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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/11/23 18:35:22)

現在データベースには 401 件のデータが登録されています。

feed 栗駒山 5/12 (2024/5/13 12:44:42)

 

 

 前回この山に登ったのは2019年6月2日なので、かれこれ5年ぶりとなります。どうして足が向かなかったのか、自分でも不思議ですが、たぶん年々登山者が多くなり、有名どころの山を避けていた、ということかと思います。天気は徐々に崩れていく予報ですが、山開き前の今なら人も少ないだろうと、しばらくぶりに登ってみることにしました。

 

 午前5時40分、登山口のいわかがみ平に到着。あたりは濃霧で、視界20mほど。路面は乾いており、濡れるようなガスでないのが救いではあるものの、山頂までずっとこの状態なのでは? 少し不安を抱きつつ中央コースを登り始めました。

登山口付近

 

 ミネザクラが見頃を迎えており、鶯のにぎやかなさえずりを聞きながら、ひたすら登ること40分、小ピークに達したあたりで、ガスが薄くなってきました。そして一瞬、山肌が姿を現したかと思ったら、みるみる空が広がり、いつの間にか足元には雲海が・・・。これが雲抜けというものでしょうか。さきほどまでの不安な気分もたちまち吹き飛びました。山に登っているとまれにこうした現象に遭遇します。もちろん逆のケースも。はじめから先が見えている山歩きより、先の見えない、そして突如起こる変化に身をゆだねる、そんな山歩きの方が案外面白いのでは? と思わなくもありません。

東栗駒山方向

 

 山頂直下の雪面に出ると、北側の眺望が得られ、焼石岳が雲海に浮かんでいました。今年は雪解けが早く、中央コースのほとんどがすでに夏道ですが、ここだけは変わらず大雪面が残っていました。

焼石岳

遠くに泉ヶ岳、船形山

山頂直下

 

 登山開始から約1時間30分、栗駒山山頂に到着。標高1627m。時刻は午前7時20分、まだ誰もいない静かな山頂。南に船形山から泉ヶ岳への稜線とその奥に蔵王、西に高松岳や新庄神室の山々、北には秣岳。鳥海山もこの時点では見えていませんでしたが、後で姿を現してくれました。

山頂

高松岳、新庄神室

秣岳(手前)

 

 さっそく山頂から少し離れたところに3エレを設置。今日は0エリアVHFコンテストの最中で、自分はコンテストに参加というわけではありませんが、山や峠、高台に移動される局が多く、0エリアと交信の可能性が高まるので、毎年の楽しみになっています。

軽量3エレ

 

 145MHz、バンド内ワッチすると、コンテストのCQが何局か聞こえてきました。41~55ほど。はじめに新潟県妙高市移動局。相手局側に信号の落ち込みがあったようで、何度かこちらの移動地を聞き返えされたものの無事確認し、59-55でレポート交換。59はあくまでコンテスト相場かと思います。実際は41~51? 距離約320km。

FTM10s+PDバッテリー(12V給電 実パワー9W前後)

 

 コールサインを了解できた局に順次応答し、長岡市、五泉市、佐渡市、上越市、村上市、三条市、妙高市(2局)の8局に交信いただきました。移動局が多いですが、固定局との交信もありました。上越市とは約300km、佐渡市とは約230km。最遠方は妙高市の関見峠移動局。こちらに55で入感。お呼びすると「/7局、再度コールサインどうぞ」とのこと。59のレポートをいただきましたが、厳しいのかなと思い、リアルレポートをお願いしたところ、そうでもないようで、強く入って驚いているとのことでした。相手局はモービルホイップ、標高1030mのFBなロケのようです。コンテスト中ではあるものの、お互いの設備、移動地などを紹介しあい、終始安定した信号で交信を続けることができました。距離327km。

 

 一方、こちらに52~53ほどで入感し、十分コールサインも了解できる信号でも、応答いただけないケースも多々ありました。応答してもすぐにCQが始まってしまう、スケルチが開いてくれないのでは? と思いますが、もどかしさも感じ、ロケ、設備、タイミング、コンディション、互いのいろんな条件が揃ってはじめて交信が成立、あるいは成立しないということを、あらためて考えさせられました。もっとも、簡単にはつながらない、まれにしかつながらないから嬉しいのであって、これが無線の醍醐味でもあるのかな、とも思います。

 

 ひと段落して、3エレを北に向けてみたところ、8エリア函館局が聞こえてきたものの弱く、そのうち聞こえなくなってしまいました。北方向は、秋田市、大仙市、横手市、鹿角市、八幡平市、滝沢市、盛岡市各局。最遠方は鹿角市の藤助森移動局と59-59。八幡平の西側の山のようです。距離113km。北方向へは信号の伸びは感じられませんでした。3時間ほど山頂にとどまり、28局と交信し、CL。

 

 

 撤収し、往路を下山開始。いつの間にか山頂に人が増えていました。まだ正午前、続々と登ってくる様子も見て取れました。来週19日が山開き、みなさん考えることは同じで、その前に登ろうということなのかもしれません。

雪形が以前とだいぶ違っています

いわかがみ平

 

 長くて単調な石畳の下山路。風もなく暑くなってきました。12時30分、いわかがみ平着。朝、1台もなかった駐車場は半分ほど埋まっていました。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 5/5 (2024/5/6 12:05:38)

 

 

 今シーズン4回目の泉ヶ岳。定点運用を始めて10年ほど、無線目的以外のグループ登山などを含めると百回以上登っているかと思います。仙台市民にはもっとも身近な山ということもあり、毎日のように登る方もおられるようです。始発バスにいつも乗り合わせる方もおり、その方が乗車しないと、今日はどうしたのだろう、などといらぬ心配をしたりします。

 

 自然ふれあい館前で降車。午前8時過ぎ、水神コースより登山開始。カタクリやショウジョウバカマ、イチリンソウなどはすでになく、全体が美しい新緑に包まれ、高度を上げるほどにその様子も変わって、賽の河原より上はまだ芽吹いたばかり、あちこちでウグイスが鳴いて、それが山壁や谷に反響するのか、あるいは新緑を通して聞くためか、奥行きがあり、山深さも増したように感じられました。いつもよりは登山者が多いものの、メインルートにしてはさほどでもなく、静かな山道を進み、水神分岐、大岩、賽の河原を経て山頂へ。標高差で600mあり、何度登ってもそれなりにきついです。気温が高いうえに、ほとんど無風状態でしたが、山頂に着いてみると、有難いことに涼しい西風が吹いてきました。

水神付近

賽の河原

山頂

 

 ガレ場の見晴らしから、だいぶ雪解けが進んだ県境の山々の奥に、今日もいまだ真っ白な朝日連峰がその全景を見せてくれました。

後白髭山、三峰山、船形山

蔵王

朝日連峰(奥)

 

 さて、無線運用。145MHz。3エレを蔵王に向けてCQを出したところ、ほぼとぎれなく応答いただき、宮城県内のほか岩手、山形、福島の18局に交信いただきました。連休中日ということで移動局が多いかと思ったらそうでもなく、固定局の応答も少なくありませんでした。最遠方は福島県古殿町の三株山山頂局。59-55。阿武隈山地南部、標高841mで見晴らしの良い山のようです。距離155.1km。田村市の片曽根山局とは59-59、この山とは相性良いようです。距離110km。

軽量3エレ

 

 運用1時間20分を過ぎたころから、リグ内部の高温を知らせる警告音が鳴りだしました。これで2度目。ID-51に12V給電しているのですが、夏日に5W送信を続けること自体、ハンディ機には荷が重いのかもしれません。ちょうど下山時刻も迫り、CL。

 

 かもしかコースを下山。こちらもウグイスのさえずりが終始聞こえ、鳴き方も少し変わっていて「ホーホケキョキョ」。同じ山でも系統が違うのでしょうか。

 

 干上がって草地となった岡沼から振り返る新緑の山肌、鮮やかなコントラストにハッとさせられました。

岡沼

 

 この山は暑くて虫も多くなる夏場は敬遠し、ほとんど登ることはありません。梅雨入り前までとなりますが、あと何回かは登れそうです。

 

 

 

 

 

 


feed 蔵王 地蔵山  4/28 (2024/4/29 10:32:22)

 

 

 蔵王温泉からゴンドラで一気に標高1700m近くまで上がれ、終点から15分ほどで山頂となる地蔵山は手軽な運用地で、熊野岳まで足を延ばしても1時間弱。車なら刈田岳駐車場から登ってもよいのですが、バス利用なら蔵王温泉を起点とするのが便利で、以前にも何度かこの山で運用したことがあります。今回2年ぶり。

 

 蔵王ロープウェーのゴンドラを乗り継いで終点に到着。一面の雪原ではありますが、木道がすでに露出しており、例年は胸のあたりまで雪に埋まっているお地蔵様周辺もすっかり解けていました。

 

 残雪に覆われた北斜面を登るとあっという間に地蔵山山頂で、ここは日当り良く地面が出て、熊野岳への登山道も夏道となっていました。標高1736m。月山、朝日、飯豊、吾妻連峰、安達太良が一望。今日は快晴ながら、黄砂なのかどの山も霞み、白い稜線があたかも空中に浮かんでいるように見えていました。今シーズン1回目の蔵王、五感すべてに働きかけてくる空気感、空間の広がり、こればかりは訪れてみなければわからないものがあります。

地蔵山山頂

吾妻連峰方向

熊野岳

 

 すでに時刻は11時近く、熊野岳に登っていく方々を見送り、ここで無線運用としました。

 はじめに1200MHz。1λヘンテナを設置しCQを出したところ、仙台市内の固定局に弱い信号を拾っていただきましたが、後が続かず1局のみでCL。このロケなら数局交信できるのではと期待したのですが、相変わらず厳しいです。

1λヘンテナ

 

 続いて145MHz。ワッチしてすぐ、群馬県中之条町の渋峠移動局のCQが聞こえてきました。53~54、十分了解できる信号。お呼びしたところ、「/7局、よろしければご待機ください」とのこと、複数局から呼ばれたようですが、こちらの信号も届いてはいるようです。他局との交信終了後、こちらを呼んでいただき、交信成立となりました。はじめモービルホイップで厳しかったようで10エレスタックを向けていただき、53-57。以前にも何度か2mSSBでつながったことのある局で、FMでは初めてかと思います。標高2172m、日本の国道の最高地点というFBなロケのようです。距離235.7km。本日最初の交信が最遠方交信となりました。

VUデュアル八木 3エレ

ID-51(145MHz 5W)

 

 1時間30分の運用、岩手、山形、宮城、福島、栃木、群馬、新潟の18局に交信いただきました。0エリア最遠方は十日町市固定局と53-57、距離185km。また、栃木県那須連峰の三本槍岳局と59-55、距離118.7km、福島県桧枝岐村の燧ヶ岳局と55-55、距離167kmなど山頂同士での交信もあり、「山と無線」メンバーとの交信もあって、久しぶりに蔵王ならではの伝搬を楽しむことができました。

 

 下山後、鴫の谷地沼と温泉街を散策して帰路につきました。鴫の谷地沼の奥にあるミズバショウ群生地はちょうど見ごろを迎えており、そこになにか動物?と思ったらカモシカでした。温泉街のすぐ近くではありますが、ここはもともと我が住処ということのようです。

 

 標高の高いこの温泉街は今まさに桜の盛り、高湯通りの共同浴場、上湯、河原湯、下湯あたりは古い旅館がいくつか残り、廃業して更地や駐車場になっているところにも新たな店ができたりして、賑わいを取り戻している様子ではありました。といっても、インバウンドなどとは無縁なのか、外国人は見かけず、車のナンバーを見ても近場の方々が多いようで、静かな温泉地はこれで良いのでは?と思ったりもします。

 

 連休後しばらくはロープウェー山麓線・山頂線が点検休止に入るようです。再開後にまた訪ねてみたいと思います。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 4/21 (2024/4/22 11:02:12)

 

 前日、強風の中、山開きとなったようです。今日はほぼ無風の予報、ということで先週に続き登ってみました。今シーズン3回目。登山姿のバス乗客は10人ほど、自然ふれあい館前の駐車場でもいくつものグループが登山準備中の様子で、急に賑わってきたようです。

 

 かもしかコースから入山。取り付きからスキー場を一気に登ることになり、日差しもまともにあびてきついです。山頂まで最短ということで、以前はよくこのコースを登ったのですが、スキー場の登りが体にこたえ、敬遠するようになりました。しばらくぶりに登ってみて、やはりきつさは変らず、です。気温はそう高くはないものの、一汗かいてしまいました。

登山口より

七ツ森・大森山方向

 

 うさぎ平を経て岡沼に至る斜面にショウジョウバカマの群生がみられました。1週間前にはまだ水を湛えていた岡沼はすっかり干上がって草地に変わり、アカゲラなのかコゲラなのか、キツツキの木をたたく音が間断なくこだましていました。

うさぎ平から山頂を望む

岡沼周辺↑ ↓

 

 ここから山頂近くまでほぼ一直線の急登、その急登がこれでもかと続くうえ、眺望もないので、ともかく標高を稼いでくといった感じです。こういう登りの際は、愚かしい日常の諸々が脳裏に浮かんだりしますが、あまり先のことは考えずに、足を一歩ずつ動かすことのみに集中するしかありません。

 

 登りが少し平坦に変わるとほどなく滑降コースと合流、樹々の間に蔵王の山々が見えてきました。今日は眺望も期待できそうです。

滑降コース合流点

 

 バス停から80分で山頂着。雪はすっかり解けてなくなっていました。初夏の陽気、春はなんの未練も残さず終わりを告げたかのようです。西に進み眺望の良いガレ場へ。蔵王、雁戸山、大東岳、面白山、所々に地肌を現してきつつある様子が見て取れました。その奥に、朝日連峰の峰々が今日は一段と鮮烈な白い姿を見せてくれました。南の大朝日岳から北の以東岳まで長大な雪の壁。この場所が朝日連峰の好展望地でもあることが実感されました。

標高1172m

奥に朝日連峰

蔵王、大東岳方向

 

 少し戻っていつもの無線運用場所へ。雪が無くなったので藪漕ぎもたいへんです。約1時間の運用、宮城県内のほか岩手、山形、福島の13局に交信いただきました。オール東北コンテストの日だったようで、周波数を何度か変更しながら運用しました(145MHz)。北は岩手県花巻市固定局と52-55.距離約115km。南は福島県西白河郡西郷村移動局と53-53。標高800mほどの展望のよい場所からとのこと。距離約150km。この日は「山と無線」の行動日とのことで、交信が途切れた際に何度かバンド内ワッチしてみましたが、山岳移動局の交信は聞こえてきませんでした。そのうち、コンテスト参加のローカル局が多くなって、CLとしました。

 

 下山は滑降コース。自然ふれあい館で1960年代のニュース映像を見たことがありますが、その当時、このコースは草原状で樹木がなく山頂からのスキー滑降には最適だったようです。自分の記憶でも30年ほど前までは見返平あたりから岡沼が見えていたし、緩い尾根道なので少しは眺望も得られた覚えがあります。樹木が大きくなり、今は南がわずかに開ける箇所があるのみです。

見返平↑ ↓

 

 お別れ峠を過ぎ、芽吹いたばかりのカラマツ林を緩く下るとサカイ川の出合、これを渡渉してほどなく下山口に到着しました。

カラマツ林の中の緩い下りが続く

サカイ川出合

下山口

 

 早くも虫が出始め、やぶ蚊はまだですがブユなのか小さいのがまとわりついてうっとうしくなってきました。無線運用中、ダニのような虫が三脚を這い上る様子も見かけました。雪解けも早かったですが、虫の出も早く、これからは防虫ネットとスプレーが必需品のようです。

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 4/14 (2024/4/15 10:38:36)

 

 

 二週間ぶりの泉ヶ岳、今シーズン2回目。いつもの通り泉中央駅前から始発バスに乗車、登山姿の乗客は自分を含め3人、山開き前ということもあってまだまだ少ないようです。自然ふれあい館前で下車、広い駐車場の奥にある市民キャンプ場には10張ほど、こちらは好天に恵まれ賑わっている様子でした。

 

 水神コースより入山。すぐ左手にある無名滝に寄ってみました。斜面一帯にカタクリ、イチリンソウ、ショウジョウバカマが咲き始めていました。

無名滝

 

 途中から雪が残っているのでは?と考えていたのですが、水神を過ぎてもまったくなく、雪解け直後のぬかるみもなく、乾いた道が続いていました。笹がまだ倒れており、積雪の痕跡をわずかに残しておりました。

水神付近

 

 大岩を過ぎ、賽の河原の手前あたりでやっと残雪が現れました。解けかかって柔く、踏みぬいた穴があちこちに開いていました。

 

 天気快晴、風もほとんどなく、賽の河原からは蔵王連峰と県境の山々が一望でした。

賽の河原より

 

 ほどなく山頂に到着。積雪20~30cmほど、標柱も三角点周辺も地面がでており、今年はホント少ないです。

山頂↑  三角点付近↓

 

 西に進み、展望の良いガレ場まで行ってみました。後白髭山、三峰山、船形山が間近に迫ってきました。そしてはるか奥に見える白壁の長い稜線は朝日連峰。眺望の良いここで無線とも思うのですが、皆さん休憩したい場所でもあるので、少し藪漕ぎしていつもの運用場所へ。

船形山方向↑  奥に朝日連峰↓

 

 前回は強風に見舞われ山頂での運用を断念しており、実質、今シーズン1回目の泉ヶ岳運用となります。約1時間30分、宮城県内のほか、福島、山形、新潟の17局に交信いただきました(145MHz)。南は郡山市の二ツ石山移動局。阿武隈山地の山で標高742mとのこと、距離121km。大玉村の大名倉山移動局、標高575.8m、距離104km。どちらも59-59、二ツ石山局とは1Wにパワーダウンしても59変わらずでした。0エリアは阿賀野市の五頭山移動局。51-52。コールサインを聞き返され、厳しいところを拾っていただいたようで、アンテナ方向を微調整した後は安定し、双方のJCC、山名等を確認、無事ファイナルを送りました。距離137.5km。本日の最遠方交信でした。

VUデュアル八木

 

 ID-51にPDバッテリー(12V給電)を付けて5W送信を続けていたところ、最後の交信中、内部高温による警告音が鳴りだしました。430ではよくあるのですが、145では珍しいです。気温も上がり、直射日光が影響したかもしれません。何か一工夫必要なようです。

 

 下山はかもしかコース。こちらもすっかり雪が消え、夏道となっていました。

 

 岡沼の水面はだいぶ小さくなり、干上がって本来の岡沼に戻るのもあと数日といったところでしょうか。

 

 

 

 


feed 南風蕃山 Wルート―展望地―萱ヶ崎山 4/7 (2024/4/8 9:23:29)

 

 

 

 早朝、まだ雨が上がったばかりで路面は乾ききっておらず、湿気も感じられるあいにくの天候ながら、昼にかけ好天に向かうとの予報を見て、カタクリを楽しみに蕃山を歩いてみることにしました。

 

 茂庭台4丁目バス停で下車、梨野水神口より入山。この時期には珍しく、前方の尾根にガスがかかっていました。立石神社からの急な斜面にカタクリの群生が見られたものの、花をつけているのはほんの少し。見頃はもう一週間先のようです。

登山口付近

太白山展望台

 

 太白山展望地を過ぎ、南風蕃山Wルートへ。谷筋を進むと、足の置き場に困るほど両斜面いっぱいにカタクリが葉をつけていました。下り切ったところで沢に出合い、ここから対岸を登り返しとなりますが、明るく小広い河原に苔むした石が点在して雰囲気よく、ここで小休憩としました。

南風蕃山Wルート分岐

カタクリの谷道

沢出合い

 

 急な登り返しを過ぎると雑木林の平坦な道が続き、南風蕃山山頂に到着。このWルート、SルートやEルートに比べ、細々ながら明瞭な踏み跡があり、沢の様子といい、なかなかの小道で気に入っています。今日は薄い霧の中、終始、鶯が幼く鳴いており、その声が山壁に反響し、いっそう奥深い感じがありました。

山頂近く

山頂

 

 南風蕃山を後に尾根道を西風蕃山方向に進み、51番鉄塔を経て展望地へ。霧に覆われ何も見えずそのまま通過。ほどなく萱ヶ崎山と53番鉄塔に続く細道の交差点となり、この一帯もカタクリの群生地で楽しみにしていたのですが、やはり少し早かったようです。

展望地

交差点付近↑↓

萱ヶ崎山へ

 

 交差点を萱ヶ崎山方向に左折、白滝不動分岐を過ぎ、藪山の小ピークで無線運用することにしました。ID-51のGPSでは標高383mと表示されましたが、萱ヶ崎山よりは低いのでたぶん370mほどかと思われます。145MHzにて福島県郡山市日山キャンプ場移動局および岩手県一関市大蔵山移動局と交信、その後430MHzDVにてJP7IEL局にお付き合いいただきました。高圧線から50mほど離れており両バンド問題ないようです。運用中、上空に青空が見えたか思ったら、みるみる広がり、好天に変わってきました。

 

 無線終了後、萱ヶ崎山からは蔵王、雁戸山の稜線がきれいに見えていました。

萱ヶ崎山山頂

仙台市街地方向

蔵王

 

 太白山展望台を通過し朝と同じ梨野水神口へ下山。

Wルート分岐 一周しました

バス停付近より太白山

 

 南風蕃山は山中最奥に位置し、それが開山堂、西風蕃山、萱ヶ崎山の尾根とつながったことで、蕃山を面的に俯瞰しつつ自在に周回できるようになったように思います。今日歩いたルートも深山に踏み入ったような寂莫感があって愉しめました。無線運用中、鈴の音が近くに聞こえてきたのみで、山中、誰にも出会うことはありませんでした。

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 3/31 (2024/4/1 10:46:08)

 

 

 例年より積雪は少ない上に、この数日の暖かさで雪解けもだいぶ進んだようです。本日、好天予報ということで、今シーズン1回目の泉ヶ岳に登ってみました。

 

 泉中央駅バス停より始発に乗車。登山姿の乗客は自分を含め二人、まだ登る人は少ないようです。自然ふれあい館前で下車すると、西からの強風が吹き付けてきました。風が強まるのは昼頃からと考えていたので、これは予想外。無線運用に風は大敵、いやな予感を抱きつつ、水神コースより入山しました。

水神コース登山口

水神平付近

 

 水神平の手前あたりから積雪があり、夏道に沿っていくつもの靴跡が続いていました。水神分岐あたりで積雪15~20cm、登るにつれ深くなり、片足をズボリ、抜いたと思ったら別の足もズボリ、けっこう疲れます。大岩を過ぎ、展望のきく賽の河原へ。

水神分岐

 

 賽の河原の上部のみ、陽当たりがよいらしく、地面が露出していました。風はいよいよ強まって、それも西風と思っていたら北風に変わり、また南西から、という感じで風向が定まらず、ただただ翻弄されるといった状態。

賽の河原 ↑ ↓

 

 登山口から1時間30分、山頂着。積雪1m弱、山頂の標柱が少し埋まっていました。例年は雪に埋もれてしまう周辺の低木が半分も埋まっておらず、これほど少ないのは記憶にありません。

山頂 ↑ ↓

山頂付近

 

 いつもの運用場所まで行ってみました。後白髭山、三峰山、船形山が重量感のある山容を見せてくれました。蔵王は黄砂なのか霞の中。ここで無線運用と考えていたのですが、強風というより爆風といった状態でそれどころではなく、あきらめて早々に下山することにしました。

 

 下山はかもしかコース。標高で70~80mほど下って樹林帯に入ると、少し風が収まってきました。雪の斜面、その中に6畳くらいの平坦地があり、ここなら可能では?ということで、アンテナを設置しました。眺望は皆無、北は山頂を背負っており望み薄。アンテナ方向を南西向けにし、CQを出したり、聞こえてきた局に応答したりし、145MHzにて宮城県内および福島県の田村市、須賀川市など7局に交信いただきました。最遠方は須賀川市の宇津峰移動局。標高676m、阿武隈山地南部にある山のようです。距離125.5km。59-59。帰宅後、カシミールで見てみると、泉ヶ岳と宇津峰は見通しとわかりました。どうりで強いはずです。1時間ほど運用しCL。誰一人来ない静かな雪面での無線運用、これはこれで新鮮な感じがありました。

VUデュアル八木(145MHz3エレ、430MHz3エレ)

標高1118mを表示

 

 さて、かもしかコース途中に岡沼があります。いつもは干上がっているのですが、今時期のみ雪解け水が溜まって、沼になります。いわば幻の沼、毎年の楽しみでもあります。滑降コースへの分岐を過ぎてすぐ、青々と水を湛えた姿が見えてきました。今まさに刻一刻と雪が解けて水となり、水面が広がっていく、そんな様子も見て取れました。ここは風も強くはなく、いつまでも立ち去りがたい思いでしたが、バス時刻も迫って先を急ぐことにしました。

岡沼 

山頂を振り返る

 

 スキー場上部に出るとすっかり雪はなくなり、ここでスパッツを外し、いっきに駆け下りました。

スキー場上部より

 

 

 

 


feed 蕃山・松倉沢ルートー展望地―開山堂―大梅寺 3/24 (2024/3/24 19:56:41)

 

 

 平たい台地状の蕃山には、開山堂、西風蕃山、蛇台蕃山、萱ヶ崎山、新たに拓かれた南風蕃山、それに展望地を加えると350m前後の6つの小ピークがあり、それらを縫うようにいくつもの沢が流れ、意外なほどの水量だったりもします。

 今時期なら何とかなるだろうと、気になっていた松倉沢の遡上ルートを辿ってみることにしました。

 

 松倉・盲導犬訓練センター前バス停下車、今回も松倉登山口から入山。

松倉沢渡渉点

高巻きルート

 

 沢をそのまま辿ってもよいかとも思いましたが、よく見ると渡渉点から先にわずかな踏み跡がありました。100mほどこの高巻きルートを進むと行き止まりとなり、そこから沢に下りてみました。

 

松倉滝

 

 すぐに高さ2mほどの松倉滝が現れました。水量は少なく、滑らない沢床なので、そのまま登って越えることができました。この後も小滝があり、かまわず進むと上鳥屋沢の分岐に到着。

上鳥屋沢分岐

 

 この辺りは小広い河原にいち面の落葉がたまって明るい静寂に満ちており、落ち着いた雰囲気があります。右手の沢の方が広く、そちらに入りたくなってしまいそうですが、左の上鳥屋沢を遡上していきます。

分岐付近

 

 滝つぼを持つ小滝があり、高巻くことができず少し難儀しました。

小さな滝つぼあり

 

沢幅が狭くなり倒木も増えてきました

 

 勾配が増した先に、高さ10mほどの2段小滝が現れました。このルート最大の難関、といってもさほどではありません。

2段小滝

2段小滝を上から見る

 

 この2段小滝を越したところで、見覚えのある「はしご橋」が視界に入り、一般ルートに無事合流することができました。

はしご橋

はしご橋より沢ルート方向

 

 ここまで、登山口から約50分。緊張する場面もありましたが、沢に分け入ってはじめて見える風景もあり、愉しめるルートと思いました。ただ、標識はもちろん赤布もなく、バリエーションルートであり、一般登山道ではありません。

 

 はしご橋から52番鉄塔を経て、今回も展望地まで行ってみることにしました。大東岳の上部には雲、後白髭山や泉ヶ岳はくっきりとした稜線を見せてくれました。この展望地、自分的には蕃山で最も気に入っている場所ですが、なぜか他の登山者に出会ったことはありません。

大東岳

後白髭山 泉ヶ岳

 

 展望地を後にいったん西風蕃山の方向に進み、途中から右折して53番鉄塔へ。カタクリの葉があちこち顔をのぞかせ足の踏み場もないほど、あと1~2週間で開花といったところでしょうか。

53番鉄塔へ

53番鉄塔より 七ツ森を望む

 

 4つコブを越え開山堂に到着。

 

 

 開山堂の少し先にある反射板の下で無線運用としました。ID-51のGPSでは標高309mを表示。樹木で眺望はありませんが、地形的には北東に開けているようです。145MHzにて仙台市内、名取市、石巻市、東松島市の4局と交信、その後430MHzにて本日もJP7IEL局にお相手いただきました。先週の南風蕃山よりもこの場所の方が信号は安定するようです。

反射板

 

 下山はまだ辿ったことのない綱木コースと思い、反射板から南に下る踏み跡に入ってみました。赤布なし、尾根を外さなければ大丈夫なはずと下っていったところ、その尾根がなくなり、平たい斜面の杉林にとなって、道を失ってしまいました。杉林を歩き回っているうちに沢に出てしまい、アウト。あきらめて登り返すことにし、反射板まで戻りましたが、20分ほどロスしてしまいました。バス時刻も気になり、メインルートである大梅寺登山口に下ることにしました。

遠くに仙台のビル街が見えていました

小畑山

 

 途中、小畑山に立ち寄り、急いで下りました。

 

大梅寺境内

下山口

 

 バス時刻2分前に到着、なんとか間に合いました。

 

 

 

 

 

 


feed 石舞台―開山堂―南風蕃山 3/17 (2024/3/17 20:49:12)

 

 

 蕃山山中でまだ訪ねたことのなかった「石舞台」、松倉コースから少し離れたところにあるようです。前回、松倉登山口の様子もわかったことから、ネットにあった地図を頼りに行ってみることにしました。

 

 松倉・盲導犬訓練センター前バス停で下車、松倉登山口から100mほど進み、右の分岐へ入ると、松倉沢。渡渉してすぐ松倉コース入り口となりますが、地図によると石舞台へはここを過ぎてそのまま直進するようです。

松倉登山口

松倉沢

石舞台へ

 

 しっかりした踏み跡がついており安心して登っていくと、急に怪しくなって道を失ったかと思ったものの、適当に5分ほど登った先に「石舞台」がありました。手作り標識によると標高258m。大きな岩場なのかと考えていたのですが、石の露出した尾根の突端という感じで、どこにでもある里山の小ピーク、期待したほどの開放感はなく、ちょっと名前負けかな? といったところです。

石舞台 ↑ ↓

 

 石舞台から北に細道が続いていました。いったん下って登り返すあたりで左折し、斜面をトラバース。赤布なし、左折するところがわかりにくく、踏み跡もほとんどなくなってしまい、カンに頼るしかありません。

斜面をトラバース

松倉コース合流点

 

 しばらく斜面歩きが続いた後、松倉コースのしっかりした道に無事合流。合流点にも赤布や標識はないので、こちら側から石舞台に下るのも手ごわそうな気がします。

松倉コース

 

 雑木林の中を登ってしばらく進むと急に視界が開け、開山堂の一角に到着。マンサクの咲く山頂、大年寺山のテレビ塔や仙台市街地南部が遠く望まれ、樹間にこれから行く南風蕃山とそれに続く尾根が見えてきました。

開山堂

開山堂より

開山堂付近より南風蕃山を望む

 

 開山堂を後に4つコブをアップダウンし53番鉄塔を経て巡視路に入り52番鉄塔へ。ここから尾根に出て、展望地に寄ってみました。

53番鉄塔

52番鉄塔への巡視路 ↑ ↓

展望地へ

 

 今日は快晴、雁戸山、大東岳、三峰山、泉ヶ岳、等々一望でした。山中、ここに勝る展望地は他になく、ここで無線運用とも思うのですが、高圧線からのノイズ、パルス、影響テキメンで無線不可。なかなかうまくいきません。

展望地より 雁戸山(左) 大東岳(右)

後白髭山、三峰山、泉ヶ岳

 

 展望地を後に、51番鉄塔を経由し南風蕃山に到着。

南風蕃山山頂

 

 樹木に囲まれ、ロケ的に良いわけではないものの、今回もここで無線運用としました。145MHzにて福島市、名取市、涌谷町の3局に交信いただき、後が続かず、いったんCL。この山頂で人に出会ったことはこれまでなかったのですが、今日は二組に会いました。いづれも西風蕃山方向から歩いてきたようです。1組はWコースへ、もう一組は往路を引き返していきました。

 

 再び一人になったところで、D-starレピーターにてJP7IEL局と連絡をとり430MHzシンプレックスへ。VUデュアル(145MHz2エレ、430MHz3エレ)と以前作って使わずじまいだった5エレ八木との比較実験をしてみました。結果は送受信とも特段の違いは感じられず、ちょっと期待外れでしたが、逆にVUデュアルはオープンスリーブ方式にしては悪くないのでは? と少し見直しました。

430MHz 5エレ八木

 

 下山はSコース。前回、登りに使ったものの、夢中で登ったので不確かなところもあり、確認しながら辿ってみました。Eコースと違い、こちらは道形、踏み跡はほとんどありません。赤布も山頂付近と入り口付近のみ。ただ、尾根の縁にそって一直線に下るだけなので単純ではあり、特に不安なく下っていきました。雑木から杉林に変わると赤布があり、見覚えのある旧作業道に出ることができました。

Sルートを下る ↑ ↓

旧作業道

南風蕃山方向を振り返る

下山口付近

松倉バス停より 紅梅が満開でした

 

 南風蕃山のルートが新たに拓かれたことで、周回の自由度が高まり、蕃山歩きの愉しさも格段に増したように思います。里山の例にもれず、至る所に枝道や獣道があって、それがどこに続いているのか、あるいは行き止まりなのか、突然消えてしまうのか、そして思わぬ風景に出会ったりもする、辿ってみてはじめてわかる面白さ、道はどれほど辿っても尽きることがなく、たとえ迷ったとしても人家は近いので知れています。下草のないこの時期、あと半月ほどは蕃山散策、愉しめそうです。

 

 

 

 

 


feed 南風蕃山 Sルート・Eルートを歩く  3/3 (2024/3/4 9:13:29)

 

 

  南風蕃山への登山道は前回辿ったWルートの他、Sルート、Eルートがあることを知りました。それぞれWest、South、Eastの略かと思いますが、西風蕃山からの道はNルート(North)ということになるのでしょうか。数日前に雪も降り、どのような状態なのか見当つきませんが、入手した略図を頼りにSルートで登り、Eルートを下るという心づもりで、再び南風蕃山に向かいました。

 

 茂庭台4丁目バス停で下車、今回も梨野水神口から入山。立石神社前で馬越石トンネルからの登山道に合流、いつもは太白山展望台方向に急坂を登るのですが、略図によるとここを直進するようになっており、その先がSルート登山口となるようです。

立石神社下の窪地を直進

倒木多数あり

 

 所々に赤テープがあり、それを目印に倒木の多い斜面を緩く下っていきました。ほどなく沢と出合い、渡渉。道形はほとんどありません。荒れた作業道のようなところに出て、近くに乗用車が止まっていました。この辺まで車で入れるようです。登山口を示す「南風蕃山Sルート」の標識を探しましたが見つけられませんでした。

沢の出合

Sルートに入る

 

 作業道から尾根に沿って獣道のような道形がかすかにあり、赤テープを頼りに慎重に進みました。途中、いつも散歩している大年寺山のテレビ塔方向が見える場所がありました。唯一の眺望。

遠くに大年寺山テレビ塔

Sルート山頂近く ↑ ↓

 

 登るにつれ赤布もまばらとなり、ほとんど藪漕ぎ状態ではあるものの、何となくそれらしい踏み跡、それらしい空間は出現するもので、尾根筋を外さず登りつめたところ、見覚えのある南風蕃山山頂に無事到着しました。

 

 誰もいない静かな山頂、しばし休憩後、前回同様、51番鉄塔を経て、西風蕃山まで行ってみることにしました。

 

 

 途中の展望地からは奥羽山系の山は雪雲の中、秋保あたりの山々が見えるのみでした。展望地を過ぎたところに、前回気づかなかった「中央蕃山347m」の標識を見つけました。

展望地より

 

 このあたりは前方の尾根より一段高くなっており、眺望の得られる興味深いルートと言えるかもしれません。

 

 西風蕃山到着後、少し先にある見晴台まで足を延ばしてみました。北東方向に広く切り開きとなって東に仙台市街地、北に七ツ森が遠く見えていました。

西風蕃山山頂

見晴台より

 

 往路を引き返し再び南風蕃山山頂へ。高圧線からは離れており、ここで無線運用としました。標高357m。樹木に囲まれてはいるものの、この山域ではそこそこ標高があり、地形的には悪くないのでは? 145MHzにて仙台市内および山元町、白石市の4局と交信後、430MHzDVにてJP7IEL局にお相手いただき、はじめ厳しい感じでしたが、ポイントを探ってなんとか安定交信となりました。昼頃から風が強まる予想で、下山の不安もあるので早めに撤収。

 

 下山は予定通りEルートを辿ることにしました。山頂から東への分岐を入るとすぐ、左にEルート、右にSルートと書かれた赤テープがあり、左へ。藪を切り開いて間もないという感じの登山道が急坂となって続いていました。Sルートに比べ、道形は明瞭です。

Eルート、Sルート分岐点

Eルートを下る

 

 樹間に仙台市街地が望めました。山中をさ迷っていると遠くに来たような感覚になりますが、我が家からいくらも離れていないのだな、とホッとしたります。

 

 旧作業道のような平坦地に出て、いったん不明瞭になりますが、赤テープを辿ると再び明瞭となり、杉林の斜面を適当に下っていったところ荒れた林道に出合い、そこに「南風蕃山Eルート」の標識がありました。

林道出合

 

 この林道を下ったところが松倉登山口となるようです。林道の途中、不明な分岐があって入ってみたところ、松倉沢を渡渉したすぐ先に開山堂への登り口がありました。

松倉沢

開山堂への登り口

 

 林道に引き返し、ほどなく盲導犬訓練センターのある松倉登山口(下山口)に到着しました。このEルート、下山に使ったのでなんとかなりましたが、登りであれば、迷ったかもしれません。

松倉登山口

盲導犬訓練センターより南風蕃山方向を振り返る

 

 Sルート、Eルートとも、踏み跡の不明瞭な箇所が多くあり、バリエーションの一つといったところです。また松倉登山口にも標識、赤布などはなく、知っている人にのみわずかに使われている、そんなルートのようです。今日は無線のほかは、山中、誰にも出会いませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


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