無線ブログ集
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「JARLの話題や最新情報はもちろんのこと、アマチュア無線界の話題や情報などもお知らせする楽しい情報番組です」という、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のラジオ番組、Radio JARL.com。パーソナリティはJARL会長の髙尾義則氏(JG1KTC)が務めている。2019年1月6日から毎週日曜日の21時~21時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送がスタートした。2019年8月18日からは毎週日曜日の23時に東京都西東京市の「FM西東京」でも放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2021年3月28日(日)21時からの第117回放送。前半ではQSOパーティ参加者へのお年玉特別企画(手ぬぐい100枚とハンディ機3台のプレゼント)と、入会金無料キャンペーンのハンディ機プレゼントの 抽選を行ったことを発表 した。またJARLの令和2年度会員数(2021年3月7日現在)が前年の3月7日と比較して574名増加、27年ぶりとなる「前年度比での純増」となったことを報告。
後半では、リスナーからのメールを紹介後、JARLが全国の会費受付代行店に「JARLフレンドリーショップ」という愛称を付け、利用促進のために4月から「JARLフレンドリーショップ 会員ありがとうキャンペーン」を実施するという案内。期間中にJARL会員が同ショップで協賛メーカー(今回は八重洲無線)の製品を購入すると、機種に応じて最大1万円のキャッシュバックが受けられるもので、詳細は「JARL NEWS」2021年春号のリーフレットを参照してほしいという説明だった。最後に今週末のコンテスト(4月3日:神奈川県支部「非常通信コンテスト」、4月4日:和歌山県支部「和歌山コンテスト」、4月3~4日:長崎県支部「2021年長崎県コンテスト」)を紹介した。
番組は下記関連リンクの「Radio JARL.com」の音源公開ページまたはJARL Webの特設ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後は一定時間が経過するとファイルが削除される可能性があるので、早めの聴取をお勧めする。
●関連リンク:
・Radio JARL.com 音源公開ページ(FMぱるるん)
・毎週放送 JARLのラジオ番組「Radio JARL.com」(JARL Web)
・Radio JARL.com番組案内ページ

「アマチュア無線初心者の2人がお送りする一般の方・無線初心者向けの番組です。もちろんベテランの方も聞いてください。そして2人の珍質問に笑ってください」という、女性だけのアマチュア無線番組、CQ ham for girls。2014年8月3日から毎週日曜日の15時~15時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送が行われている。また千葉県木更津市のコミュニティ局「かずさFM」でも毎週日曜日の15時30分~16時に同内容が放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは、2020年3月28日(日)15時からの第349回放送。先週に引き続きアマチュア無線の月刊誌「CQ ham radio」副編集長の吉澤氏(JS1CYI)をゲストに、同誌2021年4月号(3月19日発売)の内容紹介(特集「ハムのものづくり再入門」の「430MHzコーリニア・アンテナ製作とそのコツ」、別冊付録「はじめようアマチュア無線」)を行った。
番組は下記関連リンクの「CQ ham for girls」の音源公開ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後1か月が経過したファイルから削除されているので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・CQ ham for girls
・CQ ham for girls Facebookページ

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、430MHz帯D-STARレピータ局と、430MHz帯アナログ(FM)レピータ局の開設 ・増設などの募集を、2021年3月26日から4月9日まで行うことを発表した。また、今回の募集地域、1200MHz帯を除く周波数帯、モード以外でレピータ局の開設・増設などを希望する場合や、D-STARアシスト局の開設を希望する場合は、併せて会員課へ相談してほしいとしている。
今回募集が行われる地域は下記のとおり。
●D-STARレピータ局の募集地域と受付条件など(430MHz帯DVモード)
【関東地方】
・千葉県勝浦市中里
【関西地方】
・滋賀県長浜市湖北町速水
【中国地方】
・岡山県岡山市北区三和
・山口県山口市吉敷赤田
【九州地方】
・福岡県飯塚市大字山口
●430MHz帯アナログ(FM)レピータ局の募集地域と受付条件など
【関東地方】
・東京都小笠原村母島字中ノ平
【四国地方】
・香川県木田郡三木町大字下高岡
【九州地方】
・沖縄県南城市玉城糸数
【参考】 430MHz帯のレピータ周波数の区分は次のとおりです。
A周波数帯:原則として直轄局、計画局、D-STAR(DV モード)、新方式の局に割り当てられている周波数帯。
B周波数帯:原則として団体局に割り当てられている周波数帯。
応募要件など詳しくは、下記関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク: 「D-STARレピータ局・アナログ (FM)レピータ局等の開設・増設等の募集のお知らせ」(PDF形式/JARL Web)

日本国内の各アマチュア局について、許可されている電波の型式、周波数、空中線電力といった免許情報について、コールサインなどから検索できる総務省のデータベース「無線局等情報検索」によると、2021年3月29日時点で、アマチュア局は「386,958局」の免許情報が登録されている。前回紹介した3月22日時点の登録数から1週間で125局ほど減少した。
総務省が提供する「無線局等情報検索」では、アマチュア局以外に、パーソナル無線、簡易無線、放送局など、さまざまな無線局の免許データが検索できる。2019年1月7日から同サービスのWebデザインを含めて仕様変更が行われ、ほぼリアルタイムで無線局データが確認できるようになった。
その後、2020年3月16日夜の更新を最後に4月15日まで、1か月間にわたるメンテナンス作業が行われた。電波法施行規則の一部改正に合わせて“免許状記載事項等が不公表となっている公共業務用無線局等(警察、消防ほか)”の一部データを反映するための改修だったようだ( 2020年4月15日記事 )。
今回、2021年3月29日時点で、同じコールサインでも「移動しない局」「移動する局」など、それぞれ無線局免許が分かれている場合を含め、アマチュア局として「386,958局」の免許状情報が登録されていた。前回、3月22日時点のアマチュア局の登録数は「387,083局」だったので、1週間で登録数が125局ほど減少した。
なお、1982(昭和57)年12月にスタートした「パーソナル無線」は、有効期限が残っている一部の局を除き2015年(平成27年)11月30日をもって使用期限を迎えたが、2021年3月29日時点のデータベースによると、パーソナル無線局として「127局」の免許情報が登録されていた。前回、3月22日時点の登録数は「133局」だったため、この間に1週間で6局が免許を失効したと思われる。
↓この記事もチェック!
<官報号外で公布、4月15日から施行>電波法施行規則を一部改正、公共業務用無線局等(警察や消防などの一部)の“公表制度の見直し”を反映
<hamlife.jpスタッフの雑記>「令和」の無線局免許状を総合通信局で受け取ってきた
<免許状の有効期限まで継続運用可能>900MHz帯の「パーソナル無線」は、平成27年11月30日以降も使用できる!!
●関連リンク:
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索
・総務省
許認可等の有効期間の延長等が認められる場合があります
・総務省 特定非常災害特別措置法の概要(PDF形式)
・アマチュア局40万局割れ(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・無線局等情報検索の更新タイミング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

毎年、ドイツ南部のメッセ フリードリヒスハーフェンで開催されているヨーロッパ最大のアマチュア無線イベント「Ham Radio」。現地時間の2021年6月25日(金)~27日(日)の3日間にわたり開催される予定だったが、世界中で未だ収束していない新型コロナウイルス感染症の影響で、主催者は「各国から無線家が集まるHam Radioイベントにおいて、現在の旅行業界の不確実性をはじめとする状況下で開催することは現実的ではありません」として、昨年に続き今年の「Ham Radio2021」の開催中止を決定。3月26日に発表した。2年連続の中止となるが、すでに同イベントの公式Webサイトに掲載されている次回日程は「2022年6月24日~26日」を予定しているとアナウンスしている。

「Ham Radio2021」の開催中止を決定を伝える「Ham Radio」公式Webサイト。すでに次回「Ham Radio2022」の開催日として、日程が「2021年6月24日~26日」に変更されている
ヨーロッパ最大のアマチュア無線イベント「Ham Radio」は、東欧諸国からの参加はもちろん、世界中からアマチュア無線家が一堂に集まるイベントとして、米国の「ハムベンション」( こちらも昨年に続き今年の開催は中止決定: 2021年1月12日記事 )、日本の「アマチュア無線フェスティバル(通称“ハムフェア”)」と並び有名な存在だ。
今回のイベント開催中止の決定は、現地時間の3月26日にHam Radioの公式Webサイト上に「No get-together in 2021: Ham Radio exhibition once again suspended(2021年のHam Radioは開催されません。アマチュア無線の展示会は再び中断されました)」というタイトルで発表された。
すでに次回「Ham Radio2022」の開催日が、現地時間の2022年6月24日~26日に変更されている。
詳しくは記事下の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク:
・No get-together in 2021: Ham Radio
exhibition once again suspended(HAM Radio Friedrichshafen)
・HAM Radio Friedrichshafen
・ドイツアマチュア無線クラブ/ドイツアマチュア無線連盟(Deutscher Amateur Radio Club/DARC)

「毎週、アマチュア無線を肴に、おかしく楽しく、そして深く、時には涙を、 時には役立つ話題をお送りしたいと思います。多彩なゲストをお迎えし、楽しく語って行きたいと思います。乞うご期待!」というハムのラジオ。2013年1月6日からインターネットでコンテンツの公開を行い、同年10月から2018年12月末までは茨城県水戸市の「FMぱるるん」で放送。2019年1月からは再びインターネット配信に戻っていたが、同年6月から毎週日曜日21時に千葉県成田市の「ラジオ成田」で地上波放送が再開した。さらに2020年4月からは毎週月曜日の13時から再放送も行われるようになった。
2021年3月28日の第430回放送の特集は「VUでもFT8」。人気のデジタルモードのFT8を、HFだけでなく50MHz帯以上のV/UHFでも使ってみようというテーマでレギュラー陣が語りあった。
公開されたポッドキャスト音声は約46分。聴取は下記関連リンクから。Web上のほかiTunesかSticherのリンクからも聴くことができる。
なお「ハムのラジオ」は、地上波としては千葉県成田市のラジオ成田で毎週日曜日の21時に放送されているが、2020年4月6日からは毎週月曜日の13時に前日の再放送も開始された。
●関連リンク: ハムのラジオ第430回の配信です

日本の無線機器メーカーが発売しているアマチュア無線機は、高性能で多機能、品質管理もしっかりしていることから海外のハムにも好評だ。ところが、この人気を逆手に取り“日本メーカーのブランドを盗用した無線機” が海外で発売される事例があとを絶たない。盗用の有無をメーカーに確認したところ、衝撃的とも言えるような回答が返ってきという記事に注目が集まり、先週のアクセスランキング1位になった。
続く2位は、「<IC-705受信改造判明! 第3特集は『受信アンテナ活用ガイド』>三才ブックスが月刊『ラジオライフ』」2021年5月号を刊行」。株式会社三才ブックスは3月25日(木)に月刊誌「ラジオライフ」2021年5月号のお知らせ記事。今号は第3特集に「受信アンテナ活用ガイド」のほか、「IC-705の受信周波数拡大方法が判明」という情報も掲載されている。HF~430MHz帯ポータブル機「IC-705」のユーザーによって、待ちに待った(!?)受信周波数拡大方法だけに、アクセスが急上昇!
3位は、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限が来年(2022年)11月30日までに迫るなか、総務省が「新スプリアス規格への移行期限の延長」に関するパブリックコメント(一般意見)募集を開始したニュースが話題になった。2021年3月26日、総務省は新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されるとして、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限(経過措置)を、現行の「令和4年11月30日まで」から「当分の間」と改め、新スプリアス規格に移行していない無線局は「令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる」との条件を設ける2点を骨子とする無線設備規則の一部改正と関連告示の改正案を作成。3月27日(土)から4月26日(月)まで意見(パブリックコメント)募集を行う。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<海外サイトで複数の商品が出回る>日本の有名ブランドを「盗用」した無線機に注意
2)<IC-705受信改造判明! 第3特集は「受信アンテナ活用ガイド」>三才ブックスが月刊「ラジオライフ」2021年5月号を刊行
3)<3月27日から意見募集を実施>総務省、コロナ禍のため「新スプリアス規格」への移行期限を“当分の間”延長の方針
4)<アマチュア無線バンドで電波を発射>国際宇宙ステーションから8基の超小型衛星が放出
5)<1都2県の6か所で開催>八重洲無線、2021年3月下旬から4月中旬に行うイベントスケジュールを発表
6)<免許を受けずにアマチュア無線局を運用>関東総合通信局、無線従事者(3アマ、4アマ)に対してその業務に従事することを48日間停止する行政処分
7)<不法に船舶用無線局を開設>東北総合通信局、青森県在住のプロ資格を持つ第四級アマチュア無線技士に対し48日間の行政処分
8)<“免許証の番号”に特徴あり>読者提供!! これが「令和元年」の無線従事者免許証だ
9)<一挙、無線従事者“12名”の処分発表!>関東総通が東京、神奈川、栃木、茨城、群馬の取り締まりによる電波法違反者に対し行政処分
10)<復旧のめどは不明、代替生産を準備中>旭化成、「半導体製造工場の火災事故および製品供給の状況について」を報告

WSJT開発グループは2021年3月26日(UTC)、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のバージョン2.3.1正式版の一般公開を行った。さらに新モード「Q65」を搭載しているリリース候補(ベータ版)は「WSJT-X 2.4.0-rc4」の公開が始まった。
「WSJT-X 2.3.1」における前バージョン(WSJT-X 2.3.0=2月1日公開)からの変更・修正点、およびEMEやスキャッター通信に効果的な新モード「Q65」を搭載しているリリース候補(ベータ版)の最新版「WSJT-X 2.4.0-rc4」における変更・修正点はリリースノートに下記のように掲載されている。リリースノートの和訳と最新の日本語ユーザーガイド(PDF)は下記関連リンクにあるJA7UDE 大庭OMのブログに掲載されている情報が心強い。
<WSJT-X 2.3.1における主な変更・修正点(リリースノートより)>
<WSJT-X 2.4.0-rc4における主な変更・修正点(リリースノートより)>
なお、もうひとつの著名なデジタル通信用ソフトウェア「JTDX」の最新版は、2020年12月30日に「JTDX 2.2.0 rc155」が公開されている。
こちらの記事も参考に。
★2021年1月9日掲載↓
<優れた弱信号性能>WSJT-Xのバージョン2.4.0には新デジタルプロトコル「Q65」が搭載される
★2021年2月4日掲載↓
<新モード「FST4」「FST4W」を実装>WSJT-Xの新バージョン2.3.0正式版がリリース
●関連リンク:
・WSJT-X Home Page
・WSJT-X リリースノート
・WSJT-X ユーザーガイド日本語訳、リリースノート和訳(JA7UDE 大庭OMのブログ)
・JTDX

日本における、2021年3月27日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。1エリア(関東管内)の関東総合通信局からコールサイン発給状況の更新発表があった。なお、関東総合通信局では、3月に入って4回目の更新発表となる。一方、いまだ2エリア(東海管内)の東海総合通信局が「1月13日時点」を最後に2か月以上、0エリア(信越管内)の信越総合通信局が「昨年12月1日時点」を最後に4か月弱ほど、コールサイン発給情報の更新発表を行ってない。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

総務省は2021年3月26日、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されることから、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限(経過措置)を、現行の「令和4年11月30日まで」から「当分の間」と改め、新スプリアス規格に移行していない無線局は「令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる」という条件を設けることを骨子とする、無線設備規則の一部改正と関連告示の改正案を作成、3月27日(土)から4月26日(月)まで意見(パブリックコメント)募集を行うことを明らかにした。
無線機器から発射される不要な電波を低減させるため、1997年から2003年にかけて開催された世界無線通信会議(WRC)でスプリアス発射の強度の許容値が改正され、日本でも2005(平成17)年12月1日に無線設備規則を改正し「新スプリアス規格」が決定した。経過措置として「2007(平成19)年11月30日以前に旧スプリアス規格で製造された無線機で免許申請ができるのは2017(平成29)年11月30日まで」「すでに旧スプリアス規格の無線設備で免許を受けている場合,その使用は2022(令和4)年11月30日まで」と規定され、アマチュア無線界ではJARDによる「スプリアス確認保証」も実施されている。
このほど総務省は「新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定される」として、新スプリアス規格への移行期限の延長(「令和4年11月30日まで」を「当分の間」と改正、新スプリアス規格に移行していない無線局は、令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる)を行う方針を固め、3月27日から意見募集を行うことを明らかにした。
以下、総務省の発表を抜粋で紹介する。
無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正等に係る意見募集 -新スプリアス規格への移行期限の延長-
総務省は、無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正及び関連する告示の改正案を作成しました。つきましては、改正案について、令和3年3月27日(土)から同年4月26日(月)までの間、意見を募集します。
●1. 背景及び概要
不必要な電波(不要電波)をできる限り低減させることによって、電波利用環境の維持、向上及び電波利用の推進を図るため、2003年(平成15年)の世界無線通信会議(WRC-03)において、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則(RR)の改正が行われました。
国内においては、この改正を踏まえ、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示を改正し、平成17年12月1日から新たな許容値(以下、新スプリアス規格という)を適用し、経過措置として、令和4年11月30日まで改正前の許容値の適用が可能としています。
これまでに、国内の約276万局(携帯電話等包括免許を除く)のうち、約210万局(約8割)は新スプリアス規格への移行が行われているところですが、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されます。
引き続き、新スプリアス規格への移行を継続し、各免許人等へ働きかけを行う一方、このような社会経済情勢に鑑み令和4年11月30日とする経過措置を当分の間に改めることとし、別紙1PDF及び別紙2PDFのとおり、関係省令及び告示の改正案を作成しましたので、意見募集します。
【改正の概要】
・経過措置の期限を「令和4年11月30日」から「当分の間」とする
・新スプリアス規格に移行していない無線局の使用は、令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り、使用することができる旨の条件を設ける。
●2. 意見公募要領
(1) 意見募集対象(別添1及び別紙2)
<省令案>
・無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)の一部を改正する省令案(別添1PDF:新旧対照表)
<告示案>
・登録検査等事業者等規則第二十条及び別表第七号第三の三(2)の規定に基づく登録検査等事業者等が行う点検の実施方法等及び無線設備の総合試験の具体的な確認の方法を定める件(平成23年総務省告示第279号)の一部を改正する告示案(別添2PDF:新旧対照表)
(2) 意見提出期間
令和3年3月27日(土)から同年4月26日(月)まで(必着)
※郵送の場合も同日必着とさせていただきます。
詳細については、別紙3PDFの意見公募要領を御覧ください。
●3. 今後の予定
当該省令案等について寄せられた意見及び電波監理審議会への諮問に対する同審議会の答申を踏まえ、関係省令等の改正を行う予定です。
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が行っている、アマチュア局向けの「スプリアス確認保証」は、2020年夏の時点で“対象となるアマチュア局の無線設備の1割程度しか手続きが取られていない状況”と公表されている。今回の改正が実施されると、当分の間は旧スプリアス規格で免許を受けている無線機は使用を続けられるようになるため、スプリアス確認保証の進捗にも影響が出ることが考えられる。
総務省の意見募集の詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正等に係る意見募集 -新スプリアス規格への移行期限の延長-(総務省
報道資料)
・別添1
無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)の一部を改正する省令案 PDF(総務省 報道資料)
・別添2
登録検査等事業者等規則第二十条及び別表第七号第三の三(2)の規定に基づく登録検査等事業者等が行う点検の実施方法等及び無線設備の総合試験の具体的な確認の方法を定める件(平成23年総務省告示第279号)の一部を改正する告示案
PDF(総務省 報道資料)