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フリラjp (2024/11/23 17:35:35)
現在データベースには 781 件のデータが登録されています。
千葉県にある幕張メッセで開催された、日本初の防衛・セキュリティ総合展示会「DSEI2019」にアイコムが出展していましたので取材してきました。
アイコムブースで気になったP25デジタル対応の無線機を紹介していきます。
今回はイベントの報告ではなくて、イベントでのアイコムブースのご紹介となります。
P25のデジタル通信機の紹介です
北米を中心に使用されているデジタル規格のP25プロトコルを使用できる無線のIC-F7010/IC-F7020とIC-F7510/IC-F7520を紹介したいと思います。
P25は公共機関が使用しているデジタル通信の規格です。
一般的な業務戦ではDMRが使用されているようですが、公共機関などではP25を使用しています。
日本国内でも、アメリカの主権が及ぶ米軍基地内などでも使用されているようでP25に対応した受信機があれば通信を聴くチャンスがあるかもしれません。
▲車載型がIC-F7510/IC-F7520、ハンディーがIC-F7010シリーズ/IC-F7020シリーズです。車載型は、フロントパネルと本体が分割できるようになっています。
車載型IC-F7510とIC-F7520の違いは、使用する周波数帯が異なっていました。
IC-F7510は136-174MHzまでのバンドをカバーしており、IC-F7520は380-470MHzと450-512MHz、450-520MHzのバンドをカバーするモデルが発売されているようです。
要はVHF対応モデルが1機種とUHF対応モデルが3機種ということです。
ハンディータイプのIC-F7010とIC-F7020も同様な製品展開となっています。
VHFモデルのIC-F7010は136-174MHzに対応、UHFモデルのIC-F7020は380-470MHzと450-512MHz、450-520MHz対応モデルの3機種が発売されています。
▲このモデルはキーパッドがないSタイプモデル、ハンディーなので、IC-F7010SとIC-7020Sというモデルが存在します。
▲こちらのモデルがTタイプモデル、IC-F7010TとIC-7020Tというモデルが存在します。キーパッドが付いているモデルはアイコムの伝統にのっとりTが型番に付加されているようです。
車載機のマイクはポテトマイクみたいだ
IC-F7510/IC-F7520のハンディマイクにも注目してみました。
見た目の第一印象ですが、モトローラのポテトマイクを思い浮かべました。
また、実際に触ってみるとポテトマイクと同じようなサイズ感と握り心地といった感じです。
日本国内仕様はないので、ポテトマイクでも、日本の市場に合わせたスモールポテト(マイク)はないようですが、海外の方が使うにはちょうどいいサイズなのかもしれません。
▲かなりの存在感あふれるハンドマイク。型番はHM-220、ヘビーデューティーな仕様でIP54の規格に準拠しています。
▲マイク自体の厚みもあるので手が大きい人にとっては握りやすいのかも。
▲マイクの後ろはオールドスクールなマイクフックがついてます。
P25ってなんですか?
ここから先は無線機の紹介ではなくて「そもそもP25ってなんだよ?」とい方に向けて書いてみました。
興味のない方は適当にスルーしてください。
まずP25という言葉ですが、Project25やAPCO-25、という言葉で表現されることがあります。
APCOはThe Association of Public-Safety Communications Officials Internationalの頭文字をとってAPCOと表現されています。
P25は北米主体のオープンソースのデジタル通信の規格の一つです。
主に警察や消防などによるパブリックセーフティ向けに広く使われています。
P25の仕様は公開されていますが、インターネットでは基本的に見ることはできません。
仕様書については紙のドキュメントとして有料で販売されています。
またP25には2つのフェーズ(段階? 規格?)があり、Phase1は、チャネル当たり12.5kHz
のバンド幅で使用する規格で、Phase2は、TDMA(時分割方式)による1周波で2チャンネル使えるようにしたもので、周波数を有効利用するためにバンド幅を 6.25kHz 相当 にするものです。
今回紹介したIC-F7510やIC-F7520、IC-F7010シリーズやIC-F7020シリーズはPhase1およびPhase2に対応しています。
▲配布されていたIC-F7510/IC-F7520のカタログ
▲配布されていたIC-F7010シリーズ/IC-F7020シリーズのカタログ
▲TDMAのイメージです。1つのチャンネルに2つのタイムスロットが存在しており、少ない周波数を有効活用できます。TDMA方式では12.5kHzの帯域幅であっても2局同時に運用することが可能なため6.25kHz相当の帯域幅という扱いです。
神奈川県藤沢市に特小レピーターが開局しました。
できればアクセスレポートもほしいということなので、伊勢山レピーターにアクセスする機会がある方は、Twitterなどでアクセス状況などを知らせてほしいということです。
伊勢山RPTの情報提供に感謝いたします。
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
インターネットのSNSなどで話題になっていたアイコムのデジタル小電力コミュニティ無線機のIC-DRC1MK2が発表になりました。
発表になったIC-DRC1MK2の大きさや重量などは先代のIC-DRC1と同様です。
デジコミの第1号機として話題になったIC-DRC1がさらにブラッシュアップされての新型機投入となりました。
・品名/型名: デジタル小電力コミュニティ無線機 IC-DRC1MKⅡ
・希望小売価格: 29,800円+税
・発売予定日: 2019/12⽉上旬
Sメーター表示無しはアイコムからのメッセージか?
フリラの方が一番最初に知りたい情報だと思いますが、
IC-DRCMK2はSメーター表示はありません。
また、距離表示についても2桁のままです。
フリラのように趣味の交信で使用する場合にはSメーターの表示は便利な機能ですが、使用する用途によってはSメーターは不要な場合もあります。
小さなグループやコミュニティーなどで連絡用として使う場合には、Sメーターの表示は不要ですし、無線機の扱いに不慣れなオペレーターにとっても、複雑な画面表示は戸惑うこともあるかと思います。
IC-DRC1MK2はフリラの方専用として開発された無線機ではないので、Sメーター表示が無いことや距離表示が2桁のままということの是非は使用する用途などに合わせて購入される方のご判断にお任せします。
Sメーター表示や距離を3桁表示することができる他社製品があることを知りながら、あえてkこれらの表示を行わない設計としたことはアイコムから業務用ユーザーに対する強いメッセージと受け止めてもよさそうです。
スピーカー周辺の設計がブラッシュアップされてる
IC-DRC1MK2は先代のIC-DRC1の次期モデルとして開発されています。
見た目の違いは、スピーカー周辺の筐体デザインの変更と、表示部の下、モデル名の表記デザインの変更が大きな違いとなっています。
スピーカー周辺の筐体設計については、すでにIC-DRC1の開発段階から課題事項となっていたようで、IC-DRC1の発売時期が遅れた原因ともいわれています。
実際に危機管理産業展2018が開催された際にIC-DRC1の試作機が展示されていましたが、発売の遅れを聴いたところ「スピーカーを改善している」という答えが返ってきていました。
その課題もIC-DRC1MK2では筐体設計がブラッシュアップ、さらにIC-DRC1よりもスピーカーも大型化され大音量時の音質面が改善されているということです。
仕様面からも音声出力がアップされていることが分かる数値もあります。
・受信時(消費電流)
250mA以下(外部SP 8Ω AF最大時、非充電時)
・低周波出力
100mW以上(8Ω、10%歪時 外部スピーカー使用時)
300mW以上(16Ω、10%歪時 内部スピーカ使用時)
・受信時(消費電流)
500mA以下 (外部SP 8Ω AF最大時、非充電時)
・低周波出力
150mW以上 (8Ω、10%歪時 外部スピーカー使用時)
500mW以上 (8Ω、10%歪時 内部スピーカー使用時)
上記のようにIC-DRC1MK2の方が先代のIC-DRC1よりも、最大時の受信時の消費電流が2倍に増加しており、内部スピーカーを使用した時の低周波出力も、先代のIC-DRC1より200mWも増加しています。
スペックを見ただけでも、IC-DRC1MK2は先代のIC-DRC1よりも大音量でスピーカーを鳴らすことが可能に改善されていることがうかがえます。
危機管理産業展2018の取材時「スピーカーを改善している」という言葉をコーデックのチューニングでの音質の向上と考えていましたが、筐体設計だったことがわかりました。
今になってですが、IC-DRC1の発売直前段階であっても、最後まで筐体設計を見直していたということが分かり、アイコムの無線機づくりに対する、発売時期を遅らせてでも最後までいい製品を作るために妥協はしないという一端を垣間見るというか思い知ることができました。
設定項目が拡張された!
従来のIC-DRC1では設定できなかった、設定項目がIC-DRC1MK2では拡張され細かく設定することが可能となりました。
長距離との交信時に設定すると便利な機能(※1) や、 位置サーチ(※2)
に関しての設定や、 充電設定(※3) 、 メニュー設定(※4) 機能、
音質が改善されたことによって設定が可能(※5) になった項目などがあります。
ハード面のみならず、IC-DRC1MK2ではファームウエアでもブラッシュアップされています。
IC-DRC1MK2で追加された設定項目の一部を紹介します。
通話内容が聞き取りにくいほど弱い信号になっても、受信音をミュートしない設定です。
普通 :雑音が目立つような弱い信号となる前に受信音を消音する。
限界まで:雑音が目立つような弱い信号でも受信音として出力する。
位置情報要求信号受信時の応答動作を設定します。
全IDに応答 :未登録の機器IDの相手にも応答する
登録IDに応答 :登録済み機器IDの相手だけに応答する
USBケーブルでパソコンと接続時の充電動作について設定します。
OFF :充電しない(電池から受電する)
ON :パソコンから受電、および充電動作をする
メニュー画面の各項目選択時、最終階層の項目で「決定」を 選択時の動作を設定します。
待受に戻る :待ち受け画面に戻る
メニューに残る:選択時の項目に残る
着信時、受信音声低音部の強調について設定します。
する :中程度までの音量で、低音部を抑制しないで厚みのある音を聞こえやすくする
しない :中程度以上の音量で低音部を抑制して聞こえやすくする
GPSモジュールをリセットします。
測位までの動作が不安定な場合など、GPSモジュール を初期状態に戻す(リセットする)と改善される場合が あります。
豊富なオプションにも注目です
IC-DRC1MK2は豊富ともいえるオプション設定にも注目です。
回転式ベルトクリップが付属していることと、オプションですがVOXユニットが用意されているのが興味深いところですが、ユーザー待望のメーカー純正のキャリングケースというか、ソフトケースが今回のIC-DRC1MK2になってもリリースされていないのが少し残念というところでしょうか。
しかしこれだけオプション設定が豊富なIC-DRC1MK2であればデジコミも運用の幅が広がることでしょう。
●バッテリー関連
BP-286 :LI-ionバッテリーパック(付属品と同一)
BP-295 :アルカリ電池ケース
BC-231 :2口充電器
BC-232 :ACアダプター(USBケーブル付=OPC-2394)(付属品と同一)
▲アルカリ乾電池ケースのBP-295。単4型乾電池を3本使用する。緊急用として設定されているオプションなので、通常運用時は付属のLI-ionバッテリーパックBP-286を使用する。
●変換アダプター/アンテナ関係
AD-137 :イヤホン端子変換アダプター
FA-S44VS :ショートアンテナ(約8cm)
FA-S45V :ロングアンテナ(付属品と同一)
▲AD-137はIC-DRC1と共通オプション、3.5mm径のイヤホンプラグが使用できるようになるのが便利です。
●ケーブル関連
OPC-2144 :スリムL型変換ケーブル
OPC-2375LS :イヤホン専用変換ケーブル
OPC-2394 :USB2.0 A-microBケーブル
●マイクロホン/ヘッドセット関連
HM-153LS :イヤホンマイクロホン
HM-166LS :小型イヤホンマイクロホン
HM-186LS :小型スピーカーマイクロホン
HS-94 : イヤーフック型ヘッドセット
HS-95 :ネックアーム型ヘッドセット
HS-97 : 咽喉マイクロホン
HS-99 :耳かけ式イヤホンマイクロホン
VS-2L : PTT/VOXユニット(HS-94、HS-95、HS-97、HS99と組み合わせ使用)
▲PTT/VOXユニットのVS-2L。IC-4188DやIC-4110、IC-4100などにも使用できます。
●イヤホン関連
EH-14 :オープンエアー型イヤホン (プラグ:φ2.5mm)
EH-15/B(黒):イヤホン(プラグ:φ2.5mm)
SP-16/B(黒) :耳かけ型イヤホン(プラグ:φ3.5mm) ケーブル長:約50cm
SP-28 :耳かけ型イヤホン(プラグ:φ2.5mm) ケーブル長:約45cm
SP-29 :耳かけ型イヤホン(プラグ:φ3.5mm) ケーブル長:約97cm
●ベルトクリップ関連
MB-127 :ベルトクリップ(ストラップ用穴あり)
MBB-1 :ベルトクリップ
MBB-6 :回転式ベルトクリップ(付属品と同一)
IC-DRC1MK2に付属しているベルトクリップは回転式ベルトクリップというタイプのものとなります。
先代のIC-DRC1などに付属していた、よくあるようなタイプのベルトクリップが欲しいという方はMB-127やMBB-1などのベルトクリップがIC-DRC1MK2には取り付けられます。
▲MB-127の注文などについては販売店に相談してみてください。ストラップホールが設けられているのがMB-127の特徴です。
▲MBB-1はMB-127よりも少し小型のベルトクリップです。IC-DRC1に付属しているベルトクリップです。こちらについても詳しくは販売店まで。
先日ペルセウス座流星群を利用したフリラの伝搬実験が行われたことは記憶に新しいですが、今回はふたご座流星群を利用した流星散乱による実験が計画されているようです。
今回も使用するフリラのシステムはデジタル小電力コミュニティー無線です。
先日の実験では市場にデジタル小電力コミュニティー無線の製品はアイコムのIC-DRC1だけでしたが、現在ではアルインコのDJ-PV1Dもあり、ユーザー数も増えているので、飛んできたID信号を受信できる可能性も上がってきていると思われます。
今回の実験も流星散乱(MS=メテオスキャッター)によるもので、IC-DRC1やDJ-PV1Dから発射された電波が、予想通りで行けば流星に反射してどこかに到達するだろうというものです。
先日のペルセウス座流星群を使用した流星散乱の通信実験では、参加局も少なくIDが受信できたというような報告はされていなかっただけに、今回のふたご座流星群を使用した通信実験では結果が期待されています。
実験の概要はこんな感じです
ネットのSNSで実験の参加を呼びかける画像が流れていました。
実験期間は2019年12月14日の20:00~24:00までです
SNSでの実験報告などを行うときはハッシュタグ #PEMS_SLPR14x を使用することが設定されています。
今回の通信実験に使用することが提案されているチャンネルは 10ch
です。
カーチャンクをする場合は、約2秒PTTを押すと無線機から自局のIDが送出されるようです。
送信しなくても、もしかしたら、だれかが発信したIDを受信するかもしれません。
冬の夜長、ふたご座流星群に思いをはせてみるのも面白いと思います。
ちなみにですが、先日のペルセウス座流星群の時は、アマチュア無線の流星散乱用のデジタルモードでは、遠方まで電波が到達していたという報告が寄せられていました。
また、実験の参加については自己判断で行ってください。
実験に参加する場合は、体調の変化や事故や怪我、天候の急変などには十分に注意してください。
皆さんは国際VHFという業務戦のカテゴリーをご存じでしょうか?
国際的に使用されている、船舶間や、船舶と海岸局との間の通信で使用される無線システムのことです。
国際VHFは国V(こくぶい)と呼ばれることもあり、以下は国Vと表記します。
アイコムからも国際VHFの新型機が発表になったばかりです。
デジタル化がすすんでいる業務用無線ですが、残り少ない貴重なアナログ波です。
国Vはこの周波数を聴いてみよう
国Vは150Mhz帯を使用した無線システムでアナログのFMなので、周波数を合わせるだけで受信機などで交信を受信することが可能です。
・16ch 船舶局: 156.800MHz 海岸局: 156.800MHz
遭難・緊急・安全呼出し、一般呼び出し・応答用チャンネル
このチャンネルで連絡設定した後、他のチャンネルに切り替えて通信を行います。(このチャンネルで一般の通信(会話)はできません)
・77ch 船舶局: 156.875MHz
小型船舶同士・所属海岸局との呼出・応答チャンネル(旧マリンVHFの呼出・応答用チャンネル)
・小型船舶同士は16chの輻輳(混信)を避けるため、このチャンネルでの連絡設定を推奨されています。
上記2つのチャンネル(16chと77ch)がアマチュア無線でいうところのメインチャンネルのように使用されています。
特に 16ch は重要な通信が行われる可能性が高い周波数です。
●6/8/10ch すべての船舶(主に航行用)
●13ch すべての船舶(航行安全通信用)
●69/72/73ch 小型船舶間
6ch= 156.300MHz 8ch= 156.400MHz 10ch= 156.500MHz 13ch= 156.650MHz
69ch= 156.475MHz 72ch= 156.625MHz 73ch= 156.675MHz
●9ch 海上保安庁の海岸局 ※船舶なども含む
●11/12/14ch 海上保安庁、ポートラジオ
●71/74/86 マリーナ、セーリング連盟などのレジャー用海岸局
9ch= 156.450MHz 11ch= 156.550MHz 12ch= 156.600MHz 14ch= 156.700MHz
71ch= 156.575MHz 74ch= 156.725MHz 86ch= 157.325MHz (船舶局)
86ch= 161.925MHz (海岸局)
11月10日に開催された神奈川ハムの集いに行ってきたので報告です。
開催された場所は、相模原市立産業会館というところで、神奈川県相模原市役所の裏手にあたります。
神奈川県支部の会計報告などがありました。
しかしイベント自体は250人以上の方が参加され大盛況でした。
今回は取材するつもりはなかったので掲載する写真は少なめです。
相模原市立産業会館で開催しました
場所は神奈川県相模原市にある相模原市立産業会館でした。
神奈川県は、日本で2番目にハム人口が多いところということです。
▲JARLの高尾会長による挨拶です。相模原市長による挨拶もありました。
▲イベントへの参加者は250人以上です。この会場も180席のキャパですが、ほぼほぼ満席状態です。
2階の会場ではクラブやメーカー展示などがありました
1階の会場では会計報告や、JARLの事業説明などがありましたが、2階の会場ではクラブ展示やメーカーの方による無線機などの展示がありました。
大阪は日本橋から販売店紹介が届きましたのでお知らせしたいと思います。
店舗名は「日栄ムセン大阪日本橋店」です。
販売店紹介をしていただきました、オオサカSA310氏からの情報提供に感謝いたします。
販売店紹介にあたっては、もちろんお店の方から事前に承諾を得ています。
日栄ムセン 大阪日本橋店を訪問して
今回の販売店紹介は、単純に販売店を紹介するのではなくて、情報提供していただいたオオサカSA310氏の販売店訪問のお話から紹介します。
ダイヤモンドのデジ簡用のハンディーホイップアンテナSRH-350DRを購入しようと日栄ムセン大阪日本橋店を訪問したところから話は始まりました。
使用されていた無線機(?)を拝見すると、アイコムのIP500Hを使用されています。
このIP無線機で、全支店に一斉呼び出しして在庫状態の確認ができるというのです。
全支店への問い合わせの結果は「SRH-350DRの発売予定はまだ決まっていないようです。わかりしだい連絡しますね」とのことでした。
▲IP500Hの赤い筐体はレンタル用の製品(IP500H #02)だと思われます。IP無線機の導入は買い切りではなくてレンタルという導入方法もあります。お店でもIP500H(IP無線機)の導入をお客様に提案されています。
↑SRH-350DRのことは、この記事を見て知ったとのことです。
IP無線機の威力を垣間見ることができ、その実力に圧倒されたということです。
IP無線は新しいカテゴリーの業務用無線として注目されており、今まで使用していた業務用無線からIP無線に切り替える方も多くなってきているようです。
▲フリラのリグもたくさん展示されています。実際に手に取ってみられるのは、ネット通販ショップでは体験できない実店舗ならではの楽しみです。
▲日栄ムセン大阪日本橋店の正面はこんな感じです。お店は堺筋の日本橋4丁目交差点に面しているのでわかりやすいロケーションです。
<ショップ情報>
〒556-0005 大阪市浪速区日本橋5-10-20 Tel:06-6634-5655 Fax:06-6635-2363 E-mail info@nichiei-musen.co.jp |
営業時間 | 9:00~18:00(土日祝日は10:00~18:00) |
---|---|---|
定休日 | 火曜日 | |
【アクセス方法】 大阪市営地下鉄堺筋線「恵美須町」駅1A・1B出口より北へ徒歩3分です。 |
実際に買い物をしてみて
オオサカSA310氏が、日栄ムセン大阪日本橋店を実際に訪問して買い物をした感想も届いていますので最後に紹介しておきます。
カタログ類も様々なメーカーのものが豊富にあり,アマチュア無線やフリラのちょっとした相談や疑問があるとき,気軽に立ち寄れる雰囲気のお店です。
とにかく,お店のスタッフの方とのやり取りが楽しい! そんなお店です。
大阪日本橋に、こんな気さくに会話でき頼れるお店があることが嬉しくて話が長くなってしまいすみません。
お店を訪問した時はまだSRH-350DRが発売されていなかったので,日栄ムセンさんのおすすめということで、とりあえず1本で2本分楽しめる、コメットのデジ簡用ハンディーホイップPDH351Wを購入してきました。
以上報告はオオサカSA310でした
▲オオサカSA310氏が当日、日栄ムセン大阪日本橋店で購入したアンテナと、入手した各種カタログ類です。お店スタッフの方との楽しい会話などネットショップでは味わえない、実店舗ならではのプライスレスな楽しい体験も商品と同時に購入できたようです。
▲日栄ムセンの店頭では、アルインコのデジタル小電力コミュニティ無線のDJ-PV1Dも展示販売されています。気になった商品の現物を手に取って確認できるのもリアル店舗の魅力です。
IP500Hの導入事例など
アイコムのIP500Hは様々な現場に導入されており、今回は鉄道事業者の大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)全133駅での導入事例を紹介しておきます。
552台というガチで安全第一が優先される鉄道事業者での導入案件で、地下空間という特殊な使用環境でも上下の異なる階層での通信が可能なことや、同時に複数の駅スタッフ間での情報共有が円滑に行われている様子が報告されています。
日栄ムセンでもIP500Hの提案を行っていますので、IP無線が気になる方は、お店に相談されてみてはいかがでしょうか?
先日発売は開始されたアルインコのデジタル小電力コミュニティ無線(以下デジコミ)のDJ-PV1Dですが、専用のソフトウェアも今回されましたのでお知らせいたします。
公開されたソフトは2種類
DJ-PV1D用に公開されたソフトウェアは2種類です。
●GP-PV1D(ジオロケーションソフト)
通話範囲にある別のデジコミリグの位置や動きをPCの地図上に表示させるためのソフトです。
GP-PV1D ジオロケーションソフト本体 (zip形式/1.94MB)
GP-PV1D 取扱説明書 (PDF形式/1.68MB)
●UT-PV1D(ユティリティソフト)
表示名やグループ設定が編集できるユティリティソフトです。
UT-PV1D ユティリティソフト本体 (zip形式/1.04MB)
UT-PV1D 取扱説明書 (PDF形式/806KB)
※GP-PV1Dはインターネット接続と、GPS信号が受信できる環境でないと動作しません。アイコムのIC-DRC1も表示します。
なおPCとの接続についてはDJ-PV1Dに付属されているUSBケーブルを使用します。
▲GP-PV1Dの設定画面、シリアル通信の初期設定のCOMポート設定は使用するPCの「デバイスマネージャー」の「ポート(COMとLPT)」を参照して設定するのがポイントです。
先日開催された危機管理産業展2019(RISCON)でアイコムはIP無線機とデジ簡のハイブリッド型の通信機を発表しました。
そのほかRISCONのアイコムブースではIP無線機を中心としたラインナップを展示し、危機管理に対応できる通信機を紹介していました。
IP700はデュアルバンドデジ簡とIP無線のハイブリッド機
今回の展示会で一番の目玉はなんと言っても「IP700」です。
IP700はデジ簡の3B規格と3R規格のデュアルバンド機と、IP無線機を融合させたハイブリッド機になりました。
デジ簡の電波が直接届かない場所とはIP網を使って交信でき、直接デジ簡の電波が届くところとはデジ簡の電波で交信を行える通信機です。
▲ちなみにIP700は昨年のRISCON2018でボンヤリとした概要が紹介されていましたが、あまりにも漠然とした紹介だったので、フリラjpでの紹介は見送っていました。写真は2018年のRISCONで撮影したもの。この時点では製品の写真や型番はおろか、デジ簡の規格もわからなかった。
今年のアイコムは、昨年のシルエットだけというボンヤリしすぎた新型機開発のお知らせを受けて、いよいよ商品化の発表があると見込んで会場入りしました。
アイコムブースに到着してみたらありましたよIP700が。
▲IP700が展示されていましたが、すでに来場者の話題になっているようで、真剣なまなざしでIP700の説明をアイコムの担当者から受けていました。
▲IP700の前からお客様が途切れません。皆さん実際にIP700を手に取って興味津々な様子です。なかなかIP700の撮影ができない。(IP700の撮影は時間の関係で断念です)
▲アイコムのブース内ではIP700を紹介するセミナーが開催されました。スライドを使って今までに無い新しい通信機の概要が説明されました。
▲このスライドでやっと、IP700はデュアルバンドのデジ簡であることが判明です。3B規格(465MHz帯/免許局)と3R規格(351MHz帯/登録局)の2つのバンドが使用できます。更にIP網ではデュアルSIM(NTTドコモとKDDI・au)にも対応と言うことが明かされました。
▲IP700はLTEトランシーバ-とデジ簡の同時受信が可能です。同時に受信した場合はIP700内部でミキシングされ、両方の音声が出力されます。
▲会場で配布されたIP700のパンフレットです。今後の展示会ではもっとデモ機の数を増やしてほしい。
ちなみにIP700を運用する場合のランニングコストですが、デジ簡の電波利用料が3Bと3Rの2局分必要になります。
更にIP網へ接続するため通信費が必要ですが、デュアルSIMを採用しているので、こちらも二つの契約が必要となるので、料金もSIMが2枚分必要です。
LTEトランシーバ-なのでIP網への回線契約はアイコムがMVNOとなってSIMカードを発行するので、アイコムとの契約が必要となってきます。
もちろんIP700は3B規格(免許局)のデジ簡やIP無線を搭載しているので業務ユーザーに向けた製品であることは間違いありません。
どうしても個人でIP700を欲しいという方は、業務用無線機を扱っている販売店に相談してみてください。
アイコムはIP無線機推しですね
今回アイコムブースを訪れて感じたのは、アイコムのIP無線機のラインナップが凄いということです。
すでに発売されているIP100、IP500H、IP501H、IP502Hはもちろんのこと、今回は更にIP200というモデルの紹介もありました。
▲IP200はコードレス電話の子機のようなデザインが特徴。ぱっと見は家電製品のような雰囲気は、いままでのアイコムのIP無線機の無線機っぽいイメージとは真逆なデザインです。
▲IP200にはアクセスポイントなどが周辺機器としてラインナップされていました。
▲IP200の姉妹機IP200PGは壁掛けタイプのIP通信機です。Wi-Fi網とLTE網を使用することができます。
▲アイコムではアプリ型のIP無線システム(IP500APP)も開発しています。既存の運用システムの中にIP500APPを追加することも簡単です。
もちろん無線機も忘れてません
IP無線機推しといっても肝心の無線機もアイコムは忘れてませんでした。
今話題の260MHzを使用した無線システムも展示されていました。
▲IC-DV60S3という260MHz帯デジタル市町村防災行政無線システムのハンディー端末。
▲同じく、260MHz帯デジタル市町村防災行政無線システムの車載型端末。
▲260MHz帯デジタル市町村防災行政無線システムの卓上型受信機です。
▲260MHz帯デジタル市町村防災行政無線システムの概要図です。
アイコムから国際VHF(以下、国V=こくぶい)に対応したハンディー機が発表されました。
すでに海外市場ではIC-M37として発売されていましたが、日本国内市場向けに出力などを日本仕様にしてIC-M37Jとして発表となりました。
無線機が水に浮いて光る
IC-M37J最大の特徴が水に浮いて光るという機能です。
海上で使われるIC-M37Jですが、当然のことながら海へ転落したり遭難で船が転覆したり、最悪の場合は沈没することも想定されています。
アイコムでは「Float’n
Flash機能」と呼んでおり、2011年にアイコムが世界に先駆けてマリン用無線機に採用した機能となります。
国V運用には資格と免許が必要です
国Vの運用には資格と免許が必要となりますのでライセンスフリーというわけではありませんが、国家試験や講習会で従事者資格は取得でき、局免許を取得する必要があります。
●従事者資格
・携帯型5W(DSC機能なし) 第3級海上特殊無線技士(3海特)以上
・携帯型5W(DSC機能あり) 第2級海上特殊無線技士(2海特)以上
・据え置き型25W 第2級海上特殊無線技士(2海特)以上
※DSC=デジタル選択呼出し装置、簡単な操作でグループ呼び出しや遭難信号の発信が可能。
●無線局免許
・国Vを運用する場合は無線局免許(特定船舶局)が必要。(有効期間5年)
・無線局(特定船舶局)の免許は船舶1隻ごとに1つの免許となる。
実際に国Vを運用するためには、従事者資格を取得したうえで、無線局免許を受けて運用ができるということです。
■第2級海上特殊無線技士の操作範囲
海岸局及び船舶局の次の無線設備の国内通信のための操作
ア)1,605kHz~4,000kHzの電波を使用する空中線電力10W以下のもの
イ)25,010kHz以上の電波を使用する空中線電力50W以下のもの
海岸局及び船舶局のレーダーの操作
■第3級海上特殊無線技士の操作範囲
船舶局の次の無線設備の国内通信のための操作
25,010kHz以上の電波を使用する空中線電力5W以下の無線電話
船舶局の5kW以下のレーダーの操作
少し衝撃的なYoutubeで公開されている欧米仕様のIC-M37とIC-M37EのFloat’n Flash機能のデモ動画です。
水に浮かんだ場合、操作面が水上に露出した時は「液晶表示パネル」が光り、背面が水上に露出した場合は「電池下部」が蛍のように光ります。
▲アイコムIC-M37Jのカタログ表面。業務機として手袋をしたままの状態で無線機を操作できることは重要な機能であると思います。
▲アイコムIC-M37Jのカタログ裏面。カタログ裏面上部にはIC-M37Jを運用するためには3海特以上の従事者資格が必要なことが明記されています。
IC-M37Jはどこで買えるか?
ご紹介してきたアイコムのIC-M37Jですが、気になってきた方もいらっしゃると思います。
そこで購入方法ですが、すでに国Vの無線機を所有されていて、リプレースや買い増しを検討されている方は、いつもの業者で購入できると思います。
これから新規導入を検討されている方は、マリーナやマリーナ近くにある船舶無線の取り扱いがある業者、もしくはアイコムの業務機を扱っている業者に相談してみてください。
業者の方へ相談すれば従事者資格取得や局免許取得のサポートなども受けられると思います。
また業者に相談する前にIC-37Jの資料が欲しいという方は直接アイコムのサポートセンターに問い合わせてみるのもいいと思います。
追加情報
運用などについての情報は「日本マリン無線協会」のWEBに詳しく解説されていました。
運用方法については総務省のWEBの資料がイラストで詳しく紹介されていました。
日本マリン無線協会のWEB「国際VHFとは」という項目です。
免許の手続きについても解説されていました。