機の発売はNTS601が初めてとなる。価格は68,200円(税・送料込み)。
3位は、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)から、2022年8月20日(土)と21日(日)の2日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイト南展示棟3・4ホールで、3年ぶりに開催される「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2022)」。今回出展を予定している162団体(企業、クラブなど)のブース配置図を発表したニュース。会場はメインの入口を入ると、すぐにJARL関係ブース、その右手にはアイコムやJVCケンウッド、第一電波工業をはじめとする日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)加盟各社のブースなどが配置されている。PDF形式の「ハムフェア2022会場案内図・出展クラブ一覧」は、JARL Webの「ハムフェア2022」インフォメーションページからダウンロードできる。
4位は、ウクライナに住むアマチュア無線家・Sergey氏(UT2UW)が、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった2022年2月24日から2か月後の4月21日に、「русский мир пришел в мой дом(ロシアが私の家にやってきた)」というタイトルの動画をYouTubeへ投稿があったことを伝える記事。自身のシャックにロシア兵?が押し入り、アマチュア無線機器が破壊された様子を伝える映像には、アイコムのHF/50MHz帯トランシーバー「IC-756PROIII」や、JVCケンウッドのV・UHF帯トランシーバー「TS-790E(TS-790の欧州仕様)」の無残な姿や、リニアアンプに開いた弾痕、弾頭などが映るなど、目を覆いたくなる状況が映し出され関心を集めた。記事掲載後に、ツイッターで「русский “мир” と言っているので、ニュアンスとしては、『ロシアが言う“平和”とやらが、我が家にきた』という感じです」とアドバイスがあった。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<ルールを守らないアマチュアバンド内の無線局に直接呼びかけ>北海道総合通信局「電波規正用無線局」とJARL「アマチュアガイダンス局」が連携運用
2)<出力0.5Wのコンパクトサイズ>西無線研究所、50MHz帯AMモードのハンディ機「NTS601」を新発売
3)【ハムフェア2022】<企業、クラブなど162団体が参加>事前にチェック! JARL、「ハムフェア2022」会場内のブース配置図(小間割り)を発表
4)<自室のアマチュア無線機が無残な姿に>ウクライナのアマチュア無線家・Sergey氏(UT2UW)が「ロシアが私の家にやってきた」とYouTubeへ投稿
5)<免許を受けずにアマチュア無線局を開設・運用>関東総合通信局、4アマの資格を持つ無線従事者に対し17日間の行政処分
6)<特集は「“CW”運用を楽しもう」、別冊付録「アマチュア無線お役立ち情報&資料集 2022夏」付き>CQ出版社が月刊誌「CQ ham radio」2022年8月号を刊行
7)<Windows 11/10/8.1に対応>八重洲無線、WIRES-Xポータブルデジタルノード用コネクションケーブルキット「SCU-57」「SCU-58」新発売
8)<ARISSスクールコンタクト>国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士、7月21日(木)17時38分から宇治市立北小倉小学校の子供たち(8N350K)と交信
9)<電波新聞デジタルが報道>八重洲無線、HF/50MHz帯トランシーバー「FT-710シリーズ」を発表
10)<2022年7月1日からスタート>対象地は全国2,144か所のインターチェンジ、大正会(JH3YAA)が「IC(インターチェンジ)アワード」を発行
アイコム株式会社は2022年7月20日から7月31日まで、公式Twitterアカウント(@Icom_Inc_Japan)で「アイコム ロゴ入りグッズのアイデアを募集」と題したキャンペーンを行っている。“アイコムのロゴが入った、こんなグッズがあれば欲しい”というものを考え、Twitterでアイデアを送ると、抽選で10名にアイコムのロゴ入りキャップ(帽子)がプレゼントされるというものだ。
アマチュア無線機器メーカーは自社のPRや販売促進活動のため、会社名などを入れたさまざまな種類のノベルティグッズを製作している。アイコムの今回のキャンペーンは、ユーザーの立場で「アイコムのロゴが入った、こんなグッズがあればほしい!」という提案(リクエスト)を行うというもの。公式Twitterアカウントでは下記のように案内され、すでに200件近い応募が届いているようだ。
アイコム ロゴ入りグッズのアイデア募集
抽選で10名様にキャップをプレゼント
・ このツイート にあなたが欲しいアイコムロゴ入りグッズのアイデアをコメントして下さい。
・日用品、雑貨、衣料などが対象です。
・無線機などの機器は対象外です。
・抽選後、当選者にはDMでお知らせします。
・プレゼントのお届け先は日本国内に限ります。
・応募期間:2022年7月31日23:59(JST)まで
/
皆さんがあったらいいな♪と思うアイコムグッズ、
教えてください!
\アイコムのロゴが入ったこんなグッズがあればほしい!というもの、ありませんか?
いろんなアイデアをお寄せください。応募いただいた方から抽選で10名様にアイコムキャッププレゼント!
詳しくは画像をご覧ください。 pic.twitter.com/VRUmIZy9iB
— アイコム株式会社 Icom Inc (@Icom_Inc_Japan) July 20, 2022
hamlife.jpスタッフがシャックを探したところ、ロゴ入りボールペン、タオル、ミニ懐中電灯、帽子といったアイコムグッズを発見した。
このほか「キーホルダー」「缶バッジ」「液晶時計付きデスクトップカレンダー」「無線機型USBメモリー」「 引き出しの中を自由サイズに仕切るスマートセパレーター
」といったロゴ入りグッズの存在を確認している。
hamlife.jpスタッフがシャックで見つけたアイコムグッズ
個人的には、ぜひ昔のアイコムの無線機を小型化したカプセルトイ(フィギュア)のノベルティグッズ化を要望したい。AM-3D、IC-2N/3N、IC-μ2、IC-R1、IC-551/251/351、IC-706シリーズなどの精巧なミニチュアなら、“欲しい!”と思う人は絶対多いと思うのだが…!?
●関連リンク: アイコム ロゴ入りグッズのアイデア募集(Twitter)
日本における、2022年7月23日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。1エリア(関東管内)の関東総合通信局から、7月に入って4回目の更新発表があった。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
アマチュア無線業務日誌の定番ソフト(フリーウェア)として、多くの無線家に愛用されている「Turbo
HAMLOG(通称「ハムログ」)」。そのWindows版が2022年7月11日に「Ver5.36a」としてバージョンアップ(部分文字列検索の仕様変更など)したが( 2022年7月13日記事
)、今回「その後の進捗状況」として、7月18日→7月20日→7月21日→7月22日に「追加・修正ファイル(ベータ版)」が公開(更新)された。
JG1MOU・浜田氏が制作している「ハムログ」はフリーソフトであることはもちろん、直感的な操作性などで愛好者も多い。そのWindows版が2022年5月9日に「Ver5.36」としてバージョンアップしたが、今回「その後の進捗状況」として、2022年7月18日→7月20日→7月21日→7月22日に「追加・修正ファイル(ベータ版)」が公開(更新)された。
その後の進捗状況(2022/7/21、7/22の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx
JN3MXT
・CTY.DATからのDXエンティティ認識のロジックを再修正。Tnx JA2BQX
・複合条件検索の検索-2がバグっていたので修正。Tnx JA7GJT
・デュープチェックで、同一局と2万回を超える交信をしても2万回までしかカウントしないので修正。
その後の進捗状況(2022/7/20の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx
JN3MXT
・CTY.DATからのDXエンティティ認識のロジックを再修正。Tnx JA2BQX
・複合条件検索の検索-2がバグっていたので修正。Tnx JA7GJT
その後の進捗状況(2022/7/18の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx JN3MXT
●関連リンク:
・Turbo HAMLOG/Win Ver5.36a
・Turbo HAMLOGホームページ
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)東海地方本部は、2022年7月24日(日) に愛知県名古屋市昭和区の名古屋市公会堂で「第54回東海ハムの祭典」を開催する(愛知県支部大会も併催)。今回は3年ぶりにリアルイベントとしてクラブやメーカー等の展示ブース設置、講演・セミナー、子供向け企画などを行うほか、インターネットのZoomウェビナーを使って会場の様子をオンライン配信(要・参加登録)する予定だ。詳細は下記のように発表されている。
●第54回東海ハムの祭典(JARL愛知県支部大会併催)
◆テーマ: 「こたえよう みつけよう 未来の社会へ アマチュア無線」、キャッチフレーズ「体験して深めよう アマチュア無線と社会貢献」
◆日時: 2022年7月24日(日)10:00~16:30(展示等は15時頃まで、その後はお楽しみ抽選会)
◆会場: 名古屋市公会堂
(愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目1番3号 電話052-731-7191)
◆交通:
名古屋市営地下鉄 鶴舞線「鶴舞駅」下車 4番出口 徒歩2分
名古屋市営市バス「鶴舞公園前」下車 徒歩3分
JR中央線「鶴舞駅」下車 徒歩2分
※有料駐車場はありますが、公共交通機関のご利用をお勧めします。
◆注意事項:
・入場時に備え付けの消毒液での手指消毒、検温をお願いします。
・記念品は、連絡先を記入いただいた受付票と引き換えでお渡しします。
・1階大ホールは全席指定席です。ミニコンサート、式典および抽選会で大ホールに入場する際には、受付票の半券を提示したうえで別途指定席券を受け取る必要がありますので、受付票の半券は絶対に失くさないようにお願いします。指定された席以外に着席することはできません。
◆内容:
・愛知県支部大会 (13:00~ 大ホール)
式典(主催者挨拶、来賓挨拶ほか)
第62回東海QSOコンテスト表彰ほか
・各種展示
最新機器が一同に揃うメーカー・販売店による最新無線機器の展示・販売
実用品、珍品多数のフリーマーケット(ジャンク市)
JARL東海地方本部内発行のアワード展示
総務省東海総合通信局による展示・電子申請相談、電波障害相談ほか
監査指導委員会コーナー
電波適正利用推進員協議会による啓発活動
登録クラブ等による一般展示
・講演会ほか
女性歌手3人が出演する「ミニコンサート」(11:00~12:45 大ホール)
「届け!若者の声サミット」 (10:45~11:45)
東海地方の中学・高校・大学の学校社団局(クラブ局)を中心に、若いアマチュア無線家である生徒・学生がオンライン参加を含め集合し、
各校のクラブ局の紹介や各種意見交換などを行う
特別講演会 (11時45分~12時45分 4階第7集会室)
講演題目:「最近の特異な電波障害事例~意外なモノから雑音が!~」
講師:齋藤 秀雄(総務省 関東総合通信局 電波監理部 電波障害分析課 課長)
講演概要:日常生活では意外なモノから雑音が出ており、電波障害となっています。昨今の事例を取り上げお話しします。
講演会 (14時30分~16時00分 4階第7集会室)
(1)14時30分~15時15分
講演題目:「アマチュア無線の未来に向けた取り組みについて」
講師:高岡 奈瑞(アイコム株式会社 国内営業部 主事)
講演概要:アイコムのアマチュア無線機器ご紹介と未来に向けた取り組みについてご紹介します。
(2)15時15分~16時
講演題目:「愛知県の地震被害予測調査結果と第3次あいち地震対策アクションプラン等について(仮)」
講師:上阪 勇輔(愛知県 防災安全局 防災部 防災危機管理課 政策・企画グループ 主任)
講演概要:南海トラフ地震等の発生が危惧されるなか、2014年5月に公表した愛知県の地震被害予測調査結果や地震防災対策の行動計画である「第3次あいち地震対策アクションプラン」などについてご説明します。
・ちびっ子向け体験イベント
モリコロ親子電子工作教室(10~14時)
2005年愛・地球博の公式マスコットキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」がピカピカ光るモリコロ・ウィンカーを作ろう!
地震体験車「なまず号」がやってくる!(10~15時 公会堂駐車場)
会場内スタンプラリー スタンプ全部集めると何かがもらえる!
・お楽しみイベント
「東海ハムの祭典」特別記念局「8J2TKI」の運用
東海地方本部内 アマチュア無線運用体験局「8J2YAA」の運用
社員総会報告を兼ねた「JARLと語る会」
DXCCフィールドチェック
JARL入会・会費継続手続き
QSLカード転送受付
アマチュア無線関連書籍の展示・販売
お楽しみ抽選会 ほか
※展示等は15時ごろに終了し、お楽しみ抽選会が開催されます。お早めにお出かけください。
◆記念品:
先着順に配布し、なくなり次第配布を終了します。受付にて引換券を兼ねたアンケート用紙を受け取り、JARL愛知県支部ブースで記入済みアンケート用紙と引き換えます。
◆その他:
写真、ビデオ等の撮影について、実行委員会指定担当者以外の三脚、一脚等の使用はご遠慮下さい。なお全催事は予定であり変更する場合があります、ご了承ください。
●関連リンク:
・第54 回東海ハムの祭典
・第54回東海ハムの祭典 展示マップと出展団体リスト PDF
・
第54回東海ハムの祭典ハイフレックス型オンライン配信参加案内 PDF
・JARL愛知県支部大会のご案内
一般社団法人
日本アマチュア無線連盟(JARL)が打ち上げた3機目のアマチュア衛星「ふじ3号(JAS-2、FO-29)」。1996年8月17日の打ち上げから24年が経過し、一時、CWテレメトリとトランスポンダの動作が確認できなくなったことから、日本を通過するパスにコマンドの起動を試すので受信レポートを送ってほしいと呼びかけたところ、国内外から多くの情報提供が寄せられた( 2019年9月13日記事
)。JARLでは、「ふじ3号(FO-29)につきましては、全日照の期間に入りましたのでアナログ中継器の連続運用が可能になりました。今回の全日照は約半年間です」との運用スケジュールを2022年7月21日に発表した。条件さえよければ、SSB/CWに対応した受信機・ポータブル機と簡単な八木アンテナで受信できるだろう。なお衛星通信を愛好しているJO2ASQ局は全日照の期間について「FO-29は2023年4月上旬まで全日照です。その次は2026年まで全日照になりません」とツイートしている。
JARLが開発・運用を行うアマチュア衛星「ふじ3号(JAS-2、FO-29)」(コールサイン:8J1JCS)は、1996年8月17日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。いあゆる低軌道衛星で、近地点高度が799km、遠地点高度が1,320km、傾斜角99度、周期約106分の円軌道で周回している。
アップリンク145.900~146.000MHz(LSBまたはCW)、ダウンリンク435.900~435.800MHz(USBまたはCW)のトランスポンダー(出力1W)を搭載しているほか、ビーコンが435.795MHzで送信されている(ドップラーシフトにより±6kHz程度の変動がある)。打ち上げから24年が経過した2019年まで一部機能が動作を続けているが、デジトーカーやパケット通信BBS機能はすでに停止している。
条件さえよければ、ハンディ機と簡単な八木アンテナで「ふじ3号」からの信号を受信することができる。詳しくは、記事下の「関連リンク」から「魅力たっぷりの宇宙通信に挑戦!アマチュア衛星『ふじ3号』を楽しもう!」にある「テレメトリーを受信してみよう!」を参考にするといいだろう。
●ふじ3号(FO-29)電源系の現状に関する考察 (JARL資料から)
●関連リンク:
・ふじ3号(FO-29)運用予定について(2022年7月21日掲載)(JARL
Web)
・ふじ3号(FO-29)電源系の現状に関する考察(JARL Web/PDF形式)
・魅力たっぷりの宇宙通信に挑戦!アマチュア衛星「ふじ3号」を楽しもう!(JARL Web)
「夏季のコンディションの良い時期に、全国2mSSB愛好者の移動運用情報を共有化」「QSOを楽しみながら2mSSB愛好者の親睦を図る」ことを目的に、毎年7月の第4週末に実施しいる、その名ととおり2mバンド(144MHz帯)SSBモード運用が大好きな無線家のためのイベント「2mSSB夏の祭典」。今年は7月23日(土)~24日(日)の2日間にわたり開催される。移動運用情報を共有化するため、事前に移動地情報などのエントリーが必要だが(エントリー情報は記事下の「関連リンク」参照)、主催者は「エントリーされなくても、当日2mSSBにて移動運用をお楽しみください」「固定局からのコールも大歓迎です!」と案内している。
「2022年『全国2mSSB夏の祭典』実施要綱」は以下のとおり(一部抜粋)。なお、エントリー期間は過ぎているので注意のこと。
●2022年『全国2mSSB夏の祭典』実施要綱
◆主旨:
・2mSSB運用について、夏季のコンディションの良い時期に全国2mSSB愛好者の移動運用情報を共有化し、QSOを楽しむことを目的として2mSSB愛好者の親睦を図る。
・7月の第4週末に実施する。
◆実施時期:
・2022年7月23日(土)~24日(日)に実施する。
◆移動情報の共有化:
・エントリー希望者はEメールで「移動情報取りまとめ係」に所定のフォーマット(当案内の下部に記載)でお申し込みをお願いします。
・「移動情報取りまとめ係」は各移動情報を整理し一覧表の形で申込時のメールアドレスに返信させていただきます。
・移動情報取りまとめ係メールアドレス:jj2onh{at_mark}jarl.com ※{at_mark}の部分を @ に変更願います。
◆申し込み期間:
・2022年7月20日(水)までとし、参加一覧表は随時集約して随時申込者にEメールで配信します。
・最終参加者リストの配信は7月22日(金)を予定しています。★これ以降の修正変更はできません。
◆附則1:
1.移動運用を行う方のみの申し込みとし、参加料は不要。
2.スケジュール表は作成しない。
3.移動運用していない固定局には配慮した運用を心掛けて下さい。
4.運用周波数を予定している場合は、申し込み時に予定周波数の記載をお願いします。
5.予定運用周波数、または、移動地が重複している場合は個々に該当間で調整し、すみやかに『移動情報取りまとめ係・世話人
JJ2ONH』に変更の旨ごご連絡をお願いします。
●関連リンク:
・2022年『全国2mSSB夏の祭典』開催のお知らせ(CQ ham radio WEB MAGAZINE)
・2022『2mSSB夏の祭典』エントリーリスト(愛知2mSSB愛好会)