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2020年10月18日(日)、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)富山県支部は「令和2年度JARL富山県支部の集い」を黒部市郷土文化保存伝習館・野外ステージ「ミューズ」で開催した。その模様が参加者から届いたので紹介しよう。
↓小さい画像はクリックすると拡大します。
当初、2020年6月7日(日)に予定していた「JARL富山県支部の集い」が、会場をJR北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅を見下ろす高台にある「宮野運動公園」内の黒部市郷土文化保存伝習館と、隣接する野外ステージ「ミューズ」に移し、秋晴れの中、10月18日(日)に開催されました。
当日は受け付けで新型コロナウイルス感染対策のために、体温測定やアルコール消毒のほか、参加者全員にフェースシールドが配布されました。
会場内にはアイコム、八重洲無線、第一電波工業、コメットのメーカーブース、さらに地元のクラブなどの活動を紹介するコーナーが多数設けられ、多くの参加者で賑わいました。
午前中はアイボールQSOの時間です。友好を深めたほか、会場内外の10局と交信して、そのログを抽選箱に投入、記念品が当たるという企画も実施されました。
午後からは屋外ステージで記念撮影のあと、一般財団法人 日本アマチュア振興協会(JARD)によるハイパワー(200W超え)局のスプリアス確認保証についての講演が行われ、髙村JARL富山県支部長(JH9FEH)、前川JARL北陸地方本部長(JA9BOH)の挨拶、登録クラブのPRタイム、コンテスト表彰と続きました。
イベントの最後にアイボールQSO抽選会、お楽しみ抽選会で締めくくりました。コロナ禍で外出や人との接触もままならないなかでの久ぶりのアマチュア無線イベント。この日の参加者は正確ではありませんが、80~100人程度だったと思います。楽しいひと時を過ごせた1日でした。
イベント写真を投稿いただいた方にお礼申し上げます(hamlife.jp)
●関連リンク:
・令和2年度JARL富山県支部の集い(JARL富山県支部)
・JARL富山県支部

株式会社三才ブックスは、月刊誌「ラジオライフ」のバックナンバー2000年1月号~2009年12月号の10年分(本誌120冊+付録41冊)の合計161冊分を、電子書籍版としてkindle(Amazon)や楽天koboをはじめ、honto、BookLive!、ebookJapan…など、主要な電子書店での販売を開始した(会員向けサービスの「Kindle Unlimited(読み放題)」や「ブックパス読み放題プラン」にも順次対応)。すでに「1980年代(1980年6月号~1989年12月号)」と「1990年代(1990年~1999年12月号)」のバックナンバーが電子化され配信されているので、今回のリリースで1980年創刊号(6月号)から30年分のラジオライフがスマートフォンやパソコンで閲覧できるようになった。価格は1冊550円(税込み)。

月刊誌「ラジオライフ」2000年代(2000年1月号~2009年12月号)10年分の表紙
2000年代は、アナログからデジタルへの移行が本格的に進んだ時期にあたる。パソコンや携帯電話が普及し、スマートフォンが産声をあげた。テレビはデジタル放送へと切り替わった時代にあたる。
ラジオライフの2000年代の誌面では、新旧の技術の狭間に生じるアブない裏ワザがてんこ盛りだ。クローン携帯、万能チューナー、各種バックアップ術といった限界ギリギリの記事が並ぶ。東京ペディションが参加者1万人超!という盛り上がりを見せたのもこの時代だ。集合写真に写った、あのころの自分を探してみてはいかがだろううか?
【主な電子書店配信サービス】
・Kindle
・Kindle Unlimited(読み放題)
・楽天kobo
・Reader Store
・ブックパス(au)
・ブックパス読み放題プラン
・eBookJapan
・角川BOOK☆WALKER
・BookLive!
・Google Play Books
・docomo dブック
・honto
・DMM.com
・三才ブックス直営電子ブックストアー
【2000年代のラジオライフ 特集テーマ一覧】
<2000年の特集>
1月号 迫りくる危機を回避せよ/ベストバイ・ハンディ機はこれだ!
2月号 ニッポンの警察/進化する偽造
3月号 裏ワザ2000/ピッキングツール自作
4月号 RL流パソコンテクニック/デジタル・ゴトの手口
5月号 危険なカギ/社会の盲点を突いた犯罪ルポ
6月号 「盗撮」最前線/創刊20周年
7月号 盗聴・ストーカー/デジタル警察無線
8月号 痛快! iモード/自動車窃盗の実状
9月号 スピード取締まりなんか怖くない/丸見え赤外線
10月号 ビジュアル受信/2000年度マニアの100冊
11月号 ハッキング犯罪/自分を極めたマニアたち
12月号 防災レベルを総点検/ゲームボーイをハッキングツールに改造する
<2001年の特集>
1月号 電話の裏ワザ/パスワードがキーボードから盗まれる可能性
2月号 警察の特集/受信マル得ガイド
3月号 21世紀のスタートは裏ワザだ!/ベスト1受信機
4月号 RLパソコン道場/鉄道の遊び方
5月号 ピッキングに強いカギ・弱いカギ/究極のタダがけ電話
6月号 RL裏ヒット商品30/デジタル警察無線完全傍受マニュアル
7月号 スピード取締まりに勝つ/Eスポで遊ぶ
8月号 モバイル盗撮/裏アマチュア無線
9月号 コピー&コピー/プロの調査ツール
10月号 裏テクiモード/軍用エアーバンド受信テクニック
11月号 盗聴の実態/秋葉原日本橋買い物マップ
12月号 センサーを誤作動させるワザ/消防無線のすべて
<2002年の特集>
1月号 電話の裏ネタ/アイドルの口パク疑惑!?
2月号 これが警察だ/IRシステム出現
3月号 すべて見せます裏ワザ/受信を快適にするテクニック
4月号 メール盗聴/発表! ベストバイハンディ
5月号 はじめての3分ピッキング/モービル受信のススメ
6月号 GO! GO! アキバ!/受信改造マニュアル ハンディ機編
7月号 レーダー探知機ベストバイ!/ワールドカップ受信ガイド
8月号 マル危撮影術/これがSATの装備だ
9月号 できるコピー/これが正しいラジオの聞き方
10月号 盗聴器の探し方。/車両盗難とカーセキュリティ
11月号 遊ぶモレ電波!/アイコムIC-R5徹底研究
12月号 ゼロから始めるWinMX3.3/バイパス解錠の真実!
<2003年の特集>
1月号 焼いていいとも! DVD/オール・アバウト・ハンディ機
2月号 録れるんです。/警察特集 パトカー巡礼
3月号 録画狂/ベストバイハンディ機
4月号 電脳スパイ大作戦/オービスマップ最新版
5月号 ピッキングとバイパス解錠/DVDコピー百花繚乱
6月号 奇跡のダウンロードマジック!/今、注目したい15の受信ジャンル
7月号 渡る世間はオービスばかり/ネットオークション正攻法と裏攻略
8月号 ラジオ&テレビ遠距離受信ガイド/100円ショップを100倍楽しむ方法
9月号 プロテクトをやっつけろ!/アマチュア無線を始めよう!
10月号 完全匿名生活/大阪スペシャル 日本橋買い歩き&盗聴波徹底調査
11月号 イカす! デジタル天国/クローン携帯電話の作り方!?
12月号 発掘! 裏ワザ大事典/アルインコDJ-P300最速リポート
<2004年の特集>
1月号 知ってトクするおいしい情報SPECIAL/クローン携帯電話が危ない
2月号 警察の裏側全部見せます/CATV万能でスクランブラー基板の徹底研究
3月号 携帯電話裏ファイル/ハンディ機&モービル機ベストバイ
4月号 実験NOW/できるキセル
5月号 行列のできるピッキング相談所/DVDコピー2004
6月号 個人情報大丈夫ですか?/北朝鮮亡命者によるラジオ局が誕生した
7月号 僕たちの盗聴白書/事件だよ! 覆面集合
8月号 テレビ&ラジオ裏録音録画術/警察の特殊部隊「SIT」のすべて
9月号 マニアの情報収集術/auの多機能ケータイ徹底レビュー
10月号 秘伝! ケータイ忍法帖/防災行政無線を見直せ!
11月号 スキミングに気を付けろ!/大人買いで「食玩」を徹底大研究
12月号 1億2000万人のためのコピー講座/これが架空請求業者のウラ手口だ
<2005年の特集>
1月号 毎日が裏ワザ生活/現地リポート 新潟中越地震
2月号 警察特集 パトカー24時/ケータイの履歴で犯人を追う!
3月号 裏スパイ養成講座 ありえねー!/ベストバイ2005
4月号 1円ケータイ最強伝説!/サルでも分かるスキミング教室
5月号 RLセキュリティ塾 安全神話斬りぃ!/行列のできる裏法律相談所
6月号 とにかくタダ/プレミアチケットゲット術
7月号 抜け穴・ウラ道全部教えます/今、交通機関が危ない
8月号 個人情報はココから漏れる!/帰ってきたラジオパラダイス
9月号 コピー特集 タダ動画タダ音楽/ロンドンの対テロ監視カメラ
10月号 有料放送が×××できる!/プリペイド携帯のススメ
11月号 こんなに外れる最新プロテクト/電波でサバイバル
12月号 危ない裏カスタマイズ/ネット詐欺の正体
<2006年の特集>
1月号 仰天トリビア集/新宿24時(危)無線
2月号 警察Q&A /クローン携帯電話が動いた!
3月号 危険な裏グッズカタログ/発表! ベストバイ・ハンディ機
4月号 裏ワザ&裏事情 違法!? 合法!/誘拐電話「逆探知」のウソ
5月号 ケータイ極裏使いこなし術/この「カギ」が危ない
6月号 タダ¥0それだけでイイ!/CATV・衛星放送 裏ワールドカップ
7月号 私はコレでスピード取り締まりをごまかしました!?/JR定期券の裏ワザ
8月号 プチ&ハード改造マニュアル/駐禁取り締まりはこう変わった!
9月号 裏デジモノ大全/ポイント極限活用術
10月号 裏AVフル活用術/秋葉原最新トレンド
11月号 ETC&車の節約術/トクトク検索
12月号 番号ポータビリティにダマされるな!/海外衛星スクランブル解除
<2007年の特集>
1月号 大人の裏科学/北朝鮮とラジオ
2月号 裏モノグランプリ/DJ-X8徹底使用リポート
3月号 最新セキュリティ事情/ベストバイ・ハンディ機
4月号 世の中全部穴だらけ!/タダでWindowsVistaをゲットする
5月号 分析&分解カタログ/今日から使えるタダソフト集
6月号 裏ワザ&実験/自動販売機が狙われる!
7月号 監視カメラ交通取り締まり回避術/ラジオ最新情報
8月号 裏テレビ!/夏のセキュリティ機器特集
9月号 裏モノ買い漁り!/電話系裏ビジネス
10月号 裏雑学キーワード事典/iPodカスタマイズ
11月号 RL流家電生活/話題のiPhoneを使い倒す
12月号 タダ動画タダ音楽/移動・旅行のおトクな裏ワザ
<2008年の特集>
1月号 検索情報収集/携帯電話の裏・表
2月号 警察大百科/エアーバンド特集
3月号 裏ワザ大図鑑/ベストバイハンディ機
4月号 コピーの方程式/らくして金もうけベスト10
5月号 ダマされないための防犯百科/海賊ネットテレビ
6月号 ケータイでタダ動画/BCLラジオベストバイ
7月号 裏テレビ/最新スパイグッズカタログ
8月号 徹底攻略 交通取り締まり/タダソフト大全
9月号 テレビ×ラジオ 裏五輪/特小トランシーバベストバイ
10月号 クルマ&ガソリン(危)節約術/taspoハッキング
11月号 裏グッズ大全/山田耕嗣のBCL人生を振り返る
12月号 魔改造/BCLラジオの名機を再び
<2009年の特集>
1月号 裏カメラ/今買える鉄道グッズ全部見せます
2月号 テレビ全チャンネルをタダで見る方法/警察の秘密を公開
3月号 世の中の裏ワザ全部見せます/初心者のためのハンディ機選び
4月号 何でも裏録画/ベストバイハンディ機
5月号 盗み・サギの手口を全部バラす/何でも0円になる裏ワザ集
6月号 裏グッズ番付/主要航空祭エアーバンドガイド
7月号 タダ見! タダ録! 裏テレビ/クルマ受信を極める!
8月号 危ない撮影こそすべて!/中古家電のおトクな買い方
9月号 この世のあらゆるプロテクトを解除する!/アリエナイ理科ノ自由研究
10月号 タダ動画タダDVDタダ画像/カネを生み出すスレスレ手口
11月号 ポータブルで裏ワザ&裏テレビ!/タダソフト&0円サービズ大全
12月号 コピーツールのメガトレンド/エコポイントの盲点
このほか、ラジオライフの電子版(PDF版)で収録した3枚組DVD「ラジオライフ バックナンバーDVD」の「1980年代編」「1990年代編」「2000年代編」を三才ブックスのオンラインショップで販売している。
↓この記事もチェック!
<7月24日まで期間限定50%OFF>DVD化第3弾! 161冊分(本誌120冊+付録41冊)を収録、「ラジオライフ バックナンバーDVD 2000年代編」発売
●関連リンク:
・ラジオライフ2000年代(Amazon)
・ラジオライフ2000年代(楽天kobo)
・三才ブックスオンラインショップ
・株式会社 三才ブックス

2020年10月18日 付けの琉球新報は、一般社団法人
日本アマチュア無線連盟(JARL)沖縄県支部が、2019年10月31日未明に発生した火災により焼失した、世界遺産「首里城」の再建のため、2020年1月から運用を開始した「首里城再建支援特別局(8N6SHURI)」の取り組みを紹介。すでに国内外のアマチュア無線局8,000局と交信を行い、再建支援の呼び掛けたとしている。あわせて、10月17日(土)に首里城公園内にアンテナや無線機を設置して公開運用を行った様子を伝えた。
※記事下の関連リンクから確認できますが、リンクの公開期間が短いので早めの確認をおすすめします。

「首里城再建支援特別局(8N6SHURI)」のQSLカード
記事によると、2020年10月31日未明の首里城焼失直後から、JARL沖縄県支部では「アマチュア無線を通してすぐにできることはないか」との思いから、国内外のアマチュア無線家へ向けて首里城の現状を伝え、再建支援を呼びかける特別局の開設を進め、総務省の協力も得て同年の年末には、コールサイン「8N6SHURI」とともに「首里城再建支援特別局」の無線局免許状が交付されたとしている。
運用期間は2020年1月1日から同年12月31日までの1年間で、運用を開始したときから「沖縄観光の思い出話や、火災を残念がる声が国内外から多く寄せられる。趣味を通じた社会貢献につながるとうれしい」と、波平JARL沖縄県支部長(JS6PSH)が語ったと紹介。
10月17日(土)に、首里城公園内から公開運用を行い、首里城の早期再建への支援を呼び掛けている模様が記事に掲載されている。詳しくは下記の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク:
・首里城再建 無線で応援
日本アマチュア連盟県支部が局設置、支援呼び掛け 国内外8000局と交信(琉球新報)
・首里城再建支援特別局開設について(JARL沖縄県支部)
・首里城再建支援特別局 8N5SHURI
公開運用(JARL沖縄県支部)
・首里城公園
・8N6SHURI(総務省無線局免許状等情報)

「JARLの話題や最新情報はもちろんのこと、アマチュア無線界の話題や情報などもお知らせする楽しい情報番組です」という、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のラジオ番組、Radio JARL.com。パーソナリティはJARL会長の髙尾義則氏(JG1KTC)が務めている。2019年1月6日から毎週日曜日の21時~21時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送がスタートした。2019年8月18日からは毎週日曜日の23時から東京都西東京市の「FM西東京」でも放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2020年10月18日(日)21時からの第94回放送。前半は台風が接近した今年の「全市全郡コンテスト」(10月10日~11日)の話題と、11日に開催されたJARL東京都支部・神奈川県支部合同の「アウトドアミーティング 2020 in 八王子」を振り返りを行った。続いて総務省が開始した「アマチュア無線に係る制度整備を行うための、電波法関係省令および告示等の改正案の意見募集」(募集期間:10月16日~11月17日)についてを説明した。
後半では9月に発行された「JARL NEWS 2020年秋号」の掲載内容と、12月4日まで加入申し込みを受け付けている2021年分の「アンテナ第三者賠償責任保険」の紹介を行い、最後に今度の週末に行われる支部主催コンテスト(25日:東京CWコンテスト)を案内した。
番組は下記関連リンクの「Radio JARL.com」の音源公開ページまたはJARL Webの特設ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後は一定時間が経過するとファイルが削除される可能性があるので、早めの聴取をお勧めする。
●関連リンク:
・Radio JARL.com 音源公開ページ(FMぱるるん)
・毎週放送 JARLのラジオ番組「Radio JARL.com」(JARL Web)
・Radio JARL.com番組案内ページ

「アマチュア無線初心者の2人がお送りする一般の方・無線初心者向けの番組です。もちろんベテランの方も聞いてください。そして2人の珍質問に笑ってください」という、女性だけのアマチュア無線番組、CQ ham for girls。2014年8月3日から毎週日曜日の15時~15時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送が行われている。また千葉県木更津市のコミュニティ局「かずさFM」でも毎週日曜日の15時30分~16時に同内容が放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは、2020年10月18日(日)15時からの第326回放送。アマチュア無線の月刊誌「CQ ham radio」副編集長の吉澤氏(JS1CYI)をゲストに、同誌2020年10月号(9月19日発売)の内容紹介(1か月でHFのCW運用にデビューしよう、以心電信、8J1RLだより、GPS DOによる10MHz外部基準信号同期)を行った。
番組は下記関連リンクの「CQ ham for girls」の音源公開ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後1か月が経過したファイルから削除されているので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・CQ ham for girls
・CQ ham for girls Facebookページ

名古屋市熱田区の電波学園(名古屋工学院専門学校)に設置されているD-STARレピータ(JP2YGE)が設置場所の都合で停波したことから、同局からアシスト回線でリンクされている愛知県内3局のD-STARレピータも2020年10月16日からインターネット接続ができない状況となっていた( 10月16日付け記事参照 )。このほど10月19日にネットワーク構成を変更し、2局でインターネット接続が再開された。なお一部変更点もあることからJARL D-STAR NEWSが利用者に注意を呼び掛けている。
JARL D-STAR NEWSの発表を整理・抜粋して紹介する。
2エリアネットワークのインターネット接続一部再開と変更
2エリアネットワークは設置場所の都合によりJP2YGEが停波し、それにともない4局のレピータのインターネット接続が停止しておりましたが、ネットワーク構成を変更し一部ネットワーク接続を再開しましたのでお知らせいたします。一部再開に伴いネットワーク構成を変更しました。RPT2の設定が変更になります。
★インターネット接続を再開したレピータと再開周波数:
・JP2YGI(名古屋大学/愛知県名古屋市千種区不老町)
DV 439.37MHz・1291.63MHz、DD 1270.125MHz
・JP2YGK(春日井/愛知県春日井市鳥居松町)
DV 439.39MHz・1291.65MHz、DD 1290.625MHz
★ゲートウェイ設置レピータ:
JP2YGK(JP2YGIとアシスト接続、ローカルIP:10.0.0.11)
★接続再開日: 各レピータとも令和2年10月19日(月)
★注意点:
再開にともないJP2YGKでインターネット接続をしました。
JP2YGI・JP2YGKからのゲート越えは、従来“RPT2”は「JP2YGE G」でしたが、今後は「JP2YGK
G」に変更になります(JP2YGI・JP2YGKへの呼び出しは従来のまま変更ありません)。JP2YGI・JP2YGKご利用の方はDRモード等のメモリーの変更をしてください。
なお、JP2YGE(電波学園/名古屋市熱田区神宮)の停波、JP2YGG(名古屋第二日赤/名古屋市昭和区妙見町)のインターネット接続停止は当分の間継続するという。詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・2エリアネットワークのインターネット接続一部再開と変更(JARL D-STAR NEWS)
・D-STARレピータマップ PDF(アイコム)

4年前の2016年から大阪府立大学(大阪府)49名と室蘭工業大学(北海道)9名の学生が開発を進めてきた超小型人工衛星「ひろがり」がこのほど完成し、2020年10月16日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)へ引き渡されたとNHKが伝えた。人工衛星は2021年2月に打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙へ放出される予定だ。「ひろがり
Project」のWebサイトによると、宇宙空間ではアマチュア無線の周波数を利用して衛星と効率的な通信を行う「高速通信技術実証」を実施。また、アマチュア無線での交流を広げるために「メッセージボックスサービス」を提供するとしている。なお、衛星局側のコールサインは「JL3ZKS」。
※NHKニュースは記事下の関連リンクから確認できますが、リンクの公開期間が短いので早めの確認をおすすめします。

超小型人工衛星「ひろがり」(ひろがり Project)
NHKニュース「関西 NEWS WEB」は、大阪府立大学と室蘭工業大学の学生が開発・製作を進めていた縦が20cm、横と奥行きが10cm、重さが2.4kgの超小型人工衛星「ひろがり」がこのほど完成し、10月16日に学生グループからJAXA側へ引き渡されたことを報じた。
衛星には「ミウラ折り」という折り方でパネルが収納され、宇宙空間でスムーズにパネルが広がるかの実験を行う。
一方、学生グループの「ひろがり Project」のWebサイトによると、アマチュア無線を利用した「高速通信技術実証」と「メッセージボックスサービス」を計画している(以下、一部抜粋)。

「ひろがり Project」のWebサイトから一部抜粋

衛星局に割り当てられたコールサイン、大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター「JL3ZKS」の無線局免許状情報(無線局免許状等情報)
また、兵庫県神戸市の通信機器メーカー、株式会社西無線研究所が製造した無線ユニットが衛星に搭載されるようだ。同社のTwitterで「大阪府立大学で作られた人工衛星がJAXAへ引き渡されました。それには当社の無線機も搭載されているようです」と書き込みがあった。

「西無線研究所/@nishimusen」のTwitterから
詳しくは下記の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク:
・学生が開発した人工衛星 宇宙へ(NHK 関西のニュース)
・人工衛星”ひろがり”(ひろがり Project/大阪府立大学
小型宇宙機システム研究センター SSSRC)
・JL3ZKS(無線局免許状等情報)
・株式会社西無線研究所

日本国内の各アマチュア局について、許可されている電波の型式、周波数、空中線電力といった免許情報について、コールサインなどから検索できる総務省のデータベース「無線局等情報検索」によると、2020年10月19日時点で、アマチュア局は「391,711局」の免許情報が登録されている。前回紹介した2020年10月12日時点の登録数から1週間で65局ほど減少した。
総務省が提供する「無線局等情報検索」では、アマチュア局以外に、パーソナル無線、簡易無線、放送局など、さまざまな無線局の免許データが検索できる。2019年1月7日から同サービスのWebデザインを含めて仕様変更が行われ、ほぼリアルタイムで無線局データが確認できるようになった。
その後、2020年3月16日夜の更新を最後に4月15日まで、1か月間にわたるメンテナンス作業が行われた。電波法施行規則の一部改正に合わせて“免許状記載事項等が不公表となっている公共業務用無線局等(警察、消防ほか)”の一部データを反映するための改修だったようだ( 2020年4月15日記事 )。
今回、2020年10月19日時点で、同じコールサインでも「移動しない局」「移動する局」など、それぞれ無線局免許が分かれている場合を含め、アマチュア局として「391,711局」の免許状情報が登録されていた。前回、2020年10月12日時点のアマチュア局の登録数は「391,776局」だったので、1週間で登録数が65局ほど減少した。
なお、1982(昭和57)年12月にスタートした「パーソナル無線」は、有効期限が残っている一部の局を除き2015年(平成27年)11月30日をもって使用期限を迎えたが、2020年10月19日時点のデータベースによると、パーソナル無線局として「260局」の免許情報が登録されていた。前回、2020年10月12日時点の登録数は「262局」だったため、この間に1週間で2局が免許を失効したと思われる。
↓この記事もチェック!
<官報号外で公布、4月15日から施行>電波法施行規則を一部改正、公共業務用無線局等(警察や消防などの一部)の“公表制度の見直し”を反映
<hamlife.jpスタッフの雑記>「令和」の無線局免許状を総合通信局で受け取ってきた
<免許状の有効期限まで継続運用可能>900MHz帯の「パーソナル無線」は、平成27年11月30日以降も使用できる!!
●関連リンク:
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索
・総務省
許認可等の有効期間の延長等が認められる場合があります
・総務省 特定非常災害特別措置法の概要(PDF形式)
・アマチュア局40万局割れ(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・無線局等情報検索の更新タイミング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

プロ、アマ問わず無線従事者に対して免許証を受けた者は、「無線従事者に関する知識及び技術の向上を図るように努めなければならない」という一文を新設した「無線従事者規則の一部を改正する省令案」が2020年6月11日に総務省が公開し、6月12日から7月13日まで広く意見募集を行った( 2020年6月22日記事 )。この度(10月12日)、総務省電波監理審議会から「省令案は原案のとおりとすることが適当である旨の答申」があったことや、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)や個人から提出された72件(法人5件、個人67件)の意見に対する総務省の考え方を公表した。

「無線従事者規則(案)」に新設された「無線従事者に関する知識及び技術の向上を図るように努めなければならない」という一文(赤枠はhamlife.jpで記載)
今回の「無線設備の操作にかかわる知識・技術の向上への努力義務」に関する「無線従事者規則の一部を改正する省令案」の骨子は、ようするにプロ・アマ問わず無線従事者に対して“無線設備の操作にかかわるスキルアップの努力義務が法的に課される”ということである。
パグリックコメント(意見)募集により多くの意見が寄せれられたが、総務省は「本日、無線従事者規則の一部を改正する省令案について、電波監理審議会に諮問し、原案のとおりとすることが適当である旨の答申を受けました」と、原案に則して進めていく考えを示した。
今後、速やかに無線局従事者規則の改正を行う予定だとしている。
以下、総務省が公表した「『無線従事者規則の一部を改正する省令案』に対する意見及びそれらに対する総務省の考え方」の一部抜粋。
●一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)からの意見
改正案について賛成します。
アマチュア無線家は、定義に明記されているとおり、新たな通信方式への対応等各レベルに応じ、これまでも自己の知識や技術の向上に日々務めてきており、今後も不変のものと言えます。
当協会としても、その一助となるよう、関係するセミナーの開催や関連情報の提供等に引き続き努めていくこととしています。
アマチュア無線分野における国への要望としては、電波利用料財源等を活用し、①リーダーとなる講師等の育成システムへの関与、②個人負担が前提となるスキルアップのためのセミナー等への参加が容易となるよう各種の支援策、③スキルアップの目標となる任意資格制度への関与などをお願いするものです。
●それに対する総務省の考え方
本改正案に賛成のご意見として承ります。
いただいたご要望につきましては今後の施策の参考とさせていただきます。
●一般社団法人 電波教育協会からの意見
当協会といたしましては、このパブリックコメントに対して賛成いたします。
急速に発展する無線通信分野において、新たな技術及び法令・制度に精通することは、電波の公平かつ能率的な利用の促進と、安心安全な電波利用の観点から非常に重要なことであり、無線従事者免許を与えられた者の責任と考えます。
また、通信大手企業、アマチュア無線分野などにおける電波法違反の事例もあり、社会基盤の維持、国民の生命財産の維持の観点から、電波法を遵守し、個々の無線従事者が常に知識の向上に励むことは、今後の社会発展にとっても大きな意味を持つと考えます。
●それに対する総務省の考え方
本改正案に賛成のご意見として承ります。
●個人からの意見
次に該当する無線従事者は、国民の負担軽減のため、当該規定の適用対象から除かれたい。
・アマチュア無線技士
・選任されていない無線従事者
上記の者にあっても、努力義務を課す意図が理解できません。
どのような理由から適用しなければならないのか如何。
●それに対する総務省の考え方
近年、新たなワイヤレス活用ニーズ(ローカル5G,LPWA等)が増え、様々な分野において電波を活用した新たなサービスが提供されるなど、電波利用の裾野が拡大しています。電波の利用に当たっては、アマチュア無線を含む全ての無線システムは他の無線システムへ有害な混信を与えることなく効率的に電波を使用することが求められます。
また、ワイヤレス分野では習得した知識の陳腐化が早いため、無線従事者は常に最新の知識を習得することが重要であると考えます。
本改正案は、電波利用が拡大する中で有限希少な電波の公平かつ能率的な利用を確保するため、アマチュア無線を含む全ての無線従事者資格を有する者が自らの責任において、またそれぞれの環境に応じ無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努めることを規定するものです。
●個人からの意見
昔のうちに無線従事者の資格を取得したものの時の経過に伴う電波の知識の陳腐化は私自身実感しているところであり、これに対応すべく省令の改正(無線従事者規則)で手当て願いたく思います。
1.一定期間無線従事者として従事していないものを対象とするフォローアップ講習の実施。
2.1.の対象とするのは、現にその無線従事者資格による無線局の従事者として専任されていない者、海上無線業務においては現に有効な船舶局無線従事者証明書を有していない者のいずれでもある者を対象とする。アマチュア無線業務は対象外とする(「自己訓練」「技術的研究の業務」を謳っており、従事することで目的は達成されるため)。それ以外の者も任意で受講可能とし、無線設備の操作に関する知識及び技術の向上の機会を与えるものであること。
3.一定期間前項の対象者で講習を受けていないものを新たに無線従事者に専任しようとするときは、免許人は当該者に講習を受けさせなければならないこと。
●それに対する総務省の考え方
本改正案は、電波利用が拡大する中で有限希少な電波の公平かつ能率的な利用を確保するため、アマチュア無線を含む全ての無線従事者資格を有する者が自らの責任において、またそれぞれの環境に応じ無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努めることを規定するものです。
また、無線従事者が無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努める方法として、民間団体等による講習会等の実施について検討して参ります。
●個人からの意見
以下の理由でアマチュア資格には適用しないように求めます。
1.アマチュア無線局は無線技術に関する個人的な興味による通信や、技術的研究を行うことを目的としています。
最新の技術や知識の向上を自らの興味に沿って行うもので、定期的な外部からの決められた分野が異なる可能性が高いこと、自ら新しい技術を実験したい人や新しい電波形式になるものに取り組むためには自ら学ぶことが必要であること
2.今後これに伴って講習会や研修などの導入が当然考えられていると思うが、アマチュア無線ではなじまないと思われること、今回のパブリックコメントでは無線設備の操作に関する知識及び技術の向上を図るように努めなければならないとあります。
一方でアマチュア無線においては業務に使用する、あるいは、バンドプランを守らない違法無線で正しい運用をしている人々に混信を与えている80条報告が多く上がっています。
知識及び技術の向上だけでなく、電波法についての遵守も同様にリマインドしていく必要があると考えて追加意見として書かせていただきます。
●それに対する総務省の考え方
近年、新たなワイヤレス活用ニーズ(ローカル5G,LPWA等)が増え、様々な分野において電波を活用した新たなサービスが提供されるなど、電波利用の裾野が拡大しています。電波の利用に当たっては、アマチュア無線を含む全ての無線システムは他の無線システムへ有害な混信を与えることなく効率的に電波を使用することが求められます。
また、ワイヤレス分野では習得した知識の陳腐化が早いため、無線従事者は常に最新の知識を習得することが重要であると考えます。
本改正案は、電波利用が拡大する中で有限希少な電波の公平かつ能率的な利用を確保するため、アマチュア無線を含む全ての無線従事者資格を有する者が自らの責任において、またそれぞれの環境に応じ無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努めることを規定するものです。
また、不法電波の取り締まりをはじめとする、電波の適正な利用環境の保護に向けて取り組んで参ります。
●個人からの意見
法令の改正となる基本的な点に間違いがあるため反対する。
このような法令の変更を行う際にまずはその背景を明確にすべきである。
努力義務を課して定期講習などを設け、関連公益法人の業務拡大を図ろうとする意図があれば本末転倒である。
また現在の一般的な工学、法規の知識を問う無線従事者国家試験の延長上に追加で法令上の努力義務が課されることは、過去の合格者を最新の合格者と同等レベルとすべく常に新問題を既存の従事者に解かせることとみなされるが、実際の業務上はほとんど意味がない。
例えばアマチュア無線に関しては現実に即した無線従事者としてのレベルアップはむしろ既存の公益法人やアマチュア無線クラブなどが本来業務の中の啓発普及活動の中で行うものである。
もし電波の規制上新たに問題があれば、本来の国家試験に”道徳”など新しい学科を設けて継続的に向上しうる資格として無線従事者の資質を問うべきである。また自動車免許更新の”安全運転講習会”的なものであれば、これは多岐にわたる公益法人や任意団体の範疇で行うべきものであり法令でこれを義務化する理由は何もない(なんでも個人に介入し法律にするな)。
このような法令改正よりアマチュア無線に関しては機能不全で赤字破綻を目前にした2公益法人の統廃合やコスト低減など総務省が主導的にアドバイスし取り組むべき課題は多い。
また煩雑で劣った免許制度を諸外国並みに簡素化するなど、行政コストの低減に向けた法令改正としてより喫緊で優先度のある項目に取り組まない総務省の姿勢は不作為の誹りを免れない。
●それに対する総務省の考え方
本改正案に反対のご意見として承ります。
近年、新たなワイヤレス活用ニーズ(ローカル5G,LPWA等)が増え、様々な分野において電波を活用した新たなサービスが提供されるなど、電波利用の裾野が拡大しています。電波の利用に当たっては、アマチュア無線を含む全ての無線システムは他の無線システムへ有害な混信を与えることなく効率的に電波を使用することが求められます。
また、ワイヤレス分野では習得した知識の陳腐化が早いため、無線従事者は常に最新の知識を習得することが重要であると考えます。
本改正案は、電波利用が拡大する中で有限希少な電波の公平かつ能率的な利用を確保するため、アマチュア無線を含む全ての無線従事者資格を有する者が自らの責任において、またそれぞれの環境に応じ無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努めることを規定するものです。
●個人からの意見
第3級アマチュア無線技士は、モールス信号による通信が許されています。
しかし、現状では、空中線電力が目的で、免許を取る方が大多数であり、したがって、免許があっても、モールス信号による交信ができない方が多数おります。
モールス通信は、現在ではアマチュア無線のみに使われる伝統ある通信手段であり、通信技術であります。
ですから、技術向上への努力義務を掲げることにより、モールス通信に対する技能習得を目指す催しものなどを活発に行うきっかけとなると思います。
私も、講習会などを実施し、普及につとめて参ります。そして、この文化を大切に引き継いでいきたいと思います。
●それに対する総務省の考え方
本改正案に賛成のご意見として承ります。
●個人からの意見
アマチュア局にも効果が及ぶと思われますが、ただでさえ敷居の高いアマチュア無線局にさらなる敷居の高さを感じさせるような文言追加と取れるため反対です。学習をさも義務のようにとらえ、利権団体やスクールが現れる可能性もあり、業界が不健全化するだけだと思います。
●それに対する総務省の考え方
本改正案に反対のご意見として承ります。
●個人からの意見
1.結論
省令改正案に反対する
2.理由
1)アマチュア無線技士の免許所有者するについて
総務省が管轄する工事担任者においても資格取得者に対して、技術進歩が大きい資格の背景を鑑み資格取得跡も定期的に法律改正、新規技術の習得に努めることが義務づけられている。
この理念は非常に良いことであり、推進するべきと考える。
一方、今回の省令改正は無線従者免許取得者に対するものである。
総務省は周知のように、旧電話級を含む第4級アマチュア無線技士の免許取得者は300万人を超えている。無線従事者資格では最も多い取得者数である、
2)アマチュア無線業務の定義について
アマチュア業務とは、「金銭上の利益のためではなく、専ら個人的な無線技術の興味によって自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う無線局」とある。
つまり、アマチュア業務の定義からすると、「みずから個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練通信技術的研究を行う」とあるので、アマチュア業務に従事しているからには、アマチュア業務であるからして、個人的興味、自己訓練。通信技術的研究の目標、到達度には大きなばらつきがあることは事実である。
しかし、「みずから個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練通信技術的研究を行う」ことの定義そのものは変化していない。つまり、昭和27年にアマチュア無線が再開してから70年以上本無線従事者規則の一部を改正する省令案の主旨に沿った活動をし続けてきた事実を総務省は認めなければならない。
3)無線従事者の資格別に異なる点
今回の省令改正では、「無線従事者」でひとくくりにしているが、無線従事者には無線有事者を生りあい、つまり所得を得るために無線に従事している資格と、アマチュア無線従事者のように、「個人的興味無線技術の興味によって自己訓練、通信および技術的研究」であるからして、所得を得ることを目的としていない。
この「所得を得ることを目的としていない」ことについては、総務省はアマチュア無線従事者に本無線従事者規則の一部改正において、アマチュア無線従事者に対して、熟慮して考慮するべき案件である。
4)アマチュア無線従事者に課する省令改正の意味合い
前記したように、アマチュア無線従事者は無線従事することが所得を得ることを目的としていないことから、工事担任者の事例を参考にして、アマチュア無線従事者に課せられる課題を考える。
工事担任者の場合には、日本データ通信協会が定期的に有資格者向けの講習を有料で行っている。
これと同じことをアマチュア無線従事者に課した場合、アマチュア無線の定義「みずから個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練通信技術的研究を行う」ことを総務省自体が否定することになるのではないか。
つまり、アマチュア無線業務に従事することが、「自己訓練通信技術的研究を行う」技術的向上を否定するものである。
また、金銭面でアマチュア無線従事者を考慮すると、工事担任者と同様の有料の講習会の受講を強制した場合、300万人の内相当数、さらにはアマチュア無線局数約40万局の内かなりの方々がこの有料の資格講習会を受講するためにアマチュア無線をやめる可能性があることが推定できる。
繰り返し述べるが、アマチュア業務は、他の無線従事者資格とは業務の目的が異なることを総務省はよく理解して、賢明な配慮を行うべきである。
3.意見、まとめ
アマチュア無線は、「金銭上の利益のためではなく、専ら個人的な無線技術の興味によつて自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う無線局」であるからして、つねに自己訓練。通信及び技術的研究を行う業務である。
つまり、本無線従事者規則の一部改正を行う前、昭和27年当時より、本省令改正の目的を有して実行してきた事実がある。
加えて、仮に有料により総務省が管轄する工事担任者と同じような講習会への参加を義務付けした場合には、300万人の無線従事者、40万局のアマチュア無線局が本省令改正により無線従事者の行使を放棄することにより、アマチュア無線局の局数が大幅に減少することが予想される。
●それに対する総務省の考え方
近年、新たなワイヤレス活用ニーズ(ローカル5G,LPWA等)が増え、様々な分野において電波を活用した新たなサービスが提供されるなど、電波利用の裾野が拡大しています。電波の利用に当たっては、アマチュア無線を含む全ての無線システムは他の無線システムへ有害な混信を与えることなく効率的に電波を使用することが求められます。
また、ワイヤレス分野では習得した知識の陳腐化が早いため、無線従事者は常に最新の知識を習得することが重要であると考えます。
本改正案は、電波利用が拡大する中で有限希少な電波の公平かつ能率的な利用を確保するため、アマチュア無線を含む全ての無線従事者資格を有する者が自らの責任において、またそれぞれの環境に応じ無線設備の操作に関する知識及び技術の向上に努めることを規定するものです。

総務省が公表した「『無線従事者規則の一部を改正する省令案』に対する意見及びそれらに対する総務省の考え方」の一部
そのほかの提出された省令案への賛成・反対意見や、総務省の考え方などは記事下の関連リンクで確認してほしい。
↓この記事もチェック!
<無線従事者規則の一部を改正する省令案を公表>総務省、7月13日(月)まで「無線設備の操作にかかわる知識・技術の向上への努力義務」に関する意見募集
●関連リンク:
・総務省
無線従事者規則の一部を改正する省令案に係る電波監理審議会からの答申及び意見募集の結果
・「無線従事者規則の一部を改正する省令案」に対する意見及びそれらに対する総務省の考え方(PDF形式)

アルインコ株式会社は2020年10月16日、公式サイトの“重要なお知らせ”欄に「修理受付を終了させていただく機種の追加について」と題した告知を掲載した。主要部品の在庫欠品や劣化、旧製品のサービスが可能な修理技術者の高齢化などを理由に、アマチュア無線機4機種(DJ-193、DJ-520、DJ-V5、DJ-C7)のほか、広帯域受信機(DJ-X3S)、オートアンテナチューナー(EDX-2)、特定小電力無線中継器(DJ-P30R)それぞれ1機種の修理受付を2020年末をもって終了するという。さらに修理用の主要部品在庫が僅少なことから「なくなり次第修理受付を終了する機種」として、アマチュア機2機種、広帯域受信機1機種、特定小電力無線中継器2機種、特定小電力トランシーバー1機種の型番を公表。“メンテナンスが必要な場合はお急ぎください”と呼び掛けている。
アルインコの発表から紹介する。
お客様各位
平素より弊社製品の格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、誠に勝手ながら弊社サービスセンターで修理依頼の受付を終了する機種を追加させて頂くことになりましたので、ここにご連絡申し上げます。主要な部品在庫の欠品や劣化、旧スプリアスとアナログ機の停波、旧製品のサービスが可能な修理技術者の高齢化が理由です。ご迷惑をお掛け致しますが何とぞご理解のほど、お願い申し上げます。
ご不明な点は、事前に弊社サービスセンターまでお問い合わせください。
アルインコ株式会社 電子事業部サービスセンター
大阪府大阪市中央区高麗橋4-4-9淀屋橋ダイビル13F
電話:0120-464-007(10-12、13-17時 土日祝日除く)
Eメール: edomestic@alinco.co.jp
アルインコは、同社サイト内で「アルインコ通信関連機器・修理サービス終了製品一覧」というリスト(下記関連リンク参照)を掲載しているので、今回発表になった以外の古いアマチュア無線機、広帯域受信機、特定小電力トランシーバーの修理可否を確認する場合に役立つと思われる。
なおアイコムと八重洲無線も、生産完了から一定期間が経過したアマチュア無線機は修理受付の終了を発表している。その最新情報は下記記事参照。
★アイコム 旧製品の修理可否に関する記事(2020年6月1日掲載)↓
<IC-706MK2Gシリーズ、IC-R10、ID-800などが“修理不能”に>アイコム、最新版の「生産終了機器リスト」を公開
★八重洲無線の修理対応可能なアマチュア機に関する記事(2016年5月14日掲載)↓
<FT-100D、HRI-100などが対象外に>八重洲無線、修理対応可能なアマチュア機のリストを更新
●関連リンク:
・修理受付を終了させていただく機種の追加について(アルインコ)
・アルインコの案内文 PDF
・アルインコ通信関連機器・修理サービス終了製品一覧