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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/11/22 20:35:22)

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feed 鳥海山周辺 (2018/8/16 18:28:44)


 14日早朝、午前4時に自宅を出て、鳥海山をめざしました。前日までの好天が続かず、天気下り坂の予報。鳥海ブルーラインの途中からガスがかかり、登山口の鉾立駐車場はさらに濃いガスに覆われていました。それでもいくつものグループ、単独登山の方々が次々登っていきます。午前7時40分、上下雨具を着て登山開始。今日はXも一緒なので無理せず、とりあえず御浜小屋をめざすことにしました。





 登山中は時々ガスが薄くなり、日が射すこともあったものの、それも一時でした。晴れていればすぐ前に見えるはずの稲倉岳も雲の中。ゆっくり登り2時間弱、御浜小屋のある稜線に着いてみると、南からの猛烈な風と湿ったガスに見舞われました。立っていると吹き飛ばされそう。予想していたとは言え、この状態で山頂に向かうのは厳しいと判断、ここで引き返すことにし、小屋近くの岩場で風を避け、1時間ほど無線運用しました。標高約1700m地点。


 <本日の装備>
リグ FTM10S(145MHz FM 3W 運用)
アンテナ アローライン
バッテリー NCR18650B 3本直列



 荒天が予想されたので装備はFTM10Sとアローライン。FMのみの運用。短時間でしたが、7、0、8エリア各局に応答いただきました。7エリアは青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島、東北6県の全てとつながりました。0エリアは新潟各局、新潟市、魚沼市、糸魚川市。9エリアもつながるかと期待しましたが、応答はありませんでした。8エリアは函館市、北斗市。それぞれ良好に入感とのことで59のレポートをいただきました。距離約300km。この日の最遠方交信でした。横なぐりの雨がぱらつき始め、ログメモを取るのも困難になりQRT。ここでの運用は3回目。前回もそうでしたが、アンテナに水滴が付き、かつ揺れも激しく、けっしてよい状態ではありません。それでも北も南も遮るもののない尾根だけあって、QRPで良く飛んでくれます。特に8エリアと相性が良いようです。


 翌15日、鳥海山の麓、「にかほ高原」に立ち寄ってみました。日本海からの風が強いらしく、風力発電の施設が10数基並んでいます。もっとも標高の高そうな所にベンチがあり、眺望も悪くありません。誰もいなかったので思わずアローラインを上げてしまいました。発電施設からのノイズを心配しましたが、問題なし。ダメもとでCQを出してみたところ、秋田市、青森県弘前市、岩手県遠野市、宮城県登米市各局より応答いただきました。100~150km程。旅先で良さそうな場所を見つけてQRV。タイミング次第で思わぬ所との交信にめぐり合わせる。これも無線の面白さかな、と思います。


 帰路、一度訪ねてみたかった遊佐町の牛渡川と丸池に寄ってみました。あまり知られていない場所かと考えていたのですが、意外に観光客が多いのに驚きました。牛渡川は鳥海山からの伏流水がつくる幅5mほどの小川です。わずか4kmで日本海にそそぎます。透き通る清流に、梅花藻が満開の花を咲かせていました。すぐ近くの丸池も鳥海山の湧水で満たされた小さな池です。牛渡川から歩いて5分ほど。エメラルドグリーンというより濃いブルーの何とも言えない神秘的な雰囲気がありました。水の透明度が高く、底に沈んだ木々も見えていました。ほとりに丸池神社があり、池そのものがご神体とされているのだとか。畏敬の念と親しみをもって丸池様と呼ばれているそうです。


牛渡川



丸池様





feed 蔵王・熊野岳8/12 (2018/8/12 18:27:34)



 今シーズン3度目の熊野岳。エコーラインの途中、ガスがかかったものの、コマクサ平を過ぎると急に視界が開け、稜線が見えてきました。刈田岳駐車場に午前6時前着。こんな早朝なのに、すでに駐車場は3割ほど埋ってました。休日の好天とあって、ご来光目的に皆さん登ってこられたようです。

 写真を撮りながらゆっくり登り、それでも6時40分山頂着。眼下は一面の雲海。雲海にも静かな海もあれば荒れた海もあります。今日はまるで荒波。その迫力に圧倒されてしまいました。






 山頂の一角、少し離れたところでアンテナを設置。

 <本日の装備>
リグ FT817 (5W 144MHzSSBおよびFMで運用)
アンテナ 4エレループ、アローライン
バッテリー NCR18650B 4本および3本直列


 午前7時前から運用を始め正午頃まで休憩を入れながら5時間ほど山頂に留まり、SSBおよびFMでCQを出したり、お声がけしたり、約40局に交信いただきました。どちらかというとワッチしている時間が長かったように思います。登山者や観光がてら登ってくる方も多く、例によって「何をされているのですか」とか「どことつながるんですか」とか「遠くのお友達と連絡とるんですか」とかいろいろ聞かれます。4エレループは目立ってしまうようです。




 今日は7エリアのほか、1、2、0、8各局に交信いただきました。1は茨城、千葉、東京各局。2は岐阜県下呂市、海津市。0は新潟県上越市、柏崎市。8は美唄市、松前町。いづれもSSB。下呂市移動局ははじめ31~41で入感。5Wで呼んでも無理と判断し、コンディションが上がるのを待つことに。30分後、再度ワッチすると今度は安定して入感し、59-55でレポート交換。さらに/2春日井市移動局。こちらには41の信号で了解できましたが、コールサインがどうしても了解いただけず不成立。海津市固定局は51-51で交信、終始安定した信号。距離約470km。この他、3エリア兵庫県養父市移動局、4エリア岡山局も31程で入感するも、届きませんでした。

 北は北海道美唄市移動局と52-52。さほど標高が高いわけはない丘での運用とのこと。アンテナ設備はお聞きせずにしまいましたが、安定した信号で、交信後もずっと聞こえていました。本日の最遠方交信。距離約590km。松前町移動局とはSSBでの交信後、アローラインにてFMでも入感。安心して話していると急激にフェードアウトしてしまいました。しばらくして再度CQが聞こえ、再び応答しレポート交換。無事ファイナルを送ることができました。ピーク57、深いQSBを伴い、落ちると全く聞こえず。イチかゼロ。まるでデジタル交信をしているようでした。




 山岳では新潟八石山、秋田駒ヶ岳の移動局に交信いただきました。自分はお盆休み中、もう1回くらいはどこかの山から運用できればと考えています。

 本日も、しばらくぶりの出会いなど、さまざまな交信がありました。QSOいただきました各局さまに感謝です。ありがとうございました。
 



feed 実験用アローライン (2018/7/29 16:20:37)



 サガ電子がアローラインを開発したのは1970年代初頭なので、かれこれ40数年もの歴史を刻んできたことになります。その間、大きな改良があったという話もないので、ほぼ原型を留め、今に至っているのだと思います。周波数帯は異なりますが、放送局や行政機関でも使われ実績を重ねてきたのだとか。なので、なおさら前回も書いたAL-144Fのエレメントの件、ラジエーターの長さがなぜ46cmなのか、気になっています。このアンテナは、グランドプレーン(GP)の一種と言われたりします。自分としてはGPというより変形垂直ダイポールと考えた方が妥当な印象を受けます。1/2λなので、エレメント上下50cm前後が定説と考えていたのですが・・・。いづれにしても独特の形状は他になく、アローラインはあくまでアローラインなのだろうと思います。

 AL-144Fのパッケージの裏に、ネットワークアナライザーによるスミスチャートと簡単な説明が付いています。それによると、インピーダンスは145MHzにおいて54Ωで、ラジアル角度を60度(ラジエーターに対し120度)にすれば50Ωになるものの打上げ角が高くなり、遠距離通信に不利になるので、あえてこのミスマッチングは許容している、と。マッチングを多少犠牲にしつつ、性能上の実質を優先するという考えのようです。何か奥深いものを感じます。でも、ミスマッチを許容したことによる共振点のズレは? など疑問ではあります。


 そこで、自分なりに試行錯誤してみようかと、10年近く前に見よう見真似で何本か作ったのを思い出し、実験用アローラインとしてリペアしてみることにしました。M型コネクター台座にラジアルはボルト締め、ラジエーターは半田付けしただけのもの。すべてロッドアンテナなので、ラジエーターおよびラジアルの長さ、角度調整が自在に可能です。実戦用にはなりません。耐久性なし。








 とりあえず、純正品と同じ寸法、ラジエーター46cm、ラジアル49.5cm、角度160度とし、アナライザーで計ってみたところ、150MHzあたりに共振点があり、バンド外となってしまいました。やはりラジエーター46cmは短かすぎるようです。エレメント材質、本数、太さ、台座部分の違いが影響しているのかもしれません。調整したところ、ラジエーター52cm、ラジアル47cmで145.000に共振してくれました。ロッドの長さで430MHzも可。角度を含め、いろいろな組み合わせで試してみるつもりです。








 もう一つ、マッチングと共に、エレメントの長さやラジアル角度の変化で聞こえ方にどう違いがあるのか、了解度の変化、といったところに興味があります。ゲルマラジオなどもそうですが、たった数点の部品、その一つ一つの部品の良し悪しやわずかな回路の違いで音量は大きく変化します。ある時点でいくつかの因子が重要な働きをし、結果に大きな影響を及ぼす。アナログなアプローチを重ね、偶然にもそれに出会った時の充実感は何とも言えないものがあります。そんなわけで、この簡素なアンテナの深みにはまっています。






feed アローライン エレメント交換 (2018/7/25 10:05:27)



 栗駒山移動ではそこそこ手応えが感じられたアローライン(AL-144F)。エレメントを変更して使ったことは書いた通りです。このアンテナは数年前から主に里山運用で使ってきました。初めのころはバンド内フラット、中心は145.000で共振していたと思うのですが、その後なぜか共振点が上がり145.800あたりになっていました。SSBの周波数帯ではSWR2.0。同軸ケーブルや給電部に問題はなく、原因不明。先々週の熊野岳移動の際はこの状態で多くの局に交信いただいたものの、このままでは宜しくありません。ということで、ちょっとした改造をしてみた次第です。




 給電部がボルト状になっており、5mm程エレメントの伸縮ができる構造にはなっているのですが、調整してもわずかな変化に留まります。さらに共振点を下げるにはエレメントを長くするしかありません。といっても、ステンレス製なので加工は難しいです。思いつきで、手持ちの銅パイプを給電部に入るか試したところ、6mmパイプがキツ目に挿入可能。それならと、エレメント自体を作り替えてしまうことにしました。

 直径6mm、4mm、3mmの各銅パイプ。主要部は3mm銅パイプなので、それなりの強度は保てます。6mm銅パイプを給電部に差し込み、本体の土台部分にハンダ付け。防水を考慮し、パイプ接合部は隙間なくハンダで一体化しておきました。






 はじめの長さ51cm。この状態の共振点143.500付近。アナライザーで測定しながら少しずつ切っていき、144.150〜250に調整。

 改造エレメント48.5cm(純正エレメント46.0cm 調整ナット含む)







 とりあえず、この寸法となりました。こうしてみると、純正エレメント46.0cmはそもそも短いのでは? 歴史のあるアンテナなので、理由はあると思いますが・・・。ちなみに3本のラジアルは49.5cm。

 ロッドアンテナのような伸縮構造にすることも考えたものの、もともとシンプルなアンテナなのでいじり過ぎず、今回はこれで良しとしました。

 エレメントの材質、長さを変えたことでどのように違うのか、再び共振点の変化はあるのか? などはこれからです。栗駒山の運用では、水滴付着によるSWRの悪化がなく、天候に左右されず安定して使えるとの感触がありました。性能的にも面白いアンテナで興味が湧きます。サブ的にしばらく使ってみます。





feed 栗駒山7/22 (2018/7/22 18:33:44)



 しばらくぶりに栗駒山から無線運用してみようと出かけてみました。宮城県栗原市。標高1626m。人気の山で、さほど山頂が広いわけでもないので、無線運用に適しているとは言えません。なので、いつもは栗駒本山を敬遠し、東栗駒山や栗駒岩頭、秣岳あたりで運用することにしています。今日の予報では南東北は広く晴れ。北東北に近い栗駒山周辺は微妙な天気で、あえてここに登る人は多くないのでは。

 午前6時、登山口のいわかがみ平着。ベストシーズンの秋なら、この時刻ではすでに駐車場の半分は埋まっています。さすが今日は数台のみ。予想した通りですが、山の方もガスがかかり、良くありません。ゆっくり登り、8時前山頂着。案の定、視界はなく、西からの強風にさらされながら、山頂の一角にアンテナを設置しました。






<本日の装備>
リグ FT-817(145MHz SSBおよびFMで運用 5W)
アンテナ アローライン(エレメントSSB仕様に改造)
バッテリー NCR18650B(3本および4本直列)

 4エレループも持参しましたものの、強風とガスにより設置を断念し、アローラインのみでの運用となりました。




 SSBをワッチすると、/9局の交信が聞こえてきました。思いのほか強いです。交信終了を待ってお呼びしたところ、コールバックあり。富山県富山市、北アルプスの薬師岳山頂局。59-55でレポート交換。9エレ八木をお使いとのこと。2926mの山頂に9エレ八木・・・。強いはずです。距離398km。

 ここはもともと北にFBなロケで、宮城県から8エリア局との交信が可能な貴重な山域でもあります。SSBでCQを出したところ、北斗市固定局より応答いただきました。59-57。320km。FMでは虻田郡留寿都村移動局。橇負山(そりおいやま)の710m地点ということで、QSBを伴いながらも交信を続けることができました。55-57。その後、SSBでも59-59で交信いただきました。距離421km。本日の最長交信でした。FMで亀田郡七飯町、横津岳移動局とも交信。プリアンプ入れて31とのこと、かなり厳しい様子でしたが、こちらには51で入感。QSBはあるものの、メリット5ですべて了解可能でした。距離330km。続いて青森県むつ市移動局。FMでお呼びしたところ、こちらには52で問題なく入感するも、コールサインの1文字がどうしても了解いただけず、交信不成立。その後、SSBにて51-51で交信成立となりました。距離260km。

 このほか7エリア、岩手、秋田、宮城、山形各局と交信。また、/1甲斐駒ヶ岳移動局が52で入感、パイルの様子で、応答いただけませんでした。/1千葉、茨城局、/0新潟局も入感したものの、交信に至らず。







 アローラインは良く聞こえます。ただ、5WQRPなので、なかなか届きません。それでも300km~400kmの交信ができ、手ごたえを感じることができました。ときどきSWRを確認したところ、エレメント、ラジアル、ケーブルと水滴まみれにもかかわらず、ほとんど変化なく、山には最適なアンテナでは、との感触も得られました。今回は、エレメントを銅パイプに変更、SSBの周波数帯に同調させて使いました。もう少し工夫のしどころはあるかな、と考えています。


 本日も交信いただきました各局さまに感謝です。ありがとうございました。









feed 蔵王・熊野岳7/16 (2018/7/16 18:09:22)



 今日は天気予報がまばらな感じでどこに登るか、出かける直前まで迷い、近場の熊野岳にしました(山形県上山市)。今シーズン2回目。南蔵王の稜線は見えていたものの、熊野岳周辺は一部に雲がかかり、登山口の刈田岳駐車場に着いたときは、案の定、ガスの中。山の選定を誤ったかな、と思いつつ、登りはじめました。観光客がすでに数グループ、御釜周辺を歩いていましたが何も見えず、遠くから来られたのに気の毒な感じでした。

 標高差100mほどの熊野岳の尾根に着いてみると、濃かったガスが薄まってきました。ただ、上空はどんよりした雲が漂い、強風が吹き付けてきます。今日まで好天が続くと考えていたのですが、甘かったようです。






 <本日の装備>
・リグ FT-817(144MHz SSB 5Wにて運用)
・アンテナ 4エレループ、アローライン
・バッテリー NCR18650B 3本直列および4本直列


 山頂の一角にアンテナを上げ無線運用。強風時はアローライン、風が弱まった際には4エレループを上げたりしながら、4時間ほど続けました。7エリア、1エリア、0エリアの41局に交信いただき正午過ぎQRT。すべて2mSSBでの交信でした。数日前はEスポが2mバンドでも発生し、沖縄局との交信もできたそうですが、運用中、異常伝搬はありませんでした。最遠方は横浜市青葉区、東京都武蔵村山市、長野県上水内郡飯綱町固定局。250km~300km。/2静岡局からコールいただきましたが、深いQSBでコールサインを確認できないまま、聞こえなくなってしまいました。0エリアは長岡市、新潟市。1エリアは東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木各局。北にはビームを向けないでしまいました。後でお聞きしたところによると利尻島移動局がおられたそうで、まったく気づかないでしまいました。交信の可能性があったのではと思うと、残念。






 アローラインと4エレループの聞き比べもしてみました。S3~4ほど違います。4エレループの威力を実感しました。ただ、アローラインで変調が聞こえないかというとそうでもなく、弱いながらも了解できたりします。1エリア茨城局(水戸市、鉾田市)との交信はアローラインでした。この山頂はFMの場合、なかなか5Wでは1エリアまで届きません。2000m級の吾妻連峰が壁になってしまうようです。一方SSBでは何なく超えてしまいます。相手局のFBな設備によるところが大きいとは思いますが、伝搬の違いを感じたりもします。

 本日も交信いただきました各局さまに感謝です。ありがとうございました。






feed リグのパワー測定 (2018/7/10 18:44:09)


 簡易的なパワー計とダミーロードをつなぎ出力を測定してみたところ、定格通りのリグもあればそうでないリグもあり、また周波数帯による違いなどもありました。同軸ケーブルは使わず、リグ→パワー計→ダミーロード直結とし、メーター読み取り。内蔵バッテリーの場合は満充電、その他のバッテリーは電圧を測って実験してみました。


〈ID-51〉
◎電源 内蔵バッテリー
145MHz
HI 5W強
MID 2.5W強
LO2 1W
LO1 0.5W強
SLO 0.1W

430MHz
HI 5W
MID 2.5W
LO2 1W
LO1 0.5W強
SLO 0.1W

〈FT1XD〉
◎電源 内蔵バッテリー
145MHz
HI 5W
L3 2.5W
L2 1W
L1 0.1W

430MHz
HI 4W強
L3 2W
L2 0.8W
L1 0.1W



 ハンディ機、2機種。ID-51は定格通りの出力。FT1XDは145MHzにおいては定格通りですが、ID51より少し弱めです。430MHzでは定格の80%どまりでした。外部電源(13V)でも試してみましたが、同じです。ID-51の方がどちらのバンドもパワー特性は良好な結果でした。

〈FT817〉
◎電源 内蔵型リチウムバッテリー(11.1V)
145MHz
L点滅 3.5W
L3 2.5W
L2 1W
L1 0.5W

430MHz
L点滅 5W
L3 2.5W
L2 1W
L1 0.5W

◎電源18650B 3本直列(11.7V)
145MHz
HI 4W
L3 2.5W
L2 1W
L1 0.5W

430MHz
HI 5W
L3 2.5W
L2 1W
L1 0.5W



 内蔵型リチウムバッテリーは11.1Vに低下状態であったため、ハイパワーに設定しても点滅となってしまいます。運用中も点滅状態で何ワット出ているのか気になっていたので、計ってみました。145MHzで3.5W、430MHzで5Wでした。18650B(3本直列)11.7Vで試したところ、点滅はしませんが、145MHzで4W、430MHzで5Wでした。FT-817は、430MHzの方が低電圧に対し許容力があるようです。リチウムフェライト(12.9V)でも試してみました。電圧高いので、きっちり定格パワー出ますが、やはり430の方が若干強めな感じです。

〈FTM10S〉
◎電源 18650B 3本直列(11.9V)
145MHz
HI 8W
MID 3W弱
LO 0.5W

430MHz
HI 6W強
MID 3W
LO 0.5W

◎電源 18650B 4本直列(15.1V)およびリチウムフェライト(12.9V)
145MHz
HI 10W強
MID 3W弱
LO 0.5W強

430MHz
HI 7W弱
MID 3W
LO 0.5W

 FTM10Sは、いつも使っている18650Bの3本直列で80%程度の出力、4本直列の場合は定格通り、ということで予想した通りでした。リチウムフェライト(12.9V)も試したところ、18650Bの4本直列と同様でした。





 以上のような結果でした。あくまで簡易的な実験なので、参考程度ではありますが、同じ計測方法で、リグによってこれほど違いが出るとは思いませんでした。特にFT1XDの430帯は定格5Wのはずですが、出ませんね。単なる個体差(不具合品?)でしょうか。またパワー特性が145MHzで良好なリグと430MHzで良好なリグがあるようです。一律に430MHzのパワーの方が出にくいと考えていたのですが、その予想は外れました。今後はこれらの結果を念頭において、使ってみることにします。







feed 東吾妻山 展望台 (2018/7/1 19:20:38)



 何度も無線運用している吾妻・高山。その北隣に、地味な山容ながら2000mに迫る標高を持つ東吾妻山があります。西吾妻は別として、この辺りで最も高い山頂でもあり、何度か無線運用したことがあります。でも、なぜか芳しくありませんでした。平らな山頂のためなのか、それとも南の高山がブロックしているのか、よくわかりません。でも、山頂から西に15分ほど下ったところに展望地(展望台)があり、そこはまずまずだった記憶があります。今日はこの展望台をめざすことにします。


景場平より東吾妻山

景場平湿原



 鳥子平の駐車スペースに車を置き、6時30分登山開始。このルートを登るのはしばらくぶりです。約30分で景場平着。大きな池と池塘が点在する別天地。磐梯山、そして正面に東吾妻の全容が見えてきました。ここからは急登かつぬかるみの連続で、刈払いもされない笹藪の中、しかも朝露で全身ずぶ濡れになることを覚悟しなければなりません。上下雨具を身に着け、汗だくで登ること1時間。少し平坦になったなと思ったら木道が現れ、上部湿原に到着しました。ここも池塘が点在し、素晴らしい山上の別天地です。考えようによっては、「変化に富んだ楽しいルート」と言えなくもありませんが、登山道は悪路そのもので、ホントやっかいなルート。


上部湿原


 さて、上部湿原の一角に目的の展望台があります。展望台といっても櫓が組まれているわけではなく、木道の先に標識があるのみ。磐梯山、猪苗代湖、桧原湖、秋元湖などが一望。断崖となっているため、山頂よりも高度感のある眺望と言えます。標高約1900m。


 <本日の装備>
リグ FTM10S 
アンテナ 4エレループ(145MHz)、4エレループ(430MHz)
バッテリー 18650B(4本直列、3本直列)


展望台


 今日は145MHzも430MHz も4エレループ。はじめに145MHz。福島県各局のほか、1エリア、0エリア各局に交信いただきました。1エリアは埼玉、茨城、栃木、群馬、東京。0エリアは、新潟県柏崎市、燕市、小千谷市。最遠方は東京都あきる野市移動局との交信でした。距離240km。続いて430MHzでは、福島各局のほか、栃木、埼玉、群馬、千葉、東京など1エリア各局に呼んでいただきました。最遠方は東京都大田区固定局。深いQSBとノイズを伴い、51-41でレポート交換。距離同じく240kmほど。梅雨明けということもあり、山岳移動局との交信もありました。上八石山(柏崎市)、刈寄山(あきる野市)、半月山、男体山、白根山(日光市)、至仏山(片品村)など。一方、宮城、山形など北からはまったく呼ばれずじまいでした。山頂の西斜面ということもあり、ブロックされているのかもしれません。






 いつもの通り、D-STARレピーターへのアクセスも試みてみました。仙台青葉430不可。山形高畠430はかろうじてダウンリンクあり。南は宇都宮430、安孫子430、つくば430可。つくば430にて山掛けCQを出したところ、埼玉県大里郡寄居町固定局より応答いただき、双方メリット5で交信。レピーターの位置はよくわかりませんが、筑波山までの距離は約165km。

 この展望台、山頂よりも西に位置していること、断崖となっていることなどから、1エリアへの伝搬は悪くなく、0エリアについては、高山よりも良いかもしれない、そんな感触でした。なにより、賑わう山頂と違って、静かです。うっとうしい登山道ではありますが、機会をみてまた登ってみます。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。





feed リチウム充電池NCR18650B 使用感 (2018/6/17 18:23:32)



 このリチウム充電池を無線運用に使い始めて10ヵ月ほど経ちました。

 パナソニック製で電圧3.7V、容量3400mAh。単三型電池を大きくしたような形状、保護回路付きと保護回路なしがあります。電池ホルダーの方に保護回路が付いているので自分は「なし」の方を使っています。いづれも生セルなので、過充電や衝撃など取り扱い要注意ではあります。






 3本直列電池ホルダーにセットし、電圧12V前後。FT-817、FTM-10S、ID-51それぞれの外部電源として使用可能。この3機種は最大パワーの消費電力が似たり寄ったりで、どれも3~4時間は持ってくれます。

 専用充電器(DC12.6V)で充電すると、12.1Vで満充電ランプが点灯となります。安全のため低めの設定になっているのかもしれません。安定化電源でも12.6V程度に設定して普通に充電可能です。ただ、満充電の判断が難しく、専用充電器はその点重宝です。運用開始時の電圧12.1V、フルパワーで3時間ほど運用して10.5V前後を維持。先日の秣岳では、休憩を取りながらではありますが4時間30分ほど経過し9.6Vまで低下、シャットダウンは免れました。リチウムフェライトバッテリーに比べ、電圧下がってからの持続力に粘りが感じられる印象です。容量4Ahのリチウムフェライトとスタミナ的に遜色なし。12V~10Vと低空飛行なのでフルパワー出ないのでは?との心配もありましたが、意外にそうでもなく、FT-817(5W)にしてもFTM-10S(10W)にしても、定格に近いパワーを維持してくれます。


専用充電器(MADE IN CHINA)

 
 重さは3本の電池とホルダー込みで160g。2セット持ってもわずか320g。これまでさまざまなバッテリーを試してきたものの、この軽さを知ってしまうと後に戻れません。注意点は、保護回路付きの特殊な電池ホルダーのため、1度でも電池を外すと放電しなくなってしまいます。セットし直して再充電すればプロテクターは解除されますが、山中でうかつに外してしまったりすると、お手上げです。電池3本を装着したら基本外さず、そのままの状態で充放電を繰り返す、これがコツのようです。ほかにも防水やホルダーの作りが貧弱、耐久性などいくつか課題はあるものの、軽さとスタミナの両立という点で、手放せないかな、といったところです。







feed 秣岳 (2018/6/10 18:47:40)


 栗駒山から北西に伸びる天馬尾根。その北端に秣岳があります。標高1424m。QTHは秋田県雄勝郡東成瀬村。近年、登山者が増えてきたものの、以前は賑わう栗駒山と対照的に知る人ぞ知るという感じの静かな山域でした。眺めのよい草原の細道が気に入り、思い出しては、たまにこの山で無線運用したくなります。今日は台風の影響で太平洋側は雨模様、秋田側は日差しも見込めるということで、登ってみました。

 須川温泉を越え、秋田側に少し下ったところに秣岳直登ルートの登山口があります。午前7時前登山開始。この時期、このルートの上部には大きな雪渓が残り、急な雪面のトラバースとなります。バランスを崩すと30mほど滑落してしまうので、緊張を余儀なくされます。今年は雪解けが早かったとみえて、ほとんどが夏道で、10mほど雪渓が残っているのみでした。40分ほどの登山であっけなく山頂着。本当は、ここからがハイライトで、湿原、草原、雪渓が次々現れ、まさに天上の楽園。その中間に位置する岩場(岩のピーク)がいつもの運用場所です。今日はガスでなにも見えず、先に進むのは取りやめ、山頂でQRVすることにしました。


直登ルートからの秣岳

須川湖

山頂


 <本日の装備>
リグ FTM-10S ID-51
アンテナ 4エレループ(430MHz)、4エレループ(145MHz)
バッテリー 18650B 3本直列

 雨も予想されたため、本日のリグはFTM-10SにてFM中心の運用。はじめにID-51からD-STARレピーターへのアクセスを試みてみました。秋田430、仙台430、仙台青葉430がアクセス可。岩手および山形各レピーターからはダウンリンクなし。秋田430経由ゲート越えで1局交信いただきました。430FMでは岩手、秋田、福島、宮城の5局と交信。ただ、時間が早かったこともあり、アンテナを回してみたものの入感局なく、後が続かず。アンテナも軽量コンパクトかつ利得の高いものが使え、ノイズの影響も少ない430MHzに移行したいという気持ちもあるのですが、いかんせん相手局がなかなか見つかりません。


4エレループ(145MHz)




 145MHzFMでは秋田、岩手、山形、宮城、福島各局および北海道北斗市移動局、35局と交信。7エリアの中央に位置するだけあって、休憩を入れながら約3時間途切れなく呼んでいただきました。北斗市移動局とは9エレスタックを向けていただき、53-53でレポート交換。ほかに8エリア局は虻田郡豊浦町と留寿都村移動局がやはり53程で入感。コールサインもすべて了解でき何度か呼んでみましたがコールバックなく、交信に至りませんでした。青森県下北半島の釜臥山移動局の信号も52ほどで入感しましたがタイミング合わず、でした。この山頂は北方向にFBです。逆に南は栗駒山本山が壁となり、反射でまだらに届くという感触でした。

 正午も過ぎ、ガスが濃くなって風も強まったことから急ぎ撤収し、下山しました。


<18650Bリチウム電池 3本直列>
 FTM10Sのハイパワー設定(430MHz7W、145MHz10W)にて、このバッテリーで連続4時間30分運用しました。使い始め12.1V、終了時9.6V。パワーを維持し、ダウンすることなく耐えてくれました。重さ約160g。この軽さでこのスタミナ。エネルギー効率の進歩にはホント、驚くばかりです。





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