無線ブログ集
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趣味的合法無線局無免許無資格派(フリーライセンス無線で遊ぼう!) (2019/12/16 10:36:54)
現在データベースには 676 件のデータが登録されています。
(短所)固定された局は停電により使用不可がある。{車載機やハンディー機なら大丈夫}
資格が必要なのでだれでも使用できる訳では無く、訓練も従事者に限定されるため利用目的が限定されてしまう。(一般的では無い)
「デジタル簡易無線」
(長所)資格が必要とされず、誰でも登録だけで使う事が出来、出力も5Wまで使えるので条件によっては数キロから数十キロまで交信可能。資格が不要なので誰でも扱う事が出来るので訓練でも気軽に使う事が出来ます。
(短所)デジタル機器は混信※1や抑圧※2に弱く音声が聞き取れない場合がある。現在普及率が高く出力が大きいので混信や抑圧の影響が懸念されます。また、バッテリーの消耗も大きいので停電していると使えなくなる可能性も大。{多くが充電式}チャンネルが少ない。価格がまだ高い。
※ 1混信とは:他の場所での同一チャンネルでの使用がある場合混信になり声が復調できなくなる。
※ 2抑圧とは:別のチャンネルであっても、近くで利用者がいる場合、抑圧が掛かり声が復調できなくなる。(復調できないとは声として聞こえない、または無音状態)
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「特定小電力無線」
(長所)資格が不要で誰でも気軽に使う事が出来る。家電ショップや大型量販店などでも入手可能。
消費電力が少ないので長時間の使用が出来る。乾電池を使う物が大半なので停電していても問題無し。出力が小さい分、狭い範囲しか飛ばない分混信も少ない。アナログなので混信に強い。
(デジタル方式もあるが選ばない方が無難)
(短所)出力が小さいので狭い範囲の使用に限定される。(数百メートル~数キロ・条件による)
昨今飛ばないからとデジタル簡易無線の移行が進んでいる。
無線機全体の長所としては、離れた場所でも会話が出来る事です。短所としては、携帯電話のようにどこでも繋がるとは言えず、電波の性質を十分に理解する必要性があります。また操作も馴れていないと使いこなせないと言う欠点もあります。実際、被災当時無線機の使用が上手く使われて無かった事が分かっています。
無線の使用に関しては訓練だけではなく、日ごろから使い馴れておく必要があると言う事です。
被災時には必ずしも訓練で無線に慣れている方が自宅にいるとは限らず、すべての方が無線の操作が出来る状態が望ましいと考えます。訓練だけではなく日ごろから活用する事がいざと言う時に役にたちます。
「無線を上手く使いこなすには」
① 無線機の短所と長所をよく理解する事が重要。
② 日ごろから訓練以外でも積極的に利用し操作に慣れておく。
③ デジタル簡易無線だけに頼らず、特定小電力無線を併用する事が必須。
① の無線機の短所と長所をよく理解する事とは、無線にはそれぞれ癖や勝手が違います。
両者の良い所を最大限に生かす事が重要です。
② の日ごろから訓練以外でも積極的に利用し操作に慣れておく。とは、いざと言う時に使い方が分からないでは意味がありません。また普段利用している方が必ずしも無線機を扱える状況にあるとは限らないので、多くの人が無線の扱いに慣れておく必要があります。
③ デジタル簡易無線だけに頼らず、特定小電力無線を併用する事が必須。とは、有事には
多くの無線の電波が飛び交う事が想像され、混信で使えない場合が出て来ます。(デジタル簡易無線
の普及が進んでいるので場所によっては数十から数百の混信や抑圧を受ける可能性が大です)
平地と起伏の激しい場所では電波の届く範囲が全く変わるので、地域によっては特定小電力無線を優先し、混信を必要最小限に抑え、出力の大きいデジタル簡易無線は必要に応じて使うようにする事が重要です。
「無線機の特性を知る事」
住宅密集地と郊外では無線設備の選択を的確に行う必要があります。
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防災無線として民間人(個人)として使われる無線の周波数帯は( UHF 帯)波長が短いため障害物に極めて弱い性質を持っています。地形や建物の影響を強く受けます。
無線交信を円滑に行う上で重要なのは、
1、 ロケーション(見通し)
2、 アンテナ
3、 パワー(出力)
と言われています。
一般的には出力の大きい無線設備は遠くまで電波が届きます。
テレビや FM 放送局などの送信出力は 10KW ( 10000W )以下、地域振興 MCA 無線や各防災無線は
10W 以下(放送の 1000 分の 1 )コミュニティー FM 局は 20W 以下と定められています。
当然ながら電波の到達距離も変って来ます。
個人使用のできるデジタル簡易無線は最高で 5W 、特定小電力無線に至っては 0.01W と微弱な出力
です。当然ながら特定小電力無線は通信距離は短く市街地ではせいぜい 200m から 300m 程度と通信範囲が狭いので特定小電力無線は実用的では無いと判断されています。
デジタル簡易無線は出力も大きく通信範囲も広いので行政や各自治会また地域の消防団でも広く導入されています。しかしながら先に説明した通り有事の際、混信や抑圧による通信困難な状態も大いに考えられ、半日程度でバッテリー切れも十分に考えられます。
「電波伝搬の不思議」
先に述べたように出力の大きい無線機の方が優位性は高い。
しかしながら電波の特質を知れば、ロケーション(見通し)がもっとも重要な鍵を握ります。
特定小電力無線は、 0.01W と微弱です(家庭用のコードレス電話の子機と同等程度)しかしながら
見通しさえ良ければ想像を超える距離と交信が可能になります。
国内では全国にライセンスフリーラジオ(無線資格を必要としない無線設備)の愛好家が見晴らしの良い山や丘、ビルの屋上から遠方の無線局との交信を楽しんでいます( 300km 以上の交信実績もあります)実に通常の 1000 倍、東京から名古屋ほどもある距離です。無線はロケーションが命と言われるゆえんです。
「具体的にどう使いこなすか?」
「特定小電力無線・デジタル簡易無線・アマチュア無線の三位一体の運用を目指す事。」
特定小電力無線は出力も微弱で通信距離も平地では短いので運用方法の工夫が必要になって来ます。
建物や地形などによって通信困難な場合、
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A 建物の陰にならない場所に移動する。
B 広場や公園などの障害物が少ない場所へ移動する。
C ベランンダなど高い場所から交信する。
D ビルの屋上や見通しの良い丘や山から交信する。
E ビルの屋上や見通しの良い丘や山に中継してくれる人員を配備する。
F 特定小電力無線機の中継装置を設置する。(レピーター)
G A から F が困難な場合はデジタル簡易無線を使用する。
H A から G すべてが困難な場合はアマチュア無線に頼る。
「特定小電力中継機(レピーター)」
災害時に期待できるのが特定小電力の中継機(レピーター)である。
中継機を山や丘、ビルの屋上など見晴らしの良い場所に設置する事で通信距離を伸ばし、障害物や
地形に比較的左右されない通信を確保する事が出来ます。
設置方法としては臨時の仮設型、常設型の2通りです。
仮設の場合はあらかじめ見通しの良い場所で通信実験を行い、極力電波の通りが良い場所をあらかじめ決めておく事が肝心です。
常設の場合も見通しの良い場所を選び日ごろから通信訓練など行い、無線機の特性や通信可能範囲を把握しておく事が肝心です。
常設レピーターの多くは24時間、365日稼働するシステムが基本です。
消費電力が少ないので市販のソーラーパネルと充電式バッテリー、充電コントローラーと安価で揃える事が出来ます。維持費も特に故障が無ければ数年に一度バッテリーの交換だけで済みます。
さらにメリットとして特定小電力のレピーターは他の無線と比べて使用されいてる場所が少なく、大型商業施設、学校、病院、遊技場、工場、建設現場など、限られた場所が多く、屋内に設置されている場合が多いので比較的混信が少ないと思われます。※グループコードの設定は必須です。
「特定小電力無線には2種類ある」
特定小電力の無線機は交互通話型( 20 チャンネル機)と中継通話対応機( 47 チャンネル機)があります。中継機を使う場合は47チャンネル仕様の無線機が必要になります。
また、アンテナが短いタイプと長いタイプがあり通信の環境によっては長いアンテナのタイプを選ぶ事も重要です。(古い無線機の一部に9チャンネル仕様と11チャンネル仕様もあり注意が必要)
また特定小電力無線を活用する理由の一つとして普及率の高さにもあります。無線従事者資格が必要とされるアマチュア無線以外で一般家庭に普及している無線と言えばやはり特定小電力無線です。
現行使える機種ではあれば、新たな設備投資も不要であり、新規導入であっても数千円から数万円程度と個人での購入であっても負担が少ないのが良い点でもあります。
(チャンネル表示がメーカーによって違うので注意が必要です互換があるので通信には問題は無し)
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※インターネットなどで売られている海外向けのトランシーバーは電波法違反の罪に問われます。
「震災時、無線設備を効率よく使うポイント」
「自治会本部」
特定小電力無線を使う場合は出力が小さいので可能な限り極力屋外で使う(中継機対応ロングアンテナ)
特定小電力無線機は、中継機対応を1台、相互通信用に1~2台程度用意する。
地形的や障害物が多い地区は、見晴らしの良い場所(山、丘、学校、マンション)に中継班を置く。
特定小電力の中継局(レピーター)があれば必要に応じて利用する。
特定小電力無線が厳しい場合はデジタル簡易無線を使う、(必要に応じて屋外に外部アンテナの設置を行い、極力出力を抑えて運用する)
アマチュア無線の設置が可能であれば設置する(無線従事者資格が必要なので事前に相談する。アマチュア無線は多くのチャンネル「周波数」を持ち遠方との交信も可能な場合もある)
「本部以外の実動部隊」
20チャンネル仕様の特定小電力無線機、
地形的や障害物が多い地区は、中継機対応の47チャンネル仕様の無線機。(ロングアンテナ推奨)
更に厳しい条件(地形や障害物が多い)の場合はデジタル簡易無線を使う。
「運用テクニック」
電波は目に見えないが人の声と同じ波です。見通しが良ければ人の声も遠くまで届き、ヤマビコの様に反射する物があれば反射して届きます。電波も同じ様に伝搬します。しかしながら出力の小さな無線も
直接届くのと反射して届くのでは強さが変ってしまうので、少しでも強く受信するにはテクイニックが必要になります。
電波が弱く聞き取り辛い時などは、数メートル移動するだけで明瞭になったり、わずか数センチ動いただけで全く聞こえなくなったりもします。強く受信できるポイントを探して交信しましょう。
アンテナを高く上げたり斜めに倒したり、水平に寝かしたり、立っている向きを変えただけでも受信感度が上がる時があります。
また、スケルチのオープンの仕方を覚えましょう(スケルチとはトランシーバー独特のザーーッと言う音を消す役目がありますが、弱い電波まで消してしまうので電波が弱い時はスケルチオープンの方法を覚えておきましょう)※スケルチのオープンが出来ない機種もあります。
また他の無線の混信と抑圧を極力防ぐために事前に使うチャンネルを決めておきましょう。この場合隣接する他の地区とのチャンネルが同じにならないよう、また隣接しないチャンネルを事前に決めておく事が重要です。また予備のチャンネルも忘れずに。特にデジタル簡易無線の15チャンネルは使わないようにしてください。
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下図のように隣接する自治会のチャンネルを決め、混信と抑圧を避けるために少なくとも2チャンネルは離れるように決める必要があります。また、非常呼び出し専用としてもチャンネルを決めておくと良いでしょう。
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震災時における無線設備の活用。
大地震がいつ来てもおかしくない時期に入りずいぶんと年月も過ぎています。
震災による一般通的な通信網(携帯電話)の遮断はすでに経験済みですが、地方では無く当地で被災した場合は更に通信の困難が予想されます。
被災時の情報収集は重要かつ必須になります。各行政でも情報の伝達手段市町村ではまちまちで、
整備も進んでいるとは思えない状況です。多くの市や町では地域振興無線、(地域振興 MCA ・地域振興コミュニティ無線システム)「24波」防災無線が整備され緊急時には活躍されると期待されています。しかしながらこれは極一部間の連絡手段にすぎません。有事では飽和状態(パンク)も考えられます。
国、県、市町村、消防、公民館、一部の病院、学校、電力会社、ガス会社、電話会社、水道局、大手企業、中小企業などの連絡手段として利用されていますが、直接避難の指示や誘導、人命救助は現場である各自治で行う必要があります。
命を繋ぐ1時間
震災後の避難場所や救援物資の事はそれほど深刻な問題では無くなりつつありますが、
「問題は被災直後の1時間です。どれだけ人命を救えるか?」
被災した直後は混乱もあり、家屋倒壊や家具の転倒などで怪我人や脱出できない人が出た場合です。
消防や救急に連絡できるかも疑問ですが、連絡が取れたとしても来る事が出来るかは、もっと疑問です。
建物の崩壊や電柱や樹木の倒壊による通行の妨げになる場合や瓦礫で散乱して通行が困難な場合、
地震による放置車両、崖や土砂崩れ、地割れによる通行困難なども少なからずともありえます。
阪神淡路の大震災や東日本大震災などの教訓から各行政では防災マニュアルも出来、震災に対する備えも進んでいますが、人命救助に関わる部分が不完全であり、地域では行政に頼っている部分も多く
国や行政がなんとかしてくれると過信している所も少なくありません。
家屋の倒壊や家具等の転倒による圧死や失血死、火災による焼死など1分1秒を争う事態もあり救援を期待している、待っている、そんな時間などありません。
また防災意識の風化や対岸の火事のように防災に対する意識が欠如している、防災訓練に参加しない人が多い地域もあるようです。
被災直後は行政機関はあてにならないと考えた方が無難です(限界があります)。必要なのは自治会レベルでの非難、誘導、救助です。集合住宅など一部の場合を除き一般住宅が密集している場所などは安否確認や避難誘導などほとんどの地域では万全とは言えない状態です。
また各自治会レベルでは個人情報保護の壁もあり、弱者(高齢者・身体障害者・知的障害者・病人・妊婦・乳児)などの把握も難しい状況にあり個人では避難が困難もしくは不可能な弱者が取り残される可能性が現段階では大きいと言えます。
「ここで非常に役にたつのが無線機です。」
被災時に避難の誘導や指示などはメガホンが役にたち各自治体でもメガホンの導入は常識となっています。しかしながらメガホンで伝える事が出来る範囲は狭く、遠方への指示や連絡手段として活躍するのはやはり無線機をおいて他ありません。
自治会などの災害対策本部との情報交換、伝達、指示、救援依頼など、現場とのやり取りには欠かせない物です。行方不明者の捜索や救援依頼など迅速に対応するには無線機は欠かせません。
しかしながら十分に活用されたか疑問も残る所です。
「個人として使える無線機には、アマチュア無線、デジタル簡易無線、特定小電力無線の3つ」
アマチュア無線は国家資格が必要なので誰でも使えると言うものでは無いので一般的には難しいです。
また、特例で緊急時は使う事も出来ますが普段使う事が無い人にとっては使いこなす事は困難でしょう。
無線従事者資格が必要なので一般の方が訓練で使う事は不可能です。
デジタル簡易無線は近年許可された無線機で資格を必要としない無線機。誰でも使う事が出来るので
急速な普及が進んでいます。出力も5ワットまで出す事が出来、通信範囲も広いのが特徴です。
しかしデジタル簡易無線も万能では無く、近年の普及の多さに問題も出始めています。
特定小電力無線はもっとも一般に普及している無線機と言えるでしょう。しかし出力が微弱なため
うまく通信が出来なかったと言う問題もあります。
「ここで各無線機の長所と短所を記します。」
「アマチュア無線」
(長所)多くのチャンネルがあり用途によって近場から全国、世界まで情報の発信や収集が出来る。
(短所