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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/4/28 13:05:21)

現在データベースには 388 件のデータが登録されています。

feed 中面白山 (2020/7/24 17:16:57)


 梅雨の中休み、久しぶりに晴天が期待できそうということで、早起きして出かけてみました。ひと月ぶりの登山。 仙山線の始発に乗り、午前7時過ぎに面白山高原駅着。今日は沢コースで長左衛門平から中面白山をめざすことにしました。QTHや山形県山形市。隣の北面白山と違い、ただの通過点という感じで山頂らしい雰囲気はありません。その分、人に会うことも少なく気に入っています。






中面白山


 紅葉川の源頭に向け、幾度も沢を渡渉しながら高度を上げていくと、いつしか沢音も聞こえなくなり、小広くひらけた長左衛門平に到着。駅から1時間30分。ここから右に3つほど小ピークを越えると南面白山に至ります。今日は左の北面白山方向へ。ここからが本当の登りとなり、急こう配を直登すること約40分で中面白山山頂着。標高1223m。なんといっても目の前の大東岳が圧巻で、ここから眺める北斜面は深い森が広がるのみ。人工物は何もありません。


大東岳

南面白山方向

中面白山山頂(上下)



 誰もいない山頂の隅にアンテナを設置し、しばしの無線運用。

 <本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHzで運用 8W)
アンテナ J型アンテナ
バッテリー リチウム電池18650




 1時間ほど、混信により何度か周波数を変更しながら岩手、山形、宮城、福島、新潟各県の15局に交信いただきました。0エリアは長岡市、小千谷市。小千谷市は城山移動局。標高300m程から1Wとのこと。細々としてノイズまじりの厳しい信号でしたが次第に安定し、53-52でレポート交換。帰宅後、カシミールで確認したところ、飯豊連峰の大日岳や御西岳をまともに挟んでの位置関係とわかりました。反射なのか、あるいは回折なのか、山岳の伝搬は面白いです。距離約190km。本日の最遠方交信でした。




 そうこうしている内に、大東岳、南面白山の山頂部がみるみるガスに覆われてきました。遠くに見えていた熊野岳もガスの中。北面白山まで足を伸ばすこともなく、急ぎ撤収し、元来た道を下山しました


 この一帯は地味な山が連なる上に森も谷も深く、どちらかというとキツい、危険な山域と言えるかもしれません。その分、静かに山に浸れるのが良いところかと。 面白山高原駅を基点に今シーズン、しばし通ってみるつもりです。





feed 大年寺山散策 (2020/6/28 20:41:07)


 朝、時雨模様で山は無理とあきらめのんびりしていると、昼近くになって薄日が差して持ち直しそうな気配が漂ってきました。散歩はたいがい午前と決めているのですが、午後特にすることもなし、ということで昼過ぎに自宅を出て大年寺山を散策しました。

 大年寺山への入り口はいくつかあります。今日は向山公園から登ってみました。幅広の石段を上がった奥は雑木の細道となり、さらに石畳み風の散策道が続きます。1kmもない山道ですが、ちょっとした里山歩きの雰囲気があり気に入っています。コロナで長く閉されていた野草園は今月開園となったものの、まだ人出は少ないようです。


向山公園から大年寺山へ

愛宕山方向





野草園周辺


 無線運用する場合、野草園の上、山頂部に位置する小公園もしくは東側の広い公園敷地のいづれか、ということになります。NHK、仙台放送、東日本放送の3本のテレビ塔からの送信波により常時430MHzが抑圧を受けます。145MHzも1年ほど前から抑圧を受けるようになり、無線環境としては悪化の一途ではあります。ただ、なぜか145MHzに関してはこの2ヵ月ほど抑圧がなくなり、以前の状態に戻っています。標高100mほど、もともと見晴らしが良いわけではなく、伊達家の墓所もあり、どちらかというと鬱蒼として明るい感じではありません。数カ所、展望のきくところがありベンチなどが設置してありますが、そこは散策の楽しみな場所でもあり、無線は遠慮すべき場所ということになるわけです。ということで抑圧やら公園特有の事情があり、運用場所は限られます。何度となく通いつめている中で、ここなら良いのでは?というポイントを見つけ、運用しています。相手局のロケ、設備次第ですが、山形、福島、岩手など県外局とも何度か交信実績があります。いつも約40km離れているJP7IELにお相手いただき、アンテナの比較実験などをさせていただいております。弱々しい伝搬が好都合かつ絶妙な位置関係で、本日もロングにQSOいただきました。


山頂部公園

山頂部より




東側公園周辺







 交信後、野草園から右折、東日本放送のテレビ塔方向に進み、伊達家墓所周辺の公園を回って帰路につきました。東屋あたりからは遠く太平洋が望めます。向山公園に戻る途中、散策道の分岐があり、ちょうどアジサイが見ごろとなっておりました。無線実験によし、気晴らしによし、自分にとって思いついたらすぐに出かけられるありがたい存在です。









 

feed 猿鼻山1216m(山形県山形市) (2020/6/21 16:56:10)

 北蔵王縦走コースの北端一帯は地味ながら寂峰が多く、二口山塊と呼ばれています。猿鼻山もそんな静かな山の一つです。かれこれ20年以上前になりますが、山寺駅から遊仙峡経由で小東岳に登り、南面白山を経て面白山高原駅に下ったことがあります。その際、この山を通過したはずですが、どんな山頂であったのか、まったく記憶にありません。昨秋、久しぶりに南面白山に登り、隣の猿鼻山へと細々と続く登山道を眺めながら、いつかこの山の山頂をもう一度確かめてみたいとの衝動にかられました。




 6時10分、仙山線始発に乗車。7時15分、面白山高原駅着。10人ほどが下車、ほとんどは北面白山に向かっていきました。南面白山はあまり人気がないのか、今日は自分ひとりのようです。しばらく旧スキー場を登り、その最上部から登山道へ。このあたり、見事なブナの美林が広がって、気持ちのよい散策道といった雰囲気です。これほどの美林はそうないと思います。この山の一番の魅力かもしれません。美林をぬけると、あとは一気に直登するのみ。やっと平坦になったかと思うと、そこが南面白山山頂。標高1225m。8時50分着。狭い山頂。目の前に大東岳が圧倒的な存在感で迫ってきます。そしてその隣に、めざす猿鼻山も。




南面白山山頂

南面白山から望む猿鼻山


 一気に150mの高度差を鞍部まで下り、猿鼻山への急坂を登り返し。南面白山から約30分で山頂着。1216m。標識や標高を示すものはなにもありませんが、笹原の平坦地はたしかにそこが山頂であるとの雰囲気と存在感がありました。眺望も悪くありません。山形盆地を挟んで西に朝日連峰。そして北蔵王の山々とはるか先に主峰熊野岳。記憶にも残らない通過点に過ぎない山頂であったように予想していただけに、新たな発見でもしたかのようにうれしくなってしまいました。


猿鼻山山頂付近

山頂付近から大東岳

振り返ると南面白山(左)、北面白山(右)


 見晴らしのよい笹原にアンテナを設置し、さっそく無線運用。

<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHzで運用)
アンテナ J型アンテナ






 帰りの電車時刻を考えると運用できるのは1時間30分ほど。混信をさけながら144.760、144.740にてCQを出してみました。東に大東岳が壁のように鎮座しており、仙台方向は良くないと予想しましたが、仙台および宮城各局より次々呼んでいただきました。またここより高い山が連なる南も良くないのでは?との予想に反し、福島市、本宮市、郡山市など福島各局からも呼んでいただき、レポートも悪くありません。0エリアは柏崎市、長岡市、新潟市各局と交信。柏崎局は八石山から1Wハンディ機とのことで57-52。弱いながらも十分了解できる信号でした。距離約200km。本日の最遠方QSOでした。この他、岩手、山形各局含め19局に交信いただきQRTとしました。

 こんな誰も来ない、忘れられたような山頂でひと時、無線運用を楽しむ、自分にとってほんと贅沢な時間と言えます。そして、使い慣れたリグ、身の丈にあったアンテナ。やはり、それが一番かなと思います。しばらくぶりの奥羽山系の登山。疲れはしたものの、二口山塊の山々と無線への興味がまた湧いてきた次第です。













feed 泉ヶ岳(仙台市泉区)1172m (2020/6/14 16:05:24)


 標高にかかわらずキツく感じる山とそうでない山があります。泉ヶ岳は登山口駐車場から山頂まで標高差500m。90分ほどで登れるのですが、直登のかもしかコースは登りの連続で体力のバロメータ代わりになります。しばらくぶりの登山で体がついて行かず大汗をかいてしまいました。バテ気味で到着した山頂付近からは遠く朝日連峰の全景と飯豊連峰の一部が見えていました。ここから飯豊の山々を目視できることは稀です。




朝日連峰


飯豊・北股岳あたり?


 さて、無線運用。山頂から少し西に進んだいつもの定点運用場所にアンテナを設置。帰りのバス時刻を考えると長くて2時間の運用となります。

<本日の装備>
 リグ FTM10S(145MHz 10W)
 アンテナ J型アンテナ




 先週に続き18650リチウム電池4本直列をつなぎ10W運用としました。最近16.8V充電器を新調したこともあり、あらためてこのバッテリーの持ちを確かめています。福島県川俣町の片曽山移動局と交信後、144.780、760および740で混信を避けながらCQ。数局と交信後、途切れてメインコールを何度か繰り返すという感じで、宮城、山形、秋田、岩手、福島、茨城の22局に交信いただきました。南は茨城県久慈郡大子町の八溝山移動局。北は秋田県大仙市。特に遠方の交信があったわけではありませんが、あっという間の2時間でした。バッテリーの方は開始時16.1V、終了時13.8V。シャットダウンするまで使い切るつもりで長めの送信としたのですが、使い切れませんでした。16.1Vなので満充電ではなく90%程に抑えています。それでもなかなかのスタミナを実感。この電池(パナソニック製)は40回以上充放電を繰り返しています。当初購入した充電器は壊れてしまいましたが、電池の方は当分ヘタしそうもないようです。




 11時過ぎ、蔵王連峰や大東岳がみるみるガスに覆われてきました。この山頂の天気が崩れるのも時間の問題、ということで、急ぎ下山としました。




feed 大森山(気仙沼市)標高756m (2020/6/7 18:40:18)


 数ヵ月ぶりの登山。足慣らしを兼ね、宮城県北端、気仙沼市の大森山に登ってきました。ツツジで有名な徳仙丈山の隣に位置し、あまり目立たない静かな山です。登山口から防火帯を直登すれば20分程で登れます。これではつまらないので山頂を回り込む迂回ルートで登りました。防火帯と違い、細々と続く雑木林の登山道で、登るならこのルートがお勧めです。ツツジはほとんど散ってしまっていましたが、その分静かで誰に会うこともありませんでした。山頂からは、空気が澄んでいれば岩手山が望めるそうです。今日は確認できず、残雪の栗駒山、焼石岳が霞に浮かんでいました。








 さて、小広い山頂の隅にアンテナを設置し、しばしの無線運用。

<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHz)
アンテナ J型アンテナ(1/2λ)




 3月に作り、その後、何度か調整を重ねてきたJ型アンテナ。山で使うのは初めてです。144.880でCQを出したところ、岩手、宮城、福島各局にほぼ途切れなく呼んでいただきました。南は二本松市、北は盛岡市。予想外に仙台市内とも相性が良いようで、多くの局にQSOいただきました。Xを待たせての無線運用で、1時間半ほど、20局となったところでQRTとしました。アンテナの手ごたえというほどのことはありませんでしたが、そこそこ飛んでくれるようです。

 < FTM-10S >
 生産終了になるとのこと、他にない低消費電力のリグであっただけに残念な気がしています。今日はリチウム電池(18650)4本直列をつなぎ10Wで運用しました(定格消費電流2A)。開始時電圧15.6V、終了時14.0V。まだまだ余裕がありそうな感触でした。電池で運用できる貴重な10W機。しばらく修理は可能と思いますが、大事に使うことにします。




 そろりそろりという感じで山登りと無線運用を始めました。本日、交信いただきました各局さま、ありがとうございました。







feed 1λ単ループアンテナ再調整 (2020/5/17 16:09:00)


 散歩がてら、これまで作ったアンテナの再調整を兼ねて近くの大年寺山公園に出かけています。

 昨日、今日と145MHz1λ単ループアンテナ(ガンママッチ)の調整をしました。気難しい印象があり、2度ほど試したのみで使わなくなってしまったアンテナです。ガンママッチとバリコンで調整します。どちらも調整点に印を付けているのですが、ベランダでSWRを測ったところ、ズレが生じていました。

 このアンテナに限らず、ケーブルを変えると共振点やSWRが大きく変わってしまうことがあります。製作時点では2.0mの3D2Vを使って調整したのですが、今は3.0mのRG58ケーブルを常用しています。長さの影響なのかケーブルの質の関係なのか、145MMzのどのアンテナとも相性が良いのです。ということで、再調整。ガンママッチの接続点は変更せず、バリコンをほんの少し回してはアナライザーで測定を繰り返し、最良ポイントを探しました。上の方にもう一つ疑似共振点?があり、これが最良なのかどうかはちょっと疑問ですが、一応これで良しとしました。








 公園内の場所を変えてJP7IEL局にお相手いただきました。横に倒した状態で垂直偏波となります。J型アンテナとの比較では、方角を合わせた状態でSはほぼ同じ、ブツブツした大粒のノイズが少なく聞きやすい、との印象を持ちました。単ループとはいえ1λのエレメントなのでもう少し利得が感じられても良さそうですが、そうでもないです。むしろ信号自体はJ型アンテナの方が野太い感じを受けました。利得は特段ないものの低ノイズにより変調を浮き上がらせる、そんなアンテナかと。帯鋼エレメントのため120gと軽く、あらためて使ってみて取り回しがとても楽に感じました。三脚とのバランスを考えるとアンテナは軽いに越したことはありません。あとは高さを稼ぐ工夫をすれまた違ってくるような気がしています。 








feed マスクの帯電(コロナ処理)化 (2020/5/13 5:28:08)

 ひと頃に比べマスク不足は解消に向かっているようですが、コロナウイルスとの付き合いが長く続くことを考えると、需要は高止まりするのだろうと思います。マスクは衛生用品であり、目的に耐えられるだけの性能が求められるわけです。しかし今の状況は性能より量産をということで、性能の方は大丈夫だろうかと思わなくもありません。

 最近、マスクの性能を高める手段として「帯電処理」という方法があることを知りました。自分が知らなかっただけで、数十年前からあるそうです。「帯電フィルターマスク」などとして市販もされています。フィルターに電気的・物理的な処理をすることで集塵効率を向上させ、花粉やミクロのホコリを集塵しやすくするのだそうです。

 実は先日、新聞記事で石巻市のヤグチ電子工業という会社が帯電処理した高機能マスクの製造方法や研究過程をオープンソースとして公開し、誰でも参加できるプロジェクトを立ち上げたことを知りました。「オリマスク研究所」ホームページで詳しく公開されています。帯電の方法はいろいろあるようですが、数万ボルトのコロナ放電による電界に曝すことで不織布マスクであればほんの数秒で帯電完了となるようです。

 コロナ放電と言えばテスラコイル。これを使って簡単に帯電マスクが作れるのでは?と考え、思いつきで試してみました(危険なのでお勧めはしません)。自作のテスラコイルに24Vを通電。しばらくぶりの通電で作動するか不安でしたが、2cmほどの火花を伴いシューッという音と共に勢いよく放電してくれました。たぶん1万ボルトを超える高電圧と思われます。




 一般的なサージカルマスク(不織布マスク)を1枚取り出し、火花で燃えないように10cmくらい距離を取り、両面をそれぞれ30秒ほどかざしました。オリマスク研究所のデータでは「印加電圧20kv~30kvが良い傾向にあり、また放電時間は3secでも10secでも顕著な差はみられず、概ねどのコロナ放電の条件においても捕集効率が90%を超えていると推測できる」「特に0.3um以上の微粒子に対する捕集効率が大きく変化する」とされています。はたして手作り帯電(コロナ処理)マスクはどうでしょうか。


 装着した感想です。処理したマスクと処理しないマスク、明らに異なりました。丸1日付けてみたところ、処理マスクは息苦しく、不織布の密度が増した感じがあります。それだけ集塵性能が高まったということでしょう。高性能化に成功? ただ、日常的にこれを長時間装着するのはつらいです。翌日、処理しない通常のマスクに替えたところ、実に快適でした(スカスカに感じる)。印加電圧を調整するとか、コイルからの距離、かざす時間を変える、両面でなく片面のみにする等々、それによる変化があるのかどうか? 深入りするつもりはありませんが、危機的状況の場面ではこういう方法もある、ということを知っておくのも悪くはないと思います。それにしてもコロナ放電というものの意外な効用・用途を知り、興味を新たにした次第です。






feed 可動式ホイップアンテナ その2 (2020/5/5 16:18:24)


 VU帯の場合、ほんの少し動いただけでSが大きく変化することから、ホイップアンテナを可動式にしてみたら面白いのでは?ということで、実験したことがあります。その時は長さ22cmのカメラ用ブラケットを三脚に取り付けて回転させたのですが、Sの振幅は思いのほか大きかったと記憶しています。ただブラケットが意外に重く安定性に欠け、1度きりでやめてしまいました。




 今回は金属製の重いブラケットではなく、100均の平板を使い再度試してみることにしました。前回使ったクリップベースコネクターもけっこう重量があり見直しました。2cm×0.5cm×長さ50cmの平板の一方に目玉クリップをボルトで取り付け、ケーブルを通すための輪をつくっておきました。目玉クリップにホイップアンテナを挟み、支点となる反対側は大型クリップで挟むだけです。前方が重くなる構造なので、アンテナも軽量でないと耐えられません。RH660 S(60g)を使いました。三脚のレバーを回すことで前回の2倍、1m四方の範囲でアンテナを可動させることができます。








 本日も大年寺山公園。JP7IEL局に協力いただき、145MHzにてさっそく試してみたところ、31~53の変化がありました。慎重に回転させ、あるポイントで変調が浮き上がり、さらに回していくと徐々にSが落ち、ノイズまみれでほとんど了解できなくなりました。たかが1mの範囲とはいえ、パワースポットとデッドスポットが入り混じる伝搬の妙というものを垣間見ることができました。入感ポイントを探り当てることで、あたかもアンテナの利得が向上したかのよう。相手局の信号に応じて回転させれば効果絶大?との感触でした。ホイップ直付けで自分が動けばよいという話ではありますが、手元で可動できるところがミソかな、と。実際、手持ちもしてみましたが、疲れます。




 課題もあります。大型クリップで固定しているとは言え、回している内に重みでズレが生じてしまいます。平板の中間あたりを挟んで固定すると大丈夫ですが、可動範囲が小さくなってしまいます。思い切り回してもズレないような固定法を考え中です。







feed HB9CV(145MHz)の再調整 (2020/5/4 17:06:46)

 10年ほど前に作り、山岳移動で一時期このアンテナばかり使っていました。先日、しばらくぶりに物置から取り出してみたところ使い勝手の良い印象があり、調整し直してみることにしました。調整と言っても接続部のボルトを締め直したり、防水処理したり、ロッドエレメントの最適化を図ったりする程度で、大きな変更をしたわけではありません。




 ロッドエレメントには印を付けマッチングの目安にしていたのですが、いつの間にかズレが生じてしまったようです。このアンテナは4本のエレメントすべてが導通しており、1本でも寸法を変えるとすべてに影響を与えるのでやっかいです。ある意味、寸法の組み合わせは無限にあります。上下同じ寸法、前エレメント(給電部)より後ろエレメントを若干長くのセオリーどおり改めて微調整したところ <前エレメント上下41.0cm   後エレメント上下44.0cm>  でベストマッチングとなりました。






 給電部近くのケーブルにパッチンコア1個を取り付けた状態でベストとなり、コアを外すと変わってきます。同軸ケーブルも新しいものに換えようかと考えたのですが、思いのほか良好な状態となり、そのまま使うことにしました。

 このアンテナの特徴は
1)エレメント寸法が短くて済む(コンパクト)
2)ブロードな指向性
3)利得は通常の2エレ同等か少し良い程度。

 といったところです。本日も大年寺山公園にてJP7IEL局と比較実験してみましたが、「J型アンテナより若干良い。わずかに信号が安定する」とのレポートをいただきました。利得的にはホイップ系より良いものの過大な期待は禁物、コンパクトさが身上のアンテナ、といったところかと思います。


 

 三脚とのバランスを考慮し、本体中心部を支点に持ち上げるようにしており、そのためケーブルもポール(塩ビパイプ)に沿って垂らすことになります。下部エレメントに影響が出てしまいそうな気がしないでもありません。バランスはそのままに、ケーブル引き回しはもっと良い方法がありそうな気がしています。






feed J型アンテナ調整 その2 (2020/5/2 21:17:16)

 連休は徒歩の範囲(散歩)以外は出歩かないことにしました。こんな状況なので、この間自作したアンテナの再調整に時間を費やしています。

 厳しく整合の取れたアンテナはよく飛び、弱い信号も果敢に捉えてくれる、当然の話で理想とするところではありますが、実際はどこかで妥協し、ある程度の範囲内であれば良しとする、というのが現状かと思います。自分はロッドエレメントを使うことが多く、長さで調整はできますが限度があります。部屋の中やベランダで調整がうまくいったと思っても、フィールドでは予想以上にズレているということも多いです。ということで1)給電部に調整機構を備える、2)最終的な調整はベランダでなく野外でおこなう、ことを心がけています。

 最近作ったLCマッチングのバリコンホイップやJ型アンテナ。どちらも給電部に調整機構を備え、現地の環境に応じて共振点やSWRを追い込むことができます。バリコンホイップはコイル間隔やバリコンで調整しますが、コイルの内部応力が働くためか、微妙に変化します。再現性という点では、J型アンテナに優位性があります。何カ所か場所を変えてアナライザーで計ってみてもほとんど変化がありません。手持ちもできるように作ったのですが、ケーブル引き回しの影響も少ないような印象があります。




 以前書いたとおり、J型アンテナの調整ポイントは給電部の位置合わせにあります。なので、このアンテナを作る場合、給電部を可動式とすることは必須であるとあらためて実感しました。可動式の方法はさまざまあり、海外の製作例ではケーブルクランプで銅パイプにねじ止めする方式が多くみられます。自分は銅パイプ差し込み式の簡単な構造としましたが、特に問題ありません。構造的にも丈夫なため変動幅が少なく、給電部を上下させると見事に整合し、気持ちの良いSWRグラフを描いてくれます。






 いづれにしてもこのようなことは、アナライザーあっての話しです。SWR計のみでは目的の周波数で反射波(送信機への戻り)がどの程度なのかを知るのみですが、アナライザーではそのアンテナの性質の全体像を俯瞰することができます。条件を変えて繰り返し計測することで「固有の癖」のようなものがわかってくるのだろうと思います。アンテナ作りは、うまくいったときも、うまくいかなかったときも、調整という行為に面白さがあるのでは、と思えなくもないです。

 






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