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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/11/21 21:05:24)

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feed 『地球の中身』 (2022/7/2 13:12:41)

 

 

 地球空洞説をもとにしたSF小説に「ペルシダーシリーズ」というのがあって、子どものころ夢中で読んだ記憶があります。その後、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』も読みました。死火山の火口洞窟から地球中心部に達するという古文書を解読し、先人の足跡をたどりながらの地底探検。数々の困難を経てたどり着いた地球中心部には広大な空間と共に想像を絶する世界が広がり、マグマの上昇を利用して無事地上に戻るというような話で、空想科学小説の不滅の名作とされているようです。

 

 ブルーバックスから今年刊行された『地球の中身』という本を読みました。帯には「これが現代の地底旅行」とあります。SFではなく、地球物理学者である著者が地球の深部に何があるのか、どんなことが起こっているのか、地球はどのように生まれ進化してきたのか、といった最新の知見を一般向けにまとめた内容です。難解なところもありましたが、初めて知る驚きの世界という点では、なるほど現代の「地底旅行」なのかもしれません。興味深い本に出合いましたので、少しだけ紹介してみます

 

 地球の半径は約6400km。それだけの深い穴を掘れば地球中心部に到達するわけです。しかし人類が開けたもっとも深い穴の深さは12km。中心部までの距離のわずか0.2%に過ぎないそうです。火山によるマグマが運ぶ岩石にしても地下200kmより深いものはなく、表層のわずか3%に由来するものに限られるとのこと。それ以上深いところに何があるのか、目視した人はいないわけです。そこで著者たちは地球内部の高温と高圧を再現し、そこに存在するであろう岩石を作り出す、という方法で研究を続けているようです。

 

 地震波等の解析により地球の内部は、地殻、マントル、コア(外核、内核)の4層構造になっており、コア外核は液状の鉄、内核は固体の鉄が主成分というのもわかっているそうです。つまり中心部は金属。このことが重要な意味を持ちます。

 なぜ地球に磁場があるのかと言えば、液状のコア外核にコイルのような流れが生じることで内核の金属との間に電気が発生し磁力線が生まれる仕組みで、いわば地球は発電装置と電磁石を内蔵しているわけです。

 外核の流れが反対になれば、右ネジの法則で磁極も反転。実際に何度か繰り返されているそうで、最後の反転が起こったのは約77万年前、次の反転がいつ起きてもおかしくないのだとか。また過去100年の間に磁場の強度が10%減少し、このまま弱体化すると地表に宇宙線や太陽風が降り注ぐことになり、大気が剥ぎ取られて海の蒸発を招き、遠い将来には火星のようになってしまうことも考えられるようです。

 

 地球の海の深さは平均3.8km。富士山がほぼ沈む深さで、それが地球を覆っていると考えるととてつもない量に思えるのですが、地球全体の重量の0.02%に過ぎず、実際のところは地表に薄くへばりついている、という状態のようです。しかし、海水があることによりプレートが冷されてマントルへの沈み込みが起き、それにより液状コアの対流化が生み出され磁場が形成される。そしてその磁場が大気と海、生命を守る。大気、海、地殻、マントル、さらには中心部コアのすべてが連関し、生成と変化、対流を繰り返す。見た目は固い岩石でも長い時間軸の中ではけっして静的なものではなく、動的に存在し、影響を与え合う。まるで意思を持つかのような地球というシステム、そのダイナミズムと緻密さにホント驚くほかありません。

 

 ここに紹介したのは第Ⅰ部「現在」のほんのさわりのみ、新書判にもかかわらず内容の密度感はかなりのものがあります。特に第Ⅱ部「過去」。46億年の地球の歴史においてどんなビックイベントがあったのか、生命惑星はどうやってできたのか、水はどこからやってきたのか、金星や火星と何が同じで何が違ったのか、などなど第Ⅰ部以上に興味深いものがありました。

 

 自分の足元深く、想像もしなかったことが日々刻々と繰り広げられ、その作用の中でかろうじて生かされているだけなのでは? 現代の「地底旅行」、いろんな思いがよぎりました。

 

 

『地球の中身 何があるのか 何が起きているのか』

ブルーバックスB-2192

著者 広瀬 敬

発行 2022年1月20日 講談社

 

 

 

 

 

 

 

 


feed 大年寺山―宮沢橋周辺 6/29 (2022/6/30 14:13:23)

 

 

 梅雨入りからわずか14日で梅雨明けとなりました。例年なら今頃はしけ寒い日が続くのですが連日30度越えの猛暑、こんなことは異例中の異例のようです。一方、気象庁のライブカメラでは蔵王あたりの山はガスがかかってすっきりせず、ほんとやっかいな天気です。昨日午後、雲が広がってきたところを見計らって大年寺山に出かけてみました。

 

 

 向山公園から階段を上ると、下草が刈られておらず、登山道のような状態になっていました。いつも無線運用している山頂部の公園(ロータリーの丘)も雑草が伸び放題。こうなるとやぶ蚊も多く、無線運用どころではなくなります。標高100mほど、涼しい風が吹いて、市街地の先に泉ヶ岳や七ツ森がきれいに見えていました。

ロータリーの丘より 泉ヶ岳↑ 七ツ森↓

 

 野草園からミヤギテレビのテレビ塔方向に進み、伊達家墓地を回り込むと見晴らしの良い広場となって、ここも無線運用場所の一つです。たまに散歩の人が通りすぎる程度で気にならず、テレビ塔からの抑圧も少ないようです。やはり雑草伸び放題。

 

 東屋でしばし休憩後、大年寺惣門側に下りてみました。長い階段です。たぶん仙台で最長。日陰となってここも涼しい風が吹いてきました。

 

 惣門から国道286号を北上し、宮沢橋と愛宕堰周辺を散策して戻ることにしました。このあたりの広瀬川は広々として眺望もよく、橋上から思いもよらず泉ヶ岳、三峰山、後白髭山の稜線が眺められました。この場所からこんなふうに見えるとは・・・、近くに住みながら気づきませんでした。遊歩道を進むと愛宕堰、そして愛宕神社の森。

左より後白髭山 三峰山 泉ヶ岳

宮沢橋と大年寺山

こんもりした森が愛宕神社

 

 夕方5時を過ぎ日暮れが近づいてきました。愛宕堰の裏手から七郷堀を抜け、急ぎ戻りました。約2時間半の散策。

七郷堀

 

 目的も結果も求めず一時日常から離れて自分時間を持つ、それが散歩の効用と、何かの本に書いてあったような気がします。なかなかそう簡単でもないのですが、はじめての路地とかしばらくぶりの道を歩いてみたり、時間帯を変えてみる、そんなことでもちょっとした発見があったりして気分転換にはなるようです。軽量コンデジ持って、また近場散策に出かけてみます。

 

 

 

 

 


feed 黒鼻尾根から泉ヶ岳・三角山 6/20 (2022/6/21 10:31:20)

 

 

 黒鼻山への「関口」からのルートが未踏となっており、今回はここから入山し、黒鼻尾根を南から北上してみることにしました。

 

 泉ヶ岳水神コース入り口から数分のところに「関口」、その奥に「黒鼻山」の標識があります。以前から気になってはいたものの、黒鼻山自体が藪山のイメージがあり、足を踏み入れたことはありませんでした。

 

 分岐からは細い登山道となり、すぐにヒザ川の渡渉。川幅は5mほどあるものの、水量は少なく普通に渡れました。ジグザクにひたすら高度を上げていくと平坦地となり、黒鼻尾根との分岐点に到着。関口から50分ほど。道は細いながらもよく踏まれており、藪っぽい感じはありません。ところどころ赤テープ、標識もありました。

ヒザ川渡渉

黒鼻山分岐

 

 南に進むと山頂ですが、今回はパスし黒鼻尾根へ。前回は下りに使ったのであまり感じませんでしたが、分岐からは緩やかな登りが続き、一部は笹に覆われ、藪っぽい印象を持ちました。

 

 20分ほど登りが続いた後、平坦な尾根の台地に出ます。ここが黒鼻尾根の中心部。植生も変わり、笹原の中にブナ、ドーダンなどの細木が林立する独特な雰囲気があります。かつてこの尾根は馬の放牧場で、熊出没が多く閉鎖された経緯があるようです。樹間よりわずかに泉ヶ岳の上部が見え、もっと見える場所はないかと探してみたものの、徒労でした。落葉の時期を待つしかないようです。

 

 956mピークを通過して少し下ると北泉ヶ岳へのルートに合流、黒鼻尾根はここまでとなります。関口から1時間40分ほど。

 

 三叉路から泉ヶ岳へ。スプリングバレースキー場への分岐点を過ぎ、ガレ場を登り返して山頂着。ガレ場からは歩いてきた黒鼻尾根を俯瞰することができました。上から眺めるとサンショウウオがのたうつような山容。

黒鼻尾根

船形山は雲の中

山頂付近より

 

 さて、いつもの場所でしばし無線運用(145MHz)。平日にもかかわらず約1時間、宮城、岩手、山形、福島の9局に交信いただきました。山形県西置賜郡白鷹町とこの山頂の相性が良いらしく、何度か固定局に応答いただいています。それも毎回異なる局。今回もGPとのことでしたが59-59で交信。蔵王連峰と白鷹丘陵が二重に壁になる位置関係で、どのような伝搬なのかいつも不思議な感じがします。

いつもの装備 J型アンテナとFTM-10S 

 

 下山は滑降コース。バス時刻にはまだ余裕があり、途中の尾根伝いにある三角山(標高709m)に十数年ぶりに立ち寄ってみることにしました。見返り平、お別れ峠を過ぎ、カラマツ林に入ると尾根方向に細々とした分岐道があります(標識なし)。

三角山分岐(右)

 

 ゆるく下っていくと第二の分岐があり直進。三角山の頂上らしきところから少し下ったあたりが展望所になっていたはずですが、今回、それらしき場所はあったものの、以前あった標識やベンチのようなものは跡形もなく、単なる藪と化してしまったようです。樹木が伸びて展望もなし。無線運用も考えていたのですが、これは想定外。早々に第二分岐点に戻り下山しました。

三角山山頂付近

 

 いつのまにか新たなルートができていたり、一方で藪と化して廃れゆく山道や見晴らし。歩く人がなければ廃れゆくのみ、ということでしょう。今シーズン7回目の泉ヶ岳、飽きもせず登っていますが、いろんな発見もあってまだまだ深堀りできるのでは? そんな気がしています。

 

 

 

 

 

 


feed 南面白山―奥新川峠 6/18 (2022/6/19 10:36:54)

 

 

 二口山塊は約1年ぶり、権現様峠と奥新川峠の間が未踏となっており、旧スキー場から南面白山に登り奥新川峠を下るルートで歩いてみました。

 

 仙山線始発に乗車し面白山高原駅下車。好天が期待できるとあって十数人の登山者、グループが下車。多くは北面白山に向かったようです。南面白山へも単独のみ数人。駅前の藤花山荘から車道を10分ほど上がるとかつてのスキー場跡で、もう20年くらい放置されたままのリフトやレストハウスの廃墟が現れます。ここが登山口。ゲレンデ(コスモスベルグ)を登っている間も気温がぐんぐん上がっていくのがわかり、日差しもきつく早くもバテ気味。振り返ると甑岳あたりの山々が見えていました。

登山口付近

登山口より南面白山

 

 ゲレンデ最上部まで登りきったところで一息ついて、この先のブナの美林帯へ。まっすぐに成長したブナが平坦な地形に見渡す限り林立する様は素晴らしいの一言。この美林帯を歩くのがこの山の最大の楽しみと言ってもよいかもしれません。

 

 ブナ林を抜けると一気に急登が続き、今度は細木のブナ帯となり、尾根に至り眺望が開けたと思ったら、まもなく山頂到着。駅から約2時間。狭い山頂です。いつもながら大東岳の圧倒的な存在感。猿鼻山から南に続く蔵王の山々、そして朝日、飯豊連峰などは霞んであまり見えませんでした。標高1225.4m。先客もおり、山頂から離れた尾根の一角で無線運用としました。

南面白山山頂

猿鼻山

 

大東岳

 

 軽量3エレとFTM-10S(145MHz)。空き周波数を見つけてCQを出し、山形、宮城、福島、新潟各局に応答いただきました。0エリアは佐渡市と53-53、新潟市南区と51-55。この山頂で何度か運用していますが、佐渡市とつながったのは初めてです。旧両津市の固定局とのこと、終始安定した信号でファイナルを送りました。距離183km。先の行程が長いのと虫も寄ってきてうっとうしく、7局と交信し短時間で終了としました。

 

 山頂から北への縦走路にそって急斜面を下り、ブナ林の平坦地を進むこと約1時間で権現様峠着。標高910m。高度差約300mを下ったことになります。十字路となって、大東岳へのルートが交差しています。2年前に権現沢ルートで登った際は標識の文字も消えて読めなかったのですが、多少整備されたようです。

山頂付近より北方向(遠くに泉ヶ岳)

 

ブナの森を下る

権現様峠

峠の大カツラ

 

 この先が未踏の領域。小さなアップダウンを何度も繰り返し、最後のピークを過ぎたあたりで樹間から北面白山と中面白山、その手前の1025mピーク(無名峰)の稜線が眺められました。やがて笹原が現れ、奥新川峠に到着。権現様峠から約40分。アップダウンがこたえてけっこう疲れました。縦走路と交差する三叉路となっており眺望があるわけでもないですが、峠らしい明るさがあって雰囲気は悪くありません。しばし休憩。

北面白山ー中面白山

奥新川峠↑↓

 

 ここからは下るのみ。30分ほどで長左衛門平からのルートに合流、何度か沢を渡渉し、つり橋を渡ってまもなく面白山高原駅に無事到着。

長左衛門平からのルートに合流(分岐点)

数回の渡渉

 

 無線運用と休憩を含め6時間弱の行程。虫の多さと暑さにへとへとになりながら深く長いブナの森をさまよう、そんな感じの山歩きでした。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 スプリングバレールート 6/13 (2022/6/14 11:56:28)

 

 

 泉ヶ岳の登山道は自然ふれあい館のある南側を起点に伸びています。北側は桑沼から北泉ヶ岳に登るルートが昔からあって、何度か歩いたことがあります。先日、北泉から三叉路を経て泉ヶ岳に登り返す手前に北側へ下る細道があることに気づきました。位置的に考えるとスプリングバレースキー場に続く新道では?と思い、帰宅後ネットで探したところ、何年か前にトレラン大会があり、それに合わせてルートづくりがされたようです。

 しばらくぶりの快晴。そろそろ別の山とも思いましたが、未踏のこのルートが気になって今シーズン6度目の泉ヶ岳に向かいました。

 

 いつも通り地下鉄泉中央駅から始発バスに乗り登山口へ。月曜日のためか渋滞があり10分以上遅れて登山口バス停着(自然ふれあい館前)。今回は水神コースを登りました。水場があり、山頂直下の「賽の河原」からの展望が得られるメインコースで、その分、登山者が多く、いつもは敬遠しています。

 

 水神分岐、大岩を過ぎ、90分ほどで賽の河原着。南西方向に開けており、蔵王、吾妻、遠くに朝日連峰も一望でした。ここで無線運用でもよいのですが、山頂より少し低く北方向が壁になってしまうことや、休憩する登山者が多く、意外と無線運用はしにくいです。

大岩付近

賽の河原より↑↓

 

 低木に囲まれた山頂を通過し西に進むと再度眺望が開けてきます。眼前に北泉ヶ岳、その奥に後白髭山、三峰山、船形山。平日で人も少なく、休憩を兼ねて無線運用としました。

北泉ヶ岳(手前)

 

 J型アンテナとFTM10S、いつもの装備です(145MHz)。平日なのでどうかな?と思いつつも、宮城県内のほか岩手、福島、山形各局に応答いただきました。北は岩手県盛岡市、距離150kmほど。53-53.南は福島県大沼郡三島町の三坂山山頂移動局で、たぶんハンディ機と思いますがかなり厳しく、なんとかコールサイン、RSレポート、山名を確認しファイナルを送りました。51-41。帰宅後調べてみたところ、標高831.9m、新潟県境近くの山のようです。約1時間の運用、10局に交信いただき終了としました。

 

 さて、これから未踏ルートへ。いったん北泉ヶ岳との鞍部(くまざさ平)まで下り、少し登り始めてすぐ、北泉ヶ岳へのルートとは別に右手に下っていく分岐を確認。標識はないものの、藪っぽい感じはなくそのまま進むと、大木が散見される見事なブナ林の中に細道が続いていました。人が通った様子はなく、あたりは静寂そのもの。所々に赤テープがあり、一本道で迷うようなところはなし。カヤの大木を過ぎると平坦な地形がしばらく続き、明るくなったなと思ったら、もうそこがスプリングバレースキー場の上部でした。分岐から40分ほど。唯一の小さな標識があります。

スプリングバレースキー場への分岐(くまささ平)

朽ちかけたカヤの大木

ゲレンデに出る↑  ゲレンデ側より↓

 

 ここはまだ標高が高く、目の前にカイラギ山、高倉山、七ツ森、その先に牡鹿半島と太平洋が、そして北西に残雪の栗駒山、見慣れない眺望に新鮮な感じを受けました。

 

 ゲレンデ中ほどから林道歩きとなり、再びスキー場に出ると、目の前にレストハウスが見えていました。「くまざさ平」分岐から80分ほど。

ゲレンデ中ほどより

 

 予想していたより明瞭で歩きやすく拍子抜けなところもありましたが、深い森を静かに歩くという感じのルートで南側とは違った良さがあるように思いました。

泉ヶ岳北斜面

 

 最後は山を半周する長い車道歩き。バス停の反対側に下りてしまったので仕方ありません。1時間近くかかり自然ふれあい館着。帰りのバスに間に合いました。

 

 

 

 


feed 広瀬川歩道―経ヶ峰(瑞鳳殿)散策 6/9 (2022/6/10 16:42:15)

 

 

 梅雨に入ってしまったのかどうか、ぐずついてしけ寒い日が続いています。晴れ間が出たかと思うと小雨が降ってきたり、せっかく休みを取っても目くるめく変わって山歩きどころか散歩もままなりません。昨日は午後に少し安定しそうということでカメラを持って近くの経ヶ峰(伊達政宗公の霊廟・瑞鳳殿)まで散策に出かけました。

 

 無線をしたいときは大年寺山公園に向かいますが、平日は相手局もないので、広瀬川あたりを散歩することが多く、たまに通ったことのない路地を辿ってみたりします。

 

 

 

 自宅から数分のところに松源寺があり、奥の墓地を下ると広瀬川の河原に出ます。ここは障害物や影響を与えそうな施設もなくいつもアンテナ調整に使っている場所です。

 

 

 縛り地蔵に立ち寄り、遊歩道へ。

 

 

遊歩道の先に経ヶ峰が見えます。

 

 

 霊廟に続く霊屋橋。川の中にある切り株はセコイヤ化石林といって約300万年前に生育していた森林の立ち木が長く地中に埋もれ炭化したものらしく、世界的にも珍しいそうです。

 

 

 霊屋橋を渡り、さらに遊歩道を西に進むと評定河原橋。そのすぐ手前が瑞鳳殿入り口。観光地でもあり、いつもは賑わっているのですが、平日のためか静かです。「熊目撃情報あり」の注意書きがありました。このあたり、市街地近くにもかかわらず出没のニュースが毎年のようにあります。

 

 

経ヶ峰(瑞鳳殿)入り口

 

 

 境内を回っていると雲行きが怪しくなってきました。裏手から出て、愛宕神社に寄って帰ることにしました。大満寺の長い階段を上り、虚空蔵尊へ。愛宕神社の境内につながっていて、ここから眺める仙台中心部のビル群にはいつも圧倒されます。自宅から近く、自分にとってもっとも手軽な無線運用場所でもあります。

 

階段を上って大満寺 虚空蔵尊へ

 

 

 いつのまにか小雨に変わりました。愛宕神社東側の階段を下ると愛宕大橋。いくつも階段を上り下りしてずいぶん歩いたような気がしたのですが、橋上からは雨に煙る経ヶ峰が意外に近く見えました。約2時間の散策。

 

 

 ぼーっと川の風景を眺めたり、歩きながら様々思い浮かんだり、登山と違って自分時間をゆっくり消化する余裕があり、これはこれで悪くないかな、と思った次第です。

 

 

 

 

 


feed 黒鼻山 6/4 (2022/6/5 4:57:15)

 

 

 先日、北泉ヶ岳に登る途中、何カ所かあった「黒鼻山」の標識が目につきました。以前は登山道がなく、積雪期に登る山との印象だったのですが、いつ頃からか夏道ができたようです。初めて登ってみました。

 

 北泉ヶ岳の中腹から南に派生する長く平坦な台地状の山で、いわば仙台のテーブルマウンテン。水神コースの少し先に山頂に直登する登山口がありますが、南端にある山頂のピストンのみではこの山の一部しかわからないわけです。長い台地の上がどんな風になっているのか? いったん北泉ヶ岳中腹の分岐まで登り、台地北端から尾根道に入ることにしました。

黒鼻山分岐

 

 「水神」の沢を渡渉し北泉ヶ岳方向に登ること20分ほど、黒鼻山への分岐着。細々ではありますが、しっかりした道形が続いていました。すぐに地図上の956mピークがあり、その後は麓から見た姿そのまま。登りもなければ下りもなし。標高900m前後を行く長く平坦な道。登山というのでもなく散策というには自然度が高すぎる、そんな妙な気分です。にぎわう泉ヶ岳エリアから孤絶してしまったような静かな空間。周辺はブナやドーダンの細木が林立し、独特な雰囲気がありました。

 

 しばらく続いた平坦地を緩やかに下り始めると「関口」からの直登ルートに合流、今度は緩い登りとなり、「ヒザ川」ルート分岐を過ぎるとまもなく黒鼻山の山頂となりました。尾根入り口の分岐から約45分。けっこう長く感じました。山頂には三角点と朽ちかけた山名板があるのみで、樹木に遮られ眺望はありません。標高842.7m。

黒鼻山山頂

 

 

 ここでしばし無線運用。145MHzFMにて県内および福島各局に交信いただきました。樹木による減衰もあると思いますが、南にはそこそこ飛んでくれるようです。

 

 「ヒザ川」分岐まで戻り下山開始。カラマツ林の中の細道をジグザグに下るとだんだんと幅広の道になり、さらに下って林道に出合いました。ここまでが思いのほか長く感じられます。ヒザ川にかかる橋を渡るとすぐ左手にテーブルとベンチが設置してありますが、標識はありません。林道を進んでよいのか、ベンチの先に伸びる登山道を進むのか迷いつつ、登山道に入ることにしました。

ベンチ右手に登山道

 

 笹薮が覆う荒れた感じの道で、どこに続いているのかもわからず不安に思っていると、「芳の平」への古い標識が現れほっとしました。その後は各所に標識があり、自然ふれあい館(バス停)に無事到着。無線運用と休憩を含め約4時間の山歩きでした。

 

 身近にありながら、あまり顧みられることのない寂山といえるのかもしれません。落葉の時期なら眺望も少しは得られそうで、機会をみてまた歩いてみようかと思います。

 

 

 

 

 

 


feed 北泉ヶ岳―泉ヶ岳 5/30 (2022/5/31 10:28:55)

 

 

 気温30度近くまで上がった日曜から一転して昨日は10度近く下がりました。平日の登山というのはめったにありませんが、涼しく登れるのは?といつもの泉ヶ岳に向かいました。登山口バス停に着き、念のため帰りのバス時刻を確認したところ、いつも利用している12時55分のバスは土曜休日のみで、平日は15時10分となっていました。現在8時10分なので、7時間後。山頂往復のみではいくら無線運用をするとしても時間がありすぎる、ということで、北泉ヶ岳と泉ヶ岳に登り、「表コース」を下山する最長ルート(と言ってもたいしたことありません)を辿ってみることにしました。

 泉ヶ岳の西にもう一つのピーク、北泉ヶ岳があります。標高はこちらの方が80mほど高く1253m。仙台市の山としては大東岳、仙台神室に次ぎ3番目の標高ではないかと思います。ただ、船形山への縦走路の通過点的な存在であり、高度感も眺望もない地味な山頂で、この十数年登らずじまいです。

水神コース入り口 キャンプ場周辺

 

 水神コースを30分ほど進むと「水神」の沢に出合い、ここが泉ヶ岳と北泉ヶ岳の分岐となります。泉ヶ岳は名前のとおり水の豊かな山で、水神あたりは伏流水が湧き出て、かつては「雨乞い」の場でもあったようです。

水神周辺

 

 この先、ブナ林に変わり、奥山の感じが漂ってきます。黒鼻山分岐、さらに泉ヶ岳分岐の三叉路を過ぎるとブナの大木が散見されました。今日は薄いガスがかかり、一段と奥深さが増したように感じました。標高差100mほどを一直線に登り、北泉ヶ岳山頂着。10畳ほどの広さ。以前は北側の眺望が少しはあったと記憶しているのですが、樹木が伸び、何も見えず。ふと、ガスが切れ明るくなったなと思ったら、今度はエゾハルゼミの大合唱が始まりました。

北泉ヶ岳山頂

 

 さて、誰もいない山頂でしばしの無線運用。

 

<本日の装備>

リグ FTM-10S(145MHz)+小型PDバッテリー(12V)

アンテナ J型アンテナ

 

 平日なので呼ばれないかなと思いながらもCQを出したところ、県内のほか福島(福島市、伊達市)、山形(寒河江市)、岩手(奥州市、一関市)各局に応答いただきました。ありがたいです。約30分の運用を終え撤収。

泉ヶ岳山頂直下(ガレ場)

 

 いったん三叉路まで下り、泉ヶ岳に登り返し。北泉ヶ岳の山頂のみ晴れていましたが、その後はずっとガスの中。泉ヶ岳山頂手前のガレ場から先ほどの北泉が目の前に見えるはずですが、何も見えず。ここで2度目の無線運用。県内各局のほか、岩手(平泉町)、新潟局に交信いただきました。新潟は長岡市固定局。2段GPとのこと、55-52でレポート交換。弱めながら信号は終始安定し、長めのQSOを楽しむことができました。距離約200km。風で勝手に回ってしまう3エレを避け、今回はJ型アンテナにしたのですが、0エリアと交信でき、少し手ごたえありといったところです。

 

 下山は東端の尾根を下る表コース。「表」と言うより「裏」と言った方がしっくりくるような自然度の高いルートで、休日でも登山者は少ないようです。今日は誰にも出会いませんでした。ブナ林をひたすら直降すると「ドーダン林」の雰囲気の良い台地があり、その先は岩場を縫うように道が続き、「胎内くぐり」なる箇所を通過。山頂から慎重かつゆっくり目に下って1時間15分ほどで車道が見えてきました(表コース登山口)。

表コース

ドーダン林

胎内くぐり

表コース登山口

 

 ここからバス停まで20分ほどの車道歩きとなります。途中、幾筋もの小さな沢や水場があり、あらためて水の豊かな山であることを実感した次第です。無線運用と休憩を含めて約7時間の山歩き。今シーズン5回目の泉ヶ岳ですが、なんだか別の山に登ったような充実感がありました。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 5/15 0エリアコンテスト (2022/5/15 17:52:52)

 

 

 本日正午まで0エリアコンテスト。天候さえ良ければこの山からお声がけするのが毎年楽しみになっています。標高は1172mと低く奥羽山系の主脈から東にずれた山頂ですが、なぜか0エリアの内陸部と通りが良いらしく、固定局や移動局に思いがけなく応答いただくことがあります。でも、それは毎回ということではなく、数回に1回あるかどうかなので、期待はしすぎないようにしています。ロケや位置関係、設備、コンディション、タイミング・・・不思議と同じ局との交信は少ないです。昨年のコンテストの際はあいにくの天候で、2~3局に応答し、早々に下山となりました。今回は高曇りのまずまずの好天。早起きして登ってみました。

 地下鉄泉中央駅前から始発バスで登山口へ。「滑降コース」を登りました。カラマツ林のゆるやかな登りで、スキー場直登のかもしかコースに比べ感覚的にはかなり楽です。4月にはあちこちに残っていた残雪はすっかり消え、見返平あたりは新緑真っ盛りでした。

滑降コース入り口付近

 

 80分ほどで山頂着。少し藪漕ぎして所定の運用地へ。蔵王の稜線の一部は雲の中、遠くに朝日連峰が霞んで見えていました。

本日の山頂

三峰山、船形山(右)

 

<本日の装備>

リグ FTM10S(145MHz 10W)

バッテリー PDモバイルバッテリー(12V給電)

アンテナ 3エレ八木

 

 いつも通りの装備です。VFOを回すと0エリアコンテスト局のCQが何局か聞こえてきました。長岡市固定局(2局)、上越市、南蒲原郡田上町、三島郡出雲崎町移動局と55~52でレポート交換。相手局からはコンテスト相場でいづれも59のレポートをいただきましたが、コールサインを聞き返される場面もあり、実際は51~52程ではなかったかと思います。上越市移動局は南葉高原キャンプ場とのことで、帰宅後に調べたところ標高940mのFBなロケのようです。距離約270km。他にも数局聞こえましたが、コールサインは確認できたものの応答のタイミングを逃してしまったり、浮き沈みがあって取り切れなかったり、7エリアローカル局の混信が入ったりと、少し消化不良なところもありました。

 

 コンテスト局へのお声がけが終わったところでCQを出し、宮城、岩手、山形、福島、新潟各局に応答いただきました。0エリアはやはり上越市の移動局。大きなQSBがあり、いったんは信号を見失いましたが、再度浮き上がりレポート交換したものの、また沈み込むといった状態で、浮き上がるのを待ってなんとか無事ファイナルを送りました。蔵王、飯豊、朝日連峰が2重、3重に壁となる位置関係で、反射、回折、いろんなパスが絡み合って一筋縄ではいかないようです。そこがこの山頂と0エリアとの面白いところかもしれません。1時間30分の運用、16局と交信しあっという間にバス時刻が迫ってタイムリミット。急ぎ下山となりました。

 

 下りはかもしかコース。岡沼の水は残らず干上がっておりました。まあ、これが通常の岡沼です。よほど大雨でも降らないかぎり、来シーズンまで水を湛えた姿を見せることはないかと思います。

 

 

 

 

 


feed 蔵王温泉散策 (2022/5/7 12:49:20)

 

 

 地蔵山の翌日、蔵王温泉スキー場上部山麓にあるドッコ沼を散策することにしました。昨日のゴンドラとは別の中央ロープウエイに乗り兜山へ。こちらのゴンドラに乗るのは20年ぶりです。標高1387m。終点のすぐ上が展望台となっており、朝日連峰や上山市街が一望でなかなかの高度感があります。南に目を向けると地蔵山と三宝荒神山の切れ落ちた絶壁が迫って、これには圧倒されてしまいました。地蔵山からみた三宝荒神山はなだらかでつまらなそうな山なのに、荒々しい別の一面を見せられたようでハッとさせられました。

兜山展望台より三宝荒神山(左)と地蔵山(右)

 

 さて、兜山の裏側斜面はスキー場となっており、まだ雪がたっぷりと残っていました。従業員の方の話では、今年はこのあたりの雪が特に多くドッコ沼までの道はまだ未整備、とのこと。雪は締まっており登山靴なら何とかなるだろうと適当にスキー場を下って行ったところ、ブナ林の中にさほど大きくはない幻想的な感じの沼が見えてきました。残雪を映すエメラルドグリーン。流入河川はないようなので、湧き水と雪解け水ということでしょうか。透明度が高く、イワナなのかわかりませんが、10cmくらいの魚が多数泳いだり飛び跳ねたりしていて、いつまでも見飽きませんでした。

ドッコ沼

 

 この先の道は除雪され、スキー場北端にあるスカイケーブルにて温泉街に下山。このスカイケーブル、4人乗りの小さなゴンドラが3分置きくらいに発車するのですが、自分とX以外に乗っている客はおらず、空のゴンドラのみがすれ違っていきます。下山口付近のホテルや民宿、店舗風建物もほとんどが閉鎖状態となっていました。連休中にもかかわらず人の姿もなく、大丈夫なのかと心配になってしまいました。

スカイケーブル下山口付近

 

 さらに下って温泉街のメインストリートである高湯通りへ。両側に小さな温泉旅館がところ狭しと並び、共同場の上湯、下湯があり、もっとも賑わいのあった通りです。隣の湯の香通りや河原湯共同浴場との間を何本もの狭い路地が走り、密度感のある湯町を形作っていたと思います。それら昔からの旅館のいくつかが取り壊され空き地や駐車場になって、温泉街の様子もだいぶ変わったなとの印象を持ちました。ただ、旅館の廃墟が放置されている感じはなく、上湯、下湯も他の共同湯も健在のようです。コロナ禍で苦労しながらも少しずつ動き始めているのかもしれません。

温泉街

高湯通り

 

 仙台からバスで容易にアクセスでき、いろんな登山、散策ルートがあり、かつ無線運用もできる、自分にとってはありがたい温泉地と言えます。機会をみてまたおじゃましたいと思います。

 

 

 

 

 


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