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前回の記事でIC-705に12V給電した場合、5Wが上限となったことを書きました。以前に別のPDから給電した際には7Wほど出ていたことから腑に落ちず、二つのバッテリーで再度実験してみました。
小型モバイルバッテリーJMB-F100PDから12Vケーブルで給電。IC-705は10W設定で送信。その結果、11.7V、2.27A、パワー計は7Wを示しました。前回は何かの間違い?と思いつつ、何度かPTTを押しているとなぜか1.95Aに低下し、パワーも5W弱に下がってしまいました。前回と同じ状態。再度PTTを押すと7Wに戻ったり、5Wに下がったり・・・??。
この場合7W出力
こうなると5W弱
次にもう一つのモバイルバッテリーRP-PB201につなぎ直しました。11.8V、2.33A、パワー7Wを表示。同じことを繰り返しましたが、上記のような現象はなく、安定して7Wとなりました。問題なし。
RP-PB201にて
JMB-F100PDに12Vケーブルをつなぎ10W送信した場合、原因はわかりませんが不安定になるようです。単に個体の問題かもしれませんが、モバイルバッテリーというのは実際に使ってみて気付くことが多いです。たとえ仕様を満たしていても機種によりいろいろあるのはいつものことではあります。ということでJMB-F100PDとIC-705の組み合わせの場合は、15Vケーブルで給電するのが無難なようです(この場合問題なし)。
ちなみにFTM-10Sに12Vケーブルでつないだ場合は、もともと2A以下で10W出せるのでこのような現象は起こりません。12Vでも安定して10W弱のパワーとなります。

小型モバイルバッテリー(JMB-F100PD)をつないでIC-705とFTM-10Sの消費電流およびパワーの出方にどのような違いがあるのか比べてみました(145MHzFMにて)。バッテリー・USB電流計・リグ・パワー計・ダミーロードの順で接続。
受信時は両機種とも0.23Aで変わりませんでした。液晶表示の大きいIC-705が不利と思いましたがそうでもありません。続いて送信時。
15Vケーブルで接続した場合。
< IC-705 >
10W設定 2.6A 5W設定1.94A 3W設定 1.06A
< FTM-10S >
10W 設定1.91A (5W設定なし) 3W 設定1.06A
となりました。
この際の実パワーはどれも設定どおりとなりました。IC-705の5WとFTM-10Sの10W時の消費電流がほぼ同じ。つまり同じ消費電流でFTM-10Sは倍のパワーが出せるということです。
IC-705 10W
FTM-10S 10W
次に12Vケーブルで接続してみました。
< IC-705 >
10W設定 1.98A
< FTM-10S >
10W設定 1.96A
この際、IC-705の実パワーは5Wとなりました。5W設定に落としてみたところ消費電流変わらず、パワーも5W変わらず。IC-705に12V給電した場合は5Wが上限となりました。RP-PB201をつないだ時は12Vケーブルでも7W程の実パワーとなるので、モバイルバッテリーの機種によって多少の違いがあるのかもしれません。一方、FTM-10Sでは10W弱の実パワーとなりました。12V給電でもほぼ設定どおりのパワーとなります。
IC-705 12V給電 10W設定
FTM-10S 12V給電 10W設定
給電電圧ごとの消費電流、実パワー、比べてみるとけっこう違います。
FTM-10Sは10W送信時の消費電流2A以下と仕様にも明記されています。測定した結果はその通りで、あらためて省エネかつ効率の良いリグと感心しました。生産終了との話もありますが、このリグも捨てがたく、大事に使いたいと思います。

前回は雨にたたられ散々だった泉ヶ岳。今日は雲の多い天候ではあるものの雨はないだろうと一か月半ぶりに登ってみました。前日までの天気予報が良くなかったからか、登山口行きのバスに乗車したのは自分を含め3人のみ。駐車場付近もいつもに比べ少な目な感じでした。朝もやの薄いガスがかかっていましたが、高度を上げるにつれ晴天になってきました。
いつものカモシカコース。スキー場を一気に登り、岡沼を過ぎて再度の急登。何度登ってもこの急登はこたえます。体調がいま一つで今日はとりわけ長く感じました。かっこうコースと合流し、一登りで山頂着。バス停から80分。尾根を西に進み、少し藪漕ぎして運用場所へ。奥羽山系は全体に雲がかかり、大東岳、面白山、船形山など近くの山のみ見えていました。今日は泉ヶ岳を選んで正解だったようです。
後白髭山 船形山方向
<本日の装備>
リグ IC-705(144MHzSSB、FM)
アンテナ アローライン
バッテリー USB- Type Cモバイルバッテリー(JMB-F100PD)
200gの小型軽量モバイルバッテリーでどの程度運用可能なのか試してみることにしました。2時間の運用。前半の1時間はSSB、後半はFM。15V給電でパワー10W。
バッテリー自体は問題なく持ちこたえてくれました。ただ、後半のFMではリグの熱が半端なく、TEMPメーターはレッドゾーン最大まで上がってしまいました。ヒートシンクを付けていますが焼け石に水。FMで10Wは厳しいようです。終了時のバッテリー残量表示は10%となりました。この時点で15V給電に変わりなく、電圧が下がることはありませんでした。徐々に電圧が下がるのではなく、ケーブル側で定められた電圧を維持できなくなった時点で残量0%表示になる、ということではないかと思います。
今回の運用で残量10%なので、もしFMのみで10W運用を続けた場合は2時間持たない印象です。リグ側も熱くなって持ちませんが・・・。適度にパワーダウンしながら放熱とバッテリーの持ちを調節する、あるいは12Vケーブルを使って熱とパワーを下げるなどすれば良いのかもしれません。おおよそのスタミナは確認できたのでもう少し使い方を工夫してみたいと思います。
交信の方は宮城県内各局のほか山形、福島、岩手各局にQSOいただきました。SSBで9局、FMで10局。SSBをワッチしましたが、遠方の局が聞こえてくることはありませんでした。コンディション的にはいま一つだったようです。自分にとってもっとも身近な山。今シーズンも何度か登って定点運用してみます。

USB- Type Cモバイルバッテリーの登場で山岳移動時の電源問題はほぼ解消されたといってよいと思います。IC-705を導入して以来、外部バッテリーとして約8ヵ月、回数にして20回ほどRP-PB201を組み合わせて使ってきましたが、問題な点や不安に感じることは一度もありませんでした。信頼できるバッテリーと思います。ただ自分の場合、運用時間は2時間前後のことが多く、10Wフルパワーでも半分も減らないことが多いです。重さも370gあり、容量は少なくて良いのでもっと小型軽量のものあればと思うようになりました。ネットで探したところ15V3A仕様で小型のものは意外にないのです。大容量を謳うものが多く、当然ながら重いわけです。そんな中で、コンピュケースジャパンというところのJMB-F100PDという機種が見つかり、早速購入してみました。在庫が少なくなっているようで色はピンクのみでした。
付属バッテリー JMB-F100PD RP-PB201
<仕様>
容量:10000mAh
入力:Type-C 5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
出力:USB-A 5V 2.1A
出力:USB-A 5V 3.0A / 9V
2.0A / 12V 1.5A
出力:Type-C 5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
寸法:109×62×21.5mm
重量:200g
RP-PB201と比べ充電容量半分、重さ、大きさもほぼ半分で、手に持つとそれ以上に軽量コンパクトに感じます。日本製のリチウムセルを使っているとのことですが、製造はmade in chinaです。0~100%まで1%単位で残量表示があり、電源ボタンを押すと残量が表示され、電源が入っていることがわかるようになっています。RP-PB201ではケーブルをリグにつなげば給電されますが、この機種はボタンを押して電源を入れないと給電されない仕様のようです。
充電中 Type-C充電器でのみ可
IC-705に15Vトリガーケーブルでつないでみました。受信時0.21A、145MHzFMにて断続的に送信したところ、
10W 14.6V、3.17A
9W 14.7V、3.05A
8W 14.7V、2.98A
5W 14.8V、2.37A
3W 14.7V、1.89A
となりました。9~10Wでは仕様を超えた電流が流れているもののダウンすることはありませんでした。10W可能です。ただ、バッテリー側の負荷を考えるとFMの場合8Wほどに抑えておいた方がよいのかもしれません。ノイズの有無については安定化電源と差し替えながら比べてみて、特に気になるものは感じられませんでした。
8W送信時
5W送信時
モバイルバッテリーはどれも当たり外れが多いので、使い始めが良くても数回でダメになることもあれば、逆に使うほどに安定してくることもあります。この機種は軽量、コンパクト、かつ10W送信も可能なので、運用時間が長くないのであれば重宝に使えそうな印象はあります。実際のところどの程度持ちこたえてくれるのか、残量表示の何%でリグの電源が切れるのか?など、何度か使ってみてまたレポートしたいと思います。

朝、気象庁のライブカメラを確認したところ、蔵王も栗駒山もガスの中。低山なら良いかとも思いましたが無理せず、いつもの大年寺山公園に出かけました。センサーの大きなタイプのコンデジ(GR3)を新調したので、その試写を兼ねてカメラ散歩。もう梅雨も近いのか、ところどころアジサイが見ごろを迎えていました。
向山公園からの登り口
公園東側に伊達家の墓所があり、その裏手で無線運用するのですが、その手前にいつもと違う草の刈込みがあることに気づきました。なんだろうと進んでみると樹木の中に細々とした道を発見。標識らしきものはなし。この山にはいくつか獣道的な登山道があることは聞いていましたが、樹木に隠れてこれまでまったく気づきませんでした。どこに続いているのかわかりませんが、帰りはここを下ることにしてとりあえず本日の運用場所である頂上部の公園に向かうことにしました。
大年寺惣門からの長い階段
今日は湿気が多く、泉ヶ岳もかすんでほとんど見えません。HB9CVを設置しワッチすると2mFMで岩手県盛岡市の姫神山山頂移動局のCQが聞こえてきました。たぶんハンディ機? モービルホイップをお使いとのことでしたが、安定した信号で意外な感じを受けました。向きを合わせ57で入感。たくさん呼ばれているようで、タイミングを見計らってお呼びしたところコールバックあり。59のレポートをいただきました。帰宅後、カシミールで確認してみました。距離約181km。早池峰山の西をかすめ岩手県中央の盆地に沿って大きな障害のない位置関係にあるようです。その後、移動局に応答したり、2mSSBにてCQを出したりして約1時間、山形市、尾花沢市、奥州市、遠野市など各局に交信いただきQRT。
さて、帰りは伊達家墓所まで戻り、さきほどの樹林の中の細道を下ってみることにしました。遊歩道ではなく登山道そのもの。ところどころに倒木も。ただ、踏み跡はしっかりしており、荒れた感じではありません。
下山口
10分ほど下ると廃屋が現れ、まもなく「ますみ幼稚園」の上部、そして286号車道に出ることができました。ここが入り口となるようです。ちょっとした里山歩きの雰囲気、悪くないです。いつも通っている大年寺山ですが、このような道があったとは知りませんでした。散歩の楽しみが一つ増えました。他にもあるのかどうか、機会をみて探索してみます。

刈田岳駐車場から40分ほどで山頂なので登山の対象としては面白みのない山です。最近デジカメを新調したこともあり早朝の御釜の写真でも撮ろうかと、約2年ぶりに登ってみました。高曇りで天候の心配はありませんでしたが、風が強く無線運用は難儀しました。
午前6時40分登山開始。日の出の写真を目的にしたカメラマンの姿がちらほら。すでに撮影タイミングは過ぎたようで、みなさん下山途中といった感じでした。熊野岳は東西に長い尾根を持ち、山頂は山形県上山市。山頂より東寄りにある避難小屋は宮城県が管理しており、QTHも刈田郡蔵王町となります。手軽に登れるので登山者ばかりか観光客も勢いで登って来たりします。今日は賑わう山頂を避け、蔵王町側の尾根で運用することにしました。のんびり登って40分ほどで避難小屋着。飯豊、朝日連峰の全景、月山、鳥海山、、栗駒山とパノラマが広がっていました。
<本日の装備>
リグ IC-705(2mSSB)
アンテナ 4エレループ
バッテリー USB-Cモバイルバッテリー(15V)
広い尾根筋で迷惑にならず、時間も十分とれそうということで久しぶりに4エレループを使ってみました。SWRをプロットしてみると依然と変わらずSSBにマッチングが取れているようで一安心。主に南西に向けてCQを出したり、聞こえている局に応答したりで4時間近く運用しました。常時風が強く、「風の音がすごいですね」とのレポート。風切音対策は一応しているのですが、了解度を下げてしまったかもしれません。7エリア各局のほか、0エリア、1エリア各局に交信いただきました。1エリア局の交信はいくつか聞こえてはきたものの、その先の信号が浮いてくることはありませんでした。北にも向けてみましたが8エリアは聞こえず。最遠方は長野県下高井郡山ノ内町移動局。約200km。風がなかなか弱まらず、昼前にQRT。
蔵王の中で御釜周辺は観光地となって今日も賑わっていました。避難小屋周辺はさすがに登山者のみですが、それでも次々登ってきてけっこうな人出でした。やはり山は静かな方が好みです。北蔵王、二口山塊あたりの地味な山が自分には合っているようです。
<バッテリー>
IC-705とワンセットで使っているRP-PB201をつなぎ15V出力、10Wフルパワーで約4時間の運用。SSBということもあり、4個ある残量表示の内2個消灯で済みました。約半分の消費とすると、なかなかの持続力といえるかと思います。TEMPもブルーゾーン止まり、ヒートシンクが熱くなることはありませんでした。SSBは省エネでいいです。

本日も大年寺山。仙台市野草園までバスでも行けますが、我が家から野草園入口まで歩いて20分ほど。一周して家に戻ると1時間ほどの散歩となり、体力維持にはもってこいのトレーニングコースでもあります。南の大年寺惣門から長い階段を上るルートのほか、獣道的なルートもあるようです。自分は北側の向山公園から登ることが多く、石段を上がると里山風の細道、そして石畳の遊歩道となり、やがて野草園下の車道に合流します。
いつもは430と145MHzの両方が使える東側の公園で運用しますが、この時期になると草が生い茂って虫も鬱陶しくなります。これからはコンクリートの台座とベンチのある山頂部公園がおもな運用場所となり今日もここで運用することにしました。
アンテナを設置してワッチしてみると430MHzはいつものことですが、なぜか145MHzもノイズでS7ほど振ってきます。しばらく様子見しているとノイズレベルが下がってきました。テレビ塔からさまざまな電波が飛び交っているようで、その日の状態はワッチしてみないことにはわかりません。標高100mほど、抑圧やノイズさえなければなかなかのロケではあります。
2mSSB、岩手県宮古市移動局が聞こえてきました。55で交信。ここ数日Eスポが出ているとのことでスコープに注意を払ってみましたが、運用中それらしい感じはありませんでした。SSBで県内の数局にお相手いただきQRT。その後、D-star仙台青葉レピーターにてJP7IEL局をお呼びし、145MHzDVシンプレックスへ。2.5Wにパワーを落としても安定した信号でロングにお付き合いいただきました。ヒートシンクを付けた状態でIC-705のTEMPがピンクゾーンまで上がることはありませんでした。145MHzでは430ほど熱くはならないようです。
急に雲が広がり怪しくなってきたところで交信終了。そろそろ奥羽山系の山からQRVしたいのですが、ライブカメラでは本日も蔵王や栗駒山は雲の中。梅雨に入る前に1山でも登れればと考えています。

ナテックの2エレ八木NY144Xはメーカー的には狩猟用受信アンテナという位置づけながら、収納時のコンパクトなところが気に入っていろんな山で使ってきました。耐入力10Wで送信も問題ありません。2m用ですが、ロッドエレメントを最短にすると430にマッチングが取れることも何度か書きました。ただ、自分のアナライザーでは測定外なのでどんな風にマッチングしているのか疑問なところがあり、本日IC-705のSWRプロット機能で測ってみました。あわせて同じナテックの430用3エレ八木NY430X3との比較をしてみました。



いつもの大年寺山。この周辺で430が使えるのは東端の公園のみです。それ以外は3基のテレビ塔から常時盛大な抑圧を受けてしまいます。小広い草地の公園で北に開け、仙台駅あたりのビル群が同じくらいの高さに見え、ロケ的にも悪くありません。今日もJP7IEL局(距離約40Km)にロングにお付き合いいただきました。

さっそくNY144Xのエレメントを最短にした状態でSWRを測ってみました。433.000で1.6、上に行くほど悪化していきます。432.000あたりで最も下がるもののフラットでどこに共振点があるのかはよくわからず。メインより下の周波数なら送信も問題ないかな、といったところです。メインから上は厳しい。エレメントの長さを調整してもこれ以上良くなりません。続いてNY430X3のSWRをプロットしてみました。500Kステップで430.000~436.000まで1.5以下。メインで1.2。このアンテナもメインから下が良好のようです。

NY144XのSWR

NY430X3のSWR
実際の交信では信号の拾い方が異なるのか、強くなる方角に少し違いがあり微調整しました。双方5W、NY144Xで51-51、NY430X3で51-52。JP7IEL局からはどちらもSメーターは振れないもののNY430X3の方がノイズは少なく3エレなりの効果が若干感じられる、とのこと。こちら側も同様な感触でした。

NY144X(430もどき)

NY430X3
2エレと3エレの違いもありますが、430用に作られたNY430X3には及ばず、の結果です。でも予想したほど大きな違いではなく、メインより下の周波数なら使えなくもない、ということがわかったのは収穫でした。自分の場合430はD-starレピーターに短時間アクセス後シンプレックスにQSY、というような使い方なので問題ないかなと思います。今日の結果を念頭にまた山で使ってみます。



本日は気温23度。外部バッテリー15V給電にて430FMとDVで2時間半交信を続けたところ、リグの温度表示(TEMP)はピンクからレッドゾーンを行ったり来たりでした。背面に装着したヒートシンクは触れないほど高温に。やはり冬場とは違いますね。5Wでこうなのでマックスパワーならどうなるんだろう、と少し心配になりました。

天気予報では平地は晴天。山の天気予報(高層天気)では奥羽山系はいづれも雨。山はダメかなと思ったのですが、朝、蔵王熊野岳などのライブ映像を確認するとなぜか晴れています。それもすぐに崩れるような雰囲気でもありません。泉ヶ岳なら奥羽山系といっても少し外れているので大丈夫では?ということで登ることにしました。
泉中央駅から始発のバスに乗り登山口へ。バスからは山の全容が見えていたのですが、停留所に着いたころから西から雲がかかり、雨がパラついてきました。山の天気予報の方が当たってしまったようです。しばらく軒下で様子をみると小雨になり日が射してきました。たぶん今日はこの繰り返しになりそうな予感ですが、濡れるのを覚悟で登り始めることにしました。



カモシカコースを直登。最初からスキー場の急登なのできついです。岡沼を過ぎ再度の急登。80分で山頂着。西に進むすと、晴れていれば後白髭山や船形山が眼前に見えるのですが、ガスがかかって何も見えず。時折突風もあって、いよいよ予報通りの荒天になってきました。


無線どころではなく、すぐに下山した方が良いのでは?との思いが脳裏をよぎったのですが、少しだけでもといつもの運用場所で店開きすることにしました。
リグ IC-705(145MHz 10W)
アンテナ RH770
今日は0エリアのVHFコンテストがあり、この山頂であればQSO可能ではとの期待もありました。2mFMをワッチすると案の定、新潟県内の数局が聞こえてきました。でも55程で入感しコールサインも十分了解できた局を呼んでみたものの応答がありません。何度呼んでもそのままCQが始まってしまう。雨でSWRが悪化しているのでは?とリグのSWR表示を見たらベタ落ちで問題なし。そうこうしている内、山岳移動の際に何度か交信いただいている長岡市固定局のCQが52程で聞こえてきました。応答したところノイズの中からこちらのコールサインに気づいていただいたようで「アンテナを切り替えます」とのこと。方角を向けていただき57に。長岡局からは51のレポート。きわどい信号だったと思いますが、その後は安定して交信しファイナルを送りました。続いて上越市および三島郡移動局と59-55で交信。三島郡移動局からは何度か県ナンバーを聞かれやっとレポート交換となりました。こちらの実際の信号は41程度かと思います。上越市移動局とは不安なく交信できました。距離約280km。本日の最長交信。


その後2mSSBにてCQを出し、宮城および福島各局にお呼びいただき交信。もう少し続けたかったのですが雨が強くメモログも取れない状態となり終了としました。リグもだいぶ濡れたものの大丈夫でした。
この山頂ではRH770やアローライン、J型アンテナなどホイップ系のアンテナでも0エリアと何度かつながっています。しかし蔵王熊野岳のようにすんなりつながるわけではなく、相手局のロケと設備しだい。そこが面白いところでもあります。今日は十分な信号で受信できても応答いただけないケースが複数ありました。単にパワーの違いかもしれませんが、蔵王、朝日、飯豊連峰が二重、三重の壁となってパスを複雑にしているようにも思えます。次回は山頂での運用場所を少し変えてみてもよいかも、と考えています。

スキー場上部、うさぎ平へ下ったころにはみるみる青空が広がってきました。バス時刻まで間があり、再度2mSSBで運用、2局に交信いただき下山しました。

昨日は気仙沼市の大森山、今日は角田市の大森山。この名称の山は他にも宮城県内にいくつかあります。一昨年の秋に登った際は、新城山への林道が藪に覆われており先に進むのを断念しました。台風19号の影響もあったと思います。その後、どう変わっているのか気になり、高瀬峠から入山し小斎峠までを歩いてみました。

高瀬峠登山口

登山道途中から大森山
高瀬峠までは先日、疣石山に登ったのと同じです。峠から尾根に上がり、植林に沿うように登山道が続いているのですが、今時期はバラがうるさく、歩きにくいです。すぐ右手に山頂を回り込む林道が通っているので、これを登った方が良いかもしれません。30分ほどで山頂着。照明施設の鉄パイプが設置されて相変わらず無粋ではあるものの、地味な亘理山地にあって眺望に恵まれた山頂ではあります。標高314m。今日は正面に蔵王、遠く吾妻、安達太良も確認できました。

大森山山頂


大森山付近から新城山
さて、ここから南隣に一昨年断念した新城山があります。大森山を少し下ると林道分岐点に以前はなかった「小斎峠」を示す標識があり藪もすっかりなくなっていました。たしか林道の左手に新城山入口の赤布があったはず。注意しながら500mほど歩いたところで再度林道分岐。まっすぐ進むと下ってしまいそうなので左へ。間もなく赤布がありました。低山の林道分岐というのはどこにつながっているかわからず、けっこう怖いです。

小斎峠への分岐



新城山入口

山頂
20分ほどで雑木に囲まれた新城山山頂着。標高291m。登山道入り口付近は藪っぽいものの山頂周辺と小斎峠までは良く踏まれた道で迷うことはありませんでした。地元の方々が少しずつ手入れされているようです。


無線運用は大森山にて2mSSBでCQを出し、宮城、福島の数局にお相手いただき、その後JP7IEL局と430FM、DVで交信。新江合川移動とのこと。風が強く、こちらのアンテナが揺れて信号が落ち着かない状態でしたが、ロングにお付き合いいただきました。IC-705の熱対策として取り付けたヒートシンクの効果を今日も実感。新城山山頂では2mFMにて陸前高田市移動局(箱根峠)より応答いただき59-59でレポート交換。相手局のFBなロケとアンテナによるものと思いますが、安定した信号で少し驚きました。距離約160km。帰宅後、カシミールで確認したところ、見通しに近いとわかりました。どうりで強いはず、それにしても双方の位置関係による意外な相性というのはあるものです。