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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/4/28 23:05:18)

現在データベースには 388 件のデータが登録されています。

feed 馬船林道―疣石山(大沢山) 12/4 (2022/12/5 11:47:07)

 

 

 この山は疣石山、大沢山、物見山の3つの山名を持ち、山元町側、角田市側でそれぞれ呼び名が異なるようです。馬船林道や登山道の様子も気になり登ってみました。

 

浅生原溜池

 

 JR常磐線山下駅下車。東街道から馬船峠への入り口に浅生原溜池があり、それを左手に見て最奥の民家を過ぎると旧林道となります。とてもこの先に道があるとは思えないような藪状態のところをかまわず直進すると、道幅が広くなり、古いコンクリートの道路壁などが現れます。かつて車道だったことが偲ばれるのはそのくらいで、途中まで下草が刈られた様子がみられたものの、林道上部は崩落個所も放置され、もはや人工的な気配さえなく、植物の繁殖に委ねたまま自然な状態に戻りつつあるかのようです。

馬船林道入口

馬船峠

 

 林道入口から約40分で馬船峠着。南側の尾根に取り付き疣石山へ。登山道は明瞭ですが、笹に覆われたところもあり、一部藪化が進んでいるようにも感じられました。30分ほどで山頂着。標高314m。以前は樹木でなんの眺望もない地味な山頂で、数年前に崖地斜面が大きく伐採され南西の展望が得られるようになりました。それもあって、登山者も増えたように感じていたのですが、今日は一人すれ違ったのみ、静かな山頂でした。

疣石山へ ↑↓

山頂 ↑↓

山頂より

 

 IC-705にVUデュアル八木(145MHz2エレ、430MHz3エレ)。2mSSBでCQを出したものの応答なく、FMで一関市、仙台市、相馬市の3局と交信。続いてD-star仙台青葉レピーターにて連絡をとり、今回もJP7IEL局(距離約70km)にお相手いただきました。430MHzシンプレックスに移行し51-53。はじめノイズが多めながら方角、偏波面など調整しFMおよびDVにて安定交信となりました。145MHzを試してみたところ、今回も双方まったく入感せず。変調はもとより信号のかけらも感じられず、前回の鴻巣峠に続き予想外な結果に唖然としてしまいました。双方の設備にもよると思いますが、似たような標高と地形が連なる里山では145MHz よりも430MHzが意外な強みを見せてくれるのでは?などとつい考えてしまいました。別の山でまた試してみたいと思います。

 

 一瞬雨がぱらついてきました。西の雲行きも怪しくなってきたようです。交信を終了し撤収。いったん馬船峠に下山し、鷹討山方向に登り返しました。金津展望台、東街道への分岐を経て東斜面の展望地へ。

金津展望台 蔵王は雲の中

東斜面展望地より松川浦方向

疣石山を振り返る(山下駅より)

 

 東斜面の展望地よりデジコミでCQを出したものの応答なし。そのまま沢コースで的場地区に下山、心配した天候は大きく崩れることなく山下駅まで戻りました。

 

 

 

 


feed 簡易的片支持ブーム その2 (2022/12/1 10:40:17)

 

 

 八木アンテナを垂直偏波で使う場合、マストや同軸ケーブル引き回しによるエレメントへの干渉が起きやすく、以前、送受信性能を大きく損なうということを経験し簡易的な片支持ブームを自作しました。

 

 ケーブルの引き回しでどのように影響するのか? 実際に引き回し方を変えながらあるいはケーブルをブラつかせながら受信してみると一目瞭然です。送信の影響は電界強度計で測ったり相手局からレポートをいただくことになりますが、明瞭に変化します。信号が低下したり了解度が悪化するような良くない引き回し方であってもSWR的には良好だったりするのでかえってやっかいで、八木アンテナの落とし穴と言えるかもしれません。

 ケーブルはエレメントに対し真横に引き出してからマストに沿って下すのがベストで、メーカーなどからも八木をシングルで使う場合は片支持ブームの使用が推奨されている通りかと思います。

 

 ということで山岳移動用に作った簡易的な片支持ブームを使い続けてきたのですが、1)形がT型で収納に難がある、2)クリップ2個使用で寒い時期は意外に手間取る、など使いにくい点がありました。

 今回はブーム長を前作より10cm短くして15cmとし、自重と応力を抑えてクリップ1個で固定することにしました。写真の通り前作以上に簡便なものです。重さ40g、I型形状で取り付けやすさと収納も良くなりました。応力が加わるクリップ部分はボルトと接着剤で面的に固定。アンテナとの接続はこれまで同様塩ビパイプ差し込み式としました。

前作(上)と今作

 

 重さ120gのVUデュアル八木(145MHz2エレ、430MHz3エレ)を取り付けてみたところ、クリップ1個でも問題なさそうで、ブームを短くしたこともあってもう少し重さのある自作八木でも耐えられるようです。不安がまったくないわけではありませんが、手元での短時間の運用なのでこれで良しとします。

 

 

 ただ、アンテナとの間隔はわずか15cm、エレメントへの干渉を打ち消すのに十分なのか、というのはまだよくわかりません。一応、電界強度計で測ってみて、この間隔でも大丈夫そう、という感触はあります。

 

 

 里山は標高が低い上にさほど眺望に恵まれているわけでもなく、ホイップ系では厳しい場面があって、やはり小型八木が有利なようです。さっそく次回、使ってみたいと思います。

 

 

 

 

 


feed 鴻ノ巣峠 11/27 (2022/11/28 11:33:18)

 

 

 四方山から北の尾根沿いに山道が続いており、黒森山、閑居山などの小ピークを経て割山峠に至ります。鴻ノ巣峠はその途中にあり、無線運用してみようと出かけてみました。

慶月院の墓入り口

 

 常磐線亘理駅下車。「慶月院の墓」より入山。雑木林の明るい尾根を15分ほど登り「令法の丘」、さらに小さなアップダウンを経て、ほどなく主尾根の登山道に合流しました。

 

 鴻ノ巣峠へは閑居山を経て北に進みますが、その前に、まだ訪れたことのなかった「森の見晴らし台」まで行ってみることにしました。合流点から黒森山方向に20分ほどで「夜討坂」。「山神」の碑があり、戦国時代、伊達氏がここを通って相馬氏に夜襲をかけた言い伝えでこのような名称が付いたようです。標識に沿って東側に左折、緩く5分ほど下ったところに「森の見晴らし台」がありました。亘理の町や鳥の海、太平洋が一望。さほど期待もしていなかったのですが、高度感のある大展望にちょっと感激してしまいました。

黒森山方向へ

夜討坂

森の見晴らし台↑↓

 

 往路を戻り閑居山へ。標高204m。杉林に囲まれた薄暗い山頂で眺望なし。さらに北に進むと石切り場の真上に出て崖に沿って少し下ると、鴻ノ巣峠。西側が採石場になってしまい、峠の面影はなく、古い石碑にかつての往来を忍ぶのみのようです。

閑居山山頂

崖沿いを進む

峠の石碑

 

 さっそく峠のすぐ上、狭い台地状になっているところに移動。標高が180mほどに過ぎず無線的には?ではありますが、眼下に阿武隈川、西に蔵王、吾妻、安達太良、北東に仙台市街地も遠望でき、自分的には気に入っている場所の一つです。

高台より峠方向

運用地

 

 ポールにRH770を設置。リグはIC-705。D-starレピーターにてJP7IEL局(距離約60km)と連絡を取り145MHzへQSYしたものの、まったく入感なしとのこと。こちらには41程で一瞬のみ入感。昨年同じ場所で良好に交信できており、?・・・な状態となってしまいました。

 430MHzならどうなの?ということでQSY。ノイズ多めながら入感ポイントを微妙に合わせたところ、変調が浮いてきました。信号不安定ながらも何とかつながり安堵。長話モードに入り、マックスパワーにて2時間近く交信を続けていたところ、今度は送信中断症状が出てしまいました。IC-705は熱くなるとパワーダウンを通り越して、送信自体を中断してしまうようです(プロテクション)。バッテリースペースに取り付けたヒートシンクを触ってみたところ熱したフライパン状態で、とても触っていられません。TEMPはレッドゾーンを行ったり来たり。1分ほど送信し続けると強制的に中断し、少し待って再度送信可、そんな状態。145MHzでここまで陥ったことはなく、はやり電力消費量の高い430MHzは要注意といったところです(PDにて15V給電)。

受信時

 

 帰宅後、この移動地での前回記録を確認したところ、3エレVUデュアル八木での交信だったようです。RH770で十分交信可能と思っていたのですが過信は禁物。アンテナにしてもリグにしても、里山で近場だからとか寒くなったので熱も大丈夫だろうとか、今回はいろいろ課題が見えて少し反省しました。

 

 デジコミはCQを出したり応答したりで四方山、岩手県金ヶ崎町の駒ヶ岳、泉ヶ岳の3局に交信いただきました。駒ヶ岳は標高1129m山頂とのこと。距離130km。今回もデジコミ交信距離、更新となりました。

 

 割山峠へ下山。昨年、道に迷った鉄塔付近をよく確認したところ、鉄塔の先の尾根沿いに細々とした道が続いていることに気づきました。標識も赤布もなく、分かりにくいようです。

 

 

 

 

 


feed 鷹討山―深山「国見台」 11/20 (2022/11/21 11:07:09)

 

 

 最寄り駅まで電車で行ける亘理丘陵は早朝の天候をみて気軽に出かけられることから、冬場の山歩きはたいていこのエリアになります。標高300m前後の小さな山ばかりですが、北から南まで十数キロにわたって尾根道が続き、特に山元町側は枝尾根ルートも多くあります。この数年幾度となく歩いているものの、登りに使っても下ったことはないとかその逆もあり、飽きるということもないです。一つピークに到着して短時間無線運用、また次のピークへ。里山なので遠方との交信は期待できませんが、あまり飛びそうもない地味な山から運用するのも悪くないかな、と考えています。

 

 鷹討山(たかぶつさん)にはいくつか枝尾根があって、そのすべてに細々とした登山道が拓かれ、なかには藪っぽかったり、枝道が行き止まりのものもあります。今回は南端の尾根を登ってみることにしました。的場地区の登山口から入山。雑木林の明るい尾根道でわずかに紅葉も残っていました。

登山口

小さな沢を渡り尾根に取り付く

 

 ほどなく主尾根に合流(馬船峠分岐)。近くに地元の方が切り開いたと思われる「カオルの見晴らし台」という展望地があり、山下の集落と太平洋が見渡せました。登山口から1時間ほどで鷹討山山頂着。標高310m。眺望もほとんどない山頂。たんなる通過点という感じなので休憩する登山者もおらず、ときどきここで無線運用します。

馬船峠分岐

見晴らし台より

鷹討山山頂

 

 さっそくアンテナを設置。本日もd-ROD100。念のため測定してみたところ、泉ヶ岳での測定結果とほぼ同じ。やはりケーブル接続の場合は3.3cmほど縮めることでベストマッチングとなるようです(アマチュア帯)。なお、黒いプラスティック部分(給電部)の上部に触れると激しくグラフが乱れマッチングが取れなくなります(下部は大丈夫)。要注意。

 

 リグはIC-705+PDバッテリーで15V給電。2mSSBにてCQを出し、ぽつりぽつりという感じで宮城、福島の5局に応答いただきました。しばらくぶりのSSB交信。FMほどではありませんが、ワッチされている局はそこそこおられるようです。

 

 続いてデジコミ。d-ROD100をリグ直付けにして全チャンネルワッチしてみましたが、なんの信号も入らず。呼び出しチャンネルで断続的にCQを出したところ、福島県二本松局に応答いただきました。標高900mの安達太良高原スキー場とのこと。51-52。距離59km。信号がときどき不安定になり、動き回って入感ポイント探りながらの交信でした。その後は続かずいったんCL。

 

 鷹討山を後に北に進み、深山山頂を過ぎ、「国見台展望台」に向かいました。展望台といっても樹木で展望はなく、およそ無線には向きそうにない場所ですが、伝搬的には鷹討山よりも良好なケースがこれまで何度かあり、自分的な運用地の一つになっています。

深山山頂付近

国見台展望台

 

 デジコミで再度CQを出したところ、岩手県平泉町の束稲山移動局より応答いただき、57-57。距離120kmを表示。さらに同じ山域のすぐ北にある四方山移動局と59-59。距離3.3km。福島県川俣町の口太山移動局と57-57。距離45km。運用場所というより単にタイミングが良かったのかもしれません。100km越えも叶い、少し手ごたえが感じられたかな、といったところです。今後、アマチュア無線の方は軽量アンテナをポール設置、デジコミはd-ROD100直付けで呼び出しチャンネルをワッチ、そんな運用かな、と考えています。

 

 下山は山寺生活センター側へ。閑散とした長い車道歩きで常磐線山下駅まで戻りました。

 

鷹討山と深山を振り返る

 

 冬場の里山散策、デジコミも加わって今シーズンも愉しみたいと思います。

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 11/19 (2022/11/19 20:41:35)

 

 

 安定した晴天との予報で自宅を出たものの、地下鉄泉中央駅バス停に着いてみると予想外の雨。今時期はこういうことが珍しくないです。自然ふれあい館前終点にて下車。雨はほとんど気にならなくなりましたが、相変わらずどんよりした雲が垂れ込め、展望は期待薄のようです。雨さえなければログも取れるし、なんとかなるだろうと水神コースを登り始めました。

 

 紅葉はほぼ終わり、登山口付近に少し残る程度。水神分岐を過ぎ、大岩付近まで登ると少し日が差し、落葉した木々の間に周りの山が見えるようになってきました。80分ほどで賽の河原着。蔵王など奥羽山系は雲の中、仙台市街地のビル群とその先の太平洋が光って見えていました。天気は回復しつつあるようです。ほどなく山頂着。雨が雪に変わったのか、ほんの少しですが、山頂の一角が白くなっていました。気温0度前後。あまり長居はしたくない寒さですが、いつもの運用場所へ。

 

賽の河原より仙台市街地方向

山頂

ガレ場より

 

 アンテナはd-ROD100。前回の測定結果が?な印象もあり、あらためて測定してみました。直付けでの測定結果はほぼ前記事どおり。今回はポールに設置し、3mの同軸ケーブルをつないで測定。ロッドを伸ばし切った状態で下のようになりました。

 

 共振点が下にシフトしているのは相変わらずですが、SWRが1.5前後を推移するフラットなグラフ。広帯域な特性で問題はなさそうです。少しずつ縮めていったところ、前回ベストマッチングだった5.8cm縮めた状態では共振点が上に行き過ぎ、3.3cm縮めた状態で下のようになりました。

 

 アマチュアバンド的にはこのあたりがベストのようで、これ以上は追い込めませんでした。測定場所による測定結果の大きな違いはありませんでしたが、直付けとケーブル接続では微妙に変わるようです。

 

 土曜日とあって不法局の出没が多く、何度か混信が絡み、周波数を変更しながら145MHzFMにて岩手、宮城、福島各局に交信いただきました。岩手は花巻市、奥州市、一関市。福島は福島市、郡山市、白河市。白河市は関山(せきさん)移動局。標高619mの山頂とのこと。茨城県との県境近くの山のようです。59-55。距離153.4km。本日の最遠方局でした。デジコミ用のd-ROD100、2mアマチュア帯でも問題なく使えるし、悪くない印象です。

 

 デジコミは呼び出しチャンネルでCQを出したところ、1局のみ岩手県一関市の石蔵山移動局に応答いただきました。距離「近い」と表示されましたが、その後「74km」を表示。59-59。帰宅後、カシミールで確認したところ、74kmに間違いないようです。デジコミは1山1局という感じですが、少しづつ距離を伸ばしていく楽しみもあり、今後に期待したいと思います。

岡沼より泉ヶ岳を振り返る

 

 無線運用しているうちに、いつのまにか青空が広がり、気温も上がってきました。バス時刻を気にしながら急ぎ撤収、かもしかコースを下りました。

 

 

 


feed デジコミアンテナd-ROD100 (2022/11/17 11:50:16)

 

 

 デジコミの周波数は全18ch、142.934375~142.984375MHz(1~9ch )と146.934375~146.984375MHz(10~18ch)に分かれ、上下の周波数帯が4MHzも離れています。妙な周波数設定ではあります。上下それぞれの周波数帯に整合する別々のアンテナがあってもよさそうですが、そういうものはないようです。各メーカーのアンテナは、アマチュア2mバンドを含むこの帯域すべてをカバーするということでしょうか。

 

 d-ROD100はデジコミ用としては唯一の1/2λロッドアンテナで、自分はまだ遠方との交信はありませんが、評判は良いようです。共振点、SWR、帯域など、どのような性格、味付けになっているのか、興味が湧いて測定してみました。

 

 リグを手持ちしたのと同じような状態で測定しました。共振点は140MHzあたり、思いのほか下にあります。137~144MHzでSWR1.5以下。146.9MHzでは2以下になるかどうかといったところです。もっとフラットなグラフを描いてくれると予想したのですが、ちょっと? な結果となりました。

 

 次に10段あるロッドの最上段を少しずつ縮め共振点を上げてみました。5.8cm縮めた状態で、下のようになりました。

 

 141MHzから149MHzまでSWR1.5以下。145.000MHzで1.0。アマチュア帯はこの状態でベストマッチングという感じです。デジコミ用としてもこの方が良さそうですが、メーカー的には「最大まで伸ばした状態で使ってください」ということのようです。デジコミの場合、縮めて使う(変更を加える)のは法令的にどうなの?ということもあるし、今回の測定はあくまで自分の個別的条件、環境ではこうなったという話で、メーカーによる厳密な測定とは異なるのかもしれません。場所を変えてまた試してみたいと思います。

 

 あらためてわかったのは電圧給電のノンラジアルアンテナであるということ。リグ直付けだけでなくポール設置も可能。デジコミ用アンテナではありますが、ロッド調整すれば2mアマチュア帯モノバンドアンテナとしても悪くなさそうです。なお、ロッドをさらに調整して430MHzにマッチングが取れないか試してみましたが、こちらは不可でした。

 

<直付け用ホルダー>

 ロッドを伸ばし切った状態で長さ104cm。重さ70g。これをDJ-PV1Dに直付けした状態で床に置くと倒れてしまいます。それを防ぐためのホルダーを作ってみました。板を張り合わせた簡単なものです。リグを挟むだけ。

 

 こんなものでもけっこう安定してくれます。ベンチなどに置いて呼び出しチャンネルワッチ用に使ってみます。

 

 

 

 


feed 大年寺山 11/13 (2022/11/14 10:53:53)

 

 

 しばらくぶりに3エレでも使ってみようと、調整を兼ねて大年寺山にて散歩運用しました。野草園の上にある通称ロータリーの丘。標高100mほど。アンテナの調整や交信実験で使ういつもの場所です。以前は仙台市街地が一望できたのですが、あまり手入れもされていないようで樹木が伸び、ほとんど見えなくなってしまいました。伝搬的には北と西に開け悪くありません。テレビ塔からの抑圧により400MHz帯はよほど強い信号でないと了解できなくなります(D-star仙台青葉レピーターは可)。140MHz帯は抑圧の影響はなく問題なし。

 

 

 さっそく3エレ(VUデュアル)を設置しアナライザーで測定してみると、144MHz~151MHzあたりまでSWRベタ落ち。さすがOWA八木、見事な鍋底グラフを描いてくれました。問題ありませんが、上にシフトしているので若干調整しました。

 

 D-star仙台青葉レピーターにて連絡を取りJP7IEL局にお相手いただきました。前回、RH-770やアローラインでは41~51、ときおり了解が厳しくなる場面もありました。今回は57ほどで入感とのこと。こちらには55(IEL局5W 当局10W)。5Wにパワーダウンしたところ52に下がったものの、問題なく了解可とのことでした。3エレとはいえ、八木なりのことはあるようです。風の強くない日を選んで、ときどき使ってみようかと思います。

 

DJ-PV1D+アンテナd-ROD100

 

 交信終了後、デジコミでCQを出してみたところ、1局のみ名取市より応答いただきました。距離9km。メリット5。日曜なのでもう少し応答あるのでは?と期待したのですが、そうでもないようです。通算2局目。まだ遠方との交信はないものの、140MHz帯でもあり、楽しみが一つ加わりました。

 

 

 

 

 


feed 中面白山 11/12 (2022/11/13 15:35:52)

 

 

 面白山といえば一般には北面白山かと思いますが、すぐ隣に中面白山、少し離れて南面白山があり、健脚の方は一日で周回するようです。北面白山と南面白山には立派な山頂標識がある一方、中面白山は標識もなく、山頂とも気づかない通過点という感じで、この山のみを目的に登る登山者は皆無といってよいと思います。ただ、山頂はともかく、このあたりは眺望の良い明るい雰囲気の尾根道となっており、自分的にはそこが気に入って何度か足を運んでいます。

面白山高原駅

 

 仙山線始発に乗車し、面白山高原駅下車。好天とあって十数人がホームに降り、北面白山や南面白山に向かっていきました。自分は中面白山往復なので、急がず出発。紅葉川に沿うように続く崖っぷちの細い登山道。夏場は樹木の葉で隠れていた滝や沢の様子も今時期は見渡すことができ、新鮮な感じがありました。何度か渡渉を繰り返しながらゆるやかに高度を上げるとブナ林帯となり、さらに紅葉川源頭を過ぎ、約1時間30分で長左衛門平に到着。右に進むと奥新川峠、権現様峠を経て南面白山。今回は左へ。

紅葉川上流沿いに登る

源頭付近

長左衛門平

 

 ここから中面白山まで高度差300mの急登。いつもここでバテ気味になります。今回は葉が落ちたおかげで眺望がよく、登るにつれ大東岳、南面白山、遠く熊野岳、そして朝日連峰、月山と展望が広がってくれました。

月山(奥)

大東岳、南面白山 奥に蔵王熊野岳

 

 尾根の一角に出ると、目の前に中面白山、その奥に北面白山が見えてきました。あと一息。歩き始めて約2時間30分、狭く地味な山頂着。標高1223m。山形県側が開け、雪をかぶった鳥海山が姿を見せてくれました。そして圧倒的な存在感を放つ大東岳。山頂であることを示すため、以前は手作りの標識が2つあったのですが、どちらも風で飛ばされてしまったようです。わずかに赤布があるのみ。

北面白山(左奥)と中面白山

中面白山山頂

山頂より北面白山と奥に鳥海山

 

 少し戻り、見晴らしの良い痩せ尾根で無線運用することにしました(QTH山形市)。いつものFTM10Sとアローライン(145MHz)。土曜日とあって不法局の出没も多く、空きをみつけて約1時間15分の運用、宮城、山形の19局に交信いただきました。遠方との交信はなく、ほぼ見通しに近い仙台市内からの応答が多かったようです。今回、デジコミも初めて運用しました。1局交信。相手局との距離、方角が瞬時に表示され、これはこれで登山にも活用できそうで、今後はデジコミも持参しワッチしてみたいと思います。

 

 月山、鳥海山、朝日連峰などはすでに山頂付近が白くなっていました。この山域もまもなくです。今シーズンの登り納め、落ち葉が積もる道をゆっくり駅まで戻りました。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 11/6 (2022/11/7 10:29:49)

 

 

 早朝、気象庁のライブカメラ(火山監視)を見ると、蔵王、栗駒山など奥羽山系は雪雲の中。一方、太平洋側は広く晴れの予報、ということで今回もトレーニングを兼ね泉ヶ岳に向かいました。

 

 バス延長運行が終わり、終点の自然ふれあい館前で降車、水神コース登山口へ。もう紅葉は終わりかと予想していましたが、そこそこに残っていました。多くの樹木が葉を落とし、冬枯れが近づく森に残るわずかな紅葉。写真を撮りながらゆっくり登りました。

水神付近

 

 山頂下の賽の河原から眺望が開け、下方に黒鼻山の平らな山容。蔵王熊野岳あたりは雲の中、それ以外、大東岳、面白山、後白髭山、船形山など奥羽山系が一望でした。数日前に降雪をみたとの情報があって白くなった峰々を期待したのですが、解けてしまったようです。90分ほどで山頂着。いつもの運用場所へ。

賽の河原

大東岳 南面白山 面白山方面

山頂

 

 今回もFTM-10Sとアローライン、いつもの装備です(145MHz)。アナライザーで測定したところエレメントに容量冠を付けても外してもなぜかほとんど変化なく、いずれも共振点高め。容量冠は付けずノーマルな状態で使いました。地面の状態とか地形などがけっこう影響するのかもしれません。容量冠、動作よくわからず検討の余地あり。

 

 宮城県内のほか山形、福島、新潟各局に交信いただきました。0エリアは新潟県村上市固定局と51-52。かなり弱く届いていたようで、ダメもとで呼んでいただいたそうです。145MHzで仙台とつながったのは初めてとのことでした。距離約110km。この山頂と新潟県北部とはほとんど交信実績はありません。朝日連峰がまともに壁になるようです。南は福島県檜枝岐村の燧ヶ岳移動局。山頂手前の標高2200m地点とのこと。59-55。燧ヶ岳は東北以北の最高峰ではあるものの奥まっており、この山頂ではたぶん初QSO。良好な信号で不安なく交信を続けることができました。寒い中、登山中にもかかわらず応答いただきthx。距離205km。他にも阿武隈山地の鎌倉岳、片曽根山(福島県田村市)など山岳移動局と交信。約1時間の運用、10局にお相手いただき終了としました。

 

 山頂付近の気温5~6度。微風とはいえ西風が冷たく、冬はもう間近、そんな感じでした。蔵王エコーラインも冬季閉鎖とのこと。そろそろ里山歩きに移行しようかと考えています。

 

 

 

 


feed AL-144Fの共振点を下げる (2022/11/1 13:57:37)

 

 

 このところ山岳移動で使い続けているアローラインAL-144F。先日、泉ヶ岳での運用の際にポケットアナライザーで測ったところ、SWRはバンド内1.5以下ではあるものの共振点が上にあり、少し気になりました。後日、いつもの測定場所(屋外空き地)にて測ってみても傾向としては同様の結果でした。わかってはいたもののAL-144Fの共振点はメインより上にシフトしています。中心は145.500~146.000MHz付近。ゆるやかな帯域特性なので純正のままでよいかなとも思いましたが、少しだけ手を加えてみることにしました。

 

 アンテナの共振周波数を下げたい場合、1)エレメントを長くする、2)アンテナ先端に金属を追加してキャパシタンスを増やす(容量冠)、方法があるかと思います。このアンテナは2本目で、以前、エレメントを純正より2cmほど長い銅パイプに交換しSSB用に作り直したことがあります。今回はもっと簡便に、取り外し可能な容量冠(キャバシティハット)を取り付けることにしました。

 

 容量冠といっても2mバンド内の0.5~1MHz下げるだけなので、小さなものでよいはず。まずはどの程度の金属量が必要なのか、エレメントのトップ付近に0.3mmスズメッキ線を巻いていったところ、長さ20cmほどで造作なくメイン付近に下がってくれました。量的にはさほどのことはありません。

 

 次に、スズメッキ線を外し、見栄えのことも考えて太めの銅パイプをエレメント先端部に差し込んでみることにしました。6mm径の銅パイプ、長さ5mm。内側をヤスリで削り、先端にきつくはめ込むようにしました。測定したところ、この状態では思ったほど共振点は下ってくれません。もう一つ同じ銅パイプを作り、一カ所を切断、少し径を広げ2枚重ねにしたところ、今度はジャスト、メイン付近まで下がってくれました。切断面をハンダ付けし、バリを取って完成。はめ込み式の小さな容量冠、外れて落ちたりすると探すのはたいへんです。

6mm径銅パイプ2枚重ね

エレメント先端部に装着

純正状態(容量冠なし)

容量冠を取り付けた状態

 

 容量冠というのは奥が深いのかもしれません。この方法なら好みの周波数に整合させるのが比較的容易である一方、なんらか他に作用があるのかとか、冠の材質、取り付け方法などいろいろと工夫や検討の余地があるようにも思いました。とりあえず、これを付けた状態でしばらく使ってみます。

 

 

 

 

 

 


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