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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/5/10 14:35:18)

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feed HS3000Aを使ってみる (2016/1/10 18:08:42)


 気になっていたナテックのハンディ用ホイップアンテナHS3000Aを年末に入手。本日、初めて使ってみました。 

 40cmのアンテナ本体と51cmのラジアル線、ラジアルリング(取付金具)がセットになっており、145MHzではラジアルなしで1/4λ、ラジアルありで1/2λとして動作します。ホイップアンテナのほとんどはハンディ機本体をボディアースにしますが、あえてラジアル線を取り付け、垂直ダイポールアンテナとして動作させます。これだけなら、特段、面白味はありません。丸端子でラジアルを作って、取り付ければ良いだけのことです。HS3000Aはラジアル線を付けた場合の特性のズレを勘案して設計されているとのことで、このあたり、はたしてどうなの?ということで、自作ラジアルと比較してみました。







 本日の移動地、いつもの大年寺山。JP7IEL局(大崎市)にお付き合いいただき、さっそく145MHzDVデジタルにて実験開始。大崎市との距離、約38km。DCR5Wで多少フワフワ感があるものの何とか交信できる位置関係です。IEL局は固定GPアンテナ。当局は、アローライン→HS3000Aラジアルなし→純正ラジアルあり→自作ラジアル→純正+自作ラジアルの2本、の順で取り換え、レポートを交換しました。その結果は下記の通り。

 アローライン 59-56(その後なぜか51に落ちたとのこと、原因不明)
 HS3000Aラジアルなし まったく復調せず(受信ランプのみ点灯)-51
 HS3000A純正ラジアル 51(Sメーター振れないものの安定復調)ー55
 HS3000A自作ラジアル 31(断続ケロケロ)ー52
 HS3000A純正+自作ラジアル 51(純正のみより安定)-55

 純正ラジアルの効果は明らかでした。送信よりも受信の効果が大きいようです。ラジアルはダラリと垂らした状態で、しかも手持ちなのでフラフラしているわけですが、フェージングはみられず、安定度とパワフル感が一気に増加する感じがします。一方、丸端子にアルミ線50cmの自作ラジアルは、今一つで、純正ほどの効果は得られませんでした。特性のズレ? 純正+自作ラジアルは、純正1本よりも信号が若干安定するとのレポートをいただきました。印象としては、純正ラジアルを付けた状態では、アローラインと比べて遜色なしとの感触です。エレメント自体は1/4λ、ラジアルは細い線、なので取り回しが良く、長さを気にせず1/2λの性能を得られるのが最大の利点と言えます。ラジアルの向きによる多少の指向性も確認できました。ラジアルリングに別の1/4λホイップを挿してみたらどうなの?、とか、いつも使っているRH770との比較でどうか、なども機会をみて試してみたいと思います。

 JP7IEL局はじめ、本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。





feed 大年寺山公園移動 SUPER ROD-2 GP仕様 (2015/12/20 18:13:45)


 本日も大年寺山。複雑な抑圧を受ける山頂部を避け、東側の公園にて運用。サガ電子のロッドアンテナSUPER ROD2に3本ラジアルを取り付けGP仕様で使ってみました(145MHz)。
 
 以前も書いたとおり、このロッドアンテナ単体をハンディ機に取り付けただけではSWRはなかなか下がってくれません。ラジアルを1本付けるだけで、Sが2~3個上がります。ホーム室内にてさまざま試したところ、ラジアル3本でなんとかSWR1.5に収まり、それ以上増やしても変わらず、でした。ロッドエレメントも3cmほど縮めることでマッチングがとれるようです。それでも1.4以下に下がることはありませんでした。







 GP仕様といっても、100円ショップのステンレス針金50cmを3本、ラジアルリングに取り付けただけです。現地にて念のためSWRをチェックしたところ、室内と変わらず1.5。

 FMにてCQが聞こえた岩手県一関市移動局に2.5Wにて応答したところ、コールバックなし。こちらには56で入感。やはり送信は今一つ? 5Wにアップして、59のレポートをいただきました。2.5W時は信号が入ったことはわかったものの、了解できなかったとのこと。続いて加護坊山移動局、こちらは双方100mWで59でした。ほぼ見通しなので当然ではありますが・・・。

 デジタルDVモードに切り替えると、JA7RTG局の交信が聞こえてきました。今日の移動地は柴田町の羽山。100mWで交信中のようで、こちらにはケロケロ寸前の信号で聞こえていました。終了後お呼びし、2.5Wにアップしていただき52。大年寺山との距離は20kmほど、いくらなんでも弱すぎるのでは? 双方でポイントを探したところ、信号が上がり、5Wで56、1Wで52のレポート交換となりました。



 寒河江市固定のJJ7EMR局との交信。145.300で55-55の良好な伝搬を確認したものの、サブに移ったとたん、まったく復調なし。周波数を変えても同じ結果に。再度、145.300に戻ると55で復調という現象が・・・。アンテナの不調かと思い、RH770に換えてみたところ、現象は同じでした。アンテナのマッチングなどにより、サブに移ったとたん了解できなくなることはアナログでもあることですが、デジタルの場合は気配すらなくなってしまいます。交信後、別の局からのインフォによると、双方の信号をサブでも問題なく受信できたそうです。位置関係の微妙なミスマッチなのか、それにしても145.300のみでなぜ交信できたのか? 謎は今後の課題ということにしてファイナル。

 交信中、何度かRH770と交換してみました。SUPER ROD-2+3本ラジアルの方がS1~2上がります。ただ、ベストポイントを探せば、違いという程でもありません。あえてGP化しなくとも、ハンディ機直付けの1本ラジアルの方が機動力があって使いやすいかな、との印象でした。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。

<145DV> DVのみ記載
・JA7RTG局 柴田郡柴田町 羽山 52-52(1W)
・JJ7EMR局 山形県寒河江市 55-55(5W)

〈DCR〉
・ヤマガタSA88局 山形県寒河江市 5-5
・ミヤギRM34局  大崎市加護坊山 5-5
・ミヤギOS147局  大崎市江合川 5-5
・ミヤギIT03局  石巻市上品山 5-5
・ミヤギTM109局  仙台市宮城野区 5-5

〈特小〉
・おかざきKG295局 仙台市太白区 太白山 5-5
・ミヤギIT03局  石巻市上品山 M5(ワッチのみ)




feed 地下鉄青葉山駅周辺 (2015/12/19 18:56:07)


 今月6日に開業したばかりの仙台市営地下鉄東西線に乗って、青葉山駅下車。駅周辺で無線運用に適したポイントがないかどうか、探索してきました。仙台駅で南北線から乗り換えること19分。川内駅から急こう配を登るため、耳が詰まってしまいました。地下鉄で山に登るとは妙な気分です。地中深く34m(ビル6階相当)のホームから、二つの長いエスカレーターで地上へ。東北大学青葉山キャンパスの一角にある出口は、駅前広場として整備され、かつてゴルフ場だったところに新しい大学施設が立ち並んでいました。


東西線青葉山駅

駅前広場





 駅前広場からさっそくDPR3にてホーム待機のXを呼んでみましたが、何の応答もなし。標高200mほど、いつもの大年寺山より高いはずですが、仙台市街地は建物にブロックされているようです。駅前を後に、少し高台になっている方向に歩いてみると、東に太平洋が見えてきました。建物の屋上とほぼ同じ高さ。再びホームのXを呼んでみると、今度はすぐに応答があり、メリット5、アンテナバー2本で交信成立。ここで、145MHzデジタルおよびDCR(DPR6)にてCQを出したものの、応答はありませんでした。


キャンパス前の旧ゴルフ場


 さらに先に進むと、雑木の中に北方向が少しだけ見晴らせる場所がありました。旧ゴルフ場の最上部あたり、駅前の施設群はすでに下に見えています。145MHzDVにて再度CQを出したところ、JP7IEL局(大崎市)、JJ7CND局(若林区)の両局に応答いただきました。JP7IEL局と5Wで59-57、JJ7CND局と100mWで59-59。交信中、DCRメインにて大崎市加護坊山移動のミヤギNM81局からのCQが聞こえQSY。メリット5、双方1Wでもアンテナバー2本。これなら特小もいけるのでは?ということで、10mWメリット5で交信成立となりました。松の木や低木があり、また、建設中の建物もあり、条件の良い場所ではありませんが、伝搬的にはまずまずかな、といった印象です。


運用場所より 東方向

北方向

 
 見渡したところ、ここより標高のありそうな場所は見当たりませんでした。でも、南方向の見晴らしのきくポイントはあるようです。今日はここまで。東西線開業により手軽に来れる運用場所が一つ増えました。機会をみて、さらに周辺を探索してみたいと考えています。本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。



SUPER ROD-2+ラジアル直付け 







feed 大年寺山移動 SUPER ROD2+ラジアル (2015/12/13 18:40:38)



 いつもは移動運用のお守りがわりとしてRH770を携帯し常用していますが、たまには違うアンテナでも、ということで、先日、サガ電子のロッドアンテナを入手しました。「SUPER ROD-2」という名称で、第一電波のRH205と見た目も仕様もほぼ同じ。RH205はBNCコネクター、SUPER ROD-2はSMAタイプです(BNCもあり?)。長さ134cm、145MHzの5/8λ1段として機能するようです。なので、ラジアルが必須です。

サガ電子の商品説明によると
「ハンディートランシーバーにアンテナを取り付け、口元に寄せた状態で最良となるように設計されています。人間の体が即ちボディーアースとして働きます」

 手持ちを前提に、ハンディ機本体+人体がラジアルということですが、そう単純でもなく、実際に試してみたところ、SWR3前後から下がることはありませんでした。RH205も送信が今一つの印象がありましたが、これも同様? ということで外付けラジアルを急ごしらえし、ロッドの長さも調整したところ、なんとか1.5~1.7に納まってくれました。

 簡易ラジアル 丸端子+ステンレス線48cm
 ロッドの長さ 130cm(コイル部を含む根元から先端まで)

 この二つをハンディ機本体に直付けでは使いにくくて仕方ありません。DCR用の3エレ八木のブーム後部に取り付け、三脚設置で使ってみることにしました。



 本日の移動地は、2週間前と同じ、大年寺山の山頂付近展望台。JA7RTG局をお誘いし、前回同様、女神山との交信実験となりました。145MHzDVモード100mWの結果は

 56-56 女神山(RH770)-大年寺山(SUPER ROD2+ラジアル)
 (前回)
 54-54 女神山(RH770)-大年寺山(アローライン)





DCR用3エレ後部に取り付け(特に影響なし)


 1本ラジアルなので指向性があり、合わせた状態でSメーターも前回より2個程上がりました。悪くない印象です。相変わらずSWR高めなので送信は今一つかなと予想しましたが、心配するほどもないようです。安定して交信を続けることができました。

 その後、大崎市移動のJP7IEL局(RH770使用)と交信。双方500mWで41-41。ケロる寸前の不安定な信号ではありましたが、交信可。続いて、100mWに落としたところ、IEL局に31で届いたものの、こちらにはSメーター1個振るものの復調せず。このアンテナ、受信は良いかなとの印象があっただけに、少し意外でした。デジタルではよくみられる現象ではありますが・・・。

 それなりに指向性があり、しかも反射などの影響でかならずしも相手局方向に向ければ良いということでもありません。これはこれで面白いですが、ラジアルを3本に増やして5/8λアローライン風にするとか、工夫次第ではかなりの性能を引き出せる、使いでのあるロッドアンテナとの印象です。冬場はこれで軽量化できそうです。


軽量三脚とSUPER ROD-2


 今日の大年寺山は、145、DCR、特小とも静かでした。交信にお付き合いいただきました各局さま、ありがとうございました。DVモード、DCR、特小のみ記載します。


<145MHzDV>
JA7RTG局 福島県川俣町女神山  100mW 56-56
JM7OOX局 仙台市青葉区     100mW 59-59
JJ7CND局 仙台市若林区     100mW 59-59
JP7IEL局 大崎市江合川     500mW 41-41

〈DCR・特小〉
おかざきKG295局 福島県川俣町女神山 5-5  特小交信ならず
ミヤギRK128局  松島町白坂山 5-5     特小交信ならず
ミヤギCW50局   仙台市若林区 特小5-5
イワテDE56局   岩手県奥州市音羽山 5-5   特小交信ならず
ミヤギOS147局  大崎市江合川 5-5





feed 大年寺山 山頂付近 (2015/11/29 17:50:11)


 青葉山から連なる尾根の東端に位置するのが大年寺山で、3本のテレビ塔があります。標高120mほど。いつもは東側の東屋や北側の公園ですが、今回は山頂部の広場から運用してみました。すぐ下に野草園があり、北方向は良く開けています。南は仙台放送のテレビ塔や4階建ての介護施設などがあり、眺望はありません。以前、430Mhzでテレビ塔からの強烈な抑圧を受け、運用を諦めたことがあります。標高はいつもの公園より高いものの、伝搬に影響を与えるものが複雑に入り組んでいる場所でもあり、どうかな?と思いつつも、しばらくぶりに運用してみました。

 自宅から散歩がてら歩いて20分ほど。山頂広場には以前は東屋がありましたが、取り払われ、展望台風になっていました。一時小雨がぱらついたものの、風もなくまずまずの天気。北に広がる仙台中心部が一望。


展望台

山頂より北方向(上、下)




 まずは、145MHzDVモード。女神山(福島県川俣町)山頂のJA7RTG局と交信。双方パワー1Wで59-59、100mWに下げても54-54のレポート。南方向であるにも関わらず、良好な伝搬で、DCRに比べ変調も聞きやすく感じました。続いて430MHzDVにQSY。厳しいかも?ということで、あらかじめ5Wに設定してお呼びしたものの、まったく応答なし。何度か呼んでみても同様。予想を上回る厳しさ? はて困った、周波数を間違えて指定してしまったのでは?などと混乱していると、いつもお世話になっている仙台ローカル局より「女神山に54で入感している」とのQSPをいただき、移動しながらポイントを探ったところ、何とか復調。少しでも動くと見失ってしまいそうな信号で、とても続けられそうにありません。このままでは再び迷子状態になりそうなため145MHzに戻り、事なきを得ました。ロケ的な特殊要因なのかもしれませんが、145と430では別世界でした。145MHzDVモードはローパワーでも伝搬に粘りが感じられ、アナログと違った面白さがあります。もっと使われて良いと思うし、いろいろとロケや条件を変えて実験したいところですが、いかんせんお相手がほとんどおりません。


アローライン(145MHz)にて



 続いてDCR。DPR6に350R直付けで運用。何度かCQを出すも応答なし。応答があってもとぎれとぎれで交信ならず。何かいつもと様子が違うような・・・。ということでアンテナを350DHに換えてみたところ、ミヤギEO18局(宮城野区移動)のCQが聞こえてきました。メリット5で交信。アンテナを350Rに戻して実験してみたところ、EO18局には変わらず入感するとのこと、当局側はケロケロに。送信はできて、受信ができない?イモネジが緩んでいるわけでもなく、?な状態に。続いてミヤギOS147局(大崎市移動)に5エレを向けていただき、少しフワフワした信号ながらメリット5で交信(350DH)。同様に350Rに換えて実験したところ、はやり受信がケロケロに。350DHに戻し、良好に交信を続けることができました。原因不明。

 帰宅後、350Rの共振点、SWRを測ったところ特に問題なし。受信もベランダのGPとさほど変わらず、これまで通り問題ありませんでした。大年寺山山頂付近のミラクルな特殊事情なのか、テレビ塔からの輻射による影響を受けやすいアンテナとか? 次は350Rと3エレでも持って、あらためて試してみたいと思います。

 本日もお相手いただきました各局さま、ありがとうございました。

〈145DV〉
JA7RTG局 福島県川俣町 女神山 54-54 100mW

〈DCR〉
ミヤギEO18局 宮城野区移動 5-5 1stQSO
ミヤギOS147局 大崎市移動 5-5
ミヤギRK128局 松島町 白坂山 5-5
ヤマガタAB51局 青葉区移動 5-5

〈特小〉
ミヤギEO18局 宮城野区移動 4-3






feed 萱ヶ崎山 奥羽山脈越え (2015/11/22 17:38:32)


 里山シーズン到来。1年ぶりに萱ヶ崎山(仙台市太白区)に登ってみました。この山頂で昨年、一度だけDCRで奥羽山脈越えの交信に成功しています。その時は、三脚に設置したモービルホイップを三脚ごと動かしながら、復調ポイントを探った記憶があります。大年寺山や愛宕神社などに比べ標高もあり、ロケ的には悪くないはずですが、山形方面にはあまりよろしくないとの印象があります。今回は、3エレ八木を使って再挑戦してみました。


登山道

山頂付近

遠くに蔵王連峰


 山頂に着いて各局と交信の後、山形方面との相性のよいミヤギOS147局(大崎市)にヤマガタSA88局(寒河江市)をお呼びいただいたところ、当局の信号は12エレ八木を向けてもまったく入感なし、とのこと。そんなはずは・・・。3エレを持ってきたのは失敗だったかな?と思いつつあきらめきれず、またまた三脚をもって動き回ったところ、7~8m西に移動したあたりでフワッとSA88局の変調を確認。慎重に3エレを回して入感ポイントを探ることができました。メリット5で交信成立。GPと八木を切り替えていただきましたが、どちらも問題なく、最終的にはアンテナバー1本立つほどの安定交信となりました。





 帰宅後、カシミールで確認したところ、南面白山付近をうまく回折しているようで、3エレの向きもちょうどそんな感じでした。山頂かつ八木なので、回せばよいと過信していましたが、そうではないと反省。ほんの数メートル動いただけで、伝搬の状態は大きく異なるということがよくわかりました。351MHz侮るべからず。たとえ3エレでも一度信号を捉えれば、モービルホイップに比べると安定感があり、利得の高さを実感できたことも収穫でした。今回も危ういところで奥羽山脈越え成功。ミヤギOS147局、ヤマガタSA88局に感謝。


寒河江市ー萱ヶ崎山 


 今日は好天に恵まれ、ポカポカ陽気の中、移動各局も多く楽しめました。交信いただきました各局さま、ありがとうございました。


〈特小〉10mW
ミヤギIT03局 石巻市 上品山 5-5
ミヤギHO40局 大崎市 加護坊山 5-5
ミヤギKK33局 大崎市 加護坊山 5-5
ミヤギNE410局 利府町 番ヶ森山 5-5

〈DCR〉
フクシマFD55局 福島県田村市 移ヶ岳 5-5
ミヤギRK128局 松島町 白坂山 5-5
ミヤギIT03局 石巻市 上品山 5-5
ミヤギKI529局 青葉区モービル 5-5
イワテDE56局 岩手県平泉町 5-5
ミヤギAA771局 泉区 泉ヶ岳中腹 5-5
センダイK932局 青葉区 大倉 5-5
ミヤギNE410局 利府町 番ヶ森山 5-5
ミヤギOS147局 大崎市 江合川 5-5
ヤマガタSA88局 山形県寒河江市 5-5





feed 東北放送(JOIR)の受信 (2015/11/14 9:32:37)


 我が家の環境において無電源ラジオ(外部アンテナ、アースなし)で受信できる放送は、NHK仙台第一、同第二、東北放送の3局であることは何度か書いた通りです。東北放送については受信できるといっても、大きなループコイルを搭載した機種に限られ、それも蚊の鳴くような微弱な音声が聞こえるという程度です。ところが先日、愛宕神社での移動受信では圧倒的な音量で受信できたことから、なぜ我が家でこれほど弱いのか?あらためて考えてみました。

〈送信設備と我が家との距離、受信状況〉
NHK仙台第一  891KHz 20kW 距離約4km  59
NHK仙台第二 1089KHz 10kW 距離約4km 55
東北放送   1260KHz 20kW  距離約8km 31〜41

 一般的に考えられる要因は、1)送信出力、2)送信所からの距離、3)障害物の3点。電波は、理想的な状態では距離と周波数の二乗に比例して減衰するので、距離が2倍になると信号は1/4に減衰します。同様に、周波数が2倍になると信号は1/4に減衰するとされています。NHK第一と東北放送の送信出力は共に20kW。我が家との距離は2倍なので、理想空間で考えた場合、東北放送の信号はNHK第一の1/4に減衰します。無電源ラジオではある程度の電解強度がないと音声にならないことを考えると、31から41程度は妥当なようにも思えるし、もう少し強く入ってもよさそうな気もします。

 愛宕神社と我が家は、広瀬川を挟んで向かい同士。送信所からの距離は変わらないので、地形的な影響が大きいのだろうと思われます。愛宕神社からは東北放送の送信所は見通し、我が家は標高が低く、大小のビルに阻まれ送信所のアンテナはまったく見えません。1000KHz(1MHz)前後の地表波なので、さほど障害物の影響はないと考えていましたが、そうでもないのでしょうか? 中波の波は、ラジアルアースを広い地面にとって送信するそうで、あたかも地中そのものを伝搬するように地表を這って伝わると聞いていたのですが・・・。我が家がホットスポットならぬクールスポットになっているとか。

 ものは試し。東北放送を安定受信するため、外部アンテナ、アースを取り付けてみることにしました。アンテナはベランダに設置してあるアマチュア無線用のVUホイップアンテナ(長さ約1.5m)。アースは、エアコン用の室内アース端子。自作のゲルマラジオはすべてアンテナ、アース無しを前提に作ったものなので、外部接続端子はありません。コイル部にリンクコイルを3~4回巻き、一方にアンテナ、片方にアースを取り付けてみたところ、東北放送が55程度で明瞭に入感しました。ステレオイヤフォンで聴いて、ちょうどよい音量。NHK第一放送、第二放送の方は、とても無電源とは思えない大音量となりました。その副作用で、第一が第二にかぶってきます。全体に分離が悪化。


エアコンアース

リンクコイルを巻いて受信


 リンクコイルを使わず、エアーバリコンの端子側にアンテナ、ボディ側にアースを接続したところ、何も聞こえなくなってしまいました。そこで、アンテナ側はそのままとし、アースを2連バリコンの空いている方の端子に接続したところ、今度はリンクコイルを使った時と同等か、それ以上の音量で聞こえてきました。分離も良好となり、第二放送に第一放送がわずかにかぶりますが、ほとんど気にならなくなり、東北放送にかぶりはありません。回路的には、アース側にカップラーを入れた状態となり、うまく同調してくれたようです。アンテナは空中に、アースは大地に、という固定観念が強いですが、要は短縮ダイポールアンテナを構築し、同調を取ってやれば良いわけです。


2連バリコンの片方をアース側整合に活用



 この程度の外部アンテナ、アースでも、ないとあるとでは大違いで、東北放送も良好に受信できることが確認できました。特にクールスポットというわけでもなさそうです。このアンテナとアースに匹敵するコイルを搭載すれば、単体での安定受信も可能なはずで、もう一工夫してみようとの意欲もわいてきました。また、外部アンテナ、アースを工夫したり、カップラ―やタップで同調回路の分離を良くすれば、上記3局以外の放送も受信できるのでは?との期待も出てきました。ゲルマラジオDXとか。秋の夜長、ゆっくり考えてみます。




feed ゲルマラジオ用バーアンテナ 改良 (2015/11/3 17:05:57)



 長さ18cmのコア7本を塩ビパイプに仕込んだバーアンテナに改良を加え、また比較のためもう一本、同様のものを作ってみました。

 1本目は、前作の上から同じリッツ線を重ね巻きし、両端を結合。つまりリッツ線1本(0.1mm×100本)から2本(0.1mm×200本)に増量し、線材を太くしてみました。ブッシュの溝がこれで目いっぱいなので、これ以上は増量できません。インダクタンスを測ってみると、159μHと1本の時とほとんど変化なし。巻き方を変えたわけでなく、線材を縦に重ねているだけなので、変わらないようです。





 もう1本は、太さ1.2mmのスズメッキ線を巻いてみました。35回巻き。インダクタンス158μH。線材による変化はありません。裸線なので、ミノムシクリップを使ってコイルのどこからでもタップが取れます。海外のサイトでよく見かける、タップからダイオードに直結する回路なども簡単に試せることから、実験用としてつくってみました。






 さっそく、ゲルマラジオ実験ボードにつないで聞いてみたところ、リッツ線を2倍に増量したコイルは、1本のみの時と比べて、さほどの感度アップは実感できませんでした。東北放送も受信できるのでは?と期待しましたが、ほとんど聞き取れないのは、1本の時と同様。NHK仙台第一や第二は、音質にゆとりや深みが増したような印象はありますが、気のせいかもしれません。続いて、スズメッキ線を巻いたコイル。単線なのでリッツ線にかなわないだろうと予想していましたが、そうでもないです。リッツ線と変わらず、なかなかの高感度。ただ、東北放送は聞き取れません。


 今回、コイル線材によって、音質もずいぶん変わるということに気づきました。リッツ線は低音に厚みがあり聴いていて疲れません。スズメッキ線の方は、高音が効いてクリアな音質。材質はもとより、たとえば撚り線と単線、撚り線のより方などによっても変わってくるのだろうと思います。スピーカーケーブルやオーディオケーブルにこだわる人の気持ちがわかるような気がします。ふと、物置に眠っているスピーカーケーブルでコイルを巻いたらどんな音になるのだろうなどと、良からぬことを思いついてしまいました。


 愛宕神社でのゲルマラジオ受信実験では、東北放送が思いのほか強く入感したことから、なんとか我が家でも安定して受信できないものか、それも外部アンテナなし、なるべく小型のコイルで、ということで試行錯誤を重ねています。未だ成功ならず。




feed ゲルマラジオ用スピーカーアンプボード (2015/10/25 12:12:35)



 製作した無電源ラジオの音量が思いのほか大きかったりすると、スピーカーならどの程度で鳴ってくれるかな?と、ごそごそジャンク箱から引っ張り出してつないてみたくなることがあります。つないでみたら蚊の鳴くような音しか聞こえず、がっかりすることが多いです。NHK仙台第一放送などはイヤフォンではうるさいほど鳴ってくれるのですが、スピーカーではこの程度。

 ゲルマラジオに興味を持ったころ、スピーカーを鳴らしたいという目標をもって取り組んだものの、何度も挫折を繰り返し、最近は、興味自体薄れていたのですが、たまにイヤフォンから解放されて聴いてみるのもいいかな?ということで、簡易的なアンプ付きスピーカ―ボードを作ってみました。

 <材料>
スピーカー  秋月電子 直径8cm 8Ω
アンプ    aitendo アンプキット[AKIT-7368]





 アンプは基板上にボタン電池フォルダーが付いて、3V~動作の低電圧タイプ。オーディオアンプIC TA7368P 1個で駆動します。ゲルマラジオを増幅するだけなので必要十分。スピーカーは何個かあった手持ちのもので、直径の大きいものにしました。と言っても8cm。aitendoのキットは、どれもビニール袋に無造作に入っているだけなのでいつも頭を悩ますことになるのですが、今回は部品数点のみでサクサク完成。スピーカー直結用とアンプ経由の端子を追加し、ゲルマラジオに合わせてバラック風に組んでみました。






 縦型ループゲルマラジオにつないてみたところ、やはりスピーカー直結では厳しいです。音が出るには出ますが、耳を近づけてなんとか聞こえる程度。それもNHK仙台第一放送のみ。10cmも離れると了解できなくなります。続いてアンプオン。ボリュームを上げると、普通のラジオと変わらない感じで鳴ってくれました。ゲルマラジオ+イヤフォンでは蚊の鳴くような音量でしか聞こえない東北放送が十分な音量かつ鮮明に聴こえるのには驚きました。低周波増幅しただけなのに、その効果は侮れませんね。また、ゲルマラジオ単体では感じられなかった微妙な混信(NHK第一のかぶり)も確認できました。コイル作りや回路など、さらなる改良の余地あり。思いつきで作った単純なものですが、意外と使えそうです。




feed ゲルマニウム単結晶 検波 (2015/10/20 5:57:59)


 無電源ラジオの奥深さには日々、驚かされます。中でも、ダイオードによる検波から天然鉱石へと歩みを進めると、規格品デバイスでは得られない何かがあり、ますます興味が深まっていきます。歴史の流れを完全に逆行していますが、逆もまた真なり? 実際、紅亜鉛鉱+黄銅鉱、斑銅鉱の組み合わせによる接合型では、それまで体験したことのない良好な検波を得ることができました。これ自体は、多くの先人たちがすでに試されてきたことではありますが、毎年数種類の鉱石が発見されていることを考えると、まだまだ研究の余地はありそうに思えます。

 かつて先端デバイスの原料として一世を風靡したゲルマニウムも、近頃は太陽電池のボトムセルに使われるなど以前には予期しなかった活路を見いだしているようです。精製技術が進歩し、多結晶でも単結晶並みの性能とか、単結晶を人工で作り出す技術など、ゲルマニウムの研究は熱を帯びているのだとか。もう日の目を見ることのないと思われていたものが、意外なリベンジを果たす、技術あってのこととはいえ、天然の力は偉大ですね。

 いろいろな鉱石を検波しているうちに、ふと、ゲルマニウム原石で検波したらどうなの?ということが脳裏をよぎりました。半導体鉱物の代表格であり、ゲルマニウムダイオードの原料なので、当然、検波できるはず。でも原石ってどんなの? 調べてみると、ゲルマニウム原石というのはなく、銀鉱石などに微量に含まれているものを抽出、精製し、純度の高いインゴットに仕上げるようです。写真で見た感じは、シリコン(ケイ素)とそっくりで、銀色に輝く美しい鉱物です。さらに精製を繰り返し、最終的に単結晶や工業用ウェハーにまで仕上げます。それともう一つ、ゲルマニウムの新たな活路として、健康・美容産業への転進があります。科学的には??で、かなりいかがわしい世界ですが、精製会社にとっては今や大切なお客様となっているようです。それらは、インゴットを多結晶のまま整形し、粒状に加工して貼付剤やブレスレット、ネックレスなど健康器具として商品化され、ちまたに溢れています。


 前置きが長くなりました。入手したのは、そんないかがわしさの漂うゲルマニウム結晶です。一応、単結晶をうたっています。球形で直径わずか3mm。紐を通すためか0.5mm穴が貫通しています。ネックレス用? 純度99,999%とか。これも半信半疑。不純物が大量に混じってなければ、半導体としての性質は変わらないはずで、検波してくれるのでは? ということで、ゲルマニウム単結晶による検波実験をしてみました。


直径3mmのゲルマニウム結晶粒



 なにしろ直径3mmの球形なので、いつもの検波器は使えません。半田付け用のアームスタンドを使い、クリップで結晶を挟み、もう一方のクリップに検波針を装着して検波してみました。

まずは定番のタングステン針(太さ0.2mm)。半導体特有の「ザッザッ」というノイズ音が聞こえるものの、表面が滑って安定した状態で接触させられず音声は聞こえませんでした。針をスズメッキ線に替えたところ、今度は一瞬、音声らしきものが聞こえてきました。これはいけそう! 針を慎重に探り、なんとか安定して検波できるポイントを見つけることができました。音量、音質とも思いのほか良好。続いて、UV線(銅線)の針に替えたところ、なんと、球のどこに当ててもほぼ安定して検波するではありませんか。ポイントによっては、1N270を凌ぐ音量。しかも2SA77に勝るとも劣らない高音質。

 以前の実験記事で、検波針の材質による変化は感じられないと書きましたが、今回に限っては音量、音質、検波のしやすさ、いずれも有意に変化が感じられました。ゲルマニウムと銅との相性が良いのでしょうか。ダイオードと違うのは、針を接触させた瞬間はさほど感度が上がらなくとも、その後、じわーっと音量が増してくるところ。ダムのように溜め込み、徐々に流しつつ安定していく。他の鉱石にみられる揺らぎとは違い、何か電波の底知れないエネルギーが充填されていくような感覚を覚えました。これまで試したダイオードなど各種デバイス、どの鉱石にも勝る最大感度。さすが本家本元のゲルマニウム結晶。精製されたものとはいえ、やはり天然は偉大です。健康に良いかどうかは別として、検波については本物でした。


鉱石ラジオにセットしてみました









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