無線ブログ集
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フリラjp (2024/11/23 1:05:24)
現在データベースには 781 件のデータが登録されています。
今年もフリラjpをよろしくお願いしたします。
今回は編集後記ではなく編集前記ということでご挨拶させていただいております。
昨年は、市民無線(CB)では新技適の無線機SR-01が発売されるなど、話題に溢れた年となりました。
今年はどのような話題が盛り上がるのかわかりませんが、特小、デジ簡ともに新製品や、新しい運用方法などでフリラも盛り上がると思われます。
また、若く新しい仲間も続々と誕生する可能性もあり、フリラを盛り上げることができれば幸いと思い、今後も情報発信していくつもりです。
フリラのバンド別に今年の予想をしてみたいと思います。
市民ラジオ(合法CB)
昨年は、サインエンテックス社のSR-01が発売され大変話題になりましたが、今年は新製品の発売があるのでしょうか。サイエンテックス社からSR-01が発売されたあとにSR-02の企画が発表されていましたが、開発自体はペンディングになってしまったようです。
その後、SR-01も第三ロットまでの製造で、ひとまづSR-01についてはピリオドとなっているようです。
市民ラジオ用無線機の製造では会社としての継続性が見込めなかったというのが大多数の方の見立てのようですが、サイエンテックス社自体は無線機器の製造をメイントッしているわけではないので、また市民ラジオ用の無線機を製造することも考えられるかと思われます。
新技適取得については、従来のソニーや松下などから発売されていた無線機を改造したタイプが今年は主流になると思われます。
特定小電力無線(特小)
昨年末にアルインコからDJ-R200Dが発売になりましたが、今年は、同じ筐体を使用した廉価版の無線機が発売されると予想しています。例えば、DJ-R100Dの筐体を利用した廉価機がDJ-P24でしたので、DJ-P24の後継機種が発売されるのではないかと踏んでいます。
内容的には、DJ-R200Dから中継器になる機能を外して発売されると思われますが、DJ-R200Dで採用されていた受信方式のダイレクトコンバージョン方式はDJ-P24の後継機種にも採用されると思います。
デジタル簡易無線(デジ簡)
2016年頃から話題になっているアルインコ方式のユーザーは増える傾向になると思われます。また新製品は、各社、小型筐体の小出力機が発売されそうな可能性があります。
出力は、2.5wや1.5w出力など、無線機の立ち位置としては「よく飛ぶ特小機」と言った立ち位置の無線機がヤエスから発売されそうと予想しています。
今年もよろしくおねがいします
フリラjpはまだまだ、駆け出しの情報発信サイトです。読者の方々からのご支援、ご協力を賜りながら、微力ではありますが、皆様のフリラ活動の助けになれば幸いです。
今年もフリラjpをよろしくお願い致します。
関東(1エリア)の特小レピーター速報
埼玉県さいたま市見沼区から得小レピーターの情報が届きました。情報提供に感謝いたします。
レピーターの名称などの情報はありませんでしたので、仮称ということで名称をつけさせていただきました。
●さいたま市見沼区RPT(仮称) 3A-L15-15(ローカルRPT)
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
アルインコ発、伝統の「超多機能機」が装いも新たに新登場!
そのモデル名はDJ-R200D。正確に表現するにはDJ-R200DL(ロングアンテナ)とDJ-R200DS(ショートアンテナ)の2モデル展開となります。(以下200D)
今回発表された200Dは今までに発売されたDJ-R20DおよびDJーR100Dの後継機種として開発が進みました。
ハンディートランシーバーとしての機能はもちろんのこと、アルインコでの扱いはレピーターの中継器としての側面も併せ持つ機種としてユーザーにアピールしています。
今までの機種の機能はそのままに新たな機能を盛り込んだ結果が、ショックセンサーと温度センサーの2つのセンサーの搭載という結果に至っています。
また、レピーター専用機への制御コマンド送信が可能になったり、DJ-P221やDJーP222などに採用されたテールノイズキャンセラーの搭載など、さらにDJ-R100Dよりも進化を遂げたモデルとなっています。
▲写真はロングアンテナモデル(DJ-R200DL)
バイブ機能がさらに強力になった!
DJ-R100Dで初の搭載となった、受信時に振動するバイブ機能ですが、その後の機種ではDJ-P222でも採用され、業務ユーザーには必要な機能として認識されている機能ですが、DJ-R100Dのバイブでは、作業着やユニフォームなどを着用するとバイブが弱く感じるという意見がユーザーから寄せられていたようで、今回の200Dでは更に強力なバイブになっているという情報もあります。フリラユーザーには無縁とも思われる機能ですが、業務ユーザーの中には必須となるユーザーもいるため、業務として開発されている特小機ならではの機能もしっかりとアップグレードされ手抜きなしといった機種です。
スピーカーマイクがネジ込み方式に変わった!
200DではDJ-R100Dとは違って、スピーカーマイクがネジ込み方式に変更されています。これは雨やホコリから本体を守るために変更されたようですが、今までDJ-R100Dを使用された方は別途購入する必要があります。
チョットした追加の出費になりますが、フリラの運用には需要の高いオプションなのでできれば本体と一緒に揃えておきたいところです。
▲オプションのEMS-62。4極ピンのネジ込み方式。コネクター部がIP67相当の防塵・防浸業務仕様となっています。
ALINCO スピーカーマイク 防水プラグ EMS-62
▲オプションのEMS-71。コネクター部のみならずスピーカーマイク本体部分もIP67相当の防塵・防浸業務仕様となっています。ハードに使用する業務ユーザー向けのオプションです。
ALINCO 防水スピーカーマイク EMS-71
アイコム/アルインコ/スタンダード/YAESU 1ピンねじ込みプラグ用耳かけ式イヤホンマイク PL-EM02Y
フリラユーザーをも意識した機種だった!
特小機というものは各メーカーから、さまざまな機種が発売されていますが、すべての機種が業務として開発されています。逆に言えば、フリラユーザーを意識したつくりにはなっていないということですが、今回発売される200Dに至っては、フリラユーザーの使用も意識したつくりになっています。
顕著な一例としては50項目を超えるセットモードの存在です。
■通常セットモード(オン/オフ)
コンパンダー・秘話・同時通話受信・着信ベル・PTTホールド・VOX・エンドピー・自声モニター・中継時アラーム音・中継モード時バッテリーセーブ・電池電圧表示・送信禁止・液晶非表示・イヤホン断線検知
■カスタマイズ
ダイヤルの初期割り当て(VOL/CH)・着信バイブレーター鳴動時間(オフ+4段階)・バッテリーセーブ(オフ+エコモード含む3段階)・自動オフ(オフ」+4段階)・バックライト(オフ、常灯、5秒)・送信出力(自動、高、低)・ビープ音量(0~5)・操作音(0、ビープのみ、音声ガイダンスのみ、両方)・液晶表示内容(周波数表示、Sメーター、カウントダウン、モード番号)・スケルチレベル(0~5)・キーロック操作時間(1~3秒)・メモリー表示(CH番号、モード番号、両方)呼び出し音(3種)・中継時ハングアップ時間・(0含む4段階)・中継器接続手順解除(オフ+2段階)イヤホン端子音声出力(大、小)
■拡張セットモード(オン/オフ)
通話圏内確認。テールノイズキャンセル・レストア(メモリー状態復元機能)減電池スリープ
■拡張セットモード(カスタマイズ)
マイクゲイン(1~7)・デュアルオペレーション再開時間(1~5秒)・イヤホンマイク使用時のPTTスイッチ選択・緊急警報鳴動時間(15~60秒)・秘話機能パラメーター・秘話エンファシス・減電池アラームの鳴動間隔(オフ+5~60秒)・個別呼び出しの設定3種・VOXディレイ時間(0、1~3秒)・CH表示(アルインコ方式、他社連番方式)・トーンスケルチ読み取り精度・AGC設定・温度センサー温度(30~60℃)・フックキー割り当て(受信音録音、ミュート)・緊急警報音(音、音声、自局ID+音声)・他社中継器対応設定(他社の中継信号にあわせる)・ショックセンサー感度(9段階)・反応時間(5~60秒)
上記のセットモードを12chあるメモリーに設定可能です。
これら数多くの設定を使いこなせるのは業務ユーザーの一部と、フリラーユーザーだけとなるでしょう。
メーカーにとって、趣味の交信を楽しむ「フリラユーザー」の存在は無視できないところまでになっていることがわかります。
▲2016年度のハムフェアでのアルインコブース、多くのアマチュア無線家とフリラで賑わっています。またブースには「ライセンスフリーもアルインコ」ということで、ハムフェアでありながらも、アマチュア無線家のみならず、フリラユーザーにもアルインコの存在感をアピールしていました。メーカーもフリラユーザーを無視できないほどのマーケットになっていることが読み取れます。
2つのセンサーでオペレーターの見守り機能も充実!
200Dは「ショックセンサー」と「温度センサー」の2つのセンサーを新たに搭載しています。■ショックセンサー
「マンダウン機能」を動作させるためのセンサーです。
オペレーターが一定の時間倒れたままだとアラームを発報する機能のために搭載されました。
■温度センサー
あらかじめ設定された温度になると音声(日本語)で注意喚起するためのセンサーです。
熱中症の予防や、急激な温度変化を検知するための機能として有効です。
業務ユーザーはもちろんのこと、フリラの方は、夏季の日中の運用などの時にも設定しておくと体調不良の防止に有効とも思われます。
ただし、これらのセンサー機能は一般向けとして搭載されているので、精度の保証はメーカーとしてできないとしているようです。
タイムアウトペナルティ「短縮モード」に注目です!
特小機の場合、シンプレックスで10mw出力時の連続送信時間の上限は3分までです。3分を経過すると、自動的に送信が解除され、ペナルティーとして3秒、 同一チャンネル での送信ができない時間ができてしまいます。
この3秒間を0.5秒に短縮してスムーズに交信ができるように「工夫」したのが「短縮」モードです。
動作としては、3分が経過する直前に、 他のチャンネル に一瞬移行することによって、連続交信が継続していないことにします。
ただし、一瞬とはいえ、他のチャンネルに移行するため「キャリアセンス」等の動作を行うために0.5秒の空白に時間ができてしまうということですが、ペナルティーの3秒に比べれば、格段にスムーズな「連続送信」が可能となっています。
特小の規格の仕組みの裏をつくような斬新で画期的な動作モードといえます。
受信部も大進化しているぞ!
200Dは受信回路の構成もDJ-R100Dと比較すると大進化を遂げていました。DJ-R100Dの受信部の回路構成は「ダブルスパーヘテロダイン方式」(アナログミキサー方式)を採用していましたが、200Dでは最近話題の「ダイレクトコンバージョン方式」を採用しています。
今年(2016年)はアマチュア無線機でもダイレクトコンバージョン方式を採用した無線機が発売されるなど、以前から技術的にはあったものが見直された年でもあります。
ダイレクトコンバージョン方式を採用するメリットしては、回路構成が単純化されることが挙げられます。
受信した信号をいきなりデジタル変換して信号処理をする方式なので、アナログ方式のミキサー回路を必要としません。
その分スプリアスの少ない回路構成が可能となります。
もちろん新技適対策とも思われますが、製造コストの削減にも寄与していることは間違いなく、高性能機でありながらも販売価格が安く抑えられていると考えて間違いなさそうです。
新デザインの筐体にも注目です!
最近のアルインコから発売される特小機の特徴として筐体デザインが挙げられます。それというのは、新型特小機で採用された筐体デザインが、アマチュア無線機や、受信機に採用されるという傾向があります。
今回の200Dについても、今後はアマチュア無線機や受信機に採用される可能性があるということです。
メーカーとして、特小機から新型筐体のデザインを採用することは、いかに特小機が特別な扱いなのかが伺えます。
リファレンス機としての位置づけの無線機だ!
メーカーの希望する販売価格は¥39,800という設定ですので、アルインコの特小機のラインナップでは、アナログ専用機としてはフラッグシップ機という位置づけです。全部入りと表現する方もいらっしゃるようですが、アナログ専用機となりますので、デジタル方式をカバーしていないことから機能的にも、特小アナログ機としては、フルスペックと呼んでも過言ではない性能が与えられています。
無線交信を趣味とするフリラにとっては、もはや、特小機の性能とはこのようにあるべきという リファレンス機 と表現できる存在に仕上がってると思えます。
ベテランの特小ファンにはもちろんのこと、既存のリグからのアップグレードや、特小初心者の方へも是非お勧めしたい一台です。
初めての特小機選びは慎重になるかと思いますが、DJ-R200DLを最初の一台に選ぶことは賢者の選択といえます。
アルインコ 多機能特定小電力トランシーバー ロングアンテナ DJ-R200DL
関東(1エリア)の特小レピーター速報
ヤマナシRY227氏から得小レピーターの情報が届きました。設置場所は山梨県北杜市北西部とのことです。
サービスエリアは、北杜市白州町の一部及び小淵沢町の一部とのことで、ローカルレピーターとなります。
ヤマナシRY227氏からの情報提供に感謝いたします。
●北杜北西部RPT 3A-B17-00(ローカルRPT/トーン無し)
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
読者の方からメールが届きました
以前公開いたしました「特小ゼロ円開局のススメ」ですが、残念なことに反響はあまりありませんでした。そんな状況で先日、読者の方よりメールをいただきましたので紹介いたします。
初めまして。
フリラを始めようと思います、私は「チョメチョメ」(本名)と申します。
コールサインは「ホニャララ」にしようとしています。
そこでお願いがあります。
まだ私は学生です。
特小機を買おうと思ってもお小遣いが少ない私には手が届かぬものです。
安いものなら手に入りますがとてもフリラに使用できるほどの性能でありませんでした。
そこでお願いがあります。
特小機を安くお譲りしていただけませんでしょうか?
はじめての問い合わせでいきなりこんなことを言って失礼極まりないことは承知ですがなかなか見つからないため問い合わせることとしました。
どうかお願いいたします。
メールの内容は上記の通りです。
まずここで、この問い合わせへの返事では残念な返事となりますが、編集部も余分にある特小機はないという返事になってしまいます。
ですが、今回は「フリラゼロ円開局のススメ」を提案したいと思います。
今回も無線機は入手しないでの開局です
以前の「特小ゼロ円開局のススメ」では特小機を借りて運用すれば、色々な方とのQSOも楽しめて無線機がなくてもフリラを楽しめる、というものでしたが、事前の調査や、アイボールして、といった一連の流れを煩わしく感じる方も多いと思います。それに、自分が好きな時、好きな場所で運用できないこともストレスがたまりますよね?
今回お勧めするのはインターネットを利用しての開局です。
ネット開局ってなんだ?
最近はスマホの所有率も高くなってきています。今回ご紹介するのはスマホのアプリを使用した「ネット開局」となります。
androidやiOSなどで使用できる「トランシーバー・アプリ」と呼ばれているものを使用して安価に開局しようという方法です。
もちろんPCでも動作するアプリもありますからスマホではなくてもネット開局できます。
お勧めはアプリは「Zello」です
話が混乱しないように今回はスマホのアプリを前提に話を進めていきます。まず用意するのがスマホです。
OSはandroid、iOSのどちらかを用意してください。
Zelloのアプリはこんなアイコンをしています。
▲OSやアプリのバージョンなどで、アイコンのデザインは変更される可能性があります。
http://www.zello.com/
フリラの方が集まるチャンネルがいくつかあるようなので、色々なチャンネルに出入りしてみて、ご自身のお好みのチャンネルを見つけることもできます。
▲「フリラ」というキーワードでチャンネルを検索したところ、多数のフリラユーザーが集まっているチャンネルが出てきました。
それぞれのチャンネルでの交信は、実際の無線のようにシンプレックスと同じように進んでいきます。
無線機を持っていなくても、無線と同じ感覚でフリラを楽しめるというものです。
是非スマホアプリでの開局も検討してみてください。
▲チャンネルに入るとこのような画面が表示されます。円形のPTTボタンを押しながらスマホに向かって話すと、チャンネルにログインしているユーザー全員に音声が届けられる仕組みです。写真はループバックテストの画面ですが、通常のチャンネルでも同じ画面です。
▲Youtubeの動画GoodsunTVでも紹介されていました。
2017年の運用イベント日程です。
●春の一斉オンエアディ(春オン)
3月20日 09:00 - 3月20日 15:00
●GW一斉オンエアディ
5月3日 21:00 - 5月4日 15:00
●Summer Vacation(SV)
7月29日 21:00 - 7月30日 15:00
●秋の一斉オンエアディ(秋オン)
9月16日 21:00 - 9月18日 15:00
●全国一斉オンエアディ
11月3日 09:00 - 11月3日 15:00
●年末年始一斉オンエアディ
12月31日 21:00 - 1月1日 15:00
破壊されて停波を余儀なくされた「大山レピーター」ですが、有志によって復活の兆しがあるようです。
詳細な情報はまだ入ってきていませんが、新たなる大山レピーターの設置計画が立案されているということです。
現在はレピーターの設置場所の選定も終わったようで、地権者との交渉段階まで来ているということなので、今後の動向が気になるところです。
関東でも有数のサービスエリアを誇った「大山レピーター」の復活を望む声も多く、今回の動きもこれを受けてのことと思われます。
続報が入り次第、改めてお知らせいたします。
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
関東地区ではアルインコ方式のデジ簡が密かなブームになっています。
デジ簡の通信方式には2種類のデジタル方式が存在しています。
まず一般的なのはAMBE方式、アルインコ以外のデジ簡は、このAMBE方式を採用しており、フリラを運用される方のほとんどがAMBE方式の無線機を使用されています。
そして今回ご紹介しているのが、アルインコの独自デジタル方式の「RALCWI方式」です。
アルインコのみが採用しているデジタル方式のため、他のメーカーのAMBE方式の無線機とは交信できないものです。
アルインコでは独自のRALCWI方式の無線機(DJ-DP50H/DJ-DP50HB)以外にもAMBE方式(DJ-DPS50/DJ-DPS50B)の無線機も発売しています。
▲AMBE方式の無線機に使用される、デジタルボイスシステム社のAMBEチップ。
初心者にはハードルが高いアルインコ方式
アルインコ方式でのうんようはかなり上級者指向の運用スタイルとなりますので、これからデジ簡を始めようとされる方にはお勧めできる運用スタイルではありません。まず始めはAMBE方式の無線機を準備されることからデジ簡を始めることをお勧めします。
アルインコのRALCWI方式での運用者はまだまだ少数派ですから、初心者の方はQSOの相手に困ることになります。
アルインコからもAMBE方式のデジ簡機は発売されていますので、お好みの無線機をそろえてデジ簡でのQSOを楽しみましょう。
ALINCO(アルインコ) デジタル簡易無線・登録局 5Wタイプ DJ-DPS50
ALINCO(アルインコ) デジタル簡易無線・登録局 5Wタイプ DJ-DPS50B
RALCWI方式の運用はどうやってする?
RALCWI方式でのQSOの仕方をご紹介したいと思います。まずはAMBE方式の無線機と、RALCWI方式の無線機の2台を用意します。(この時点でかなりマニアックな運用というのがわかりますね)
実際に、現在アルインコ独自方式で運用されている方のQSOの仕方をいくつかのステップに分けて解説します。
1.事前準備
事前の準備として、運用予定の告知を行います。
告知方法としては、インターネト尾を活用して行います。
ツイッターや、各種のSNS、ネットの掲示板などを活用して運用告知を行いましょう。
運用告知については、フリラ運用の基本的な部分なので、デジ簡のアルインコRALCWI方式の運用だけでなく、CBや特小運用でも活用できます。
2.サブチャンネルの確保(チャンネルチェック)
RALCWI方式とAMBE方式の両方で、サブチャンネルを探して、交信に使われていないことを時間をかけて確認します。
3.メインチャンネルでのCQ
AMBE方式で15chの呼び出しチャンネルでCQを出します。
この時にサブチャンネルとアルインコ方式であることも同時にアナウンスします。
また、アルインコ方式であっても秘話コードの有無と、秘話コードを設定している場合は秘話コードもアナウンスするといいでしょう。(秘話コードのアナウンスをしない場合は秘話コードを設定しないということになります。)
自分が移動している場所などもアナウンスするとQSOのチャンスが増える可能性もあります。
4.サブチャンネルでのCQ
メインチャンネルからサブチャンネルにQSYしたらサブチャンネルでもCQを出します。
この時はRALCWI方式でCQを出すわけですが、この時点で多くのフリラ局が使用しているAMBE方式のデジ簡機にはCQを出している声が聞こえません。
AMBE方式の無線機でRALCWI方式の電波を受信しても、声はもちろん、ノイズのようなものは全く入ってきません。
CQに対して呼んでくる局がいれば、そのままQSOすればいいのですが、CQを出しても応答がない場合は、AMBE方式の無線機を使って、サブチャンネルでCQを出してみましょう。
もちろんこの場合もアルインコのRALCWI方式での交信を希望していることや、移動地などもアナウンスして、AMBE方式とRALCWI方式の無線機で同じチャンネルを同時受信して応答を待ちまします。
RALCWI方式は建設現場で多く使われているぞ
フリラユーザーには正直言ってあまり人気のないRALCWI方式の無線機ですが、実は多くのユーザーがいることが報告されています。そのほとんどが建設現場の業務ユーザーです。
ご存知の通り、アルインコは建設用の足場なども製造しており、それらの資材のリースや施工なども扱っているメーカーでもあるのです。
それらの現場では、職人さん同士の連携に無線機が使用されることも少なくありません。
最近では特小機はもちろんのこと、デジ簡機も使用されることもあり、アルインコの独自方式であるRALCWI方式のデジ簡機も使用される機会が増えています。
建築資材と無線機をセットで施主へ提案できるという強みをアルインコは持っていることになります。
このような状況から、平日の昼間の時間帯では業務局が聞こえてくることも珍しくないということです。
ALINCO DJ-DP50H (5W) 簡易登録局無線機 (RALCWI方式)
ALINCO(アルインコ) デジタル簡易無線・登録局 5Wタイプ DJ-DP50HB
今後はアルインコ方式のフリラ局が増える予感
現時点ではアルインコ独自規格のRALCWI方式ですが、今後は運用局が増えてくると予想しています。増えるといっても爆発的な増加ではなく、運用イベントなどをきっかけに運用する局が一部のデジ簡運用のマニア層を中心にジワジワと増加すると考えられます。
まだまだ少数派のRALCWI方式ですが今後の動向に注目です。
今回は特小や、デジ簡のハンディー機に付属しているベルトクリップについて考えてみます。
アマチュア無線機や、デジタル簡易無線機、特定小電力無線機などを購入するとベルとクリップが付属してくると思います。
一部の業務機では別売りになっていることもあるようですが、導入の際はベルトクリップが取り付けられて納品されている場合がほとんどのようです。
メーカーの思惑が出るパーツ
ベルトクリップほど、メーカーが「無線機に対する考え方が出るパーツはない」といって過言ではない付属品です。ベルトクリップを見れば、その無線機の素性やコンセプトが読み取れるパーツだということですが、最近は少し様変わりしてきていますが、基本的に無線機想定される使用目的を如実に表現しています。
では最近のフリラとしても人気のある、特小とデジ簡のハンディー機で検証してみたいと思います。
特定小電力機の場合
特定小電力機は基本的に業務機として開発されています。あるメーカー関係者の話では、全国的に大きな拠点のある企業に特小機を導入したときは、数万台の導入実績があると語ってくれました。
また、地方自治体や、消防団など、千台単位の見積もりや受注も日常茶飯事とのことです。
これらのことを考えれば、フリラでの交信を趣味とする方を対象として、無線機が開発されていないということは容易に想像できます。
各無線機メーカーにとって特定小電力機は戦略的業務機といった位置づけになっています。
戦略的に価格設定もされているため、安価に導入できるように無線機自体はもちろん、付属品についても設計されています。
よって付属しているベルトクリップの大量生産に向いている樹脂製のベルトクリップとなることがほとんどです。
樹脂製のため、連続使用や負荷がかかったときは破損の恐れもありますが、メーカーとしては消耗品という考え方のようで、オプション扱いでベルトクリップがカタログにもラインナップされています。
インターネットなどでは「ベルトクリップがチャチイ」というような表現も見受けられますが、チャチイのにも訳があるということになります。
▲アルインコのカタログにも、純正ベルトクリップが掲載されています。ベルトクリップは破損することがあることをメーカーも想定しているということでしょうか。
デジタル簡易無線機の場合
アイコムから発売されたデジ簡機のID-31以降、各メーカのラインナップにも変化が出てきましたが、デジタル簡易無線機は新しいタイプの業務機として製品開発されています。今回は、八重洲のVXD-10/VXD-20を例にあげて紹介してみます。
これは標準でVXD-10に付属しているベルトクリップです。
本体との接続する分が金属製となっています。
ベルトを挟む部分は樹脂製となっていますが、標準の付属品といえども堅牢なつくりになっています。
▲VXD10の純正ベルトクリップ
次に紹介するのが、VXD-10とVXD-20に共通するオプションのCLIP-17Bです。
クイックリリースベルトホルダーとメーカーが表現しているオプションのベルトホルダーです。
ベルトホルダー自体は2つのパーツに分かれており、ベルトに取り付ける部分と、無線機本体につりつけるパーツから構成されています。
スピーカーマイクではなく、本体のPTTとマイクを使用して頻繁にオペレートすることを想定したオプションのベルトクリップとなります。
▲八重洲のクイックリリースブラケット「CLIP-17B」のイラスト
八重洲無線:クイックリリースブラケット <CLIP-17B> 型式:CLIP-17B
さらに紹介しますのが、金属製のベルトクリップSHB-12です。
この金属製のベルトクリップは消防団向けに開発されたベルトクリップのようで、耐火服の分厚いベルトや高温にも耐えるような設計がなされています。
▲ヤエスから発売されているSHB-12
このように、VXD-10/VXD-20(正しく型番を表現すると業務仕様機はVXD-291D/VXD-450R)はオプションベルトクリップも用意されており、多彩な使用用途に合うように設計されていました。
単にベルトクリップといえども、使用用途などによってオプションのベルトクリップも用意され、多彩な運用が可能となっているわけです。
ちなみにアイコムからはMB-97が発売されています。
▲アイコムから発売されているMB-97。対応機種はIC-DPR6、IC-4810、IC-D400、ID-4800となっています。
アイコム ステンレス製ベルトクリップ MB-97
業務機の場合
150MHz帯や460MHz帯などで使用されているいわゆる「業務機」ですが、基本的にメーカーから出荷されている状態は、本体のみという場合が多いようです。出荷された本体を、業務機販売店でROMやプロファイルを書き換え、周波数設定などを行い、使用する周波数や、技適にあわせたアンテナや、ユーザーからの注文にあわせたバッテリー、無線機のケース、スピーカーマイク、連結充電器、免許申請などがセットとなって販売されます。
もちろんこの中にはベルトクリップも含まれうわけですが、ユーザーの使用用途によってベルとクリップも選択されます。
激しい動きを予想される現場で使われる無線機には堅牢なベルトクリップを、デジ簡機で説明したように、高温にも耐えるような現場には金属製のベルトクリップを、そして高所作業などで使用することが予想される無線機は、あえて樹脂製のベルトクリップという場合もあります。
これは、ワイヤーなどがベルトに装着された無線機に絡んでしまった場合、ベルトクリップが破損することで、体をワイヤーなど引っ張られることを防止する目的です。
使用用途に合わない堅牢なだけのベルトクリップでは危険ということがわかります。
▲構造がわかりやすいイラストがこれです。
▲梱包は箱などがなく、ビニール袋の簡易梱包です。
▲ベルトに取り付ける部分と、本体に取り付ける部分の2つのパーツで構成されています。本体に取り付けるパーツを留めるネジも付属していました。
▲ベルトに取り付けるクリップ部の大きさはこんな感じです。
▲VXD10の付属品のベルトクリップはこんな感じ本体に取り付けられています。純正ベルトクリップをしたまま運用すると、ベルトクリップの分だけ、手に持った時に厚みが出てしまうので、持ちにくいのは否めない。
▲純正ベルトクリップから、CLIP-17Bの本体取り付けパーツに換装しました。持った感じも純正ベルトクリップよりも小型のため運用しやすい感じがしました。
▲CLIP-17Bのベルトに取り付けるパーツを実際にベルトにつけてみました。
▲カチッ、と音がするまで本体を下げるとロックされるので本体が外れることはありません。激しい動きでも安心して無線運用に専念できます。
▲取り外しは、ベルトに取り付けるパーツの上部にあるリリースレバーを下げるだけ、もちろん片手で操作できるので、素早く無線機を取り外してオペレートすることができます。
使った感じは?
VXD20の純正オプションとして発売されたCLIP-17Bを今回はVXD10で使用してみましたが、問題なく取り付けられ、使用感も非常に良かったので紹介します。純正ベルトクリップから、取り換えて使ってみましたが、本体も持ちやすくなって運用しやすくなりました。
実際に使ってみるまでは、本体を支えているだけだと思っていたため、まさかロック機構がついているとは思ってもいませんでしたが、ロック機構のため激しい動きでも無線機が外れることはないため安心して無線運用にせんねできることがわかって安心しました。
購入については、アマチュア無線ショップなどでは在庫している販売店が少ないようなので、今回は通販を利用して購入しました。
販売価格も約2000円ほどなので、是非購入の検討をお勧めします。
八重洲無線:クイックリリースブラケット <CLIP-17B> 型式:CLIP-17B