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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/12/4 2:35:24)

現在データベースには 403 件のデータが登録されています。

feed 黒森山―鴻ノ巣峠 1/14 (2024/1/15 12:55:31)

 

 

 今年最初の里山登山、久方ぶりに亘理山地の黒森山周辺を歩いてみました。標高300mに満たない低山ではありますが、盆地を挟んで真向いに蔵王というロケでもあり、反射を使って1200MHz運用はどうなのだろう、などと興味が湧き、5エレ八木を持参しました。コメットのHFJ-1205Y(SMAコネクタータイプ)をあらたに購入。5エレならプリンテナもありますが、軽量かつ頑丈な作りなのでザックに適当に入れても大丈夫そうです。別売で導波器を追加し10エレにもできるようです。

 

 

 JR常磐線亘理駅下車。今回も慶月院(原田甲斐の実母)の墓入り口から入山。このあたり、人家はほとんどなく小さな畑が点在、高台になっていて亘理の町が見渡せる雰囲気の良い所です。杉木立の遊歩道を3分ほどで自然石のみの慶月院の墓と解説板があります。

入山口付近↑  慶月院の墓↓

 

 この先からが登山。令部の丘(展望地)を経て主尾根の登山道に合流。まずは黒森山方向へ。整備され過ぎずほど良く踏まれて歩きやすい道ですが、西側が植林杉となっているため、展望がなく、変化に乏しいのが難点です。1カ所、以前はなかった海側の小さな眺望カ所が設けられ、牡鹿半島、金華山が遠望できました。アップダウンもあまりない退屈な道。夜討坂分岐を経てさらに20分ほどで黒森山山に頂着。標高255m。真っ白になった蔵王が正面に見えていました。

令部の丘

主尾根の登山道

途中の眺望ヵ所

黒森山山頂↑↓

 

 陽も差さず、深々と冷えて静かな山頂。西風もまともに当たって長居はできそうにありません。さっそく三脚に5エレを設置。はじめに1200MHzレピーターの接続状況を確認しました。仙台一番町55、石巻上品山51、気仙沼リンクなし。仙台レピーターでCQを出したところ、仙台市太白区の固定局に応答いただき、シンプレックスにQSY、レピーターよりも安定し59-59で交信を続けることができました。その後、メインで何度かCQを出してみたものの応答なく、1局交信できただけでもよかったと思うことにし、早々に撤収。

 

 来た道を引き返し、分岐からそのまま北上して閑居山へ。ここは樹木に囲まれ眺望はまったくありません。そのまま通過し5分程下ると石切り場の上に出て、急に展望が良くなり、崖に沿って下るとまもなく鴻ノ巣峠着。峠といっても西側が石切り場になってしまったので以前はどのような雰囲気だったのか知るすべもありません。刻印の文字も読めなくなった古い石碑がいくつか寂しげに残っておりました。

 

 峠のすぐ上がちょっとした台地状になっており、吾妻、安達太良も見渡せるなかなかの眺望で気に入り、過去に2度、無線運用したことがあります。標高200m弱。再度5エレを設置。レピーターの接続状況は、仙台一番町55、石巻上品山53、気仙沼リンクなし。先ほどより石巻が少し強くなりました。さっそく仙台青葉レピーターや1200MHzメインで何度かCQを出したものの全然声がかかりません。もうやめようかと思ったところで、仙台市若林区固定局より応答いただきました。59-58。5エレを回したところダイレクト以外にも信号の強まる方向があり、たぶん蔵王反射では? レポートをお願いしたところ56-55。交信後、反射を期待して福島の吾妻方向に向けてCQを出してみましたが応答なし、この場所でも1局のみの交信で終了となりました。

運用場所

 

 まだ時間も早いので430MHzに移り、仙台青葉D-starレピーターにてJP7IEL局と連絡を取り、シンプレックスにQSY。今日は軽量な自作デュアル八木(145MHz2エレ、430MHz3エレ)を使ってみました。430で51-56、145は交信ならず、でした(10W-5W、距離約70km)。アンテナにもよりますが、里山では430の方が安定して交信できる場面が多いような気がしています。久しぶりにロングにQSO、バッテリ残量が怪しくなったところで終了とし、鴻ノ巣峠から愛宕沢コースを下山、亘理駅まで歩きました。

 

 1200MHzの状況は相変わらずといったところですが、5エレを持って、冬場はこんな感じで運用してみようかと考えています。

 

 

 


feed DJ-G7で1200MHz運用 (2024/1/7 13:57:19)

 

 

 DJ-G7を購入したのは2012年12月、使用開始は2013年1月なので、かれこれ11年以上経過したことになります。当初は1200MHzの伝搬に興味があり、山岳移動局同士でスケジュールを組み、山頂間での交信実験を楽しみました。ただ、付属ホイップ+1Wということもあり、意外なほど飛ばず、印象としては特小交信(420MHz帯 10mW)とさほど変わらなかったような記憶があります。特小同様、電波の通り道、信号の強弱をを探りながら交信を続ける感じで、地面すれすれで交信成立、などということもあったように思います。使用開始から半年ほどで送信できなくなるトラブルがあり、修理に出しました。その後は特にトラブルはなく、アンテナも5エレプリンテナや10エレループを導入したところ、別世界という感じで、そこそこ楽しめたようには思いますが、なんといっても運用局が少なく、いつのまにか物置で眠ってしまった、そんな経過をたどっています。4年ほど前、IC-9700が出始めたころ、1度物置から取り出したことがありますが、1200MHzの状況にあまり変化なく、また眠ってしまいました。このリグは2022年6月、生産終了となったようです。

 

 

 IC-905も発売され、移動局はどうかわかりませんが、ワッチされている固定局はそれなりに増えているのでは?ということで、物置から再び取り出し、1月3日および本日、大年寺山にて使ってみました。

 

 膝の故障やらいろいろあって、大年寺山も約1年ぶりです。以前はなかった熊目撃情報注意の標識がありました。

 

 北東方向に開けた空き地に10エレループを設置、1200MHzメインにてCQを出したところ、1月3日は5局、本日は3局に応答いただきました。ほとんど仙台市内の固定局、1局のみ石巻市の移動局。もう1局、柴田町移動局との交信を試みたものの、こちらには41で入感、相手局には届かなったようで、交信不成立。サイドの切れが半端なく、アンテナを回すのみでなく、上下方向にも動かして信号を捉える、やはりそんな運用が必要なのかもしれません。いづれ面白い伝搬ではあります。交信の中で1200MHzの最近の状況も多少知ることができました。交信いただいた各局に感謝です。

 

 10エレループはかさばるので、山歩きに持って行くには難があります。もう少し装備を見直して、今シーズン、近場の里山からでも運用してみようかと考えています。

 

 

 

 

 


feed 北泉ヶ岳―泉ヶ岳 11/3 (2023/11/4 10:53:41)

 

 

 北泉ヶ岳は泉ヶ岳と双耳峰のようになっていて、標高1253m。県境の山を除くと大東岳、仙台神室に次ぎ仙台で3番目に高い山かと思われます(違うかもしれません)。ただ、ルート上も山頂からも眺望はなく、船形山への縦走路の通過点といった感じの地味な存在で、1度だけ無線運用したことがありますが、平日だったこともあり、あまり芳しい印象はなかったように思います。落葉が進んできた今時期はどんな感じだろうと思い、今回はこの山で無線運用してみることにしました。

 

 いつもの始発バス、自然ふれあい館前で下車。標高600mほどですが、紅葉はこのあたりまで降りてきているようです。

 

 水神コースから入山、水神分岐で泉ヶ岳への登山道と分かれ、沢を渡渉して北泉ヶ岳へ。緩やかな登山道は赤、黄色など鮮やかなコントラスト、今、まさに紅葉真っ盛りといったところです。標高が上がるにつれ、落葉して冬枯れとなったブナ、樺が目立つようになり、水神分岐から40分ほどで三叉路に到着。

水神付近

 

 前方に北泉ヶ岳が見えてきました。いったん少し下るとブナやカツラ、椎などの大木が林立する平坦地となり、山深い感じが漂ってきます。

前方に北泉ヶ岳

泉ヶ岳

 

 ブナ林の中のほぼ一直線の緩い登り。樹間に泉ヶ岳が見えますが、すっきり見える場所はなく、ホント眺望に恵まれない山です。バス停から2時間弱で山頂着。狭い山頂。3人の登山者が休んでいました。ポツリポツリと登ってきますが、眺めもないので長居する感じではないようです。

北泉ヶ岳山頂 ↑↓

 

 少し下ったところにアンテナを設置しました。

 

 アローラインの銅パイプ差し込み式エレメントはいろんな場所で測定した結果47.2cmで確定しハンダ付け、今回はこれを持参しました。あらためて測定してみたところ、これで問題ないようです。

 

 さっそく145.160でCQを出し、岩手、宮城、福島各局に呼んでいただきました。遠方の交信はありませんでしたが、南は福島県石川郡浅川町固定局と55-41。こちらの信号はそれなりに届いている様子。ただ受信が厳しく、ポールの傾きで信号が強まる位置を探りながら交信を続け、なんとかファイナルを送りました。距離約152km。泉ヶ岳より標高で80mほど高いものの、樹木の影響、あるいは泉ヶ岳が壁になるのか、バンド内ワッチしても遠方局の入感はなく、やはり無線には芳しくないのかもしれません。約30分、6局に交信いただき早めにCL。

 

 三叉路まで戻り、このまま下山とも考えましたが、まだ時間的な余裕もあり、泉ヶ岳山頂を経由することにしました。熊笹平から登り返すこと20分ほど、見晴らしの良いガレ場となり、振り返ると先ほどの北泉ヶ岳が目の前に見えてきました。奥には三峰山、船形山も。好天で雲一つなし。遠くに蔵王の山々も霞んで見えていました。

北泉ヶ岳 奥に船形山

 

 いつもの運用場所に行ってみると、何度かこの山でお会いしているギフNX71(JS2JHV)局と偶然アイボール。ライセンスフリー無線の方は一斉オンエアデーとのことでだいぶ賑わっている様子でした。

 

 泉ヶ岳山頂を踏み、滑降コースへ。見返り平付近から見事な紅葉が続き、まさに山の粧い。これもあと数日というところでしょうか。

下山口

 

 今日は11月初旬にしては異様なほどの暑さで少し疲れました。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 10/22 (2023/10/23 9:09:06)

 

 

 まとまった降雪があったようで、気象庁のライブカメラでは蔵王や栗駒山は真っ白。高い山は厳しくなってきたようです。平地は晴れの予報、泉ヶ岳なら大丈夫そうということで出かけてみました。今シーズン、4回目。思い立って気軽に登れるのがこの山の良いところで、バスに乗ってしまえば登山口まで運んでくれるというのは、なんといってもありがたいです。自然ふれあい館前で降車。早朝のキャンプ場はあちこち煙が上がり賑わっていました。

 

 午前8時、登山開始。今回も水神コースから入山。登山者が多く以前は敬遠していたのですが、山頂直下の賽の河原から眺望が得られ、それが達成感ともなって、このところこのコースで登ることが多いです。4回目ということもあり、前回以上に体が山に馴染んできたようです。水神から先、ほどほどに紅葉が進んで、遠くの山が樹間から垣間見えるようになってきました。空気は冷たく締まり、多少汗をかく程度。大岩を経て、賽の河原へ。黄色から赤に変わり、薄っすら雪も残ってコントラストが鮮やかになってきました。蔵王は雪雲の中、その下の山肌は白く、面白山や大東岳にも冠雪があったようです。90分ほどで山頂着。

水神からの登り

賽の河原

蔵王、二口山塊方向

 

 西に進みガレ場まで行ってみました。正面に後白髭山、三峰山、その手前、黒鼻山の尾根あたりまで紅葉が進んできているようです。

山頂付近

ガレ場より

後白髭山(正面)と三峰山(右)

 

 いつもの無線運用場所に戻り、アンテナを設置しました。

 

 

 本日も装備はFTM10SとアローラインAL-144F。エレメントは、1)先日作った銅パイプ差し込み式、2)純正エレメントに六角スペーサーを継ぎ足して少し長くしたもの、の2本用意しました。銅パイプ差し込み式は長さを変えて測定したところ47.0cmでメイン付近にマッチングしてくれました。六角スペーサーの方は、純正エレメントに変更を加えずに長さ調整できる方法として試してみました(M5 サイズ10mm)。ただ、ネジ切りが微妙に異なるようで、途中までしかネジ込めません。エレメント長47.5cm。その状態での測定結果は写真のとおりです。

六角スペーサー(M5)継ぎ足し

 

 多少メインより下に振れ、SWR1.5以下の帯域は広くなった感じで悪くありません。自分は下の方の周波数を使うことが多いので好都合、ということで、今回はこちらのエレメントを使ってみました。

 上空の青空が曇天に変わり、西風も強まってきたようです。気温2~3度。かなり寒く、長くは運用できそうにありません。144.900でCQを出したところ、今日は反応がよく、ほぼ連続して岩手、宮城、山形、福島、新潟各局に応答いただきました。北は岩手県花巻市固定局と58-57。距離120kmほど。南は福島県郡山市の会津布引山移動局と59-57。会津との境にある標高1082mの山のようで、2局と交信。距離133km。西は新潟県佐渡市移動局と53-51。佐渡島の標高840m地点とのことで、はじめは厳しめな信号でしたが、アンテナポールを微妙に傾けたところ変調が浮き上がり、その後は安定して交信を続けることができました。距離205km。本日の最遠方交信でした。このほか、二本松市の安達太良山、山形県小国町の朴ノ木峠移動局等と交信。途中、みぞれが降りだし、アンテナにも水滴が付いたようですが特に問題なく、14局に交信いただき約1時間の運用を終了しました。AL-144Fのエレメントも、これ以上追い込まなくとも良いのでは?との感触です。

 

 紅葉の写真も撮りたいと思い、早めに撤収。いつの間にか山頂はずいぶん賑わっている様子でした。かもしかコースを下山。いつもながら岡沼で何枚か写真を撮りました。同じような構図ですが、今時期は数日間があいただけでもずいぶん違った風景を見せてくれます。

岡沼にて ↑↓

 

 12時20分、自然ふれあい館着。ここは登山靴の洗い場スペースがあって助かります。施設の中は食堂休憩スペースと野菜や果物の小さな産直売り場があり、今日は海老芋を買い求め、帰路につきました。

自然ふれあい館前 バス停方向

 

 

 


feed AL-144Fの共振点を下げる その2 (2023/10/17 12:18:02)

 

 

 山頂で測定するとアローラインAL-144Fの共振点がたいてい145.800~146.000辺りにあって、気分的によろしくありません。実用上は遠方とも交信できているので問題ないのですが、あくまで気分的なことです。いつごろから、なぜそうなってきたのか?はよくわからず、です。その都度ラジアルを広げたり畳んだりを繰り返しているので固定の爪部分が甘くなって角度が変わってきているとか、カーボン製のポールが影響しているなども考えられるので、一概には言えません。

 

 以前、共振点を下げようとエレメント先端に小さな容量冠を取り付けたことを書きました。しかし、設置場所、環境によってはほとんど変化なく、あまり意味がないので外してしまいました。共振点を下げるにはエレメントを長くするのが確実なようです。

 

 今使っているAL-144Fは2本目で、1本目はエレメントを銅パイプに交換したり、ラジアル角度をさらに鋭角にしたりといろいろと改造し、その際に取り外した純正エレメントがそのまま残っています。今回は、この余り物を使い、簡易的にエレメント伸縮できるように銅パイプ差し込み式にしてみました。

 

 AL-144Fのエレメントの太さは2mm。下部から2cmの個所で切断し、直径3mmの銅パイプで連結、上部エレメントの差し込みを上下させることで、うまくマッチングがとれないかと。

 

 エレメントはステンレスで硬いです。ケーブルカッターを使って切断しました。断面をヤスリで丸くし、3mm銅パイプに挿入したところ、きつすぎず緩すぎずジャストフィット。調整幅を2.5cmと考え、銅パイプの長さは6.5cmとしました。下部エレメントのみ半田付けで固定。

上部エレメント(右)を差しんこで調整

下は純正エレメント

 

 さっそく上部エレメントに結束バンドを取り付け、これを上下しながら長さを調整してみました。はじめに銅パイプ内部で上下エレメントが接触する状態(デフォルト)にしておき、少しずつ上下の間を開け、長くしていきます。その結果、ちょうど1.0cm長くなったところで、造作なく共振点が下がってくれました。メイン付近のSWR1.1。全体のエレメント長46.5cm(ねじ込み部含む)。もっと長くする必要があると予想し、調整幅を2.5cmとしたのですが、意外でした。

 

 

 ただ、ほんとうにこれで良いのか、実際に現地で測定してみないと何とも言えません。他の要因が判明して意味がなければ純正エレメントに戻すとか、あるいは有意な寸法が確定できれば、上部エレメントも半田付けしようかと考えています。

 

 

 

 

 


feed 南屛風岳 10/14 (2023/10/15 12:30:13)

 

 

 ここ数年、紅葉時期の蔵王は歩いたことがなく、前回がいつだったのかも記憶から遠ざかっています。翌日は天候が崩れる予報、晴天は今日まで、ということで土曜日ですが、早起きして出かけてみました。南屏風岳は昨年7月に登って以来です。

 

 午前3時半に自宅を出て、エコーライン刈田峠に5時着。道路側面に10台ほど駐車可能なスペースがあり、出遅れるとすぐに満杯になってしまいます。今日は1台のみ止っていました。あたりはまだ真っ暗、5時20分、日の出前の明るさが漂ってきたところで出発としました。

 

 振り返ると刈田岳が夜明けと共に赤く染まってきました。杉ヶ峰に30分ほどで到着。だいぶ明るくなり、朝日に照らされた二口山塊の山々が圧巻でした。

杉ヶ峰へ

杉ヶ峰山頂

二口山塊

 

 いったん下り芝草平へ。まだ時刻は6時過ぎ、ここでゆっくり写真でも撮ろうと考えていたのですが、木道の補修工事中とのことで、立ち入り禁止となっていました。仕方なく、そのまま通過。目の前に見えてきた屏風岳の北斜面はすでに紅葉は終わり、冬枯れといった様子です。

屏風岳へ

 

 午前7時、屏風岳山頂着。東側は高度感のある断崖絶壁で、眼下に深く谷を刻んだ秋山沢、その左に後烏帽子岳、右に水引入道と馬ノ神岳、そして一面の紅葉。標高1500~1600mあたりが真っ盛りといったところしょうか。

屏風岳山頂

後烏帽子岳

水引入道

 

 山頂で小休止後、南屏風岳へ。少し進むと、南屏風岳から不忘山に続く稜線が見えてきました。蔵王連峰の南端部。長大な蔵王縦走路の中にあって、高山的な雰囲気と眺望を兼ね備えた自分的には連峰の核心部。ハイマツ帯に続く細々とした登山道。今日も盆地を薄く覆った靄の先に、月山、朝日、飯豊、吾妻、安達太良と奥羽山系の峰々が連なっていました。

不忘山(左)と南屛風岳(右)

縦走路より朝日連峰

 

 午前7時40分、南屏風岳山頂着。標高1810m。山頂から先に進んだところで、痩せ尾根に続くひときは整った姿の不忘山が迫ってきました。時間的には十分往復できるし、行ってみたい気持ちが湧いてきますが、膝の調子を考えてここまでとし、写真のみ撮って山頂に戻りました。

南屛風岳山頂

不忘山を望む

 

 さて、誰もいない山頂にてしばしの無線運用。今日はしばらくぶりにJ型アンテナを持参、380gの軽量三脚も購入したので使ってみました。念のため測定したところ、共振点、SWRとも問題なし。リグはいつものFTM10S(145MHz)。さっそくバンド内ワッチするとこんな早朝なのに不法局と思われる交信があちらこちらにあって、なかなか空きがありません。そういえば今日は土曜日。メインの隣の周波数は使いたくないのですが、致し方なく144.980でCQを出しました。他の登山者がほとんど来ず、来ても不忘山に向かって通過するのみといった感じで、1時間40分ほど運用を続け、岩手、宮城、山形、福島、茨城の22局に交信いただきました。北は盛岡市の天峰山移動局(204km)、南は茨城県常陸太田市移動局(148km)が最遠方で、信号の伸びは感じられず、といったところでしたが、正面に飯豊連峰を眺め、素晴らしいロケの中、多くの局に交信いただきました。感謝です。最後はバッテリー切れが近づき、あわただしくなってしまいました。

正面に飯豊連峰

 

 休憩後、10時前、山頂を後にしました。刈田峠までの長い道のり。屏風岳に戻る途中、水引入道南面から権現沢、そこから不忘山東面にせりあがる鮮やかな紅葉、朝には気づかなかった風景を目にしました。

水引入道南面

不忘山東面

屏風岳への登り返し

馬ノ神岳(左)と水引入道(右)

 

 屏風岳、芝草平、杉ヶ峰を過ぎ、遠かったエコーラインが間近に見えてきました。

芝草平付近より南屛風岳を振り返る

刈田岳とエコーライン

正午、刈田峠登山口着。

 

 同じ蔵王でもお釜や熊野岳周辺は平日でも観光客で賑わっているようです。南蔵王は登山者のみなのでもともと静かですが、予想した以上に人が少なく、紅葉の山歩きを楽しめたように思います。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 10/8  (2023/10/9 11:02:24)

 

 

 前日まで蔵王行きを考えていたものの、当日朝、気象庁のライブカメラを確認したところガスで何も見えず、高層天気図でも標高1500~2000mあたりの蔵王周辺は怪しげな感じがあって取りやめ、いつもの泉ヶ岳に向かうことにしました。

 

 地下鉄泉中央駅前から始発バスで登山口へ。乗客は意外に少なく、登山口の自然ふれあい館前で6人が降車。車で来られる方が圧倒的に多く、広い駐車場では登山準備中のグループなどが何組もありました。

自然ふれあい館前

 

 今回も水神コースから入山。水神分岐、大岩を経て賽の河原へ。まだ膝の具合が本調子とは言えないものの、山に体が馴染んできた感じがあり、水神から先の急登もさほど苦にならずに済み、気持ち的にも辺りを見る余裕があったようです。大岩付近でオコジョを見かけたものの、すばしこくて写真は撮れませんでした。

大岩付近

 

 賽の河原からは二口山塊や船形山周辺の山々が見渡せました。今期3回目にしてやっと晴れてくれました。ただ、予想した通り、蔵王のみ雲の中。今日はこの山にして正解だったようです。

賽の河原 奥に大東岳、面白山

 

 バス停から90分で山頂着。紅葉は始まりかけたばかりといったところで、山頂から西に進んだ展望地ガレ場付近が少しだけ色づいていました。

 

 

 いつもの無線運用場所に移動し、アンテナを設置。本日もアローラインとFTM10S(145MHz)。いつもどおりの装備です。念のためアナライザーで測定してみると、やはり共振点が上にあり、メイン付近SWR1.4、少し高めです。CQを出したり聞こえた局に応答したりで福島、山形、宮城の13局に交信いただきました。コンテストもあったようで、バンド内ワッチしてみましたが、0エリアなど他エリアの信号は聞こえてきませんでした。山岳では福島県須賀川市の宇津峰山移動局と55-52。阿武隈山地南部にある677mの山のようです。栗駒山移動局と59-59。山岳同士でときどきお会いする局で、栗駒山は紅葉まっさかりとのこと、賑わっていたようです。このほか、日光周辺の山からの信号も聞こえましたが、タイミングを逃してしまいました。

 

 約1時間で無線運用を切り上げ、展望地にてしばし休憩後、かもしかコースを下山。

岡沼

岡沼より山頂を振り返る

 

 前回水浸しとなっていた岡沼はすっかり干上がり、ススキの原と化していました。

 

 

 

 

 


feed 月山 9/24 (2023/9/25 16:30:38)

 

 

 泉ヶ岳に2度登り膝の調子も悪くなさそう、ということで1年ぶりに月山に出かけてみました。午前3時前に仙台の自宅を出て、姥沢駐車場に5時着。まだ真っ暗な中、ぽつりぽつりと数人が登っていきますが、自分は少し明るくなるのを待って登り始めました。

 

 姥沢登山口から30分ほどで湿原帯の木道歩きとなり、稜線に陽が差してきました。振り返ると朝日連峰が一望。6時40分牛首着。

奥に朝日連峰

 

 だんだん陽の差す範囲が広くなり周りの斜面が鮮やかになってきました。ここから標高差約300m。一歩ごとに高度を増し、7時30分山頂台地の一角に到着。山頂の奥に鳥海山、東に蔵王、船形連峰、南西に朝日、飯豊、吾妻の山々。やはり山歩きは早朝がいちばんです。途中で膝が痛み始めたらどうしようとか不安はあったものの、なんとか持ちこたえてくれているようです。

月山山頂 奥に鳥海山

東側 奥は新庄神室

肘折温泉方向

 

 まだ時刻は8時前、早すぎるかもしれませんが、山頂が混み合わないうちに無線運用を始めることにしました。装備はいつものFTM10s+小型PDバッテリー12V給電、モノバンドアローライン(145MHz)。CQを出すと、長岡市、新潟市、三条市、五泉市、小千谷市、弥彦村、柏崎市、新発田市、加茂市など0エリアの他、岩手、宮城、山形、福島各局にほぼ途切れなく呼んでいただき、約2時間の運用で30局と交信。最後はバッテリー切れで中断、再度電源を入れ直したところなんとか起動し、ファイナルを送りました。特に遠方はありませんでしたが、しばらくぶりに山岳運用を楽しめたように思います。

 

 山頂周辺がだんだん賑わってきました。パンと缶コーヒーの朝食兼昼食を摂りながらしばし休憩。

 

そうこうしているうちにも続々と登山者が登ってきます。10時20分下山開始。

 

 まだ時間も早いので、牛首から稜線を進み、姥ヶ岳を経由することにしました。例年なら今時期、このあたりは紅葉で染まるのですが、まだその気配はないようです。これから一気に染まっていくのかもしれません。

姥ヶ岳へ

湯殿山登山口分岐

姥ヶ岳山頂

 

 姥ヶ岳山頂を後にぐるりと一周して分岐まで戻り、今回もリフトを使わず姥沢登山口に下山。自分的には長丁場だったようで、最後は足がふらつく感じがありました。この感じというのもしばらくぶりです。13時30分駐車場着。

姥沢登山口分岐

 

 下山後、志津温泉の手前に地蔵沼というのがあり寄り道してみました。歩いて一周できるようになっているようです。

地蔵沼

湧水池

 

 沼にかかる浮き橋を渡り、さらにブナ林の中を進んだ遊歩道の先に、ひっそりと小さな湧水池がありました。月山の雪が解け、もしかしたら何年も何十年も地中をさまよい、ここに湧き出る、そして沼の水源の一つとなる・・・。湖畔からはさきほど登った姥ヶ岳が姿を見せていました。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 9/17 (2023/9/18 10:49:22)

 

 

 

 この山は奥羽山系から東に派生して、平地に近い天候になることが多いし、ライブカメラで確認もできるので予想はしやすいのですが、雨はないだろうと出かけてみると登山口は雨だった、ということがまれにあります。

 

 地下鉄泉中央駅前のバス停では曇り空ながら雨になりそうな様子はなく、今日は10人ほどの登山者が乗車。ところが芳の平の手前あたりから霧雨となり、登山口の自然ふれあい館前バス停で小雨状態の中を全員が降車。登山途中に降るならまだしも登り始めから雨というのは憂鬱なものです。それでも皆さん、お構いなしという感じで登っていきます。

 

 

 前回と同じ水神コースから入山。雨雲の中を歩いている状態で、終始降りやまず。この天候でもトレランの方々が雨具もつけずズブ濡れで走り去っていきました。ゆっくり目に登り、水神分岐、大岩、賽の河原を経て約100分で山頂着。先週に続いての山歩きということで、少し体が慣れてきた感じがあり、膝痛のぶり返しもなし。これなら、他の山も大丈夫では? そんな感触がありました。雨の登山というのは意識が外に行かず、写真などもあまり撮らない分、身体の調子とか内部に思考が集中するようです。

 

水神分岐

 

賽の河原

山頂

 

 無線運用はいつもの場所まで行ってみましたが、相変わらずの霧雨~小雨状態でログを付けられそうになく、あきらめることにしました。こういう天候ではハンディ機の方がよかったかもしれません。FTM10S+ポール+外部アンテナとなるとけっこう設営だけでも厳しいです。以前なら多少の悪天候でも無理してアンテナを上げたのですが、その気力はもうないようです。

 

 ということで早々に山頂を後にし、かもしかコースを下山。途中、この時期には珍しく、岡沼に水が溜まっていました。登山道も20センチほど冠水して通れず、迂回ルートを回りました。この数日、そんなに降ったとも思えないのですが、意外な風景を目にすることができました。これも雨の山ならでは、でしょうか。

かもしかコースへ

岡沼↑↓

 

 

 バス時刻には早いので自然ふれあい館で休憩。しばらくして雨が上がってきました。連休とあって、ふれあい館前のキャンプ場は十数張のテントで埋まっていました。

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 9/10 (2023/9/11 9:41:42)

 

 

 

 数年前から定点運用ということで年数回この山に登っては無線運用してきましたが、2月に膝を痛めてから山歩き自体気が乗らず無線も休止状態となり、夏には再開しようと思っていたものの猛暑続き、しかしこのままでは気力も体力も衰えるのみ、というわけで、気分転換を兼ね10ヵ月ぶりに登ってみることにしました。

 

 学校登山で小学生も登る仙台市民には最も身近な山で、軽く登れると考えている方も多いようなのですが、登山口から標高差600mあり、それなりにきつく、やっと山頂に着いても、その山頂自体が地味で眺望もなく、がっかり感は否めない、そんな山です。地元の人間なので少しは自慢もしたいのですが、アクセスの良さくらいで、自分的には無線運用およびトレーニングの山と割り切っています。伝搬の方も過大な期待はせず、隣県やまれにエリアを超えた交信が楽しめる、そんなスタンスです。

 

 今日は曇天。少しは登りやすいかと楽観していたのですが、湿気が多く、蒸し暑さは半端ありません。いつもの水神コースから入山。バスを降りた数人が同じコースで登り、抜いたり抜かれたりしながら、全身汗まみれになりながらも快調に登り水神へ。ここまではよかったもののこの後の急登で膝の痛みがぶり返し、後から登ってくる登山者に次々追い抜かれ、いつもの1.5倍、2時間ほどかかり山頂に到着。

 

 眺望の得られるガレ場まで行ってみましたが、薄いガスで何も見えず、無線運用しながら様子をみることにしました。

 

 無線も8ヵ月ぶり。FTM10sとアローライン(145MHz)。アナライザーで測定したところ、湿っているためかメイン付近でSWR1.6と高めな感じですが、この状態でCQを出したり、聞こえてきた局に応答したりで、約1時間、宮城、岩手、福島の10局に交信いただきました。盛岡市の天峰山移動局。姫神山の南にある眺望の良い山とのことで59-59。距離162km。本日の最遠方交信でした。

 

 

 再度ガレ場に行ってみたところ、北泉ヶ岳と後白髭山のガスが取れ、少し視界が開けてきつつありました。船形山や蔵王は雲の中。例年ならひんやりとして秋の気配が感じられてもおかしくはないのですが、相変わらず湿気が多く、風もなし。今年はホント夏が長い。

 

 膝の痛みを考え、滑降コースをゆっくり下山。下山中も何人かの方に追い抜かれ、こんなことはこれまでなかったことで、衰えは足から来る、などというけれど、本当だな、などとちょっと苦笑してしまいました。

 

 

 

 


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