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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/4/28 15:05:22)

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feed aitendoのゲルマラジオキット (2021/2/16 16:23:47)



 ラジオを作りたくなってaitendoからいくつかキットを買い込みました。これもその一つ。aitendoのゲルマラジオキットは何種類かありますが、基板上にすべてが揃うオールインワンタイプです。アンテナ端子、イヤフォン端子、ダイオード取付けはターミナルブロックになっており、実験ボード的な使い方もできるかな、と。




 長さ10cmの大きめのバーアンテナが付属し、そのためゆったり目な基板になっています。不必要に大きいので、空いたスペースに回路図までプリントされています。このバーアンテナのインダクタンスを測ったところ861μHもありました。タップで測っても600μH前後。HPの説明では350μHのはずですが、大きすぎ。手持ちの別のコイルに交換しました。ポリバリコンの取り付けも要注意です。付属の固定用ネジが長過ぎ、締め付けるとバリコン内部に食い込み、壊れてしまいます。実際、壊してしまい、これも別のバリコンに交換しました。






完成 (付属品以外の部品を追加しています)


 ということはあったものの、部品数点なので難なく完成。このキットの特徴の一つがダイオードを2個使う倍電圧検波回路を採用していることです。整流回路としてみた場合、2倍の電圧を取り出せるわけです。過去に何度かこの回路を実験ボードで試したことがありますが、芳しい効果は実感できませんでした。ダイオード自体による損失も2倍になり理論通りにはいかないようです。そのダイオードですが、ロシア製のD311というもので、「高性能なゲルマニウムダイオード」なのだそうです。



 窓辺のガラスぎりぎりのところでセラミックイヤフォンで聞いてみました。10cmのバーアンテナ単体では受信は無理だろうと予想したとおり、適当にバリコンを回しても何も聞こえず、でした。再度イヤフォンを耳奥に装着し直し、最大限の注意力をもってバリコンを回すとNHK仙台第一の音声が一瞬かすかに聞こえ、さらに慎重に合わせ、何とか受信できました。21~31程度。次にアンテナ端子からエアコンアースにつないだところ、十分聞き取れる音声で入感。この状態で倍電圧検波と単体検波を比べてみました。その結果、今回は倍電圧検波による音量アップが実感できました。2倍とはいかないものの1.5倍くらい力強い音声になります。




 ループアンテナも試してみました。バーアンテナをループコイルに対し直角にすると効果てきめん。また、大型の外付けバーアンテナを端子につなぎ、トランスを経由してオーディオイヤフォンで聞いてみたところ、若干ゆがみが感じられるものの程よい音量で鳴ってくれました。セラミックイヤフォンは耳に合わず、やはり自分はこの方が好みです。




 D311を外し定番の1N60と比較しました。わずかに音量低下が感じられましたが悪くないと思います。他にもロシア製ゲルマニウムダイオードを何種類か買ってみました。在庫が尽きたらもう出回らないレアものなのかもしれません。追々試してみます。







feed ラジオ少年の中波ループアンテナ (2021/2/13 17:40:03)



 NPOラジオ少年の通販が再開したことを知り、気になっていた中波ループアンテナキットを購入しました。ループアンテナとしては小型で、これをコイル代わりにしてゲルマラジオにしたら面白いものができるのでは?と以前から考えを巡らせていたのです。数年ぶりのゲルマラジオ作り。






台座裏面


 キットには十字に組むための板材、台座、バリコン、ダイヤル、線材、ターミナル端子、木ネジ、ゴム足シールなどの一式と簡単な組み立てプリントが入っていました。台座は内部が空洞のボックス状になっているのかと想像していたのですが、一枚の厚板でできており部品を装着する部分のみくり抜かれた構造になっていました。空洞ならトランスの配置や裏面配線が楽かな、と考えていたので、これは想定外。彫刻刀でくり抜き部分を広げ、空間を確保。トランスとダイオードの配置を決め、穴あけ加工をおこなった後、黒の塗装を施しました(スプレーしただけ)。




 続いてコイル部。切れ込みのある板材を十字に組み、付属のビニール線を巻いていきます。板幅4.5cm、溝が付いており「3分割巻き」となります。説明では8回、7回、6回、計21回巻くことになっていますが、溝に納まりきらず7回、6回、5回の18回巻きとなりました。巻き終わってインダクタンスを測ったところ209μH。我が家の環境では下の周波数に放送局はないのでこれで良し、としました。コイル巻きは、巻き始めと巻き終わりの処理が勘所です。このキットは穴に通して固定できるようになっており、線材自体も緩みにくく、良くできていると思いました。




 コイル巻きが終わったらあとはゲルマラジオ部の配置と配線をするのみ。オーディオイヤフォンを鳴らしたいのでキットと一緒に購入したトランスT-725を使いました。8Ω~100kΩで音量、音質が選べます。いろいろ試してみて、このトランスが今のところベストと思います。ダイオードはaitendoの1N270。型番は同じでもあまり国内で流通していないタイプです。aitendoでも今は取り扱いなく、別タイプの1N270に変わっているようです。配線後、支柱板にコイル部をねじ止めして完成。








 さっそく室内にてオーディオイヤフォンで聴いてみました。NHK第一がうるさいほど入感、第二もほどよい音量で聞こえてきました。東北放送は窓辺でポイントを探り、方角を合わせてなんとか聞き取れる程度。それぞれ信号のピークが鋭く、分離の良さはなかなかのものと思いました。外部アンテナ、アースなし、無電源でこれだけ聞こえれば御の字です。




 ゲルマラジオとして作りましたが、当然ながらループアンテナとしても使えます。ID-51で試してみました。アンテナを外した状態ではNHK第一ですらほとんど受信できません。ループアンテナに載せてバリコンを回すと一気に信号が59に上がります。別世界。ターミナル端子からつなぐこともできますが、ループに近づけて同調を取るだけで十分なようです。




 久しぶりの工作。スケッチ通りにいかずてこずった所も多々あったものの、楽しめました。このキットの良いところは、始めからゲルマラジオとして作り込むのにちょうど良い大きさと形状で、構造的に丈夫なところかと思います。性能もまずまず。線材にリッツ線を使うとか鉱石検波を取り入れても良いかも? 無電源ラジオ作りにあらためて興味が涌いてきました。







feed D-STAR ターミナルモード (2021/1/11 15:26:41)



 自宅から仙台青葉D-STARレピーターまで1kmほど、安定してアクセス可能です。なので、ターミナルモードに特に関心はなかったのですが、最近、Wi-Fiルーターを新しいものに更新したのを機に、IC-705に搭載されているこの機能を試してみることにしました。

 設定はネットの「FBニュース」の記事を参考にしました。ルーターの設定に変更を加える従来の方法とルーター設定不要のUDPホールパンチを使う方法の二通りあるとのこと。ルーター設定を変更すると後々面倒なことになりそうなので、ホールパンチを使った簡易的な接続方法としました(ゲートウェイ機能の一部に制限あり)。

 IC-705には標準で無線LANが付いており、パソコンやスマホは不要です。IC-705画面上のルーターアクセスポイント一覧から自分のWi-Fiルーターを指定。使えるのは2.4GHzのみ、5 GHzは不可。あとはゲートウェイコールサインを設定し、ホールパンチをオンにする。これでDVゲートウェイに接続可能となります。なんとなく敷居が高そうに考えていたのですが、特段悩むほどのことはなく、思いのほか簡単というのが感想です。UDPホールパンチ機能が追加されたことで、ルーターをいじる必要がなくなったのが大きいと思います。






 設定が終わってさっそく「ならやま自動応答レピーター」にアクセスしたところ、ダウンリンクと共に自動音声が返って来ました。問題ないようです。続いて福島430レピーターへのゲート越え。少し躓きましたが最終的に無事交信でき、問題なく機能していることが確認できました。その際、こちらの音声はレピーターから送出されるものの、応答局の音声がこちら側に乗ってこないという現象がありました。応答の際にはRX-CSボタンを押しTOに呼び出し局のコールサインを設定することで双方向接続される、ということのようです。




 Wi-Fiルーターにつながりさえすればよいので、自宅内ならどこからでもアクセス可能。これはこれで悪くないです。通常のゲート越えと違いレピーターを二つ占有してしまうことがなく、少し気も楽かと・・・。ターミナルモード同士の「交信」はまだです。無線とは言えなくなってしまいますが、機会があれば試してみたいと思います。








feed IC-705ヒートシンク(改良)を試す  (2021/1/4 15:23:26)



 1月2日、3日近くの大年寺山からとニューイヤーQSOに参加、発熱対策としてIC-705に取り付けたヒートシンクの効果を確かめながら両日とも2時間ほど運用しました。


 2日は大年寺山の山頂部公園から145MHzFMにて運用。あえてヒートシンクは取り付けず、付属バッテリーを外した状態で放熱しながらフルパワー10W(外部電源)にて交信を続けました。約1時間経過し、15局目あたりでTEMPメーターは紫色ゾーンとなったものの、そこからの上昇は緩やかで、結局約2時間で25局に交信いただき、レッドゾーンに至る前に終了としました。







 3日は同じ大年寺山の東側公園から430FMと144MHzSSBにて運用。この日は少し改良したヒートシンクを装着。ヒートシンク裏にアルミテープを重ね張りし、バッテリースペースのアルミシャーシとの間に隙間が出ないよう密着度を高めてみました。




 両バンドともフルパワー。はじめに430FMにて10局に交信いただきました。145MHzFMは周波数がほぼ埋まる盛況ぶりでしたが、430は連続して呼んでいただいたかと思うといったん途切れ、間をおいて再度CQを出してまた呼んでいただくといった感じでした。約1時間経過しTEMPメーターは青色4個点灯で止まったまま。続いて144MHzSSBにて、こちらも同様に連続して呼ばれたかと思うと後が続かず、それでもポツリポツリと10局に交信いただきました。この日は約2時間半の運用。TEMPメーターは青色4個点灯から上昇することはありませんでした。











 両日とも気温1℃前後、いわば冷蔵庫の中で運用しているような状態で、雪の冷却効果が加わったかもしれません。運用状況も多少異なります。それでも1日目と2日目の違いは明らかで、ヒートシンク(改良)の効果が実感されました。着脱は自己融着テープを丸めたものを隙間に挟んでいます。あまりスマートとはいえないのですが、しっかり固定され問題ないようです。外部電源+ヒートシンク。この状態でしばらく使ってみることにします。


<430MHzプリンテナ>
 430 MHzの運用は作ったばかりのプリンテナを使ってみました。受信のみ比較したところRH770よりも良く5/8λダイポールにわずかに及ばない、との感触でした。と言ってもさほどの違いではありません。気仙沼市固定局のCQが51で聞こえ、方向を合わせ呼んでみました(距離約95km)。コールサインのラストレターが取れないとのことで何度か送ってみましたが了解いただけず、交信に至りませんでした。パワーの違いもあるかと思います。機会をみて送信を含め試してみます。








feed 430MHzプリンテナ (2021/1/2 15:21:53)

 年始に何か作ってみようかと考えあぐねていると、ふとプリンテナことが思い浮かびました。そういえば作らずじまいものがあったはず。物置を探したところ未開封の430MHzプリンテナキットが出てきました。7~8年前、キャリブレーションの通販で1200MHz用と一緒に購入し、430の方はそのままになっていたのです。もとはFCZ研究所のキットです。今もまだ販売されているのでしょうか。こうした良心的で安価かつ面白味のあるキットも少なくなりました。






 フォールデットダイポール型2エレのビームアンテナ。最大の特徴はUバランを内蔵したプリント基板です。この基板にエレメントとコネクターをハンダ付けして完成させます。親切な組み立て説明書が付属しており、その通りに作ればよいのですが、1200用プリンテナを作った際に反省点があったのを思い出し、いくつか変更してみました。


<エレメント>
 エレメントを直接半田付けせず、取り外しできるように銅パイプ差し込み式にしました。エレメント部材(真ちゅう線)がきつめに入る銅パイプを所定の位置に半田付け。カットしたエレメントを差し込むだけですが、緩んで外れることもなさそうです。






<BNCコネクター取り付け>
 コネクターの形に沿って基板を切り抜くのがこのキットでもっとも手間と時間のかかる作業です。これを省くことにしました。コネクターを基板の上にそのままハンダ付けし、両端に穴を開けて裏面と導通するように固定しました。芯線側はストリップラインを切断した上でコネクター先端を延ばしハンダ付けしました。






<調整>
 今回もIC-705のSWRプロット機能を使って調整しました。測定器代わりにとても役立ってくれます。無調整で共振点がだいぶ下の430.000あたりになりましたが、433.000もSWR1.5以下ではあり、帯域は広いようです。ラジエーターを少しずつカットし、433.000に合わせていきました。SWR1.3止まりでベタ落ちとまではいかず、フラットな特性です。カットしすぎても戻せなくなるので、これで良しとしました。






収納寸法20cm   重さ35g


<使用感>
 とにかく軽いので取り回しが楽です。ベランダで受信した感じでは、向きを合わせてRH-770と同等か少し良さそう、といったところです。2エレなりの利得は感じられます。




 久々にハンダごてを握りました。BNC先端のハンダ付けがうまくいかなかったり、銅パイプにエレメントが入りにくかったり、何度かやり直しや調整を繰り返しました。こんな簡単なものでも作り始めるとつい夢中になってしまいます。アナログな工作、今年も楽しみたいと思います。









feed 2mJ型アンテナのデュアル化(エレメント交換式) (2020/12/31 11:49:27)

 海外サイトを見ると2m用J型アンテナを430MHzで共用可能との記述が散見されます。145MHzの3倍高調波なので厳密にマッチングしなくともSWR2.5程度に収まることはありえるかな、とは思います。自分もD-STAR430レピーターへの短時間のアクセス程度ならそのまま使ってしまうこともあります。

 実際のところどうなのかと思い、IC-705のSWRプロット機能で測ってみたところマックス3.0を示し、共振点らしきものがあるのかどうかもわからない状態です。もう少し低めになるかと予想したのですが、いくら短時間でもこれで送信する気にはなれません。


145MHz用エレメントのまま測定


 自作したJ型アンテナはショートスタブの給電部を可動式にしてあり、これをスライドさせて調整を試みることは可能です。ただ、145MHzに合わせてあるので、できれば動かしたくありません。ショートスタブはそのままにし、エレメントの長さのみでマッチングが取れないか? ということで試してみました。その結果、ショートスタブ先端から74.5cmでSWRがストンと落ちてくれました。


430MHz用エレメントにて測定


 本来430用J型アンテナはショートスタブ17.5cm(1/4λ)、エレメント35cm(1/2λ)が基本です。今回の場合、おおむねショートスタブが3/4λ、エレメント1λとなり、どういう動作でマッチングが取れているのかは疑問です。ショートスタブの一部がエレメントとして動作しているのかもしれません。


ショートスタブを含む全長124.5cm


下の2本が430用


 使用感としては長さ40cmのハンディ直付けホイップよりも良く、RH770や5/8λダイポールと比べるとS1~2信号が弱まります。もととも145MHz用アンテナで、しかも給電部に手を加えずエレメントのみで調整したわりにはまずまずかと思います。




 実際の使用では3段の差し込み式銅パイプエレメントの上部2段を外し、430用の銅パイプを差し込むだけです。2m用に戻すのもさほど手間はかかりません。エレメント交換式デュアル。これでレピーターも安心してアクセスでき、里山移動の際はJ型アンテナのみでよいかな、と考えています。







feed IC-705の簡易的アンテナアナライザー機能 (2020/12/29 12:09:09)



 アンテナの自作をしたり、アンテナ測定や調整が楽しく、それ自体を趣味としているので、山岳移動をする際も時々アンテナアナライザーを持参します。環境によってアンテナ特性がどのように変化するのか、といったことにも興味があり、実際、地形や植生等で変化することが少なくありません。興味の多くはアンテナの振る舞いに向けられているので、無線運用はほとんどしないで、測定のみに時間を費やすこともあります。ただ、無線機、アンテナ、バッテリーなど機材一式に加えアナライザー(AA-200)を持つと結構な重さになり、これが悩みの種でもあるわけです。

 実は購入して初めてわかったのですが、IC-705にはアンテナのSWR測定のみでなく、バンド内のSWR数値をプロットして視覚化する機能が搭載されています(プロット測定)。バンド内全域のSWRを把握したり、共振点がバンド内のどこにあるのか、といったことをおおよそ把握できる優れた機能で、いわば簡易的なアンテナアナライザーと言えるかと思います。HFから430まで全バンド可。周波数ピッチは10、50、100、500KHz。最大13本の棒グラフで表示され、SWR1.5を超えると赤色になります。アンテナの挙動とその輪郭を得るには十分かと思います。数回のタッチ操作とPTTを押すだけなので手袋をしたままでも操作可能で使い勝手も悪くありません。無線機+アンテナアナライザー付属。こんな優れた機能が搭載されていることを知り、とても得した気分になりました。IC-7300で同じことができるようですが、移動運用前提のIC-705の場合、この機能のありがた味はより大きく、自分的にはこの点だけでも価値があると思っています。


430㎒ モービルホイップ(CSB7900)


145㎒ アローライン


7㎒ EHアンテナ


 欠点というわけではありませんが、今後もし改良されるとすればこのようにしてほしい点をあげてみます。

①棒グラフではなく、曲線で表示できるようになればなお良い。棒グラフでもおおよその共振点はわかりますが、曲線であればより明確となります。

②IC-705はアマチュア無線機なのでアマチュアバンド内でのみ送信可能なわけです。なので、バンド外は測定できません。ここがアンテナアナライザー単体と根本的に異なるところです。自作アンテナ等で、共振点がバンド内にあれば良いのですが、バンド外であった場合は役に立ちません。バンド外も10mW以下の微弱な電波を出して測定できるようになると完璧かな、と思います。法令的な問題があるかもしれませんが・・・。

③今後、ハンディ機(ID-52プラス?)にもこの機能が搭載されることを期待。

 というわけで、アンテナ自作の際は別にアナライザーが必須ですが、バンド内に調整が取れていて、現地で微調整といった用途にはとても便利に使える機能と思います。装備の軽量化もできそうです。








feed 大年寺山12/27 (2020/12/27 16:31:02)



 寒い日が続きます。午前中、日差しがあまりないものの風もなく、いつもの大年寺山にIC-705を持って散歩運用に出かけました。野草園の上の山頂部公園。隣にNHKと仙台放送のテレビ塔があり、昨年から今年春にかけて430ばかりか145も抑圧を受けるようになりしばらく避けていました。それが数ヵ月前から145についてはピタリと抑圧がなくなりました。何かの送信が停波したようです。430は相変わらずで、抑圧によりS7~8振ってしまいます。放送施設や樹木があり見晴らしは北西方向に限られるものの、伝搬的には蔵王反射もあり、南も悪くないようです。




 今日は2mSSBを試してみたいと思い、144.230でCQを出したところ仙台市内および塩釜市の固定局3局に応答いただきました。いづれも近場ということもあり59の信号ですが、IC-705の音の良さを実感しました。これまで馴染んできたIC910やFT817の2mSSB独特の音声と明らかに異なり、聞きやすく安定感があります。周波数ズレも特に感じられずそのままの状態で交信を続けました。たとえて言えばFMチックというか、そんな錯覚を覚えそうな音声です。遠方の場合はこうはいかないと思いますが、期待が持てそうでSSBが楽しみになってきました。






 その後、FMおよびDVにてJP7IEL局と交信。今回もバッテリースペースにヒートシンクを取り付けた状態で使用。外部バッテリーから15Vを給電し、5~10Wで1時間半近く交信を続けました。ヒートシンクはそれなりに機能しているようで、TEMPメーターの1/3ほど青ランプ点灯でそれ以上になることはありませんでした。悪くなさそうです。アルミシャーシのむき出し部分は樹脂プレートを加工しとりあえず塞ぎました。あとはヒートシンクの簡便な固定、着脱の良い方法がないか、考えているところです。




 ポータブル機というのは性能的には制約があるものの運用方法が自由かつ無限で、その分、バッテリーとか熱対策、あるいは防風、防水とかいろいろと工夫のしどころがあって楽しめます。久々に面白いリグです。







feed IC-705  VU帯(FM)の受信感度 (2020/12/27 5:41:03)


 IC-705の受信方式は、VUを含め25MHz以上がダウンコンバージョンIFサンプリング方式とのことです。VU帯でどの程度の受信感度なのか、スーパーヘテロダインのID-51やFT817と比較してどうなのか、IC-705を購入したのはそんな興味が涌いてのことです。

 この1ヶ月ほど、主に145MHzFMにて聞き比べをしてみました。3機種とも付属(内部)バッテリー。IC-705はプリアンプオン。自宅ベランダのアローラインにて、固定局からの弱めの信号をID-51(初期型)、FT817(ND)と切り替えながら耳を傾けました(あくまで自分の環境と耳での感触です)。

 その結果、
 ID-51>FT817≧ IC-705 となりました。






 31程度の信号。なにかを話しているのはわかるが何を話しているのかまでは判別しかねる微妙な信号の場合、ID-51は話の内容が断片的にでも了解でき頭一つ抜け出ています。FT817と IC-705はほとんど了解できません。FT817はFM特有のノイズレベルが高いものの、ノイズのベースが均一的で、かつ高音域が立ってわずかに変調の片鱗をとらえやすい感じがあります。IC-705はFMノイズ音がほどよく抑えられているものの、粒状のブツブツノイズを拾いやすいようです。ノイズリダクションを効かせるとかえって変調のエッジが甘くなりとらえにくくなります。FMの場合、この機能は通常オフでよいように思いました。41~51くらいの信号ではブツブツノイズは気になるものの了解度にあまり差はなくなります。ざっくり言えば同等と言えなくもないのですが、厳しく見ればIC-705の受信感度はわずかにFT817に及ばず、との感触です。ID-51との比較では感度の差がより感じられ、ノイズに埋もれそうな微弱信号の場合はID-51に分があります。これらは430MHzFMに関しても同様の傾向です。


 感度のみが受信性能のすべてではないものの最新機のIC-705にはもっと頑張ってほしかったというのが正直なところです。HF帯は悪くない印象があり、それより上の周波数帯に関しては技術の蓄積されてきたスーパーヘテロダインに未だ及ばずということでしょうか。今後の改良に期待したいと思います。どのようなノイズを拾いやすいのか、野外ではどうか、隣接信号からのかぶり、SSBでの感度・了解度などなど・・・追々試しながら様子をみてみます。









feed IC-705 ヒートシンク (2020/12/20 20:03:30)

 IC-705には放熱用のスリットが設けられているものの、裏面の半分以上は付属バッテリーで占められ、十分な放熱は期待できません。この間の運用では気温が低かったこともあり、145や430FMでも付属バッテリーを外してアルミシャーシをむき出しにすれば、手で触れないほど熱々にはなりませんでした。ただ、終段デバイスの温度が一定以上になると自動的にパワーダウンする仕様となっており、放熱を効率化するに越したことはありません。

 安直な方法ですが、ヒートシンクを付けたらどうだろう?と考え試してみました。以前にテスラコイルの冷却用にマルツで購入した余りものですが、これがIC-705のバッテリースペースにジャストフィットしてくれました。縦5cm、横7cm、高さ1cm。アルミシャーシに底面を密着させ、隙間にゴム材を挟んで仮固定しました。いざという時は付属バッテリーを装着できるようにしておく必要もあるので、ヒートシンクを完全固定してしまうわけにもいきません。こんなものでも無いよりはましでは?






 本日、大年寺山にてJP7IEL局にお相手いただき、この状態で使ってみました。145MHzFMおよびDVにてパワー5W~10W。約1時間30分の交信中、時々ヒートシンクを触ってみたところ、徐々に熱くなって放熱されている様子がうかがえました。終段FETの温度を示すTEMPメーターもさほど上がらず推移。空冷ファンを取り付けたようにはいかないにしても、ある程度の冷却効果は期待できるかな、といった感触はありました。






 欠点もあります。付属バッテリーを外すとアルミシャーシと内部基板との間に穴が二つ開いているのです。放熱のためには良いのですが、元々考慮されていない防水性が皆無となり埃が入る可能性もあります。またバッテリー用の電気接点もむき出しになります。ということで、最も放熱が必要となる夏場は湿気も多くこの方法では問題があります。空冷ファンほど大げさでなく、もう少しスマートかつ有効な方法があれば、と考え中です。











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