無線ブログ集
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フリラjp (2024/11/22 19:35:19)
現在データベースには 781 件のデータが登録されています。
毎度お馴染の東京都庁移動です。
巷では、都庁の主が変わろうとしていますが、そんな東京都庁の展望室で、デジ簡の運用を行ってきましたので報告したいと思います。
今回の移動運用はこんなスケジュールでした。
運用日 :2016年5月某日(平日)
運用場所:東京都庁舎北展望室
運用時間:20:30 ~ 22:30頃まで
システム:デジ簡 VXD-10 + SRH350DH + 1W出力
http://www.yokoso.metro.tokyo.jp/page/tenbou.htm
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHzデジタル簡易無線(登録局)用ハンディーアンテナ(43cm) SRH350DH
外国人観光客がいっぱい
外国人観光客の間で東京都内の展望台で人気があるのが東京都庁です。人気の秘密は、都心部の駅近くにあってアクセスがいいことや、入場料も無料なこととあって、大変な人気スポットです。
実際に移動運用で出かけた時も展望台までのエレベーターの中の会話でも、英語を話すアジア系の家族が「スカイツリーは入場料が高いし、一番上の展望台まで行くと更に60ドルくらいかかるんだよ」的な話をしていました。
今までの経験ですと、19:00以降でないと外国人観光客の方が大勢で無線運用どころではありません。
東京都庁の展望室はパブリックスペースなので、運用マナーを守って、他の利用者の邪魔になれないようしましょう。
今後、無線運用される方のためにも、細心の注意を払って運用してきました。
RPY-351M12 ラディックス 351MHz デジタル簡易無線用 12素子八木アンテナ
夜の時間帯で正解かも
運用日当日は週末ではなく平日に行いました。運用告知もほとんどなく一部のSNSで1回だけ告知を行った程度にとどまっていますが、約20局ほどの方とQSOすることができました。
中には「風呂上がりで、今髪の毛乾かしてます」や、「少し(お酒を)呑んでます」といった声や、モービル移動局など様々な方の声だ届きました。
夜間帯ということで、ある意味「大人の時間」の運用ですから、ベテランのフリラの方には話が合うお仲間の方が多い時間帯です。
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHzデジタル簡易無線用5エレメント八木アンテナ(基地局用) A350S5
固定アンテナ使用局多し
今回の移動運用で感じたことですが、意外と自宅に固定アンテナを上げている方が多いなと思ったことです。特にGPよりも八木アンテナの局が多く、中には固定ビームで2本、方向を別々に設定したアンテナで出ている方もいらっしゃいました。
今回QSOした横浜がQTHの局は、八木アンテナが、都庁方面に向いていない状態でも安定してQSOできた方もいらっしゃいました。
横浜マリンタワー方面に八木のビーム方向が向いているということなので、マリンタワーの高層ビル反射によるQSOかと思われます。
デジ簡の周波数は351MHzというUHFの周波数はビルや山などに反射して電波が伝わる性質があります。
また八木アンテナの他にはモービル用のアンテナを固定アンテナ代わりとされている方も多いようです。
今回の移動運用で使用されていた固定局のアンテナはこんなラインナップになりました。
八木アンテナ
●ラディックス- RPY-351M12 -12エレメント八木アンテナ
●第一電波工業- A350S5 – 5エレメント八木アンテナ
モービルアンテナ
●第一電波工業- AZ350R -1/2λ2段モービルホイップ(モビホ)
運用する「窓」を切り替えよう
東京都庁で運用する場合に大切なことがあります。それは運用するときの「窓」の開口部によって電波が飛ぶ方向がある程度決まってしまうということです。
たとえばこちらの窓方向(北展望室の場合)だと、千葉、埼玉、東京東部方面に比較的電波が飛びやすいようです。(スカイツリーや東京ドームが見える方向)
また、富士山が望める方向の窓だと、横浜、川崎、東京西部地区に電波飛ぶようです。
都庁展望室での混信状態と管理状況について
今回はデジ簡のみでの運用となりますが、特小での運用も検討しましたが、やはり混信のことを考えてデジ簡のみでの運用となりました。週末の昼間の運用を特小で行ったことがあるのですが、数年前よりも確実に特小での混信が激しくなっています。
同じチャンネルで複数の局が使用していることも珍しくありません。
都庁で受信していると業務局同士が混信して聞こえることもよくあります。
特小に関しては夜間でも関心が激しいだろうという判断から、今回はデジ簡のみの運用となりました。
デジ簡の混信状況ですが、特小ほどではありませんが、よく探せば運用できるチャンネルはあります。
しかし、丹念に受信をして運用するチャンネルは探した方がよさそうです。
というのも、デジ簡を業務で使用している局の多くが、飛びはもちろん、交信内容を聞かれたくないということから「秘話コード」を使用して交信している局も少なくありません。
「聞こえていなくても」混信する可能性があるということを忘れずによく各チャンネルを聴いて、混信の状態を把握することが必要です。
また音が聞こえてこない場合は無線機のBUSYランプの点灯状況などから音が聞こえてこない混信の判断できることもあります。
また、都庁展望室の管理状況ですが、以前のように無線運用がやりにくい状態ではありませんでした。
9.11のテロ事件以後、しばらくの間は、無線運用していると「長時間の無線運用はご遠慮ください」とソッコーで警備の方や、管理スタッフの方が飛んできましたが、今は無線運用をしていても飛んできて「やんわりと断られる」といったことがないようです。
東京都庁の展望室は管理されている場所ですから、管理者の方から指示がある場合はその指示に従ってください。
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHz帯デジタル簡易無線用モービルアンテナ SLIM GAINER AZ350R
関東(1エリア)の特小レピーター速報
神奈川県横浜市戸塚区にある特小レピーターです。
東京都渋谷区にある原宿とは異なりますので注意してください。
広域レピーターではありませんが、ローカルQSOなどに使用されているようで、神奈川県藤沢市内までカバーしているようです。
●原宿RPT 3A-L11-17(ローカルRPT)
http://www.freeradio.jp/?page_id_=687
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=58
関東(1エリア)の特小レピーター速報
●新浦安RPT 3A-B16-08浦安に特小レピーターが開設されたようです。
詳細は不明ですが、情報提供がりましたので掲載させていただきます。
サービスエリアなど、実際にアクセスされた方からの情報をお待ちしております。
中村氏からの情報提供です。
情報提供ありがとうございます。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=687
東北(7エリア)の特小レピーター速報
●本宮RPT 3A-L17-08福島県本宮市に特小レピーターが開設されていました。
詳細はWEBページにてご確認ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/jf7kcb/35234920.html
東北の特小レピーターは貴重な存在ですね。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=717
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=58
ALINCO(アルインコ) 特定小電力トランシーバー DJ-P222L 47ch 中継対応 防浸型
近畿(3エリア)に新しい特小レピーターが開設されました。
●比良山RPT 3A-L14-08
設置場所は、比良山系権現岳(標高1000M)蓬莱山の南側とのことです。
標高的にも山岳系特小レピーターですから、サービスエリアも期待できそうですね。
3エリアの特小レピーターも徐々に充実してきたようです。
きょうとSK122氏からの情報です。
情報提供ありがとうございます。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=701
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=58
関東(1エリア)に特小レピーター情報が追加されました。
●小金沢山RPT 3A-L14-08
山岳系の広域特小レピーターのようです。
以前から存在はしていたようです。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=687
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=58
F.R.C FIRSTCOM ファーストコム 中継器 FC-R1
ALINCO(アルインコ) 特定小電力トランシーバー ロングアンテナ DJ-P24L
FMぱるるんでデジ多雨簡易無線の活用方法が紹介されていました。
持際の紹介は音声ファイルで紹介されているので、今回はそちらを紹介します。
まずはFMぱるるんのwebページにアクセスします↓
「http://fmpalulun.co.jp/hamhp/ham11.html」
すると、こんなページにが表示されると思いますので、次にwebページ中ほどにある水色のボタンをクリックします↓
すると以下のようなwebページにリンクします↓
そのあとは「 2016/05/29 」 のリックをクリックです。
内容的には地域コミュニティーでデジ簡を使用した、防災、減災、防犯での活用法となっています。
公開期間は不明ですから、興味のある方はなるべく早めにチェックです。
現代に蘇ったAM専用ポータブル機はDXマシンだった!
サイエンテックスから発売予定となっています、新型CB無線機SR-01の公開されているカタログからその性能を読み解いていこうという企画です。まずは、公開されているカタログのデータはこちらです。
http://www.scientex.co.jp/citizenband/pdf/sr01.pdf
今回はこのカタログの1ページ目と3ページ目に書いてあることから、その魅力を掘り下げてみたいと思います。
新スプリアス規格とは?
カタログの冒頭では「新スプリアス規格」に触れています。このSR-01が発売されるにあたって、なぜ発売されるに至ったかを考えるときにこの新スプリアル規格は非常に大きな意味を持っています。
●新スプリアス規格対応(新技術基準適合証明)市民ラジオ
まずは、ここからですが、そもそもフリラの無線機は技適を受けていないと無線機は使用できないという基本的な決まりがあります。
しかし、この技適にも「旧技適」と「新技適」といった、2種類の技適が存在するのです。
旧技適に比べて、新技適は、より厳しい規格となっており、スプリアスに対しての許容範囲が旧技適よりもさらに厳しく制限されたものとなっています。
今後使用できる無線機は新技適を受けた無線機に限られてくるわけですが、旧技適(みなし規定が適用されている個体)の無線機は平成34年11月30日までしか使えません。
これが俗にいう「平成34年問題」と呼ばれるものです。
簡単に言うと、SR-01は平成34年11月30日以降も使用できる無線機ということです。
現在使用を許されている、技適を取得しているCB機はすべて(有志によって新技適を取得している個体は除く)、旧技適なので平成34問題の対象となり、平成34年11月30日以降に使用すると処罰の対象なる可能性があります。
もちろん、旧技適以前の規格である「型検」を取得している合法CB無線機も、例外的に 「みなし規定」 が適用され使用が認められている無線機であっても、平成34年11月30日以降は使用できなくなくなります。
●8ch 500mW ハイエンド CBトランシーバー SR-01製品情報
SR-01の基本的な規格を表現しています。
合法CBが電波を発射することが許されているすべてのチャンネルで最大出力500mW、そしてハイエンド機であることがわかります。
販売価格が¥138,000ですから、かなりのハイエンド機ということになりますが、販売数が見込まれない少量生産の製品ゆえに、大量生産された昔の合法CB機とは違って、価格がどうしても高価になってしまうのは致し方ないところです。
●『平成34年以降』の合法CBバンド防衛に向けた新基軸誕生!!
まさしく平成34年問題に対応した、「新技適」を取得した合法CB無線機であることを表現しています。
アマチュア無線でも然りですが、周波数の使用頻度が少ないところは、業務無線などで使用する周波数に割り当てが変更されることがあります。
逆に言えば、使用頻度が高い周波数は、業務無線などに割り当てされる可能性が低いということです。
使用できる無線機を新たに製造することによって、周波数の使用頻度を高めて末永く合法CBを楽しもうという目的で開発された無線機ということがわかります。
アンテナの性能がすごい!
次の文章はSR-01に採用されているアンテナシステムのアピールとなります。合法CB機の制限された、全長2000mm以下という長さの規格に合わせたアンテナシステムに、革命的な設計が取り入れられていることがわかります。
●性能最優先 耐久性に優れた全長1965mm大型空中線を装備
使用できるアンテナの全長は2000mmまでとなっているので、限界まで伸ばした長さ追求しているということが読み取れます。
ロッドアンテナは、日本国内でも、職人技が必要となるため製造業者が少なくなっており、海外に製造業者を求めても探すのが困難になっているだけに意外と高価なパーツとなってしまいました。
ロッドアンテナの扱いには注意したいものです。
●筐体の外に配置した高効率ローディングコイル
ロッドアンテナの効率を求めるにあたって、規格の最大限の長さ近くまでアンテナを伸ばすと、アンテナの長さに対して、周波数がミスマッチをおこしてしまいます。
それを解消するために用いられる手法として、アンテナの根部にローディングコイルというマッチングセクションを設ける方法です。
今までのCB機では、筐体内部に設置されていましたが、SR-01では、ローディングコイルからも僅かに発射される電波をも有効に活用したいという思いから、今までは筐体内部に設置されていたローディングコイルを外部に設置したということです。
●構造に妥協なきスムーズに動く角度可変機構
アンテナの可変部についても、かなりの製造コストをかけたということです。
アンテナ根部のパーツは樹脂パーツと削り出しのメタルパーツとのことです。
堅牢なつくりにするためには、予算をかけて作りこんだパーツでSR-01の大切なアピールポイントです。
角度調節に使用されているツマミも昭和30年代に作られた、スターやコリンズといった往年の無線機に使用されていたようなデザインを彷彿させます。
まさしく昭和レトロっぽいデザインで、機能とデザインを追求した部分でもあります。
フロントパネルは無線機の顔そのもの
フロントパネルを見れば、その無線機の性能はもちろん、企画意図や製品としてのコンセプトも読み取れるというものです。●昭和の銘機の雰囲気を21世紀に復刻
コリンズや、FT-101といた往年の無線機に見られるようなカラーと、無骨さが漂ってくるスイッチなどが印象的です。
予算的なこともあるようで簡素なデザインのフロントパネルですが、フリラ愛好家の趣味がわかっているなと思わせるツボを押さえたデザインですね。
●国産アナログメーター&LED式インジケーター搭載
上記の写真を見てお分かりのように、ソニーのCB無線機を彷彿させる7セグメントのLEDを用いたチャンネル表示が泣かせますね。
アナログメーターもレトロな雰囲気を醸し出しています。
メーターが黒色1色というのは予算の関係かもしれないですが、それもまたいい雰囲気を醸し出していますね。
●ライセンスフリーラジオ愛好家の実践運用を考慮した直観的な操作性
フロントパネルに設置されている操作するスイッチ類は直観的に機能が理解できるものとなっています。
普段から無線機に触れている方であれば取説や操作に習熟する必要なく使うことができます。
その他の機構系の話については、カタログの3ページ目に紹介されていました。
無線機としての性能の話です
無線機としての基本的な性能のアピールも忘れていません。受信部の優秀さを中心に新機能の「逆スケルチ」の簡単な説明も読み取れます・
●イメージ混信の起こりにくい周波数構成(第一IF10.7MHz/イメージ周波数38MHz)
受信部の基本構成は、ダウンコンバージョンとなっており、イメージ周波数を38MHzとすることによって混信を起こしにくい周波数構成になっています。
アップコンバージョンを用いずに、ダウンコンバージョンを採用することによって、回路構成に無理のないノウハウの蓄積もある堅実な回路構成を採用しています。
●後段の混変調を防ぐ6KHzクリスタルルーフィングフィルタ採用
最近の無線機で採用されることが多くなったルーフィングフィルター、このフィルターを採用することのメリットはダイナミックレンジを広く取れるようになることです。
強力な信号も微弱な信号も歪むことなく増幅できることを意味しています。
ルーフィング・フィルターを通過した信号は、10.7MHzのIFを直交ミキサで低周波のI/Q信号に変換し、SDR技術で復調処理とAGC処理を実現しています。
また、IFを10.7MHzとうダウンコンバージョンにしているのも、ルーフィング・フィルターの効果を容易に得られるようにとの配慮からかもしれません。
●3種類の受信帯域幅切替、RIT、受信アッテネータ
無線機の性能は、送信ではなくて、受信機能にこそ、注力すべきという基本的な概念がにじみ出ている部分です。
今までのCB無線機では、その概念すらなかった、受信帯域幅の切り替えと、現代だから必要となるなるRIT機能の採用はかゆいところに手が届くといった表現がぴったりだと思われます。
まず、受信帯域幅の切り替えですが、現在使用されているソニーとかナショナルの無線機は最低でも、製造から20年以上の年月が経過しているため、送信周波数がズレている個体も多いようです。
そのような無線機は、本来「電波の質」という概念で考えれば使用すべきではありませんが、運用している自分では正直気が付かないことがほとんどです。
そんな無線機からの信号が複数、同一チャンネルで混信状態で受信できているときに受信帯域幅の切り替えが役に立ちます。
あえて受信できる帯域幅を狭めて、RIT機能を使い、受信周波数のみ若干ずらすと、複数あった信号が受信しやすいように分離でき可能性があるのです。
またRIT機能単体では、送信周波数のズレた交信相手の信号でも、ある程度受信しやすくすることが可能です。
受信アッテネーターは過大な信号を受信した場合に使用すると、受信音が歪まずに快適に交信ができる機能です。
受信用ATT(アッテネーター)は、カタログに記載のように12dBの設定になっています。
受信目標の信号そのものが強すぎて歪むような場合は、12dBでは足りないかもしれませんが、全くの対策がないよりはあった方が快適な受信状態を保つことができます。
この受信用ATTの主な目的は混変調の緩和にあります。
ATTの効果がある例として、次のような状況が想定されています。
例えば、Esがオープンしているコンディションです。
合法CBとは別の周波数で、強力な違法局の信号が2つ以上現れ、SR-01のフロントエンドが飽和してしまったと仮定します。
違法局の周波数関係次第ですが、たまたま、本来は合法チャンネルの周波数はクリアだったのに、受信機内部で妨害成分が発生してしまったとします。
このときの、3次の混変調成分は、発生原因の信号強度の3乗に比例しています。
ここで、ATTを入れますと、混変調は、3乗で低下しますから、デシベル表記では、12×3 = 36dB ほど低減します。
目標信号は、当然12dB落ちますが、36dB-12dB = 24dBの分だけ受信しやすくなる見込みがあります。
現代だからこそ必要な機能といえます。
●逆スケルチ(過大信号時の自動ミュート機能)搭載
今回目玉の新機能がこの「逆スケルチ」です。
日本語で表現すると「逆」という言葉になるかと思いますが、英語で表現した「リバース・スケルチ」という言葉を提唱したいと思います。
この機能ですが、フリラ局が複数で運用するときに、ある局が送信状態にすると突然大きな音がスピーカーから聞こえてきてビックリするようなことがないようにスケルチをかけるという機能です。
実際に運用してみないと、思いつかない画期的な機能です。
詳しい説明はカタログの3ページ目に記載されていました。
●独立したヘッドフォン専用端子とスピーカー専用端子
カタログの3ページ目で紹介されているのが、ヘッドフォンとスピーカーが別々の増幅回路でドライブされていることが公開されています。
設計者はどうやら、このSR-01という無線機ではアンプ(増幅回路)に、かなりのこだわりを持っていることがわかりました。
サイエンテックスから発売が予定されている新型のCB無線機SR-01の公開されているカタログから、その性能を探る企画の第2弾です。
Part2ではカタログの1ページ目と3ページ目を紹介しましたが今回は、2ページ目と、4ページ目を紹介していきます。
カタログのURLは以下の通りです。
http://www.scientex.co.jp/citizenband/pdf/sr01.pdf
2ページ目はさらっと流して進めます
カタログの2ページ目がフロントパネルのスイッチ類に機能紹介と外寸のサイズがわかりやすく表示されています。普段から無線機に触れている方であれば、直観的に操作ができる機能ばかりだと思います。
必要にして最小限の機能が搭載されています。
そして気になるのがスケルチの廃止です。
実際にQSOするときにスケルチは、100%解放状態だと思います。
通常のスケルチ機能の存在に疑問を感じていた方も少なくないと思いますが、SR-01では潔く廃止されています、何か気持ちがすっきりした感じがします。
また、2ページ目で、さらっと流せないのがメーター部の解説です。
「国産品」と誇らしげに表示されています。
なかなか国産のメーターはあっても価格が高いというデメリットがありますが、安価な絵画くぃせいと比べると精度が違います。
メーターといっても、それ自体は測定器としての側面を持っているわけなので、精度が高いということは正義なのです。
ある程度の精度であれば、海外製のメーターでもよかったのでしょうが。メーカーとしてのアイデンティティーとして精度の高い国産品を採用したと思われます。
このような細かいところにメーカーとしての、ユーザーに対する誠意を感じさせます。
メーターの指針は無線機の状態によって3モードに切り替わるようです。
怒涛の仕様表示
いよいよ最終ページの4ページ目です。ここではSR-01の仕様が公開されていますので早速見ていきましょう。
●対応規格
これはまさしく「新技適」に適合しているという意味です。
平成34年問題もクリアです。
●周波数
合法CBで電波を発射できるすべてのチャンネルを網羅していることがわかります。
●アンテナ
ロッドアンテナの仕様が公開されています。
ロッドアンテナはステンレス製で10段、ロッド部と、ローディングコイル部を含めて、アンテナの全長は、既定の2000mmに対して、1965mmとギリギリの長さです。
●本体外形
筐体サイズです。
●送受信切替方法
取り外しができるハンドマイクが使用できます。
本体側のPTTではなく、マイク側PTTでの送受信切替に対応しています。
また、SR-01は高性能なマイクアンプを内蔵していることが、フリラjpの取材で分かっていますので、外部にマイクアンプやエコーチェンバー、スタンバイピーなどを接続するような、SR-01の技適の範囲外と疑われるような機器の接続はやめましょう。
●電源
電源の部分は大きくスペースが割かれています。
単3のアルカリ乾電池が6本、もしくは単3型の充電式電池が使用できるということです。
外部電源タイン氏も装備しており、驚くのが、動作電圧の幅広さです。
なんと6.0V~15.0Vまで対応しています。
●発振方式
基準の源発はクリスタルを用いて精度の高い安定した信号を用いており、フラクショナルN型PLL回路を使用しています。
普段から、光関連製品の製造を行っているメーカーだけに高周波に関するノウハウが生かされ、今までのCB機とは一線を画す、現代の考え方でできている心臓部を持った無線機といえます。
●変調方式
振幅変調(A3E)/終段ドレイン変調
AMマニアであればこの仕様を見るだけで萌えるポイントだったりします。
フリラjpの取材で、SR-01は変調部にトランスを用いていないトランスレス設計です。
トランスを用いていない代わりに、D級アンプを用いて終段のFETのドレインに変調をかけるという方式と使用しています。
音声の処理は、音声信号を一旦PWM信号に変換し、スイッチング(D級動作)後、LCのLPFを通過させ、音声とDC電圧が重畳した電圧波形を発生その電圧を終段ドレインに印加して高電力変調をかけるプロセスとなっています。
終段は、PowerMOSFET PD85004を 電力効率の高いE級動作で使用しています。
最近では、トランスの入手が難しくなっており、入手できても部品の価格は非常に高価です。
そのような問題を、ユニークな新しい技術で解決して、コスト削減を実現しているようです。
また、終段ドレイン変調ですが、通常のトランジスターでいえば「終段コレクター変調」、真空管回路に置き換えて考えると「P-SG同時変調」(P-SG=プレート-スクリーングリッド)というAM変調としては変調が深くかかり、大変音質もいい変調方式です。
アマチュア無線機などでは、低電圧変調を用いることも多いのですが、最新のD級アンプを用いた、PWM(パルス幅変調=Pulse Width Modulation)との組み合わせによる新発想で終段ドレイン変調という、変調の深い品質の高いAM変調を得られるようになっています。
●空中線電力
アンテナは発射される出力です。
上限の0.5W出力を得られます。
●RIT可変範囲
通常の受信周波数から±3kHzの範囲変化させることができます。
送信周波数のズレた、古い無線機と交信する際に威力を発揮して、遠距離交信のサポートをしてくれる機能です。
具体的には、Esなどで呼ばれる側となり、パールアップになった場合は、3段階に切り替えができる帯域幅の選択と併用すれば、複数から呼ばれる信号を聴きやすく分離することができるようになります。
●内蔵スピーカー
搭載されているスピーカーのサイズと、スピーカーから出力される低周波出力が記載されています。
●重量
SR-01の重量です。
●製造地
安心の日本国内生産です。
SR-01のこだわりとは?
●筐体デザインへのこだわりデザインコンセプトが昭和レトロ、機能を絞り込み、直観的な操作を追求した結果の実用的な機能とデザインコンセプトが融合して、まさしく古き良き時代の昭和30年代の無線機のような筐体デザインに仕上がりました。
フリラのツボにはまるデザインです。
ちなみになんですが、天板部分だけでいいので、ちりめん塗装だと、更にレトロな雰囲気でかっこよくなると思います。
●最新の回路設計
フラクショナルN型PLLやPWMの変調回路の採用など、従来の設計とは一線を画した、回路を導入することによって、コスト削減と、回路の再現性の高さを実現していました。
●アンテナへのこだわり
SR-01のアンテナへのこだわりは尋常ではありませんでした。
フリラ愛好家にとっては当たり前のロッドアンテナを現代でも使用するなど、メーカーとしての部品調達力を見せつけられたのと同時に、譲れない部分は譲れないというメーカーとしての誠意を感じました。
またローディングコイルを外部に設置するなど、少しでも限りある送信出力を有効に使おうという設計には脱帽といわざるを得ません。
本体を縦置きにすると、筐体とローディングコイルが干渉して電波が効率よく発射されないため、縦置きでの運用はできません。
残念なことで、アンテナにこだわったための代償といえますが、効率よく電波を発射するためには必要なことだったのです。
●アンプへのこだわり
アンプ(増幅部)へのこだわりが見て取れる無線機でした。
編集部の取材では、マイクアンプを内蔵していることがわかっています。
このマイクアンプは、マイクコンプレッサーのような動作をするようで、過大入力があった場合のひずみを自動的に補正する機能を持っているようです。
マイクから入力された音声信号は、マイクコンプレッサおよび変調レベルのリミッタ回路を通過、その後段に、急峻な8次エリプティック・LPFを配置これらの組み合わせでクリーンな送信スペクトルとAMならではのマニア好みなパンチの効いた変調を両立しています。
さらに、ヘッドホン端子とスピーカー出力が別々のAFアンプで駆動されているのも驚きです。また、変調部に使用されているD級アンプによりトランスレスの設計と実現しており、終段FETのドレインへ変調をかけているという、まさにアンプへのこだわりと呼べる設計がおおなわれていました。
●設計の発想はアマチュア無線機がベース
今回の記事を執筆して気が付いたことがありました。
SR-01の設計のベースになっている考え方ですが、アマチュア無線機の技術をいかにしてCB機へフィードバックするかということが見えました。
今までの家電メーカーが製造していたCB機は業務機としての発想が基本できたが、1970年代中盤ごろから、1980年代半ばに起こったCBブームに合わせて通信機ライクに変貌を遂げました。
しかし、中高生相手のマーケットですから、本格的な通信機としてのCB無線機は登場することなくブームが終わってしまいました。
そして約30年の時間を経て登場したのがSR-01です。
本格的なアマチュア無線で採用されている機能をCB機にフィードバックして本カウ的なDX通信にも対応できる通信機として発売されることとなりました。
今回は、6エリアの特小「波多方レピーター」と改修工事が終わったという情報が入ってきましたの報告したいと思います。
情報は「オオイタKO125」氏からのものです。
情報提供ありがとうございます。
●波多方RPT 3A-L11-08
http://blogs.yahoo.co.jp/oita_ko125/40388439.html
何が変わったのか?
今回の改修工事ではレピーターの取り付け位置が変更になっています。ブログにも写真が掲載されていますが、転載許可を得ていますので、こちらでも紹介します。
わかりにくいかもしれませんが、改修前のレピーターの写真です。
アマチュア無線用のアンテナの下に作業用のステージが取り付けられていますが、その下にレピーターが取り付けられています。
取り付けられた位置から考えると、マスト側方向からの電波が届いているのかが心配でした。
改修後の取り付け位置は以下の通りです。
マストから腕が伸びてレピーターが取り付けられています。
これなら、感度のロスや、飛びも今まで以上に改善されてことがわかります。
特小の場合は10mWという小電力ですから、これだけでも違いが実感できると思います。
F.R.C FIRSTCOM ファーストコム 中継器 FC-R1
レピーター本体はFRCのFC-R1です。
レピーターの納められているボックスには変更ないようです。
北方向は国東半島がを望むことができる。
南方向は別府湾という抜群のロケーション。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=713
以前の紹介記事はコチラ↓
http://www.freeradio.jp/?p=567
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
特小レピーター情報は「Contact」からお寄せください。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=58
7エリアからの特小レピーター情報は以下の通りです。
●青麻山展望台増波RPT(仮) 3A-L14-30
既設の青麻山展望台RPTがさらに増波されました。
レピーター名称は特にないようなので、仮に名前を付けさせていただきました。
http://www.freeradio.jp/?page_id_=717
ALINCO(アルインコ) 特定小電力トランシーバー DJ-P222L 47ch 中継対応 防浸型
F.R.C FIRSTCOM ファーストコム 中継器 FC-R1
●特小レピーターの利用について
特小レピーターは、そのほとんどが個人で設置運営されています。
予告なく突然の廃止や休止、運用周波数やトーン周波数の変更などもあります。
特小レピーターを使用する際は、運用マナーを守って設置者の方に感謝の気持ちを忘れずに運用を楽しみましょう。
●フリラjpからのお願い
フリラjpでは特小レピーター情報を随時募集しています。
新規の常設特小レピーターの他、移動運用での臨時特小レピーター情報や、既に運用されている特小レピーターの周波数変更などの情報提供も大歓迎です。
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