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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/5/10 20:35:22)

現在データベースには 390 件のデータが登録されています。

feed 3/4λ J型アンテナ (2016/7/30 14:55:06)


 先日ブログに書いた3/4λ山岳用GPのエレメントをショートスタブでドライブしてみたらどうなんだろう、との考えが浮かび、思いつきで試してみました。つまり、3/4λのJ型アンテナ。1/2λのエレメントを使う通常のタイプより、利得向上が期待でき、GPと違ってラジアル不要、重さも軽減できるのでは?と考えたわけです。元はモービルホイップ、それがGPに、そしてさらに姿を変え・・・。




エレメントの長さは最終調整するとして、まずはショートスタブ。

<作製>
 直径5ミリ銅パイプ1メートルを半分に切断、直径4ミリ銅パイプをコの字に曲げ、5ミリパイプに差し込みU字型にする。塩ビパイプ継手に2か所の穴を開け、銅パイプ中ほどに固定する。先端部もプラスティック板で固定。2本のパイプ間隔は2センチ。下から上まで等間隔を保つ。


下部

中間部

上端


<給電部>
 1:4 Uバランを作っておく(3D2V 67センチ)。給電線を丸端子にハンダ付けの上、目玉クリップにボルト固定。この時点では、給電位置がわからないため、とりあえず目玉クリップで可変できるようにしました。アンテナ本体の組み立ては、GPのエレメント(直径4ミリ)をスタブの片方に3センチほど差し込み、結束バンドで止めるのみ。


Uバランと給電部

スタブ完成


<調整>
 目玉クリップを上下させながら、給電位置を探ります。下端から8センチあたりかな、と見当をつけたところ、12センチでSWRがストンと下がってくれました。共振周波数が高めだったので、エレメントを追加。位相コイルはそのまま使用し、長さ130センチで145.00、SWRほぼ1.0となりました。給電位置はけっこうクリティカルで、5ミリ程ズレても大きく変わってしまいます。



<設置>
 ショートスタブの間隔を保つために入れた中間の継手に、50センチの塩ビパイプを差し込み、いつものように三脚に大型クリップで固定。




収納約50㎝


 ベランダで受信してみたところ、以前に作った1/2λのJ型アンテナよりS1程度上がるようです。GPの状態との比較はしていないものの、同等かなとの感触です。ただ、この設置の仕方だと、クリップ内でパイプが回ってしまい、安定しません。スタブ本体の耐久性を含め、もう一工夫必要。さっそく山で使おうと考えていたのですが、このままではちょっと、といったところです。





feed 山岳QRP (2016/7/27 5:49:35)


 電波は目に見えない分、実に不思議な振る舞いをします。八木アンテナを山頂に担ぎ上げたからといって、また、パワー任せに送信したからといって、必ずしも遠くと交信できるとは限りません。実際、VUハンディ機で300km〜700kmの交信を何度か体験していますが、その時のアンテナは、J型アンテナとRH770という、どちらも1/2λの垂直アンテナです。もちろん、相手局のFBな設備に助けられたであろうことは否定できないものの、双方のロケ、タイミング、コンディション、これらがたまたま折り合った時に、DXは実現されるというのが実感です。なにより、このような簡素なアンテナとローパワーでつながった時の感動は、言葉に表せないものがあります。






 金をかけなければ実現できない、確かにそういう面はあるものの、電波伝搬は、そこに収斂されない奥深さを感じます。金をかけても手に入らない領域があり、だからこそ創意工夫が生まれる、ここに面白さがある、と。山頂で運用中、唐突にはるか遠方からのCQが聞こえたり、撤収間際、思いもかけないところから呼ばれたり、ほんと、想定を超えてその事象はやってきます。それは、まれに起こる偶然だからよいのであって、パワー任せで、常時つながったとしたら、そこにもう感動はないわけです。

 震災後、おかざきKG295局さんと特小トランシーバー(422MHz)による交信実験を続け、徐々に距離を伸ばしながら、2年前、ついに1mWで200kmを超す交信に成功しました。今もその時の感動は忘れられません。特小トランシーバーなので、アンテナはわずか17cm程の付属ホイップ。厳しく整合のとれたアンテナがどれほどの底力を発揮するか、この時、思い知らされました。1mWのわずかなパワーを無駄なく送信する。そして息も絶え絶えの信号を果敢に捉える。マッチングの妙。145MHzでも、そんなアンテナで絶妙なQRP運用ができればと夢想しています。もちろん特小での更なる記録更新も。

 デジタルモードもアイコム、ヤエスの異なる方式が混在しているものの、シンプレックスで運用する局は増えているように感じます。この数年の実験で、デジタルだからアナログより飛ばない、というのは一面であって、その逆もあるということを何度も経験しました。アナログでノイズ混じりの厳しい信号が、デジタルではメリット5で明瞭に復調され、驚かされることもしばしばです。145MHzデジタル、けっこう粘りがあります。幸い自分の使っているID-51は100mWのローバワー設定が可能。見通しはもちろん、回折、反射、異常伝搬・・・デジタルならではの、どのような振る舞いを見せてくれるのか。アナログよし、デジタルもよし。山岳QRPの楽しみは尽きません。

 というわけで、山登りと簡素なアンテナによる2mおよび特小を中心とした運用に回帰。このところ封印していたアンテナ作りにも興味が湧いてきました。素人のガラクタいじりをまた始めようかと・・・。




feed 3/4λ 山岳用GP (2016/7/26 5:32:23)


 先日、蔵王・地蔵山で使ってみた山岳移動用GP。自宅ベランダで受信してみたところ、RH770よりSが1〜2上がり、J型アンテナとの比較でも良好な感触が得られました。J型アンテナはわずかに動いただけでSが上下しますが、このアンテナは強く受信できる空間が広いとの印象があります。




 このGP、元は第一電波のNR-2Cというモービルホイップです。145MHzモノバンド、200gと軽量で、そのまま山で使おうと以前に購入しました。ところが、上部エレメントが70cm以上あり、分解してもザックに納まらずそのまま物置に。自分の場合、こんなことの繰り返しで、モービルホイップがどんどん溜まっていきます。

 ふと、長いエレメントを銅パイプ数本に換えて接続すれば、簡単に連結、分解して山に持っていけるのでは?との考えが浮かび、物置から引っ張りだしてみました。ところが、念のためアナライザーで測ったところ、マッチングがまったく取れてないことが判明。SWR3〜4から下がらず、場所を変えて測っても同じ結果に。このホイップ、確かノンラジアルだったはず。もしかして不良品?? 試しに、50cmのラジアルを1本取り付けたところ、劇的に改善。ラジアルの長さを調整し、SWR1.03まで落ちてくれました。三脚取り付けの場合、ノンラジアルタイプであってもSWRはさほど下がらないこともあり、1.5以下であれば良しとしています。その意味では、不良品?転じて良好に調整できた、とポジティブに受けとめることに・・・。




 さて、エレメントの方。長めのモービルホイップを山岳移動で使う場合、ザックに入るように、中間コイル部のイモネジを緩めて分解と組立てを繰り返すことになります。そのため、付属の六角レンチが必須で、これを持ち忘れると、山頂で手も足も出ません。またイモネジをうかつに回すとポロリと落ちてしまう。雪面の場合、探すのはほとんど不可能となります。また、冬場や悪天候の際に、かじかんだ手で小さなイモネジ回しての組み立て、撤収というのもつらい。ということで、道具不要かつ容易に組み立て、分解ができる銅パイプ連結式に換えてみました。各エレメントを差し込むだけ。4分割とし、仕舞い込み寸法は約50cm。これならザックにポロッと入ります。耐久性に不安が残らなくもありませんが、手元での運用なので何とかなるかと。とりあえず何度か使ってみます。


パイプ差し込み連結式

位相コイル部 イモネジ固定

先端部

収納50cm


 なお、中間の位相コイルを外し、銅パイプのみ154cmでもマッチングが取れます。ただ、受信してみたところ、メーカー設計の通り、位相コイルを入れた方が安定するようです。長さ141cm。3/4λ1段、ラジアル1本仕様。風に耐えられる程よい長さと強度、三脚との相性、収納、組立てやすさ、重量、それらと性能との折り合い。あくまで2m山岳運用の話しではありますが、市販のホイップでも工夫のしどころはまだまだあるかもしれません。





feed 蔵王・地蔵山移動 (2016/7/24 19:02:34)


 今朝、仙台は霧雨。出かけるかどうか迷いつつ、日本海側は晴れとの予報に期待し、山形側の蔵王・地蔵山に登ってみました。蔵王温泉から濃霧の中、ゴンドラで一気に1700m地点へ。着いてみたら真っ青な空が広がっていました。梅雨時は、まれにこういうことが起こります。



 本日の装備
 リグ ID-51、DJ-S57、DJ-R20D
 アンテナ モクソンアンテナ、モビホ改造GP(145MHz)

 今日は、モービルホイップを改造した山岳移動用GPとモクソンアンテナを比較してみるのが目的で、リグ2台、三脚も二つ持参。GPは3/4λ1段でラジアル1本仕様。ステンレスエレメントをすべて銅パイプに換え、簡単に連結、分解できるようにしてみました。







 2時間ほどの運用で、宮城、山形、福島、秋田各局にお相手いただきました。南は福島県矢祭町(145km)、北は秋田県男鹿市寒風山(203km)。1エリアの茨城、神奈川の信号が聞こえていましたが、交信には至りませんでした。いつもこの山頂では0エリアとつながるのですが、なぜか、まったく聞こえずじまい。信号の伸びは感じられませんでした。  

 何局かにモクソンアンテナとGPからの信号の比較レポートをお願いしたところ、モクソンの方が良いとのレポートもありましたが、GPの方が良好、変わらずのレポートもありました。寒風山移動局からは、モクソンで41、GPで52のレポート。受信した感じでは、モクソンで受信できて、GPで不可のケースはなく、逆にモクソンは方角によってはまったく受信できなくなってしまいます。混信を避けるには有効なアンテナではありますが、山頂でストレスなく運用できるのはGPかな、との感触。目立たずに済み、身の丈にもあっているようです。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。






feed 泉ヶ岳移動 145DV、特小QRP (2016/7/18 18:35:11)



 なかなか梅雨が明けないと思っていたら、天気予報当たらず、カンカン照りの夏日に。早起きして泉ヶ岳へ。今年3回目となります。この山は標高こそ1172mと低いものの、奥羽山脈から東に派生する長い尾根の突端となっているため、蔵王とは違った飛び方をするようで、時に意外な信号を拾うことは、以前に書いたとおりです。我が家から、地下鉄とバスを乗り継いで登山口まで1時間ちょっと、そこから90分ほどの登山で山頂に立つことができます。今シーズン、無線運用と体力づくりを兼ねて、定点観測的にこの山に登ってみようかと考えています。





 <本日の装備>
 ID-51+モクソンアンテナ(145MHz)、RH770
 DPR-3+350DHクリップベース
 特小DJ-P24L

 山頂に着いてさっそく、三脚+ブラケット(片支持ブーム)+クリップにてモクソンアンテナを設置。ブラケットのおかげで三脚にエレメントが接触することなく、悪くありません。南に向けると仙台市内のローカル同士の交信が59で入感。同じ周波数で、北に向けたところ、岩手の局同士の交信が同様に59で入感。回してしまえば、それぞれの信号が混信をきたすことはまったくありませんでした。考えていた以上に、このアンテナのフロントバックは切れるようです。2m用とは思いえないほどコンパクトでもあり、山での使用頻度を少し上げても良いかな、と好印象。






 さて、本日のスケジュール交信。おかざきKG295(JA7RTG)局さんの移動地は、福島県川俣町の花塚山。標高918m。富士山が見える北限の山と言われているようです。泉ヶ岳との距離は84.4km。145.300デジタルメインにてお呼びしたところ、さっそく応答あり。まだ山頂到着前とのこと。少し待って、双方山頂にて実験開始。この時点では、見通しかどうかわかりませんでしたが、こちらは始めから0.1Wに設定。なんら問題なく入感しているとのことで、KG295局さんも0.1Wに落として、52-52で交信成立。さらにモクソンアンテナの方角を合わせたところ、56-56まで上がり、良好な伝搬を確認できました。



 続いて特小トランシーバー(422MHz)による実験。KG295局さんはP24LとP221Lで送信、こちらはP24L使用。それぞれ10mWで送信いただいたところ、P24Lからの信号はスケルチが問題なく開くが、P221Lからの信号は断続的にしか開かないという結果に。双方P24Lにより52-52で交信成立。1mWにパワーダウンしての交信も試みたところ、ノイズに埋もれた変調を確認することはできませんでした。交信不成立。やはり10mWと1mWでは別世界です。その後、10mWもノイズに埋もれるようになり、聞こえたり聞こえなくなったり。今日は、何の影響なのかコンディションの不安定さを感じました。



 特小を終えて、145DVに戻ったところ、0.1Wのまま特に設定を変えていないのに、信号は双方59に。本当にスーパーロー? 間違いなし、ただ、花塚山側でほんの少し場所を変えたとのこと。結果的には59-59で交信成立となりました。

 特小では、福島県本宮市、大名倉山移動のフクシマSP302局さんと10mWで交信成立。花塚山よりノイズ少なく、明瞭かつ安定した信号で交信を続けることができました。双方M5。標高575mの山頂より運用とのこと。DCR0.2WでもM5で交信いただきました。

 帰宅後、カシミールで確認したところ、花塚山、大名倉山とも泉ヶ岳とは完全見通しでした。大名倉山とは距離104.2km。


花塚山ー泉ヶ岳

大名倉山ー泉ヶ岳


 145デジタルQRPにしても特小にしても、コンディションの刻々とした揺らぎやちょっとした位置の移動が、伝搬上の大きな変化となって現れ、いつも驚かされます。これからも、どのような伝搬を見せてくれるのか楽しみです。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。





feed 蔵王・熊野岳移動 (2016/7/10 18:34:08)


 長らく蔵王噴火警戒により規制がかけられていた宮城県側の登山道が解禁となり、本日、熊野岳に登ってみました。山頂は時折、青空も見えるものの、あいにくのガスと強風の中、おかざきKG295(JA7RTG)局さんとのスケジュール交信および2mを中心に運用してみました。








本日の装備
ID-51+5エレ八木A144S5Rシングル
DPR6+350DH
特小DJ-R20D

 おかざきKG295局さんの本日の移動地は、岩手県遠野市の寺沢高原。自分も2年前に一度訪れたことのあるFBなロケーションです。当局側はあまりの強風のため、山頂より少し離れた避難小屋前の南斜面で運用。約束の時間まで南方向に八木を向けて運用していたところ、KG295局さんよりバック方向からコールあり。反対斜面でもあり、やはり少し弱いとのこと。三脚ごとアンテナを担いで尾根まで移動。八木の方角も合わせたところ、デジタルモード(DV)双方100mWまで落として57-57で交信できました。これなら特小もいけるのでは?ということで、さっそく実験。本日はしばらくぶりにDJ-R20Dを持参。KG295局さんはDJ-P24L。10mWでお呼びしたところ、思いのほか明瞭な変調が返ってきました。メリット5。続いて1mWにパワーダウン。当局側はかなりノイズが絡んできたもののなんとか了解可。寺沢高原側には十分了解できる信号で届いているとのこと。慎重に信号を探りながら、数メートル移動したところ、こちら側もメリット上がり、最終的に51-41で交信成立。距離164km。たった1mWでよく飛んでいくものです。久しぶりの遠距離交信に少しだけ手ごたえが感じられました。




 2mFMでは、前回ブログに書いた5エレ八木を三脚に設置して使ってみました。強風の中、倒れるでもなく、あらぬ方向に回るでもなく、よく耐えてくれました。設営、撤収もラディックスのデイパック3エレよりスムーズで、気に入りました。









 CQを断続的に出したところ、1エリア千葉県大網白里市(約290km)、0エリア新潟県妙高市・火打山移動(約250km)、北は秋田県男鹿市・寒風山移動(約205km)など各局におつなぎいただきました。寒風山移動局とは100mWで41のレポートをいただき、交信成立。福島、山形、宮城各局とも1W~2.5Wで交信いただきました。一方、1エリアが多く入感していたものの、呼んでも拾っていただけないケースもありました。強風で余裕がなく、八木のビームを合わせきれなかったようにも思います。よく聞こえるアンテナとの感触は得られたので、また使ってみます。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。








feed 八木アンテナの三脚設置 (2016/7/5 12:49:08)



 数年前、ベランダに設置した145MHz用の5エレ八木。片支持ブームが必要で、思いのほか設置面積が大きく、目立ってしまったため10日ほどで撤去、物置に眠ったままとなっていました。A144S5R(第一電波)という小型軽量のロングセラーアンテナで、お使いの局も多いと思います。固定用なので、ブームやエレメントの分割はできないものの、長さ1mちょっと、重さも600g程。ザックに括り付ければ山岳移動にも使えるのでは?と引っ張り出してみました。

 試しに、三脚+大型クリップで設営してみると、エレメント下部が三脚に接触してしまいます。430やDCR用と違い、145MHz八木の大きさを実感。かといって、純正の片支持ブームを取り付けるのでは、大げさすぎる。雲台に延長ポールを追加すると接触はなくなりますが、安定性に欠ける上、同軸ケーブルの引き回しに問題が生じることになります。実際、この方法で別の八木を使ったことがあり、よくありませんでした。1)三脚と接触せずバランス良く回せること、2)手間なく設置、撤収できること、3)ある程度の風に耐えられること、4)同軸ケーブルの引き回し、を考えながらちょっとした工夫をしてみました。


〈材料〉
 エツミ ストレートブラケットII ネジ付 ETM-83905
 大型クリップ(ダイソー)
 W1/4ボルト、ナット







 ストレートブラケットとは、1台の三脚にカメラを2台とか、外付けストロボや照明器具を取り付ける金具で、さまざまな種類があるようです。使用したものは長さ20cm、幅2,5cmで、三脚に取り付けられるネジ穴が4カ所切ってあります。一眼レフに耐えられる程度の丈夫さは確保されているようなので、軽量アンテナなら何とかなるのでは?ということでこれを片支持ブームの代わりにしました。いつもの大型クリップをブラケットのネジ穴を使ってボルトで固定。


バランスをみてねじ穴を換える

クリップ式ブーム固定

同軸引き回し



 設営は、三脚ネジでブラケットの片方を固定し、アンテナブームをクリップで挟むだけ。エレメントが三脚に接触することなく、うまく回ってくれました。ケーブルもブラケットに添って水平に引き延ばすことにし、SWRを測ってみたところ、問題なさそう。高さが稼げないのと、ブラケットの耐久性に不安がないわけではありませんが、とりあえず、これで良し。次回の運用で使ってみます。





feed 泉ヶ岳(1172m) (2016/5/15 17:41:16)



 一日中晴天との予報で、仙台市近郊の泉ヶ岳に登ってみました。奥羽山脈から連なる東端の山で、標高1172m。前回登ったのが2013年11月ですから、2年半ぶり。いくつかのルートがあり、どのルートも山頂まで1時間半ほど。滑降コースを登って、かもしかコースを下るのがお気に入りで、今回もこのルートにしました。

 地下鉄南北線の終点、泉中央駅から市バスに乗り換え45分。登山口着がちょうど午前8時。大汗かいて1時間40分ほどで山頂。最後は急登の連続、登りごたえのある登山はしばらくぶりでバテ気味に。到着した山頂自体は、何の眺望も得られない、つまらない山頂です。でも、北泉ヶ岳方向に少し進むと展望が開けてきます。今日は空気も澄み、正面に後白髭山、船形山、さらに朝日連峰の真っ白な山並みも遠望できました。登山者が多いため、ここから藪に突入、少し離れた小広く開けた場所を確保し、無線運用することに。帰りのバス時間が決まっているため、2時間弱の運用。


山頂

船形山(右)
 

 はじめにDCR(351MHz)。ヤマガタTA960局(蔵王)、フクシマHK414局(福島県伊達市)、ミヤギWR113局(岩手県一関市 三峰山)、センダイK932局(青葉区)、ミヤギYS307局(太白区)各局と交信。連休後の休日のためか、移動局は少なく、静かでした。続いて145MHz。ワッチすると0エリアのコンテスト各局が入感。この山で0エリアがこんなに聞こえてきたことは記憶にありません。伝搬は悪くないようです。上越市、長岡市、新発田市各局とレポート交換。コンテストなので正確な移動地は確認できませんでしたが、上越市はおおよそ260km。蔵王連峰および飯豊連峰が二重に壁となる位置関係ですが、よく届くものです。コンテスト相場で59のレポート、リアルレポートをお願いしたところ51で入感とのこと。こちらからは52。さらに0エリア三条市、新潟市各局も52程度で入感。お呼びしましたが、まったく気づいてもらえないままCQが続く、という感じで、交信ならず。ハンディ機+ロッドアンテナ(RH770)では非力だったようです。もう少しまともなアンテナを持ってくればよかったと後悔。


RH770クリップベース小枝設置



 続いて、1エリアも入感。神奈川県横須賀市、栃木、茨城各局。しかしタイミング合わず、交信には至りませんでした。残念。いつものことながらID51の受信感度の良さも改めて実感しました。聞こえるのに届かない、悲しいことではありますが・・・。

 下山途中のスキー場付近からDCRにてフクシマSP302局(仙台駅)、ミヤギOS147局(大崎市三本木)と交信。ミヤギOS147局より145MHzDV、0.1Wのデジタル変調が山形県寒河江まで届いていたとのレポートもいただきました。


岡沼から山頂望む

スキー場付近


 久しぶりの泉ヶ岳。お空のコンディションも上がっているようで、意外性のある電波を拾うことができました。本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。







feed 惣内山(南三陸町) (2016/5/8 17:46:01)



 津波で壊滅的な被害を受けた志津川地区の背後に横たわる里山で、標高378m。藪もさほどでもないこの時期に登るにはちょうどよいのではと、数年ぶりに出かけてみました。入谷集落からの登山口は秋目川、天神、たら葉沢の3か所あり、どれも標識はおろか、目印となる赤布もありません。もう一つ、未確認ながら坂の貝峠から山頂に延びるルートもあるようです。今回は、たら葉沢から直登するコースを登ってみました。


志津川湾から望む惣内山


 もともと藪っぽい細道が続くだけでしたが、震災後、歩く人は皆無に近いとみえ、もはや登山道とは言えないありさまとなっていました。杉林を登ること約30分、この山の御神体ともいえるケヤキの巨木がこつ然と姿を現します。その名も蔵王権現。推定樹齢600年だそうで、通常のケヤキ1本分はあろうかという野太い枝が数本、空に向かって伸びています。何本かは朽ち果て、折れたままになっていますが、いまだ樹勢衰えず、その生命力には感服するばかりです。不思議なことに根本からは勢いよく清水が湧いています。この山中、唯一の水場。


登山口

蔵王権現

根元から清水が・・・


 ここから先は、猛烈な藪となり、踏み跡すらありません。ひたすら山頂をめざして直登すること30分、ひょっこり尾根道に遭遇。登山口から約1時間で山頂到着。山頂下の荒れ放題となったススキ原からは、以前と変わらず志津川湾が穏やかに広がっていました。


 無線の方は、鬼面山(福島県猪苗代町)移動のおかざきKG295局さんと久々の特小10mW交信。お呼びしたところなかなか応答なく、厳しいかなと思いましたが、少し山頂寄りに移動したところ、ノイズの中から明瞭な変調が聞こえてきました。メリット5で交信成立。距離155km。145MHzデジタル(DV)100mWでも57-57で交信できました。この他、DCR(5W)、145MHzFM(5W)にて各局と交信。DCRではケロケロで入感や聞こえるのに届かないというケースも何局さんかありました。同程度の標高の山々が周辺に連なっており、電波伝搬という点では、良いロケとは言えないようです。お相手いただきました各局さま、ありがとうございました。



山頂付近でみかけた黒アゲハ





feed 青葉山展望地 (2016/4/24 17:41:35)



 昨年末、地下鉄東西線が開通し、身近になった青葉山。ホームからは地下鉄南北線経由で乗り換え20分ほど。本日、天気も安定とのことで、散策がてら出かけてみました。以前、青葉山駅周辺で何度か無線運用したものの、もともと展望には恵まれない丘陵地で、電波伝搬的にもいま一つな印象でした。それでも、どこか適地はあるのでは、と何度か山中探し回って見つけた展望地。今日はその秘密の場所?を目指すことに。

 青葉山駅から東北大学キャンパスの旧ゴルフ場を登り、徒歩約30分。目的地に到着。東に展望が得られ、仙台市街地やいつも散歩運用している大年寺山のテレビ塔が見えます。遠くに太平洋も。この山にしてはまずまずの展望かと。





 本日の装備
 ID-51+アローライン
 DPR6+MA351-03M (直付け)

 さっそくDCRで何度かCQを出したものの、まったく応答なし。バンド内静かで交信らしきものも聞こえません。標高は200mほどあるものの、伝搬はやはりいま一つ?と思ったらミヤギSS500局のCQが聞こえ、メリット5で交信。米山町移動。その後、一関市花泉町に移動され、再度メリット5で2度目の交信。久しぶりのQSOありがとうございました。フクシマFD55局、福島市高湯温泉移動。フワフワ感を伴いながら入感。何とかメリット交換し交信成立したものの、途中で復調しなくなり、尻切れとなってしまいました。南は厳しいのかもしれません。



 イワテSK134局、奥州市水沢区、大鉢森山移動。標高630mほどから1W送信とのこと。メリット5で交信。1Wとは思えない安定した信号でした。距離97.2km。帰宅後、カシミールで確認したところ、大鉢森山と青葉山は見通しと判明。特小実験をお願いすればよかったと後悔。


大鉢森山ー青葉山 


 ミヤギOS147局。大崎市、新江合川堤防移動。はじめフワフワした信号でしたが、5エレ八木を合わせていただき、メリット5+バー1本に。続いて145MHzデジタル(DV)での実験をお願いし、QSY。145.300でお呼びしたところ、双方まったく復調せず。ちなみにアナログではどんな感じ、ということで、145.260で実験したところ、ノイズが絡むもののなんとかスケルチが開き、41-41で交信成立。この状態でDVモードに切り替えれば復調するのでは?との感触があり、試してみたところ、なんと、メリット5できれいに聞こえてきました。OS147局さんの方は、多少ケロケロ感があったようですが、こちらには安定して入感。ノイズの中から音声を拾うアナログ交信とは別世界。復調しなければ何も聞こえない訳ですが、いったん復調なれば、弱い信号でも強い信号と同じように明瞭に交信できる、これがデジタルの強みかな、とあらためて実感しました。145MHzDV、やはり面白いです。






 
 この展望地、伝搬的には西は萱ヶ崎山などが壁になって絶望的、南は今一つ、北は悪くないかな、との印象でした。お手軽なので、ときどき運用してみます。本日も、交信いただきました各局さま、ありがとうございました。





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