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JO7TCX アマチュア無線局 (2024/11/24 8:05:22)
現在データベースには 401 件のデータが登録されています。
記録を見るとこのアンテナを作ったのは2009年10月ですから、かれこれ12年近く前ということになります。形は2/3λヘンテナのように見えますが、ループではなく変形2エレです。2本のエレメントを内側に折り曲げた形状でありFB比に優れるとされています。コンパクトなことから4~5回山で使いました。「FBニュース」にこのアンテナのことが掲載されており、興味が涌いて物置から取り出してみました。
自作したものはデフォルトのモクソンアンテナよりも縦エレメントを短く、横エレメント(折り曲げ部分)を長くしています。あらためて室内でSWRを測ってみるとメインより下に共振点があり、上は1.5~1.6あたり。作った頃はメインを中心にきれいなグラフを描いていたと思うのですが、多少ズレてしまっているようです。
使用には問題はないということで、本日、野外での測定を兼ねて大年寺山で使ってみました。IC-705のSWRプロット機能で測ってみると1.3あたりでフラット。「FBニュース」の記事によるとこのアンテナはこのままで430MHzにも共振するような記述があり、測定したところ2.2~2.3ほど。メイン付近がわずかに下がっておりSWRは高いものの共振自体はしているのかもしれません。そのうち再調整することにして、とりあえずこのまま使いました。
今日は熱対策のためIC-705に12V給電、7W運用としました。2mSSBをワッチすると岩手各局が聞こえてきました。花巻市、遠野市移動と盛岡市固定。山梨県の局と交信の最中で、こちらには相手局はまったく入りません。盛岡固定局もなかなか了解できないようで何度かやりとりしている様子が見て取れました。徐々にコンディションが上がって交信成立となったのですが、その際、こちらにも山梨局の信号がほんの数秒浮いてくるのがわかり、変調を捉えることができました。大年寺山は標高100mあるかないかの公園で、これには驚きました。今日はコンディションの変化が大きかったのかもしれません。山梨局との交信終了を待って各局と交信。盛岡固定局とは泉ヶ岳方向にアンテナを向けたところ信号が上がり51-52。たぶんビッグなアンテナを向けていただいたと思いますが弱い信号を取っていただき無事交信成立。
その後、JP7IEL局と本日もロングにお付き合いいただきました。IEL局は移動運用中で45cmほどのハンディホイップ(距離約40km)。途中、隣接周波数のFM局からの抑圧でケロケロになる場面があったもののDVで良好に交信を続けることができました。
10数年ぶりのモクソンアンテナ、ちょっとした手ごたえが感じられました。もう少しマッチングを追い込んでみます。今日は気温30度近く、そこそこ風があったことと12V給電によりTEMPメーターがレッドゾーンまで上がることはありませんでした。最大パワーは低下しますが、リグのためにも真夏は15Vでなく12Vがよろしいようです。
今シーズン初の奥山登山、南面白山と猿鼻山に登ってきました。往復5時間ほどの行程ではありますが、気温が上がりバテバテになってしまいました。
面白山高原駅前
旧ゲレンデ前(登山口)
南面白山(コスモスベルグより)
仙山線始発に乗車。朝方、宮城県側がどんよりしていたこともあってか面白山高原駅下車は5人のみ。トンネルを抜けると山形県側は青空が広がっていました。皆さん、北面白山に向かったようで、南面白山は自分のみでした。旧スキー場を登りきるとブナの美林。
一気に急登となり、尾根に着いたかと思うともうそこが山頂。山頂までまったく眺望がないものの見事なブナ林には圧倒されます。駅から2時間ほどで南面白山山頂着。大東岳、北面白山は雲の中。めざす猿鼻山も薄いガスが流れていましたが、休憩している間に小東岳への稜線も見えてきました。
南面白山山頂
猿鼻山と小東岳(右奥)
いつもこの山頂でやめておこうか、猿鼻山に足を延ばそうか迷いつつ、隣の山へと続く細い縦走路を眺めていると、つい登りたくなってしまいます。標高差100mほどをいったん下降、鞍部からほぼ同じ高さを登り返す。今シーズンの刈り払いはまだのようで、登山道は藪状態でした。約40分で猿鼻山山頂着。空気が澄んでいれば熊野岳に続く蔵王の山々、朝日、飯豊連峰とパノラマですが今日はいづれも雲の中。相変わらず山頂標識もありません。縦走路の通過点で、この山を目的に登る人はたぶん皆無と思います。でも自分的には山深さ、眺望、静かさを併せ持つ、名山に数えたい山の一つです。
猿鼻山山頂
大東岳
誰もいない広々とした笹原でさっそく無線運用。
<本日の装備>
リグ FTM10S(145MHz 10W設定)
アンテナ 1λループ(ガンママッチ)
電源 小型バッテリーMB-F100PD(12V給電)
PDバッテリーから12V給電、10Wでどの程度持つか試してみました。また久しぶりに1λループアンテナを使ってみました。約2時間の運用、終了時の残量は39%。FTM10Sの場合10Wでも3時間以上持ちそうな感触でした。12V給電なのでさほど熱くなりません。夏場はこの軽量PDバッテリーとFTM10Sの出番が増えそうです。交信の方は山形、宮城、福島、岩手、新潟各局に呼んでいただきました。1λループはほぼ方角を変えずに使いました。さほど飛んでいる感じはなく、途中でRH770に換えてみたものの、どちらも信号の伸びは特段感じられませんでした。
下山は同じルートを戻りました。いったん下って南面白山に登り返し。ちょうど日差しが当たってきついです。これでバテてしまいした。南面白山からは下るのみですが、息も絶え絶えで、早く駅前の山荘でビールを飲みたい一心でした。途中、この暑さの中、北面白山から縦走してきたというランニング登山の方々が軽々と追い越していきました。
アマゾンや楽天で扱っているGRA-YG-1443という台湾製のスクエアロー風アンテナに興味が涌いて購入してみました。このタイプはその昔、6mバンドでよく使われたそうですが、今はあまり見かけません。1/2λのエレメントを四角に折り曲げた形状なのでとてもコンパクトで水平偏波の6mでは好都合だったようです。RA-YG-1443は145MHzと430MHzのデュアルで、大小2つのループ状エレメントが付いており、大きい方は一辺27cm。ザックに収納可能で山でも使えるのでは?と考えた次第です。
仕様
周波数:140-150MHz/400-470MHz
ゲイン: 4dB/5dB
重さ: 0.36kg
コネクタ:MJ
箱でなくビニール袋に入って送られてきました。本体、取り付け金具、簡単な取説が付属。145MHz用エレメントは直径6~7mmの硬いアルミ棒(パイプでない)が使われており、思っていたより丈夫なつくりと思いました。
<取り付け>
水平偏波で使う前提で金具が付属しています。自分は三脚に設置して垂直偏波で使うのでいつもの塩ビパイプ連結式で簡易的に取り付けてみました。軽くコンパクトなので三脚のバランスが崩れることはなさそうです。
430MHz用エレメント
<調整>
通常のスクエアローは折り曲げた1/4λエレメント2本に真ん中から給電する(ダイポールと同じ)わけですが、このアンテナは1本ものアルミ棒(1/2λ)に給電します。見た目はスクエアローのようでも別のアンテナなのかもしれません。マッチング回路としてガンママッチ様のものが採用されています(145MHz)。取説では調整バーの位置は動かさず、エレメントを可動させて調整するように書いてあります。でも、なかなか調整がうまくいかず、調整棒(アルミパイプ)にかぶせてあるプラスティックカバーを取り外してみたところ、中に絶縁された導線が仕込まれていました。芯線側はコンデンサー結合とみられます。初めてお目にかかる給電法で興味深く思いました。エレメント側を固定しておき、調整バーをかなり下に持ってきたところ、一気にSWRが下がり、あとは1mm単位で微調整し145.000付近に共振点を合わせることができました。クリティカルです。ただ、調整バーが下に来すぎているため構造的に疑問な感じがあり、本当にこれで良いのかどうか。考えてみると出荷状態で使えるようにしてあるのが普通なわけで、いじり過ぎてしまったような気がしないでもありません。
ガンママッチ部
続いて430MHz。さきほどのガンママッチが430にも影響するのかどうかや芯線側がどのように接続されているのか不明です。エレメントの長さなどは調整できるようにはなっています。430用アナライザーがないのでIC-705のプロット機能で測定したところ、SWR1.5以下になっているので良しとしました。一辺6cm×4とかなり小さいです。1/4λでも1/2λでもなく、どういう動作なのか???この小ささでは性能的には期待薄ではあります。
ベランダで受信してみました。回すと信号の強弱があり、ブロードな指向性が感じられます。145MHzではRH770と比較し同等な感じを受けました。430ではS1~2ほど低下します。もっと良くないかと予想したのですが、そうでもないです。
ただ、ベランダでは430のSWRが2.0以上に悪化していました。145にしても430にしても調整しきれていないような気がしています。調整できる箇所(六角ねじ)がいくつもあり、それらを動かすことでどのように変化するのか? いまひとつ挙動のわからないアンテナです。これから いろいろ試してみます。
前回の記事でIC-705に12V給電した場合、5Wが上限となったことを書きました。以前に別のPDから給電した際には7Wほど出ていたことから腑に落ちず、二つのバッテリーで再度実験してみました。
小型モバイルバッテリーJMB-F100PDから12Vケーブルで給電。IC-705は10W設定で送信。その結果、11.7V、2.27A、パワー計は7Wを示しました。前回は何かの間違い?と思いつつ、何度かPTTを押しているとなぜか1.95Aに低下し、パワーも5W弱に下がってしまいました。前回と同じ状態。再度PTTを押すと7Wに戻ったり、5Wに下がったり・・・??。
この場合7W出力
こうなると5W弱
次にもう一つのモバイルバッテリーRP-PB201につなぎ直しました。11.8V、2.33A、パワー7Wを表示。同じことを繰り返しましたが、上記のような現象はなく、安定して7Wとなりました。問題なし。
RP-PB201にて
JMB-F100PDに12Vケーブルをつなぎ10W送信した場合、原因はわかりませんが不安定になるようです。単に個体の問題かもしれませんが、モバイルバッテリーというのは実際に使ってみて気付くことが多いです。たとえ仕様を満たしていても機種によりいろいろあるのはいつものことではあります。ということでJMB-F100PDとIC-705の組み合わせの場合は、15Vケーブルで給電するのが無難なようです(この場合問題なし)。
ちなみにFTM-10Sに12Vケーブルでつないだ場合は、もともと2A以下で10W出せるのでこのような現象は起こりません。12Vでも安定して10W弱のパワーとなります。
小型モバイルバッテリー(JMB-F100PD)をつないでIC-705とFTM-10Sの消費電流およびパワーの出方にどのような違いがあるのか比べてみました(145MHzFMにて)。バッテリー・USB電流計・リグ・パワー計・ダミーロードの順で接続。
受信時は両機種とも0.23Aで変わりませんでした。液晶表示の大きいIC-705が不利と思いましたがそうでもありません。続いて送信時。
15Vケーブルで接続した場合。
< IC-705 >
10W設定 2.6A 5W設定1.94A 3W設定 1.06A
< FTM-10S >
10W 設定1.91A (5W設定なし) 3W 設定1.06A
となりました。
この際の実パワーはどれも設定どおりとなりました。IC-705の5WとFTM-10Sの10W時の消費電流がほぼ同じ。つまり同じ消費電流でFTM-10Sは倍のパワーが出せるということです。
IC-705 10W
FTM-10S 10W
次に12Vケーブルで接続してみました。
< IC-705 >
10W設定 1.98A
< FTM-10S >
10W設定 1.96A
この際、IC-705の実パワーは5Wとなりました。5W設定に落としてみたところ消費電流変わらず、パワーも5W変わらず。IC-705に12V給電した場合は5Wが上限となりました。RP-PB201をつないだ時は12Vケーブルでも7W程の実パワーとなるので、モバイルバッテリーの機種によって多少の違いがあるのかもしれません。一方、FTM-10Sでは10W弱の実パワーとなりました。12V給電でもほぼ設定どおりのパワーとなります。
IC-705 12V給電 10W設定
FTM-10S 12V給電 10W設定
給電電圧ごとの消費電流、実パワー、比べてみるとけっこう違います。
FTM-10Sは10W送信時の消費電流2A以下と仕様にも明記されています。測定した結果はその通りで、あらためて省エネかつ効率の良いリグと感心しました。生産終了との話もありますが、このリグも捨てがたく、大事に使いたいと思います。
前回は雨にたたられ散々だった泉ヶ岳。今日は雲の多い天候ではあるものの雨はないだろうと一か月半ぶりに登ってみました。前日までの天気予報が良くなかったからか、登山口行きのバスに乗車したのは自分を含め3人のみ。駐車場付近もいつもに比べ少な目な感じでした。朝もやの薄いガスがかかっていましたが、高度を上げるにつれ晴天になってきました。
いつものカモシカコース。スキー場を一気に登り、岡沼を過ぎて再度の急登。何度登ってもこの急登はこたえます。体調がいま一つで今日はとりわけ長く感じました。かっこうコースと合流し、一登りで山頂着。バス停から80分。尾根を西に進み、少し藪漕ぎして運用場所へ。奥羽山系は全体に雲がかかり、大東岳、面白山、船形山など近くの山のみ見えていました。今日は泉ヶ岳を選んで正解だったようです。
後白髭山 船形山方向
<本日の装備>
リグ IC-705(144MHzSSB、FM)
アンテナ アローライン
バッテリー USB- Type Cモバイルバッテリー(JMB-F100PD)
200gの小型軽量モバイルバッテリーでどの程度運用可能なのか試してみることにしました。2時間の運用。前半の1時間はSSB、後半はFM。15V給電でパワー10W。
バッテリー自体は問題なく持ちこたえてくれました。ただ、後半のFMではリグの熱が半端なく、TEMPメーターはレッドゾーン最大まで上がってしまいました。ヒートシンクを付けていますが焼け石に水。FMで10Wは厳しいようです。終了時のバッテリー残量表示は10%となりました。この時点で15V給電に変わりなく、電圧が下がることはありませんでした。徐々に電圧が下がるのではなく、ケーブル側で定められた電圧を維持できなくなった時点で残量0%表示になる、ということではないかと思います。
今回の運用で残量10%なので、もしFMのみで10W運用を続けた場合は2時間持たない印象です。リグ側も熱くなって持ちませんが・・・。適度にパワーダウンしながら放熱とバッテリーの持ちを調節する、あるいは12Vケーブルを使って熱とパワーを下げるなどすれば良いのかもしれません。おおよそのスタミナは確認できたのでもう少し使い方を工夫してみたいと思います。
交信の方は宮城県内各局のほか山形、福島、岩手各局にQSOいただきました。SSBで9局、FMで10局。SSBをワッチしましたが、遠方の局が聞こえてくることはありませんでした。コンディション的にはいま一つだったようです。自分にとってもっとも身近な山。今シーズンも何度か登って定点運用してみます。
USB- Type Cモバイルバッテリーの登場で山岳移動時の電源問題はほぼ解消されたといってよいと思います。IC-705を導入して以来、外部バッテリーとして約8ヵ月、回数にして20回ほどRP-PB201を組み合わせて使ってきましたが、問題な点や不安に感じることは一度もありませんでした。信頼できるバッテリーと思います。ただ自分の場合、運用時間は2時間前後のことが多く、10Wフルパワーでも半分も減らないことが多いです。重さも370gあり、容量は少なくて良いのでもっと小型軽量のものあればと思うようになりました。ネットで探したところ15V3A仕様で小型のものは意外にないのです。大容量を謳うものが多く、当然ながら重いわけです。そんな中で、コンピュケースジャパンというところのJMB-F100PDという機種が見つかり、早速購入してみました。在庫が少なくなっているようで色はピンクのみでした。
付属バッテリー JMB-F100PD RP-PB201
<仕様>
容量:10000mAh
入力:Type-C 5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
出力:USB-A 5V 2.1A
出力:USB-A 5V 3.0A / 9V
2.0A / 12V 1.5A
出力:Type-C 5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
寸法:109×62×21.5mm
重量:200g
RP-PB201と比べ充電容量半分、重さ、大きさもほぼ半分で、手に持つとそれ以上に軽量コンパクトに感じます。日本製のリチウムセルを使っているとのことですが、製造はmade in chinaです。0~100%まで1%単位で残量表示があり、電源ボタンを押すと残量が表示され、電源が入っていることがわかるようになっています。RP-PB201ではケーブルをリグにつなげば給電されますが、この機種はボタンを押して電源を入れないと給電されない仕様のようです。
充電中 Type-C充電器でのみ可
IC-705に15Vトリガーケーブルでつないでみました。受信時0.21A、145MHzFMにて断続的に送信したところ、
10W 14.6V、3.17A
9W 14.7V、3.05A
8W 14.7V、2.98A
5W 14.8V、2.37A
3W 14.7V、1.89A
となりました。9~10Wでは仕様を超えた電流が流れているもののダウンすることはありませんでした。10W可能です。ただ、バッテリー側の負荷を考えるとFMの場合8Wほどに抑えておいた方がよいのかもしれません。ノイズの有無については安定化電源と差し替えながら比べてみて、特に気になるものは感じられませんでした。
8W送信時
5W送信時
モバイルバッテリーはどれも当たり外れが多いので、使い始めが良くても数回でダメになることもあれば、逆に使うほどに安定してくることもあります。この機種は軽量、コンパクト、かつ10W送信も可能なので、運用時間が長くないのであれば重宝に使えそうな印象はあります。実際のところどの程度持ちこたえてくれるのか、残量表示の何%でリグの電源が切れるのか?など、何度か使ってみてまたレポートしたいと思います。
朝、気象庁のライブカメラを確認したところ、蔵王も栗駒山もガスの中。低山なら良いかとも思いましたが無理せず、いつもの大年寺山公園に出かけました。センサーの大きなタイプのコンデジ(GR3)を新調したので、その試写を兼ねてカメラ散歩。もう梅雨も近いのか、ところどころアジサイが見ごろを迎えていました。
向山公園からの登り口
公園東側に伊達家の墓所があり、その裏手で無線運用するのですが、その手前にいつもと違う草の刈込みがあることに気づきました。なんだろうと進んでみると樹木の中に細々とした道を発見。標識らしきものはなし。この山にはいくつか獣道的な登山道があることは聞いていましたが、樹木に隠れてこれまでまったく気づきませんでした。どこに続いているのかわかりませんが、帰りはここを下ることにしてとりあえず本日の運用場所である頂上部の公園に向かうことにしました。
大年寺惣門からの長い階段
今日は湿気が多く、泉ヶ岳もかすんでほとんど見えません。HB9CVを設置しワッチすると2mFMで岩手県盛岡市の姫神山山頂移動局のCQが聞こえてきました。たぶんハンディ機? モービルホイップをお使いとのことでしたが、安定した信号で意外な感じを受けました。向きを合わせ57で入感。たくさん呼ばれているようで、タイミングを見計らってお呼びしたところコールバックあり。59のレポートをいただきました。帰宅後、カシミールで確認してみました。距離約181km。早池峰山の西をかすめ岩手県中央の盆地に沿って大きな障害のない位置関係にあるようです。その後、移動局に応答したり、2mSSBにてCQを出したりして約1時間、山形市、尾花沢市、奥州市、遠野市など各局に交信いただきQRT。
さて、帰りは伊達家墓所まで戻り、さきほどの樹林の中の細道を下ってみることにしました。遊歩道ではなく登山道そのもの。ところどころに倒木も。ただ、踏み跡はしっかりしており、荒れた感じではありません。
下山口
10分ほど下ると廃屋が現れ、まもなく「ますみ幼稚園」の上部、そして286号車道に出ることができました。ここが入り口となるようです。ちょっとした里山歩きの雰囲気、悪くないです。いつも通っている大年寺山ですが、このような道があったとは知りませんでした。散歩の楽しみが一つ増えました。他にもあるのかどうか、機会をみて探索してみます。
刈田岳駐車場から40分ほどで山頂なので登山の対象としては面白みのない山です。最近デジカメを新調したこともあり早朝の御釜の写真でも撮ろうかと、約2年ぶりに登ってみました。高曇りで天候の心配はありませんでしたが、風が強く無線運用は難儀しました。
午前6時40分登山開始。日の出の写真を目的にしたカメラマンの姿がちらほら。すでに撮影タイミングは過ぎたようで、みなさん下山途中といった感じでした。熊野岳は東西に長い尾根を持ち、山頂は山形県上山市。山頂より東寄りにある避難小屋は宮城県が管理しており、QTHも刈田郡蔵王町となります。手軽に登れるので登山者ばかりか観光客も勢いで登って来たりします。今日は賑わう山頂を避け、蔵王町側の尾根で運用することにしました。のんびり登って40分ほどで避難小屋着。飯豊、朝日連峰の全景、月山、鳥海山、、栗駒山とパノラマが広がっていました。
<本日の装備>
リグ IC-705(2mSSB)
アンテナ 4エレループ
バッテリー USB-Cモバイルバッテリー(15V)
広い尾根筋で迷惑にならず、時間も十分とれそうということで久しぶりに4エレループを使ってみました。SWRをプロットしてみると依然と変わらずSSBにマッチングが取れているようで一安心。主に南西に向けてCQを出したり、聞こえている局に応答したりで4時間近く運用しました。常時風が強く、「風の音がすごいですね」とのレポート。風切音対策は一応しているのですが、了解度を下げてしまったかもしれません。7エリア各局のほか、0エリア、1エリア各局に交信いただきました。1エリア局の交信はいくつか聞こえてはきたものの、その先の信号が浮いてくることはありませんでした。北にも向けてみましたが8エリアは聞こえず。最遠方は長野県下高井郡山ノ内町移動局。約200km。風がなかなか弱まらず、昼前にQRT。
蔵王の中で御釜周辺は観光地となって今日も賑わっていました。避難小屋周辺はさすがに登山者のみですが、それでも次々登ってきてけっこうな人出でした。やはり山は静かな方が好みです。北蔵王、二口山塊あたりの地味な山が自分には合っているようです。
<バッテリー>
IC-705とワンセットで使っているRP-PB201をつなぎ15V出力、10Wフルパワーで約4時間の運用。SSBということもあり、4個ある残量表示の内2個消灯で済みました。約半分の消費とすると、なかなかの持続力といえるかと思います。TEMPもブルーゾーン止まり、ヒートシンクが熱くなることはありませんでした。SSBは省エネでいいです。
本日も大年寺山。仙台市野草園までバスでも行けますが、我が家から野草園入口まで歩いて20分ほど。一周して家に戻ると1時間ほどの散歩となり、体力維持にはもってこいのトレーニングコースでもあります。南の大年寺惣門から長い階段を上るルートのほか、獣道的なルートもあるようです。自分は北側の向山公園から登ることが多く、石段を上がると里山風の細道、そして石畳の遊歩道となり、やがて野草園下の車道に合流します。
いつもは430と145MHzの両方が使える東側の公園で運用しますが、この時期になると草が生い茂って虫も鬱陶しくなります。これからはコンクリートの台座とベンチのある山頂部公園がおもな運用場所となり今日もここで運用することにしました。
アンテナを設置してワッチしてみると430MHzはいつものことですが、なぜか145MHzもノイズでS7ほど振ってきます。しばらく様子見しているとノイズレベルが下がってきました。テレビ塔からさまざまな電波が飛び交っているようで、その日の状態はワッチしてみないことにはわかりません。標高100mほど、抑圧やノイズさえなければなかなかのロケではあります。
2mSSB、岩手県宮古市移動局が聞こえてきました。55で交信。ここ数日Eスポが出ているとのことでスコープに注意を払ってみましたが、運用中それらしい感じはありませんでした。SSBで県内の数局にお相手いただきQRT。その後、D-star仙台青葉レピーターにてJP7IEL局をお呼びし、145MHzDVシンプレックスへ。2.5Wにパワーを落としても安定した信号でロングにお付き合いいただきました。ヒートシンクを付けた状態でIC-705のTEMPがピンクゾーンまで上がることはありませんでした。145MHzでは430ほど熱くはならないようです。
急に雲が広がり怪しくなってきたところで交信終了。そろそろ奥羽山系の山からQRVしたいのですが、ライブカメラでは本日も蔵王や栗駒山は雲の中。梅雨に入る前に1山でも登れればと考えています。