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hamlife.jp (2024/11/24 23:35:35)
現在データベースには 6119 件のデータが登録されています。
日本国内の各アマチュア局について、許可されている電波の型式、周波数、空中線電力といった免許情報について、コールサインなどから検索できる総務省のデータベース「無線局等情報検索」によると、12月5日(土)に行われたシステムメンテナンス作業後のデータ更新により、アマチュア局の免許情報登録数がついに39万局割れの「389,993局」となった。前回紹介した2020年11月30日時点の登録数から1週間で207局ほど減少した。
総務省が提供する「無線局等情報検索」では、アマチュア局以外に、パーソナル無線、簡易無線、放送局など、さまざまな無線局の免許データが検索できる。2019年1月7日から同サービスのWebデザインを含めて仕様変更が行われ、ほぼリアルタイムで無線局データが確認できるようになった。
その後、2020年3月16日夜の更新を最後に4月15日まで、1か月間にわたるメンテナンス作業が行われた。電波法施行規則の一部改正に合わせて“免許状記載事項等が不公表となっている公共業務用無線局等(警察、消防ほか)”の一部データを反映するための改修だったようだ( 2020年4月15日記事 )。
今回、2020年12月7日時点で、同じコールサインでも「移動しない局」「移動する局」など、それぞれ無線局免許が分かれている場合を含め、アマチュア局として「389,993局」の免許状情報が登録されていた。前回、2020年11月30日時点のアマチュア局の登録数は「390,200局」だったので、1週間で登録数が207局ほど減少した。
なお、1982(昭和57)年12月にスタートした「パーソナル無線」は、有効期限が残っている一部の局を除き2015年(平成27年)11月30日をもって使用期限を迎えたが、2020年12月7日時点のデータベースによると、パーソナル無線局として「222局」の免許情報が登録されていた。前回、2020年11月30日時点の登録数は「226局」だったため、この間に1週間で4局が免許を失効したと思われる。
↓この記事もチェック!
<官報号外で公布、4月15日から施行>電波法施行規則を一部改正、公共業務用無線局等(警察や消防などの一部)の“公表制度の見直し”を反映
<hamlife.jpスタッフの雑記>「令和」の無線局免許状を総合通信局で受け取ってきた
<免許状の有効期限まで継続運用可能>900MHz帯の「パーソナル無線」は、平成27年11月30日以降も使用できる!!
●関連リンク:
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索
・総務省
許認可等の有効期間の延長等が認められる場合があります
・総務省 特定非常災害特別措置法の概要(PDF形式)
・アマチュア局40万局割れ(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・無線局等情報検索の更新タイミング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)福岡県支部は、2021年1月10日(日)に北九州市の小倉ステーションホテル(JR小倉駅ビル内)で「令和3年 JARL福岡県支部賀詞交歓会」を開催する。会費は1名6,000円で申し込みは12月13日(日)まで。JARL非会員でも参加可能だ。同支部では「会場の関係から人数の確定を急ぐ必要がありますので、できるだけ早くお申し込みいただきますようお願いいたします」と呼び掛けている。
JARL福岡県支部から届いた情報を整理して掲載する。
★「令和3年(令和2年度)JARL福岡県支部賀詞交歓会」参加者募集
◆開催日時: 2021年1月10日(日)12時~14時
(受付開始:11時~、写真撮影:12時厳守)
◆会場: ステーションホテル小倉 飛翔の間
(北九州市小倉北区浅野1-1-1 JR小倉駅ビル内、電話093-541-1111)
◆会費: 1名6,000円
◆人数: 50名程度
◆参加について:
・JARL会員・非会員を問わず、アマチュア無線を楽しんでおられる方、楽しもうとしている方は、どなたでも参加できます。
・令和3年の運試しの意味も含め、抽選会を実施いたします。
◆申し込みについて:
・事前申し込みが必要です。締め切りは2020年12月13日(日)です。
・参加者の氏名、コールサイン、住所をメールまたは郵送で下記までお知らせください(電話でのお申し込みはお断りいたします)。
申込先:JE6ONQ 井上 滋
〒837-0916 福岡県大牟田市田隈5-6
メール: je6onq@jarl.com
・会場の関係から人数の確定を急ぐ必要がありますので、できるだけ早くお申し込みいただきますようお願いいたします。
◆その他:
・新型コロナウイルス拡大防止のためしっかりとした防疫体制を取り、ソーシャルディスタンスを考慮したテーブル配置で実施予定です。マスクを着用のうえご参加ください。
・新型コロナウイルスが今後さらに拡大し、福岡県に感染拡大強化情報が出た場合は中止となる場合もあります。また人員が少ない場合も取りやめることがあります。
・お酒を準備しておりますので、飲まれた方は絶対に道交法違反がないようにお願いいたします。
●関連リンク:
・令和3年JARL福岡県支部賀詞交歓会
開催要項(JARL福岡県支部)
・JARL福岡県支部
「毎週、アマチュア無線を肴に、おかしく楽しく、そして深く、時には涙を、 時には役立つ話題をお送りしたいと思います。多彩なゲストをお迎えし、楽しく語って行きたいと思います。乞うご期待!」というハムのラジオ。2013年1月6日からインターネットでコンテンツの公開を行い、同年10月から2018年12月末までは茨城県水戸市の「FMぱるるん」で放送。2019年1月からは再びインターネット配信に戻っていたが、同年6月から毎週日曜日21時に千葉県成田市の「ラジオ成田」で地上波放送が再開した。さらに2020年4月からは毎週月曜日の13時から再放送も行われるようになった。
2020年12月6日の第414回放送は「学校社団のすすめ」。最近は学校の社団局がめっきり減ってしまったが、学校の社団局で無線をやる魅力と直面している現状と課題などを、高校と大学のクラブ局をそれぞれ復活開局したJH1DWQ 染谷氏にインタビューした。
公開されたポッドキャスト音声は約52分。聴取は下記関連リンクから。Web上のほかiTunesか、Sticherのリンクからも聴くことができる。
なお「ハムのラジオ」は、地上波としては千葉県成田市のラジオ成田で毎週日曜日の21時に放送されているが、2020年4月6日からは毎週月曜日の13時に前日の再放送も開始された。
●関連リンク: ハムのラジオ第414回の配信です
先週のアクセスランキング1位は、先々週に続いて「<最悪の場合、このまま生産終了になる機種も?>JVCケンウッド、旭化成の工場火災で『無線機のほぼ全機種の製品供給に影響』と発表」となり、関心の高さがかがえる結果となった。2020年10月20日に通信・音響機器用の半導体やセンサーなどを生産する旭化成エレクトロニクス株式会社(兼 旭化成マイクロシステム株式会社)の宮崎県延岡市にある半導体製造工場(主な製造部品はアナログ・デジタル混載LSI)で火災が発生。この火災で生産ラインに被害を受け、アマチュア無線機器ばかりでなく、同工場が生産するスマートフォンや電子音響機器、自動車関連向け大規模集積回路(LSI)、センサーなどの供給にも多大な影響が出ていると主要メディアも事の深刻さ報じている。
続く2位は、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が、新たに設けた1.9MHz帯にコンテスト周波数(電信、電話)や、50MHz帯の電信(CW)と電話(AM/SSB)の周波数を一部変更した「JARLコンテスト使用周波数帯」の一覧表を、2020年12月1日に公式サイトJARL Webのコンテストページへ掲載した記事だ。これにより、従来設けられていた「JARLコンテスト使用周波数帯」の一部が改正され、新たに1.9MHz帯に「電信(CW):1.801~1.820MHz」「電話(AM/SSB):1.850~1.875MHz」のコンテスト周波数帯が設けられたほか、50MHz帯は、従来「電信(CW):50.250~50.300MHz」「電話(AM/SSB):50.300~51.000MHz」だったものが、「電信(CW):50.050~50.090MHz」「電話(AM/SSB):50.350~51.000MHz」と改められた。なお2021年からJARL主催コンテストのうち「ALL JAコンテスト」「フィールドデーコンテスト」「全市全郡コンテスト」に1.9MHzバンド種目が追加される( 12月4日付け記事参照 )。
3位は、中茂睦裕さん(JG5CBR)が開発・製造を行う、USBポート接続型アマチュア無線用インタフェース「USBIF4CW Gen.3」について、このほど人気の「FT8」や「JT65」といった新しいデジタルモードに対応できるように、USBシリアル変換チップを1chのIC(FT232RL)から2chのIC(FT2232D)に変更し、改良版として頒布を開始したという情報。さらに、2015年から完成品の頒布を行ってきた今までの「USBIF4CW Gen.3」についても、新しいデジタルモードに対応できるように、COMポートを追加するモジュールを開発。「今回の改良でCOMポートによるPTT制御ができるようになったことで、対応できるソフトウェアが格段に増えました。PTT制御にRTS信号を使うものであれば、どんなソフトウェアにでもお使いいただけます」と案内している。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<最悪の場合、このまま生産終了になる機種も?>JVCケンウッド、旭化成の工場火災で「無線機のほぼ全機種の製品供給に影響」と発表
2)<1.9MHz帯を新規追加、50MHz帯CWとAM/SSBの周波数を変更>JARL、改正された「コンテスト使用周波数帯」を公表
3)<FT8/JT65など新しいデジタルモードに対応>USBポート接続型アマチュア無線用インタフェース「USBIF4CW Gen.3」を改良し頒布開始
4)<「サイクル25」の太陽黒点数が上昇>太陽活動が活発に推移! コンディション良好でハイバンドDX通信に期待膨らむ
5)<旧スプリアス規格の無線機の使用期限は2022(令和4)年11月30日まで>JARDが「新スプリアス対応期限まであと2年となりました」と告知
6)<皆川隆行氏(めぐろE55/JH1IUR)の名著を現代版として復活>電波新聞社、「ライセンスフリー無線マニュアル」を12月14日に刊行
7)<5機種14モデルが同一番号での技適再取得を完了>JVCケンウッド、「1.9MHz帯の電波型式追加に伴う弊社製アマチュア無線機器の対応について」「工事設計書の記入例」を更新
8)<ハンディ機のベルトクリップで固定>無線雑貨の店「HAM-NET」、「ハンディ機スマホホルダー取付金具」を発売
9)<カラー版12ページの豪華仕様>八重洲無線、新製品「FTDX10シリーズ」の日本語版カタログをPDFで先行公開
10)<FDコンテストの開催日時変更、「よみうりアワード」継承の新アワード発行ほか>JARL、第53回理事会報告を会員専用ページに掲載
2020年8月1日(土)から2日(日)まで開催された「第63回(2020年)フィールドデーコンテスト」の結果が、12月4日に一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)から発表された。参加局数は電話部門が94(72)局、電信部門が572(464)局、電信電話部門が981(849)局、合計1,647(1,385)局だった(※カッコ内数字は昨年の参加局数)。参加局数は近年、1,300局台~1,400局台で推移していたが、今回は「第52回(2009年)」の1,670局以来、実に11年ぶりに1,600台に回復。多くの局が参加したフィールドコントストとなった。
エリア部門別の参加局数を見ると、1エリアから「電話部門」「電信部門」「電信電話部門」のすべてでエントリー局数がもっとも多く、とくに「電信電話部門」はエントリー局合計の半分近くを占めている。また「電話部門」に比べ「電信部門」の人気が高い傾向もいつもと変わらない(JARL Webサイトから)
2020年夏に開催された「第63回(2020年)フィールドデーコンテスト」の結果が、JARL Webサイトに掲載された。参加局数の合計は1,647局、昨年の第62回が1,385局だったので、262局と大幅な増加となった(第61回が1,413局、第60回が1,421局、第59回は1,474局、第58回は1,438局、第57回は1,452局)。
部門種目は21部門に分かれているなかで、毎年「シングルオペ・オールバンド」の参加局が一番多く、「シングルオペ・QRP」やバンド別では50MHz帯や430MHz帯ほか、70歳以上がエントリーできる「シングルオペ・シルバー」のエントリーも164局(第52回が119局、第61回が138局)と髙い(JARL Webサイトから)
なお、「順位に対するクレームは、書面をもって具体的な違反の事実を明記し、かつ違反の事実を証明する資料を添え、記名・捺印のうえ2021年1月20日までにJARL会員部会員課宛てお送りください」としている。
●関連リンク: 第63回 フィールドデー コンテスト結果(JARL Web)
日本における、2020年12月5日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。新たに、1エリア(関東管内)の関東総合通信局と、4エリア(中国管内)の中国総合通信局からそれぞれコールサイン発給状況の更新発表があった。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
●関連リンク:
・The Enigma of Japanese Call Sign System
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?
2020年12月3日、総務省は2020年10月末のアマチュア無線局数を公表した。それによると前回の2020年9月末のデータから1か月間で855局”減少し、391,083局となった。毎月1,000局以上のペースで減少傾向が続いていたアマチュア局だったが、2020年7月末のデータで前月比で800局の減少数に続いて1,000局以上/月を割った。一方、一部有効期限の残っている局を除き2015年11月末で使用期限を迎えた「パーソナル無線」は、2020年10月末の時点で244局が免許登録している。この1か月の間に23局が廃局となったと思われる。
2012年以前は1か月間に1,000局から2,000局単位でアマチュア局が減少。2013年以降は「東日本大震災」による開局ブーム!?の影響で減少数も落ち着いてきたが、5年ごとに行うアマチュア局の更新手続き(再免許申請)の煩わしさの影響からか、5年経過したタイミングの2017年12月末から、ほぼ毎月1,000局以上減少し続け、直近では減少スピードが加速している
アマチュア局は、1995年3月末に過去最高の136万4,316局を記録したピークから増減を繰り返し、ピーク後に最高となった2016年3月末の43万6,389局から、現在も“ピーク後最低局数”を更新し続けている。ピーク後に最高となった43万6,389局から55か月間で45,306局減少したことになる。
●2020年10月末、アマチュア局の各エリア(管内)局数内訳
・1エリア(関東管内): 113,511局(113,808局)
・2エリア(東海管内): 50,539局(50,533局)
・3エリア(近畿管内): 47,040局(47,198局)
・4アリア(中国管内): 23,895局(23,976局)
・5エリア(四国管内): 18,093局(18,132局)
・6エリア(九州管内): 32,655局(32,724局)
・7エリア(東北管内): 41,479局(41,553局)
・8エリア(北海道管内):359,08局(36,009局)
・9エリア(北陸管内): 9,534局(9,541局)
・0エリア(信越管内): 16,184局(16,224局)
・6エリア(沖縄管内): 2,245局(2,240局)
※カッコ内の数字は2020年9月末の局数を表す
●2020年10月末、パーソナル無線局の各管内局数内訳
・関東管内: 63局(71局)
・東海管内: 21局(22局)
・近畿管内: 7局(9局)
・中国管内: 21局(22局)
・四国管内: 7局(11局)
・九州管内: 46局(48局)
・東北管内: 45局(48局)
・北海道管内: 22局(24局)
・北陸管内: 3局(3局)
・信越管内: 9局(9局)
・沖縄管内: 0局(0局)
※カッコ内の数字は2020年9月末の局数を表す
なお、沖縄総合通信事務所管内のパーソナル無線局が前回公表された2020年7月末のデータから0局となり、同総合通信事務所から,無線局免許状が交付されたパーソナル無線局は消滅した。
●関連リンク:
・無線局統計情報(総務省)
・Internet
Explorer上でExcelファイルを開いた場合に発生する事象について(総務省)
・東日本大震災(ウィキペディア)
電波新聞社は1979(昭和54)年にめぐろE55/JH1IUR 皆川隆行氏の執筆で刊行し、合法CB無線入門ブームの発火点となった名著「CB=市民無線マニュアル」をこのほど現代版として復活、「ライセンスフリー無線マニュアル」のタイトルで2020年12月14日に発売することを発表した。総ページ数は208ページ(うちカラー16ページ)、価格は2,420円(税込)。
電波新聞社からの情報を抜粋して紹介する。
最近、使用に資格を必要としない「ライセンスフリー無線」がブームになってきています。電波新聞社では、1979年に皆川隆行氏の著により「CB=市民無線マニュアル」を刊行。本書は元祖ライセンスフリー無線ともいわれる市民無線の普及に貢献。その後のブームの発火点ともなりました。その後は、月刊誌「ラジオの製作」などで、市民無線を中心にライセンスフリー無線の記事を掲載。啓蒙を図っていましたが、ラジオの製作の休刊により途絶えていました。
本書は、電波新聞社創立70周年、ラジオの製作創刊65周年を記念し、また著者である皆川隆行氏の没後20周年にもあたるため、ライセンスフリー無線の名前で復活させるものです。刊行に際しては、旧市民無線だけでなく、無線資格なしで使用できるライセンスフリー無線全般を取り上げることとしました。
ライセンスフリー無線は、使用無線機器などに厳しい規制がある反面、運用については規制がゆるく電話感覚で使える点に特徴があります。近年は、外部アンテナが使用できる新デジタル簡易無線やデジタル小電力コミュニティ無線が登場し、以前と比べ使い勝手も非常によくなっています。アマチュア無線とは異なり、営利目的でも使用できるため、使い方はいろいろ広がっています。また、近年増加している自然災害時の連絡手段としても見直されています。
本書ではこれらの最新状況を踏まえ、古くからある27MHz帯の市民無線から、特定小電力無線、デジタル簡易無線、最近登場したデジタル小電力コミュニティ無線までを、その利用、運用方法や最新の無線機器(アンテナ・周辺機器も含む)について紹介していきます。
「ライセンスフリー無線マニュアル」の表紙(左)は、1979年に刊行された「CB=市民無線マニュアル」(右)を復刻したもの。皆川隆行氏は「ラジオの製作」誌1977年1月号から「キミも今日から無線局長 CB=市民無線活用講座」を連載してきた
執筆者、記事内容などは下記の通り。なお第1章と第2章は皆川隆行氏の「CB=市民無線マニュアル」からの記事復刻。さらに第8章「CB無線機名機カタログ」も、同書に掲載された1979年当時のものをほぼそのまま再録しているという。若い頃に合法CBで無線に入門した人にも、現在ライセンスフリー無線を楽しんでいる人にも格好の1冊となるだろう。
だれにでもできる楽しい無線
ライセンスフリー無線マニュアル
+ CB=市民無線マニュアル
電子工作マガジン編集部/編
●執筆者(順不同):
・瀧本 美喜雄
・せたがやV15 三上 洋
・森沢 あつし
・チヨダAB20 南雲 桂一
・佐波 匠
●編集協力 :
・総務省
・髙橋 俊光
●特別謝辞 :
・めぐろE55 皆川 隆行
<目次>
★巻頭特集
★第1章 だれにでもできるライセンスフリー無線
1-1 だれにでもできるCB(市民)無線
1-2 CB(市民)無線のさまざまな魅力
1-3 正しい運用マナーを身につけよう
1-4 オぺレートマスターのための電波大学校
1-5 山登り・ハイキングでの交信
1-6 魚釣りでの通信術
1-7 セーリング・船舶旅行の交信術
1-8 友だちとのホットラインを作ろう
1-9 ラウンドQSOの交信技術
1-10 <特別寄稿>ライセンスフリー無線の半世紀 三上 洋
★第2章 さまざまな電波旅行に出かけよう ネラエ! DX通信
2-1 DXにはチャレンジ精神を持て
2-2 DX通信の実技
2-3 電波とアンテナの知識
★第3章 最新ライセンスフリ一無線制度のすべて
3-1 こんなに違う各ライセンスフリー無線
3-2 CB(市民無線)ラジオ
3-3 特定小電力無線
3-4 デジタル簡易無線
3-5 デジタル小電力コミュニティ無線
番外編 CBLをはじめよう!
★第4章 最新ライセンスフリ一無線の運用方法
4-1 とにかく交信してみよう
4-2 市民無線(CB)のQSOでのCQ
4-3 Esの交信は「短時間で簡単に」が基本だ
4-4 GPS標準搭載のライセンスフリー無線
4-5 デジコミでのCQのだしかた
4-6 送信時間制限を突破せよ!
4-7 デジコミへの外付アンテナの付けかた
4-8 デジ簡のCQの出し方と応答のしかた
4-9 デジ簡の登録局と免許局の違い
4-10 デジ簡のCQの出し方と応答方法
4-11 自作コールの作りかたと電監コールの変遷
4-12 交信記録(ログ)を書いて残そう
★第5章 ライセンスフリ一無線の業務活用
5-1 ライセンスフリ一無線機は業務機だ
5-2 業務としての役割を終えたライセンスフリ一無線
5-3 近距離なら屋内外で広範囲な業務に対応
5-4 種類がたくさんあるデジ簡機の選びかた
5-5 未開拓のVHF帯ライセンスフリーバンド
5-6 IP無線機は専用機かスマホアプリか?
★第6章 アマチュア無線を併行して楽しもう!!
★第7章 新スプリアス基準とライセンスフリ一無線
7-1 新スプリアス基準と適合(新技適)の確認
7-2 法的規制の素朴な疑間に答える
7-3 デジタル簡易無線の外付けアンテナ
★第8章 ライセンスフリー無線機器の選びかた
8-1 ライセンスフリ一無線機器の選びかた買いかた
8-2 CBトランシーバの買いかた選びかた
8-3 特定小電力無線の選びかた
8-4 デジタル簡易無線(3R・3Sなど)
8-5 デジタル小電力コミュニティ無線
8-6 最新・ライセンスフリー主要無線機器リスト
8-7 【特別編】CB無線機・名機カタ口グ
★第9章 便利なFL資料編
★ライセンスフリ一無線マニュアル 読者プレゼント
写真右:ラ製筆者陣の一人だったITジャーナリストの三上 洋氏(せたがやV15)。今回の「ライセンスフリー無線マニュアル」も一部執筆している。左:「ラジオの製作」編集長(現・電波新聞社特別顧問)の大橋太郎氏=ハムフェア2018会場にて
本書を確実に予約・購入するには、下記のAmazonリンクが便利だ。
●関連リンク:
・電波新聞社
・電子工作マガジンについて(電波新聞社)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2020年12月3日、JARL Webのコンテストページに、2021年に実施する「JARL主催コンテスト」の規約を掲載した。4月の「ALL JAコンテスト」、8月の「フィールドデーコンテスト」、10月の「全市全郡コンテスト」には、バンドが拡張した1.9(1.8)MHz帯が新たに参加部門として加わり、シングルオペ1.9MHzバンド種目などが設けられた。またオールバンド種目も1.9MHzバンドにおける交信得点を含んで計算されることになった。
こちらの記事も参考に(2020年12月1日掲載)↓
<1.9MHz帯を新規追加、50MHz帯CWとAM/SSBの周波数を変更>JARL、改正された「コンテスト使用周波数帯」を公表
JARLは11月に改正を行った「JARLコンテスト使用周波数帯」の一覧表(1.9MHz帯の新規追加、50MHz帯の一部変更)を12月1日に掲載したが、これに続いて、2021年に開催する「JARL主催コンテスト」の規約を12月3日に掲載。4月の「ALL JAコンテスト」、8月の「フィールドデーコンテスト」、10月の「全市全郡コンテスト」に、バンドが拡張した1.9(1.8)MHz帯が新たに加わったことを正式に告知した。
これらの国内コンテストでは、シングルオペの1.9MHzバンド種目などが設けられる。また当然ではあるがオールバンド種目の得点計算には、1.9MHzバンドにおける交信得点も算入されることになる。
●「第63回(2021年)ALL JAコンテスト」(4月24~25日)の参加部門および種目
●「第64回(2021年)フィールドデーコンテスト」(8月7~8日)の参加部門および種目
●「第42回(2021年)全市全郡コンテスト」(10月9~10日)の参加部門および種目
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・JARLコンテスト(JARL Web)
・第63回(2021年)ALL JAコンテスト規約(JARL Web)
・第64回(2021年)フィールドデーコンテスト規約(JARL
Web)
・第42回(2021年)全市全郡コンテスト規約(JARL
Web)
流行中のデジタル通信「FT8」「FT4」モードで競うDXコンテスト「FT Roundup Contest」(2018年は「FT8 Roundup Contest」と呼称)が日本時間の2020年12月6日(日)3時から12月8日(月)8時59分までの30時間にわたり、80/40/20/15/10mの各バンドで行われる。送信出力は100W以下、100W以上、5W以下の3つに分類。30時間のうち2回以内で30分以上は休まなければならないなど、細かなルール設定がなされている。
2018年に始まったデジタル通信で競うDXコンテスト「FT8 Roundup Contest」は、当初FT8モード限定だったが、2019年から「FT8」の名称が外され「FT Roundup Contest」としてFT8/FT4モードで開催されている。
コンテストのナンバー交換はDX局が「相手局のシグナルレポート」+「001形式」、W(米国)局は「相手局のシグナルレポート」+「州名」、VE(カナダ)局は「相手局のシグナルレポート」+「Province名の記号」を送る。W局とVE局はDXCCエンティティとしてカウントされない。
推奨周波数は、FT4モードが3.580~3.590MHz、7.080~7.090MHz、14.080~14.090MHz、21.080~21.090MHz、28.080~28.090MHz。FT8モードが3.590~3.600MHz、7.090~7.100MHz、14.090~14.100MHz、21.090~21.100MHz、28.090~28.100MHz。通常はサブバンドの帯域を2.5~4kHz幅の帯域内に設定。サブバンドが混雑している場合は、必要に応じて周波数を3kHz刻みで上げていく(例:7.090MHz→7.093MHz→7.096MHz)。
なおバンドプランの関係で、日本の参加局には80mバンドと40mバンドに下記の周波数が設定されている。
・FT4モード:3.528MHz (JA-JA)、3.570MHz(JA-DX)、7.038MHz(JA-JA)、7.080-7.090MHz(JA-DX)
・FT8モード:3.531MHz(JA-JA)、3.573MHz(JA-DX)、7.041MHz(JA-JA)、7.090-7.099MHz(JA-DX)
コンテストに参加する前に「FT Roundup Preparation/コンテスト前の準備」を読んでほしいと説明している。
ログの提出は終了から7日以内の日本時間12月14日(月)8時59分までにアップロードが必要。詳しくは下記関連リンクから「FT Roundup Contest規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・FT Roundup Contest規約
・FT Roundup Preparation/コンテスト前の準備
・FT8 Roundup Resources Page
・rttycontesting.com -Dedicated to Digital Mode Contesting-