ホーム >> 無線ブログ集 >> JO7TCX アマチュア無線局

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

リンク 単体表示


link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/5/20 22:05:26)

現在データベースには 393 件のデータが登録されています。

feed リチウム充電池NCR18650B 使用感 (2018/6/17 18:23:32)



 このリチウム充電池を無線運用に使い始めて10ヵ月ほど経ちました。

 パナソニック製で電圧3.7V、容量3400mAh。単三型電池を大きくしたような形状、保護回路付きと保護回路なしがあります。電池ホルダーの方に保護回路が付いているので自分は「なし」の方を使っています。いづれも生セルなので、過充電や衝撃など取り扱い要注意ではあります。






 3本直列電池ホルダーにセットし、電圧12V前後。FT-817、FTM-10S、ID-51それぞれの外部電源として使用可能。この3機種は最大パワーの消費電力が似たり寄ったりで、どれも3~4時間は持ってくれます。

 専用充電器(DC12.6V)で充電すると、12.1Vで満充電ランプが点灯となります。安全のため低めの設定になっているのかもしれません。安定化電源でも12.6V程度に設定して普通に充電可能です。ただ、満充電の判断が難しく、専用充電器はその点重宝です。運用開始時の電圧12.1V、フルパワーで3時間ほど運用して10.5V前後を維持。先日の秣岳では、休憩を取りながらではありますが4時間30分ほど経過し9.6Vまで低下、シャットダウンは免れました。リチウムフェライトバッテリーに比べ、電圧下がってからの持続力に粘りが感じられる印象です。容量4Ahのリチウムフェライトとスタミナ的に遜色なし。12V~10Vと低空飛行なのでフルパワー出ないのでは?との心配もありましたが、意外にそうでもなく、FT-817(5W)にしてもFTM-10S(10W)にしても、定格に近いパワーを維持してくれます。


専用充電器(MADE IN CHINA)

 
 重さは3本の電池とホルダー込みで160g。2セット持ってもわずか320g。これまでさまざまなバッテリーを試してきたものの、この軽さを知ってしまうと後に戻れません。注意点は、保護回路付きの特殊な電池ホルダーのため、1度でも電池を外すと放電しなくなってしまいます。セットし直して再充電すればプロテクターは解除されますが、山中でうかつに外してしまったりすると、お手上げです。電池3本を装着したら基本外さず、そのままの状態で充放電を繰り返す、これがコツのようです。ほかにも防水やホルダーの作りが貧弱、耐久性などいくつか課題はあるものの、軽さとスタミナの両立という点で、手放せないかな、といったところです。







feed 秣岳 (2018/6/10 18:47:40)


 栗駒山から北西に伸びる天馬尾根。その北端に秣岳があります。標高1424m。QTHは秋田県雄勝郡東成瀬村。近年、登山者が増えてきたものの、以前は賑わう栗駒山と対照的に知る人ぞ知るという感じの静かな山域でした。眺めのよい草原の細道が気に入り、思い出しては、たまにこの山で無線運用したくなります。今日は台風の影響で太平洋側は雨模様、秋田側は日差しも見込めるということで、登ってみました。

 須川温泉を越え、秋田側に少し下ったところに秣岳直登ルートの登山口があります。午前7時前登山開始。この時期、このルートの上部には大きな雪渓が残り、急な雪面のトラバースとなります。バランスを崩すと30mほど滑落してしまうので、緊張を余儀なくされます。今年は雪解けが早かったとみえて、ほとんどが夏道で、10mほど雪渓が残っているのみでした。40分ほどの登山であっけなく山頂着。本当は、ここからがハイライトで、湿原、草原、雪渓が次々現れ、まさに天上の楽園。その中間に位置する岩場(岩のピーク)がいつもの運用場所です。今日はガスでなにも見えず、先に進むのは取りやめ、山頂でQRVすることにしました。


直登ルートからの秣岳

須川湖

山頂


 <本日の装備>
リグ FTM-10S ID-51
アンテナ 4エレループ(430MHz)、4エレループ(145MHz)
バッテリー 18650B 3本直列

 雨も予想されたため、本日のリグはFTM-10SにてFM中心の運用。はじめにID-51からD-STARレピーターへのアクセスを試みてみました。秋田430、仙台430、仙台青葉430がアクセス可。岩手および山形各レピーターからはダウンリンクなし。秋田430経由ゲート越えで1局交信いただきました。430FMでは岩手、秋田、福島、宮城の5局と交信。ただ、時間が早かったこともあり、アンテナを回してみたものの入感局なく、後が続かず。アンテナも軽量コンパクトかつ利得の高いものが使え、ノイズの影響も少ない430MHzに移行したいという気持ちもあるのですが、いかんせん相手局がなかなか見つかりません。


4エレループ(145MHz)




 145MHzFMでは秋田、岩手、山形、宮城、福島各局および北海道北斗市移動局、35局と交信。7エリアの中央に位置するだけあって、休憩を入れながら約3時間途切れなく呼んでいただきました。北斗市移動局とは9エレスタックを向けていただき、53-53でレポート交換。ほかに8エリア局は虻田郡豊浦町と留寿都村移動局がやはり53程で入感。コールサインもすべて了解でき何度か呼んでみましたがコールバックなく、交信に至りませんでした。青森県下北半島の釜臥山移動局の信号も52ほどで入感しましたがタイミング合わず、でした。この山頂は北方向にFBです。逆に南は栗駒山本山が壁となり、反射でまだらに届くという感触でした。

 正午も過ぎ、ガスが濃くなって風も強まったことから急ぎ撤収し、下山しました。


<18650Bリチウム電池 3本直列>
 FTM10Sのハイパワー設定(430MHz7W、145MHz10W)にて、このバッテリーで連続4時間30分運用しました。使い始め12.1V、終了時9.6V。パワーを維持し、ダウンすることなく耐えてくれました。重さ約160g。この軽さでこのスタミナ。エネルギー効率の進歩にはホント、驚くばかりです。





feed 蔵王・熊野岳 (2018/6/3 18:28:48)


 早起きして熊野岳に登ってきました。今シーズン1回目の蔵王移動。高気圧の安定した天気で、いつもは風の強い山頂も今日はほぼ無風。何度も登っていますが、こんな好天はめったにありません。午前7時過ぎに山頂に着いて無線運用を始め、小休止したり、以前に無線をしていたという何人かの方に声をかけられ話し込んだりしながら約40局と交信。2mSSBも今期初運用となりました。








<本日の装備>
リグ FT-817、ID-51 5W送信
アンテナ 3エレ八木(144MHz)、4エレループ(430MHz)
バッテリー リチウム電池18650B 3本直列

 今日は430MHzも試してみたいと思い、グローバルアンテナ研究会の4エレループ(GH-4)で声を出してみました。休日の午前なので、1エリアの移動局が聞こえるかとワッチしたのですが、なにも聞こえてきません。予想したとおりではありますが、ここより標高の高い吾妻連峰が壁となり、南方向は厳しいようです。それでも福島、宮城、山形、岩手の7エリアのほか、新潟県三条市、長岡市、栃木県那須町、茨城県水戸市、東京都国分寺市各局につないでいただきました。国分寺局とは深いQSBを伴っての交信でした。430のSSBはどんなだろうと、ワッチしてみたものの何も聞こえず。





 アンテナを3エレ八木に換え、2mSSBへ。タイミングよく8エリアが聞こえてきました。亀田郡七飯町移動局。相手局にはQSBがあったようで、QRPの微弱信号を拾っていただきました。こちらには57で安定して入感。距離約430km。聞こえている局に応答したり、こちらからCQを出したり、ぽつりぽつりとではありますが、茨城、栃木、埼玉、新潟および7エリア各局と交信。/2岐阜県移動局が聞こえコールサインも了解できて呼んでみたものの、届きませんでした。FMでは姫神山(盛岡市)山頂移動の1局のみ交信。




 D-STARは福島、岩手のレピーターにアクセスしてみました。北は花巻430、南は須賀川430にアクセス可。花巻レピーターへの山掛けで1局と交信いただきました。

 今日はコンディション的にはいま一つ上がってくれませんでした。やはり無線はコンディションとタイミング。430MHzの運用はこのアンテナでしばらく続けてみます。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうごうざいました。






feed 145MHz帯のノイズ (2018/6/2 12:20:40)


 先日、萱ヶ崎山で運用した際、145MHz帯にS5〜6の盛大なノイズが入り、一時、運用が厳しい状態に陥りました。デジタル(DV)の場合、S6ほどの信号で交信していても、ノイズが発生するとケロケロになってしまいます。この山頂は高圧線が通っているので、その影響かと思いますが、これまでも何度も運用して、これほどのことはありませんでした。また、いつも散歩がてら運用する大年寺山は、以前から430MHzへの抑圧がひどく使えなかったのに加え、最近は145MHzもノイズが発生するようになりました。

 東京出張の際、ホテル室内でワッチすると、145MHzに関してはどのホテルも常時ノイズまみれ、という状態です。とても運用できる状況ではないです。ホテルの特殊事情だけでもなさそうで、1エリアにおいて2mを運用する局が少ないのもわかるような気がします。一方、430MHzに関しては近くに送信施設があれば抑圧を受けますが、ノイズに関して気になったことはないです。


 何度かブログで取り上げたノートパソコン用のモバイルバッテリーを無線機につないだ場合も、ノイズが発生するのは145MHzです。またパソコンそのものや電源類のノイズを拾うのも145MHz。ちなみに我が家のノイズ環境を調べたところ、LED関係(テレビ、パソコンモニター、照明器具)、エアコン、空気清浄機、各種電源アダプターが主な発生源となっていました。生活に必要なものなので無くすわけにもいきません。空気清浄機は「弱」でも強力なノイズを発生します。影響を受けるのは145MHzのみ、430MHzは問題ありません。


ノイズでS8(室内)


 ということで、145MHz帯というのはノイズを拾いやすいバンド、という印象を強くしています。逆に言えば、各種インフラにしても家電、電子機器にしても、このバンドに影響を与える発生源がちまたにあふれている、ということだと思います。移動運用であっても送電線の多い里山などでは安心できない状況で、良くなることはなく、無線運用環境は悪化する一方ではないかと不安ではあります。

 特にハンディ機やFT817はノイズ対策がされていないので、まともに影響を受けることになります。特に双方QRP運用の場合。モービル機や固定機はいくらかマシ。

 そんなことから、開局以来もっぱら145MHzを中心に運用してきましたが、これからは430MHzの機会を増やそうかと考えています。






feed 可動式ホイップアンテナ (2018/5/27 16:34:23)


 VU帯の場合、少しの位置の違いで大きくSの振れ方が変わることは誰しも経験します。特小交信(422MHz)では、10mWや1mWの微弱な信号を捉えるために、トランシーバーを上下左右に動かしたり、歩き回ったり、入感するポイントを探らなければなりません。信号によっては地面すれすれで入感、などということもあります。まさに電波の通り道を探り当てる、そんな感じです。そこが特小の面白さであり醍醐味でもあるわけですが、それほどに電波というのはまだら模様に到達するわけです。反射や回折はもちろん、地形や大気の状態などで生まれる様々なパスの融合と離散、強まったかと思えば打ち消し合い、生成と減弱を繰り返しながら、パワースポットとデッドスポットを作り出す。VU帯ではその空間の違いはほんの数十センチということも多く、ホイップアンテナであっても、ホットスポットにうまく合わせることでいやでも信号は強まることになります。山岳での運用の場合、アンテナは基本、三脚固定とし、一度設置したら位置を変えることはありませんでした。手元で安定的に可動できるようにすれば、ホイップという利得の不利をカバーしたり、パスの変化を捉えた面白い運用ができるのでは?

 ということで、はじめに思い浮かんだのはレールスライド式。直線のレールの上を数十センチ横にスライドしながらアンテナを動かせるようにする。ベランダに設置したモービルホイップなどもこれができれば、ホットスポットを探しやすくなると思います。でも軽量かつ持ち運び容易で実現可能な仕掛けが思いつきません。とりあえず試してみたのが、三脚回転式。三脚上部先端にブラケットを取付け、そこにホイップアンテナを設置する。様々な種類のブラケットが市販されており、長さ22cmのものを使ってみました。クリップベースの幅が加わるので、半回転48cmの範囲で可動できます。145MHzにおける約1/4λ。

 

 RH770を取り付け、試しにベランダで回転させながら受信してみました。強い信号は回転しても59で変わりません。比較的弱い信号の場合は、かなり変化がみられます。ほとんどノイズまみれで了解できない信号でも、入感ポイントに合わせると56くらいまで信号が上がります。ただ、弱い信号でもさほど変化のないケースもあり、八木を回したのとは違う感触です。交信中の1局はその位置がホットスポット、相手局は同位置ではデットスポット、別の位置で信号がグンと上がるといったケースもあります。ベランダという特殊な環境にもよるのかもしれません。全体的にはRSの変化は予想以上。





 
 本日、萱ヶ崎山山頂。JP7IEL局(大崎市固定)の協力を得て、ベランダ同様、RH770を回しながら送受信を繰り返し、Sの変化を検証してみました。まずは145MHz。こちらの受信ではS5~1の変化がありました。S1のポイントではスケルチ開かず。続いて、送信しながらゆっくり1回転し、レポートいただいたところ、S1~3程度の変化がみられ、もっとも弱い箇所ではノイズが高くなり、耳で聞いてもわかるとのことでした。430MHzもほぼ同様な結果。バンド内ワッチして他の局の交信も聞いてみました。弱いかなと思った信号もアンテナを回転してポイントを合わせることでSが上がり、聞きやすくなります。山頂ではベランダほどの効果は出にくいと予想したのですが、そうでもないです。わずか50cmであっても動かしてみる、八木ではなくホイップを回す、けっこう興味深いものがありました。

 ただ、ブラケットにクリップベースで挟むのみでは、回している間にズレて斜めになったり、グラついたりして、使い勝手がよくありません。実戦で使うにはもう一工夫必要、といったところです。




feed 大森山(気仙沼市) (2018/5/13 20:17:08)


 十数年前、同じ気仙沼市でつつじの名所として知られる徳仙丈山に登った時に、見晴らしの良さそうな山が隣に見えていました。当時、ガイドブックにも見当たらず、それが大森山という名であることはしばらく経ってから知りました。いつか登ろうと思いながらなかなか果たせなかった山。標高756m。


津谷川集落からの大森山


 岩手県一関市千厩から右折、県道18号に出会い、東進すると刈谷野バス停と大森山登山道入り口の標識・看板が目に入りました。そこを左折。大森集落の最後の民家を過ぎると未舗装の林道に変わり少し不安になってきたころ、ネット情報にあった太田清水、さらに赤金台の東屋が見えてきました。この道で間違いないと一安心。赤金台は南に展望があり、モービルならここから無線運用も悪くないかもしれません。さらに数分で「大森山登山口」標識と車5台程の駐車スペースに到着しました。 


県道18号 登山口への入り口

赤金台

登山口


 防火帯を兼ねた幅広の登山道。30分ほどの登山、というよりハイキング。今日は霞みがかって遠くは見えないものの、山頂からは北方向にまだ登ったことのない山々が霞に浮かんでいました。


大森山山頂





 誰もいない山頂で、さっそくアンテナを設置。3エレ八木を適当に回しながら、2時間ほど運用(145MHz FM)。宮城県内のほか、岩手、秋田、山形、福島各局に交信いただきました。北は葛巻町で140kmほど。青森局のCQも51程で聞こえ応答しましたが、届かなかったようです。北上山地が壁になっているような印象がありました。西は秋田県男鹿市185km。山形県西村山郡朝日町135km。南は福島市150km。信号の伸びは特段感じられなかったものの、西と南は悪くないようです。


145MHz3エレ

FTM10S(145MHz)

430MHz3エレ

 今回もD-STARレピーターへのアクセスを試みてみました。ここから近い南三陸町の神行堂山ではまさかのアクセス不可となったことから、今日は430用の3エレを持参。仙台青葉430、仙台430、岩手滝沢430の3カ所にアクセスすることができました。花巻430はダウンリンクなし。仙台まで82km、滝沢までは105kmほど。ID51、5W送信。レピーターからの信号は方角を合わせS7~9といったところで、仙台青葉430にて山掛けで2局に交信いただきました。

 想像していたとおり、つつじに覆われた高度感のある明るい山頂。気に入りました。今日は7エリア以外との交信はなかったものの、伝搬的にも西に伸びそうな感触がありました。またいつか登ってみたい山です。


百間堤(全国ため池100選)付近の棚田



 帰路、県道18号を北上すると「畑の沢鉱泉 たまご湯」の看板がありました。この辺りに温泉はなく、「鉱泉」というのもどこか惹かれるものがあり、寄ってみました。いかにも粗末な平屋の湯小屋の戸を開けると、受付と休憩部屋があり、3人ほど昼寝中でした。聞くと明治時代からあった源泉を活用しようと14年前に地区自治会が手作りで建物を作り、運営しているとのことで、気さくな皆さんが対応してくれました。湯舟は4人も入ればいっぱいになる小ささですが、とろりとした湯質はすばらしいものでした。「源泉を見ていって」というので、見に行ってみると、畑の中に小さな池があり、それが源泉の吹き出し場となっていました。16度の冷泉、年間を通して温度は変わらず、震災の影響もなく湧き続けているそうです。


たまご湯

源泉










feed 泉ヶ岳定点運用2018 5/6 (2018/5/6 16:32:49)


 ここ数日、不安定な天候で出かけられませんでした。今日は好天予報ということで、早起きして泉ヶ岳(仙台市泉区 標高1172m)に登ってみました。今シーズン第1回目の山頂定点運用。


 地下鉄泉中央駅から始発のバスに乗り、登山口着午前8時。登山日和とあって、広い駐車場は7割方埋まってました。いつものカモシカコースを登ること約80分、山頂着。しばらくぶりの登山で大汗かいてしまいました。山頂部まで雪はすっかり解け、中腹の岡沼あたりは新緑真っ盛り。山頂付近からは、遠く朝日連峰と飯豊連峰の一部(たぶん北股岳)が見えていました。何度も登っていますが、この山から飯豊が目視できたのは初めてです。


山頂

船形山方向


 さて、ここ数年続けているこの山頂での定点運用。今シーズン1回目となります。いつもはアマチュアVU、DCR、特小に各種アンテナ、測定器など諸々ザックに入れてくるのですが、今日は体を山に慣らすのが目的なので、VUハンディ機のみとしました。

<本日の装備>
リグ ID-51(主に145MHz FMで運用)
アンテナ 2エレ八木(ナテックNY144X)

 はじめに2エレ八木のロッドを短くして430MHzに合わせ、D-STARレピーターへのアクセス(山掛け)を試みてみました。福島430、福島伊達430、天童430、山形高畠430、いづれもダウンリンクなし、アクセス不可。郡山430は仙台430と同周波数のため、仙台430につながってしまいました。ということで全滅。2エレ+5Wでは厳しいようです。145MHzではハンディ機5Wで十分交信できている地域のレピーターなので可能性はあると予想したのですが、残念。次回は別のアンテナで再挑戦を期すことにします。




 さて、帰りのバス時刻が12時55分。乗車するには11時40分には下山を始めなければなりません。運用時間は正味2時間弱。アンテナを蔵王方向に向け、145MHzをワッチすると移動各局の声が聞こえてきました。時間があればお声がけすることにして、こちらもCQを出して運用。宮城県内各局のほか、山形、福島各局16局に交信いただきました。西は米沢市、西村山郡朝日町、山形市、南は福島市、相馬市、郡山市など。最遠方は福島県石川郡古殿町の三株山山頂移動局でした。阿武隈南部とのことで、初めて耳にする山。標高842m。相手局もハンディ機、51-52。距離155km。無線運用しているとあっという間に時間が過ぎていきます。あわただしく撤収、いつもの移動各局にお声がけもできないまま、下山となりました。


<NY144X>
 なんとなく受信用という印象があって、ほとんど使うことのなかったナテックの2エレ八木。今回使ってみて、ハンディ機なら送信も何ら問題ないことがわかりました(耐入力公称10W)。2エレなので利得的には期待できないものの、いくらか混信は避けられます。なんといっても軽量コンパクト、これからも使ってみたいと思います。






 

feed ナテックの2エレ八木 (2018/4/30 17:44:27)


 今年2月に運用開始されたD-STAR仙台青葉430レピーター。宮城県内のほとんどをカバーしてくれるようで、山掛けあるいはゲート越えで連絡を取り合い、DCRや145MHzでのシンプレックス交信に移行する、というような場面が多くなっています。なので、430と145のデュアルで使えるアンテナが必要で、軽量、簡便、そこそこの性能のものはないかと考えをめぐらせています。山岳定番のRH770やAWXアンテナもその一つ。
 
 ふと、10年ほど前に購入し物置に眠っていたナテックの144MHz2エレ八木のことを思い出し、しばらくぶりに使ってみることにしました。「狩猟用八木アンテナ」として販売されているもので、エレメント材質がロッドアンテナタイプと形状記憶合金タイプがあります。自分が購入したのはロッドアンテナタイプです(型番NY144X)。ロッドをすべて伸ばすと145MHz帯にマッチします。いたずらしてロッドを最も短くした状態でSWRを計ってみたら430でも1.5に納まってくれました。この場合、放射器のエレメント寸法29.5cm(給電部含む)。ちょっと短いので少し伸ばしてみたものの、かえって悪化してしまいます。ロッド最短状態がベスト。SWRベタ落ちとはなりませんが、送信できないこともないのでは?


430MHz

145MHz


 本日、移動地はいつもの大年寺山(仙台市太白区)。ここは3本のテレビ塔があり、特に430帯の抑圧がひどく、ノイズのみでS5~7振ってしまいます。ロッドを短くして430をワッチしたところ、方角によってはさほどノイズを拾わないことがわかりました。D-STAR仙台青葉430レピーター山掛けでお呼びしたところ、昨日に続きJP7IEL局さん(大崎市固定)より応答いただきました。レピーターアクセスは問題なし。続いてシンプレックスで各種実験。はじめに430FM(5W)。入感ポイントを探りなんとかノイズの中に変調を確認。DVモードに移行したところ、多少ふわふわ感を伴いながらも復調してくれました。51-51。430FMではより遠方の局とも交信できましたので、この状態で送受信とも可能ではあるようです。続いてロッドを伸ばし、145MHzにQSY。FM、DVとも信号がぐんと上がり1Wでも53-53。C4FMもDVとほとんど変わりありませんでした。試しにRH770でお呼びしたところケロケロで復調せずとのレポート、2エレに戻し安定復調という場面もありました。



収納状態


 AWXアンテナのようにそのままでデュアルバンドとはいかず、エレメントを伸ばしたり縮めたりという手間はありますが、1本で両バンド使えるとの手ごたえはありました。重さ240gと軽量。145MHzについては性能的にも悪くありません。時々使ってみたいと思います。
 






feed 大山公園、一本松公園(山形県大江町、朝日町) (2018/4/29 21:32:16)


 今日は知人に会いに山形に出かけ、時間をみて付近の高台から無線運用してみました。


 午前は大江町の大山公園。標高200~300mと思われますが、ほぼ360度の眺望が得られるなかなかの展望地で、長大な尾根を連ねる残雪の朝日連峰は圧巻です。145MHzFMでCQを出したところ、山形各局及び仙台市宮城野区の固定局と交信いただきました。ハンディ機5Wでも仙台市内まで届くようです。続いてD-STAR天童430レピーターから仙台青葉レピーターにゲート越え。JP7IEL局さん(宮城県大崎市固定)に応答いただきました。DCRでも可能なのでは?ということで、試したものの、まったくメリットなし。あちこち歩きまわってお呼びしたものの、残念ながら応答はありませんでした。


大山公園(西村山郡大江町)

朝日連峰


 午後、大江町から南西に約10km、朝日町へ。何度か訪れたことのある椹平の棚田が見渡せる一本松公園から短時間、運用してみました。ここも西に大朝日岳、南に白鷹山、北に月山、葉山と風光明媚なところではありますが、奥まっている上、ほぼ同じ高さの丘陵地が連なり、ロケ的には良いわけではありません。D-STAR天童430レピーターまでの距離二十数km。ダメもとでアクセスを試みたところ、ダウンリンクあり。ゲート越えで仙台青葉レピーターから再度JP7IEL局さんに応答いただき、DCRにQSY。何度か位置を変えながらお呼びし、何度目かで変調を確認。デジタルなので、イチかゼロ。突如、音声が聞こえてきます。大山公園よりもロケ的に不利と思われ、つながることはないだろうと考えていたのですが、位置決めした後はメリット5で安定交信となりました。距離約78km。帰宅後、カシミールで確認してみると、船形山が壁になり、とてもつながりそうもない位置関係。DCRの貫通力にはホント、驚いてしまいます。


一本松公園より椹平の棚田(朝日町)

宮宿の集落と白鷹山



 D-STARレピーターも依然と比べだいぶ増えてきました。移動先からゲート越えで連絡をとり、シンプレックスで交信実験、そんな活用方法にも少し手ごたえを感じました。







feed 水平AWXアンテナを試す (2018/4/22 16:52:42)



 本日の移動地は泉ヶ岳旗頭展望台(仙台市泉区)、標高787m地点。この場所は今シーズン2度目となります。前回はまだ残雪がありましたが、今日の気温25度以上、スキー場の急登はまともに日が射し、大汗かいてバテ気味になってしまいました。

<本日の装備>
 リグ ID-51、FT1XD
 アンテナ AWXアンテナ、RH770





 いま一つ動作が不明なAWXアンテナの挙動を確かめようと、水平にしたり、垂直にしたり、あるいは手持ちで回しながら、試してみました。福島県二本松市移動(奥岳登山口付近)のJA7RTG局さんとのスケジュール交信。距離92.8km。見通し外。RH770を使い、145MHzのDV、C4FMとも100mWローパワー、51-51で交信成立。AWXアンテナでは水平はケロリがあり厳しい状態、垂直で51-51、RH770よりも安定感が増した感触がありました。地面に対し水平の方がSが上がるというのは思い違いで、通常どおり垂直設置の方が良いのかな、とも思ったのですが、再度手持ちで水平にしたところ、垂直よりSが上がる場面がありました。垂直と水平ではアンテナ向きは異なるようです。




 その後、145MHzFMにてCQを出し、県内および福島局に交信いただきました。手持ちで水平、垂直を試したところ、やはりおおむね水平が良好となりました。S1~2上がるとのこれまでの感触通りの結果。また、地面に対し水平でなく、横向きにした場合も、垂直よりSが上がるケースが見られました。水平や横向きで、指向性が強まる印象もあります。ただし、手持ちで回していると余裕なく、こちらのSの振れ方を追うのが精いっぱい。送信について確かめるまでは至らず、です。いづれにしても、偏波面を変えてみる、これも移動運用ならではの面白さかな、と思います。もうしばらくこのアンテナを試してみます。
 


 この間、VUにおいてFMアナログとデジタルの比較実験を続けています。アナログでノイズの中から何とか聞き取れる41程度の信号の場合、デジタルでは実にクリアに復調するケースが多々あります。まさに別世界。ほんと快適です。極端に弱い信号ではまったく復調しなくなるものの、その限界点は思いのほか粘りがある、との印象です。特に145MHzデジタル。QRPでどこまでできるのか、なかなか興味深いものがあります。



« [1] 23 24 25 26 27 (28) 29 30 31 32 33 [40] » 

execution time : 0.072 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
27 人のユーザが現在オンラインです。 (16 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 27

もっと...