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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/5/11 3:35:22)

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feed 自分的・山と無線(5)軽量化を考える (2017/10/22 20:33:12)



 山に登るのに軽身に越したことはありません。が、登山という趣味はこだわりの固まりなのです。何を持っていくかは、人それぞれです。持ちたい装備もあるし、楽しみもある。写真とか、山で美味いものを食べたいとか、あるいは酒盛りしたいとか・・・。そのための荷物は度外視。無線などはその最たるものと言えなくもありません。

 無線機材の軽量化は置いておくとして、いわばベースとなる部分をいかに軽量化するか。登山靴、ザック、雨具、防寒具、食料、飲料、カメラ、もろもろの小物類・・・。日帰り登山なので重いと言っても知れており、これまで意識的に取り組んだことはありませんでした。今シーズンは、FT-817を持ち歩いたこともあり、最近のウルトラライト登山用具を取り入れてみようかと考えた次第です。




 まずは登山靴。これまで革製の片足800gのものでしたが、これを500gの軽登山靴にしました。両足で600g軽くなったことになります。次にザック。リグを痛めないようにと衝撃材入りの30リットルザック、重さ1.2kg。これを容量25リットル350gのザックに替えました。アンテナは一部外付けとなるものの、リグ、バッテリー、三脚などの機材はなんとか納まります。850gの軽量化。この二つで約1.5kg軽くなりました。1.5kgと言えば、FT-817一式に相当する重さです。これまでとの比較で言えば、817を持っているのに、ザックに入っていないのと同じ、ということになります。実際のところはそう単純でもなく、体感的な重さはそれなりです。また、めいっぱい詰め込むため余裕がなく使いにくい。ただ、足の軽さは格別ですね。雪山でない限り、軽量登山靴で十分との感触です。

 続いて雨具。名称は雨具ですが、自分にとっては防風や防寒を兼ねており、雨天時のみ着用するというものではありません。朝露を防ぐのはもちろん、山頂に2〜3時間留まるため、寒さ対策としてほぼ毎回着用するといってもよいほどです。冬の里山歩きでも使います。使用頻度が高いので、おろそかにできない装備と言えます。今使っているのがモンベルのストームクルーザー上下で430g。一昔前を思えば十分軽量で、購入時はその軽さをしみじみ実感したものです。でも今はウルトラライト。同じモンベルのバーサライトは上下で約260g。170gも軽量な上、超コンパクト。ところが、モンベル仙台店で実物を確認したところ、生地が薄く、雨と風は防げても防寒にはなりそうにありません。ということで導入には踏み切れませんでした。

 食料、飲料は、以前も書いた通り、自分は年間を通してパンとテルモスのコーヒーです。無線運用中はなぜか空腹にならず、水分もあまり取りません。特に困ったことはなく、軽量化の余地なし。以前は必ず持ち歩いたガスバーナーやコッヘル類は無線を始めてからはいつも置いていきます。食料はこだわるとキリがありませんね。重いのは食べる前までなので、楽しみと思えば、我慢できるかもしれません。カメラも160gの軽いコンデジに替えました。小物も軽視できません。実際は使わないものが多いです。今期はとりあえずヘッドランプのみ軽くしました。単3電池1本タイプ70g程。
 

 無線機以上に登山用具の軽量化は進んでいるようです。でも、道具にばかり頼りすぎるのもよくありませんね。自然界にあるものも含め、使えるものは工夫して使わないと。一気にとはいきませんが、一つ、また一つと見直してみるつもりです。 軽身で山中を縦横に歩き回る、そして見晴らしの良いところでもあれば、人知れずアンテナを上げる・・・。いずれ自分の体力との相談ではあります。無線の方も、究極の軽量装備によるウルトラライト運用とはどんなだろう? などと考えているところです。







feed 自分的・山と無線(4)運用編 (2017/10/17 13:12:36)



 山での運用は様々なことがあります。いつも好天の日を選んで登るのですが、想定外の悪天候に見舞われ、無線どころでないのでは?と思いつつ、風雨に耐えながら運用を続けるなどということも何度となくありました。始めた頃は風防対策が不十分だったため、風切り音で何を話しているのか分からない、とのレポートもいただきました。山頂でOMと出くわし、無線そっちのけで話し込んでしまったこともあります。「変わった人がいるな」とは思われても、幸い他の登山者からひんしゅくを買ったり迷惑がられたことはありません。自分がそう思っているだけかもしれませんが・・・。多くの場合、迷惑がられる前に撤収してしまいます。そして人のいない別の場所へ移動。なので、設営・撤収が億劫にならない装備、これが必須条件で、山岳運用で最も気を使うところです。なぜ2mバンドで運用するかと言えば、1)アンテナが短く設営・撤収が楽、2)430に比べバッテリーの持ちが良い、3)伝搬が面白い(平地と山岳の飛び差が大きい)、ことが主な理由です。






 自分の場合、たくさんの局と交信したいということは特になく、交信数にこだわりはありません。せっかく山に登って2〜3局ではちょっと寂しいですが、基本、交信さえできればよい、そして1局でも意外性のある交信があったなら、なお良い、というスタンスです。スケジュールを組んでの実験目的の場合は、相手局と1時間以上交信、今日はこれにておしまい、ということもあります。移動運用を終えて充実感を感じるのは、1)思わぬ遠方と交信できた時、2)実験目的が達せられ手応えを感じた時、3)交信の内容に共感できた時、かなと思います。




 山岳移動に限らず、余韻の残るQSOというのがある一方、そうでない場合もあります。人と人なので様々です。アマチュア無線の「交信」という行為は、独特の体験を伴うもので、それがこの趣味の醍醐味でもあるわけです。思いもかけないはるか遠方との交信の場合は、互いの移動地とRSレポートが確認できただけで十分満足です。弱い信号のため、何度かコールサインや移動地を聞き返したり、QSBで信号を見失いがちになったり、いったんは諦めかけたところ再び浮き上がりファイナルを送る・・・。何を話したかという内容よりその体験自体が記憶に残るものとなります。遠方でなくとも、超QRPで交信できたときも同様です。ときどき特小トランシーバーでCQを出すことがありますが、10mWや1mWで交信できたときは、たった数キロでも感動を覚えます。不思議とその感動が薄れるということもないです。

 一方、話す内容そのものによって充実感や満足感をもたらしてくれることがあります。これは相性もあるかと思います。自分の場合、アンテナや登山の話で盛り上がるなどレポート交換だけでないプラスαが加わったときにそうした感覚が湧いてくるのかな、と漠然と考えています。山岳同士の場合は、共感意識が生まれるということもあるかもしれません。それらプラスαが何であるのか、よくわからないままです。逆に一方的であったり表面的な話になってしまったかな、と反省することもしばしばです。技術にしても運用にしても、言葉で語れるものは一部であって、分かってはいても言葉や文字にしにくい領域はけっして少なくないといつも感じます。余韻の残るような充実感のある交信に少しでも近づきたいとは思いますが、考えてできることとも思えません。結局自分の人間性に回帰するのかな、とも思います。かつてキングオブホビーといわれたアマチュア無線の本当の奥深さは、実はそこにあるのでは、と思ったりもします。


〈QSLカード〉
 山岳移動でCQを出しているので、基本、交信証を発行します。多いときは、月に200枚近くになるので、これがわずらわしく思えた時期もあります。パソコン印刷を導入してからはそういうことはなく、多くは山で撮影した写真を使い、カード作り自体が楽しみと言えなくもありません。ただ、カードを発行してもしなくとも、交信した事実に変わりはないわけです。これまでつながったことのない遠方とつながり、その局がノーQSLを指定したとしても、特に残念とは思いません。交信できた事実を自分のログ帳に記載できれば十分、と考えています。もちろんカード交換を指定されれば発行はいといません。カード交換よし、ノーQSLよし、どちらもよし、です。





feed 自分的・山と無線(4)運用編 (2017/10/17 13:12:36)



 山での運用は様々なことがあります。いつも好天の日を選んで登るのですが、想定外の悪天候に見舞われ、無線どころでないのでは?と思いつつ、風雨に耐えながら運用を続けるなどということも何度となくありました。始めた頃は風防対策が不十分だったため、風切り音で何を話しているのか分からない、とのレポートもいただきました。山頂でOMと出くわし、無線そっちのけで話し込んでしまったこともあります。「変わった人がいるな」とは思われても、幸い他の登山者からひんしゅくを買ったり迷惑がられたことはありません。自分がそう思っているだけかもしれませんが・・・。多くの場合、迷惑がられる前に撤収してしまいます。そして人のいない別の場所へ移動。なので、設営・撤収が億劫にならない装備、これが必須条件で、山岳運用で最も気を使うところです。なぜ2mバンドで運用するかと言えば、1)アンテナが短く設営・撤収が楽、2)430に比べバッテリーの持ちが良い、3)伝搬が面白い(平地と山岳の飛び差が大きい)、ことが主な理由です。






 自分の場合、たくさんの局と交信したいということは特になく、交信数にこだわりはありません。せっかく山に登って2〜3局ではちょっと寂しいですが、基本、交信さえできればよい、そして1局でも意外性のある交信があったなら、なお良い、というスタンスです。スケジュールを組んでの実験目的の場合は、相手局と1時間以上交信、今日はこれにておしまい、ということもあります。移動運用を終えて充実感を感じるのは、1)思わぬ遠方と交信できた時、2)実験目的が達せられ手応えを感じた時、3)交信の内容に共感できた時、かなと思います。




 山岳移動に限らず、余韻の残るQSOというのがある一方、そうでない場合もあります。人と人なので様々です。アマチュア無線の「交信」という行為は、独特の体験を伴うもので、それがこの趣味の醍醐味でもあるわけです。思いもかけないはるか遠方との交信の場合は、互いの移動地とRSレポートが確認できただけで十分満足です。弱い信号のため、何度かコールサインや移動地を聞き返したり、QSBで信号を見失いがちになったり、いったんは諦めかけたところ再び浮き上がりファイナルを送る・・・。何を話したかという内容よりその体験自体が記憶に残るものとなります。遠方でなくとも、超QRPで交信できたときも同様です。ときどき特小トランシーバーでCQを出すことがありますが、10mWや1mWで交信できたときは、たった数キロでも感動を覚えます。不思議とその感動が薄れるということもないです。

 一方、話す内容そのものによって充実感や満足感をもたらしてくれることがあります。これは相性もあるかと思います。自分の場合、アンテナや登山の話で盛り上がるなどレポート交換だけでないプラスαが加わったときにそうした感覚が湧いてくるのかな、と漠然と考えています。山岳同士の場合は、共感意識が生まれるということもあるかもしれません。それらプラスαが何であるのか、よくわからないままです。逆に一方的であったり表面的な話になってしまったかな、と反省することもしばしばです。技術にしても運用にしても、言葉で語れるものは一部であって、分かってはいても言葉や文字にしにくい領域はけっして少なくないといつも感じます。余韻の残るような充実感のある交信に少しでも近づきたいとは思いますが、考えてできることとも思えません。結局自分の人間性に回帰するのかな、とも思います。かつてキングオブホビーといわれたアマチュア無線の本当の奥深さは、実はそこにあるのでは、と思ったりもします。


〈QSLカード〉
 山岳移動でCQを出しているので、基本、交信証を発行します。多いときは、月に200枚近くになるので、これがわずらわしく思えた時期もあります。パソコン印刷を導入してからはそういうことはなく、多くは山で撮影した写真を使い、カード作り自体が楽しみと言えなくもありません。ただ、カードを発行してもしなくとも、交信した事実に変わりはないわけです。これまでつながったことのない遠方とつながり、その局がノーQSLを指定したとしても、特に残念とは思いません。交信できた事実を自分のログ帳に記載できれば十分、と考えています。もちろんカード交換を指定されれば発行はいといません。カード交換よし、ノーQSLよし、どちらもよし、です。





feed 自分的・山と無線(3)アンテナ編 (2017/10/11 22:00:35)


 設営が楽で、なるべく目立たないようにとの理由から、これまで主に垂直ホイップ系のアンテナを使ってきました。最も使用頻度の高いのはJ型アンテナで、次に1本ラジアル追加の改造モービルホイップ(山岳GP)。何本か作りました。どれも工具不要、設営・撤収がすばやくでき、狭い山頂や尾根筋などではこれに限ります。特に冬場、里山の山頂で誰も来ないだろうと安心していると、大集団が登ってくることがあります。そんなときは、即撤収、別の場所に移動します。






 自分はどんなアンテナも基本、三脚設置です。信号のブレを最小限に抑えるためで、可能ならその足元を石で固定します。ただ、三脚の重さがネックで、軽量かつ丈夫なものはないかと、今も悩みの種ではあります。現状は、「ZIP SHOT」(312g)という超軽量なものを使っていますが、ビームアンテナの場合、回しにくいのが難点。

 第一電波のRH770も山岳移動の定番で、よく飛んでくれます。運用終了後、このロッドアンテナをハンディ機につないでワッチしていると、思わぬ遠方からのCQが入感、期せずしてDX、などということもありました。自分は予備としてお守り代りに持っていきます。クリップベースのコネクターケーブルと相性が良く、樹木の枝先に取付け運用などということもあります。

 今年に入ってからは、ビーム系アンテナを使うことが多くなりました。3エレや4エレ程度でもあってもホイップ系とは一線を画す性能を実感します。目的のエリアが明確な場合、ホイップ系アンテナで全方位に放射してしまえば、ある意味、損失以外のなにものでもないわけです。以前、DCR用の12エレ八木をお使いの山岳局と交信し、その威力に驚愕した覚えがあります。自分もさっそく8エレを導入してみたものの、フリーライセンス局が少なかったこともあり、その効果を実感するというよりは、ただただ疲れるのみで、早々に物置に仕舞い込んでしまいました。局数のまったく異なる2mバンドの場合は、手応えを得やすいということかもしれません。面白いのは、強く入感する方向が自分の想定と異なることです。あらかじめカシミールで予想をつけても外れてしまう。伝搬は一様ならず、反射や回折が入り交じる山岳ならなおさらですね。ただ、エレメントが多くなれば、それだけ設営・撤収に時間がかかり、場所も限定されます。今日の山行に何を持っていくか? 自分自身のアクティビティや体力、マインドの問題、シチュエーション、ロケーション、コンディション・・・判断材料はたくさんあって、いつも悩みます。

 山岳用のアンテナが市販されているわけではないので、山で実際に使えるもの、山に特化したアンテナに改造あるいは自作します。プロ(業務)用アンテナは種々の厳しい条件をクリアするのに四苦八苦すると聞きますが、アマチュアは作り放題です。利得の上限もないし、どんな形状でもおとがめなし。自由で寛容なる個人的興味の時間と空間。ありがたいです。軽量であること、コンパクトに収納できること、あまり目立たず景観を損ねないこと、設営・撤収が簡単、風雨に強いこと、それらと性能との折り合い。相性が良いのもあれば、1度きりで使わなくなるのもあります。あまり異彩を放つことなく風景に溶け込み、体の一部のように使い勝手がよく身の丈にあったアンテナ、自分的にはそれがベストかな、と考えています。





feed 自分的・山と無線(2)リグ編 (2017/10/4 16:53:23)



 山頂付近で2〜3時間運用することが多く、もっと長くなることもあります。こんな長時間、山頂付近に留まる登山者はいませんね。「何をしているのですか?」とよく声をかけられます。逆に、長く留まることで、登山者の様子や人の動き、気象の変化がよくわかります。年代や服装、装備、単独あるいはグループ、どのコースから登ってきてどこを下るのか、などなど。無線をしながらの定点観察。これはこれで面白くもあり、参考になったりもします。

 さて、その山行に見合った機材を持っていくわけですが、どのリグ、アンテナにするか、いつも悩ましく、直前まで逡巡します。リグについては昨年あたりからハンディ機でなく、FT-817やFTM-10Sを使うことが多くなりました。バッテリーの軽量化が進んでいることもあり、登山=ハンディ機と限定せず、可能なものは何でも使ってみる、そのことで見えてくる風景もあるのでは?そんなふうに考えています。

〈FT-817〉
 山岳でSSBとFMの両方に出られる唯一無二の現行機種なので、ありがたいです。このリグのおかげで2mサイドバンドの面白さをかいま見ることができました。山なら5Wでも楽しめます。リチウム電池内蔵で一式約1.4kg。これに外部バッテリーを加えると2kg弱。許容範囲とはいえ、重さはこたえます。





 山では立てた状態の方が使いやすいので、安定するよう木製スタンドを自作してみました。ただ、リグ自体の使い勝手が良くありません。ボタン類が小さいため、モード切り替えのつもりがバンドを替えてしまうということが頻繁に起る。VFOも小さなツマミで操作し、大きい方のダイヤルはほとんど使わない。なんだか無駄なように思います。自宅なら何でもないことも、山では誤操作が多く、困ったリグです。受信感度や音質など性能的なところは十分満足なのですが・・・。それにしてもこのリグに加え、何キロもある重い鉛バッテリーを担ぐとか・・・軟弱の身には考えられず、ですね。



〈FTM-10S〉
 現在のメインリグ。FM専用機なのでハンディ機で良いのでは?と思わなくもありませんが、山岳用として考えた場合、FTM-10Sの使い勝手の良さや優位性を実感することが多いです。天候に不安があるときはこのリグを持参します。
 自分の運用方法は、アンテナを設置した三脚の下にリグ本体を置く。これにより短い同軸ケーブルで済みます。あとはコントローラーを持ち、座りながら、あるいは立って運用。座ってばかりいると体に良くないので、時々立ち上がります。その際、コントローラー側ですべての操作ができるのは便利で、手元も熱くなりません。PTTのホールド機能があり、押したら送信、もう一度押すと受信に切り替わる。長時間の運用でも疲れず、この機能があるから使いたくなる、と言ってもよいくらいです。



 本来はバイク用ですが、自分にとっては電源さえつなげば、どこにでも持ち歩ける軽量ポータブル機、と言えます。3Ahリチウム電池と組み合わせ850gほど。ハンディ機並の消費電力なので、10W運用でも途切れなく交信を続けられるのが最大のメリットかと思います。パワー2倍の利得差は3db。山岳において、これがどれほどの意味を持つのか? 実験継続中、といったところです。

 二つとも発売から相当年月が経過し、パソコンや家電なら見向きもされない古い機種です。でも、良いものはそれなりのことはあります。手軽に使えるものより、少し面倒でやっかいなものほど愛着が湧く、ということも。人も機械も同じですね。修理に出して戻ってきたリグというのも愛着が増したりします。バッテリーや風防対策、使い勝手にしても一手間かけてみる。その結果、自分なりに納得いく交信ができたときは、ささやかな手応えと満足が得られます。そして新たな課題も生まれ、工夫を重ね試してみる・・・。自分にとって山岳は、そのための自由な実験の場、と言えなくもないです。






feed 熊野岳 10/1 (2017/10/1 18:50:54)


 本日も蔵王・熊野岳。朝方は濃いガスに覆われていました。刈田岳駐車場で少し待機し、午前6時30分登山開始。といっても30分ほど。このところ、早朝にガス、その後回復し晴天というパターン。今日もまさにその通りでした。紅葉シーズンまっさかり。元々観光で登れる山ということもあり、山頂付近の賑わいは並大抵でありません。ということで、山頂ではなく、避難小屋付近で運用しました。QTHは宮城県刈田郡蔵王町。







<本日の装備>
リグ FT-817(144MHzSSB、FMで運用 5W)
電源 内蔵リチウム+NCR18650B 3本直列
アンテナ 4エレループ

 アンテナ南西向けで運用。1エリア、0エリア、7エリア各局に交信いただきました。サイドバンドをワッチしても1エリアより遠方は聞こえませんでした。信号の伸びが何ら感じられず、夏のコンディションは収束してしまったようです。それでもSSB、FMにてぽつぽつりと30局に交信いただきQRTとしました。山岳移動局は栗駒山(栗原市)、越後駒ヶ岳(南魚沼市)、火打山(妙高市)各局。越後駒ヶ岳局は、VX-3に6/8λホイップとのことでした。あまりにも強い信号に驚き、帰宅後、カシミールで調べたところ距離約165km、「見通し」とわかりました。本日の最遠方は、火打山局で距離約250kmでした。

 そろそろ奥山は、白いものがいつ舞い降りてもおかしくありません。あと1、2回運用できるかどうか。その後は、里山モードに移ります。





feed 栗駒山 9/24 (2017/9/24 19:38:46)



 強風のため前回山頂を断念した栗駒山。今日は朝方前線の影響が残るものの、おおむね晴れの予報。早起きして登ってみました。午前6時過ぎ、宮城県側登山口のいわかがみ平に着いてみると、すでに駐車場は半分ほど埋まっていました。出発の準備をしている間にも、次々埋まっていきます。隣で準備している方にお聞きしたところ、紅葉が早まっているとのこと。今日の日を待ち望んでいたようです。

 30分ほど登ると、その姿が見えてきました。待ち望んだだけのことはあります。山装う、まさに全山紅葉。









 こんな素晴らしい景色の中、無粋にもアンテナを上げるのは気が引けましたが、目立たない場所で、それも何度か場所を変えながら、運用しました。元々人気の山であり、かつ、ベストシーズンということで、ひっそり運用しているつもりでも、いつの間にか、周りに人が増えてしまいます。4エレループでなく、J型アンテナなどホイップ系にすればよかったと後悔。登る時期でもアンテナを選ぶ必要がありますね。

<本日の装備>
リグ FT-817(144MHz SSBおよびFM 5W)
電源 内蔵型リチウム電池
アンテナ 4エレループアンテナ



 今日は、8エリア、0エリア、7エリア(福島、宮城、山形、秋田、岩手)各局に交信いただきました。サイドバンドでは、1エリアの移動局やその相手局も聞こえ、コールサインもすべて確認できましたが、QSBがあり交信に至りませんでした。北アルプス局も入感。残念ながら呼ぶ前に聞こえなくなってしまいました。コンディションはいま一つだったようです。最遠方は、8エリア亀田郡七飯町の横津岳移動局。41-41でレポート交換。変調が浅く、信号も弱めではあったものの安定感はあり、不安なく交信を続けることができました。距離約330km。

 久しぶりの好天に恵まれての運用。やはり山岳移動は天気次第です。でも、本当は無線のことなど忘れて、心ゆくまで紅葉を楽しむ、いま時期はそれが良いのかな?と思ったりもします。





feed 自分的・山と無線 (2017/9/20 21:53:19)



 山岳移動といってもスタイルはそれぞれで、登山主体で休憩中1〜2局交信して下山という方もおれば、どちらかというと無線が目的で山に登るという方もおります。自分は、かつて無線趣味はなく、山歩きのみでした。今はどちらかというと後者に近いです。山頂付近での無線運用を楽しみに登るので、登ることや機材の重さはさほど苦になりません。人間、この先に具体的な楽しみがあると苦にならないものです。

 といっても登山用具を含め、必要最小限の装備にとどめます。食料はバンとテルモスのコーヒー、非常食のみ。山頂にこだわらない。日頃のトレーニング、装備や設営手順の練習をしておく。好天になりそうな山を選び、基本、ソロで登る。自分が心がけているのはそんなところです。もちろん他の登山者の迷惑にならないような場所を選んで運用します。そもそも無線ができそうにない狭い山頂の山にはあまり登らなくなりました。広い山頂や尾根を持つ山、たとえば蔵王・熊野岳とか地蔵山、吾妻・高山、月山、鳥海山など。定点運用の泉ヶ岳の場合は、藪漕ぎして登山道から離れたところで運用します。



 最近、SOTAという山岳無線のアワードプログラムのことを知りました。今のところ、SOTA参加局と交信したことはありませんが、山岳移動局が増えてくれるとしたらありがたいかな、と思います。

 自分的にはその山頂から、このアンテナを使ってどのような飛び方をするのか、どんな遠方とつながるのか、相手局のロケや設備を含めその際の諸々の条件とは?といったところに関心があります。なので、平地ではさほど飛ばない2mバンドで運用し、山で使うためのアンテナや器材を自作します。山頂のロケは圧倒的に有利なので、そこに偶然のタイミングが加わる確率が高く、驚くほど遠方から呼ばれたり、逆に信じがたい信号が飛び込んできたり・・・思いもよらないことが起こりやすいのです。時に想定外の電波の振る舞いに驚愕し、時に翻弄される。偶然性や意外性、これが最大の醍醐味であることをいつも実感します。

 アンテナも少しの工夫を加えることで飛び方が変貌します。その振幅が平地よりもはるかに大きく、そこが山岳の面白いところです。この世界に一度取り憑かれると、抜けられない不思議な魔力があります。山に登ること、機材一式を担ぐこと、けっして楽ではないですが、その壁を乗り越えてでも続けたくなる何かがあると感じます。同じ山でも日々伝搬は変化する。リグ、アンテナ、バッテリー、登山用具・・・工夫のしどころも無限にある。技術的研究はともかく、自己訓練的ストイックさもあるのかな、とも思います。そして類は友を呼ぶ。休日、毎回声が聞こえていた局が突然聞こえなくなっても、彼はどこかに登ってQRVしているのです。そこに山があるから? いや、この山があって良かった・・・と。魔力には逆らえません。





feed 熊野岳9/19 (2017/9/19 18:15:46)



 台風一過、早起きして熊野岳に登ってみました。雲一つない晴天を期待したものの、明け方、まだ台風の影響が残っているのか、南蔵王から地蔵山あたりの稜線に雲がかかっていました。ガスっていても朝のうちだけだろうと、刈田岳駐車場から登り始めました。





 歩き始めてすぐ、一瞬ガスが晴れ、御釜と熊野岳が姿をみせてくれました。台風過ぎて秋深まる、といいますが、だいぶそれらしくなってきました。濃いガスと強風の中、熊野岳避難小屋まで登り、しばらく待機していると、上空にまた青空が。そしてすぐガスに覆われてしまう。こんなことを何度か繰り返しながら、10時ごろにはだいぶ薄くなり、視界が開けてきました。ここ数回の山行は荒れ模様続き。今日は少しだけ眺望を楽しむことができました。




 無線の方は、144MHzSSBで運用しました。平日かつサイドバンドということで、なかなか声がかかりません。強風による風切り音もあったとみえて、了解度は下がっていたかもしれません。風に耐えるのが精いっぱい。4エレループも南西に向けたままで、特に合わせることもしませんでした。それでも、ぽつりぽつりと固定局に呼んでいただき、宮城、福島、山形、新潟各県の12局に交信いただきました。最遠方は新潟県十日町市、距離約180km。コンディションも上がってなかったようです。サイドバンドはFMと違い、山頂からCQを出してもパイルになることはないし、空振りがほとんどです。運用局が圧倒的に少ない。まして今日は平日。SSB特有の変調で応答があった瞬間というのは、いつもありがたさを実感します。


-NCR18650B 4本直列-
 FT-817に4本直列で使ってみました。運用開始時16.4V。その後、受信だけでもけっこう電圧下がってきます。使い始めから約2時間、数局と交信し、終了時14.4V。低空飛行の3本直列と違い、余裕で5Wを維持します。リグも思ったほど熱くはなりませんでした。サイドバンドなら2~3時間、5W運用可能ではとの感触ですが、今日は交信数が少なかったので後日また試してみます。






feed 泉ヶ岳定点運用2017 9/16 (2017/9/16 17:52:59)



 今シーズン5回目となる泉ヶ岳定点運用。明日、明後日と台風の北上で荒れた天気となりそうということで、本日、登ってみました。地下鉄泉中央駅からバスで泉ヶ岳の登山口へ。バス乗車中から小雨が降り出してしまいました。晴れは期待できないにしても雨はないだろうと楽観していただけに、急に暗い気分に。それでも、いつものカモシカコースを直登し、山頂まで登ってみました。案の定、降雨まじりの濃いガスで何も見えず。今シーズンはなかなか天気に恵まれません。






 雨の無線運用は難儀です。アンテナも機材もメモ紙も濡れ、自分自身も濡れます。ろくにログも取れません。気が進まないところはありつつも、せっかく山頂まで登ったので、少しでも・・・といつもの場所にアンテナを設営。








 <本日の装備>
 ・リグ FTM10S(145MHz FM 10W)
 ・電源 NCR18650B 3本セット
 ・アンテナ 変形3エレ八木

 設営してすぐ、アンテナは水滴まみれとなったものの、SWRは多少上がる程度で問題なし。水滴で急激に悪化することもあり、このあたりの関係性がいま一つわかりません。リグは傘で覆い、アンテナを南西に向け約2時間運用。山形、福島、宮城、秋田、新潟の16局に交信いただきました。特に遠方との交信はなく、固定局が多かったかな、との印象ですが、山同士の交信もありました。新庄神室連峰の槍ヶ先(山形県新庄市)、鳥海山月山森(山形県遊佐町)、秣岳(秋田県東成瀬村)各移動局。0エリアは新潟市東区固定局1局のみ。こちらには信号のブレもなく55で入感していましたが、相手局の方にはQSBがあり、急に落ち込む場面があったようです。雨による減衰の影響だったのかもしれません。そろそろ運用を終え、撤収に入ろうとした頃から雨もあがり、少し明るいガスに変わってきました。ホント、山はあまのじゃくです。



< リチウム電池NCR18650B >
 FTM10S(145MHz・10W)でNCR18650Bバッテリー(3本セット)がどの程度持つのか、パワー計で確認しながら運用してみました。開始時の電圧12.4V。ほぼ満充電状態。約1時間の運用で11.4Vに低下。10W変わらず。11Vを切ったあたりから8Wほどに低下。運用終了時の電圧10.4V。パワー8Wを維持。といったところでした。約2時間のほぼ連続交信。あえて受信よりこちらの送信時間の方を長めにしました。1時間ほど10Wを維持し、その後、8~6Wで1~2時間の運用が可能なようです。今日はあえてハイパワーで運用しましたが、いつもはミドルパワー(3W)中心。自分の運用スタイルならこれで十分かな、との印象です。重さわずか150g。ずいぶん軽量になります。





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